1年生の終わりなのに知らないこと

4月1日から専攻科2年生に進級することになる。

実は専攻科では自動的に2年生になるんでありがたみもないが。


ところでこんなこと言ってるが、実はまだ成績をもらっていない。

前期成績も学生課で配布だったから後期もそうだろうと思って、学校に行くたびに掲示を見てたのだが、

残念ながらインターンシップ前には張り出されることはなかった。

その後、学生課で配布されるようになったという話を聞いたが、インターンシップ中に取りに行けるはずもなく。

来週取りに行きますわ。


本科の時は成績表は郵送だったのだけど、専攻科ではめんどくさいのか紙切れ1枚裸で渡してしまいというあたりおおらかである。

そんなもんだから成績表と一緒に送られてくる新学期の予定もまだわかっていない。

後期成績は郵送した方が無難だと思うんだけどね。

専攻科生は春休みも来るだろって考えなんだろうけど。


進級が決まると卒業見込証明書が出ることになる。

単位取得数の要件もあったはずだけど、休学でもしていない限り満たしているはず。

このことは大学院のインターンシップの時にも少し話題になったのだけど、

就職試験を受ける人にとっては重要と言える。

だって修了見込じゃないとスタートラインに立てないわけだから。

そんなわけで月曜日から学生課は忙しいことだろうと思う。


それにしても成績どうなってんだろ。不可は付いてないはずなんだけど。

インターンシップ前にはわかると思ってたんだけどな。郵送の手間はいらんわけやし。

教授がいなくなった研究室

今日で大学院でのインターンシップは終わり。

大学院の研究室での一週間は大変よい体験だった。

百聞は一見にしかずというが、まさにこの言葉がよく当てはまることだったと思う。


そんな最終日、大学院の募集要項・入学願書をもらいに工学部・工学研究科の事務に行ってきた。

そしてもらってきた募集要項をパラパラ見ていたのだが、研究室リストにあたるものをみてあれ? と思った。

あるはずの研究室の名前が書かれてなかったのよね。

どういうこっちゃと聞いてみると、最近2つほどの研究室で教授が退職されたらしい。

それに伴い、その2つの研究室がゆくゆくはなくなるようである。

そういうわけで新しく募集はしないことにしたのではないか、という見解だった。


ところで大学の研究室というのは一般的には数人の教員が寄って、教授がリーダーとなるという構成になっているのが普通である。
(参考記事 : 研究室というもの)

