Skipサービスもチェックイン機も

話題になっていたのですが。

ANA、羽田空港保安検査場の大型サイネージを撤去 「ANA Smart Travel」推進 (TRAICY)

空港の保安検査場入口に出発案内があるのは当然の光景のような気がするが、

羽田空港第2ターミナルではこれが撤去されるそうである。

空港の所有物のような気がするが、撤去はANAの意向らしい。

同内容は周辺のディスプレイで確認出来るので、それでもよいとは言えるが。


ただ、撤去の背景とされているANA Smart Travelというのが考えもので、

実はこれに伴ってなくなるのは大型表示器だけではないのである。

Skipサービスも3月末をもって廃止となる。

Skipサービスは事前に座席指定しておけば、会員証・eチケットを持って保安検査場に行けば搭乗できるシステムである。

いかにもSmartに思えるこの仕組みだが、オンラインチェックインに代替されて廃止となる。


オンラインチェックインは出発24時間前からWebまたはスマートフォンアプリでできる。

これを完了させて発行されるQRコードを保安検査場・搭乗口で呈示すればよい。

現在はANAマイレージクラブEdyカード(新規発行停止)をタッチして通過できるが、

3月以降はこのカードは保安検査場から先で使うことはなくなる。

今後はICチップの読取り機能は廃止されていくのではないか。


問題はQRコードを呈示できない人である。

スマートフォンの画面を呈示するか、紙に印刷して呈示するかということになる。

従来のSkipサービスとの違いはQRコードが作れるのが早くても24時間前ということ。

従来は予約段階で早々紙に印刷して準備とできたのが、そうもいかなくなる。

基本的にはスマートフォンの画面で呈示という考えであろうが、

誰もができるわけではなく、この点で対応が難しい人は一定発生するとみられる。


じゃあ空港でQRコードが印字された搭乗券を受け取ろうという考えになるが、

もう1つ廃止されるものがあって、それが自動チェックイン機である。

それ撤去するの? と思ってしまうのだが、どうも4月以降順次撤去らしい。

こうするとオンラインチェックインでQRコードを発行できない人は全て窓口対応になる。

そんなことしたら窓口回らないと思うんですけどね。

特に繁忙期は普段飛行機を使わない人も増えますから、窓口対応になる人の割合も増えるだろうから、そしたら大惨事ではないかと。


オンラインチェックインはJetStarの利用者にはなじみのあるものらしい。

そんなこともあってANAのことを「国内最大のLCC」と揶揄する人もいる。

バニラエアのA320をANAに転用した頃(cf. バニラエアのA320にもすがる思い)からLCC説が言われるようになった印象。

しかし、JetStarよりもANA国内線の仕組みの方が過酷である。

まず、JetStarは出発7日前からオンラインチェックインができるため、

短期間の旅行であれば出発前に往復のチェックインを済ませられる。

なので、出発前に往復分の搭乗券を印刷するという形での対応が容易である。

もう1つは空港には自動チェックイン機が用意されていること。

これには理由があって手荷物ラベルの発行という役目があるため。

オンラインチェックインしても預け入れ荷物がある場合はチェックイン機に行く必要がある。

いずれにせよ搭乗用コードが発行できなくても自動チェックイン機での対応が可能である。


JALも自動チェックイン機に手荷物ラベルの発行機能を付けている。

セルフでスムーズに!手荷物のお預けのご案内 (JAL)

一方のANAは手荷物預け機自体にラベル発行機能がある。

ANA BAGGAGE DROP(自動手荷物預け機)のご案内 (ANA)

座席指定済の人には手荷物預けのためだけに2ステップというJAL方式は手間に思えるが、

ラベル発行・取り付けを手荷物預け機と分離出来るので機械の効率がよいのかも。

この点では自動チェックイン機の撤去というのは考えにくい。

あと、JALはJMB WAONなどICチップ搭載の会員証を基本としている。

イオンとの提携関係も強固に見え、この体制は変わらんのでは?


慣れた利用者にとってはANAのオンラインチェックインも悪くないと思うが、

1人1台スマートフォンを持っているとも限らない中ではどうしても気になる。

スマートフォンがないと使いにくい乗りものって他にあるか?

