出勤者数調整の終わり

もうだいぶ長いこと続いていた職場の出勤者数の管理が来週から撤廃される。

ある時期にかなり緩和されて、ここ1年ぐらいは管理する意味ある? という感じだったが、

それでも時々、出勤者数の調整が発生していたことは確かである。


これにより事前に出勤の予定を集計する必要が無くなる。

ただ、その一方で在宅勤務には事前に上司の承認が必要である。

従来は出勤の予定がなければ在宅勤務ということで理解できたが、

今後はそういうわけではないので何らか対応がいるねという話になった。


うちの課長はずいぶんおおらかなもので、当日朝に勤務場所を連絡してくれればいいよという感じだったが、

さすがにそれでは他のメンバーが困るという話になり、

コミュニケーションツールに翌週の勤務場所を投稿するということになった。

仕事内容に応じて出勤でも在宅勤務でもやりやすい方を選んでくれたらよいとのことで、

上司としては申告内容を尊重するという意向のようだ。


在宅勤務制度は新型コロナウイルス騒動以前から存在していた。

当時は利用する人も限られていたし、在宅勤務の上限時間もあった。

在宅勤務をするときは都度に上司に確認していたものである。

でも、確かこの頃も毎週定期的に在宅勤務してる人は少しいたかな。

この当時も事情があって上司が認めれば、上限を超えて在宅勤務をできたはず。

その後、新型コロナウイルス騒動で暫定的に上限が取り払われ、

さらにその後に労使協定を改め、上限は正式に撤廃されたのだった


出勤者数の調整がなくなったことを機に、出勤中心に改める人もいるかもしれないが。

確かに今までは出勤する理由を申告する必要があったが、それがなくなるわけだし。

僕はもうずっとほぼ出勤ですね。仕事内容のこともあるし、環境がよいこともある。

こういう状況だから4月から何か変わるという感じはしない。


世間では在宅勤務制度の縮小という話もあるようですが。

うちも在宅勤務の上限撤廃が暫定措置のままだったら、そういう話はあったかもしれないが。

ただ、うちの勤務先について言えば、在宅勤務制度の拡大には積極的で、

新型コロナウイルスのことがなくても、そのうち上限撤廃されてたような気はする。

そういう働き方をする人がいてもよいという考えはあったと思う。

在宅勤務の上限超えを条件付きで認めていたのはそういうことである。


ともあれ、これで新型コロナウイルスに関わる暫定措置はほとんどなくなる。

長らく閉鎖されていた食堂も新年度には再開する予定だという。

(来週からいきなり再開ではないけど、そう遠くない話である)

感染対策については、ぶり返すとマスク着用の指示など出る可能性は残しているが、

特に何も無ければ自主的な取り組みに任せられているということである。

このまますんなり行けばいいけど、どうなるでしょうかね。

このバス会社ではSAPICA使えないか

日本ハムファイターズの本拠地が今シーズンから北広島のエスコンフィールドHOKKAIDOに移転した。

北広島駅から歩けるがやや遠いという立地が気になるとは元々言われていた。

フタを開けてみるとやっぱり大変らしい。


アクセスルートの1つに新札幌駅からのバスがあるそう。

地下鉄東西線の終点からのバスということでニーズがあるんだろうか。

ただ、これが大変らしい。

便数が足りてないというのもあるが、運賃の支払方法にも問題があり、

Visaタッチ決済ならばそのまま乗車できるが、それ以外だと券売機で現金できっぷを買わないといけないと。

この行列が相当長く、さらにバスの列も長くてダブルパンチだと。

なんでそんなことになってんだ? と気になってたが……

日本ハム、新球場のアクセス問題「日々、検証しながら徐々に良くしていきたい」 シャトルバスなど増便 (Yahoo!ニュース)

「シャトルバスを運行している北海道バス清田営業所」という記載がある。


北海道バスは大阪バスのグループ会社である。

貸切バスが主だが、高速バス4路線、函館市内の一般路線バスを運行している。

今回、Fビレッジ(新球場を含む北海道ボールパークの愛称)関係で4路線が新設され、

  • 北広島駅~Fビレッジ : 北海道バス・千歳相互観光バス
  • 新札幌駅~Fビレッジ : 北海道バス・エルム観光バス
  • 新千歳空港~Fビレッジ : 北海道バス
  • 野幌駅~Fビレッジ : エルム観光バス(試合日のみ運行)

といった具合である。下2つは便数は少なめ。

千歳相互観光バスは元々千歳市内で路線バスを走らせているが、

そうはいっても観光バスを主とする会社を束ねているわけである。


なぜ、こういう体制になったのかはよくわからないが……

普通に考えれば北海道中央バスやJR北海道バスが走らせそうなものだが、

何らかの理由でそうはならず、北海道バスを中心とした3社体制になったと。

問題はこの3社は札幌市のICカード乗車券、SAPICAを導入していないこと。

SAPICAを導入していれば、SAPICA・Kitaca、あるいはSuicaエリアで使えるICカードが利用できる。

そうでないからVisaタッチを導入したのかもしれないが、普及率はそこまで……

結局は券売機で現金できっぷを買って乗らざるを得ないということになる。

北広島駅発着便だけは現金直投入ができるらしいが。

観光バスタイプの車両で現金精算をしたくないという意図があるのでは?


