神戸高速線にバリアフリー料金

明日からしばらく出かけるので冷蔵庫の中身を調整しながら料理。

缶詰とか冷凍食品で調整する部分もありつつなんとかなんとか。


神戸高速線の運賃に鉄道駅バリアフリー料金が加算されるようになるらしい。

【当社・阪急電鉄(株)・神戸電鉄(株)】鉄道駅バリアフリー料金制度を活用することで神戸高速線各駅へのホームドア等の整備を推進します (阪神電気鉄道)

阪神三宮~西代、阪急三宮~新開地、湊川~新開地で適用される運賃表に10円加算するというもの。

この区間は歴史的経緯から阪神・阪急・神鉄が共同の運賃表を適用している。

湊川~阪急三宮の場合、神鉄と阪急にまたがる利用だが、まとめて130円である。

このような神戸高速線区間のみの運賃は比較的安いし、会社の境界を意識しなくてよい。

しかし、神戸高速線は境界駅を貫通して運転する列車が大半であり、神戸高速線の運賃だけで利用する人は少ない。


すでに神戸高速線と直通運転する阪神・阪急・神鉄・山陽の各社は鉄道駅バリアフリー料金を導入している。

そんな中で神戸高速線の運賃表にも10円の加算が導入されるわけである。

例えば、御影~高速神戸の利用は御影~三宮を阪神の運賃表、三宮~高速神戸を神戸高速の運賃表に当てはめる。

しかし、制度上は全区間が阪神電鉄の営業区間である。

そこで御影~三宮で10円、三宮~高速神戸で10円だと、阪神だけで20円のバリアフリー料金が徴収されることになる。

そういうのって許されるものなのかなと思ってしまう。


これに似たようなケースとして京成電鉄の鉄道駅バリアフリー料金がある。

京成電鉄は千原線・それ以外の京成電鉄線・成田空港線と3つの運賃体系を持っている。

千原線は1998年に合併するまで千葉急行電鉄という別会社であったこと。

成田空港線は北総線との共用区間があり運賃体系を合わせる必要があったため。

2025年に新京成電鉄を合併することが決まっているが運賃体系は維持する方針のため、新京成線の運賃体系も加わることになりそう。

京成の5枚目の運賃表

で、鉄道駅バリアフリー料金については成田空港線以外が対象である。

(成田空港線は北総線と歩調を合わせる必要があるため対象外)

千原線とそれ以外の運賃表にそれぞれ10円加算ということなのだが、

千原線の利用者の多くは千葉中央駅をまたいで利用すると考えられる。

これはどうなるのかというと、普通運賃はあわせて10円、定期券は両方で1ヶ月600円ずつ加算となっているよう。

鉄道駅バリアフリー料金について (京成電鉄)

