2本の線路を2社で分けたせい

成田空港に電車で行く場合、3つのルートがある。京成本線、京成スカイアクセス線経由、JR経由の3つだ。

その3つの特色については以前、出張で成田空港に行ったときに取り上げている。

成田空港にいたる道

このときには京成スカイアクセス線経由のルートで行った。

エレベータのない浅草橋駅で乗り換えて、無料のアクセス特急で成田空港まで行ったわけである。


ところでスカイアクセス線の列車の本数はあまり多くない。

スカイライナーが毎時2本程度、アクセス特急が毎時1.5本が基本となっている。

時間帯によってはスカイライナーが毎時3本走ったりというのもあるようだけど、

全体的に運行間隔は一定せず、手薄なところではスカイライナーの間が最長で1時間空くなんてこともある。

なんでこんなに不安定なんだろう。


実はスカイアクセス線には単線区間がある。成田湯川駅~空港第2ビル駅の間は基本的に1本の線路しかない。

途中に1箇所、行き違いができるところがあるので、ここで行き違い、場合によっては追い越しも行われることがある。

なぜここは単線区間なのか。地図を見てみるとわかるのだが、JRの線路と平行しているのよね。

かつて成田新幹線という計画があって、その計画のために先行して作られた線路敷があった。

それを転用して京成本線を現在の成田空港駅に乗り入れさせ(それまでは現在の東成田駅が成田空港駅だった)、

同様にJRも成田線から分岐する支線を作り、同様に現在の成田空港駅に乗り入れさせることにした。

ただし、もともと成田新幹線計画では線路2本分の線路敷しか確保されず、しかもJRと京成ではレールの幅が違った。

なので、半分は京成、半分はJRと分け合って、両社とも1本ずつ線路を引いたわけである。

この時点ではJRと京成が線路を分け合うのは空港第2ビル~成田空港の1区間だけだったのだが、

2010年のスカイアクセス線開業時にJR成田線分岐点付近~空港第2ビルの区間でも、これまでのJRの線路の横にスカイアクセス線の線路が引かれ、

この区間でもJRと京成は線路を1本ずつ分け合うことになったのだという。


成田新幹線計画のおかげで京成もJRも成田空港の両ターミナルビル直結の駅に乗り入れることはできたのはよかったが、

2社乗り入れるために作られた線路ではないのでこういう問題が起きてしまったようだ。

京成本線からだと単線区間は1区間だけだからわりと自由に列車を設定できているようだが、

JRもスカイアクセス線も単線区間が長く続くので、両社とも毎時4本程度が上限となっているようだ。

JRは特急は30分間隔で安定しているが、快速は30~1時間間隔ということであまり一定しない。

スカイアクセス線はアクセス特急が安定しているが、スカイライナーが一定しない。

どちらもけっこう苦労がありそうな気がする。JRは単に快速列車をケチってるだけかもしれないけど。


ところで関空もスカイゲートブリッジRの区間は線路が2本しかない。

ここにJRと南海が走っているわけだけど、JRと南海は線路の幅が一緒なので両社とも同じ線路を走る。

なので、りんくうタウン~関西空港の間は両社併用だけど、運行本数の制限はさほど厳しくないようだ。

両社とも毎時6本程度(両社とも特急2本、一般列車4本程度で割り振っている)の列車を設定している。

複線と単線×2ではこんなに違うということだ。


以上の事情で増発の余地に乏しいスカイアクセス線だが、本数は少なくても所要時間の短さでは京成本線を凌駕する。

京成本線経由で成田空港~上野・日暮里で70分超のところ、スカイアクセス線経由のスカイライナーは成田空港~上野・日暮里で40分程度で走る。

すなわち京成本線経由の列車に乗るぐらいなら30分後のスカイライナーに乗っても上野・日暮里には先に着くということだ。

さすがに特急料金払ってるんだからそれぐらいは先着してもらわんとと思うかも知れないが、無料のアクセス特急もすごい。

アクセス特急で成田空港~青砥で45分程度で走るが、この区間は京成本線経由なら60分超かけて走る区間だ。

ということは京成本線の特急の約20分後のアクセス特急に乗っても青砥で追いつかれてしまうということだ。

だから40分間隔のアクセス特急で20分間隔の本線経由特急に対抗できてしまうということである。

ただし本線経由とスカイアクセス線経由では運賃が違ってスカイアクセス線の方が300円ほど高いのだけど。


スピードも本数もと思うけど、スピードがすごく速ければ、本数が少なくても一応メリットは出ている。

ここで混雑しすぎて使えないとかなってくると考え物なんだけどね。

なにしろ増発の余地に乏しいわけだから、スカイライナーがどれもこれも満席とか、アクセス特急がぎゅうぎゅう詰めとか、

そういう状況になってくると、複線化しない限りスカイアクセス線の未来はないということになる。

とりあえずは大丈夫なんでしょうけどね。

分厚い本のおまけに電子データがある

応用情報技術者試験受けてみるかと思って、インプレスから発売されているこの本を買った。

徹底攻略 応用情報技術者教科書 平成28年度 (インプレス)