冒頭に書いたように北広島駅とは徒歩20分程度で歩いて移動できる距離。

でも、こちらは北広島駅というのが大きな問題である。

北広島駅の時刻表を見ると多くが快速エアポートが占めている。

快速エアポートは札幌~新千歳空港のアクセス列車であるとともに、通勤電車の主力である。

増発便も多少はあるのだが、大きく本数を増やすことは難しい。

このため快速エアポートでの往来が主となるが、ひどい混雑になる。

その上、北広島駅の多客対応が不十分で混雑がなかなか捌けないようだ。

札幌市民は普段JRを使うことが少なく、SAPICAしか持ってないから、

JR利用時は切符購入する必要があり、これが混雑の一因という指摘も。


まだ来場者・交通機関ともども慣れていない状況なので、お互いに工夫して緩和できる部分はあると思う。

ただ、根本的に難しい部分が多々あることは確かである。

Fビレッジ付近に新駅を作る計画もあるのだが、そもそもJRの輸送力が厳しい気がする。

そうすると新札幌ルートへの期待は大きいのではないかと思う。

ここをSAPICAで利用できればけっこうスムーズに使えそうなもんだが、

運行会社の都合でそれが実現できていないということである。


アクセス面の課題は元々言われていたことである程度覚悟していたと思うが、

一方で新球場の観戦環境は札幌ドームよりはるかによいらしい。

札幌ドームは野球・サッカー共用ゆえの難しさもあった。

そこを打開するため新球場建設にはやはりそれだけの価値はあったということ。

百貨店の移転先のビルは

甲府にある百貨店「岡島」が移転したという話がニュースになっていた。

この話は少し前に聞いていて、既存のビルに移転するというので、

それは百貨店と言えるのかと思ったが、3フロアということで、

確かに従来の1/7という大幅な売場面積減ではあるのだけど、思ったより百貨店としての体裁は保っている印象。


一体、移転先のビルは元々何があったのか?

移転先は「ココリ」というショッピングセンターで、2010年開業である。

山梨県立宝石美術専門学校とマンションと一体となった再開発ビルである。

この商業フロアがココリなのだが、ほぼずっと空きが目立っていた。

このような経緯のあるビルなので、賃料は割安にしても岡島が埋めてくれるなら、

そっちの方がよっぽどよいという判断はあったのではないかと思う。

岡島にとっても広い店舗を維持するコストや旧店舗の売却益を見たときに、

ココリへの移転というのはかなり理にかなった選択だったのだと思う。

岡島の移転が決まったことで、入居していた店舗は移転・閉店をしている。


さらにさかのぼると、ここには オギノ の経営するショッピングセンターがあった。

オギノは山梨県の地場スーパー、衣料品を扱う店舗もありGMSの側面もある。

オギノの歴史を見ると1958年に「紅梅町に木造平屋建て、300㎡の服地専門店オリオン店を開設」とある。

これが現在のココリの敷地にあったオギノの店舗を表している。

(紅梅町は現存しない町名だが、ココリの「コ」は紅梅町から取られたそう)

その後、1991年は「パセオ」というファッションビルとなっている。

この背景には岡島や2019年まで存在した山交百貨店との対抗があったそう。

しかし、店舗数の減少もあり、2007年に複合ビルへの改築に着手した。

以後、オギノはこの場所でのショッピングセンターには関わっていない。


僕にとって甲府というのは、徳島と並んで寂れた街という印象が強いところだが、

元が立派だったからこそ寂れたという印象を受けるのだし、

さらに言えば甲府は元々の商業集積がかなり高かった。

近年まで岡島と山交百貨店の2つの百貨店があったこともそうである。

(山交百貨店は日本百貨店協会に加盟していなかったが、間違えなく百貨店だった)

