以前、ソウルから出した自分宛の郵便を見返してみると、差出人住所が
ソウル特別市中区忠武路2街61-3
となってた。まぁハングルだと書き写すのも一苦労だから、ローマ字で書いてあるけど。
韓国では田舎も都市も住所表示は番地のはずなので、61-3は61番地3のように取ればいいはず。
と思ってたのだが、どうも全国一斉に道路方式の住居表示に変わったらしい。
それはともかく、忠武路2街というのは洞の名前らしいね。
まぁ調べてみると、わらわら出てくるもので、
行政区画の最低の単位が都市では洞(ドン)、田舎では里(リ)だと。
まぁどっちも町名に相当するものですよね。
大阪市中央区難波五丁目の難波五丁目、奈良市針町の針町の針町、日本じゃ都市と田舎で差はないですけどね。
律儀に同じ市の中でも洞を設けるところと里を設けるところを区別してるそうですよ。
里の上に邑(ウプ)・面(ミョン)がおかれると。ここに市役所出張所みたいなのがおかれると。
じゃあ、洞の上は何も無しで市なのかというと、そうではなくて、洞をまとめたり・分割して、行政洞というのをおいてるらしい。
まぁ、忠武路2街の上も調べれば、明洞というのがあると。どうもこれが行政洞だと。そこに市役所出張所を置いてると。
ということは結構近所に事務所があるということですね。それはなかなかすごいな。
その上に、市(シ)・郡(クン)、広域市の区(ク)・郡がおかれると。これがまぁ日本で言う市町村に当たると。
洞を束ねて市・区、邑・面を束ねて郡を作るもんらしいのだが、洞・邑・面を束ねて市を作ることも最近はあるらしい。
日本ではなんとも思わないことだけどね。ただ最近までなかったらしい。
そのせいで、郡の中に急に市が発生して、郡に穴が開いたりしてしまうと。しかし、政治をするのは郡だから困ると。
まぁその辺の兼ね合いもあったのかなと。日本みたいな政治をしない郡ならいいんだけど。
その上に道(ド)と広域市(クァンヨクシ)がおかれると。
まぁなんで急にこんなこと言い出したのかというと、
島根県隠岐郡隠岐の島町竹島官有無番地
という、なんというか地番もまともに整備されていないところなんですが、
まぁこれは竹島という町名の、官有無番地という土地だと取ればいいんでしょう。
地番整備なんてできないしね。それに国有地は地番がないかも知れないわけだし。
いつからこの表記が使われるようになったかはわからないけど、
五箇村竹島と書いた札を立てたのは1953年らしいから、もしかするとそのときにはあったのかも。
一方、韓国曰く、それは
慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島里
だと。まぁこちらは地番も整備されてるようです。まぁ曲がりなりとも人が住んでることになってるそうなので。
ただ、2000年までは独島里というのはなかったと。どうしてたんだろ?
多分作らないと表記できなかったんだと思うけどね。
この独島里というのはさっきも言った通り町名に相当するもの、
ただ、里には里長というのがいるらしく、ここも例外なく選ばれたと。まぁそれはなんというか…
けど多分これは連絡員みたいなもんだと思うけどね。市と地域の間の連絡する人。
まぁそう考えると納得いきますね。調べないとわからんもんだ。
まぁ最近、物騒な話が多いですよね。
なかなか難しいところで、昔の地図や地名がぐちゃぐちゃで何が正しくて何が違うかわからないと。
それを頭を冷やして考えられればいいのだが、結構厄介。
国際司法裁判所というのがあるんだが、当事者の了解を得ないといけないと。
日本は調べたら無条件で了承するというような宣言がされてるらしいけどね。
なんか気分が悪いですよね。せめて「日本が言うことはおかしい」と言われた方がまだすっきりしそうなもんだ。
日本と韓国以外誰も気にしない状態でどうしようもないのだけど、
それならせめて物騒な話は聞かせないでくれというのはあるわな。