勤続7年で移籍する人

そういえば明日で勤続7年ですか。

ということをなんで唐突に書いたのかというと、同期からメールが届いて、

事業部門の移管に伴って4月から社外に移籍するという話があったから。

言われて見ればそうだ。確かにこの人の部署は移籍対象だったわ。


今まで会社の同期で退職したのは2人、改めて調べたけどやっぱり2人だった。

しかもこのうち1人は外国出身で、出身国への里帰りのための転職ですね。

おそらくこの人の移籍が3人目ですね。仕事内容は変わらないから転職とは言えないけど。

けっこうな人数が7年働いて、転職したのは2人か……これにはちょっと驚いた。

僕のように最初の配属以来、仕事内容が大きく変わらない人も多いですが、

社内で仕事内容が変わっているであろう人はしばしばあることは読み取れる。

以前、他の本部の人と話してたとき「○○本部の肥大化」なんて話をしていたが、

全体を見渡してみると、この本部に所属する人が増えているのはよくわかる。


移管される事業部門というのは社内(グループ内の意味)では小さな事業部門である。

社史を見ると、一時期はかなり巨大な事業部門だったらしいが、

事業を取り巻く環境が変わり、社内での注力分野も移り変わり、社内でも小さな事業部門として細々とやっていた。

社内では一定のまとまりのある事業分野とかで分社化が行われ、うちの勤務先では会社ごとに採用活動をして、それぞれの会社の目的にかなうように育成している。

ただ、例外はあって、分社化しないほど小規模で、かなり性質が異なる事業部門が2つぐらいあったんだよね。

そこに配属された人が1人ずついて、1人は採用時点で事実上決まっていたようである。

もう1人はまったくノーマークだったようで、かなり驚いていた記憶がある。

実はそのかなり驚いていた1人こそが今回、移籍する人なのである。


細々と続いていた小さな事業部門だったが、小規模ゆえの課題は多かったようだ。

詳しくは書く気も起きないけど、業務上関連がほぼないはずの当部署にも波及した。

そんなどん詰まりを打開する策として選ばれたのが他社への譲渡だったというようだ。

それに伴って社外に移籍するということにはいろいろな思いがあったんだと思う。

移籍に同意せず、社内に残ることを選んだ人もいるらしい。

果たして彼の本心はどうだったのだろうか?

どん詰まりを打開する策として前向きに捉えたのだろうか?

7年もやってればそれなりの愛着のある仕事ではあったのだろうか。


7年も働いてれば、そこそこベテラン扱いされるようなこともあって、年末にはこんなぼやきを書いている

これが製品に対する広い知識だったり、かなりベテラン向きの仕事だと思うのだが、

そんなことを勤続6年のやつに押しつけておいて、仕事のやり方が気に食わないと課長3人に詰められたこともあった。

(2021年を振り返る)

今はうまいことやっていると思いますよ。

その割にはまだ下っ端扱いみたいなのもあったりするんですけどね。

それは部署の構成からして仕方ないことか。

マイナンバーカードが必要なのは同意のため

この見出しは部分的には正しそうなのですが……

マイナ保険証で初診21円増 4月から患者負担、反発の声も (Yahoo!ニュース)

マイナンバーカードを利用して健康保険証の情報を取り出すことができる仕組みが導入され、医療機関にも端末が設置されつつあるわけですが、

これを使うと使わない場合に比べて診療報酬が加算される?

というニュースだが、厳密な加算要件は少し異なる。

ただ、マイナンバーカードを使わないと部分的な加算しかできないことも確かである。


そもそもマイナンバーカードを健康保険証として利用できるのは、オンライン資格確認というシステムによるものである。

健康保険証の難点を解決したい

ただ、オンライン資格確認は従来の健康保険証にも適用できる。

これによるメリットの1つが限度額適用認定証の取得が不要になること。

患者からの同意を前提に、オンライン資格確認で限度額情報が確認出来るためである。

もう1つが毎月の健康保険証のチェックが省略できること。

定期的に医者にかかっている人は月はじめには健康保険証を見せてという話があるはず。

オンライン資格確認では健康保険証の有効性をリアルタイムで確認出来る。

保険証の現物確認は必ずしも確実なチェックと言えない面もあったので、

目視確認からオンライン資格確認への切替は医療機関にとってもメリットがある。


ただ、実はそれだけではなく、そこが冒頭に出てきた診療報酬加算の背景である。

【厚生労働省】診療報酬の加算を算定できます! (オンライン資格確認・医療情報化支援基金関係 医療機関等向けポータルサイト)