さっき書いたパセオなど、多くのショッピングセンターが存在していた。

しかし、2000年前後からこれらが一気に崩壊していったわけである。

それでも岡島は踏ん張っていたし、山交百貨店の建物はヨドバシカメラになるなど、

かつての商業集積を思えば寂しいが、一定程度の集積は残っていると言える。


2000年前後から甲府市街の商店街の崩壊が進んだことは、

郊外のショッピングセンターが充実する中で、自動車で市街地に来ることの不便さが際立つようになったということだと思う。

これはまさに県庁所在地であるがゆえで、官庁街でもあるんですよね。

この点でニーズに応えられなかったということであろうと思う。


岡島の旧店舗は商業施設とマンションからなる複合ビルになるが、ここには岡島は関与していない。

ココリもそうだけど、商業施設→マンションを中心とした複合ビルという流れなんですよね。

中心市街地の商業地区なので、商業フロアを設けないわけにはいかないが、

改築のモチベーションはほとんどマンションという実情ですよね。

果たして改築後の商業フロアはどう使われるのか。気になるところはある。


岡島にとっては思ったほどの規模縮小にはならないものの、

従来は持て余した売場にジュンク堂書店、大塚家具、好日山荘など入居させていた。

ただ、ココリへの移転によりこれらを入居させる余裕はなくなる。

では、これらの店は近隣に移転したのかというと単純な閉店である。

これらはいずれも山梨県内に唯一の店舗である。

これらの店舗は岡島の本業の衰退により、甲府にやってきたと言えるし、

閉店しても元に戻っただけなんだけど、残念に思う人は多いと思う。


2020年に百貨店の閉店が相次いだ話を紹介している。

消える百貨店はなぜ

大沼(山形市) と そごう徳島店 はそれぞれ県内唯一の百貨店の閉店である。

ただ、元々、山形には仙台の藤崎のサテライトショップを設けていたし、

徳島についてはその後、三越高松のサテライト「三越徳島」が入居した。

百貨店というのは店舗外でも売上を稼げる商売である。

藤崎は東北各地にサテライトショップを設けて、これらを刈り取ってきたし、

三越伊勢丹は東京と各地の店舗をつないでのリモート百貨店に活路を見いだしている。

この流れから徳島への出店を選んだとみられる。


岡島が規模縮小しても踏ん張ったということにはいろいろな意味があると思う。

かつての競合の相次ぐ撤退、百貨店という商売の特異性、

そしてココリという一度失敗したショッピングセンターの存在と。

縮小してそれなりにやっていけるならそれはそれでいいのかもねと。

小規模百貨店の老朽化・陳腐化対策としてはアリなのかもね。

そこまでして残したい百貨店は県内唯一とかそういうところに限られるだろうが。

ロシア人コーチも世界選手権に参戦

先日、さいたまスーパーアリーナでフィギュアスケートの世界選手権をやっていたそう。

昨今、どこの国際大会でもロシア勢は締め出しを食らっている。

というわけで特に女子種目でのロシア勢不在は気になるところだが、

それはそうとして世界から選手が集まって競っていたわけである。


地元ということもあるけど、日本勢の活躍は顕著で、

女子シングル・男子シングル、そしてペアでそれぞれ日本勢が優勝ということで、

特にペアでの優勝というのは快挙で、世界選手権では初とのこと。

北京オリンピックでフィギュアスケート団体で銅メダル獲得という話がありましたが、

弱点だったカップル種目も克服して、総合力を表しつつあるということである。


ところで今回の世界選手権、こんなことが話題となっていたそう。

【フィギュア】世界選手権に〝鉄の女〟参加で物議 米メダリスト「なぜ許される?」 (Yahoo!ニュース)

ロシアの エテリ・トゥトベリーゼ コーチが世界選手権にいたのだという。

なぜ? と思うわけだが、イタリアのダニエル・グラスル選手らのコーチとして来ていたよう。

確かにトップ選手が他国の指導者の下で練習していることは珍しくない。

日本でも宇野昌磨選手のコーチ・練習拠点はスイスなわけだし。

だから、ロシア選手が締め出されたとしても、ロシア人の指導者が国際大会に来ることはありうると。


とはいえ、よりによってこの人かいという話である。

ロシアが国際大会から締め出しを食らっている要因の1つは、

ロシアのウクライナへの侵攻である。(これはベラルーシも同様)

ただ、もう1つ問題があり、それがドーピング問題である。

ドーピング頼みのフィギュアスケートか?

さっき「北京オリンピックでフィギュアスケート団体で銅メダル獲得」と書いたが、

実際にはまだ確定していない。なぜならばロシア選手で薬物検出があったためである。

本来はオリンピック以前に資格停止の処分がなされるべきだったのだが、

なぜか、その資格停止処分を取り消していたため、競技後に問題になった。


この薬物検出について、未だ結論が決まっていないということだが、

この件に付いてのおおかたの理解は下記の通りである。

フィギュアスケートのロシアチームは相当マズいことをしている可能性が高いということである。(略)

15歳の選手が自分の意志でドーピングする可能性というのは低いだろう。

これが「要保護者」という概念の背景であろうが、しかしそれはチームの責任がより重いということである。

そして、ここに大きく関わっているのが エテリ コーチということである。

本来ならば厳正な処分があっても不思議はないが、まだうやむやにされている。


あくまでも各競技団体の観点は選手の国籍なんでしょうけどね。

ウクライナ侵攻をしているロシア選手として出場することが問題とか、

ロシア選手の反ドーピング体制が問題であるということなんですよね。

確かに渦中のロシア人コーチを付けても、選手はロシア代表と報じられることはないし、

所属国の反ドーピング機関が適正に対応していれば問題はないだろうと。

そのような理屈は一応成立するのだが……

でも、ただのロシア人コーチならともかく、よりによってこの人なんだよね。


国際大会からのロシア選手の締め出しの妥当性も問われているのだが、

ドーピング問題でロシアという国の名前で出るのはけしからんと、

ロシアフィギュアスケート連盟(FSR)といった形で出場していた時期もあったが、

結局はそれロシアチームだし、ということであまり効果はなかった。

どんな形でもロシア選手が出れば、ロシアチームの成果になってしまう。

このような反省から完全締め出しになったんだと思うが。

好ましくはないが、ロシア国内の状況からよい方法が見あたらないということでしょうかね。

毎月少額のポイント付与

先日、ゆうちょ銀行からこんな連絡が来た。

日ごろからゆうちょPayをご利用のお客さまに感謝の気持ちを込めて、ゆうちょPayポイントを付与しましたので、お知らせします。

下記のキャンペーン期間中は、毎月ポイントを付与しますので、ゆうちょPayでのお支払い時に、ぜひご利用ください。

【ゆうちょPayご利用ありがとうキャンペーン】

〈期間〉 2023年3月~8月

〈対象のお客さま〉 過去1年間(2022年3月~2023年2月)に、ゆうちょPayアプリでお支払いまたは残高確認をご利用いただいたお客さま

〈特典内容〉 キャンペーン期間中、毎月ゆうちょPayポイントをプレゼント ※付与ポイント数は、毎月付与日にゆうちょPayアプリ内の「お知らせ」でご案内します。


「日ごろから」なんて書かれているけど、実際には10~12月の「郵便局でゆうちょPayキャンペーン」がほとんどである。

この期間に郵便局で支払うものといえば、年賀はがき ですね。

これを買うときに5%還元というから使っていたと。

このキャンペーン目当てで郵便局で使い、ポイントが付与されたら他で消化する。

そんな具合で年末年始以外は出番がなかったところ、こんなのが来たと。


もっともこの程度の使い方で付与されるポイントはたかが知れている。

今月はたった10円分だった。

ただ、少額の買い物でも10円引きになると考えれば悪い話ではない。

昨日、(割引により)100円もしないおやつを買うときに使ったが、割引率としては大きい。


毎月、その月限りの期間限定ポイントを付与するという仕組み。

ポイント消化目当てでも毎月1回は使ってもらえるという点では意味がありそう。

それが費用対効果としてよいのかという話はあるのだけど。

これをきっかけにして利用が定着する人がでることに期待しているのだろうけど。

ゆうちょPayはゆうちょ銀行の残高さえあれば使えるサービスだし。


というわけでこんなのが8月まで続くことになる。

僕にとってはゆうちょPayを積極的に利用したい事情はないが、

少額の買い物で月1回使うぐらいならそれはそれでと思う。


最近は各決済サービス、こういう地味なキャンペーンが多い印象。

派手にやっているのはFamiPayとメルペイぐらいという感じはするが。

(そのメルペイもメルカードが出る以前は地味だった)

