プロセスが多くてはメモリ浪費がひどい

朝にBlogにアクセスすると異常に重くて、状況を確認しようとするとSSHアクセスも重い。

MySQLなど一時停止して、再起動すると立て直せたが、いろいろ重くて、

始業前にいろいろ対策をしていた。


これまでBlogではデータベースシステムを使ってなかったんだな。

ところがWordPressを使うのは不可避だとMySQLを導入したら、これがリソースを食ってた。

ただ、MySQLについては負荷軽減のための対策はこれといってなく、

対策をしたのはそれ以外の部分である。


結論から言えば、メモリの消費がひどかったんだよね。

# free

RAMはほぼ全部を食い潰し(メモリの余裕はavailableの数字をみるとよい)、スワップすら半分以上使ってた。

このVPSの契約がメモリ1GBというケチな契約なのがそもそも悪いのだが、

簡単に増量できなさそうだし、少ないメモリ消費でもパフォーマンスを維持できる仕組みを考えることに。

まずは現状分析のためにプロセス毎のリソース消費量を調べた。

# ps aux --sort=-%mem

これでメモリ消費量順に並ぶのだけど、筆頭はmysqldでしたね。

でもmysqldは1つだけなんですよ。

複数のプロセスに分断されてるものを合計して考えると一番ひどかったのはphp-fpmだったんですよね。

あと使ってないのに消費してたという点ではsssdというのがあって、認証関係のデーモンらしいが使ってないのは確実なので無効化した。


php-fpmとはなにかという話だが、これはPHPを使ったことあるひとでもなじみがない人は多いかも。

このサーバーでは以前よりPHPをfastcgiを使って動かしてきた。

FastCGIは本当に速いけど…それだけ?

それがいつしかphp-fpmというもので管理されるのが標準になったらしい。

なんとなく旧来のApacheプラグインとして動くPHPと似てきた気もするけど、あくまでも違うものなのかな。

とはいえ、これが一番良さそうなのは確かなのでphp-fpmを採用している。

ユーザーディレクトリに限ってはこのとき書いたのと同じFCGIWrapperを使う方法にしてるけど。


で、php-fpmは標準設定だと最大50個までプロセスを動的に増やせるらしく、多すぎるプロセスにメモリが食い潰されていたらしい。

というわけで適度な個数に制限することで、メモリの浪費を防ぎパフォーマンスを保てるわけである。

/etc/php-fpm.d/www.conf にて、下記の通り設定した。

pm = static
pm.max_children = 4

これが一番効いたかな。


他にもこういうものはある。ApacheもDovecotもそうである。

Apacheだとこんな感じで

StartServers 2
MaxClients 2
MaxRequestsPerChild 128

プロセス数2は少なすぎるかなぁ。

Dovecotについては、imap-loginが標準設定ではログイン要求毎に作られるのが問題で、

これは多くのログイン要求(総当たり攻撃も含む)でプロセス数が際限なく増えてしまうということである。

ただし、imap-loginをログイン用要求毎にプロセスを作るのはセキュリティ強化のための方法らしく、

下記の設定はパフォーマンス重視の設定であることに注意が必要である。

/etc/dovecot/conf.d/10-master.confにて、

service imap-login {
  (略)
  service_count = 0

これでもimapプロセスは接続毎にできるけど、これは実際使われている分なので仕方ないということで。


こんな対策でとりあえずメモリの空きは確保できるようになった。

ただ、やっぱりきついですね。RAM 1GBのVPSは無謀だったかなぁ。

いろいろあるかもしれないけど、パフォーマンスは犠牲にしても、

なにかあっても身動きが取れなくなるほど悪化することは避けられるようにカスタマイズしていきたい。


あとSSHのログインが遅い件については、こういうカスタマイズもした。

ログイン時の処理で使っていないもの、あまり意味のないものを切ったという話。

UseDNS no
GSSAPIAuthentication no

もちろんGSSAPIを使っている人は有効にしないといけませんが。

陸続きで道路もあるのに船があった

びっくりしたというのは、この航路が未だに生き残ってたことだけど。

浜島~御座~賢島定期航路(浜島航路)の廃止について (pdf) (志摩マリンレジャー)

志摩マリンレジャーというのは、英虞湾と鳥羽湾で観光船と定期船を運航している会社。

定期船は英虞湾で2航路あって、1つは賢島~間崎~和具航路、これは離島である間崎島を通ることもあって今後も継続運航される。

もう1つが今年9月で廃止が表明された賢島~御座~浜島航路だが、実はこれは陸続きのところを結んでいるのである。


このあたりは海岸線が入り組んでおり、地形が険しいということで、かつては陸続きのところでも船が重宝された。

僕が知る限りでは、三重県内で離島が関係しない航路としては下記のものが存在した。

  • 鳥羽~浦村~石鏡 (鳥羽市営定期船) 1975年廃止
  • 賢島~御座~浜島 (志摩マリンレジャー) 2021年9月廃止予定
  • 五ヶ所湾巡航船 (志摩マリンレジャー) 2000年廃止
  • 須賀利巡航船 2012年廃止