と考えて見ると予約制の高速バスにはそういう傾向があるかもしれない。

Webで予約・決済すると、乗車券はスマートフォンで表示するか、自分で印刷するかどちらかだから。

予約時点で印刷できるという点でANAよりよいとは思うけど。

これらの環境がない場合は、バス会社窓口で購入しなければならないかも。

バス会社の窓口が限られるのでWebでの決済が便利なんだけど、

地元のバス会社なら電話で予約して窓口に買いに行くというのは一定あるか。

あと、ファミリーマート以外のコンビニだとコンビニで乗車券発行されるかも。


ANAの言ってることはなかなか難しいと思いますけどね。

スマートフォンがあれば一番よいというのはそうなんだと思う。

ただ、全員がそれでいけるわけではないので、そしたらどうするとなる。

紙に印刷するという代替策が機能すればよいが、難しい面もある。

そこから外れると全部窓口対応はわざわざ自分で自分の首絞めてるだけではないか。


しかしANAマイレージクラブEdyカードももう出番無さそうだな。

発行してからだいぶ経つけど、Skipサービスのお供としては使っていた。

一応チェックイン時に呈示する会員証としては使えると思うが、

そんなの使う機会ありますかね? そもそもANAにあんまり乗らないしね。

電子マネーを選びたかった

Coke Onのアプリと接続できる自動販売機を「スマホ自販機」とコカコーラは言っている。

後で書くようにスマホ自販機もいろいろなタイプがあるのだが、

主流はマルチ電子マネー対応のもので、勤務先にも何台か設置されている。


Coke Onは自動販売機での購入時にスタンプを貯めて、ドリンクチケットが得られる仕組みだが、

このスタンプを得る方法としては、

  1. スマートフォンを接続してCoke On Pay(アプリ決済)で支払う
  2. Coke On ICに登録された電子マネーで支払う
  3. スマートフォンを接続して現金・電子マネーで支払う

の3つの方法がある。

3つ目の方法は鉄道150周年のキャンペーンで知ったんだけど。

Coke On ICに登録した交通系ICカードで払うか、Coke Onを接続して交通系ICカードで払えば特別なスタンプが付与されると書かれていたんだ。


で、今日は3.の方法でモバイルSuicaで払いながらCoke Onのスタンプを得ようとした。

それでまずCoke Onを接続して、ボタンで商品を選んで、

電子マネーの種類を選んで、ということでSuica他交通系ICカードのマークに触れるも反応がない。

複数種類あるときはタッチしてから選ぶんだっけと思い、

スマートフォンをタッチすると即座に出てきたので困惑。

おそらくiDで決済されたとみられる。なんでや!


後で確認したのだが、先に電子マネーを選ぶのが本来の使い方である。

他の自動販売機で試してみたのだが、電子マネーの種類をタッチすると選べた風な表示になる。

(タッチして選択された電子マネーが消灯するという表示方法はどうかと思うが)

なので複数の電子マネーが入った端末をタッチする場合は、こうして先に選んでからやればよいわけである。

ただ、単一の電子マネーしかない場合は自動判別する機能があるので、

種類を選ばずにタッチしても動くようになっていると。


これはあくまでもコカコーラが現在設置しているタイプのマルチマネー対応の自動販売機の話ですが。

コカコーラも昔は先に電子マネーの種類を選ぶのが必須だったはずだし、

他社の自動販売機だと電子マネーの種類の選択は必須であることが多い。

コカコーラも公式には先に種類を選んでからタッチしてと言っている。

種類を選ばずに複数の電子マネーの入った端末をタッチしたら止まるという情報もあったが、それならこんなことにはならんのだよなぁ。

なぜ種類選択が反応しなかったのかという点も含めて疑問は多い。


というわけで想定外にiDの決済が発生してしまったようである。

iDってことはイオンカードか……いいことなしだな。

(200円未満の決済だとポイント付与自体がないから)