一時が過熱しすぎたのであって、本来はそんなもんだと思うんですけどね。

日本のチャンピオンがドバイで勝つ

昨晩はドバイワールドカップデー、日本からも大挙して参戦していた。

昨年の日本ダービー優勝馬のドウデュースはドバイターフへ、

一昨年の日本ダービー優勝馬のシャフリヤールはドバイシーマクラシックへ、

昨年のUAEダービー優勝馬のクラウンプライドはドバイワールドカップへ。

と3頭のダービー馬が向かったのが印象的である。

ただ、ドウデュースは前日に獣医師に指摘され、出走取消となった。残念。


ドバイシーマクラシックのイクイノックスの勝ちっぷりもすごかったけど、

やはりUAEダービーのデルマソトガケの圧勝と、

そしてドバイワールドカップをウシュバテソーロが優勝したことですよね。

これはどちらも画期的なことである。


UAEダービーはダートのG2ですが、ドバイワールドカップはダートのG1、

長年、日本調教馬は外国のダートのG1で勝てていなかったが、

2021年のブリーダーズカップ ディスタフでマルシュロレーヌが優勝。

同年のJBCレディスクラシックが1500mで、国内に適するレースがなかった。

こうしてダート競馬の本場、アメリカの乗り込んだら、まさかの大快挙。

次いで、つい先月、サウジカップでパンサラッサが優勝。

芝で実績のある馬だが、サウジのダートならと挑戦したら、1ターンの1800m戦という条件にもマッチした。


それに次ぐ3例目ではあるが、この2頭と違うのは日本ダート競馬のチャンピオンであること。

パンサラッサは芝の実績だけで選ばれているし、

マルシュロレーヌは国内のダート牝馬重賞で結果を出していたが、

G1で勝ったわけでもなくチャンピオンとまで認識されていたわけではない。

これに対してウシュバテソーロは昨年末の東京大賞典で優勝している。

年末の大一番、地方唯一の国際GIでの優勝というのは大きな戦績である。

これをきっかけにドバイワールドカップの参戦を決め、前哨戦の川崎記念で優勝、

そしてドバイワールドカップ優勝とG1級3連勝という快挙である。


日本のチャンピオンという点ではデルマソトガケも、

全日本2歳優駿、日本のダート2歳チャンピオン決定戦の優勝馬である。

ケンタッキーダービー参戦を視野に入れてのUAEダービー参戦だったが、

ここで優勝したことで、ケンタッキーダービーの出走権はほぼ確保された。

これほどケンタッキーダービーの日本代表にふさわしい馬もいないのでは。


ドバイワールドカップについては、2011年にヴィクトワールピサが優勝している。

ただし、当時はオールウェザーで、アメリカ勢がずいぶん少なかった。

メイダン競馬場でのオールウェザー導入というのは、

当時のアメリカ競馬の取り組みを取り入れた形だったのだが、

これが裏目に出た形で、後のアメリカ式のダートに戻されている。

アメリカ勢が手薄ということで言えば、今年も大概ではある。

実質的に昨年覇者のCountry Grammerの1頭しかいませんでしたから。

一応、Super Corintoもアメリカ調教となっているけど、チリのG1優勝後、

アメリカに移籍したが条件戦を2走したのみで、アメリカでの戦績はほぼない。


とはいえ、ウシュバテソーロは全く手薄な中で勝ったわけでもなく、

2着のAlgiersは、イギリス調教馬だが、前哨戦2連勝と乗りに乗っており、

3着のEmblem Roadは、サウジアラビア調教馬で、昨年のサウジカップを優勝し驚かせた馬である。

というわけで、それなりの相手に勝っており、十分評価できる内容である。

なお、それに続く4着はテーオーケインズ、5着はクラウンプライドと日本勢。


確かにダート競馬におけるアメリカ勢の分厚さは圧倒的で、

それはドバイゴールデンシャヒーン見て思ったんだよな。

今年はアメリカ勢5頭でそれで1・3・4着と上位の多くを占めた。

ここ最近はアメリカ勢が手薄な分、2着まで食い込めることが多かったが、

今年はリメイクの5着が最先着、なかなか厳しいなと。


その逆にドバイワールドカップは例年にないアメリカ勢の手薄さだった。

ただ、これについては日本から多くの参戦があったことで、

なんとか国際招待競走としての面目が保てたというところはある。

  • カフェファラオ(フェブラリーステークス、南部杯)
  • テーオーケインズ(JBCクラシック)
  • ジュンライトボルト(チャンピオンズカップ)
  • クラウンプライド(UAEダービー、JBCクラシック2着、チャンピオンズカップ2着)
  • ウシュバテソーロ(東京大賞典)

と、これだけ日本のダートで実績を出している馬が揃ったことは大きい。

もっとも、この凄さは外国から見ると伝わりにくいところはある。

総賞金約16億円のドバイWCは「日本VS世界」と海外メディア 日本馬8頭は「際立った記録を持っていない」 (UMATOKU)