以前の記事にも書いたけど、かつて大学設置基準で講座制として定められていた形式なのね。

現在は設置基準から消えているので好きにやっていいのだけど、現在もこの例による大学が多いんだろうと思う。

僕がこのインターンシップでお世話になった大学もこの例によっている。

数人の教員が寄ってやっているわけだから、教授がいなくなったとしても研究室を維持することは一見可能に見える。

実際、退職した後でもその研究室は存在していて、現在も学生が在籍している。

ところが教授がいない状態が続くということはなく、新しく教授が用意できない限りはこの研究室は無くなる運命であるようである。

そうだから居なくなったはずの教授の名前で○○研究室と呼ばれ続けているんだろう。

新しい教授が来る予定があるのかないのかはわからないけど、現在のところは決まっていないようである。


たかが教授が欠けただけで研究室が維持できなくなると言うのは、今回のインターンシップの感想からすれば意外だなと思った。

というのも僕がお世話になった研究室では大きく2つの分野の研究を行っていたのだが、

この2つの分野で学生の詰め所が分かれていて、一方は准教授の1人が、一方は助教の1人が専ら指導にあたっている。

2つの分野では相互に研究成果を使いあうようなそういう関係で、1つの研究室の中に2つの研究室があるというような感想を得た。

ここで教授の立ち位置がようわからんのだが、研究室を束ねるリーダーという側面が強いように思った。

直感的には教授が抜けたところでそれぞれの研究を維持することは可能なように思えるが、実際は先ほど述べたとおり。

制度上の問題な気はするんだけど。


こういう事情を踏まえると、高専の1人の教員が1つの研究室を持つという形式は合理的だよなと思う。

寄ってたかって1つの研究室を持っているとはいえ、実際はその中で細分化されていると言うのは珍しくないことのようだし。

そうだというのに形式上は教授がいて他の教員がいて研究室があるとなっているから、教授が抜けると存続までも怪しくなると。

教員1人で1つの研究室を持つという実態に即した形式を取ればこの辺の問題はなくなるだろう。


しかしこれで消えることになる研究室の1つは注目してた研究室だったのだよね。

それだけにこの話はあまりに惜しいこと。

本当にどうすんのかね? 研究室2つもなくなると研究に従事できる学生の数もガクッと減るわけで。

このまま無くしてしまうにしてもどっかに研究室を増やさないことには先細りになるよね。

スルッとKANSAI 3dayチケットで通う

インターンシップ4日目、もう明日で終わりである。

電車に2時間ぐらい揺られて通っているわけだけど、予想よりも楽だなと。

ラッシュアワーの終わりかけの時間に移動してるから混雑はそんなにひどくないというのはあるが。


このインターンシップ先への移動にはスルッとKANSAI 3dayチケットを使っている。

なぜそんなのを? と思うかも知れないが安いからということに尽きる。

スルッとKANSAI 3dayチケットは3日分を5000円で売っている。

1日あたりにすると1700円ぐらいなので、往復でそれ以上使うのならお得である。

インターンシップ先へは定期券併用しても往復で2000円ぐらいするので有用といえる。

5日分の交通費で3dayチケット2枚買える。すると5日分使っても1日分余るから、それを大阪行きに使えばよいと。


ただし、このようなことがいつでもできるわけではない。

というのもスルッとKANSAI 3dayチケットが関西で購入できるのは春・夏・秋だけだから。

スルッとKANSAI 3dayチケット (関西版)

春は春休みからゴールデンウィークにかけて、夏は夏休み期間、冬は10月下旬から12月下旬までとなっている。

今回は春の期間にあたり使うことが出来た。

夏の3dayチケットは去年の夏休みに高野山行ったり比叡山行ったりするのに使いましたね(参考 : スルッとKANSAI 3dayチケットは万能か?)

秋はちょっと使いにくいね。

正月休みに対応する3dayチケットがないのが残念。あったら使いたかったんだけど。


しかしなんでこんな風に時期を区切って売っているのかと言うことが問題である。

その理由というのが、今回の僕がやっているように回数券代わりにして通勤に使うことを防ぐためだと言われている。

実際どれぐらい有用なのか?

月20日程度通勤するなら1ヶ月で3dayチケットを7枚買えばよい計算になる。これは35000円である。

定期券の金額がこれを超えるような通勤経路を例示すればいいわけだ。

例えば、学園前駅からポートアイランドのみなとじま駅まで、まぁありそうな通勤ルートだが、

これが1ヶ月で41850円(近鉄16920円・阪神15720円・ポートライナー9210円)する。6ヶ月定期の1ヶ月あたりの金額も37200円ほど。

スルッとKANSAI 3dayチケットはバスも使える。それをバスを使ったルートを1つ例示してみる。

希望ヶ丘四丁目から梅田まで、1ヶ月で42950円(阪急バス29110円・北急4730円・大阪市9110円)、6ヶ月定期の1ヶ月あたり38660円

希望ヶ丘ってどこやねんと思った人は調べてみればよいが、豊能町の山奥に北大阪ネオポリスとして開発された住宅団地のことですわ。

いろいろ乗り物を乗り継ぐ場合は定期券に比べても優位になる場合がある。


とはいえ封じられてるわけだからこの技は使えない……わけでもない。

というのもスルッとKANSAI 3dayチケットは関西以外であらかじめ購入しておけば1年を通じて使うことが出来る。

スルッとKANSAI 3day・2dayチケット (全国版)