いずれも廃止理由は道路整備ということである。

特に鳥羽~浦村~石鏡はパールロード(開通当初は有料道路だったが)の開通からまもなく廃止されたという。

須賀利巡航船は尾鷲市の飛び地である須賀利町と他の地域を結ぶ道路がなかったことに由来する。

1982年の道路開通後も須賀利の唯一の公共交通として運航が継続されてきたが、2012年にコミュニティパスに転換された。

長らく航路が維持されたのは、尾鷲市街まで海を行く方が圧倒的に近かったからだろうが、そうはいってもコスト面で不利だしね。


賢島~御座~浜島航路が現在まで残っていた理由はよくわからない。

御座も浜島も道路が通じ、伊勢市や鵜方(志摩市中心部)までバスで結ばれている。

賢島~御座は海を突っ切った方が近いのは事実だが、陸路で鵜方・伊勢方面へ向かったとしても極端に遠回りなわけではない。

バスは1時間に1~2本運行され、鵜方~御座の所要時間はおよそ1時間、

賢島~御座の船が25分と考えると速いのはそうだが、1日3往復ではメリットは乏しいだろう。

賢島~浜島では本数・所要時間どちらを取っても海路のメリットはないだろう。


海路に顕著なメリットがあるとすれば、御座~浜島という英虞湾の入口付近を結ぶ区間で、

実はこの区間は国道260号線の海上区間で1989年まではカーフェリー(奥志摩フェリー)が運航されていたという。

今にしてみればどんなニーズがあったのかと気になってしまうが。

この国道260号線の整備で鵜方~御座の道路や五ヶ所湾を囲む道路ができたわけだ。

海上区間を挟んで使うというよりは、陸の孤島同士を結んだ道路という感じなんだけどね。

実際問題として、御座~浜島だけの利用は少ないはず。


これにより志摩マリンレジャーの定期船は賢島~間崎~和具航路だけになる。

この航路は間崎島が架橋されていない離島であることから、離島航路としての補助金が出ている。

賢島~和具と考えるとここは陸続きだが、和具には三重県立水産高校があるため通学航路としての需要がある。

このことから経営的に恵まれているとは言えずとも、とりあえず廃止の心配はない。

1日9往復運航され、最終便が17時台というのはいささか早いが、十分使える航路だと思う。


以前教えてもらったんだけど、

青森~脇野沢~佐井を結ぶシィラインは陸続きのところを結ぶにもかかわらず離島航路としての補助金が出てるらしい

下北半島の先の方なのだが、このあたりは道路状況が悪く、冬期は閉鎖される区間もあるため、

特に県庁所在地の青森市との往来となると、極端な遠回りを強いられる事情があるようだ。

道路が全く使えないわけではないが、陸続きの生活圏はせいぜい むつ市 ぐらいまでということか。

このような事情から陸つながりの離島航路が認められているということである。

実は函館~大間のフェリーを使って函館へ行くのが一番近いなんて話もあるぐらい。

函館~大間がいくら近くても、本州~北海道の広域移動としては意義が乏しいところ、生活航路としての意義がメインという。


全国的にはこういう地域はいろいろあるのかもしれないけどね。

ただ、三重県の志摩地域ではもう陸の孤島はないと思ってたので、なんで残ってるんだろというのは不思議だった。

以前から廃止を提案してはいたみたいなんですけどね。(調べるとそんなニュースがいくつかひっかかった)

事情からすればもっとあっさり廃止されてもよさそうなもんなんだけどね。

ダートでも日本馬は世界と戦えるか

先週末はJRAで馬券を発売する重賞レースがなんと8つ!