そんなドバイワールドカップデーだったが、来年から日本国内のレース体系変更の影響がある。

まず1つが大井の3歳ダート三冠が始まること。

3歳春までに2勝するとJRAでダートで走れるレースが少ないことが、日本からサウジダービー・UAEダービーに参戦する理由の1つだったが、

来年からはこの時期に羽田盃の前哨戦が入り、国内のレースを選びやすくなる。

これは影響があると思うが、ケンタッキーダービーへの道としてUAEダービーを選ぶものはいるだろう。

東京ダービーのJRA枠が優先出走権で埋められる可能性もあるので、

東京ダービーを目指すなら国内を走るべきということで二極化しそうだが。


もう1つがドバイワールドカップの前哨戦として使われてきた川崎記念が4月になること。

これは日本国内のレース体系を見ての再配置なのだが、

ドバイワールドカップと時期・距離が完全に被ってしまうようになった。

おそらくドバイ直行か、サウジカップを前哨戦にするかだと思うけど。

フェブラリーステークスもあるけど、ちょっと違う気がするしなぁ。

まぁサウジカップも違うような気はするんだけど。


それにしてもウシュバテソーロはどうするんだろうね?

アメリカ競馬のチャンピオン決定戦、ブリーダーズカップクラシックへ向かう?

と思ったのだが、凱旋門賞参戦かという話があるらしい。

なんで芝の凱旋門賞? と思うわけだが、父が凱旋門賞2着2回のオルフェーヴルなんですよね。

3勝クラスまでは芝で勝ち上がっているということで一定の実績はある。

また、凱旋門賞→ブリーダーズカップという転戦は可能ではある。

(一般的にはBCの芝レースに転戦するんだが)

少なくとも暑さに弱い馬なので帝王賞というのはないらしい。

雨が続けば乾燥機能の出番

朝に洗濯機を回してから、雨だったことに気づく。

そうはいっても洗濯物が溜まっていたし、明日も天気は悪そうだし……

となればこれは乾燥機能の出番だなとなった。


引越にあたって購入した洗濯機はドラム式だが、これはスペースの都合である。

洗濯機の上が使えますから

洗濯機の上に覆い被さるような台を用意して、炊飯器など置いていると。

この作戦のおかげで狭い家の割には広々使えているわけである。

せっかくドラム式にするなら乾燥機能を付けたのである。


とはいえ基本は外干しである。

朝に洗い上がるように洗濯機をセットして、外に干すというのが基本。

洗濯物を干す手間はかかるが、時間の使い方としてはこれがいいかなと。

ヒーター乾燥・水冷除湿というエネルギー効率の悪さが気になるのもある。

(このサイズの洗濯乾燥機はどれもこの仕組みだけどね)


とはいえ乾燥機能を使わないわけではない。雨続きのときには使う。

引っ越してから乾燥機能を使ったのは3回目だったと思う。

月1回ペースですか。梅雨時はもう少し使いそうだが。

あと、今日は洗濯をセットしてから、雨であることを思いだしたので、洗濯後に一部の洗濯物を出して、乾燥をセットしたが、

本来は洗濯・乾燥を連続してできるので、帰宅タイミングなどに合わせてセットすれば楽である。

この家の風呂場は暖房機能があるので、それで洗濯物の乾燥もできるが、

洗濯物の乾燥という観点では当然ドラム式洗濯機の方がはるかによい。


ところで乾燥機能は使うたびにフィルタを掃除しろとなっている。

フィルタは洗濯機の上から引き出せるのだが、洗濯機の上には台がある。

なので乾燥するたびに台を動かしてフィルタを引き出さないといけない。

字で見るとめんどくさそうだけど、意外に大したことはない。

乾燥後のフィルタを見ると細かい埃が集まっている。

フィルタを引き出すより、そこからこれを取り除く方がはるかに手間ですね。


引越前の社宅にも共用の乾燥機はありましたからね。

ただ、共用なので埋まってしまったりという課題もあった。

なので乾燥機があっても外干しを基本にするようになったんだけど。

それは占有できるようになった今も変わってないってことだよね。

明治以降の重要文化財

先週、Akiba:Fで献血した話を書いた。

新時代の献血ルーム、さらに新しい献血ルーム

その後、夜間開館日の東京国立近代美術館へ向かったと書いたが、

お目当ては「重要文化財の秘密」という企画展。

テーマは明治以降の絵画・彫刻・工芸で重要文化財のものである。


東京国立近代美術館は1907年以降の美術作品を注力分野としている。

なぜ1907年かというと第1回文展が行われた年だからで、

その年を境にして東京国立博物館と作品を移管し合っている。

東京国立博物館に西洋画が所蔵されているのも、1907年以前を境にした調整の結果である。

そんな美術館の所蔵品にはごく限られた存在だが、重要文化財に指定された作品もある。

開館70周年記念と言う名目で、明治以降の重要文化財に注目したわけである。


以前、こんな話を紹介した。

建造物の場合、建築後50年経つと登録有形文化財・重要文化財になりうるとされている。

国立西洋美術館本館は世界遺産登録のため、48年で重要文化財になったが異例とされる。

あくまでも50年というのは建造物の場合の数字だが、文化財の価値が決まるのに最低限必要な年数はそのぐらいなのかなと。

(本当に150年後の国宝はいるのか)