最大21円加算というのはこの部分である。

保険医療機関向け

オンライン資格確認を導入しており、患者の薬剤情報又は特定健診情報等を取得し、当該情報を活用して診療等を実施した場合

 初診料に対しての加算:7点
 再診料に対しての加算:4点
 外来診療料に対しての加算:4点

保険薬局向け

オンライン資格確認を導入しており、患者の薬剤情報又は特定健診情報等を取得し、当該情報を活用して調剤等を実施した場合
 調剤管理料に対しての加算:3点※1

※1: 月1回に限り所定点数に加算

7点=70円で、この3割負担だから21円というわけですね。

ただ、この文章を見てわかると思うが「患者の薬剤情報又は特定健診情報等を取得し、当該情報を活用して」という記載がある。これがポイントだ。


オンライン資格確認には、薬剤情報・特定健診情報の取得という機能もある。

こういう情報を把握することで、重複する検査や、治療効果の向上とか、そういうことを期待しているわけですね。

オンライン資格確認は導入にあたって補助が行われたが、ランニングコストの手当としてこのような加算が導入されたと。

しかし、それは長期的に見れば、治療効果の向上とか医療費・治療負担の軽減とか、そういうところに結びつくことを期待している。

だから加算することには合理性がある。という主張だと思う。


まぁ上記で書いたことが本当か? というと実はけっこう疑問はあるのだが、

それはおいておいて、この薬剤情報・特定健診情報の取得というのはオンライン資格確認の機能なのだから、従来の健康保険証で受診する場合も適用されるのでは?

気になって調べたところ、ほとんどの場合、従来の健康保険証では取得不可能である。

なぜかというと、これらの情報取得には患者の同意が必要で、

なおかつその同意にはマイナンバーカードが必須だからである。

マイナンバーカードが必須なのはより確実な本人確認が必要という趣旨か。

なお、限度額適用認定証の情報についてはマイナンバーカードなしで同意可能である。

ただ、特定疾患療養受療証を同システムで取得する場合はマイナンバーカードが必須とのこと。よりセンシティブな情報だからか。


とはいえ、マイナンバーカードを健康保険証として使うからといって、

これらの情報取得に同意する必要は必ずしも無い。不同意すれば加算はできない。

というわけで冒頭に書かれた「マイナ保険証で初診21円増」については、

マイナンバーカードを保険証として使わなければ加算できないという点では正しい。

ただ、医療機関に薬剤情報・特定健診情報を取得して利用する仕組みが無ければ加算できないし、

また、マイナンバーカードを使うとしても情報取得に同意しなければ加算できない。

というわけでこの点では誤った情報である。


一方でオンライン資格確認を導入するだけで、マイナンバーカード使用の有無、薬剤情報・特定健診情報取得の有無によらず、下記の加算はある。

保険医療機関向け

オンライン資格確認を導入しており、健康保険証またはマイナンバーカードで資格確認を実施(薬剤情報又は特定健診情報等の取得なし)した場合
  初診料に対しての加算:3点(令和6年3月 31 日まで)

保険薬局向け

オンライン資格確認を導入しており、健康保険証またはマイナンバーカードで資格確認を実施(薬剤情報又は特定健診情報等の取得なし)した場合
 調剤管理料に対しての加算:1点※2(令和6年3月 31 日まで)

