今日は休暇を取っていて、買い物のためにバイクで往来していたときに、そういえばと思いだした話があった。
それが押しボタン式信号の普段の信号機の表示である。
歩行者用信号は赤信号なのはともかく、幹線道路側の信号が問題である。
東京都では青信号なのだが、地域によっては黄色点滅信号になっている。
奈良県内ではこの黄色点滅信号の押しボタン式信号を多く見た。
歩行者用の信号との関係で言えば青信号の方が正確ではあるのだが、
押しボタン式の信号機が置かれる地点は細い道路との交差点であることが多い。
この場合、細い道路には止まれ標識を付けて対応することが多い。
もう最近はあまり見なくなったけど、黄色点滅と赤点滅の組み合わせがあって、
赤点滅は一時停止して進めるということで、止まれ標識と同義である。
一方の黄色点滅は他の交通に注意して進めるということになる。
黄色点滅信号も青信号も進めるという点では意味は同じである。
特に減速は必要ないし、押しボタン式信号の場合は横断歩道を渡る歩行者がいることも考えなくてよい。
(横断歩道に信号機がある場合は、横断歩道標識や◇の標示はない)
ただ、通常の青信号を直進する場合、交差する向きの車は来ないのが普通である。
ところが交差する道路が止まれ標識になっている押しボタン式信号の場合、
交差する道路から一時停止の後、出てくる車があるかもしれないのである。
そこに注意が必要ですよという点では黄色点滅が適していると考えるわけである。
交差する道路も信号制御してしまうのがよいという考えもある。
押しボタン式信号とセットで感応式信号を導入している地域もある。
鳥取で湖山池周辺を走っていた時、二段階右折で全然信号変わらんなぁ、
と思ったら感応式信号で近くに二輪車用ボタンがあったので押しに行ったなんて話もあった。
歩行者用の信号には「押ボタン式」って書いてあるのに、車用の信号には何も書いてないのはいかがなものか。
そうそう、感応式だとバイク・自転車は反応しにくいですよね。
だいたいは専用のボタンか、歩行者用のボタンを押せるようになっている。
家の近くに夜間は押しボタン式信号という横断歩道がある。
ここも細い道路との交差点で、自転車・バイクで往来するのによく使う。
普段は幹線道路側は青信号を出している。
細い道路には止まれ標識だけがあるので、一時停止して車が途切れたところで出る。
歩行者用の信号は特に見なくてよい。
もしもこの信号に「歩行者・自転車専用」の標識が付いていたら自転車・特定原付は従う必要があるが、
押しボタン式の信号でそれはあまりないのでは……と思ったがそういや近所にあったわ。
(昼間に二段階右折する自転車を想定して付けているとみられる)
もっとも歩行者用信号に従って横断する歩行者が優先なのは言うまでもない。
なんでこんな話を書いたのかというと、押しボタン式信号で車の青信号に従って走ってたら、
2連続で交差する向きの交通に注意しなければならない場面に遭遇したと。
1つは細い道路から出て反対に横断する自転車で、これはルール通りである。
自転車でも押しボタンを押して渡ってよいが「自転車・歩行者専用」でなければ必須ではない。
もう1つは無謀にも押しボタンを押さずに渡る歩行者である。
実はけっこういるらしくて、特に黄色点滅信号との組み合わせだとやられがちだと。
(さっきも書いたように押しボタン式信号の場合は横断歩道に歩行者が渡ることは想定しなくてよいのだが)
ただ、ここでは車側は青信号なわけで無謀と言わざるを得ない。
見える範囲には自転車みたいなバイクしかいないから行けると思ったのかも知れないけど。
轢くわけにもいかないから、減速して渡りきるのを見てから通ったけど。
ところでこのタイプの信号というのは二段階右折するのがけっこう怖い。
さっきも書いたように帰り道に幹線道路から右折することが多い。
そもそも二段階右折というのは道路交通法上の定義ではこうである。
特定小型原動機付自転車等(=軽車両+特定原付)は、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。
道路の左端に沿って右折することを二段階右折と呼んでるんですね。
なので、信号のない交差点で二段階右折するというのは、交差点をL字に走ることを言う。
特に方向を変える地点で一時停止するのは必須ではないはず。
信号のない交差点だと小回り右折する自転車も多いけど、それではダメなんですよ。
まだ中央を通るぐらいならよくて、右側にはみ出してショートカットするのも珍しくないけど。
信号のある交差点の場合、右ウインカーを出して青信号で直進して、
ウインカーを消して方向を変えて、青信号を待って直進するという走りになる。
ところがこの交差点は車用の信号は幹線道路側にしかない。
なので、青信号で直進して方向を変えた後に従う信号はない。
ゆえに車が途切れたところを見計らって幹線道路を横断することになる。
幹線道路を横断するのが怖ければ、歩行者用の信号を変えて、歩行者として押して渡ればよいが。
二段階右折のときに従うべき信号がないというのは稀にある。
さすがに一般原付が二段階右折になるようなところではないと思うが。
T字路だとだいたいは歩行者用信号に「歩行者・自転車専用」を付けて対応している。
特定原付が「歩行者・自転車専用」を付けた歩行者用信号に従うルールがあるのはそのためではないか。
標識が付いてなくても、渡れそうになければだいたい歩行者用信号見てますね。
ただ、従うべき信号がなければ、優先道路の車を妨害しないタイミングで自由に通ってよいことになる。
幹線道路には青信号が出ていても、それはそれでよいのである。
問題は幹線道路を走る車がそこを意識しているかという話なのだが。
そこを意識してもらうには黄色点滅の方がいいんですけどね。