応用情報技術者試験は試験範囲が広いもんでけっこうぶ厚い本だから驚く。

さらに試験自体も午後の記述式問題で11問中5問選択とかいうわけで分量がえらく多く、かなりのページ数を費やす割に1回分しか掲載されていない。

そこを補完するという意図もあってか、掲載分とは別に4回分の試験問題の解説がWebからダウンロードできるようになっている。

さらに本自体の電子データもWebからダウンロードできるようになっているので、分厚い本を持ち歩かずともタブレットなどで読むこともできる。


当然のことながら解説・本文の電子データをダウンロードできるのは本を買った人に限られるのだが、

どうやって購入者かどうかを判別するのかという疑問があった。

本自体にパスワードを掲載するという方法も考えられるが、特にそういうのは書かれていない。

というかそういうのを分かるように書いてしまうと、立ち読みでもしたときに覚えられてしまう。


では、実際どうやって購入者と判別しているのか。

答えはとある項目が掲載されているページ番号を答えさせるという方法だった。

ただし、ここで質問するページはアクセスするごとに変わるので、どこかを覚えて帰ればOKという話にはならない。

だいたい予想はしていたけどやっぱりそういう方法なのね。


厳密にやろうと思えば袋とじにシリアルナンバーを入れて、1回限りダウンロードできるようにするとか、

そういうやり方が想定されるが、そうすると本自体の製造コストが高くなってしまうのでなかなかやりにくい。

もしくはダウンロードではなくCDを添付するという方法も考えられるが、それもCD-ROMを製造して添付するコストがかかる。

本の内容から簡単に購入者か否か確認という方法は、購入者以外を完全に排除できるわけではないが、

そもそもこの本、ページ数の割に値段が妙に安いわけですから。そこは妥協して低コストで付加価値を付けたということかと。


応用情報技術者試験はかなり試験範囲が広いので、こんなことまで問われるのかよって思いながら勉強しているけど、

組込分野の技術者にとっても試験範囲の6割ぐらいは仕事に関係しそうな話なので、それなりに勉強しがいはある。

実は情報処理技術者試験全体の構成を見てみると、

応用処理技術者試験で問われる知識・技能は、エンベデッドシステムスペシャリスト試験など高度な知識・技能を問う9つの試験の基礎に位置づけられている。

情報処理技術者試験/試験区分一覧 (情報処理推進機構)

こういう位置づけゆえに午後の記述式問題が11問中5問選択とかいう状況になるわけだが。

2月29日の人も毎年、歳を取る

今年はうるう年ということで2月29日があるけど、

うるう年の話でよく話題になるのは2月29日生まれの人はいつ歳を取るのかという話。

2月29日がない年でも歳を取ることができるのか? そういう疑問を持つ人も多いようだ。


年齢の計算方法について定めた「年齢計算ニ関スル法律」という法律がある。

この法律では年齢というのは出生の日から民法の年の数え方で年齢を数えなさいと決めている。

では民法の数え方はどうなっているのかというとこうなっている。

民法第143条

週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する。

 週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。

2004年2月29日を起点として3ヶ月の期間が満了する日を考えてみる。

「その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日」というのはこの場合「3ヶ月後の29日」という意味で5月29日だが、

3ヶ月の期間が満了する日というのは、その前日の5月28日ということになる。

実際、2月29日から3ヶ月有効の定期券を買いに行けば5月28日までと書いた定期券が渡されるはずだ。


では2004年2月29日を起点に1年の期間が満了する日を考えてみる。

ここで1年後の2月29日というのは存在しない。2005年2月は28日までしかないからだ。

このような場合は「最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する」という規定を適用して 2005年2月28日 に1年の期間が満了する。