3dayチケットは連続3日間でなければならないという制約がある点が関西版とは違う。

2dayチケットは関西版としてはないが、全国版に限り3800円で販売されている。こちらはとびとびでOK。

あらかじめ関西の外で購入しておく必要がある。直接購入可能なところもあるが、一般的には引き換え券を購入することになる。

引き換え券の場合は関西に来て交換する。3dayチケットの販売箇所よりも圧倒的に少ないが。

全国版を輸入するのが割に合うのかと言われるとどうにも厳しい気がする。

関西の外に出かけることが多い人なら十分割に合うと言えるけど。


ゴールデンウィークの前後に家族で京都に行くことが決まっているので、これも3dayチケットを使うことを画策している。

3枚買って僕が6回使って1回残ったカードを3枚作ろうと考えている。これで3人で使える。

4人家族なんで1枚足りないが、別のフリーきっぷで手当てするか、他に大阪など行く用事があればそれにあわせて買い足すか。

京都とか3dayチケットあるととてもありがたくて、地下鉄・市バス・京都バス・京阪・阪急・嵐電・叡電なんでもありだからな。

地下鉄・市バス・京都バスだけなら京めぐりがあるけど、京阪とか使えないから。(参考 : 京めぐりでお得な京都行き)

まぁ河原町通の市バス乗るとか、東西線で行けるところまで行くとか、方法はいろいろあるけど何でも使えるなら便利なものを使えばいいわけですから。

ゼロクロス点を見つけろ!