まぁドバイワールドカップデーのG1レース4つがあるからですけどね。

というわけで、夜更かしして見てました。グリーンチャンネル(無料放送)ですね。

深夜23時から3時間の中継、楽しんで見てた人は多そうだったが。


結果なんですが、日本馬大健闘だが、悔しかったですね。

一番勝機ありと思われていた、ドバイシーマクラシック(芝2410m)、

クロノジェネシスは2着に敗れ、サウジカップ優勝のフランス馬、ミシュリフが優勝だった。

この日のメイダン競馬場はダートも芝もレコード更新とかそれに迫るような高速決着が続いてて、

クロノジェネシスは日本ではタフな競馬で強いと言われている中では、ちょっと良さが出し切れなかったのかも。

ミシュリフもクロノジェネシスも大目標はフランスの凱旋門賞か? と言われているので、再選はあるかもね。

むしろ、びっくりしたのは3着に日本のラヴズオンリーユーが入って、しかも1着までわりと僅差だったこと。

確かに上位に入っても不思議はなかったけど、この2頭に迫るとは恐るべし。

ドバイターフ(芝1800m)も、日本から1頭出走したヴァンドギャルドが2着と。

これは優勝したイギリスのロードノースは評判通り強かったけど、それに次ぐ2着とは日本のファンこそ驚いたかも。


一方のダートの2レース、ドバイゴールデンシャヒーン(ダート1200m)は日本馬4頭が大挙しての挑戦、

サウジカップでコパノキッキングが優勝しているという流れはよいが、今度はアメリカからの遠征馬も手強そう。

結果は、JRAのオッズでは単勝最下位人気のゼンデンがレコード勝ち、だが2着には日本のレッドルゼルが入ると大健闘。

馬券的にはけっこうな波乱で単勝万馬券・3連単は96万円、日本のファンの馬券の買い方が下手なわけではないと思うんだが。

大挙して挑戦して、2着・5着・11着・12着は悪くはないと思うが悔しいなぁ。

でも、一番悔しいのは、優勝したゼンデンがゴール直後に故障を発生し、残念ながら亡くなってしまったことかも。


メインレース、ドバイワールドカップ(ダート2000m)、世界2位(サウジカップに抜かれるまで1位だったはず)の高額賞金を賭けたレースである。

日本からはチャンピオンズカップ優勝のチュウワウィザードがサウジカップから転戦しての挑戦。

アメリカの第一線の馬は集まらなかったので、チャンスはあるという話もあれば、言うてもアメリカ馬の壁は高いのではと言われたり。

JRA発売では単勝4番人気の7.3倍という微妙な感じ。日本のファンにとっても悩ましい感じが伝わってくる。

結果は、JRA発売でも単勝1番人気のミスティックガイドが優勝、G1勝ちこそなかったが、重賞2勝と勝ち方の強さから評判だったらしい。

で、2着がチュウワウィザードだったんですよ。3.75馬身離されてはいたんですけど、立派な2着ですね。

2着でも約240万USドルと、チャンピオンズカップ(1着1億円)の2勝分以上の高額賞金をゲットしたのだった。


番組中に言ってたんだけど、今まで日本調教馬が外国のダートG1を勝ったことはないんですって。

一方でドバイワールドカップは2011年に日本のヴィクトワールピサが優勝している。

変な感じがするけど、2010~2014年に開催された5回は タペタ というオールウェザー(人工馬場とも)が使われていて、

JRAの記録上はダートとなってるけど、便宜上のもので、ダートとはまた違う競技性のようである。

これは当時、アメリカの競馬場でオールウェザーの導入が行われていたという背景があったようだが、

そのアメリカでも評判が悪くダートへ戻す動きがあったぐらいで、アメリカからの遠征馬がドバイに来ないという問題にぶち当たり、

メイダン競馬場のタペタコースはアメリカ式のダートコースに改められ現在に至るとのこと。

日本馬による外国のダート重賞制覇としては、2006年に ユートピア が ゴドルフィンマイル(G2) で初制覇、G2までならいくつか実績がある。

G1も2着までは来ていたし、今回も2着2回は立派だが、例年よりアメリカ馬が手薄と言われる中でこれだから厳しいなとは思う。


しかし立派な成績だし、チュウワウィザード も レッドルゼル も日本生まれ、さらに言えば両親とも日本生まれである。

日本で走っている馬には外国生まれの馬もいる。

特にダートの活躍馬ではけっこういて、コパノキッキングもアメリカ生まれである。

また日本生まれでも、父親がアメリカの活躍馬で日本に渡ってきたなんていうのもザラである。

でも、だんだんそれも変わってきていて、日本国内のレースだけでなく、ドバイに渡ってもこれだけの結果が出せるんだからね。

これは日本のダート競馬も世界レベルになりつつあるということだろう。


立派ではあるんだけど、そうして考えると惜しいのが日本国内のレース体系である。

日本国内でダートの国際GIレースは チャンピオンズカップ(1800m)・フェブラリーステークス(1600m)・東京大賞典(2000m)の3つがある。

ここを見てもわかるのだが、まずダート短距離のGIはないんですね。

とはいえ、ダートだと地方開催のダートグレード競走も重要だが、東京大賞典以外は日本ローカルの格付けしかない。

というわけで、日本国内ではGIと同一視されるJpnI格付けのレースまで広げて調べてみるが、JBCスプリント(JpnI)が唯一である。

持ち回り制なので、距離が競馬場により変わること、地方開催のためJRA所属馬の出走枠が少ない、国際レースにするのは困難だろうということ。

ドバイゴールデンシャヒーンに4頭の日本馬が出走したのも、日本国内にダート短距離のチャンピオン決定戦が乏しいという事情はありそう。


現在あるレースを元にしてダート短距離のチャンピオン決定戦を作るなら カペラステークス(GIII) が一番近いかなという気はする。

1200mという距離と、すでにJRA開催の国際レースであること、リヤドダートスプリントの優先出走権付与レースであることなど。

現在のカペラステークスはGI~GIIIの優勝実績によって負担重量が最大3kg加算される仕組みになっている。

ここを改めて、チャンピオン決定戦としての体裁を整えて、レースのレベルを高めて、目指すはGIという形にならんかね。

ちょっとGIまでは遠いんですけど、まずはスーパーGIIIでもいいんじゃないでしょうか。

ドバイでこれだけの結果を出せる馬が日本にもいるんだから、日本馬だけでGIレースができないわけがない。

(もちろん国際レースなので外国からの挑戦もOKですけど、報奨金や輸送費補助があるチャンピオンズカップすら外国馬が来ないので)


そんなわけで、芝もダートも来年こそは勝ちたいと思ったドバイワールドカップデーなのだった。

ダートはアメリカ勢が手薄な今年取れなかったというのは、どうにも残念だが、

しかし、それを上回るほどに日本勢が強くなる可能性は十分にあると思いましたね。

モバイルnanacoはやたらパスワードを要求する

今日は8のつく日、ということでイトーヨーカドーに買い物に。

最近はいろいろな都合があって行ってなかったですね。

で、イトーヨーカドーで買い物するのにnanacoアプリでクレジットチャージをしようと思ったのだが、

これがなかなか苦戦して、というのもログインパスワードとチャージパスワードを別々にしなければならなくなり、

その結果として、パスワードの自動入力がうまくいかなくなってしまったのである。


正直、nanacoアプリは使いにくい。

というのもアプリ操作中にパスワードを要求されるところが多くて、

  • センター預かり分反映
  • ポイント→マネー交換
  • クレジットチャージ

クレジットチャージについては、その都度に何らかの認証を要するという判断自体は理解できるが。

上2つはnanacoチャージ機などでやる場合はパスワードなんていらないんだけどね。

もしかしたら、パスワード入力が煩わしくて、モバイルnanacoでもチャージ機でやってる人いるかも。

まず、これが問題だと思うのだが……


センター預かり分反映・ポイント→マネー交換に使うパスワードはnanacoのWebログインに使うパスワード、

ということであんまりいい加減なパスワードに設定するわけにもいかない。

そこで、自動入力機能を使って入力していた。パスワードマネージャーに保管されてるパスワードを呼び出せると。

以前はクレジットチャージ用のパスワードもこれで入れてたのだが。


逆にクレジットチャージ用のパスワードは、2段階目のパスワードということで、

比較的簡易なパスワードでもいいんじゃないかと思った。(証券会社の取引用パスワードはそんな感じ)

ところが、9文字以上、大文字・小文字・数字・記号を全て含むものという条件が付けられてしまい、

そうするとあんまり簡単なパスワードにはできない。

さらに保存したパスワードを入力するのもなぜかうまくいかず困ってしまった。

覚えやすくて、上の条件を満たすパスワードを新しく作ることを迫られた。


他の電子マネーだとどうかという話ですが。

  • PayPay : 決済時・チャージ時とも認証なし
    (起動時に生体認証を要求する設定はできるが、起動後は一切要求されない)
  • FamiPay : FamiPay決済ON設定時(※)・チャージ時にPIN(4桁) or 生体認証
    (※: 設定により都度ONにするか、ON状態に固定するか選ぶことができる)
  • メルペイ : 決済画面表示・チャージ時にPIN(4桁) or 生体認証
  • ゆうちょPay : 起動時・一定時間経過後に PIN(6桁) or 生体認証
  • J-Coin Pay : 起動時に PIN(6桁) or 生体認証、ただし一定期間経過後の認証は必ずPIN

ということでたいてい生体認証で済むのだが。(J-Coin Payの久々のときはなぜかPINコード必須なのが気になるぐらい)