この結果、2004年2月29日生まれの人は2005年2月28日に0歳を終えることになり、0歳を終えれば1歳を迎えることになる。

時刻まで考えると0歳を終えるのは2005年2月28日の24時というのは異論はないかと思う。

ただ、1歳を迎えるのが0歳を終える2005年2月28日24時というのは違和感があるかも知れない。

2005年2月28日24時に0歳を終えて、2005年3月1日0時に1歳を迎えるという解釈もできそうだが、そうではないらしい

以上のことをまとめると、2月29日生まれの人はうるう年であろうがなかろうが 毎年2月28日24時 に歳を取るということになる。


法律の規定によれば、N年後の誕生日の前日、24時にN歳を迎えることになるわけだが、日付単位で見ても時刻単位で見ても奇妙なことが起きる。

まず、日付単位で見ると、誕生日前日に歳を取るという扱いになってしまうということ。

そのことを考慮して 「N歳に達した日の翌日」 という書き方をしていることもあるけど。

日常生活で言うN歳の誕生日を法律の言い方にすればそうなるということだ。

その理解だと2月29日生まれの人はうるう年以外は3月1日が誕生日相当ということになる。

うるう年以外なら2月28日24時から日付を変われば3月1日ですから、確かにそれでよさそう。


時刻単位で見ると誕生日前日はほぼ全部が歳を取る前、誕生日当日はすでに歳を取った後ということで一見直感にあう。

ただ、細かい事を言うと生まれた時刻というのはある。

たまに双子でも誕生日が違うことがあるそうだ。例えば1人が2月27日23時40分に生まれて、もう1人が28日0時10分に生まれた場合など。

この場合、2月27日23時40分に生まれた方は 毎年2月26日24時に歳を取り、2月28日0時10分に生まれた方は 毎年2月27日24時に歳を取る。

あまり生まれた時刻に差はないのに歳を取るのは24時間の差が生じることになる。

戸籍には日付単位でしか書かれないし、そこは仕方ないと考えるしかないんでしょうけど。


期間の数え方について民法で言ってることはわりと当たり前の話ばかりなのだが、

2月29日からN年後ってどういうことよとか、細かいところをつくといい答えを返してくる。

もっとも誕生日前日の24時に歳を取るというのは直感に反する部分もあるのだが。

富士康ではなく鴻海

昨日、ニュースを見てて驚いたことがあった。

シャープが鴻海傘下への意向、有機EL事業に2000億円投資 (ASCII.jp)

このニュースの本題自体は全く驚くところではない。驚いたのはこの部分。

鴻海精密工業子会社のFoxconn Limited、Foxconn Technology、SIO International Holdings

えっ、鴻海(ホンハイ)ってFoxconnのことだったのって。

これを見るまで 鴻海=Foxconn だと知らなかったのだ。だから驚いたと。


Foxconnといえば、電子機器の製造受託の大手だ。AppleからiPhoneなどの製造を受託していることで有名になった。

自社製品としてはPCのマザーボードとか。今年1月にPCを組み替える以前に使っていたマザーボードはFoxconn製だった。

Foxconnの中国語表記は知っているつもりだった。

そう「富士康」(フーシーカン)ですね。

Foxconnの話題でも中国のニュースを引用したようなニュースだと 富士康 という表記を見ることはあった。


台湾のメーカーがアメリカなどでの事業展開をきっかけとしてアルファベット表記のブランド名を作ることは多く、

日本を含めて世界的にその名前で呼ばれることは多い。

例えば、

  • 華碩電腦 = ASUSTek
  • 宏碁 = Acer
  • 明基電通 = BenQ

さっぱりわからんな。ブランド名の由来を見る限り、台湾での表記にこだわらずに命名したようだ。

中には 臺灣積體電路製造 = Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC) と意味をそのまま英訳したときの略称で知られる会社もあるが。