今日もインターンシップ、気付けばもう折り返し地点である。

実習でなにやってるかということを書いておこうと。


この実習では画像処理機能とイメージセンサが一体となったビジョンチップを使って画像処理を行うと言うことをやっている。

チップ内で画像処理されたものを後処理して意味のある画像を得ようという話ですね。

その処理をまずはソフトウェアで、その後、FPGAで実装してということをこの実習では行う。


具体的には輪郭強調画像とフレーム間差分画像を取り扱っていた。

輪郭強調画像は二次微分になってるからこれのゼロクロス点を見つければそれが輪郭だと知ることが出来る。

フレーム間差分画像は動いていることを知ることが出来る。

これを組み合わせると動きの方向を見いだすことが出来るよう。

こういうことを知るための後処理を実装していたのね。


輪郭強調画像からゼロクロス点を発見するというのは意外にめんどくさいことである。

まずゼロが問題である。

画素値は0~255の値を取り、負の値を表すことが出来ない。そのため0を128とかにオフセットして表されている。

二次微分の値が+なら128よりも大きな画素値、-なら128より小さな画素値を取るということね。

ところがどうも動作がおかしい。なんでだろと調べてみたら0にあたる部分の画素値が128よりも大きかった。

なんでだろと聞いてみると、ビジョンチップの内部ではアナログで演算しているのでぴったり128になるわけではないと返された。

それってチップごとにばらつきあるってことなんでしょうね。このへんアナログの弱いところよね。

ともかく実際オフセットされている数値がどんなもんかというのを調べて、その値を基準とすることに。


さて、これで符号が変わっているところを探してやればそこがゼロクロス点だと分かりそうだが、これではうまくいかなかった。

輪郭じゃないところが輪郭と出たり、輪郭が欠落したり。うーんと。

隣接する画素同士を比較するんじゃなくて1画素空けて比較すれば、とアドバイスされたのでやってみることに。

ある画素の左と右、上と下を比較して符号が変わっているか調べたと言うことですね。

するときれいに出てきた。こうすればうまくいくのかと。


まずはこういうことをソフトウェアでやってたのだが、今はFPGAへの実装をやっているところである。

FPGAで実装するにあたってはゼロクロス点を求めるとき、比較する他の画素の情報を記憶しておかないといけないのが問題で、

そのためFIFOを追加したり、といろいろ工夫をしていた。

まぁこのへんは本科の卒業研究でもやったことですからね。

もう1人の実習生はFPGA使ったことないようで、そのへんまずはお勉強といったところ。

1週間の中でそれはきついなとおもったけど、なんとか一部の機能は実装したいなと言っていた。


インターンシップ中に、この研究室の学生が取り組んでいる研究テーマの紹介を受けているのだが、

そこでやってることというのは結局のところ、ビジョンチップの出力から意味のあるものを得るということも多いよう。

出力はかなりいろいろなところで使えるものらしく、こんな用途にも使えるのかと話を聞いて驚いたもの。

このインターンシップでの課題というのはそのもっとも基本的な機能を実装してみようということのようで。

この辺は研究紹介を受けて見えてくる話ですわな。

大学院生の就職活動事情

今日はインターンシップ2日目。

午後から来客があって、それで世話してくれる人がそれにかかりっきりで、あまり見てもらえなかったのが残念。

明日続きをガリガリ進められるようにネタは仕込んでおいたので。


お昼ご飯を食べて、研究室に戻ったら、メンバー同士で話が弾んでいた。

話題は就職試験の話がメインだった。

そこで大学院生の就職事情をいろいろ聞くことが出来た。


どうも大概の人は学校推薦を受けて就職試験を受けに行くようですね。

修士だけなのかというとそうでもなくて学部卒でもそんなもんらしい。

高専の本科卒ほど学校推薦ばかりというわけでもないけど、それにしても学校推薦がこれほど多いのは意外だった。

せいぜい半々ぐらいかなと思ったんだけど。


とはいえ学校推薦を受けて就職試験を受けに行くと言っても、自由応募に近いものもあるらしい。

研究室の人たちはみなし自由だとかなんとか呼んでいたが。

自由応募と同じようなプロセスを経るが、内定が出たからには必ずその会社に入ることを前提としているものらしい。

だから自由応募と同じプロセスとはいえ、複数この仕組みで応募することは出来ない。そういう制約はある。

どこが推薦やねんとも思わないこともないが、内定を出せば入ってくれることが確定しているのだから合格を出しやすいという事情はあるらしい。

その点では有利な仕組みとも言える。ただ複雑で仕方ないともっぱらの評判のようだが。


もちろん一般に想像されるような学校推薦を受ける学生も居る。

それにあたっては学内で所定の人数まで絞り込む必要がある。

その打ち合わせだなんだととやかく言ってる人がいた。

4月になるまでに絞り込みをするようで、結構忙しいようである。


M2の学生は修了して、M1の学生は就職活動に精を出し、B4の学生は卒業して大学院に進学するにせよ解放的なムード、

と、この時期は研究室で研究している人が少ないですね。どこの研究室でもそんなもんか。

指導教員から「就職試験のことをやるのはいいが、研究もやれや」と言われているM1の人もいたが、

なかなかそういう気分にならんのも確かなのかも知れない。

けど1年後に修了だから研究を進めないといけないのは確かでこの指摘はもっともである。

研究室の雰囲気も季節によって大いに違いそうだな、とやや閑散とした研究室で作業していて思った。

大学院の研究室の人々

今日から大学院のインターンシップ。

ということで、大学院の最寄り駅まで電車で。10時集合だからそんなに朝早くでなくて良くて楽だった。

駅から住宅地の中を抜けていくと、背の高いビルが、これが大学である。

相変わらず背の高い建物の多いことで。(参考記事 : 郊外に建つ高いビル)