文化財としての価値が決まるには50年はかかるんじゃないかという話である。


こういう観点で、作品の特徴と指定に至る経緯を見てみる。

制作から指定までの年数、短いものでは50年を切るものもある。

最短記録が「生々流転」(横山大観筆)で1923年作で、44年後の1967年指定である。

ただ、このあたりは勇み足で指定した感は否めない気がする。

1967年というのは明治100年を前にした指定だったようで、

このときにいろいろな作品が指定されている。

西洋画が重要文化財になったのもこのときが初めてだという。


実際のところ、明治以降の美術品の重要文化財が本格化してきたのは2000年頃からのことである。

文化財としての価値が決まるまで最低50年ぐらいはかかるというけど、

実際にはその後ろの時代の作品の価値が決まったことで、その前の時代に振り返って価値が決まることもある。

このことは同じ時期の重要文化財でも指定時期が大きく異なることに現れている。

西洋画などはヨーロッパの美術を忠実に持ち込んだものの指定が先行し、

日本の伝統的な表現と融合し、後の日本美術につながった作品の指定は遅れたなど。

実勢としては制作から重要文化財指定は100年前後が多い印象だった。


あと、意外な話としては明治以降の陶磁器などの工芸品で重要文化財になっているのはかなり少ないという話があった。

明治以降の指定作品は多くが絵画で、彫刻・工芸となるとだいぶ少ない。

展覧会の中では重要無形文化財の制度があったからでは? と書かれていた。

重要無形文化財というのは工芸のわざを保護対象としているものだが、

保持者の通称「人間国宝」の方が通りがよいかもしれない。

工芸のわざを伝承していくことをより重視していたということである。

最近になって、博覧会の出展作品など、キーとなる作品を重要文化財に指定する動きが出てきたということらしい。


美術工芸品で最も新しい時代の重要文化財は1940~1941年作「黄瀬川陣」(安田靫彦筆)で、

これが2011年に重要文化財指定されている。70年かかってるんだな。

そろそろ太平洋戦争後の作品が重要文化財になることもありそうだが、

まだ少しかかるのかなという感じはある。

現代美術の流れを見て、重要な作品を選ぶことになるのではないか。


重要文化財に指定される作品は当然すばらしい作品だが、

その作品の前後につながる作品が残っていることも価値があると思う。

コレクション展では「重要文化財の秘密」展を意識した内容が多くあり、

そこまでセットで見て理解が深まるというのはあると思う。

作品の制作過程を表すスケッチなんかも所蔵してるんですよね。

重要文化財は当然重要だけど、その脇を固める作品があることも重要である。


あと、大切なのが長期にわたる伝承のための保存活動でる。

重要文化財になるには(例外はあるが)最低50年、実勢は100年前後かかる。

それだけの間に渡って作品を保存するには調査・修復が欠かせない。

この期間のコレクション展で「修復の秘密」という特集が組まれたのは、

修復が未来の重要文化財、あるいは国宝につながる活動だからということだと思う。

比較的新しい時代の作品なので、クリーニングなど小さな修復で済むものも多いが、

ガッツリ補彩されたり過去に不適切な修復をされた作品は大変らしい。

今ならば補彩部分は容易に除去できるものを使うが、そういう配慮もない時代の作品だと、

どこまでは本来の作品で、どこが補彩なのか、区別して本来の姿に戻すのは大変らしい。

ただ、こういう活動を乗り越えてこそ、その作品の本来の理解に近づくとも言える。


ところで今回の展示を見ていて、所蔵のところに「国立工芸館」と書かれた作品があって、あれ? と思った。

というのも国立工芸館って東京国立近代美術館の分館扱いなので、

金沢の国立工芸館保管としても 東京国立近代美術館蔵 だと思ってたんですよね。

2020年の工芸館の金沢移転当初は 東京国立近代美術館工芸館 の通称が 国立工芸館 だった。

2021年には国立工芸館が正式名称になったという話は聞いていた。

それでも分館なので所蔵品の所有者表記は変わらないという理解だったし、

以前は確かにそうだったのだが、なんか考えが変わったんですかね?

京都分館(現:京都国立近代美術館)とフィルムセンター(現:国立映画アーカイブ)と同様に独立する日は近いのかもしれない。

決勝戦が日米戦になるまで

WBCの決勝が 日本 vs アメリカ になったけど、

まさかこれが決勝に来ると思っていた人はなかなかいなかったと思う。

というのも、当初のトーナメント表では順当に行けば準決勝で発生する組み合わせだったから。

いろいろな条件が重なって決勝で実現したのだった。


「順当に行けば」準決勝とは言われていたが、これには理由がある。

【WBC】侍ジャパン準々決勝進出の条件は? オーストラリアに勝てばB組1位 試合前に決定も (日刊スポーツ)

WBCは5チームによる総当たり戦を4会場に分かれて、

各上位2チームが決勝トーナメントに進出、準々決勝はマイアミ・東京で2試合ずつ、準決勝からはマイアミで行われた。

準々決勝から負けると終わりというのは、WBCでは初めての仕組みである。

(前回は1次・2次ラウンドが総当たりで、準決勝からトーナメントだった)


WBCは分散開催の大会だが、集客上で重要な役目を担うホスト国は特別な扱いがある。

例えば、1次ラウンドのプールB(東京開催・日本を含む)では、日本の試合はすべてナイターになっていた。

そもそも1次ラウンドの組み合わせ自体が集客をかなり意識していて、

プールB(東京)は台湾以外のアジア勢、プールC(フェニックス)は北アメリカ、プールD(マイアミ)はカリブ海地域を固めている。

有力チームはある程度散らせたが、プールごとにレベル差があったことは否めない。


そして準々決勝は各会場2試合のうち、2試合目にホスト国が入る確率が高くなるような仕組みが導入されていた。

東京では、15日(Q1)はプールA 1位 vs プールB 2位、16日(Q2)はプールB 1位 vs プールA 2位の予定だが、

日本がプールBを2位通過になったときは日程を逆転させることになっていた。

すなわち日本が15日の試合に出ることはないと最初から決まっていると。

マイアミでは、17日(Q3)がプールD 1位 vs プールC 2位、18日(Q4)はプールC 1位 vs プールD 2位だが、

アメリカがプールCを2位通過になったら日程を逆転させることになっていた。


とはいえ、日本もアメリカもどうせ1位通過でしょ?