日本でも国外での展開を考えてか、考えてないかは知らないけど、社名とは別にブランド名を決めた会社は少なくない。

例えば、早川電機がシャープというブランド名を付けたように。

ただ、日本ではそのように社名とは別にブランド名を付けた場合、後にその名前に社名自体が変わってしまうことが多い。

早川電機も1970年にシャープに社名変更しているのは知っての通り。

同様に東京通信工業もソニーになったし、立石電機もオムロンになった。松下電器も2008年にはパナソニックに社名変更した。

日本と台湾の違いはカナ表記が使えるか、どうしても漢字表記が必要かの違いだろう。

そういや日本の会社でもパナソニックは世界中のグループ会社の社名を変えたと言いつつも、中国語表記だけは松下から変えてないのよね。

パナソニックの当て字を新しく作るという案もあったそうだが、どうも収まりが悪かったらしく 松下(ソンシャ) のままいこうとなったのだろう。


鴻海もアメリカでの展開にあたってFoxconnというブランド名を付けた。

ここまではよくある台湾のメーカーと同じだ。

その後、中国大陸への進出を考えた。大陸での製造に乗り出すのも台湾のメーカーにとってははよくあることだ。

ただ、このときにFoxconnの中国大陸での表記として 富士康 という表記を作ったらしい。

そういう経緯で 台湾では 鴻海=Foxconn なのだが、大陸では Foxconn=富士康 となってしまったというのが真相だそうだ。

中国語以外では 富士康 は全て Foxconn に置き換えられているが、鴻海 については Hon Hai のような表記もあり、

日本では漢字圏ということも相まって 鴻海 の表記のまま見ることが多くなってしまったのではないかと思う。


このあたりの問題は日本だからこそ気づけることのような気はする。

中国語表記にこだわる必要はないから、日本にやってくるときには世界的に展開しているブランド名で来るけど、

一方で、日本からは中国語表記の社名を見てなんとなく把握することもできる。

日本というのは不思議な立ち位置かもしれない。

世帯単位で見れば収入が増えるだけ

以前、労働組合が生計費調査ということでアンケートを回してきた。

世帯の収入・支出を集計して、生活状況の変化をつかんだりするのに使うそうで。

これをもとに会社と賃金の交渉をしたりすることを想定しているそうだが。


ここでポイントは世帯の収入・支出ということだ。

世帯で稼いでる人が1人しかいなければ、単に収入と支出だなと思うわけだけど、

2人以上稼いでいる人がいる世帯では、世帯全員の収入・支出を全て合計したものを集計しているということになる。

1人世帯では自分で稼いで自分で食べるだけだから気にすることはないが、

2人以上の世帯ならば多かれ少なかれ、他の家族に食わせる、他の家族の稼ぎで食うということが発生する。

稼いでる人が世帯で1人だけなら、一方的に食わせるだけなので特に考えなくていいが、稼いでる人が2人以上いたときどうするかというのは問題だ。


世帯の形態もいろいろだが、同い年ぐらいの新人でもこれまで通り両親と住んでいる人はいる。

両親がともに稼がない人ならば、自分の稼ぎで両親を養うということは考えられるが、

今のところは以前と同様に稼いでるとすれば、世帯単位で収入・支出を計算すると、

支出はあまり変わらないだろうけど、収入には単純に子の稼ぎが追加されるということになる。

世帯全体で見ればそういうことで丸く収まるのだが、実際に家族内でどういう形で支出が分担すべきかというのは考え物だ。


生活の実態としてはあまり差はないのに、今まで稼がなかった子が一人前に稼ぐようになるというのは大きな変化だ。

世帯全体としてゆとりが増えていることは間違えないのだが、そのゆとりは誰に還元されるべきかというのが問題だ。

実際には新たに稼ぐようになった子の稼ぎから、支出のうち一定金額を負担するということにしていることが多いようだ。

こうすれば家計に生じたゆとりは他の家族にも還元されることになるし、

子にとっても、独立して1人世帯になるより支出が効率化されているので、独立するよりメリットがあるという判断はなり立つ。

ただし、生活の実態としては変わらないということで、これまでと同様の支出はこれまでどおり夫婦でまかない、

新たに稼ぐようになった分は全て子にゆだねるというケースもあるようだ。


もっとも将来はどうなるかわからない。

今は自分も両親も稼いでいるが、同居していれば、将来的には両親を養うことになるかもしれない。

将来養ってもらうのだから、今は新たに稼ぐようになった分は全て子にゆだねておこうという考えもあるかもしれない。

一方で、なんらかの事情で独立してしまう可能性もある。

もとより隣の市に住んでいて、働き始めても相変わらず両親と同居している同期がいた。

彼はこれまで両親が払ってくれていた大学院の授業料相当分ぐらいは家計の支出を負担しているということを言っていた。

ただ、彼は先日転勤になって、今は新たな勤務地近くの社宅で1人暮らしをしているはず。

そうなると、もはや別の家計なので、自分の稼ぎで自分の生活を維持しているというのが実情ではないかと思う。


しかし、支出を2人以上で分担するってのは意外と難しい気がするな。

今は1人世帯だから家計支出の全ては自分の責任でやっているわけだけど、

2人以上で支出を分担するとなると、誰がどこに責任を持つかということが問題になりそうだというのは想像できる。

先に書いた「支出のうち一定金額を負担する」というのは、責任の線引きとしてはかなり明確だ。

家計の担い手として対等な立場に立つなら、どういう内容の買い物をするかというところの責任も分担すべきなんだろうけどね。

砂糖入りなのに0kcalってある?

この前、ブリックパックの飲み物を買ったら、カロリー0って書いてあって「ふーん」と思って、

表示を見ていたら原材料名の筆頭が「砂糖」で、おい!と思った。

砂糖を使ってるのにカロリー0なわけないだろって。


うーん、と思ってパッケージの注意書きを読むと「基準に従って5kcal以下は0kcalと表示しています」と書いてある。

どうも100mLあたり5kcal以下ならばカロリー0の表記ができるというのは栄養表示基準で決まっているらしい。

栄養表示基準に基づく栄養成分表示 (厚生労働省)