定期券で1ヶ月1200円加算ってのはわりと重いな。60回×20円ですか。

なぜ普通運賃と定期運賃で方針が分かれたのかはよくわからないけど。


あと、これは同じ会社で2回徴収されるというので話題になっていたのが、

JR常磐線とJR他線を東京メトロ千代田線の綾瀬~西日暮里を経由して乗り継ぐ場合。

階段歩ければ高くはならないし

金町・亀有など常磐線各停のみの停車駅から山手線などに乗り継ぐ場合、

北千住駅で快速に乗り換えて日暮里・上野で乗り継げばJRだけで済むが、

いろいろ手間がかかるので直通運転をしている千代田線の西日暮里駅での乗換も使われる。

このような利用には一定の配慮があり、東京メトロは割安な運賃を設定、

JRは東京メトロ区間の前後のJRの距離を通算して運賃を計算する通過連絡運輸を行っている。

JR東日本(電車特定区間)と東京メトロはともにバリアフリー料金を導入。

田端~西日暮里~亀有のきっぷを買うと両社のバリアフリー料金が加算され+20円となる。


これも問題だが、さらに問題視されているのはICカード利用時である。

ICカード利用時はシステム上の都合か前後の距離を通算するのではなく、

バラバラに分けた運賃から100円引く方法で代替していた。

この場合、田端~西日暮里、西日暮里~北千住、北千住~亀有と分けた3区間、

すべてに10円加算され、計30円の加算になってしまうのである。

意図してこうしたわけではないが、結果としてJRだけで20円加算になっている。

紙のきっぷを買えばこの問題はないが、今どき流行らないし、それが安いとも単純には言えない。


神戸高速線は実態としてすでにバリアフリー料金を導入している会社とのまたぎ利用が多いので、

実態としては1乗車20円とか30円になってしまう点は問題に思える。

ただ、神戸高速線ってそれ自体の運賃は安いんですよね。

そこに10円加算しても、それ自体は十分に納得感があるように思える。

会社またぎでの利用も一概に割高とは言えないところはあるが、

神戸市内完結でありながら境界駅をまたぐような利用は全体的に不利である。

こういう利用の乗継割引が手厚ければよいが、だいぶ手薄なんですよね。

そんな中で鉄道駅バリアフリー料金がのしかかるのは残念だよねと思う。

乗継割引さえ手厚ければそこまでのことは言いませんが。

ミラー配信のスパムが邪魔

そういえば今日はPoppin’PartyとMyGO!!!!!の合同ライブ「Divide/Unite」が横浜アリーナであるのかと思いだし、

インターネット配信もあるのかと直前にポチッと買った。


こういう合同ライブというと思い出すのはAstral Harmonyですが。

Poppin’PartyとMorfonicaの合同ライブでだったのだが、

曲数がまだ少ないMorfonicaと、出演者が忙しそうなPoppin’Partyの組み合わせで、会場も構図も似ていると思った。

合同ライブだとお互い10曲ぐらいでも形になるのでね。

これだとMyGOも全部持ち歌で回せるようだ。けっこう増えたもんだな。

それがゆえにチケットを狙わなかったのだが、やっぱり気になったと。


現地で見ていてはこうもいかないが、インターネット配信ならTwitterで実況を見たり書いたりできる。

というので検索すると、こんなスパムがたくさん見える。

4月29日(月) POPPIN’PARTY×MYGO!!!!! 合同ライブ「DIVIDE/UNITE」 生放送 生放送 生放送 生中継➤bit.ly…

どうもミラー配信のURLらしきものをばらまく投稿らしい。

事実なら違法な配信だが、そもそも詐欺サイトなので見られないという噂も。

邪魔なのでスパムと報告してブロックをしていたが、

こんなのが視聴中に何個もひっかかって20アカウントぐらいブロックしてた。

そういうのを取り除いていくとちゃんと感想が読めるようになってきた。


こういうのを見つけてはURLをばらまくスパムがいろいろなイベントで起きているようだ。

インターネット配信を行うことの欠点というのはまさにこういうことか。

ファンの拡大とか新しい収入源とか得るものは多いのも確かだが。


MyGO!!!!!はTVアニメもあって人気を上げて、7月には武蔵野の森総合スポーツプラザで単独ライブをやるという。

一方のPoppin’Partyだが、10月に単独ライブがあることが発表された。

会場は河口湖ステラシアター……ん? 意外な会場だな。

3連休の3日目なのだが、1日目にはMorfonicaのライブが同会場であり、

あわせて押さえたのだなと類推できる。中日は一体誰が使うのか。

以前に比べればPoppin’Partyの人気は落ち目という感じはあるし、

河口湖というアクセス面ではケチが付く場所ではある。

でも、熱心なファンは多いのだし、3000人程度の会場だと争奪戦は大変そう。

最近は争奪戦という感じも薄かったが、果たしてどうなることやら。

もはや菊花賞の再戦ではない

3200mの天皇賞(春)、ステイヤーにとっては出たいレースだが……

8歳シーズンも現役続行となったメロディーレーンがまさかの除外。

いや、オープンクラスでは最下位に近いので、G1で除外は不思議でもなんでもないけど。

ただ、2020年はメロディーレーンは2勝クラスで格上挑戦してるんですよね。

というので時代は変わったなぁと。


天皇賞(春)といえば、3歳秋の菊花賞の上位馬が再び集結するレースという色合いが濃かった。

実際、2020年に出走した14頭のうち、10頭は菊花賞に出ていた。

3000m超のレースは年間を見渡してもあまり多くない。

そんな中で菊花賞は3歳秋に3勝クラス、場合によっては2勝クラスで出られる。

そこで好走したら翌年以降に天皇賞(春)を狙うかという感じだったのだろう。


ただ、今年の出馬表を見て思ったのは、菊花賞に出走していたのが少ないことである。

18頭中4頭、昨年の1着・2着がいるんだから有力候補ではあるが。

それで出走馬の長距離戦経験を調べてみると、

18頭中5頭が経験していたのが2021年から設定されるようになった3000m級の3勝クラスである。

3000m級の3勝クラスがあってよかった

ステイヤーズステークスの上位馬はほとんどこれを経て出走している。

あと、3000m級初挑戦がダイヤモンドステークスというのが2頭いる。

ダイヤモンドステークスは2月に行われる3400mのハンデG3、

天皇賞(春)を意識しているっぽいが、あまり目立たない前哨戦である。

ただ、今年はこのグループが有力候補に挙げられていた。


上記レース以外では比較的長距離の2600mのレースを経ての出走が5頭、

その中でも4月の 大阪-ハンブルクカップ を経ての出走が2頭いるのだが、

これも2021年から2600m戦になって天皇賞(春)の前哨戦に使えるようになったというものである。

2600mって2勝クラス以下ならけっこうあるが、OPクラスとなると少なくて、

2020年までは札幌日経OPと丹頂ステークスという札幌での2レースだけ。

そこに1レース加わった効果はけっこうあったようだ。


そんなこんなで行われた伝統の3200m戦、勝ったのはテーオーロイヤルだった。

2022年と2024年のダイヤモンドステークス優勝馬である。

ダイヤモンドステークス勝って、天皇賞(春)に勝つのはかなり珍しい。

というか初めてなのでは? (3200m時代の天皇賞(秋)を勝ったのはいるけど)

ダイヤモンドステークスはハンデ戦なので実績馬はあまり選ばないしね。

今年は58.5kgのトップハンデで優勝しているから強いことは違いないし、

なにより天皇賞(春)の前哨戦で最重要とされる阪神大賞典を勝っている。

1番人気タイの人気を集めたのは不思議でも何でもないけど、

なんやかんや言っても菊花賞の再戦というのが続いていたのでね。


秋はメルボルンカップに行きたいという話をしているようだ。

【天皇賞春】「メルボルンカップも視野に入れたいですね」テーオーロイヤル・小笹公也オーナー (東スポ競馬)

国内で3000m以上というとステイヤーズステークスがある。

これはこれで悪くないのだが、G1勝って出るようなレースではないだろう。

普通に考えればジャパンカップとか有馬記念が目標となる。

ただ、ジャパンカップは2022年に出走して14着とボロ負けしている。

同じく3200mのメルボルンカップにチャンスを見いだすのは理解できる話である。

ただ、メルボルンカップってハンデ戦なんですよね。

天皇賞(春)の勝ち馬なんてかなりのハンデを背負わされるに違いない。

他の課題としては獣医チェックが厳しいことである。

オーストリアに行くにはCT検査が必要

メルボルンカップ出走前後に遠征馬の事故が多発したことの対策なのだが、異様に厳しい。

そんなのでなかなかオススメできない要素は多い。

ジャパンカップよりは得るものがあるとは言えるかも知れない。


対照的に有力候補だと思われた昨年の菊花賞上位馬はダメで、

菊花賞馬のドゥレッツァは15着、菊花賞2着のダービー馬、タスティエーラは7着と。

菊花賞経験馬ということではディープボンド3着が最上位か。

ディープボンドはなんと4年連続の天皇賞(春)出走、2着・2着・2着・3着……悔しい結果が続いている。

すごいとは思うんだけどね。

300円ショップに頼るイトーヨーカドー

イトーヨーカドーに買い物に行くと、元々入居していたダイソーが拡大し、

Standard ProductsとTHREEPPYの売場も設けられると書かれている。

元々イトーヨーカドーの日用品売場と同じフロアで同居していたが、

イトーヨーカドー直営売場はなくなり、ダイソー・Standard Products・THREEPPYとなっていた。


ところでStandard ProductsとTHREEPPYと言われてわかるもんかね?