本当にiD決済されたのか、まだ確実な情報で確認出来てはいないのだが。


ところで冒頭に書いたようにスマホ自販機もいろいろなタイプがある。

そもそもマルチマネー対応の自動販売機にしても世代や設置場所により対応する電子マネーが異なる。

比較的多いのが iD・Edy・nanaco・WAON・交通系 の組み合わせである。

イトーヨーカドー店内のものは不自然にWAONが抜かれたり微妙な差もある。

新しいものではQUICPayとVISA・Mastercard・JCB・AMEXのタッチ決済対応のものもあるという。


ただ、Coke On対応の自動販売機全てが電子マネー対応というわけでもない。

Coke On Pay以外は現金のみという自動販売機もある。

この場合はCoke On Payならばキャッシュレス決済できると言えるが……

Coke On Pay非対応のスマホ自販機なんてものも世の中にはある。

大津で遭遇してびっくりしたんだけど。

Coke Onアプリで接続して現金で買うとスタンプが貯まるという。

ドリンクチケットの交換はできるようだったが。かなり不思議な存在である。


街中にある自動販売機としてはコカコーラは最大手ですからね。

いかにも古い自動販売機はCoke On非対応だったりするけど、

地域によっては電子マネー対応の自動販売機が少ない中では比較的対応している方だと思う。

もっともこれが駅や空港となるとなかなかそういうわけにもいかなくて、

JR東日本だとacureという自社の自動販売機ブランドがあったり、

他社でも専用の決済装置を付けたり、現金専用として運用されたり……

acureは仕方ないなと思うけど、コカコーラなのにあえてマルチマネーを封じたり決済装置を交換したりするのはどうなのかと思うのだけど。

NTP時計ってのもあるけどね

電波時計の受信がうまくいかず時計がどんどんズレていくと嘆いている人がいて、

そういえばうちも引っ越してからは電波時計の受信が安定しないようで、

全く受信できないわけではなさそうだが、最近の受信に失敗した表示を見ることが多い。

時々受信できれば精度上は問題はないが、それも維持できるかどうか。


標準電波の受信環境というのはなかなか厳しいものである。

都市化や家庭内の電子機器の影響もあり、窓に近くても不安定というのはある。

まして建物内の奥まったところではなおさらである。


そこで思いつくのがインターネットで時計合わせをすればよいということ。

調べたらそういうのあるんですよね。

NTPクロック (SEIKO)

ただ、用途は大規模オフィス用ということでかなり高価である。

しかし、Ethernetケーブルで電源供給も兼ねるPoE対応であったり、

業務用においてはそれなりに魅力的な仕様もある。


家庭用でそういうのがないのかと調べたが、使いやすそうなものは見あたらない。

何が問題かと考えて見たけど、電源かもなと思った。

すなわちインターネットに接続するというので消費電力が下げにくいと。

この結果、電池で長時間駆動が難しいという考えである。

先のSEIKOのNTPクロックには無線LAN仕様もあるのだが、

単2電池6本で約5年と、それは大きな時計じゃないとできないなと。

単3電池2本だと果たしてどんなもんなのか。


実はデジタルフォトフレームがインターネット同期の置き時計として使えるのでは、

とか考えるところもあるけど、時計のために作られたもんではないしなと。

果たして家庭用では何が答えなのか、難題である。


ニーズはあると思うんだけど、使いやすい物が作れないというのはあるのかも。

インターネット・携帯電話回線に接続されて正確な時計の付いた機器が増え、

そういう機器が増えた現在となっては、そこに投資する価値は減ってるのかも。

ただ、なんやかんや言っても時計は時計としてのニーズがあるわけで、

そんな中で不便だなと思っている人はけっこういそう。どうしたものか。

全部ARCでいいし

引越を機にTV周りの接続を見直した。

といっても大した話ではないのだが。


変更したのは Blu-rayプレイヤー と サラウンドヘッドホンシステム である。

主にBlu-rayの5.1ch音声を楽しむことを目的に購入したシステムなので、

Blu-rayをサラウンドヘッドホンシステムのHDMI入力に接続して、

そのサラウンドヘッドホンシステムをTVに接続するということをやっていた。

ただ、ファミリンク(HDMI CECのシャープでの呼び名)との関係か不可解な挙動が多かった。


見直し後はサラウンドヘッドホンシステムをHDMI2に、Blu-rayプレイヤーをHDMI4に単独で接続することにした。

これはARC(Audio Return Channel)機能を使うことを前提としている。

サラウンドヘッドホンシステムの使い方は3つある。

  1. HDMI入力から入力される音声を分離して聴く、映像はHDMIでテレビへ送る
  2. アナログ入力・光デジタル入力の音声を聴く
  3. HDMIで接続されたテレビからARCで送られる音声を聴く

1.が基本の使い方なのでこの構成にしていたのだが、

現在のテレビはHDMI2に接続すれば3.の使い方もできるようになっている。


ARCの典型的な使い方としてテレビ放送の音声をオーディオ機器に送るというのがあるが、

PC→テレビ→サラウンドヘッドホンという使い方ができるのを知っていたので、

それならBlu-rayプレイヤー→テレビ→サラウンドヘッドホンもいけるよねと。

実際に試してみたが特に問題はなさそうだったので、この構成に切り替えた。

Blu-rayプレイヤーの動作も安定するようになり、ARC有無によらず使いやすくなった。

テレビのHDMI接続数の問題もあるが、4ポートもあるので問題はなかった。

このため現在は入力2は実質的に選ばれることがない入力となっている。


欠点としては従来はBlu-rayからの映像にオーバーラップしてサラウンドヘッドホンシステムの状態表示・操作ができたが、できなくなったこと。

さっき入力2は実質的に選ばれることがないというのはそういう意味もある。

状態表示はともかく、操作は実際に本体のボタンを操作すれば済む話ではあるが。

嘘でも入力を用意してやればいいんだけど、なかなかそんなものもなく。

それで使えるのはBlu-rayプレイヤーしかないわけだし。

(サラウンドヘッドホンシステムは4K非対応なので、2Kしか流れない信号しか使えない)


