馬券が売れても儲けにくい

地方競馬について気になるニュースが2つ。

無観客で3.6億円赤字 岩手競馬本年度試算 (岩手日報)

笠松競馬借地料、減額訴訟が和解 (岐阜新聞)

どちらにも共通して言えることは馬券はどこで売れるかということである。


無観客でももともとインターネットでの売上が多い地方競馬は馬券の売り上げは堅調、

数少ない平日の娯楽とあってか、むしろ売上は伸びているぐらいだという。

ところが、岩手競馬では赤字になるかもしれないと言っている。

それはなぜかというと、他の競馬場の馬券を売って得られる協力金収入が得られないからだという。

そう、地方競馬って他競馬場の場外馬券売り場の経営者という一面もあるんですね。


地方競馬同士というのもあるけど、やはり集客力といえば中央競馬である。

地方競馬の競馬場、あるいは場外馬券売場にJRAの場外馬券売場が併設されていることがけっこうある。

ウインズ盛岡(盛岡競馬場内)(JRA)

大井競馬場併設の「J-PLACE大井」のようにJ-PLACEという名前になっていることもあるが、

これが馬券の発売システムの違いで、地方競馬のシステムと統合されたものだとJ-PLACEになるという話。

競馬場でレースやってるときより、JRAの馬券売ってる方が人が来るという競馬場も多いとか。

(これは地方競馬ではJRAと競合しない平日に開催することが多いという事情もある)


それってどんなもんなのよと、公開されていた川崎競馬組合の決算資料を見てみた。

決算 (川崎競馬)

川崎競馬の馬券売上は709億円、うち23%を他の競馬場で、68%を在宅投票で売っている。

およそ75%が払戻金に回るので、実質的に180億円ぐらいが手元に残り、そこから賞金など支払うことになる。

一方で他の競馬場の馬券の売り上げだが、地方競馬のうち南関東が78億円、JRAで303億円の売上とのこと。

他の地方競馬の売上は書かれていないけど、どんなもんなんだろ?

やっぱりJRAの馬券って売れるんだなぁ。週末と平日の違いもあるんだろうけど。


問題は、他の競馬場の馬券を売って、競馬場にとってはどれだけの収入になるかということである。

これは明確に書かれていて、地方競馬の他場からは36億円、JRAからは17億円の受託料を受けとっている。

地方競馬の他場から受けとっている一方で、逆に川崎競馬の馬券を売る地方競馬の他場への支払いもある。

でも、川崎競馬がやっている日が年64日で、競馬やりながら他場を売ることもあると考えれば受取の方が多いか。

JRAからは馬券売上の2%ぐらいですかね。けっこう渋いですね。(というのが後でわかる)


というわけで、これこそが最初に書いた岩手競馬で無観客が続くと赤字になるという話につながる。

川崎競馬の2018年度の収益は27億円、このうちいくらが場外馬券売場の運営でもたされた収益だろう。

競馬開催収入(入場料もあるけどほとんど馬券だな)-競馬開催費(払戻金や賞金を含む)はおよそ5億円。

場外馬券売場としての費用や事業管理費は別計上されてますからね。もちろん共用部分はあるでしょうけど。

岩手競馬も事情としては似たようなものだが、盛岡競馬場は1996年移転と新しく、芝コースも持っているなど、建設費や維持費の負担が重い。

借金の負担が重かったので、岩手県から融資を受けてなんとか持たせたそうだが、赤字になれば廃止すると宣告を受けている。

近年売上が伸びているとはいえ、その伸びは他の地方競馬に比べて弱く、費用も他の競馬場よりかさむので稼ぎにくい。

そこを埋め合わせするのがJRAや他の地方競馬からの受託料収入だったが、これは競馬場・場外馬券売場が閉まっていてはどうにもならない。


それにしても、競馬を開催して馬券を売っても思うように儲からないのだろう。

それが笠松競馬の借地料減額のニュースに現れている。

従来の借地料は馬券の販売実績に連動して算出していたが、近年インターネットによる馬券の売り上げが好調で借地料が上昇し、経営を圧迫。

笠松競馬場ってほぼ借地の上にあるらしい。そのため、売上低迷期に借地料交渉で揉めたらしい。

このときに将来、馬券の売り上げが回復すれば借地料を上げますからと、売上連動の借地料を決めた。

その後、インターネットでの馬券販売で売上は増加、低迷期の倍以上の売上に達した。

そんなわけで借地料も相応に上がるのだが、借地料を決めたときの想定よりも手元に残る金額が少なく、

売上が伸びるほど借地料負担が増加して収益が減るという、おかしな状態になってしまった。

そのため借地料の見直しを求めて、大半の地権者とは合意できたが、一部合意できなかった地権者がいて裁判をしていた。

結果として、他の地権者と同様の借地料水準で和解したということである。


なぜ想定より手元にお金が残らなかったか。それはインターネット発売の手数料負担のせいだという。

どうもインターネットでの馬券売上の10%ほどを手数料として支払っているらしい。

地方競馬のインターネット投票というのは、下記の4つのサービスで取扱がある。

  • SPAT4 (南関東公営競馬・ホッカイドウ競馬共同運営)
  • オッズパーク (ソフトバンクグループ)
  • 楽天競馬
  • JRAネット投票×地方競馬