これらの前提としてSMS認証などが済んだアプリでの認証というのはある。

この中ではFamiPayが一番わかりやすいんだけど、

FamiPayをWeb上(メルカリの支払にしばしば使う)で使う場合、より複雑なパスワードを設定した上で、

電話番号とパスワードでログインした後、アプリで使うPINコードを入力することで決済ができる。

「え? FamiPayにパスワードなんてあったっけ?」 って最初は戸惑ったが、Web決済と端末毎の初期設定にしか使わないので。


PayPayもWeb上の決済で使う時は電話番号+パスワードでの認証が必要であるものの、

アプリの入ってるスマートフォンならアプリにPayPayジャンプして決済できるし、PCならQRコードをPayPayアプリで読む方法でもよい。

実店舗での決済と同じく、PayPayアプリの入ったスマートフォンがあるということが認証手段として大きい。

さらに言えば、アプリを使わない場合でも、PayPayのログイン手段はYahoo! IDですからね。

そもそもPayPayとしてのパスワードは未設定だという。そういう人が圧倒的に多いと思う。

(さらに言えばYahoo!のパスワードもPayPay連携時に没収され、SMS認証になっている(cf. パスワードを没収されたので))


ということを考えたときに、モバイルnanacoの認証は煩わしいだけなんじゃないかなと。

そもそも、冒頭に書いたようにセンター預かり分反映・ポイント→マネー交換は、

モバイルnanacoの入ったスマートフォンをチャージ機に持っていけばパスワードも何も要求されないものである。

クレジットチャージもWebでのチャージと同じ複雑なパスワードを要求する意味はわからない。

一応、クレジットチャージに複雑なパスワードを要求する背景としては、

プラスチックカードの場合、nanaco会員ページへのログインはカード記載の情報だけあれば足りるので、

すなわち、チャージパスワードが1段階目のパスワードということになってしまう。

そのため、チャージパスワードとして複雑なパスワードを要求する合理性はあるとは思う。


ただ、モバイルnanacoの場合は、チャージパスワードは2段階目のパスワードだし、

スマートフォンを所持してアプリが操作出来る状態であるということはもっと重視してよいと思う。

PayPayなんてロック解除されたスマートフォンが盗まれたらどうしょうもないけど、

現代におけるスマートフォンというのはそういうものだから、適切にロックしろということである。

他のアプリの状況を見ると、アプリ独自のPINコード または 生体認証 はあってもよいと思うが、それだけあれば十分だろう。


そんなこんなでモバイルnanacoも考え物ではあるんですよね。

ただ、プラスチックカードのときはWebでチャージ申込みをして、チャージ機やレジで残高確認をして……

というところに手間がかかっていたので、アプリでそれがなくなるならという思いはあった。

機能的にはそんなもんかなと思うんだけど、やはりパスワード入力が煩わしい。これに尽きる。


アプリでの認証がいちいち煩わしいというのは、松屋アプリにも言える。

松弁ネットで注文するときにいちいちログイン画面が表示されるんだよな。

まぁパスワードマネージャーでパスワードを管理してたら、ワンタッチで自動入力はできるのだが。

松屋アプリはアプリと言いながら、ただブラウザとして振る舞っているだけなのでは?

松弁ネットはうまい仕組みだけど、アプリの完成度は低いですね。

プッシュ通知が使えてなかったのは設定ミス

今さらなんですけど、AndroidタブレットでIMAPのプッシュ通知が有効にできた。

Androidのメーラーとしては「K-9 Mail」を使っている。

おそらくAndroidでは唯一のSSL/TLS証明書認証を使えるメーラーで、

これがあるから証明書認証を使えているというところはある。

マイナーな認証方式ではある

まぁそれ抜きにしてもAndroidでIMAPのメーラーといえばこれだと思いますが。


で、今までもIMAPのプッシュ通知は有効にしていて、スマートフォンの方はそれで即時通知が来ていたのだが、

タブレットの方はプッシュ通知は飛ばないし、数分に1回の自動更新も期待通りに動かない。

どうなってんだと思ってたら、電池の設定のせいだったらしい。

電池→アプリ起動で、K-9 Mailの「自動的に管理」を無効にすれば、メールが届いた瞬間にプッシュ通知が届くようになった。

実はスマートフォンでは同じ設定をちゃんとやっていたというだけの話で、

とはいえ、なぜそのことをあまり意識してなかったのかというと、

こちらでは同設定はアプリの権限設定などと並んであるので、非常に気づきやすかったんですね。

MediaPad M5を使うようになって2年間、このことに気づいてなかったのがアホらしい。


もう今どき、メールサーバーを設定して……なんてE-mailの使い方をする人も減っただろうなぁ。

スマートフォン・タブレットならGmailアプリなど入れて、PCならWebメーラーを使ってと。

IMAPというプロトコルも、これを意識して使う人はそう多くないかも。

ただ、内部的にはIMAPを使っているようなメールアプリもありそうな気はしますが。(Yahoo!メールとかそんな感じがするけど)

IMAPの特色として、基本的にはメールサーバーにメールを置きっぱなしにして使う(POP3だと受信後に削除するのが通常だった)、

なんていうのはよく言われる話だけど、その次ぐらいの特色がプッシュ通知ではないかと思う。

IMAP IDLEという機能らしいのだけど、コネクションを維持しておくと、

メールボックスにメールが届いたらサーバーから教えてもらえるわけですね。

これにより、ポーリング間隔を数分と長めにとっても、メールが届いたら即時に通知が入るというわけである。

短い間隔でポーリングを繰り返されるよりもメールサーバーの負荷軽減にもつながるとされている。


今どき、そこを意識してE-mailを使う人は減ったと想うけど、うちは自分でメールサーバー動かしてるからね。

どうしてもここら辺の設定は意識して使うことになる。

ただ、IMAPとしてはこの機能があって、アプリが対応していても、

それがAndroidの電池マネージメントでつぶされるというのは難しいね。

K-9 Mailはこれ切っても大した電池消費はしないけど、アプリによってはこういう対策は必要なんですよね。

女子校が多いもんだから

僕は高校を出ていないし、なんなら高専の合格内定も早かったから高校入試も受けてなかったが、

東京都の都立高校で男女で合格点に差がある場合があるという話がニュースでちらほら話題になっていた。

どうも男女の合格点に差がある場合は、必ず女子の合格点の方が高いらしい。

都立高校入試の“男女別定員制” 同じ点数なのに女子だけ不合格? (NHK)