今回の記事を書く前に調べていて知ったんだけど、

ARC機能を使うにはEthernet対応のHDMIケーブルじゃないといけないんだね。

AV機器のネットワーク接続を容易化するためにHDMIケーブルにEthernetを通すことができる機能がある。

実際、どれぐらい活用されているのかは疑わしいものだが。

このEthernet信号を通すための信号は映像・音声信号とは別にある。

これをARC機能でも活用しているそうである。EthernetよりARCの方が使われてそうな気もするけど。

これは当初のHDMIにはなかった信号なので結線されていないケーブルも存在する。

現在販売されているHDMIケーブルの多くはEthernet対応なので、

そこまで気にしなくてよさそうだが、理屈上は存在しうる点は要注意である。


もしUltra HD Blu-rayに対応したプレイヤーを使うなら、

従来の構成だとサラウンドヘッドホンシステムが4Kの邪魔になるので、

そのときにはこの構成への移行は不可避だったとも言える。

まぁそんな予定はないんですがね。

競馬場の冬休み対策

西日本の平地でも積雪に見舞われ散々な状況が続いている。

それで高知競馬場と姫路競馬場が雪のため中止という珍事もあったらしい。

水沢かよとか言われてたけど。


水沢というのは岩手競馬の競馬場の1つで、もう1つの盛岡競馬場より南ということで3~5月・12~翌1月の比較的寒い時期の開催を分担している。

ただ、それでも雪に見舞われ開催中止になることもしばしば。

といった具合に日本では冬になると雪のため使えない競馬場が出てくる。

地方競馬の主催者単位で冬にレースができなくなるのは、北海道(門別)・岩手(盛岡・水沢)・金沢の3地区である。

(帯広のばんえい競馬は入っていないが、北海道では雪が比較的少ないことと、ロードヒーティングの導入により通年開催できている)

岩手・金沢は1月~3月上旬の概ね2ヶ月半ほどの休み、

北海道(門別)は11月中旬~4月中旬と4ヶ月もの休みとなる。


ということはこの間は当該地区の所属馬がレースを走るのは難しくなる。

所属地区で競馬をやってなくても走れないとは限らないのだけど。

そんなこともあり冬は他地区に移籍する馬も多いという。

特に顕著なのが門別で、2歳戦のレベルが高いと言われているが、

そうして活躍した馬はシーズン終わりには出走機会を求め他地区に移籍してしまう。

その後、春に帰ってきてくれればいいんだけど、そのまま戻ってこないことが多く、

このため3歳以上のレースが充実しないという課題を抱えているそうである。


4ヶ月休みになるならそれ以外の期間に稼げるようにするというのが1つ。

このために賞金・手当を充実させるというのが1つの考えである。

ホッカイドウ競馬 今年の賞金一部増額 (ぐりぐり君の個人馬主ブログ)

ただ、それだけでなく来年度から「冬期在厩3歳馬手当」というのが導入されるよう。

これは2歳の閉幕日から在籍のまま越冬し、翌年の開催に出ると与えられる手当で、その額30万円。

来年度だから、今年2歳の馬が越冬して再来年に3歳を迎えたときに与えられる手当ということだね。


岩手競馬でも在籍のまま越冬すると手当が付与されるそう。

これは2~3歳に限らず対象で、休養も兼ねて活用されているようである。

厩舎関係者の冬季の雇用確保という側面もあるのかもね。

一方の金沢競馬では、冬に馬・騎手・その他厩舎関係者が名古屋・笠松に滞在して出走・騎乗する「滞在型交流」という制度があるそう。

これも翌年の出走馬確保のための取り組みだろう。

地理的に近くに協力してくれる競馬場があるからこそできることだが。


冬季の開催が行われない期間にも他地区のレースに出られる可能性はある。

イダペガサス 高知黒潮SC選出!2年連続出走 (ぐりぐり君の個人馬主ブログ)