と思っていたら、プールCのアメリカ vs メキシコでメキシコが勝利した。

他はアメリカは全勝、メキシコはコロムビア相手に負けた以外は勝利、

この結果、アメリカとメキシコは3勝1敗で並んだのだが、

この場合は直接対決の結果で順位を決めるので、メキシコ1位・アメリカ2位通過となった。

これによりマイアミの準々決勝は日程が逆転することになった。


問題は準決勝の組み合わせだった。

トーナメント表では19日にQ1の勝者 vs Q3の勝者、20日にQ2の勝者 vs Q4の勝者となっていた。

順当に日本がプールB 1位通過、アメリカがプールC 1位通過ならば、

日本はQ2、アメリカはQ3へ向かうことになる。

そして、各々勝てば20日の準々決勝がアメリカ vs 日本となる。

ところがさっきも書いたようにアメリカはプールC 2位通過となった。

これによりQ3とQ4の「組み合わせ」が入れ替わると言われていた。

冒頭で引用した記事はそれを前提に書かれている。

この解釈だとアメリカ vs 日本は20日の準決勝でしか発生しないとなる。


ところが実際はQ3とQ4の「日程」が入れ替わるというのが正しかった。

【WBC】MLB「その情報は違う」変更を否定 日本4強なら相手はプエルトリコかメキシコ (日刊スポーツ)