競馬場やレースにより取扱状況は違うが、楽天競馬とSPAT4は地方競馬の全レースを取り扱っているらしい。

JRAの地方競馬取扱はごく一部だけど、JRA所属馬も走るダートグレード競走は外さないというところで、

JRA所属馬追っかけて地方競馬の馬券を買うというファンには便利で、取扱レースの割には存在感がある。


というわけで、馬券の売り上げが伸びても、手数料などで中抜きされる割合も増えた。

それでも低迷期に比べれば手元に残る金額も増え、黒字化して、地域に繰入金として財政貢献できるようになってきた。

ただ、この黒字というのは賞金・手当の削減により生み出された面もある。

その結果、厩務員が集まらなくて困っているなんて話も。地方競馬にとって最大の課題かもしれない。

さらに言えば、JRAや他の地方競馬の馬券を売って得られる収益も割合としては大きいわけである。

広く競馬を楽しめる仕組みとしてはいいけど、まさかの無観客競馬続きでこの収益が期待できなくなってしまった。


こういう話を見てると、JRAは未勝利戦にまで510万円もの賞金を出してる場合なのかと思っちゃいますけどね。

JRAで勝ちきれず、地方競馬に転出して再スタートを切る馬も多くいる。

地方競馬で走るチャンスを得て、調子をつかんでJRAのレースで勝利して盛り上げる馬も時々いる。

未勝利に終わったときのセカンドライフが描けないのでは、いくらJRAの賞金が高いって言っても馬主は手を出しにくい。

地方競馬はJRAにとっても大切な存在のはずで、それは知ってると思うんですよ。


地方競馬へのJRA馬券売場の設置や、JRAネット投票での地方競馬の取扱というのも、

JRAから地方競馬の支援策としては功を奏しているのは確かにそうなんだけど、

こつこつ競馬を開催して儲けていける仕組みかというと、まだ厳しいのかなと。

インターネット投票の手数料なんていうのは、なんとかして解決してやれないのかなと思っちゃうんだけどね。

JRAはインターネット投票にそこまでお金かかってないでしょ。年2.9兆円も売る規模で、システムは自営ですからね。

オッズパークや楽天競馬が盛り立ててきたから、今の地方競馬があるんだと言われればそうなんでしょうけど、

売上規模の小さい地方競馬にとっては、この手数料負担はかなり分が悪い。

ファミリンクではないけど

今の4Kテレビになってから、HDMIのARC(Audio Return Channel)機能を使って、

放送/PC→テレビ→ワイヤレスヘッドホンという使い方もできるようにしている。

4Kテレビをどう使う?

といっても普段はTVのスピーカーから音を出してるんだけど。


これについてちょっと困った話があった。

TVの電源を入れると、自動的にワイヤレスヘッドホンの電源が入って、そちらから音が出力されてしまうことがあった。

ワイヤレスヘッドホンの電源を手動で切れば、TVから音が出るんだけど。

正攻法で言えば、設定で外部スピーカー優先設定を変えればよいのだが、いちいち面倒である。


最近、偶然に簡単に切り替えられる方法を見つけた。

リモコンにある「ファミリンク」ボタンを押すと、画面の下にバーが表示され、

「電源」「入力切替」「スピーカー切替」というボタンが選べるようになっている。

ここでスピーカー切替を選択すると、音声の出力先をTVと外部(ワイヤレスヘッドホン)で切り替えられるようだ。

効果は設定で外部スピーカー優先設定をON/OFFすることと同じだが、必要な手数が全く違う。


ファミリンクとはSHARPがAQUOSに搭載している機能で、指定のレコーダーやオーディオ機器と接続することで使える。

AQUOSファミリンク (SHARP)

SHARP製品でそろえれば、テレビのリモコンだけである程度の操作はできるよということである。

実際にSHARP製品で揃えてる人がどれぐらいいるのかはわからないけど。

ちなみに、このワイヤレスヘッドホン(デジタルサラウンドヘッドホンシステム)はSONY製である。


なので、この「ファミリンク」ボタンでオーディオ関係の操作のは、本来はSHARP製AQUOSオーディオを使う場合に使うもの。

ただし、ファミリンクというのはHDMI CECという標準化された機能を使っている。

SHARP独自の拡張もあるものの、ある程度はメーカーを超えて使えるところはある。

例えば、SHARP製のテレビから、Panasonic製のBlu-rayプレイヤーの再生・停止操作ができるなど。

ただ、Blu-rayプレイヤーのリモコンが不要になるのかというと、そうとも言えない微妙なところである。

テレビのリモコンからはディスクトレイ開閉とかはここからできないし。


もっとも、今回発見したファミリンクの「スピーカー切替」というのは、外部機器というよりはテレビ側の設定である。

これ自体はファミリンクではなく、AQUOSオーディオの操作に関係して使いたいであろう機能という位置づけか。

なので、SHARP製でなくても全く問題はない。

そういう使い方を想定しているかはさておき。

本当にこの布マスクは効果的か?