なんと門別から高知まで遠征するのだという。

地方開催の交流競走で地方所属馬の輸送費は主催者が負担するのが通常で、

この場合は高知競馬の規定により65万円の輸送費補助が出るという。

なかなかびっくりする金額だが、馬の負担もなかなかではないかと思う。

とはいえ1着賞金1200万円を争うレースで昨年2着とあれば期待度も大きい。


「冬期在厩3歳馬手当」を見て思い浮かんだのが、東京ダービーだった。

2024年から羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートクラシック の3歳ダート三冠がスタートする。

ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠

これらは全国の地方所属馬、そしてJRA所属馬が出走可能である。

従来は南関東所属でなければ羽田盃・東京ダービーには出られなかった。

これがJRA所属馬が出られる点が注目されがちだが、門別など他地区からも出走できるようになったのは実は新しいことである。

このことから門別在籍のまま、ダート三冠やその前哨戦に出走するというルートも出来たわけである。


ただ、このような他地区の交流競走に出走できるのは実績のある馬に限られ、

門別在籍だとどこに遠征するにも遠いということで馬への負担も重い。

出走機会が確実ならば、むしろ移籍した方がよいという考えになりそう。

もちろん、環境を変えずに調教を積めるという点で在籍のメリットもあるが。

むしろ下位クラスの馬が春に向けてしっかり体勢を整えるために使われるのかもねとか。

それでも春の開幕早々から準備万端の馬が揃えられれば意味はありそう。

門別は4月には2歳新馬戦が始まるが、8月には新馬戦が終わって、11月には冬休み。

そんなわけで早期デビュー、早期に結果を出すことが求められてしまう。

そこに手当を受けながら在籍のまま越冬し、3月春から活躍するという選択肢が増えることは馬にとってよいことなのかもしれない。


なお、他地区の交流競走という点ではJRAの特別指定交流競走というのも考えられる。

認定競走勝ちなどの条件を満たしていれば、出走機会は比較的得やすいと考えられる。

JRAだと芝のレースにも挑戦できるので、よい機会になるかもしれない。

しかし、大きな問題があって、それは輸送費である。

JRAと地方競馬の輸送費負担には非対称な面があり、

  • JRA所属馬が地方の交流競走に出走するときの輸送費はJRA負担
  • 地方所属馬が地方の交流競走に出走するときの輸送費は主催者負担

この狭間にあるのが地方所属馬のJRA出走で、主催者のJRAは輸送費を負担してくれない。

(一部の主催者では所属馬のJRA遠征への補助があるそうだが)