ダイソーは元々100円均一だったが、最近は100円以外の商品も多い。

そんな中で100円以外の商品を主体とした新ブランドが作られた。

それがTHREEPPY、2018年に開業、名前にTHREEと書いてあるように300円ショップだった。

この300円というのは3COINSとか意識したのかなという気はする。

ただ、2022年にTHREEPPYはリブランドし、必ずしも300円にこだわらない形となった。

デザイン性に優れた可愛い商品やキャラクター商品が主に 20~40 代の女性から好評を博してまいりました。創業 50 周年の節目である本年、さらなるニーズにお応えすることを目指し、「あいらしい。そして私らしい。」をコンセプトにリブランディング、大人可愛い雑貨を追求するブランドとして生まれ変わります。(略)

価格帯は 300 円(税込 330 円)が 8 割、その他 150 円(税込 165 円)から 1,500 円(税込 1,650 円)と幅広く取り揃えます。

(3ブランドのグローバル旗艦店、銀座に 4 月 15 日オープン(pdf) (ダイソー))

パッと見た感じは価格の幅が広く、300円ショップって感じはなかった。


THREEPPYは今回初めて知ったのだが、Standard Productsは以前から見ていた。

Standard Productsは2021年に渋谷マークシティ内に初出店した。

新規に開店するダイソーの大型店の一角に入居する形である。

一応300円ショップというくくりらしいのだが、あまりこだわりはない気がする。

Standard Productsの説明を見る限り、100円ショップでは届かない部分を埋める意味合いがあるようだ。

「Standard Products」は、環境やライフスタイルの変化に伴う、良質で心地いい製品を長く使いたいというニーズの高まりにお応えし、普段の生活で使う日用品をちょっと楽しく、との思いで生まれた生活雑貨の新ブランドです。

(大創産業、新業態「Standard Products」をオープン (pdf) (ダイソー))

店の雰囲気がどことなく無印良品に似ているような気はするけど……


ただし店の大半はダイソーが占める形である。レジも共用だし。

ダイソーも広くなると100円以外の商品が多く並ぶようである。

ダイソーだけでも品揃えは相当なもんである。

ダイソーは値札がなければ110円だが、他は全て値札を付けているように見えた。

そう考えるとStandard ProductsとTHREEPPYを分ける意味もよくわからんが、コンセプトの都合か。


特にStandard Productsはイトーヨーカドーの日用品売場を思い出す品揃え。

300円にこだわらず広く集めているので幅広いニーズに応えられるのでは?

イトーヨーカドーとしては非食品の売場を削っていく流れがあり、

実態としてはもともとこのフロアで扱っていた日用品からはほぼ撤退ではないか。

一部は文具売場の隣接場所に動かしたっぽいけどね。

衣料品売場はまだ残ってるけど、これもそのうち他社に移管じゃないかね。

日用消耗品は残りそうだが、それ以外の非食品のどのぐらいがイトーヨーカドーで残るのだろうか。

ダイソーはある程度の穴埋めにはなるが、イトーヨーカドー全体として買えるものが減っていることは違いない。


もうだいぶイトーヨーカドーで日用品買ってないんですよね。

少し遠くてもイオンまで買い物に行くことが多くてね。

イオンは住関係のプライベートブランド商品をHOME COORDYとして、

売場入口にもHOME COORDYと掲げて幅広いニーズに応えている。

大型家具店を意識したイオンの専門店化戦略の1つなのではないか。

本当はこういうのが欲しいんですよね。

ただ、イトーヨーカドーにはこんな売場を作る体力はないと言わざるを得ない。

そこで頼ったのが100円ショップという枠組みに留まらないダイソーだと。

これはこれで立派だけど……イトーヨーカドーとしてはなんか残念なんだよなぁ。

レインボーブリッジを渡ってDJイベント

今日、休暇を取るという話をすると職場の人に遠出するのかと聞かれたので、

「明日は東京での用事なんですよね」という話をしていた。

というわけで、午前中に少し買い物をして、昼から東京に向けて出発。


さて、今日の目的地はこれである。

肉フェス2024お台場【4月26日(金)小岩井ことりフェス】 (LivePocket)