先日、ポストに布マスク2枚が投函されていた。

4月17日のニュースで東京都世田谷区を筆頭に配布が開始されたと報じられたが、

数量がそろうのに時間がかかったり、追加の検品が必要になったり、広く配布されるには時間を要した。

一体どれぐらいの地域で配布が終わったのかよくわからないところはある。

でも他府県でも届き始めているような話は聞くので、届き始めれば早いのかなと。


布マスクの全戸配布に至った背景としては、まず不織布マスクがとにかく不足していたこと。

不織布マスクについてはできるだけ医療用に回したい。

一般の人がマスクを着用することで自分の感染を防ぐというのは難しい。そういう文献もあると聞いている。

もっとも国民病であるところの花粉症対策には明確に効くわけで、そこで不織布マスクが入手難では困っただろうが。

今年の花粉の飛散が少なめだったのが救いですね。それでも苦しんだ人はいただろうけど。


こと新型コロナウイルス対策としては、一般人に期待されたのはマスク着用で他の人にうつすことを防ぐことだった。

この目的であれば不織布マスクでなくても、布マスクでも効果が得られるのではないか。

もともと不織布マスクを仕方なく洗って再利用することが横行していたわけだから、

それならもとから洗うことを想定した布マスクがよいだろうと。

億単位の布マスクを確保するために、政府が一括発注して、全戸配布することにしたと。

全戸配布には日本郵便のタウンプラスを使用する。おおざっぱだが早く配布できる方法である。

ただし、これだけでは必要数行き渡らないので、小中学校向けとか、介護施設向けとかいくつかの経路を併用することが前提である。


というわけで、このマスクは人にうつさないためのものであり、不織布マスクの浪費を防ぐためのものである。

在宅勤務続きで、外に出るのは買い物ぐらいだけど、買い物に行く店でもマスク着用の呼びかけがあるわけだから。

そんなわけで届いたマスクを着用してみたのだが……

鼻・口ともに覆うことはできるのだが、この状態では口は小さくしか動かせない。

そして、だんだんと下にずれていくので、気づけば鼻の穴が出かけていて、引き戻す必要があったり。

あと、正しい付け方をしたとしても、顔に平面のマスクを当てるわけだから、隙間がいろいろなところにできてしまう。

果たして、これでどれぐらいの効果が得られるのだろうか? ここがよくわからない。


布マスクの配布を決定する前後で、日本において布マスクの地位は高まってきた。

ただ、これが政府の全戸配布のおかげなのかはよくわからない。

どちらかというと、いろいろな業者が布マスクを製造・販売するようになったことの方が影響として大きいと思う。

布マスクを物色したことはないんだけど、市内で布マスクをしている人を見ると、

配布されたマスクに比べると、隙間ができにくく、鼻・口ともに確実に覆いやすい形状になっている印象である。

こうして布マスクが普及したこと、不織布マスクの製造が増えたことで、不織布マスクの入手性も改善したという。


すでに布マスクを持っている人にとっては、全戸配布の布マスクの方が優れていることはないとみられる。

市内でマスクをしている人も半分以上は自分で購入した布マスクに見える。

一方の不織布マスクも需給が改善しているので、これも使っている人はひどく苦労しているわけでもあるまい。

市内全戸にマスクが配布されたとみられるが、自分以外に同様の布マスクを付けている人は1人見たかどうか。

こうなってくると、本当に全戸配布の意味あったのかなぁと思ってしまう。


結果的に言えば、マスクの需給危機を救ったのは、意欲的に布マスク作りに取り組んだ業者に違いない。

ただ、万単位で製造するのと、億単位で製造するのはまた違った難しさはある。

目的からすると、できるだけ多くの住民に早く配布したかった。

そのためには政府一括発注という手段によらないとならなかったのは納得できる面もある。

費用も500億円もかかってないそうなので、国レベルでこれなら安いと思いますよ。費用はとりあえず1回限りだし。


ただし、問題はこのマスクは本当に効果があるのかというところである。

鼻・口ともに確実に覆うことがやや難しいこと、隙間ができやすいこと。

あと、配布された物はガーゼなので布目が比較的粗いのも気になるところ。

飛沫は捕捉できそうだが、一度捕捉された飛沫が、結局は繊維を抜けて飛散しそうである。

それでも、せき や くしゃみをするときだけ、口元を袖などで押さえるよりは効果がありそうだが。

でも、その程度の効果に留まるんじゃないか。それは本当に見合っているのか?


見切り発車で取りかからざるを得なかったことは仕方ないんだけどね。

すぐに億単位の布マスクを製造するのに、あれこれと作り込むのは無理なのは当然ですから。

やっぱりハズレでしたねとなっても、500億円もかかってないし、その程度なら仕方ないかとは思いますけど。

費用をかけても効果のあるものを作れれば、それはそれでいいと思うんだけど、

どういうものを作れば効果があるのかはわからないわけで、スピード重視なら仕方ない。

スピード重視した割には、各戸に届くのは今頃かよという感じはあるけどさ。

結局は国がやらなくても、民間企業が先行してやってしまったのが実情だったけど。


いずれにせよ、後の感染症対策のためにも、布マスクの効果というのは検証が必要だなと思う。

着用した人が他の人にうつすことを防ぐ目的で、布マスクがここまで大々的に使われることもこれまでなかっただろう。

現時点で、素材・形状・使い方いずれを取っても洗練されているとは言いがたいのは仕方ない。

この点について研究が進めば、人にうつすことを防ぐという目的では効果的な布マスクが作れるんじゃないかな。

これが明らかになる頃には新型コロナウイルス対策の目的ではもはやいらないものになっているかもしれないが、

ここは毎年猛威を振るうインフルエンザにも共通する対策かと思うので無意味ではないだろう。

一定の品質基準ができれば、多くのメーカーが作って、安く買えるようになるだろうし。目指すはそこだと思う。

延期予定だから今は払戻しない

先日、連休に予定されていたコンサートが延期になったという話を書いた。

実写MVを作っちゃった

延期といえども、延期先の日程などは不明である。


このときは5月3日の公演を3月31日に延期発表している。

およそ1ヶ月前、埼玉県などが不要不急の外出中止を要請してまもない頃である。

その直前までは実施に向けて動いていたところ、急転換となったものである。

でも、これは正しかったですよね。できるだけ引っ張りつつも、見切りを付けるのは早かった。

他社だと同時期のイベントでも緊急事態宣言の発令や、その先まで引っ張ったものもありましたから。


そんなブシロード、今日に7月に予定していた舞台の延期を発表した。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト-The LIVE- 新作公演」 延期・チケット払い戻しのお知らせ

We are RAISE A SUILEN〜BanG Dream! The Stage〜

7月のことをもう決断するというのは、ちょっと早い決断という印象を受けたが、

よくよく考えてみると3月下旬から稽古なども止まっているんだよね。

そろそろ再開に向けて動いているかも知れないが、いずれにせよ1ヶ月以上の遅延である。

そもそも観客が集まることへの懸念も残る中、予定通りの日程での実現性がないというのはもっともな話か。


ただ、気になるのはどれも延期となっていること。

延期といっても延期先の日程のアテがあるわけではない。

延期の場合のチケットの取扱だが、払戻期間が2回設けられることになっている。

1回目は振替日程が決まる前に払戻を希望する場合、これは公演日前後には払戻を受けられる。

ただし、ここで払戻を受けると振替公演のチケットは確保されないことになる。

2回目は振替日程発表後に払戻を希望する場合、これはかなり先になるとみられる。


もしかすると延期日程が未定なのに延期といっているのは、資金繰りの問題もあるのかも知れない。

払戻を行わなければ、一度懐に入ったチケット代は出て行きませんから。

ただし、公演が開催されるまではチケット代を売上に計上することは出来ない。これは前受金である。

振替日程の発表後に払戻を先延ばししただけで、結局払戻をする可能性はある。

ただし、振替公演が実施できるのなら、払い戻された分は別の客に売ることは出来る。

それならかまわないのかもしれない。ただし、これは延期して開催できる前提の話である。


一方で、延期になった公演のチケットについては、抽選販売の受付中であったものもあった。

これについてはこのような扱いになるようである。

●二次先行にお申込みのお客様
システムの都合上、結果発表メールが届いてしまいますが、予めご了承ください。
(今回のお申込みにつきましては、落選として通知させていただきます。)
なお、延期公演の際にお持ちのシリアルにてお申込みいただける先行を実施いたします。