冬だと近くても中山・東京となる門別からの遠征は金銭的な負担が大きい。

JRAの賞金は高額なので結果が出ればよいのだが、実力差が大きいのが実情である。


果たしてどのような形でこの制度が生きるのだろうか。

3歳ダート三冠については、JRA勢か南関東勢というのが一般的な見方だが、

門別所属というのはあってもいいような気はするんだよね。

その後押しとして十分かはわからないが、想定にはあると思う。


余談だが、JRAも冬には使えない競馬場があって、

夏しか使われない札幌・函館はともかく、新潟・福島も冬は使えない。

それでも中山か東京で競馬は行われているので一見問題なさそうだが、

そうもいかないのが障害レースである。

障害レースは騎手数が限られ、落馬などのアクシデントも多いので、

1日の障害レースを1つの競馬場にまとめるという対策がとられている。

さらに京都競馬場の改修工事も重なり、1~2月の障害レースは専ら小倉で行われている。

こうすると美浦から遠くて遠くて仕方ないというのが課題である。

このため小倉競馬場に滞在することで対応しているそうである。

AIが得意なタイプの写実表現

Twitterでとある属性の人を描いた写真風のAI画像生成を見つけた。

いろいろな事情があって実写の写真がかなり限られるがゆえに、

AIでいろいろなバリエーションの画像を生成できるのはすごいなと思った。

でも、どうにも違和感があるような……なんか綺麗すぎるんだよなぁ。


その後、作者は本当はこういう画像を作りたいんだが……

という話を見て、どうも作者自身も僕と同じような違和感を持っていたらしい。

それが実現していないことにはAIのモデル生成の問題がありそうだ。

すなわちその属性を備えた人の写真は限られるので、AIの学習材料に乏しく、

学習できた特徴は一部に留まり、それ以外の部分は一般的な人物写真からの類推になってしまう。

この結果、一般的に言われる美人に近づいてしまうことらしい。


ただ、AI画像生成の強みというのもいろいろ見えてくる。

まず1つが背景のバリエーションの豊富さである。

一般的なグラビアで背景になるようなところはそこそこリアリティがある。

なかなかこの組み合わせの写真は撮れないよな、というものが作れてしまう。

もう1つは布の表現にリアリティがあるということ。

これは多くの写真から衣服の写真映りを学んだ結果であろうと思う。


AI画像生成の苦手なことに「麺をすする」ということがある。

丼から口で直接すする、生麺を手づかみで食べる、麺・箸・手が融合してしまうなど。

このことはAIが機能を考えずに画像生成していることを表している。

知っている画像からそれらしいものを無理やり生成した結果、指示内容に全く見合わない画像が出来てしまうと。

機能を考えないと書けない画像というのはあるということだね。


AI画像生成には txt2imgと呼ばれる文章から画像を生成する技術と、

img2imgと呼ばれる画像から画像を生成する技術があるそう。

入力画像で生成する画像の構図を指示して、それらしい画像を生成すると。

この技術によりtxt2imgで生成した画像に衣服などの差分を与えたり、

生成した3DCGの衣類の表現のリアリティを高めたりという使い方ができるという。


他に似たようなことしてる人いないかなといろいろ探してみたんだけど、

よっぽどニッチなのか、あるいは難しいのか、なかなかなかったですね。

どっちの要素の方が大きいのかね。

このようなネタゆえ、どのような題材かは内緒ということで。

セゾンAMEXだからこそ

以前から存在は知っていたのだが「セゾン・アメックス・キャッシュバック」を初めて使ってみた。

旧ウォルマートカード、現在はセゾンゴールドAMEXになっているのだが――

西友のカードがゴールドカードになってた

これが僕が持っているクレディセゾン発行のAMEXブランドのカードである。


今回のキャンペーンはAmazonでの利用額の30%がキャッシュバック対象で、

上限は500円なので1665円使えば満額とのこと。

(還元額の計算は四捨五入なので1665×0.3=499.5は500円となるそう)

このAmazonでの利用ってのはAmazonギフトカードの購入でもよく、

クリックポスト(Amazon Pay決済)で減った分を補充するのに使おうかと。


事前にNetアンサーからセゾンAMEXキャッシュバックのページを開いて、ここからエントリーする必要がある。

ここでエントリーさせる意味は人数制限があるというのも要因だと思う。

人数を超過するとエントリーできないということだね。

時々、「先着○万人にプレゼント」とかいうキャンペーンがあるけど、

先着○万人に入ったか否かは付与日までわからないとか、人数に達した時点でキャンペーン打ち切りなんてこともある。

しかし、このセゾンAMEXキャッシュバックの場合、

まず人数に達したらエントリーできないから適用可否は使用前にわかること。

エントリーができれば期間内のいつの利用でも対象になる。という点で安心である。


エントリーできたらセゾンAMEXの番号を打ち込んでAmazonギフトカードを購入。

そして4日後ぐらいにはNetアンサーの明細にこのように表示された。

アメックスキャッシュバックキャンペーン –500円

アマゾン シーオージェーピー 1,665円

未確定の明細に表示される時点で還元額が見えると。


ただ、全般的に気になるのは セゾンAMEXキャッシュバック の意義である。

クレディセゾンにとってAMEXブランドは特別なものである。

セゾン味のAMEXカード

クレディセゾンは年会費無料のクレジットカードで成長した会社だったが、

その中で年会費をいただくプレミアカードに力をいれるきっかけとなったのがAMEXブランド導入だったと言われている。

そんな中でセゾンAMEXキャッシュバックというのは、どうにも貧乏くさい印象を受ける。


もっともセゾンゴールドAMEXは庶民派のゴールドカードであるのは確かで、

ウォルマートカードからの移行はさておき、以前より年会費無料で利用している人が多かったと言われている。

セゾンAMEXにとって真に特別なのはセゾンプラチナAMEXなのかもねとか。

なのでセゾンAMEXの主な利用者層にとって、生活に即して還元が受けられるセゾンAMEXキャッシュバックは魅力的なのかも。

ただ、Webサイトで情報を入手して、事前エントリーして……というのは正直なかなかの手間だなと思った。

今回はAmazonということで偶然話題になっていたからこうなったけど、

実用上はなかなか難しいところもあるのかなとか。

e-Taxなのに署名用電子証明書を使わない?