だから100mLあたり0kcalって書いてあるけど、実際には4kcalぐらいあるかもしれないわけだ。

他の栄養素でも脂質0.5g/100g(飲料では0.5g/100mL)以下ならば「脂質0」になるとか決めているようだ。

「カロリー控えめ」とか「食物繊維入り」とか「カルシウム強化」とかそういうキーワードが使える基準も決められている。


こういう表記をする背景には、無糖のお茶などほぼカロリー0なのに厳密にはカロリー0にならないという事情もあるようだ。

ちょうどここにトップバリュの緑茶があるのだが、500mLあたり4kcalと書かれている。

これは先の基準に照らし合わせれば0kcalと書いてもいい数字だ。

イオンは5kcal/100mLを切っていても測定値を正直に書いているようで、

トップバリュのノンカロリーコーラは 100mLあたり2kcal と表記しているらしい。

ただ、実際には100mLあたり5kcalを切ってしまうと0kcalという数字で覆い隠してしまうメーカーは多いようで、

0kcalと書かれてしまうと本当のエネルギーがいくらなのか知るすべはない。


ちなみにスティックシュガー1本(3g)のエネルギーが12kcalぐらいだから、

500mLの飲料で5kcal/100mLの基準値を切っているとしても、最大でスティックシュガー2本分ぐらいのエネルギーがある。

だからある程度、砂糖を入れても「カロリー0」というのはなり立ったわけだ。

そう言われると5cal/100mLというのはけっこうな数字のような気もするが、甘い清涼飲料水はかなりの砂糖類を突っ込んでいるので、

例えばコカコーラだと100mLあたり45kcal、500mLで225kcal、それに比べればはるかにエネルギーは少ないという主張は納得できる。


世の中、「0」と書かれていても、真に0ではないということはわりとよくある。

降水量0mmとかその代表例で、0mm=雨が降らなかったという意味ではない。

気象台の有人観測では降水なしが「-」、0,5mm未満の降水は「0」と区別しているらしい。

このように真に0ではないのは承知だが、技術的な問題で精度を保証できないのに「0」と表記することは納得できる。

ところが、エネルギーが100mLあたり5kcalを切ったとしても、精度的には問題なく測定できるはずで、そこを0kcalとして覆い隠すのは疑問がある。


栄養表示基準で「カロリー0」のような文言を使える基準についてはなるほどと思うのだけどね。

よく考えれば、ただの水でもない限り、真にカロリー0というのはなさそうだし、

無糖のお茶程度ならカロリー0と認めることは全くおかしいと思わない。

ただ、カロリー0と認めることと栄養表示の数字が0kcalになることは違うと思うのだ。変な話もあったもんだって。

製品名がないから型番で呼ぶしかない

自分の会社で作ってる製品ぐらい知っておかないと、ということで製品紹介があれこれあって、

企画・開発に関わっている技術者から、これはこういう意図があるんだとか、こんなところに売れてるとかそういうことを教えてもらっていた。


製品には商品やシリーズの名前と型番がそれぞれあることが普通だ。

例えば、PANTONE 3 という名前の商品に 001SH という型番がついてたり。

これはソフトバンクモバイル(当時)にとっての型番であって、シャープにとっての型番がどうかは知らんが。

場合によってはシリーズの名前が使われることもある。

例えばバッファローの無線LAN製品群の AirStation とかね。

AirStationには無線LANルーターもあればUSB接続の子機もあるしネットワークカメラもある。

具体的な製品を特定するときには型番でWZR-HP-AG300Hとか言ったりすることになるわけだろう。


製品紹介で聞いた製品の中には、型番で呼ばれることが多い または 型番でしか呼べない製品もいくつかあった。

社内では型番の方が通りがいい商品でも製品名がついていれば対外的にアピールするときにはちゃんと製品名で呼ぶはず。

ところが型番でしか呼べない商品がそこそこあるのだ。

型番でしか呼べない製品ってどんなの? って例えば三菱鉛筆の9800みたいなもんじゃないですかね。

三菱鉛筆でもuniはそれらしい商品名がついているが、普通の鉛筆の代表とも言うべき9800はこれ以上の呼び名はない。

ということは世間的にも型番で呼んでいるということなんですかね。本当かな?