この結果、アメリカ vs 日本は準決勝ではなく、決勝で発生しうる組み合わせとなった。

こちらの方がしっくり来るのはその通りなのだけど……

当初のトーナメント表の注釈はQ3とQ4の組み合わせが変わるとしか読めなかった。

あと、準決勝には東京→マイアミの移動も絡む。試合翌朝にマイアミ着である。

予定通りならQ1の勝者もQ2の勝者も到着3日後に準決勝になるが、

もしもQ1とQ2の「日程」の入れ替えが発生していたら、Q1の勝者は到着2日後が準決勝になる。

当初の大方の解釈通り「組み合わせ」の入れ替えならば、この問題はない。


結果的にはすでにマイアミにいるチームの日程が1日ズレるだけなので、

あまり大きな問題はなかったのだが、WBC主催者の真意はよくわからない。

ともあれ、日本・アメリカとも2勝すれば決勝で当たることになったが、

当然のことながら決勝トーナメントともなれば相手は手強い。

日本にとっては準決勝でアメリカを破って1位通過のメキシコが強敵。

アメリカにとっては、準々決勝でプールDを全勝と勢いに乗るベネズエラが強敵だった。

アメリカは2位通過となったことで、準々決勝の相手が強化された形である。


実際、アメリカ vs ベネズエラ、日本 vs メキシコは共に厳しい戦いだった。

アメリカ vs ベネズエラは5回にベネズエラが4点取ったこともあり、

7回終わって5-7、このままではアメリカが負けるところだったのだが、

8回にベネズエラのキハダ投手が満塁を許してしまい、投手交代、

ここで絶好調のターナー選手が満塁ホームラン、9-7で逆転に成功した。

こうして、ベネズエラの連勝は途絶え、アメリカは準決勝に駒を進めた。

日本 vs メキシコは8回終わって、5-4でメキシコが1点リード、

9回はメキシコを無得点に抑え、日本は見事に2点とって勝利したのだった。

なかなかヒヤヒヤする試合だったが、最後に投手力の差が出た形。


そして決勝は3-2で1点差を守り切って日本優勝となったわけである。

お互いなかなか得点できない試合だったが、それだけハイレベルということである。

最後は投手大谷・打者トラウトという、エンゼルスの同僚対決となったが、三振3アウト、日本の勝ちとなったわけである。

漫画にしてもやり過ぎという内容だと言われた。


決勝トーナメントの状況を見る限りは メキシコ と ベネズエラ のどちらか、

あるいは両方が決勝に進出していても不思議はない感じはあった。

そもそも順当に行けば、準決勝でアメリカ vs 日本だったはずで、

そうするとどちらかは決勝に行けなかったのである。

とはいえ、アメリカが負けても挽回できる1次ラウンドで1敗、日本が全勝という、

絶妙なところで決勝戦がアメリカ vs 日本となったことには納得感もある。

なぜならば、今回の日本は投手の安定感がずば抜けてよかったのである。

一方のアメリカ、こちらも素晴らしいチームだが、防御率はやや劣る。

これが負けても挽回できる1次ラウンドで1敗したことにも現れている。


2017年のWBC、アメリカが優勝、日本は準決勝でアメリカ相手に敗れベスト4、

このとき準決勝で当たったのも、アメリカが2次ラウンド2位通過だったから。

2017年のWBCは1次ラウンド上位2チームが4チームずつの総当たり戦をして、

その上位2チームが準決勝、そこからは負けると終わりだった。

このとき、日本は全勝で東京での2次ラウンドを1位通過だったのだが、

アメリカはサンディエゴでの2次ラウンド、プエルトリコ相手に1敗、2位通過だった。

この結果、1位通過の日本、2位通過のアメリカが準決勝で当たったと。

このときも1点差の接戦で、2-1でアメリカ勝ちだった。

この準決勝が事実上の優勝決定戦で、決勝はプエルトリコ相手に8-0でアメリカの完封勝ちだったという。


WBCの分散開催とホスト国の日程固定はフェアとは言えない仕組みである。

ただ、こういう仕組みによって興行としての成功が確保できるということで、

WBCは野球の最高峰を決める大会として定着したのではないかと思う。

アメリカも当初はWBCですらチームメンバーが揃わなかったというが、

やっとそれなりのメンバーが揃うようになったと言われている。


ところで、今回のWBC、日本では大谷選手の参戦もあり、

その同僚ということで対戦相手のエンゼルスの選手が話題になることは多かった。

各国代表で重要な役割を果たしているエンゼルスのスター選手たち、

そんな選手が揃ったチームはさぞ強い……と思いきや勝率5割を切っているという。

スター選手がいても、それに続く選手の層が薄いことが課題だという。


さっきアメリカ vs ベネズエラの試合の話を書いたが、

アメリカ逆転のチャンスを作ってしまったベネズエラのキハダ投手、

実はこれもエンゼルスの選手で、頼りになる投手には違いないのだが、

回またぎで登板して炎上というのはエンゼルスのファンには見覚えのある光景だったそう。

思わぬ形でエンゼルスの選手がアメリカの決勝進出に貢献してしまったと。


そんなわけで、スター選手がいても、チーム全体のレベルが伴わないと、

なかなか試合には勝てないということですよね。

WBCで日本の安定感が高かったのは、NPB各チームの選りすぐりの選手を集めたからでしょう。

それがあってこそMLBからの4人も大いに活躍できたということである。

これが各チームに散れば、なかなかこうもいかないのである。

WBCが終わって現実に引き戻された野球ファンがしばしばいるわけだよね。

最も落差が大きいのはエンゼルスのファンかもしれないねって話。

アメリカ vs ベネズエラの時点で目が覚めたファンもいたのかも。

Suica使い切りのための端数調整

WBCの決勝、アメリカ相手に勝って日本優勝というのは、

昼休みに文字では見てたけど、夜に再放送で見てたがすさまじい試合だった。

このカードが決勝戦で実現したことにはいろいろな条件があり、

ただ、決勝戦でなければこの総力戦はなかっただろうなと思う。


先日、マイナポイントをJRE POINTで受け取ったことをきっかけとして、

ルミネ商品券に効果的に交換するために前倒しでSuicaチャージをした話を書いた。

JRE POINTのためにSuicaを買う

このとき2万円近くまでチャージしたSuica 4枚のうち、

以前より使っていたSuicaを使い切ったのでデポジットを返してもらってきた。


残高を0円まで使い切って みどりの窓口 に持っていくと、

デポジット500円がそのまま返却されて無駄がない。

これで残高を残すと払戻手数料がかかるので、払戻手数料以下の残高は没収になる。

ただ、1円単位での使い切りというのはやり方を考えないといけない。

過去にICOCAの返却前には、ファミリーマートでTポイント併用で1円単位で調整して使い切りを図ったが、今回は違う作戦でいった。


残高がある程度減ってきて終わりが見えてきた頃、

週末の外出前を調べてたら、これとこれで使えば10円未満の端数が消えると気づいた。

関東圏の1円単位運賃は1円単位の端数が発生する原因だが、逆に端数が消えることもある。

こうすると使い切りに向けた道筋が立てやすくなる。

というのも職場での弁当購入という定期的な買い物があるから。

その弁当の価格は10円単位ですからね。


これに加えて関東圏特有の10円単位の端数調整方法がある。

一部の鉄道会社では任意の10円単位チャージができるのである。

(後で書くが、JR東日本では「任意」の10円単位チャージはできない)

残高に対して何十円足せば、弁当何個分の値段ピッタリになるか計算して、

その金額を京王の券売機でチャージした。

ちょうどルミネ商品券を使って受け取ったつり銭がジャラジャラあったので、

その10円・50円玉をルミネ新宿の地下階にある京王改札の券売機にぶち込んだ。


以後は弁当購入だけにそのSuicaを使うように。

電車乗車時や他の買い物には他のSuica(ビューカード内蔵のSuica)を使っていた。

そして無事に計算通りに使い切ったので、みどりの窓口へ。

記名式のMy Suicaなので払戻時には本人確認書類が必要だが、

それさえ確認出来れば500円玉が1枚戻ってきた。

受け取った「払戻計算書」には「原券発行年月日 2014/11/30」の記載が。

就職前に東京に来たときに作成・チャージしたんですよね。

ラミネートが一部剥がれかけていたり、8年も使うといろいろありますね。


この方法での端数調整は、任意の10円単位チャージができるからこそ。

これが出来る鉄道会社は関東圏でもそれなりに限られた存在である。

一方でほとんどの鉄道会社で不足額の10円単位チャージはできる。

1円単位運賃の導入以前は、不足額を精算して精算券で改札を出ていた。

1円単位運賃の導入後は、紙のきっぷが絡むと10円単位になり不利になりうると、

不足額を10円単位でチャージする仕組みが導入された。

こちらはJR東日本を含め、1円単位運賃を導入している会社なら必ずあるし、

全部10円単位のJR西日本などでも導入されている。


引き続き残高の使い切りを図っている ビューカード内蔵のSuica、

まだ残高がかなりあるのでどうなるかはわからないのだけど……

こちらはクレジットカードの有効期限満了時に残高が現金で返却される。

このため10円未満の端数は将来払い戻されるということで、

10円未満の端数は残した状態でいったん使い切りとしてもいいかなと思っている。

この場合は適当な電車の降車時に不足額チャージをするだけで終わりになる。


というわけで関東圏では工夫すればこういうこともできなくはないと。

他の地域ではコンビニなどで端数調整するしかないと思うんですけどね。

10円未満の端数がなければ降車時の精算でもいいんだけど。

カードを使い続ける場合は、端数とか気にする必要はないんだけど、

どこかでカードの終わりを考えないといけないことはある。

そういうときには1つ有用な方法ではないかと思った。