※2 3月に1回に限り所定点数に加算

当面はこれがオンライン資格確認導入による加算の主なところになるでしょう。


ただ、この薬剤情報・特定健診情報の取得にはマイナンバーカードが必要というのには例外がある。

それは災害時ですね。災害時には他の医療機関で投薬情報の確認ができる方がよい。

オンライン資格確認自体は健康保険証があれば使える仕組みなので、

災害時にはマイナンバーカードなしでも同意があればOKということである。

この場合はマイナンバーカードを保険証として使わなくても加算があると思うが、

しかしそのようなケースであれば加算もやむなしであろうと。


実のところ、薬剤情報・特定健診情報を取得しても、それを診療に活用するのは現時点では難しいと思われる。

薬剤情報については保険診療のデータを集約して確認できる一方で、

その情報はお薬手帳に記載する内容に比べると少なく、リアルタイム性も低い。

なので、「お薬手帳見せて」にかなうものはないのが実情である。

このあたりは今後、処方せんの電子化 でリアルタイム性や詳細度が高まると思うが、

その基礎となるオンライン資格確認自体がまだ普及途上であるのだから、

そこから処方せんの電子化というところへの発展はまだかかるだろうと。

健診情報も現時点では40歳以上対象の特定健診情報だけ。

これも今後、拡充を予定しているがまだ途上である。


このため現時点では実質的に薬剤情報・特定健診情報の活用体制はないに等しい。

ただ、災害時の備えになることはある程度確かではある。

またオンライン資格確認自体は無効な保険証をつかまされるリスクが減り、経営面のメリットもある。

とりあえずオンライン資格確認を導入すれば、多少の加算はあるので、まずはそこを足がかりにしてオンライン資格確認の普及を進めるという考えは理解できる。


それにしてもマイナンバーカードの有無でそんな差があるとは。

ただ、これもそう遠くないうちにマイナンバーカードに一本化される可能性がある。

以前も紹介したのだが、健康保険について外国人のなりすまし受診が問題という話がある。

そこで受診時に顔写真付きの本人確認書類の呈示を求めることを考えたが、

健康保険に加入できる外国人に限れば在留カード・特別永住者証明書を持っているはずだが、

日本人は顔写真付きの本人確認書類を持っているとは限らないわけである。

住民であれば国籍を問わず利用できるのが健康保険であり、外国人に限り呈示を求めるのはおかしな話である。

そこを打開する策として考えられるのが、マイナンバーカードの呈示である。

マイナンバーカードは住民なら誰でも発行できる。

常に最新の保険証情報が取得できるから、従来の保険証よりも確実性が高い。


今のところはそのための外堀を埋めている段階と言えるのではないか。

正直なところ、今のところは従来の健康保険証の方が実務的には便利だと思うが、

しかしオンライン資格確認の必須化であるとか、本人確認の必須化であるとか、電子処方せんの活用であるとか――

そういう話になってくるとマイナンバーカードを使わないことが不便となる。


というわけで、冒頭で紹介したニュースは深掘りが足りないと思うが、

しかしながらマイナンバーカードを健康保険証としてつかうと、うっかり加算要件を満たすことがあり、

逆に従来の健康保険証を使えば、災害時以外は加算要件を満たすことはできない。

ただし、オンライン資格確認を導入した医療機関では、どうやって受診しようが比較的少ない加算がある。

そのことは覚悟しなければならない。でもそれが標準になる日は近いので。

登録料が高くて挑戦しにくいのか

先週末、日本時間では土曜深夜~日曜未明の競馬のドバイワールドカップデー、

日本からは22頭が遠征し、サラブレッドの8レース全てに出走という状況。

活躍もなかなかのもので、アルクオーツスプリント以外は1頭以上は3着以内に入ってたね。

アルクオーツスプリントは同週に日本のスプリント王決定戦、高松宮記念があるというのに、日本の一流スプリンターが日本にいるわけはなく……

サウジカップデー(1351ターフスプリント)からの転戦でついでに出た感じか。

実際、このレースに日本の馬が遠征するのはそうそうないことですからね。


ゴドルフィンマイル(G2)でダートで勝ったことがないバスラットレオンがまさかの優勝したのは、矢作マジックというしかなかったし、

日本馬にとって縁起が良いドバイターフ(G1)で大本命のシュネルマイスターは惨敗も、

パンサラッサが前年覇者のLord North(英国)と同着優勝というのは持ってると思ったし、

逆に日本の一流馬が苦戦してきたドバイシーマクラシック(G1)で、シャフリヤールが優勝し、実はこれが日本ダービー馬の海外G1初制覇だったという話があったり。

(凱旋門賞2着とかG2での優勝は実績があるのだが……)