日程未定になっているにもかかわらず、前受金を請求するのは理屈に合わないということなんだろう。

ただし、応募用のシリアルナンバーは再利用できるということである。(応募後に捨ててたら災難だけど)


実際のところ、売ったチケットのどれぐらいが1回目で払戻請求されたんだろうかね。

やはり振替公演にチャンスを残したいという考えの人は多いだろうと思うし、僕もそんな1人である。

とはいえ、それは果たしていつなんだろうと。

5月3日に予定されていた「BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020」のチケットを持っているわけだが、

そもそもバンドリにとっては8月に富士急ハイランドで8th☆LIVEの予定があるが出演者がほぼ被っている。

(これも発券開始の延期連絡が来ているのだが、現時点で公演自体が延期とはなっていない)

この後、10月にも予定があり(これは詳細未定なのだが)、これも出演者の一部が被っている。

会場の都合もあるが、人の都合もあり、かなり先への延期になりかねないのである。


そう考えると、不誠実なところもあるような気がするが、ファンとしては期待を残しておきたい思いはある。

このまま払い戻さないまま、ブシロードが潰れてしまってはチケット代は丸損ともなりかねないのも確かだが……

一方で、リモート収録を使ってインターネット配信を行うなど、出演機会を失った出演者を使うということにも積極的である。

こうやって使えば、出演者に報酬を支払うことができるわけである。もっとも出演者の相当割合が自社お抱えのタレントと言う背景もあるとは思う。

正直、見合った売上が上がるとは思えないんだけど、ファンのつなぎ止めにもなるのでやるぞということではないか。

だからファンにはチケットの払い戻しは待ってくれ、とそんな説明はないけど、納得できる面はある。

1ヶ月以上先延ばしにした散髪

今日は散髪に出かけていた。

と、書くと大したことなさそうだが、そんなことはない。


そもそも3月の時点で髪が長くなっていて、切りに行かないとなとおもいつつも、

まぁお出かけもしないしと少し後回しにしていたのである。

さすがにもう切らないとと、4月になって店に行って見ると、手書きで貼り紙がしてあった。

どうも東京都の要請によって連休明けまで休業にするということらしい。

うーん、理容店は結局は休業要請の対象ではないって話だったのになぁ。

とはいえ、この店に限らず、多くの店は休業していたので、どうしょうもなかった。


連休明け、緊急事態宣言は延長され、東京都の要請内容も特に変わらなかった。

果たしてどうなったのだろうと、先週に商店街に出かけた時に確認してみた。

夕方遅くだったこともあってか店は閉まっていたものの、貼り紙はなくなっていた。

ということは休業は終わったのかな。

それなら週末に行って見るかと、今日の昼時に行ってきた。


昼時というのは散髪に来る人が減る時間帯ではある。一方で理容師も昼休みを取りたいところである。

一体どうなっているのだろうと、店に行くとベンチに2人座っていて、あー、混んでるのかな。

と思ったのだが、その割には誰も散髪していない。おかしいなぁ。

どういうこっちゃと思ったら、店の中から「今すぐ散髪できるよ」と声が。

そう、客がいないから理容師2人がくつろいでいただけらしい。なんだそりゃ。


話を聞くと、連休明けから営業再開して、昨日までは散髪を待ちわびた人でごった返していたらしい。

それが今日になって落ち着いたらしく「お客さん、ちょうどよかったね」と。

ドア・窓を全開にして、あとマスクを持っていれば袋に入れるようにとのことだった。

「業界お達しだよ」とのことで、東京都の理容業では統一的な対応なのだろう。

散髪自体はいつも通り、とはいえずいぶん長くなってたから、その分バッサバッサと切ることになったが。

いつもなら「もっと早く来ないと」と言われるところだが、さすがに店を閉じていたのだからそんなことは言えない。


さっきも書いたように理容業というのは休業要請の対象ではなく、どちらかというと原則営業である。

とはいえ、散髪というのはある程度の時間にわたって店員と客が近接することになる。

あと客にマスクを付けさせるわけにはいかないので、その点でも対策しにくい。

業界団体としても原則営業といえども、感染対策には休業という選択肢をとらざるを得ないかもと言っていたようだ。

組合員の皆さまへ (4/10) (東京都理容生活衛生同業組合)