今日から連休期間にわたり開催される「肉フェス2024」の初日、

平日の微妙なところになんか集客手段がないかと泣きついたのが声優・小岩井ことり だったか、

「小岩井ことりフェス」なんてDJイベントをやるというが面々がすごくて、

まず驚くのがD4DJからHappy Around!が2人だけとはいえやってくるという。

小岩井さん自身、D4DJのキャストでもあるが同じユニットのUniChØrdから1人来て一緒にパフォーマンスするよう。

DJ Meguchee……櫻川めぐ って、この名前を見て思い浮かぶのはバンドリのRoseliaか。

一方で、DJ中村温姫 とあると、これは小岩井さんとアイドルマスター ミリオンライブ!で共演しているのが思い浮かぶし、

DJ中村繪里子はともかく、そこに今井麻美とくっついてると、これこそアイマスだなと。

これは異次元の組み合わせだなと言っている人がいた。


肉フェス自体は入場無料なのだが、このイベントは有料である。

5129円でチケットを買うと、肉フェスの食券が700円×2枚付いてくる。

肉フェスというのもあんまりいい評判は聞かない気がするけど。

会場は青海地区P区画と見て、これはへんぴなところにありそうだなと思ったが、

最寄り駅筆頭が東京国際クルーズターミナル駅となっていて、

調べたらダイバーシティ東京プラザと潮風公園の間だった。けっこう便利ななところである。


ステージが本格的に始まるのは16:50から、そこまでいろいろ散歩することに。

というわけでやってきたのは田町駅である。

初めて降りたのだが、平日昼間でもけっこう人は多いが、朝夕はひどく混み合うようでいろいろ書かれている。

ここから真っ直ぐ海側に向けて歩いて行く。しばらくは集合住宅が目立つ。

そのうち臨港地区という感じになっていくが、三角形の不思議なビルが。

調べるとヨコソーレインボータワーと出てくる。そういえばここまで送迎バスとすれ違ったな。

オフィスビルの便宜を図るために田町駅との間にシャトルバスが運行されているよう。

まだ少し歩くとレインボーブリッジの下に付くが、ここから遊歩道を歩いて行く。


レインボーブリッジは上が首都高速、下が臨港道路 と ゆりかもめ というのはともかく、

臨港道路には歩道が付いていて、とはいえ一般的な歩道ではない。

レインボープロムナードという遊歩道で当初は有料施設だったという。

現在は無料で利用できるが、昼間のみの開放で、月1日の定休日もある。

なお、歩行者専用だが台車を着けて道路右側の遊歩道を自転車を押し歩きすることは認められている。

純粋に徒歩ならば左右どちらを選んでもよいが、都心側を見られるノースルーとを選んだ。

エレベータを上がってレインボープロムナードの散歩はスタート。

とにかくこの臨海エリアのビル群はすさまじい。向かいに見える高層マンションは晴海フラッグか。

途中、台場アンカレイジで一旦屋内に入るが、元々展望台があった名残らしい。

このあたりで第六台場が見える。陸続きになった第三台場の近くで現在も海上にある。

ノースルートはこの2つの台場を観察するにはよいルートのようだ。

ところでこの2つの台場は昔から港区所属だったのだが、

江東区側から埋め立てが進んだ13号地のこの一角が港区所属になった要因はこれなんでしょうね。


そんなこんなで渡りきると台場の住宅地に出てくる。

お台場学園という小中学校があるが、港陽小学校・港陽中学校が併設されている扱いのよう。

港区にとっては飛び地同然の台場地区、小中学校・幼稚園がコンパクトにまとめられている。

このまま海沿いに歩いて行くと、やたらラブライブ!をアピールするゲーマーズが。

これ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメの中でスクールアイドルのグッズを扱う店のモチーフになっている。

店の前には虹ヶ咲学園キッチンカーが、イベントなどで出かけない限りはここにいるみたいね。

商売としてどんなもんなのかはわからないけど。


さらに進むと潮風公園が見えてくる。この一角は品川区だが特に区界を意識させる表示もなく。

肉フェスの会場も見えてきた。

このまま進んでいくとクルーズターミナル駅が見えてくるのだが、

この駅、以前は 船の科学館 という駅名だった。建物老朽化のため閉館してるんだけど。

ただ、それに関係して初代 南極観測船「宗谷」が保存されており、これは公開されている。

なんと無料公開である。いやはや競艇マネーは偉大だ。(寄付を募ってはいたけど)

この船、南極観測船になったのは後の話で、戦前は海軍の特務艦として使われた。

もっとも当初はソ連向けの納入する予定だった商船で、砕氷船としての機能を持っていたことで、南極観測船として活用されたという。

科学観測を目的とした船の紹介としては違和感が多いのは、このような経緯のため。

設備面でも必ずしも南極観測に適していたとは言えない面もあって、

それが冷房がないこと。日本から南極に行くには赤道を通過するためである。

現在は観測隊員は日本~オーストラリアは飛行機でスキップするけど、

当時は全員日本から乗り込んでいたから、大変だったのだろう。

そんな暑さを乗り切るための設備としてアイスクリームフリーザーが置かれていた。


ゆりかもめの駅名に クルーズターミナル と付いたのは晴海ふ頭から引っ越してきたから。

背の高い客船

レインボーブリッジをくぐれない客船が増えたことから作られた。

大きなクルーズ船が停泊していた。Queen Elizabethですか。

東京国際クルーズターミナル、埋立地ではなく桟橋上にあるようだ。

乗船手続きの人が多く来ているようだが、4階の展望デッキから見学できますよと。

せっかくなので見てみたが、船がデカすぎてわけがわからない。

パナマックス船らしいのだが、それでもレインボーブリッジはくぐれない。

この船が東京港にいるのは新しいクルーズターミナルのおかげである。


そんなこんなでちょうどいい時間と肉フェス会場へ。

イベント会場の入場口でチケットを呈示すると、リストバンドが付けられ、食券2枚渡された。

リストバンドが無銘でこんなん意味あるのかと思いつつも、これでイベント会場との出入りは自由と。

D4DJに登場する にょちお のぬいぐるみが何匹も、観客が持って来てんだ。

とりあえず先に食券使うかとしばらくして一度退出。

食券1枚700円というが、実態としては2枚の1400円のメニューが多い。

2枚ってのはメニューを選べば2食だが、ほとんどは1食分なんですね

なお、現金の場合は食券を先に買う必要があるのだが、Suica他とクレジットカードのタッチ決済は店に直接でよい。

もっとも食券10枚買うとファミリーエリアという屋根付きのエリアが使えるなどの特典はあるが。

どうにもケチで700円のメニューを2食食べるという結論になってしまった。


さて、イベント会場に戻ってきて、前座も終わる頃で16:50から本格的に開幕。

一億総DJ時代かというほどにDJやる人が多いというので驚いたのはDJ中村温姫、デビュー3戦目だったらしい。

DJ Meguchee、こちらけっこういろいろ呼ばれているのを名前は見ていたが、

そもそもミュージシャンですから、そこら辺のセンスはよいのだろう。

やたらRoseliaの楽曲を流すのは当然か。大盛り上がり。


引き続きHappy Around!の2人、衣装も着込んでさすがの安定感である。

音楽を調子良く流すというのと、ダンスなどで盛り上げる2人体制だと穴が開かないのがよいか。

そして主催者、DJ小岩井ことり、「ただの小岩井ことり」とアピールしたのはD4DJの楽曲には縛られないということか。

そうなんですよね。D4DJってオリジナル曲かD4DJのカバー曲か、せいぜい他のブシロード製品の楽曲か。

面倒ごとを起こさないためかそういう縛りがあるが、そうではないと。

この微妙な関係はD4DJの公式の投稿でもみられるところで……

\DJフェス出演!/ 本日、台場で開催の「#肉フェス2024 小岩井ことりフェス」に、 Happy Around! から 各務華梨・三村遙佳、 UniChØrdから 由良朱合 が出演しました! ディグラーの皆様 および ミチル役 #小岩井ことり さん、ありがとうございました!