SBI証券から年間取引報告書が届いたので所得税の申告をした。

もうすでにe-Taxでほとんど入力して途中データを保存してあったので、

年間取引報告書のデータ1枚打ち込んで、点検をして提出と。

そんなところでさほど時間はかからなかった。


ところでこの提出時にマイナンバーカードを読み取るのだが、

署名用電子証明書のパスワードを入力するのだと思ったら、

なぜか利用者証明用電子証明書の暗証番号を要求された。

困惑しながら入力すると、これだけで提出完了となった。なんだこれ?


調べてみるとこういう理由だったらしい。

確定申告書等作成コーナー/マイナンバーカードによる本人確認とは (国税庁)

従来は申告書に電子署名をして提出するという考えだった。

電子署名をするというのは実印を押すことと同じような意味である。

この考え方が今月から変わって、申告書への署名に証明書を使うのではなく、

申告前の本人確認として署名用電子証明書を使うという考えに変わったそう。

申告前のマイナンバーカード読み取り・暗証番号入力というのは、e-Taxの再ログインのような意味だという。

(なので中断しなければ、そもそも申告直前のカード読み取りは不要である)


どうしてこういう仕組みが導入されたのかという話だが、

従来の方法だとカードリーダーの読み取りが複数回必要で煩雑だったからのよう。

僕のようにPCにカードリーダー付けてる人はそこまで手間ではないが、

マイナポータルアプリをインストールしたスマートフォンをカードリーダーとして使う場合は1回の読み取りがそこそこ手間である。

なので、初回はともかく2回目以降はこうして省略できるようにしたということらしい。


申告書に電子署名を付けるという発想は長く続いたが、

暫定措置という位置づけだが、ID・パスワード方式での申告も可能になっている。

この場合は税務署での本人確認により発行されたID・パスワードで申告が完了するので、電子署名ってのはないんですよね。

利用者証明用電子証明書による本人確認はそれと同等以上という理屈はそうだなと思う。


そんなこんなで一仕事終わってなにより。

地図に準ずる図面ではわからんが

先週末に少し話題になっていたのだけど。

法務局の地図データをネットで無料公開へ…不動産取引で使用、これまでは有償 (読売新聞)

というわけで試しにダウンロードしてみたのだが、なかなかの内容だった。


市町村別のデータがZIPで提供されている。中には地図XMLというのが入ってるらしい。

だから地図が読めるといっても画面ですぐ表示できるわけではないと。

まず、この時点でなかなかにハードルが高い。

そのZIPファイルに大量のZIPファイルが圧縮されているのも問題である。

これじゃあ何が何かわからんだろと思ったが目次のCSVが入っている。

これを見ると町名・番地に対応するファイル名がわかる。

というわけでそのファイルに対応するZIPを展開してXMLを取り出す。

(ZIPに入ったZIPは7-Zipなら直接取り出せるのでファイルがわかれば簡単)


この地図XMLの表示が出来るソフトウェアを適当に探して試してみたが、

どうも表示が変なのでいろいろ調べて行くと、原因が判明した。

これは「地図」ではなく「地図に準ずる図面」なのである。

一般的に公図と言われる土地の境界を表す図面を法務局では「地図」と呼ぶ。

ところがこの地図というのはまだ存在する地域が限られている。

このため地図がない地域ではそれに代わる図面を使用している。

これは明治時代からの図面がベースになっているところもあるし、

区画整理のときに作ったものもあるし、精度はいろいろである。

そんな図面も全て座標を数値化して保存しているのだが……


「地図」と「地図に準ずる図面」の最大の違いは座標データである。

地図には座標データが入っている。公共座標系という形式なんだけど。

ともあれルールに従って計算すれば他の地図との対応関係がわかる。

ところが地図に準ずる図面には座標データが入っていないのである。

このことはXMLデータを見るとわかるのだが、

地図の場合は冒頭の座標系に「公共座標9系」など登録されている。

ところが地図に準ずる図面には「任意座標系」とある。


そもそもこの地図データ公開の背景には、

無人機(ドローン)などを使った農業や、自動車の自動運転、ロボット配送などに役立てることが想定されている

ということで、配送先を番地から特定できるようにすることが目的である。

このため土地の絶対的な位置がわかることが必須条件のはずだけど……

実際にはそのために使用できる「地図」の整備度が低いので、まだこの目的での利用は難しいとみられる。


地図であれば、XMLデータを配布されているツールでGeoJSONに変換して、

それでQGISというソフトで取り込んでやると他の地図と重ね合わせできる。

ZIPファイルの後ろの方に格納されているものは「地図」の可能性が高く、

そういうので試してみたが、確かによくできている。

市内は住居表示実施地区が多いので、地番を見ることはまずない。

いろいろな事情で細かく分割された土地が見受けられ、地番での生活は難しいことは容易に理解できる。


一方で「地図に準ずる図面」の場合はこういうツールではうまく表示できない。

JPGIS-XMLビュー F (ジオ・コーチ・システムズ)