まぁ周りも高層マンションあるからそれほどではないけど。

そのわりには雑然とした構内を迷いながらも抜けて集合場所へ。


行くと何人か高専専攻科生が、その中には同じ研究室でやっていく人も1人いた。

研究室に案内してもらうと、その研究室の教授が僕の指導教員から話は聞いているよとのこと。

実は、うちの研究室と分野としては似ていて、そんなこともあってうちの研究室からこの研究室に行き着いた人も何人かいるんだとか。

話を聞いてみると、博士課程に1人、修士課程に1人いるようで。

知ってるか? と聞かれても、同時に研究室にいたことがないので知るわけもない。

その博士課程にいる人は専攻科から大学院だからまさに似ている話である。もう1人は学部から編入学だったようだけど。

他にも高専出身の人は多いそうで、こんなにいるんかいと驚いたもの。

特に多い研究室ではあるようだが、他にも同じぐらい高専出身者が多い研究室はあるらしく、そんなもんなのかと思ったもの。


実習の説明を受けてたらもうお昼である。ということで食堂に案内してもらった。

春休み中のはずだが結構人がいて驚いた。大学院生に休みはないってか。そうですね。

このキャンパスは研究室に配属されてない学部生よりも研究室に配属されている学生の方が多いぐらいじゃないんかね。

学校と言うよりも研究所といった感じらしい。

そこで高専での生活の事やら、大学院入試のことやらで話が弾んだ。

大学院入試の話は参考になることが多かった。


あ、それで気になる大学院の研究室定員だけど、どうも学部4年の研究室定員よりも2人ほど多めに取ってあるから、外部からも2人は取れるよとのこと。

まだ学部4年の配属は行われてないようだけど、この仕組みなら外部からの門戸は十分開かれていると言える。

ただし、興味を持ってる人が2人以上いるようだから、余裕があると言うほどでもないとのこと。

ともかく、受験する前から外部から合格者が出ないことがわかっているわけでもないらしく一安心。

大学院の研究室によってはそういうことあるらしいからね。


午後からは実習をやってた。この詳しいことはまた明日以降。

そういやこのインターンシップ何時から何時までなのかな、と思ってたら、17時ごろキリのいいところで終わってくれとのこと。

明日は何時から、と聞けば10時ごろにならないと開いてないかも知れないから10時ごろにと言われた。

てっきり9時からだと思ってたのだが、研究室の朝は早くないようである。まぁ春休みだしね。

そんなわけだから明日以降もそんなに早くでなくていいみたい。楽だけど拍子抜け。

その後、17時半ごろまで仕事をして帰った。

ともかくあと4日間、大学院をじっくり見て行こうと思う。

はびこるAndroid、はびこるスマートフォン

ふと母の携帯電話が変わっていることに気付いた。

新しい端末はSoftBank 102SH、SHARP製のAndroid端末である。


気付けばいつのまにやら家族4人とも持つ携帯電話はスマートフォンになっていたようである。

僕の端末がX01Tになったのが最初である。これは2007年の話である。

当時やっとスマートフォンという言葉が出てきたところで、料金プランなどの整備も進みなんとか手にしやすくなったところ。

そんなときに手にしたのがこれ。OSはWindows MobileというところからしてまだPDAの延長という域から出ない時代のものである。

その後、2009年に弟が携帯電話を使うようになったとき、彼が選んだのはX04HTだった。

Windows Mobileのスマートフォンである。初めて手にしたのが携帯電話がスマートフォンだったというのもなかなか驚きだが。

ただ、Windows Mobileの端末が幅をきかせていたのはちょうどこの頃までだったかも。


その後、iPhoneやAndroidが幅をきかせるようになってきた。

特にiPhoneの人気はすさまじいことで、それでどれだけSBMのユーザーが増えたことか。(参考 : iPhoneが売れるとSoftBank Mobileのユーザーが増える?)

今でこそauでもiPhoneが使えるが、料金などの都合がよいからかSBMでiPhone使ってる人はやはり多い。

そしてAndroidである。各社がこぞって端末を出してきた。

そんな中、SHARPがGALAPAGOSと題して、ワンセグ・おサイフケータイに対応した端末が発売すると発表した。

これに食いついたのが父である。

というのも父はとんでもないおサイフケータイ依存で、ありとあらゆるものをここに統合していた。

だからこれまでのスマートフォンの類は興味があっても使ってみようとは思わなかったようである。

僕はカードでええやんと思うのだが、携帯電話1つで済むのがよいのだと譲らない。

そうしてここぞとばかりに父は003SHを購入した。


そのGALAPAGOSという名前はいつしか消えて、AQUOS Phoneの名前に一本化されてしまった。

それでか知らんが、003SH・005SHがかなり安い値段で売っていた。

ここで弟がちょうどX04HTを手にして2年ぐらい経っていたから005SHに買い換えることにした。

005SHは003SHのキーボード付きという位置づけで、弟はいたく気に入っていた。

テンキー付きならともかくフルキーボード付きのスマートフォンって確かに最近見ないね。


そしてこのたび、母が携帯電話を買い換えることになった。

それにあたって選んだのは最初に書いたとおり102SH、AQUOS Phoneのブランドで売られている。

ハードウェアの性能はともかく基本的なコンセプトはGALAPAGOSと変わるものではない。

絵文字だとか使うことが多いのだが、マイ絵文字が使えるなどというところにひかれたのだろう。


と、気付いてみれば僕以外の家族は全員SHARPのAndroid端末持ちになってしまった。

確かにSBMの端末はSHARP製が多いが、それにしてもここまで揃うのはびっくりである。

タブレット型の端末だけでなく、2つ折りの端末や、キーボード付きの端末も発売しているという多彩な商品展開、

S!メール・赤外線通信・ワンセグ・おサイフケータイ・デコメールなどなど、いろいろな機能を実装していることというのが大きいのかな。

使う人ばかりではないにせよ、便利に思う人は確かに居るということである。

その上でAndroidの上で動く多彩なソフトがあるから価値があると。

この辺はうらやましいところではある。Windows Mobileでは限られるからなぁ。


今後、スマートフォンが普及していくのは確かだろうが、一般音声端末はどうなるのか?