その理由が掘り下げられていて、なるほどそういう理由だったのかと。


男女別の定員設定があるのは、全日制普通科のみで、工業・商業などの専門学科、定時制は対象外である。

どうも見た感じでは中学校卒業者のうち、都立高校の全日制普通科に入学が想定される人を、

全学校で同じ男女比で割り振っているように見え、

募集人数317人(8クラス)の学校はいずれも男165人・女152人(1人程度の差はあるかも)となっている。

そんなところからもわかるように、学校間で男女比に大きな偏りが発生しないようにするためという目的は予想できるが、

それならば男の方が合格点の高い学校があってもいいような気はする。


実はこのようなことが発生している要因というのが私立学校は女子の受入人数の方が多いということ。

都立高校が男女別定員制をやめて男女比のバランスが変わると、私立に入学する生徒の男女比にも影響が出る可能性があります。都立高校に合格する女子生徒が増えると、私立高校へ進学する女子生徒が減ることが予想されますが、そこで課題として浮上するのが「私立の女子校」です。都内の私立高校233校のうち、34%にあたる80校は女子校で、その数は男子校32校の倍以上です。

都立高校からあぶれたのが女子ならば、私立高校のあてもつきやすいが、

男があぶれると入学するところがないという事態が発生しかねないということで、

都立高校の定員は女子の人数を少なめに設定しているわけですね。

就職希望者・専門学科・高校以外(高専・専門学校など)への入学希望者なども勘案しての設定なので、

私立学校の事情は抜きにしても男女の定員に差が付く可能性はあるが、男女差は私立高校の定員が支配的のようである。


何が男女平等かというのは難しい。

歴史的には男女別定員は、学習機会に恵まれなかった女子を救済する目的があったという。

女子が通っていた旧制高等女学校では、理数科目の授業時間が少なく、外国語も必修ではなかったため、当時は男女間に大きな学力差がありました。そのため、男子が通っていた旧制中学校を共学化しても、女子の学力の水準では入学することが難しかったのです。そうした中、教育庁から、共学制を実現するために、男女で別の枠を設けて募集するよう指示が出されます。

しかし、現在は中学校での学習機会に男女差はなく、ほぼ同じか、若干女子の方が成績がよいぐらいだという。

現在は都立高校・私立高校であわせて男女の入学者数を確保するという目的で男女別定員を設定しているとすれば、

目的は多少変われども、これも学習機会の均等化という点では妥当であると考えられる。


一方で、男女で比較すると、女子の方が希望する学校へ入学することが難しいと言える。

特に都立高校と私立高校と二分して考えれば、明確に都立高校への入学には不利を受ける。

そして授業料やその他の費用負担は私立学校の方が高い傾向にある。

(というか今は都立高校なら授業料は不徴収でしたね)

すなわち男女ともに学校を選ばなければ高校に入学することは可能だが、

平均的に見れば、女子の方が私立学校への入学を強いられ、金銭的負担が重くなる傾向があるということになる。


この問題の原因としてある女子校は減少傾向ではあるものの、男子校に比べれば減少ペースは鈍い。

2000年では共学76校・女子104校・男子57校だったのが、2020年では共学121校・女子80校・男子32校と。

もともとそんなに女子校多かったんですね。そうすると都立学校をあぶれた男が行くべき高校がないのは現実的な危惧だったか。

男女ともに選べる学校が増えるという点では緩和傾向かもしれないが、全体としてはどうかはこの数字だけでは判断しにくいですね。

減ったとは言え、女子校が多すぎるということなのかな。

で、この女子校を支えているのが都立高校の男女別定員なわけだけど、それがなくなると女子校の入学者は減ることが予想される。

共学化という方向に行けばよいが、現実的にはアイデンティティの喪失から廃校へ進む道も考えられ、

それは結果として女子の修学環境を悪化させる懸念もある。

また、生徒が減って苦しむ私立女子校もあるでしょう。それは、建学の精神があって社会のために尽くしてきた学校が無くなるということで、その学校が受け入れてきた生徒の受け皿も新たに必要になります

そうなんですよ。こういう副作用も懸念されるわけですね。


というわけで単純ではないということである。

現在、男女別定員は若干の弾力的運用が図られており、男女の合格点の差を小さくする方向へは向かっている。

ただ、全面撤廃とすると、いろいろなリスクがあり、そのリスクは男女ともに及ぶ可能性もある。

そこを見極めようとしている段階かもしれないが、私立学校との協調が必要でしょうね。


このあたりの考えは高校と大学では若干の差があろうと思う。

国際人権規約の教育に関わる規定でも、中等教育(中学・高校相当)と高等教育(大学など)ではちょっと違って、

第十三条

2 この規約の締約国は、1の権利の完全な実現を達成するため、次のことを認める。

(a) 初等教育は、義務的なものとし、すべての者に対して無償のものとすること。

(b) 種々の形態の中等教育(技術的及び職業的中等教育を含む。)は、すべての適当な方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、一般的に利用可能であり、かつ、すべての者に対して機会が与えられるものとすること。

(c) 高等教育は、すべての適当な方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、能力に応じ、すべての者に対して均等に機会が与えられるものとすること。

(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(A規約)(外務省))

ここの無償化の規定を日本では長らく留保してきたが、公立高校の授業料不徴収で中等教育の無償化はしたという話。


で、中等教育と高等教育、いずれも全てのものに機会が与えられることが求められているが、

中等教育は限定なしに「すべての者に」と書いてあるが、高等教育では「能力に応じ」ということで若干の差がある。

すなわちは国際的な認識としても、高校レベルまでは学力によらず進学機会は与えられるべきという考えである。

一方で大学レベル以上は、大学進学レベルの学力を問うのは妥当であるという、ちょっとした考えの差がある。

高校の定員を男女問わずに成績上位から争えば、学力の高い人は高校に入学できるが、

女子校が多い実情からすると学力の低い男子はあぶれる可能性が出てくる。

それは能力に応じて機会を与えているからだ、というのは大学では許されても、高校では難しいかなと。


実は以前は、中学卒業後の進路として、進学以外の道を充実させることを前提として、進学の適性を問うべきではないか。

すなわち学力が足りないものは高校進学への道を閉ざすべきだと思っていたのだが、

高校程度までは学校を選べなければ希望する人は進学できるという形にするべきというのが国際的な認識だという。

とすると、学習機会の均等化のために男女別定員を取り入れている都立高校の対応は妥当ではないかと。

ただ、一方で授業料負担という点では女子の方が重くなるという課題はある。

定員は確保できても、授業料が払えなければ機会の均等化にはならないので、こっちが問題になる可能性もある。

それでも低所得世帯だと授業料減免とか公的な補助制度もあるから、学習機会の均等を重視するのも妥当だと思う。


好ましい制度とは言えないので、私立学校と協調して撤廃・緩和する方向へ持っていくべきとは思うけど、

そんなに単純な話ではないなと思ったのだった。こういう深掘りは大切ですね。

レターパックライトの方がゆるい?