業界団体からの訴えもあったのか、東京都では理美容業は休業要請の対象ではないが、自主的な休業に給付金を出すことになった。

給付金の額は休業要請が出ている業種に比べると安いけど、それでも全くないよりはマシだろう。


これは難しいもんだなと思う。

確かに散髪できないのは問題だが、どこまでリスクを軽減すべきかというのが難しい。

普通に考えれば発熱・せきなどある人はお断り、逆に理容師も同様ということで済ませたいけど、

今回の新型コロナウイルスは、それらの症状が出る前の人が感染源になっているのではという疑惑があった。

東京都の蔓延状況を多めに見積もると、これらの症状がある人を断れば大丈夫とも言いがたいところはあった。

一方で散髪を1~2ヶ月先延ばしにしてもどうにもならないわけではない。

そういうことを総合的に判断しての1ヶ月ほどの休業だったのだろう。


とはいえやっぱり生活にとって重要だし、と東京都の状況が一定改善したことを考慮してか、この店は営業再開をした。

もはや残存するリスクはそこまで高くないんじゃないかと思う。

そこら辺は休業要請が出た業種の人には、いい加減な話だとか言うかもしれないけど、やっぱり必要性はありますから。

本当に散髪できることはありがたいことですよ。

株主総会の会場が使えない

あれこれと株式を持っていると、株主向けの郵便があれこれと届く。

多くは封書なのだが、ときどきハガキで届くこともある。

ハガキで届く連絡事項というと、株主総会の議決内容の報告など、わりとどうでもいいことだったりする。

ただ、今日届いたハガキはちょっと重要かも。いや、結局は自分には関係ないんですけど。


どういう内容だったかというと、株主総会の会場変更だった。

本社近くのホテルの宴会場で実施予定だったのが、本社の会議室に変更になったようだ。

緊急事態宣言により、ホテルの宴会場は使用中止要請が出ている。

都道府県ごとに方針には差があるかもしれないが、所在地では確かに要請が出ていた。

これによりホテルから宴会場の貸出を断られたのか、仕方なく自社会議室を使うことにしたのだろう。


ただ、当初想定の会場よりは狭くなってしまう。

そりゃわざわざホテルの宴会場を借りるぐらいだからな。

もっとも調べた限りではうちの勤務先の一番大きな会議室(株主総会の会場にもなっている)と同じぐらいはありそうでしたけど。

ただし、昨今の事情からソーシャルディスタンスの確保のため、例年来場者の1/3程度の座席数に留まるとのこと。

もともと来場者に対して大幅に余裕のある座席数だったのが、不足になるかもということだとみられる。


でも、書面議決なら株主総会なんて行かないもんね。

そもそも株主総会の招集時点で、できるだけ書面議決を使い、株主総会への来場は慎重に検討するようにと書いていた。

一方で株主総会を全く開催せずに済むということはなく、やはり株主が集まれるという体裁は必要とみられる。

来場者は例年より大きく減るだろうという予想で、こういう対応をする会社は他にもあるんだろう。

会社によっては株主総会の映像配信で代替してもらおうというところもあるようだ。


このあたり行政はどう考えているのかという話だが、やはり株主総会の実施は必要ということらしい。

ただし、この会社はそうではないけど、決算作業が遅れて当初予定の日程で出せない会社というのもある。

これによっては株主総会の延期とか、継続会として決算に関わる議事を後回しにするという会社もある。

日本の企業にとっては、決算作業の遅れが最大の問題で、それさえなければ株主総会はやるという決断が多いのではないかなと。

会場変更・規模縮小はあるにしても、書面議決の活用を呼びかければ、実施することに問題はないだろうと。

日本の感染状況ならば、株主総会の決行は取るべきリスクということである。

決算作業の遅れも日本国内の問題というよりは、外国子会社の決算作業の遅れの影響によることが多いようだ。


それにしてもホテルの宴会場の使用中止要請がこんな形で影響が出るとは。

感覚的に言えば、こういう法律上の権利・義務に関わることならば、貸し出してもいいんじゃないかとは思うんだけど。

ただ、ホテルの宴会場というのは、一定以上の規模があれば、接待飲食店などと同じで完全な停止が要請されている。

営業時間短縮などの要請が出ている飲食店や、原則営業となっていながら大半の売り場を閉鎖している百貨店とは違う話である。

これによれば株主総会のためとはいえ宴会場は貸してはならないということになる。まぁ罰則はないけど。

ホテル側の対応も明確には示されていない。宴会場は営業を停止していると書いてあるホテルは見あたらなかった。

宴会場は使用者が限られるから個別対応なので、あえて書いていないだけだろうとは思うが。


日本では6月に株主総会の会社が多く、このまま大きな問題がなく推移すれば、株主総会の開催はなんとかできるのかなと。

もちろん、できるだけ書面議決によることは求められますが、株主の良心に期待してもよいでしょう。

でも、いくら法律上必要なことはいえ、3~4月にいくつかの選挙が決行されたのはヒヤッとしましたけどね。

選挙は原則として投票所に行かないといけませんからね。

なかなか議員や市町村長などの任期を延ばすというのは難しくて、唯一あるとすれば無投票で終わるというもの。

東京都でも4月に目黒区や福生市で選挙が行われている。

感染者が比較的多い目黒区で選挙って本当にやるのかと思ったが。4/17投票って当時は本当にヒヤヒヤだったと思いますよ。

ブラウザ版QUOカード

景品として「QUOカードPay」を受けとった。

なんだそれ? ってクオカード社のスマートフォン決済サービスらしい。

QUOカードといえば主にコンビニで使えるプリペイドカードとして贈答品に使われることが多い。

QUOカードが使える店って

株主優待でQUOカードを受けとることは多いが、使える店が意外と限られるなんてことを書いた。


これのスマートフォン版がQUOカードPayである。

今回受けとった景品というのも、普段ならばプラスチックカードのQUOカードで渡しているところ、

昨今の状況から、QUOカードの現物をすぐに渡せないということで、代替としてQUOカードPayになったと思われる。


どうやって使うのかという話だが、もっとも単純には届いたURLをスマートフォンで開いて、

するとバーコードが表示されるので、QUOカードPayの加盟店に呈示すれば使えるということである。

基本的にブラウザで表示すれば事足りるのだけど、ブックマーク頼りでは不便なこともあろうとアプリがある。

QUOカードPayアプリに、受けとったQUOカードPayを登録すると、複数枚合算しての管理が出来る。

今回は1枚だけだったが、今後受けとることもあるかもしれないし、ブックマークでは不便だろうと思いアプリをインストールした。

コードを入力して登録すると、金額が反映された。アプリに登録すると元のURLは無効化されるようだ。

なお、アプリ登録時にはE-mailアドレスでの認証をする。アプリに登録することはE-mailアドレスに紐付くということらしい。

他の端末でも、同メールアドレスで認証すると、過去に登録した残高が引き継がれるようだ。


QUOカードPayの問題点はやはり使える店である。

店舗数が多いところでは、ローソン・吉野家・松屋・TSUTAYAといったところか。

プラスチックカードのQUOカードとは使える店のラインナップが大きく違う。

先に書いた3チェーンでQUOカードを導入しているのはローソンだけだし。


専用のカードリーダーが必要なプラスチックカードのQUOカードに比べると、加盟店側の導入難易度は低いかも知れない。

ストアスキャン方式のスマートフォン決済サービスとまとめて導入することができますから。

受けとった人がスマートフォンを持っていることが前提ではあるものの、印刷物としてQUOカードPayを渡すこともできる。

加盟店数が増えて、プラスチックカードよりも便利だとなれば、それも現実的な気がする。

今はどっちもどっちですね。


まぁスマートフォン決済ならQUOカードにこだわることはないじゃないかと思いつつも、

ブラウザで開けばそのまま使えるというのは贈答品用にはいいですね。

せっかくなら実店舗に限らずインターネットの通販でもとか、いろいろ思うところはあるけど。

この辺は従来のQUOカードとは違う発想でやらないとうまくいかないが。

通知カードがなくなるとどうなる?