需要がなくなることはないだろう。機能的な問題もあるのだが、性能的にも電話・E-mailのみなら電池の持ちがよいというメリットがある。

おそらくこれは今後も変わることはないのではないかと思う。

目立たないが、SBMでも今年3月にSHARP製のPANTONE 4、105SHを発売している。

基本的な機能に注力した質素なモデルだが、これが完成系なのかもしれない。

スマートフォンはどんどん変わっていくけど、一般端末はここまで、というところなのかなというのが最近の動向についての感想である。

1年ぶりに話の弾む同窓会

今日は高専の同窓会で、卒業以来顔合わせた人多数。
話は弾み、ついついお酒を飲みすぎて、どうにも頭が痛い。
まぁ無事に家に帰って来ることができたからいいですけど。
感想をさらっと書いておく。


和歌山県の職場で働いて、職場近くの寮住まいの人との話、
てっきりそこが第二のふるさととなってるのかとおもったらそういうわけでもないようで。
休みのたびに実家に帰ってきてとやかく。
周辺に大して遊ぶところがないというのが大きいのだろうが。
ただ、いつか第二のふるさとにあたるところを見出してほしいな、とは思った。


今日の同窓会にスーツで登場した人の話。
どうも残業が多いようで、なかなかゆとりというものがないんだとか。
彼が言い残したことは、ある程度我を突き通す人のほうがいいんじゃないかなということ。
流されるままに仕事をしていてはおもしろくないということだろうか。
ともかく、給料をもらっても使えないなぁということは言っていた。