もっとも場合によっては型番もれっきとした製品名だったりするのだけどね。

例えばトヨタ自動車のブランドの一、LEXUSの製品名は LS600h のごとくアルファベットと数字だけで命名されている。

トヨタ自動車の他の製品とは一線を画するネーミングだ。普通はカローラとかそういう製品名がついてるからな。

これは、LEXUSという大きなシリーズ名があって、その中で細分化する型番のようなものととらえることができるが、

どうもヨーロッパの自動車メーカーではこういう型番同然の命名で売っていることがあるそうで、それにならったものだとか聞いたことがある。

型番でもお客さんが分かるのならそれでいいということだ。


今、僕が扱っている製品は一般的にはシリーズ名で認識されることになるもので、その製品群を構成するとある型番の製品ということになる。

職場では型番で言えば何かわかってもらえるが、社外どころか社内でも型番で呼ぶ人は限られるんじゃないかなぁ。

そういう製品もある一方で、社外でも型番で呼ぶしかない製品もあると。

その差は何なのか? 製品群で存在感を示せるものか、製品1つで存在感があるかの違いなんだろうか。もしかしたら命名忘れなのかもしれないけど。

AndroidでBluetoothキーボード

昨日、ソフマップに行ったら中古のBluetoothキーボードがあった。

前々から気になってたけど、中古で買えるとなれば都合がいい。

というわけでポイントを使って買ってきた。


Bluetoothのキーボードの用途はタブレットに接続して使うため。

タブレットを使うようになってから旅先でBlogを書くのもタブレットなわけだけど、

タブレットのタッチパネルだけで文章をたくさん打つのは大変だ。

そこでキーボードがあればだいぶ楽になると考えていたのだ。


Bluetoothのデバイスを使うにはペアリングが必要だが、

キーボードのペアリングはタブレットに表示されるPINをキーボードから打ち込むことで行う。

基本的にこれだけで設定は完了なんだけど、まず困ったのが日本語入力の仕方がわからないということ。

どうもATOKではAlt+スペースで日本語入力に切り替えるみたいね。

他に、全角/半角キー とか Shift+スペース とか環境によっても違うそうなので、いくつか試してみれば当たるかなと。

Shift+スペースはLinuxで日本語入力モードに切り替えるときに使うからまず試したのだが、Alt+スペースは思いつかんかったなぁ。


日本語入力モードになれば普通にローマ字入力して使えるわけだけど、次に戸惑ったのが確定まわりのキー割り当てがPCのATOKと違ったこと。

ATOKも設定によるけど、本来のATOKのキー割り当てでは、←キーと→キーで文節の範囲を変更、↓キーで部分確定、Enterで全部確定となっている。

MS-IMEの標準設定だと、↓キーはスペースと同じく次の候補の表示、→キーで次の文節に移動、文節の範囲変更はCtrl+→または←で行い、Enterは全部確定で、部分確定はあまり使わんか。

ちなみに職場の自分用のコンピュータはMS-IMEだけどATOKのキー割りあてになってる。

これがAndroidのATOKの標準では、←キーと→キーで文節の範囲を変更、↓キーはスペースと同じで次の候補表示、Enterで部分確定となっている。

PCのATOKと同じ調子で↓と押しても確定できないし、全文節これでOKと思ってもEnterでは1文節しか確定されないので何度かEnterを押さないといけない。

なぜ同じATOKなのにAndroid版とPC版で違うのかはよくわからないが。


ジャストシステムの言い分としては ATOK for Android[Professional] がキーボードに対応していて、これならキー割りあての変更もできるそうだ。