(D4DJ公式/Twitter)

ということでD4DJから来た扱いではないが、記念撮影は一緒にしている。


そこから一転、DJ中村繪里子、一気に選曲も古くなり、客層も老け込んだ気が。

今井麻美さんも盛り上げ役に一緒にステージに立っていたけど、

いやこれはDJではなく漫談だろうと言われる始末。なんのこっちゃ。

タイムテーブルの中に書かれた「コラボタイム」とは何のことかと思えば、

DJ小岩井ことり が 中村温姫さん、中村繪里子さん、今井麻美さんをしたがえて、

「許可を取ってきた」とアイドルマスター ミリオンライブ!のThank You!を披露。

というわけで今までのDJタイムではなりを潜めていたアイマス要素が急浮上。


というわけでああ楽しかったと。

D4DJのバックアップ体制がすごかったのはありますけどね。

こういうイベントにも出て行ける機動性の高さはDJの良いところなんでしょうね。

来月のイベントのチラシもこれ見よがしにばらまいてたけど。


青海から首都高速を渡ってグランドニッコー東京台場の2階エントランスへ。

ここにお台場レインボーバスのバス停が立っている。

地上からだと使いにくいが高架レベルだとすぐにアクセス出来る。

ここから品川駅までバスで向かう。ゆりかもめ よりだいぶ安いからな。

お台場レインボーバス は 港区のコミュニティバスである。

台場地区内で細かく拾いながら、田町駅・品川駅と結んでいる。

ゆりかもめ とはルートが大きく異なるのですみ分けがあるんでしょうね。

なにより運賃が安くて220円、ただしSuica・PASMOが利用できない。

現金での利用者が圧倒的に多いが、iDでも払えるのでこれはこれで便利。

グランドニッコーでの乗車は少なかったが、フジテレビ前・台場二丁目・お台場海浜公園駅と乗車が多く、

立ち客も多くいる状態でレインボーブリッジを渡って行く。

そんなこんなで品川駅に到着、港南口から在来線改札まで行き山手線に乗って帰ったのだった。


行きはレインボーブリッジを歩いて渡り、帰りはバスで渡り。

あんまり一般的なルートではないと思うんですけどね。

会場の場所からして東京テレポート駅が便利ですからね。

これだと りんかい線~埼京線で新宿とすぐ往来できるわけだし。

もっと遅ければこのルートにしてただろうけど、20時前なのでそこまででも。

安上がりではあるが、それ以外の目的もあって選んでいるルートではある。

A重油って何だ?

明日が休暇なので連休前最後の勤務だった。

連休前までに済ませたいという用事は一応片付いたかな。

いろいろバタバタしてたんだけどね。


以前、こんな話を書いたことがある。

A重油は名前こそ重油だが、実態としては軽油で、陸上輸送以外の用途で軽油引取税がかからない軽油として販売されている。

(燃料油の選び方)

確かにA重油と軽油は性質は似ているのだが、作り方はかなり違うらしい。


製油所ではまず蒸留塔で原油を沸点ごとに分けるところからスタートするが、

重油のニーズは低く、ガソリンや灯油・軽油のニーズが高い。

そこで分子量の大きな炭化水素を分解して、分子量の小さな炭化水素に作り分けていく。

製油所で大量の水素が消費される

重油分からガソリンを作る手法として流動接触分解装置(FCC)がある。

例えば、重油分をさらに減圧して蒸留して、重油分の中で分子量の小さな成分(減圧軽油)を取り出す。

この減圧軽油から硫黄分を取り除き、これをFCCで分解する。

分解により炭化水素はガソリンとLCO(Light Cycle Oil)に分かれる。

A重油の主原料はこのLCOらしい。


硫黄分の少ないガソリンを作るためにあらかじめ脱硫していることもあり、

LCOは硫黄分が少なく、分子量も軽油と同程度なので加熱せず利用できる。

(C重油は常温で固まってしまうので加熱して利用する)

硫黄分が少なくて取扱が便利な燃料油ということで一見良さそうなのだが、

実はディーゼルエンジンには少し不向きな燃料である。

セタン価はFCC原料油や運転条件によって異なるが、大体 20 ~ 30 前後と低く、色相安定性もあまり良くないため、ディーゼル軽油とするにはさらに水素化精製などの後処理が必要である。

(ライト・サイクル・オイル (JOGMEC))