給付金の申請をマイナポータルから行って、やっぱり便利ですねと思ったんだが、

実は市町村にとってみると、世帯情報を記載した申請書を返送してもらう方が誤記が少なく楽だという話も。

10万円ネット申請、逆に手間 重複・誤記入も受け付け…自治体混乱 (朝日新聞デジタル)

やはりこの辺は経験不足だからこその悩みなのかな。

電子データで入ってくるなら自動処理の可能性もあるが、そこまで作り込まれてはいないと。


ところでこれと同時期に話題となったのがマイナンバーの通知カードが廃止されるということ。

マイナンバーの付与が始まったとき、簡易書留で送られてきたやつである。

あんな紙ペラだが、転居のときに市町村窓口へ持参して、住所を書き換えてもらう必要がある。

ここが問題だったようで、通知カードを忘れて手続きができないとか、住所の書き換えがされないまま放置されることがあった。

通知カードを運用し続けることは難しく、マイナンバーカードの普及もあって、廃止となるようだ。

マイナンバー「通知カード」が5月25日で廃止に…何か不便なことになるの?総務省に聞いた (FNN PRIME)


マイナンバーカードを取得した人は、通知カードはすでに返却しているので関係ない。

マイナンバーカードは、これまで通り住所などの書き換えを行うので、転居のときに市町村窓口に持参する。

市町村をまたぐ転居の場合は、マイナンバーカードが転出証明書代わりだしね。(cf. パスポート受領と転出届でおしまい)

マイナンバーの呈示が必要な場合は、マイナンバーカードの両面を呈示すればよい。

これも今までと変わらない。マイナンバーカードはマイナンバーを証明するものであるとともに、本人確認書類でもあるから。


問題はマイナンバーカードがない人。

この場合、これまでは通知カードと本人確認書類をあわせて呈示することになっていた。

それで次に従業員本人のマイナンバーの書かれた通知カードと本人確認書類のコピーを取る。

なので職場のコピー機で通知カードと本人確認書類のコピーを取った。

そしてそれらを封筒に入れて、社内数箇所にあるマイナンバー回収用ポストに投入して、その横に記帳する。

(マイナンバーの提出は特別)

通知カードは住所・氏名・生年月日・性別とマイナンバーが書かれているが、これ自体は本人確認書類ではないという体。

そのため、これらの情報が一致する本人確認書類を添付することでマイナンバーの確認が完了するとなっていた。


しかしながら、通知カード廃止後は住所・氏名などとマイナンバーの対応関係が取れなくなることになる。

一応、通知カード廃止後も記載事項に変更がない限りはこれまで通りの申告でよいが、変更があると使えなくなる。

では、どうなるのかというと、マイナンバーの記載された 住民票の写し(または住民票記載事項証明書)が必要になる。

これが住所氏名などとマイナンバーの対応関係を表す書類で、これに加えて本人確認書類を呈示するということ。


ということは、転居などの手続きをしたときは、マイナンバーカードがない人は、

その場で住民票の写しを取得しないと、後で困るってことですね。

住所変更があるとマイナンバーが申告し直しになることもありますから。(cf. 朝は市役所から)

もっとも、もともと住所変更を証明する書類として、住民票の写しをその場で取得していた人は一定いるはず。

住民票の写しを見せて終わりなら、別に1枚持ってれば困らないんだけど、いちいち提出となると困るな。

例えば、所得税の申告のたびに取得しないといけないの? と思ったけど、よくわからん。

確定申告情報/マイナンバーの申告書への記載について (国税庁)

マイナンバーカードをお持ちでない方の提出書類は「『I 番号確認書類』の写しと『II 身元確認書類』の写しをそれぞれ貼って」となっていて、

その番号確認書類というのは通知カード、住民票の写し、住民票記載事項証明書となっている。

ということは「住民票の写し」のコピーで目的は達せられるのだろうか?


マイナンバーカードを持っている人には関係ないことですね。

市町村長が直接に住民の住所・氏名・生年月日・性別・マイナンバーと顔写真を証明してくれて、

さらには電子証明書まで入っているという、とても理想的なカードなので、ありがたいですね。


あと、これとは別の話なんだけど、今年2月から発行開始されたパスポート(日本国旅券)って、

所持人記入欄が廃止されて、漢字氏名・住所を書けなくなったんだね。

これにより日本国内の本人確認においてはほとんど役に立たないものになってしまった。

いや、もともと所持人記入欄に自分で記載することの、どこが本人確認書類なんだという話ではあって、

特に住所は補足書類(公共料金の検針票など)の提出を求められることが多かった実情はある。

今はマイナンバーカードもあるから、別にパスポートにこだわることはないと思うけど。

(住民基本台帳カード以前は写真付きの本人確認書類で、免許や障害の有無を問わず取得できるものはパスポートぐらいしかなかった?)