その他私生活で充実している人の話なども聞くことが出来て、よい会だったと思う。
お酒を飲みすぎたのが唯一残念だったところか。
もうさっさと寝るわ。

吉備線を使いやすくすると

岡山での2日目、学会にいく途中に寄り道をしていた。

岡山駅から伯備線で総社へ、そこから吉備線で備前三門駅へ、そこからまた伯備線に乗り津山線に乗り継いで大学近くの法界院駅へ。

まぁ大回りですね。


ところで岡山周辺では関西とは異なり大都市近郊区間の設定がない。

関西のJRには大阪近郊区間が設定されており、区間内で完結する乗車券は指定された経路以外で乗車してもよいことになっている。

大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例

この制度があることにより、例えば木津~大阪を学研都市線経由の運賃で本数の多い大和路線で乗ることができるなどいろいろメリットがある。

大都市近郊区間の制度の極端な使い方として大回り乗車と呼ばれるものがある。

例えば、大阪→天満の乗車券でJR京都線・湖西線・琵琶湖線・草津線・関西本線・桜井線・和歌山線・阪和線・環状線 とぐるーっと回って乗ることもできる。

ただし途中下車はできない。乗ってみて回るだけですね。これまでに何度かそれで相当な大回りをしている。

岡山にはこの制度がないので伯備線・吉備線をぐるっと回って乗るためには本来は経路通りの運賃を払わないといけないのだが、

ICOCAでは乗車経路によらず最安運賃を適用するというルールがあるため、ICOCAエリア内に限りICOCAを使えば大回り乗車が出来る。

というわけでICOCA片手に伯備線・吉備線に乗ってきた。


さて、岡山と総社を結ぶルートには伯備線と吉備線の2つある。

伯備線は岡山と米子を結ぶ路線で岡山駅で新幹線と接続し米子・松江・出雲へ向かうやくも号が走っていることで知られている。

電化されていて、本数の多い倉敷~備中高梁は複線になっている。

岡山と米子を結んでいるというが、詳しく言うと岡山~倉敷は山陽本線、伯耆大山~米子は山陰本線の区間にあたる。ただ倉敷や伯耆大山で折り返しとなる列車はないようだ。

総社駅は倉敷駅で分岐してから2駅目にある。

吉備線は岡山と総社を伯備線とは違うルートで結ぶ路線である。

非電化・単線だからディーゼルカーが走っている。

岡山~総社を結ぶ2つのルート、距離で言うと伯備線は26.6kmに対して吉備線は20.4kmなので、吉備線の方が短い。

吉備線は地方交通線だから運賃は1割増だが、1割増でもまだ吉備線の方が安くて、伯備線経由は480円に対して、吉備線経由だと400円で済む。

ところが片や特急が走る大幹線に対して、単線・非電化路線、ということで本数・所要時間ともに伯備線に軍配が上がる。

先ほど書いたようにICOCAでは最安運賃を引き落とすので、吉備線経由の安い運賃でどちらにも乗車できる。ただ紙の乗車券はちゃんと分けて売っている。

そんな2つの路線を乗り比べてきた、というのがこの寄り道の意図。


最初に乗ったのは伯備線、岡山駅に行くと備中高梁行きの電車が止まってた。

朝だったから4両編成で走ってたけど、昼間だと2両編成でワンマン運転することもあるみたい。

倉敷までは山陽本線の線路を走る。途中、貨物駅があったり、貨物列車とすれ違ったりした。

倉敷で分岐すると、風景は一変して川沿いをずんずん進んでいく。

ふと窓の外を見ると反対側の線路が消えていた。あれ? 複線じゃなかったっけ、とおもったら反対の線路は別のところを走ってた。

もともと伯備線ってあんまりよい規格の路線じゃなくて、それでいろいろ改良したようだけど、そこで複線化のときに工夫をしたんだと。

まぁなんにせよ特急が走る線路、立派なもんで、30分ほどで総社に到着。


ここで向かい側に止まってる吉備線のディーゼルカーに乗換。

3両編成だったからびっくりした。1両編成から4両編成まで時間帯に応じてころころ変わるようだ。

すれ違う列車は2両編成ばかりだったから、メインは2両編成なのかなと。昼間は1両編成になるのかもしれないけど。

ところで津山線も含めてここらのディーゼルカーは駅で自動で扉がひらかなくて、ボタンを押してやらないといけない。

冬期だけというわけでもなさそうで、意図はよくわからない。そのため各駅の停車時間はやや長いという印象を受けた。

ディーゼルカーの走りだが、あまり加速がよくないのか、うるさい音のわりにはそろーっとスタートしていった。

ただ加速しきるとそれなりのスピードは出るようである。

沿線の風景だが、市街地を走る部分を田園地帯を走る部分が交互に来るような感じだった。駅の近くはどこもそれなりに住居が建ち並んでいる印象を受けた。

そんなわけだから駅の間隔は平均2.3km程度でJRの割には短め。桜井線と同じぐらい。

途中、大きな鳥居が見えた。これは備中高松駅の近くにある最上稲荷神社の鳥居だそう。

その次の吉備津駅の近くには桃太郎の発祥の地とされる吉備津神社があって、なにかとみどころは多いよう。

岡山市の市街地に入って、岡山駅の1つ手前の備前三門駅で下車、ここでICOCAをタッチすると140円引き落とされた。

この後、次の汽車を30分ほど待って岡山駅へ、津山線に乗り換えて法界院駅へ行った。


岡山~総社で見ると、距離の短い吉備線よりも伯備線の方が所要時間が短いのは、

もちろん伯備線が複線・電化なのに対して吉備線が単線・非電化だからということになる。