よくわからないソフトなのだが、地図XML形式を読み込んで表示できる。

2D表示を選んで、JPGIS-XML ラベル表示で地番をラベルとして表示して、

道路っぽいものとか目標に探していけば目当ての土地にたどりつけるかも。


このデータベースが公開されると聞いて、調べたかったことが1つあって、

それがとある施設の所在地と地番の関係である。

というのも、この施設ができたときはものすごくキリのいい地番が所在地表示だったのだが、

その後、町名変更・住居表示実施で全く違う所在地表記に変わった。

でも住居表示なので地番は残っているはずだと。

残念ながら「地図に準ずる図面」なので正確な位置を特定するに至らず。

でも道路らしき土地との位置関係より、その施設の敷地の一部にその地番は存在するだろうということはわかった。

というわけで話に聞いていたことはおそらく正しかったとみられる。


こういうことを知るために法務局でお金をかけて地図を取って、

「地図に準ずる図面」ではわからんじゃないかと落胆し……

というのが一応タダでできたのはよかったのかなと。

期待してたのとは違ったけど、法務局で落胆するよりはよっぽど……

黄色い縁取りのナンバープレート

運動のため市内を駆けずり回っていたら、黄色い縁取りのナンバープレートが。

少なくとも市内で見たのは初めてじゃないかな。

出先で見たことはあるかもしれないが、あまり記憶は定かでは無い。


デザインナンバープレートの最初の絵柄はラグビーワールドカップだったが、

このときは事業用の自動車には緑の縁取りが採用されたが、自家用の軽自動車にはなかった。

(事業用の軽自動車は一貫してデザインナンバープレートの対象外)

縁取りがあっても白タク疑惑がかけられる有様だったが。

路線バスなのに白いナンバープレート

当初、軽自動車のデザインナンバープレートの見た目が変わらなかったのは、

分類番号などで区別可能だということだったが、実際は混乱も多かったよう。

寄付金なし(右上にマークが入るのみ)のデザインナンバープレートなんてほとんど軽自動車だったような印象もあるが。


黄色い縁取りは2018年以降が発行開始のデザインナンバープレートで採用されている。

2018年は地方版デザインナンバープレートの発行が始まったところで、

ラグビーワールドカップと東京オリンピック以外の柄という意味である。

この縁取りの仕様も2022年以降発行開始のものから変わっていて、

縁取りに加えて、左上が縁取りの色で三角形で塗られるようになった。

(現在は全国版の花柄と大阪・関西万博の2タイプに適用されている)

縁取りの色がフレームで隠れる例があったことへの対策とみられる。

軽の黄ナンバー嫌!の受け皿に? 「全国版図柄入りナンバー」大人気 図柄・黄枠あっても (乗りものニュース)


黄色い縁取りのナンバープレートを見る機会が少なかったのは、

「多摩」には地方版デザインナンバープレートが存在しない点が大きい。

隣接する「練馬」とかもないですからね。

ラグビーとオリンピックは開催地が近いこともあって、寄付金払って色付きの付けてるのもちょこちょこみたんだけどね。

この点ではかなり地域性があるんだと思う。


ただ、黄色い縁取りはよくわかったが、何の柄なのか遠目にはわからなかった。

ガソリンスタンドで給油のため停車していたので、少し近づいて見てみたら、

全国版の花柄のやつの寄付金なし(モノクロ)のようだった。

寄付金なしのデザインナンバープレートなんて付けて楽しいんですかね?

色がないと思っている以上に目立たない柄だなと思った。

黄色い縁取りだけが浮いていて不思議な感じ。


なお、縁取りの仕様変更は過去に発行開始した絵柄にさかのぼっては適用されていない。

オリンピック仕様は最後まで軽自動車の縁取りなしで発行されていたし、

2018年・2020年発行開始の地方版デザインナンバープレートは現在も左上を三角形に塗っていない。

図柄の左上が潰れる前提のデザインになっていないためとみられる。

(左上にキャラクターがいる春日井、恐竜の頭に被る福井などが問題である)

今後、地方版デザインナンバープレートが新規に導入されるときは、

左上を塗れるデザインにするのではないかと思うが。

過去にさかのぼって補正されるかはよくわからん。

ラグビーとオリンピックは期間限定だからそのままやりきったのだと思うが。