住所は仕方ないと思うんだけど、どうして漢字氏名はパスポートの顔写真のページに印字しないのかは謎である。

(中国では漢字氏名、韓国ではハングル氏名が印字されている)

機密情報にインターネットでアクセスできるわけ

全従業員とも、ある資料を熟読するようにという指示が出た。

例年通りといえばそうなんだけど、在宅勤務の人があまりにも多いということで、普段とは違う公開方法だった。


これはちょっとした機密情報で……いや、そこまで機密情報でもない気はするけど、

普段なら社内ネットワークでしか読めないわけだけど、今回はインターネットから読めるらしい。

インターネットから読めるといっても社内アカウントでのログインは必要なんですが。

でも、そんなことしていいのか? と思った。


というわけでログインして、指示に従って開こうとすると、会社所有PCであることが前提のようだ。

個人所有PCでは開けないんだね。

個人所有PCと会社所有PCを併用しながら仕事をしているので(cf. 私物PCと会社所有PCの二刀流)、切り替えればよい。

それで会社所有PCを使って、そのページにアクセスしたが開けなかった。

どうも、機密性が高いことを考慮して、専用のソフトウェア(というほど大げさなものではないが)が必要で、

そういえばノートPCにはインストールしてませんでしたね。(デスクトップPCには入っている)

インストールのためには社内ネットワークへの接続が必要なので、今は無理だな。


というわけで、結局は画面転送で閲覧したのだった。

画面転送なら社内からアクセスしてるのと同じ扱いで、画面だけの転送なら漏洩リスクも低減できる。

結局はこうなるんですねと。

個人所有PCだけで在宅勤務をしている人は、最初からこれ以外の選択肢はないですからね。


それにしても、何のためにインターネットから読めるようにしたんだろう。

現在、画面転送方式でのリモートアクセスは、従業員番号によって交代制になっている。(cf. 在宅勤務も人が増えると楽じゃない)

3月下旬~4月中旬は、交代制にしてもリソース不足に陥って、業務効率が極めて悪化することに苦しめられたが、

クラウドサービスを使った新方式のリモートアクセスの導入、既存のリモートアクセス方式の増強などで、かなり改善した。

相変わらず画面転送方式は交代制なんですけど、4月上旬のことを思えばかなりよくなった。


なんとなく画面転送のリソースを心配した感じではなさそうだなと思って説明を読むと、

VPN方式のリモートアクセスを使っているユーザー向けの説明に「VPNを切断してから」と強調されていることに気づいた。

そうか、VPNだとシームレスに社内ネットワークにアクセス出来てしまうが、VPNのリソースにも限りがある。

公開直後に多くのユーザーがVPNで公開された資料にアクセスすると、それでVPNのリソースが食い潰されかねない。

そこで、VPNを使わずにインターネットから直接資料にアクセスできる方法を用意したのだろう。

VPNに接続するのは会社所有PCのみに限られているし、VPN経由で表示に必要なソフトウェアのインストールは可能だ。

ソフトウェアのインストールにVPNでのアクセスが発生するが、全員が必要なわけじゃないし、比較的少量で済むのだろう。


どうやってリモートアクセスのインフラの負荷を減らすかというところに苦心してるんですよね。

インフラ増強もやっているけど、やっぱり限りはあるし、なにより短期間で導入できる方法は限られる。

今回はVPNが心配ということで、こういう対策になったのかなと。画面転送の負荷軽減にもなってはいるけど主にはね。

なんやかんや地方競馬に中央競馬に壁はある

連休中の話なんですけど、船橋競馬場で「かしわ記念」というレースが行われていた。

JpnIの格付けがあり、地方競馬主催のレースではハイレベルなものと知られているらしい。

ろくにお出かけもできない連休中で、注目馬が揃ったということで、馬券が売れて、この日は船橋競馬場の売上レコードを更新したとか。(cf. かしわ記念売り上げレコードの18億9672万円、1日当たりも記録更新 (競馬HEADLINE))

地方競馬はもともとインターネット投票の割合が高くて、無観客開催でむしろ売上が伸びているぐらいらしい。


これ自体は見ていたわけではないんだけど、Twitterで実況する人がいて、驚いたのは7頭立てだったこと。

競馬の重賞レースとしては異様な頭数の少なさで「船橋オート」とか「船橋競艇」など揶揄された。

オートレースは基本的に8車立てだが、今は選手の移動を減らすために7車立てにしているらしい。

ちなみに船橋オートはかつて存在したオートレース場である。

競艇は6艇立てで、後で書く通り、馬券に絡むのは実質6頭だろうということもあって、競艇も同然という話だったらしい。

高額賞金(1着6000万円)を狙う馬がもっといてもよさそうだけど、なぜこんなに少ないのか?

調べてみると、中央競馬と地方競馬の関係性によるものであることがわかった。


このレースはダートグレード競走という、JRAと地方競馬が共同で格付けを行っているレースである。

ダートグレード競走はJRA所属、地方競馬所属、場合によっては外国からの遠征馬を交えての戦いになる。

ただ、実際には所属によって出走できる馬の数に限りがあって、

かしわ記念は14頭がフルゲートなのだが、JRA所属馬は6頭、地方競馬所属馬は8頭まで(所属競馬場は不問)となっている。

今回のかしわ記念はJRA所属6頭、地方所属1頭となったので、JRAに限れば定員いっぱいである。

第32回 かしわ記念JpnI4上オープン/出馬表 (地方競馬情報サイト)

ちなみに唯一地方競馬所属での出走となったナンヨーオボロヅキ号はJRA出身で、JRA未勝利のまま高知競馬に移籍、

そこで成績を上げて、地方競馬ではハイレベルという東京都の大井競馬場に移籍したという。

今回の挑戦は勝ち目が薄いのは知ってのことだったが、地方馬が1頭もいないのはという使命もあっての挑戦だったという。

結果は7着、6着に対して大差(10馬身以上)開けての完敗だったが、その挑戦はたたえられていた。(馬券はさっぱり売れなかったが)