単線である吉備線は行き違い待ちが生じる。まぁそんなに長時間待たされたところはなかったけど、3分程度の待ちはあった。

電化の有無というのも所要時間の差の原因となっている。

吉備線で使ってるディーゼルカーはそんなに加速がよくない。

一般に電車は加速度が高くてディーゼルカーは加速度が低いと言われている。

もちろん強力なエンジンを積めばディーゼルカーでも高い性能は出せるがそんなことはしていない。

実際のところ播但線の一部電化により、姫路~福崎(17.1km・8駅)で5分程度の所要時間短縮が出来たそうですし。

先ほど書いたとおり、吉備線はわりに駅間の距離が短いので加速度が低いのはずいぶん不利といえる。

さらに駅でドアを手動で開ける都合、各駅の停車時間はやや長く、所要時間には不利に出てるのかなと。


あと本数もそんなに多くない。朝晩は毎時2本程度、昼間は毎時1本程度。

伯備線も本数の多い路線ではないがそれでもほぼ終日毎時2本だからね。他にやくもも走ってるし。

ただ、利用者が少ないわけではなく3両編成の列車で立ち客が出るほど。

三門で一旦降りてまた乗ったときは2両編成だけどさらに混み合ってた。

これほど利用者が多いならもっと本数増やせばいいのに、と思うわけだけど、単線なので増発が難しいという都合もある。

行き違い出来る駅の間隔が一番長いのが備中高松~東総社だが、ここの所要時間が12分程度だから、運行間隔は25分間隔ぐらいまでしか縮められない。

なので4両編成とか妙に長い列車が走ってるんだと。そうでなければ2両編成ぐらいでバンバン走らせればいいわけで。


そんな吉備線ですが、市街地の中を走ったりする区間もあり、平行する国道は混雑しがち、ということで潜在的な需要は高そうだといわれている。

そのためLRT化計画なんて話が出ている。

富山港線の富山ライトレールへの転換の成功に続こうというような発想ですけどね。

具体的に話が動いているわけではないが、確かにそれはありだなと思った。


富山港線のように路上走行区間を設けたりLRVを導入したりということは必要ないと思うけど、

電化・新駅設置・行き違い設備の増設、というところはやる価値はあるんじゃないかなと思う。

電化でスピードアップ、行き違い設備の増設で運行本数の増加が期待できる。

あと車両入口のステップもホームをかさ上げするか、床面を下げた車両を用意するかすれば解消できて、駅の改良も行えばバリアフリー化も果たされる。

昼間20分~15分間隔・朝夕15分~12分間隔ぐらいになればかなり使いやすくなることだろうと思う。

ただ、JRのままで実現されるかというとそれは期待できなくて、富山港線のように地域で引き取らざる得ないんじゃないかなと。

逆にJRのままでも十分な利用はあるわけですから列車は走り続けるでしょうし、高架化により見捨てられる可能性があった富山港線とは事情が違う。

利便性向上が果たされるかは岡山市・総社市のやる気次第なのかなとは思うわけだけど。

白熱するポスターセッション

発表を終えて岡山から帰ってきた。

3日間にわたって出かけてたのは久しぶりだったな。


今日はポスターセッションで発表しに行ってた。

というわけで荷物とポスターの筒をもって会場に行って、

荷物は預けて、ポスターは貼って準備完了。

今回のポスターセッションはポスターを掲示する時間は10時から15時まで、

そのうち12時から13時は必ず立ち番をしないといけないが、あとの時間は必ずしも立ってなくてもいい。

できるだけ応対できるようにはしてたけど。


やはり発表してて思ったのは敵の多い研究だなってことですね。

やりたいことを実現するための技術は世の中たくさんあるってことでね。

もっと簡単にできる方法があるよといわれることも多くてね。

そりゃ事実なんですけどね。

そんな中でどういうメリットがあるのか、一応1000fpsぐらいでも使えるものだ、ということで説明して理解してもらえた人もいるんだけど、

それだけでは微妙だなという反応もあったので、もうちょっと考えなあかんのかなと思った。


僕も会場をうろちょろしてその中で発表を聞いたりしてたのだが、その中でニューラルネットワークをFPGA実装するんだと言ってる人がいた。

その人といろいろ議論してたんだけど、こういうハードウェアの設計って簡単じゃないよねと思った。

というのもこのニューラルネットワークを実現するためには相当メモリが必要だといってて、それでメモリを外付けする方針だと言ってた。

ところがFPGA内に大量のニューロンの回路を作って同時に動かすと、メモリへのアクセスが集中することになる。

ところが同時にたくさんアクセスされてもメモリは対応できない。ある程度なら対応できるけど、100個も200個も同時にアクセスされたら対応しようもない。

となると並列に大量のニューロンを動かそうと考えてもメモリのところで制約がかかってしまうわけですね。

などなど考えることは多いですね、ということを話していた。


有意義なポスターセッションだったとは思うが、残念だったのは会場がはずれの方にあるから、来てくれる人が限られたことだな。

この学会にはたくさんの人が参加してるので、足を運んでくれれば話題の幅も広がったんじゃないかなと。

ちょうどお昼休みの時間帯が討論時間だから一般発表聞いてる人が聞きに来ることは考えてるのだろうが、それにしても微妙よね。

しょせんおまけということか。仕方ないけどね。