以前、A4変形判の本を送るとすればという話を紹介した。

ネコポスの寸法規定は厳しい

結果的には売れずじまいだったんだけど。

ネコポスは入らないが、ゆうパケットなら入るという話を書いている。


一方で、ゆうパケット も ネコポス も1kgの重量制限がある。

本のまとめ売りにおいてはここが大きな問題である。

そこの回避策として、PayPayフリマ出品時は宅急便コンパクトを使ってるなんて話も書いた。

こういう宅急便コンパクトもある

1kg超だが、厚さ3cm以下の荷物を送る策としては、レターパックライトもあって、

専用BOXの購入費なんかも考慮すると、宅急便コンパクトは若干高い(良くも悪くも手渡しで配達というところは違う)、

という悩みはあるものの、PayPayフリマでは匿名配送が使えることが一応条件ですから、宅急便コンパクトを選んでいる。

まぁ配送料が売上代金から自動的に差し引かれるのは楽ではあるしね。


そんなこんなでサイズよりも1kgを超えるか超えないかの方が問題である。

でも、数百円の雑誌1冊単位で出荷するのは割に合わないから、そういうのはまとめ売りしたいものである。

そんな中で、同じテーマでまとまった雑誌2冊、3冊をまとめ売りすることを考えた。

無理だろうなと家庭用はかりで重さを量ったら、やっぱり1kg超。

じゃあ、宅急便コンパクトかと、キープしておいた使用済みの薄型専用BOXに入れて確認しようとしたが、

問題はこの雑誌がA4変形版ということで、入れてみると、これは封が閉まらないぞと。


宅急便コンパクトは「専用資材が著しくやぶれているもの、加工したものはお取り扱いができません」となっている。

ちょっと抽象的なんだけど、常識的な形で封をできることということになろうと思う。

レターパックライト/プラスに比べると解釈の余地は大きいとは思うが……

で、A4変形判の本を2~3冊重ねて入れると、本の端がフタ部分より少し外に出てしまう。

この結果、フタをすると、隙間から本が数mm見えてしまうということになり、これは封ができないということになる。

押し切れそうな気もするけど、宅急便コンパクトの範囲を超えているというのが僕の解釈である。

なおA4変形判でも厚さ数mm程度ならば入ると思う。マチを折るとはみ出てしまうということですね。


ってことは、この本は2~3冊まとめて1kg超になったらゆうパックで送るしかないんかい、

とこれも手元にキープしておいたレターパックライトの使用済み封筒に入れてみると、どうもこれは入るようだ。

もっとも3冊だとカツカツですけどね。

レターパックの場合「ガイドラインが完全にかくれるよう封をしてください」と基準が明確である。

レターパックライトだと3cmの厚さも基準としてあるが、これも明確である。


この差はなんなんだという気はするけど、おそらく包装自体の厚みでしょうね。

宅急便コンパクトの専用BOXは段ボール製ですから。内寸が若干削られてると。

逆に宅急便コンパクトは厚さ制限が明確ではないので、これも常識の範囲でということになるが、

3cmをわずかに超える程度でも普通に封ができていれば、それを咎めるようなことはないんじゃないか。

さすがに従来からあるタイプの専用BOXの厚さである5cmを超過するようなのは、

それは例え封ができたとしても薄型専用BOXの用途ではないと思うけどね。


というわけでこいつはPayPayフリマでは現実的には売れませんねと。

2冊の方はギリギリ宅急便コンパクトでもごまかせるかもしれないけど。

ヤフオクかメルカリ(匿名配送を使わない前提)ですかね。

まぁ直近で超PayPay祭りのキャンペーンで、ヤフオクがお得なのでそこを狙えるか考えているが、

そこで売れなければヤフオクで粘るのも5日おきとかに再出品を繰り返すようなめんどくささもあるので、

そこはメルカリなのかなとか、ちょっと考えているけど、どうするかは悩ましい。


PayPayフリマも最初から匿名配送じゃない方法を選ばせてくれればいいんだが、

いろいろ考えた結果なんだと思うけど、匿名配送に一本化されてるのは若干硬直的ですね。

もっと数まとめて5冊以上にしてしまえば、それはゆうパックでいいと思うんですけどね。

そういう売り方も選択肢としてはあると思う。買い手が見つかるかが問題だが。

マジックコード、ただしバイト順が逆

今日は出勤して作業していた。

作業自体はわりと短時間で終わる話だが、実機を使うとなると出勤してやらないとね。

無事に完了して、作業完了後にハードウェアを他の担当者に引き渡して、

なんともなければこれでいけるはず。


今回はプログラムに簡単なチェック機能を組み込むものである。

コマンドを送ると、チェックして、判定結果を格納するというもの。

判定結果は0と1でもいいのかもしれないが、偶然OKに見えてしまうと嫌だなと思い、

OKの場合は0x900DDA7Aという値を格納することにした。

“gOOD DATA”ってことですね。Tはちょっと無理がある気がするけど。

NGの場合は明確に別の値を格納するし、チェック結果の格納前に読んでしまっても偶然OKになる確率は極めて低い。

(手順を守ってやればそんなこともないはずだけど、視覚的にわかりやすいのはよいことである)


それで実行したら、なんか変な値が格納されていて、初期化ミスでもしたか?