ただ、ATOK for Android[Professional] を使うことができる ATOK Passport プレミアム は月200円ほど高くなるのよね。

というわけでそこは妥協することにした。

ちなみにAndroidのATOKでも全部確定したければ Ctrl+M でできる。PCのATOKでもこのショートカットキーは使えるそうで。

Enter連打するのめんどくさければそういう方法はあるので。↓が部分確定じゃなくて、Enterで部分確定というのは慣れるしかない。


いろいろ思うところはあるが、確かに文章を打つにはBluetoothキーボードは便利だ。

折りたたみ式のキーボードで持ち歩きもしやすいので、泊まりがけの旅行でなくても普通に持って行けるサイズだ。

折り目の部分が多少不規則な配置になってたりというのはあるが、けっこう使い勝手もいいと思う。

Bluetoothということで電池は気になるところかも知れないが、このキーボードは内蔵バッテリーにUSBで充電するという方式なので、

充電を忘れるとどうにもならないが、充電さえすれば電池交換はいらないのでその点では便利かなと。

ぜひ、充電を欠かさないぐらい普段からも活用していきたい。

乗換のためにきっぷを回収しない

なんとなく気が向いたので葛飾区の柴又に出かけていた。

柴又帝釈天の門前町が風情があるという話は聞いていたが、その帝釈天は建物が彫刻だらけでびっくりした。

江戸川を渡る矢切の渡しがあるのもここだそうで、一応今も現役ではあるらしい。

民営の渡し船なんで有料(片道200円)で、もはや地域の足ではないので運航されない日もあるそうだが。


そんな柴又へのアクセスには京成を使うと便利で、上野・日暮里か押上から高砂駅まで行き、金町線に乗り換えて1駅で柴又駅につく。

この高砂駅は駅の構造上、金町線だけ改札が分かれていて、金町線との乗換には一旦改札を出て、向かい側にある改札から入り直す必要がある。

こうやって入り直せるようにするためには一旦改札を出たときにきっぷが回収されてしまっては困る。

特に乗換用改札機の指定もないので、どの改札機でも乗換はできるらしいが……


ただ、そうなると気になるのが、高砂駅が最終目的地の人のことだ。

発駅によっては高砂駅と柴又駅の運賃が同じになることも多そうだが、

そうなると高砂駅の自動改札機は金町線に乗り換えるかも知れないと判断せざるを得ず、きっぷを回収できない。

高砂駅が最終目的地の人からすればきっぷが出てきても困るわけで、どうするのかという疑問が湧く。

電車を待ってる間に自動改札機を観察してみると、自動改札機の排出口の先にきっぷ回収箱が置かれていた。

高砂駅までの利用者は回収されなかったきっぷをここに入れることになっているらしい。そういう解決法なのね。


多くの場合、先ほどのような問題は乗換用改札機を用意することで解決している。

東京メトロでは改札外乗換になる駅が多数存在しているが、その駅ではオレンジ色の自動改札機を用意している。

乗り換える人はオレンジ色の自動改札機を通るときっぷは回収されず、乗換先の路線の改札を通ることができ、

乗り換えない人はそれ以外の自動改札機を使えばきっぷは回収され、いらないきっぷが出てくることはない。


もう1つの解決法がきっぷを買う段階で乗換ありか乗換無しか指定させるという方法で、

近鉄の田原本線、かつての内部・八王子線ではこの方法で解決していた。

内部・八王子線は名古屋線などとは改札が分かれていて、運賃は通算されるが、乗換のためには一旦改札を出る必要があった。

内部・八王子線の駅の自動券売機には金額のボタンとは別に「四日市」というボタンが用意されていた。

四日市というボタンを押して買ったきっぷは四日市で回収され、四日市と同じ運賃でも四日市のボタンではない方を押せて買ったものは回収されない。

田原本線の駅でも「新王寺」「西田原本」というボタンが用意されていることがあるらしい。

ただ、この仕組みがどれぐらい徹底されてたかはよくわからん話で、橿原線の駅にある券売機で「田原本」ボタンとかそういうのを見た覚えはないし、

そうなると田原本で降りるのにきっぷが回収されないとか、そういう問題は一定あると思うんだけどな。


ただ、最近ではICカードを利用する人も多く、その場合はきっぷの回収とかそういう問題は無いので、

一定時間内(典型的には30分位内)に乗り換えれば勝手に運賃が通算される仕組みを使っている利用者も多いことだろうと思う。

東京メトロは乗り換え用にオレンジ色の改札機を用意していると書いたけど、ICカードなら任意の改札機から出て、入り直せばOKとなっている。

ICカードで乗り継ぐ場合は、乗換のために改札を出た場合でも一旦はその駅までの運賃を引き落として、乗換後の着駅で差額を引き落とすという方法を取る。

なので履歴を見るとこんな具合になる。

京成 柴又 → 京成 京成高砂 125円

京成 京成高砂→京成 京成上野 133円

柴又~上野の運賃は258円、なので上野では258-125=133円引き落とすという形になる。

自動改札機は差額だけ引き落としたと表示するので妙に安い金額だけ表示されることになる。場合によっては0円というのもある。

時間制限だけは注意が必要だが、純粋な乗り継ぎならまず超えることはないでしょうから。

羽田空港は成田空港にとってライバルかも知れないが

先日、昼間に羽田空港を発着するアメリカ路線の発着枠が設定されることが決まったそうだ。

羽田空港では2010年以降、中長距離の国際線も発着するようになった。

特に深夜・早朝は成田空港に発着できない都合もあり、深夜・早朝に東京を発着する路線を設定できるようになったのは大きな変化だった。

昼間は国内線との兼ね合いもあるので発着枠を得られるかが問題になるが、各地への路線に順次割り当てが行われてきた。

ただ、アメリカ路線はなかなか決まらず、深夜・早朝便しかない状態が長く続いていた。それがやっと決まりそうという状況らしい。


長らく羽田空港昼間枠でのアメリカ路線が決まらなかった原因はデルタ航空(DL)にあったそうだ。

それは今回の合意を受けての航空各社のコメントを見てもよくわかる。

日米航空交渉の羽田発着枠合意を受け、米系エアライン4社がコメント発表  (トラベルWatch)

DLは成田空港をアジア太平洋地区の拠点として活用してきて、ここに多くのアメリカ路線とそれに接続するアジア路線を飛ばしてきた。

DLとしては全路線を成田に集約して、ここをハブにしてアメリカ各地~アジア各地を結ぶ商売を今後も続けていきたいのだが、

自分はともかく、他社が羽田発着便を飛ばすと成田発着で飛ばしても相対的に儲からんので、結果として成田ハブがなり立たなくなると言っている。

羽田発着便と成田発着便だと羽田発着便の方が運賃が高くなり、座席利用率も高くなる傾向がある。

羽田空港だけではアメリカ路線の全てをまかなうことはできないので、羽田発着便と成田発着便は混在せざるを得ないのだが、

このとき成田発着で残った便は羽田発着便に比べると不利な条件でしか売れないので儲からんと。これがDLの主張の根拠になっている。


DL以外にとっても同様の問題はある。いや、ハワイアン航空(HA)は成田から先はないから関係ないか。

JAL(JL)もANA(NH)もアメリカン航空(AA)もユナイテッド航空(UA)も成田で接続してアメリカ各地~アジア各地を結ぶのは重要な商売だ。

ただ、JLとAA、NHとUAで提携しているので、提携しているグループの中で成田発着便を維持できればいいのでハードルは低い。

特に2社で2便以上飛ばしている路線なら、東京発着客に便利な午前発着便は羽田で、乗り継ぎ客に便利な午後発着便は成田でという分担もできる。

そういう事情もあるので成田と羽田で分散してもあまり問題はなさそうだと考えているのかもしれない。

日本での提携先がいないDLの弱点がもろに現れたということだ。


もっとも、世の中の流れとしてはハブアンドスポークスから直行便というのはある。

先日、UAがサンフランシスコ~成田~シンガポール路線を直行化すると発表した。

ユナイテッド航空、787最長路線 6月にサンフランシスコ-シンガポール就航 (Aviation Wire)