ベンゼン環のような環構造を持つ分子が多いので着火しにくいらしい。


A重油は自動車の燃料として使うことが禁止されている。

もちろんこれは税制面の問題もあるのだが、

A重油は軽油より燃えにくいということでPMを多く発生させる問題もあるそう。

ただ、ディーゼルエンジンの中でも船に搭載されるような低速エンジンだと、

わりと使える燃料の幅が広いのでLCO主体のA重油はむしろ上等なぐらい。

大型のディーゼル発電機でも低速エンジンが使われているそうなので、

船と発電機というのがA重油の用途の主なところらしい。

あとはエンジン以外の用途でボイラー燃料というのもある。


冒頭でA重油は軽油引取税のかからない軽油と書いたが、

自動車以外の用途で軽油を使う場合、免税軽油が使えることも多い。

船の燃料として使うならば軽油もA重油も無税という点では同じということ。

でも、実際は上のような事情からA重油の方が安いんですよね。

低硫黄で取扱がよい燃料油としてはA重油が経済的であると。

ただしディーゼルエンジンに使う場合は、A重油を使うことが想定されたエンジンであることが前提である。


ディーゼル発電機の燃料となると免税軽油の対象外なので、

軽油を使う場合は軽油引取税がかかる一方、A重油はそもそもの燃料が安い上に無税と。

もちろん軽油指定であれば税金がかかろうが軽油を使わざるを得ない。

比較的小型のものは軽油、大型のものはA重油ってことなんだろうな。


LCOの用途としてはA重油というのもあるけど、C重油のカッター材という用途もあるそう。

アスファルトをLCOで薄めることとC重油としてほどよい濃さになると。

ただ、船舶燃料油の硫黄分規制によりC重油は以前より使いにくくなり、

この用途でのLCOの需要は減ったが、その分A重油としてLCOが使われるならそれでいいんかね。

行き先のないアスファルトは火力発電の燃料にするのか。

製油所ではそんな変化がここ最近起きているはず。

8頭立てのダート三冠1冠目

今年からスタートする大井の3歳ダート三冠、その1冠目、羽田盃が行われた。

ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠

今まで南関東ローカルだったのが、中央地方全国交流競走に。

出走資格は大幅に拡大したが、フタを開けてみれば8頭立て。

うーん。結局そうなるんか。


この懸念は元々あったところで、

新しい3歳ダート三冠とその前哨戦については、JRA枠が少なく、地方所属馬の枠が多く取られているそう。

東京ダービーはJRA枠4頭で、羽田盃・ユニコーンステークスの上位馬優先を考えると、

UAEダービー優勝しても、賞金順では出走枠が得られない可能性もある?

これは有力馬の地方デビューを促したいという地方競馬の意向も踏まえたものらしい。

ただ、その地方所属の有力馬が、JRA勢相手に勝負するより、地方所属馬限定のレースで手堅く稼ぐのだとなると、スッカラカンになってしまう。

(一応は実績のあるレース)

8頭のうち4頭がJRA所属、4頭が南関東所属である。

JRA枠4頭はパンパンだが、地方枠12頭は4頭しか使われていないということ。


で、その地方所属馬の内訳を調べたのだが、優先出走権やそれに相当する権利を得た馬で、故障した馬以外は全員いた。

  • ブルーバードカップの1着馬 → 該当馬なし(1着アンモシエラはJRA所属)
  • 雲取賞の地方所属馬で上位2頭 → サントノーレ(故障), フロインフォッサル
  • 京浜盃の地方所属馬で上位2頭 → サントノーレ(故障), ティントレット
  • スターバーストカップの1着馬 → マッシャーブルム
  • クラシックチャレンジの1着馬 → ムットクルフェ

厳密には下2つ、南関東準重賞の1着馬は「出走馬選定において重視される」という位置づけである。

ただ、実態としては優先出走権と同じものと考えてよいのではないか。

それで、上記に記載した馬のうち故障したサントノーレを除いた4頭が出走していた。

逆に言えばそれ以外はいなかったということである。


来週は南関東のローカル重賞、東京湾カップがある。

これは1着馬に東京ダービーの優先出走権が与えられるということで、

東京ダービーへの出走を確実にするには羽田盃より有利という考えは確かにある。

確かに芝でも日本ダービーへの出走を確実にするために、皐月賞はスルーして他のレースに出るというのはある。

(今年は有力馬が皐月賞に集中したので賞金ボーダーは比較的高かったが)


また、他地区からの出走もなかった。

佐賀のウルトラノホシが前哨戦のダートグレード競走に出走していたが、

優先出走権が得られなかったこともあり、羽田盃は一旦撤退。

実際は賞金順で出走できた可能性もあるが……

ただ、羽田盃については対象の前哨戦が全て南関東のレースなので、

他地区所属馬にとって負担が重いということは事実で、これが低調な要因かもしれない。


故障離脱したサントノーレも残念だねと言えばそうなんだけど、

そもそも雲取賞で優先出走権を得たのに、わざわざ京浜盃にも出走していたのは疑問があって、

羽田盃はキツそうなので京浜盃で結果を出すことを選んだ? という疑いはあり、

それで1着(それも2着に7馬身差)になるんだから強いんだけど……

8頭立てになった要因にはこうして優先出走権2枠を持っていきながら、

京浜盃で全力を出したためか、故障離脱となったサントノーレの存在もまぁある。


この問題は東京ダービーでは打開されていると期待したいが。

東京ダービーもJRA枠4頭、地方枠12頭だが、地方所属馬の前哨戦は、

クラウンカップ・東京湾カップの南関東の重賞2つ、

西日本クラシック(園田)・ダイヤモンドカップ(盛岡)・東京ダービートライアル(大井)、

あと、京都競馬場で行われるユニコーンステークスで2着以内に入った地方所属馬1頭にも優先出走権がある。

ユニコーンステークスには地方所属馬は登録していないが。

南関東以外の前哨戦も充実したことで他地区所属馬の出走が促進されればよいが、というところか。


そんな羽田盃、出走枠争いの厳しいJRA所属馬がハイレベルなのは違いなく、

ダートグレード競走としての初代チャンピオンはJRA所属のアマンテビアンコだった。

今日の東京では重賞レースこそないが、楽しみだったのが9Rのカトレアステークスである。(略)

結果は1番人気のアマンテビアンコが優勝、ユキチャンの息子で白毛馬である。

やはりこの一族強い、特にダートでは強い。と改めて思ったのだった。

最近はUAEダービーのステップレースになることが多いのだけど、

来年からは大井のダート三冠もあるので、羽田盃を目指すのもよい。

(白毛図鑑と出世レース)