と思って、よく結果を見たら “7A DA 0D 90” というデータ列で、

これリトルエンディアンで見れば 0x900DDA7A ってちゃんと格納できてるなと。

そうだ、マイコンは4byteのところにリトルエンディアンで代入しているけど、

判定する側はビックエンディアンで見ている(他の部分も大半そうなっている)から、こうなるのか。


というわけで、これ自体はわりとあるあるなので、バイト順を入れ換える処理を追加しようかと思ったのだが、

よく考えたら代入する値は定数なんだから、

0x900DDA7Aのバイト順を入れ換えて代入する処理を書くのも、0x7ADA0D90という値を代入するのも意味は変わらない。

というわけで代入する定数の定義を 0x7ADA0D90 に書き換えて、

「ビックエンディアンでの0x900DDA7A」というような注釈を入れておいた。

こうして期待値通りの結果が得られるようになってめでたしめでたし。


しかし、本来は視覚的にわかりやすいという理由でこういうマジックコードを使っているのに、

そのマジックコードのバイト順を入れ換えた、一見よくわからない値を代入するのはちょっと納得感のないところはある。

そういうもんなんですかね?


というわけで実にしょうもない話でしたとさ。

チェック処理も過去に作った処理の転用で非常にシンプル。

ただ、これを作り込むことで製造上のメリットがあるということでやることにした。

姑息というのはこのことだが、製造時にしか使わない機能なので姑息でもいいかなと。

それコンビニで値引き販売するんだ

夜にとあるものが必要であることに気づき、

まぁスーパーも閉まるほど遅い時間ではないし、なんなら翌朝でもよかったが、

近くで買うならコンビニでいいかなと外に出た。

セブンイレブン(PayPay)とファミリーマート(d払い)とどっちもキャンペーンの恩恵はあったが、

なんとなくファミリーマートの気分だったのでそちらへ。


お目当てのものはすぐに見つかって、レジへ行こうとしたら、

レジ横に値下げ品があれこれと並べてあった。

半分ほどは菓子類だが、残る半分ほどはなんと調味料類。

鍋キューブとドレッシングとちょうどいいやと合わせて購入することに。

そんなわけで思いがけずいろいろ買って帰ったのだった。


ファミリーマートってこういう在庫処分をみることが比較的多い気がするが、

それは僕がコンビニならファミリーマートに行くことが多いからかも。

消費期限の短い商品の値引き販売とはまた違った話で、

商品入れ換えや比較的長期の賞味期限を考慮しての値引き販売であろうと思う。


ただ、調味料類というのは珍しいと思いましたけどね。

確かにコンビニにもあれこれと調味料類を並べてあるが、在庫の動きは微妙なところもあるんだろう。

あれだけいろいろあって、しかも値段もすごく高いわけではないから、商売としてどうなのかは気になってはいたが、

商品単位で見れば、在庫の動きが悪い商品もあって、そういうのをこうして値引き販売したんじゃないか。

賞味期限内に誰かつかんで帰ってくれれば大きな損にはならないということだろう。

これ目当てにコンビニに来る人はそうそういないだろうがな。


日本のコンビニの品揃え豊富さはいろいろ言われることがあるけど、

在庫管理など緻密にやっているからこそできる商売であることは間違えない。

ただ、小さな店はやはり難しいなということが垣間見えた。

でも、それ以上に品揃えの豊富さに救われたというコンビニのファンも多いと思う。

せめて値引き販売の商品でよいものがあれば買い支えていきたい。

2400mって十分に長距離ですよ

ウマ娘のゲームを遊んでいて、違和感を感じるのが距離区分である。

長い距離を走り抜いて勝つためには、どの能力をどのぐらい伸ばすかが難しい。

長い距離を走破するにはスタミナが必要。それをレースに適用するには賢さも必要。

ウマ娘の脚質にもよるが、差しなど終盤の瞬発力を生かすならパワーが必要。

もうちょっとで届きそうな時に助けてくれるのが根性、そしてもちろんスピードがなければ勝てない。

それが長距離レースだと思うのだが、ちょっとウマ娘のゲームの区分には違和感があると。


ウマ娘では距離を4区分、短距離・マイル・中距離・長距離 に分けている。

一方で現実の競馬ではSMILEというのが世界的に使われている。

これはS(Sprint)・M(Mile)・I(Intermediate)・L(Long)・E(Extended)の5区分で表す。

4区分と5区分という数が違えば、当然割付き方も違う。

重賞レースでよく見る距離を区分してみるとこうなる。

  • 1200m : SMILE=S, ウマ娘=短距離
  • 1400m : SMILE=M, ウマ娘=短距離
  • 1600m : SMILE=M, ウマ娘=マイル
  • 1800m : SMILE=M, ウマ娘=マイル
  • 2000m : SMILE=I, ウマ娘=中距離
  • 2200m : SMILE=L , ウマ娘=中距離
  • 2400m : SMILE=L , ウマ娘=中距離
  • 2500m : SMILE=L , ウマ娘=長距離
  • 3000m~3600m : SMILE=E, ウマ娘=長距離

さて、これをどう見るかということである。


短い方から見ていくと、まず食い違うのが1400mで、SMILEではMileなのに、ウマ娘では短距離になっている。

これは日本では1400mは短距離の方が妥当な区分かなと。1200m以下だけだとレース数も限られるので。

最近、1400mのレースをいくつか見てたけど、マイルがギリギリみたいな馬が目立つような気がして、

そういう意味では1600mよりは1200mの方に近い区分なのかなという印象はある。

SMILE区分のMとI、ウマ娘のマイルと中距離の境界は大差ない。

次に差異が見えるのが2200mと2400m、SMILE区分ではLong、ウマ娘では中距離となっている。

2200mの代表的なレースは宝塚記念、2400mの代表的なレースは日本ダービー・ジャパンカップなど。

最初に書いた違和感というのは、この2400mが中距離扱いになっているということである。

2200mはIntermediateだと思い込んでたのだが、国際的にはLongということで長距離扱いになっている。


一方で中距離扱いされる2400mと100mしか違わない2500mは、ウマ娘では長距離扱いになる。

2500mの代表的なレースといえば有馬記念、あるいは目黒記念など。

確かに2400mで行われるレースよりタフなレースが多いような気がするが、それは100mの差なのか?