そうなんですよ。地方競馬主催のダートグレード競走ってJRA所属場の草刈場になりがちなんですよ。

高額賞金がかかったレースは地方競馬所属、特に地元の馬にとってはなんとしても手にしたいものだが、

なかなか勝利するのは難しいらしく、昨年は地方40レース、JRA15レースあったところ、地方馬の勝利は地方開催のみ7勝という。

その7勝のうち6勝は南関東の競馬場主催の南関東勢の勝利で、1勝は北海道の門別競馬場での地元勢勝利という。

この かしわ記念 について言えば、最初にハイレベルなレースと書いたけど、これは完全にJRA所属馬によるものである。

南関東勢にとっては、川崎マイラーズが同距離で同月中にあるので、こっちのほうが勝ち目があると回避してしまったらしい。

他地域からの挑戦も可能だが、このご時世、遠征が難しいという判断もあったようである。いずれにせよ勝ち目は薄い。


ましてJRA主催のダートグレード競走に遠征して勝った馬はここ10年は1頭もいないという。

地方競馬主催だとJRA所属は何頭まで、残りは地方所属(他地域からの遠征は何頭までとか決まっている場合もある)となるが、

JRA主催の場合は、地方競馬所属は何頭まで、外国からの遠征は何頭まで、残りはJRA所属でとなるので、

そういう中で、運良く勝利というのはなかなか難しいようだ。

勝ち目が薄ければ地方馬の挑戦も低調で、地方馬0のダートグレード競走も珍しくはないようである。


地方競馬所属のままJRAのレースに挑戦することは、ダートグレード競走以外でも条件付きで可能である。

特に4歳以下(昨年まで3歳以下)であれば、地元のJRA認定競走に勝利するなどの条件を満たせば、わりといろいろ挑戦できるそう。

こうしてJRA挑戦して、芝コースで調子良く走れれば、JRAへ移籍するということはあるようだ。

○地 ダブルシャープ/競走成績 (netkeiba.com)

地方競馬からやってきた馬には「地」に丸囲みのマークが付く。マル地と呼ばれている。

もっともマル地とあっても、そのルーツを調べてみると、JRAデビューで地方競馬移籍後の出戻りが多かったりするんだけど。

ダブルシャープ号の戦績を見てみると、門別競馬場で「JRA認定アタックチャレンジ」に勝利して、JRAのレースへの挑戦権を得た。

札幌競馬場のクローバー賞に芝初挑戦で勝利、札幌2歳ステークスで3着、東京競馬場のサウジアラビアロイヤルカップに挑戦し6着となっている。

これはいけると思ったのか2017年11月にJRAへ移籍、その後、2着・3着を繰り返しながら、今年1月にJRA移籍後初勝利となっている。

こういう地方競馬からJRAの芝に挑戦して勝利、JRAに移籍して勝利したという、わかりやすい例を探すのが難しかった。


一方で、地方競馬所属のまま5歳(昨年までは4歳)を越えて、JRAの芝レースに挑戦するのはなかなか難しいようだ。

地方馬のJRA指定交流競走の出走条件 (Happy Owers Club)

まず、挑戦できるレースがGIレースとGIステップ競走、夏に5レースある指定交流競走に限られている。

GIレースは挑戦可能といってもステップ競走で一定以上の順位に入らないとできないので、なかなか厳しいものである。

なんか妙に詳しいなと思って読んでいると、このBlogを書いているのはハッピーグリン号の馬主なんですね。

先日、京都競馬場で行われた天皇賞(春)、14頭立ての単勝14番人気に推されて13着のハッピーグリン号である。

今はJRA所属なのだが、昨年10月までは北海道の門別競馬場所属で、JRAの芝レースに挑戦し続けていた馬なんだそう。

○地 ハッピーグリン/競走成績 (netkeiba.com)

本当に地方所属だったのかと思うほどJRAのレースが並んでいてびっくりする。


なんでこんなことになっていたのか、調べてみると人と馬、それぞれに理由があったようだ。

ハッピーグリン、中央移籍へ (Happy Racing Diary)

実はこの方、当初は中央競馬の馬主資格をもっていなかったのである。(2018年10月に取得)

地方競馬に比べると中央競馬の馬主は収入・資産の要件が厳しく、JRAでこそ活躍して欲しい馬がいてもできないことがある。

過去には中央競馬での挑戦のためにオーナーチェンジという選択をした馬主もいたそうだ。でも馬主にとっては苦しすぎるよね。

一方で馬にも事情があったようで、身体的な特徴をよく知った厩舎に育て続けて欲しいという考えもあったようだ。

JRAに移籍するということは、栗東か美浦にいる厩舎に入らないといけませんから。

門別競馬場は地方競馬では破格の調教設備が揃っているので、それなら門別から挑戦することに意義はあったわけである。

とはいえ、4歳以上になると出られるレースが限られ、国内に適するレースがないからと香港遠征をしたり苦労もしてきた。

これ以上はさすがに門別所属では厳しいと、4歳の10月にJRA移籍、栗東に引っ越しとなった。


いろいろ見方はあると思うんだけど、どの主催者も賞金や手当を他の所属の馬に取られるのは、本心ではうれしくないんだろうな。

地方競馬も地区を越えての全国交流競走はそう多くないそうだし。

ダートグレード競走の場合、JRAと地方競馬が相互に行き来できることにより、

地方競馬はJRAの注目馬が集まるレースを主催でき、それで馬券を売って、ガッポリと儲けられる。

その結果が7頭立ての かしわ記念 だと言われれば、地方競馬は堕落してると言われかねないが。(これは極端な例だが)

これについては相互主義なので、JRAも地方競馬に対してダート重賞は開放している。

JRA所属馬は地方競馬のレースまで含めて挑戦できるレースが増えるので、これがJRAにとってのメリットである。


JRAの重賞レースは基本的には国際競走として外国所属馬が参加できるが、それにより国際的な格付けが得られている。

それはどういうメリットがあるかというと、競走馬の生産者にとってブランド力の向上に繋がるというのがある。

ブランド力向上のために、外国から遠征してきた有力馬には報奨金を出すと言っている。それでもなかなか来ないけど。

地方競馬からの参戦は一定認めているが、制限が厳しいのは、JRAにとって地方馬が来るメリットが薄いからだろうかね。


ただし、将来JRAでレースを盛り立ててくれるような馬に期待するところはあって、若い馬ほど挑戦しやすくなっている。

ハッピーグリン号の活躍を見たからか、それとは関係なくか、地方馬のJRA挑戦については今年から条件緩和された。

「JRA特指改革」を解説します (Happy Owners Club)

JRAでのデビューにこだわらずとも、地方で実績を出してからJRA挑戦がしやすくなった。

今までは2歳のJRA認定競走で勝利しなければスタート地点にも立てなかったが、新条件なら遅咲きでもチャンスはある。

地方からのJRA挑戦で実績を出した馬にはぜひJRAに来ていただきたいと。そういうことなんじゃないですか?