そう、アマンテビアンコってシラユキヒメの孫にあたる白毛馬ですね。

母のユキチャンは関東オークスの優勝馬ということで名門だな。

シラユキヒメの一族は活躍馬が多いこともあり期待はあったはずで、

これまで牝馬の活躍馬が多かったが、アマンテビアンコは牡馬なので種牡馬としての期待もありそう。まだ先の話だが。


今回の羽田盃を見る限りはJRA枠はもう少し広くてもいいのかもと思った。

地方所属馬、特に他地区の出走促進ということでは前哨戦を整備するとよさそうで、

西日本についてはその余地もありそうなのだが、北海道・岩手は冬休みがあるので、

そこで羽田盃の前哨戦をやるというのは難しく、必要なら南関東に遠征してねとならざるを得ない。

ダート三冠のうち最も重視されるのは2冠目の東京ダービーだろうとすれば、

羽田盃は南関東所属とJRA所属で東京ダービーの優先出走権を争うのが実情で、

そのためにはもう少しJRA枠が広い方が東京ダービーの充実につながるだろうと。

こういう考えは成り立つのではないかと思う。

そもそもダートグレード競走のJRA枠はもっと弾力的でよいと思うのだが。


東京ダービーは地方枠がもっと埋まるといいですけどね。

ただ、元ご当地ダービーと時期が被るところが多いんですよね。

兵庫だけは兵庫ダービーあらため兵庫優駿を後ろにずらしたからいいけど。

そんな中で相手が強いことは目に見えてる東京ダービーへ向かうか。

出走できるのは名誉あることと考えてくれればいいんですけどね。


今年の羽田盃・東京ダービーについては、昨年の全日本2歳優駿の優勝馬、フォーエバーヤングが不在なのが気になってしまうのはある。

これはサウジダービー・UAEダービーを選んだためである。

これを連勝し、ケンタッキーダービーの出走権を獲得、

来週のレースに向けて、チャーチルダウンズ競馬場で調整中である。

UAEダービー→東京ダービーという転戦が可能ならともかく、

それができない以上はケンタッキーダービーを目指すしかない。

まだケンタッキーダービーの方が名誉あるレースというのが実情だよな。

撮影罪は何を禁止している

昨年「撮影罪」というものができたという話で、定義が気になって調べた。

性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律

長い名前の法律だが、この法律で規定されている犯罪の1つで、

性的姿態等撮影罪など言うのがよさそうだが、撮影罪でも通じるのだろう。


刑法とは別の法律で規定されているのだが、条文を見てみると、刑法の不同意わいせつ罪・不同意性交等罪を参照している部分がある。

撮影するという行為だけでは不同意わいせつ罪が成立することは難しい。

この点に着目した法律なんですね。

また、撮影後により得られたデータの提供・保管・送信にも罪が規定されている。

この点は児童ポルノに適用されている規定と似ている。

一方、押収物の消去についての規定は他の法律より強い規定になっているのも特徴だという。


で、ここで禁止しているのは主に下着や通常下着で覆われている性的な部位を撮影することである。

ただ、そのようなものを撮影することを一律に禁止しているわけでもなく、

  1. ひそかに当該容姿を撮影する行為(自ら露出しているケースを除く)
  2. 不同意わいせつ罪で列挙されている事項で「同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態にさせ」当該容姿の撮影すること
  3. 性的なものではないとか特定の者以外の者が閲覧しないとの誤信させて当該容姿の撮影すること
  4. 16歳未満の当該容姿を撮影すること

2~4は不同意わいせつ罪の条件と同じなんですね。

撮影の特徴として盗撮というのも考えられるので、これを規定しているのが1.というわけ。

盗撮の場合、自ら露出している場合を除いては同意していない扱いである。

なお、自ら露出している場合が除外されるのは17歳以上に限られる。

(16歳未満の場合は条件によらず4.の規定が適用されるため)


元々ここに書かれているような行為は都道府県の条例などで規制されていることが多かった。

ただ、全国一律の規制が必要ということで、こうなったようだ。

撮影罪は盗撮以外の撮影方法もカバーでき、撮影場所も問わない点ではカバー範囲が広い。

盗撮に限らない一方、盗撮の中でも通常露出しない下着や性的な部位に限られる。

性的な意図があっても着衣の上から盗撮する行為は対象になり得ないし、

水着であったり、露出の多い衣装の盗撮は対象とはならない。

都道府県レベルの規制ではこのあたりも対象になりうる場合もあるようだが、

厳密な定義が難しいのか現状は積み残しという形になっている。


強姦罪→強制性交等罪→不同意性交等罪と目まぐるしく罪名が変わったのもそうだが、

法規制の穴をふさぐような変更がいろいろなされている状況である。

撮影というところにも着目した規制が設けられたのも、そういうことなんだろう。

もともと都道府県レベルの規制が存在したという背景はあるんだけどね。

従来カバーできなかった部分もカバーできるようになる一方、

性的な意図から行われる行為と通常考えられる行為の差が狭まっていき、

その範囲であれこれやられると手が付けられないということも出ているようだ。

“匂いを嗅ぐ”は法律等で規制しきれず…急増する新たな手口『触らない痴漢』苦心する鉄道警察隊の捜査 (東海テレビ)