シンガポール航空(SQ)も長距離対応の機材を購入してシンガポールからロサンゼルス、ニューヨークへの直行便を再開させる予定もある。

シンガポールとかサンフランシスコというハブに新しい就航地、すなわちハブから伸びるスポークが増えたという点では、

ハブアンドスポークスの考えの延長線上なのかもしれないけど、少なくともこれまで成田というハブに依存していた路線が直行で飛ぶようになったという点では変化がある。

シンガポールもサンフランシスコもハブだけの都市ではないわけだから、直行化の恩恵を受ける人はけっこういるはず。


おそらく羽田発着便の戦略としてはアメリカ側のハブ空港からの路線を優先して移し、

それ以外の都市の路線を成田空港に残すという考えになるんじゃないかなと。

成田空港にはアジア各地からの需要を集約できるというメリットがある。

一方でアメリカ側のハブはアメリカ国内各地から東京への需要を集約できるメリットがある。

どちらかのメリットを享受できる路線設定にするのではないかなと。

「成田からはこんな都市にも直行便がありますよ。成田にも直行便がない都市でも羽田からアメリカのハブ空港に来てもらえばいろいろありますよ。」と説明できるし、

アメリカ側でも成田発着便が継続する都市では「相変わらず東京にもその先のアジア各地にも行けますよ」と説明できるし、

元々成田路線がない都市では「ハブ空港で接続する東京への路線がより都心に近い羽田空港に飛ぶようになります」と説明できる。


ただ、アメリカからアジア各地への路線が充実していく中で、成田発着便を継続させる理由は小さくなっていくかもしれない。

東京以外のアジアの都市ということで大阪に注目してみる。

アメリカ大陸に通年運行の路線としてはUAのサンフランシスコ線とJLのロサンゼルス線が飛んでいる。

なのでまずこの両都市のいずれかに飛び、そこからUAなりAAに乗り継いでアメリカ各地へという使い方ができる。

もちろん成田で乗り継いでアメリカ各地に飛ぶことはできるが、都市数で行けば明らかにまずアメリカに飛ぶ方が多いだろう。

どちらも選択肢がある場合は、成田で乗り継ぐか、アメリカ側で乗り継ぐかは都合に合わせて選べばよいが、別に成田にこだわる理由はない。

このようにアメリカのハブ空港からアジア各地への路線の充実が進んでくると、

成田で乗り継ぐというよりアメリカ国内で乗り継いでもらおうという発想が出てきて、成田発着で継続した都市への路線もなくなるかもしれない。

東京への需要が堅ければ直行便のメリットがあるから継続できるんでしょうけどね。

と、実は羽田発着路線だけが成田空港のライバルではなく、ロサンゼルスやサンフランシスコなどから東京以外のアジアに飛ぶ航空路線は全てライバルだ。

羽田空港があろうがなかろうがそこは増えているので、将来にわたって成田~アメリカの路線網を充実させ続けるのは難しいかもしれない。


まだアメリカ路線はアジア方面への乗り継ぎも想定して成田は依然として重要だと言ってるわけだけど、

ヨーロッパ線は成田での乗り継ぎはあまり想定されていないこともあって、発着枠が許せば羽田に集約というのは起きている。

アメリカ線もそうなる心配は無いの? と言われると、今すぐにはないと言い切ってもいいのだろうと思う。

昼間枠設定後の羽田発着のアメリカ路線は12便になるとのことだが、現状でもアメリカ路線は深夜・早朝枠で8便飛んでいる。

これが昼間枠設定後は昼間に10便、深夜・早朝に2便とのことで、なぜか深夜・早朝枠では減便しないといけないそうだ。

一般的に羽田空港の深夜・早朝枠は余裕があるので自由に飛ばせるそうなのだが、なぜか今回の合意で制限が厳しくなる。

その深夜・早朝枠で現在飛んでいるのはロサンゼルス(DL・AA・NH各1便)・サンフランシスコ(UA・JL各1便)・ホノルル(HA・JL・NH各1便)、

深夜・早朝枠で一番メリットが大きいのはアメリカ路線でもホノルルへの路線、というわけで両国のいずれかの会社のホノルル線1便ずつが残りそう。

昼間枠が開放されたことでニューヨークなど新たな就航地も期待できるが、深夜枠からの引越もあるのですごく増やせるわけではない。

将来的にどうなるかはわからないが、当分は依然として成田も重要だという主張が続くんじゃないかなと思う。