2400mと2500mの間にビシッと線が引かれてるのは、これもまた違和感である。

SMILE区分のExtendedに該当するレースはハイレベルなものは限られ、

世界のトップ100 G1レースに本当の意味で常連なのは日本の天皇賞(春)[3200m]ぐらいしかない。

年によって日本の菊花賞[3000m]、イギリスのセントレジャー[2900m]やゴールドカップ[4000m]が入ってくる。

世界的にはかなり軽視されている区分なのだが、ウマ娘のモチーフは日本競馬ですから、ここを軽視することはできない。


すなわちSMILE区分のExtendedだけを長距離としては、対象レースは非常に限られることになる。

かといって、Longを全て長距離扱いとすると、今度は長距離扱いになるレースが多すぎる。

そこで名物レースを多く含む2400mとそれより長い2500mの間にビシッと線を引くことにしたということではないか。

ただ、実際にプレイしていて思うのは2400mで安定して勝つためには、長距離を意識してスタミナを鍛えないと難しく、

逆にスピードを軽視すると、2000mでは勝てないということで、感覚的にはこの間にこそ境界線があるんじゃないかという気はする。


距離区分はあくまでも制度上のもので、ウマ娘の実力が発揮できるレースを選んでいけばよいとも言えるが、

現在遊べる育成シナリオ「新設! URAファイナルズ」では、多く走った距離区分に応じてファイナルズの距離区分が決まる。

すなわち2000~2400mのレースを多く走ると中距離のURAファイナルズに出場となってしまうのである。

ところがさっき書いたように2000mというのはスタミナ重視で勝つのは大変ということで、

スタミナ自慢ならば中距離よりは長距離に出走したいところであるが、大きな問題があって、

それが、ダービー・オークスまでで出走可能なレースで長距離区分のレースは皆無に近いこと。(未勝利で2600mはあるかも)

そこから1年半の間にいかに長距離の実績を積み、ダービーや皐月賞を含む中距離の実績を上回るかが問題である。


シンボリルドルフの育成ではダービー後はこのようにして長距離出走にした。

  • 菊花賞(GI)[芝3000m] ★
  • ステイヤーズステークス(GII) [芝3600m]
  • 有馬記念(GI) [芝2500m] ★
  • ダイヤモンドステークス(GIII) [芝3400m]
  • 阪神大賞典(GII) [芝3000m]
  • 天皇賞(春)(GI) [芝3200m] ★
  • 目黒記念(GII) [芝2500m]
  • 京都大賞典(GII) [芝2400m]
  • ジャパンカップ(GI) [芝2400m] ★
  • 有馬記念(GI) [芝2500m] ★

★はシナリオ上の目標レースなので必ず出走しなければならない。

とにかく長距離区分のレースを使うということで、指定レースのジャパンカップは仕方ないが、他はできるだけ長距離だけ走った。

ただし、京都大賞典は2400mだが、スキルPtを稼ぐ必要があり、同時期に2500m以上のレースの選択肢が少なく、やむを得ず出走した。

が、後でよく考えてみたら、ジャパンカップの直前にアルゼンチン共和国杯(芝2500m)があるから、これでもよかったのか。


このローテーションはいろいろとあり得ないと思ったが実際どうだろう?

まず、菊花賞~ステイヤーズS~有馬記念というのがタフである。

こんなことやる馬、現実でいるのか? と思って調べたらちらほらいるみたい。

結果を出した馬としては、フォゲッタブル(2009年:2着→1着→4着)や、テイエムオペラオー(1999年:2着→2着→3着)など。

ちなみにこのシンボリルドルフはこの3レース全勝、すごいなぁ。


次のダイヤモンドステークス、これはハンデ戦なんですよね。菊花賞・有馬記念優勝して出したらどんな負担重量になることやら。

ウマ娘の世界のハンデ戦ってどうなってるのかと思ったが、影響はないっぽい。なのでこのシンボリルドルフは楽勝していった。

さっき紹介したフォゲッタブルはダイヤモンドステークスにも出走していて、負担重量57kgで優勝している。すごいな。

阪神大賞典は1年以内のGI優勝馬も58kgで出走できるからいい。天皇賞(春)は大目標と。

ちなみに僕のシンボリルドルフは2着・3着とここはちょっと惜しい結果。

その次に目黒記念ってのも、これもハンデ戦なんですよね。平然と勝ってたけど。

で、調べたら、ダイヤモンドステークス~阪神大賞典~天皇賞(春)~目黒記念を2年繰り返した馬が見つかりましてね。

それが トウカイトリック で、4歳では3着(54kg)→2着→9着→7着(56kg)、5歳では1着(57kg)→3着→3着→10着(58kg)と。

ちなみに5歳のダイヤモンドステークス1着は同馬の重賞初勝利である。

その後8歳で阪神大賞典、10歳でステイヤーズステークスを勝利し、重賞3勝の成績を挙げている。


調べてみたらあり得ないとまでは言えないけど、菊花賞優勝馬がやるローテーションではないわ。

ウマ娘のハンデ戦のハンデが効かないシステムのおかげで救われてますね。

シンボリルドルフの場合、シニア級・秋のステイヤーズステークスは、

必ず出走するジャパンカップ・有馬記念に挟まれているため、これに出ると3連続出走になりパフォーマンス低下の可能性がある。

できるだけ高い格のレースを使いながらやるとだいたいこういう形になるんじゃないかなと。


余談ですが、このシンボリルドルフの育成シナリオで唯一マイルのレースを使わないといけないところがある。

それがサウジアラビアロイヤルカップ(GIII)[芝1600m]である。

サウジアラビアロイヤルカップを使うこと自体はそんなにおかしくない気もするが、わざわざ目標に書くようなレースか? という気もする。

これ、現実のシンボリルドルフの戦績を調べて気づいたんだけど、彼の2勝目に「いちょう特別(400万下)」って書いてあったんですよね。

そういえばサウジアラビアロイヤルカップって、以前は「いちょうステークス」って名前だったはず。

実はシンボリルドルフが勝った翌年1984年に いちょう特別 はオープンクラスに昇格、1988年から いちょうステークス に名称変更、

2014年に重賞に格上げ(当初は無格付)、2015年にサウジアラビアロイヤルカップに改称、2016年にGIIIの格付けが付いた。

重賞になる前から出世レースとして知られていたそうで、そこにはシンボリルドルフの名前が挙がることもあったという。

最近でもグランアレグリア(2018年優勝→桜花賞・阪神カップ・安田記念・スプリンターズステークス・マイルチャンピオンシップ優勝)を輩出している。

そんな功績も踏まえての目標レースだったのかもしれない。