警察も注意はするが、こういうのを取り締まる根拠を作るのは難しい。


そんな事情を考えれば撮影罪はけっこうよくできてるなと思った。

不同意わいせつ罪の類型をうまく活用していることや、

通常撮影することは考えられない部位をうまく定義できている点である。

3年以下の懲役(拘禁)または300万円以下の罰金というそれなりに重い刑罰、

厳密に定義できなければこういう刑罰は適用できないでしょう。

最前管理はなにをしている

「最前管理」というワードが話題になっていて、

これはアイドルのライブを最前で見たい人たちがやることなのだが、

なかなか難しい問題があるようだ。


元々イメージしていた最前管理というのは、フェスでお目当ての出演者のため、

必ずしもお目当てではない出演者でも最前列に居座り続けることを指すと考えていた。

確かにそういう最前管理も存在するそうだが、現在は必ずしも一般的ではないようだ。

どちらかというと出演者に応じて最前に立つ人をグループ内で計画的に入れ換えていく。

こういう最前管理が現在は一般的なのだという。


入場順の決め方もいろいろだが、例えばチケット購入時に抽選で決まるとして、

グループを組んで、その中で一番若い番号のチケットで真っ先に入場する。

若い番号のチケットを持つ人をお金でグループに引き込むことも考えられる。

そして、その最前をグループ内で入れ替わりながら使って行く。

グループを組むことでこういう作戦をとれるのだが、一般的には問題である。

チケットの交換、立ち位置の交代というのは一般的な禁止事項である。

目的の達成のためには少人数で最前を広く押さえる形になりがちで、

このような観覧方法は他の観覧者にとって大変迷惑なことである。


売り方の工夫でこの問題を打開している例はあとで紹介するが、

単純に最前管理を禁止するデメリットが、黙認する場合のデメリットを上回る可能性はある。

立ち位置の交代を禁止する場合、お目当てではない出演者でも最前を陣取り続ける。

こうすると盛り上がらんわけで、出演者のモチベーションにも関わる。

多数の出演者が交代でステージに立つということがそもそもの問題ではあるのだが、

地下アイドルなんていうのが単独でのイベントを多くやるのは現実的ではない中、

このようなステージで出演機会を確保し、新規ファンの開拓につなげたい。

そのようなステージである以上は立ち位置の交代も黙認せざるを得ないと。

また、地下アイドルのライブというのは入場順の早いチケットは比較的高額で、

入場順が遅いチケットはタダ同然ということもある。

最前管理を意図して高額のチケットを実需以上に買う人たちがいることは主催者にとってもありがたいかもしれない。


とはいえ、最前管理でやっていることは大変不公平なことである。

そこでより公平な方法で打開しようという考えはある。

1つは柵などで前方を区切って優先エリアを用意するという方法である。

オールスタンディングの会場だと入場順で立ち位置が決まるが、

優先エリアを柵で区切る場合、優先エリアのチケットを持っていれば直前に来てもそこそこ前方で見られる。

その中で最前を得るために最前管理という考えはあり得るが、

優先エリアで十分と考える人が多くなれば最前管理は成立しなくなるだろう。


最前列を入れ替え制にするという方法も考えられる。

公式が最前管理しているようなものだなと書かれていたが。

興味がない出演者でも最前列を押さえ続けるという問題は、

出演者によって最前列を入れ換えるという方法で打開できるわけだ。

付加料金を取ることで新たな収入源にもなりうる。

ただし、スムーズに入れ替えを行うには人手が必要だろう。


最前管理についてはファンのモラルの問題というのはあるけど、

イベントの形態やチケットの売り方など、主催者側の課題もあるだろう。

そこをうまく打開できているケースもあることは確からしいが、

最前管理を黙認した方が楽でメリットがあるというのが実態なのかもしれない。

結局はファンが少ないのが苦しいんですよね。

だから最前管理が成立してしまうし、この方法が効果的だとなってしまう。


前方で見ることにこだわりは持っていないのでなんとも言えないんだけど。

そりゃまぁ前方で観覧できるに越したことはないですけどね。

でも、そこにこだわると大変なのは目に見えてるからね。

前方というのにどこまでこだわるかという程度の問題はあるが、

最前管理が成り立つのはファンの規模が小規模であるからこそで、

なおかつファン数が少ない中でこのような熱心なファンが目立つのは致し方なく、

地下アイドルにとって最前管理するファンというのは存在感があることには違いない。

そこから脱却できるかが地下アイドルと言われるか否かなんでしょうけど。

国際SMSを送らせるのは弱い

とあるチケットを買おうとして、初めて使うプラットフォームで登録がいろいろあり、

その中で電話番号認証が必要と言われ、こんなのにわざわざ電話番号認証を要求するか、

と思いつつ進むと、SMSを送信させるか電話をかけさせるかという。

通話料がかかるというので、じゃあSMSの方がいいかと思ったのだが、

なんと国際SMS、警告は出たが、スルーしてしまい100円もかかった。

高々100円だしとは思ったのだけど、電話を選んだ方が多分安かったよねと。

さすがに国際電話ではないはず。


なんで国際SMSなのかというのは謎である。

国内通話という前提で言えば電話をかけさせる方法を呈示すればいいはず。

通話料がかかるのもどうかと思うが、それならあり得ないとも言えない仕組みだ。

Tポイントでは電話を掛けさせる方法の電話番号認証をつかっていて、

かつては通話料がかかっていたが、現在は電話を取らずに切る方法になり、

通話料無しで電話番号認証が完結するようになっている。

これもこれでどうかと思うところはあるが、わからなくもない仕組みである。


ただ、全般的な問題として、認証される側から送信・発話するという仕組みは認証方式として弱いというのがある。

というのも送信元・発信元の番号は偽装できなくもないからである。

特に国際SMSというのは偽装しやすい仕組みである。

送信元を偽装するSMS――注意すべき点とキャリアの対策は? (ケータイWatch)

こういう話は発信者番号の偽装でもありうる話ではある。

もちろん、国際電話なのに国内の番号に偽装するとか、明らかにおかしいものは対策できる。

でも、SMSの送信元、電話の発信者番号が真の送信元・発信元かは疑わしい部分は残る


なので、こういう認証は認証される側にSMSを送信したり、電話をかける方がよっぽどよい。

その電話番号が使えることと、受信・受話できることが確認できるからである。

その方法が国際SMSでも国際電話でも問題ないだろう。

というわけで、そもそもダメなアプローチだねという話だった。


ちなみにこれはLivePocketというプラットフォームの話である。

エイベックスグループが開発・運営している。まさかの大企業である。

この事業をKDDIが今年取得するそうである。

エイベックス・グループの電子チケット販売プラットフォーム事業「LivePocket」を承継 (KDDI)

KDDIがこの事業をどのように活用していくのかはよくわからないのだが、

他のエンタメサービスともつながるようau IDに統合するのはあるかも。

そうなればわざわざこのシステムのために電話番号認証することはなくなるのでは?

あと、KDDIが株式の50%を取得するローソンの傘下にローチケもあるよね。

LivePocketは比較的小規模なイベントなどで活用されているので、

ローチケとは用途が違うところはあるが、共用できる部分はあるかもしれない。

まぁ何も変わらず放置という可能性もありますがね。