メインレースは言うまでもなくドバイワールドカップ(G1)ですね。

これこそが世界ダート競馬のチャンピオン決定戦の1つでしょう。

ここには昨年2着のチュウワウィザードが今年も参戦。

「歳を考えると今年が最後の挑戦かも」という話があって、正直去年よりも相手は強そうとは思ったが、結果は3着とまずまずの結果。

行くからには勝ちは狙っただろうけど、よくやったんじゃないでしょうか。

去年より勝ち馬との差は付いてないですからね。立派ですよ。


ところで昨年のチャンピオンズカップ覇者、テーオーケインズですが、

彼はサウジカップには参戦したものの、そのまま帰国してしまった。

サウジ一本に賭けたということではありますが、せっかくならドバイも行けばよかったのにと。

ドバイワールドカップは2000mとチャンピオンズカップ・サウジカップ(共に1800m)と距離は違いますが、彼は日本で帝王賞(2000m)を勝ってますからね。

もちろんこの決断にはいろいろな要因があると思うのだが、

理由の1つとしてドバイワールドカップの登録料が高いからでは? との指摘が。

調べると確かに高かった。


登録料の制度は主催者・レースにより異なる。

日本ではJRAの特別競走(重賞含む)で1~2週前の登録時と出馬投票時に分けて請求される。

クラシックレースを除くGIレースでは計30万円となっている。

外国からの遠征馬も直前に30万円払えばOKで、後でわかるがこれは破格に安い。

なお、地方競馬では競馬法で登録料の規定が無い。

では外国のレースだとどうなのか。

日本馬が遠征実績があるレースを抜粋して、賞金・輸送費負担の有無などをあわせて概略を書く。

  • サウジカップ
    1着1000万USドル 登録料無料 輸送費は主催者負担
  • 1351ターフスプリント・ネオムターフカップ・リヤドダートスプリント
    1着90万USドル 登録料無料 輸送費は主催者負担
  • ドバイゴールデンシャヒーン
    1着 US$116万 登録料 US$21164(出走直前) 輸送費主催者負担
  • ドバイターフ
    1着 US$290万 登録料 US$52664(出走直前) 輸送費主催者負担
  • ドバイシーマクラシック
    1着 US$348万 登録料 US$63164(出走直前) 輸送費主催者負担
  • ドバイワールドカップ
    1着 US$696万 登録料 US$126164(出走直前) 輸送費主催者負担
  • クイーンエリザベスステークス(オーストラリア)
    1着 A$230万 登録料 A$15865(出走時発生)
  • クイーンエリザベスII世カップ(香港)
    1着 HK$1425万 登録料 HK$252300(出走直前) 輸送費主催者負担
  • アメリカ三冠(下記3レース)の予備登録 US$600(1回目) or US$6000(2回目)
    • ケンタッキーダービー 1着 US$186万 登録料 US$50000(出走直前)
    • プリークネスステークス 1着 US$90万 登録料 US$30000(出走直前)
    • ベルモントステークス 1着 US$80万 登録料 US$30000(出走直前)
  • キングジョージVI世&クイーンエリザベスステークス(イギリス)
    1着 496212ポンド 登録料10937ポンド(1.5ヶ月前から3回に分けて発生)
  • 凱旋門賞
    1着 2857000euro 登録料21300euro(うち8300euroは5月に発生)
  • コックスプレート
    1着 A$300万 登録料A$68750(うちA$54450は出走直前に発生)
    宝塚記念優勝馬は登録料免除・輸送費補助あり、その他招待を受けた馬は輸送費補助あり
  • メルボルンカップ
    1着 A$440万 登録料A$45200(うちA$37500は出走直前に発生)
  • ブリーダーズカップ(BC) マイル・ディスタフ・フィリー&メアターフ・スプリント
    1着 US$104万 登録料US$60000(半額は予備登録料) 輸送費負担あり
    BCチャレンジ優勝馬は登録料免除(以下他のBC競走共通)
    別に産駒登録が必要だが、北アメリカ産以外は優遇措置あり(cf. ダート競馬での大快挙)
  • BCターフ
    1着 US$208万 登録料US$100000(半額は予備登録料) 輸送費補助あり
  • BCクラシック
    1着 US$312万 登録料US$150000(半額は予備登録料) 輸送費補助あり
  • 香港カップ
    1着 HK$1710万 登録料 HK$302300(出走直前) 輸送費主催者負担
  • 香港マイル
    1着 HK$1482万 登録料 HK$262300(出走直前) 輸送費主催者負担
  • 香港スプリント
    1着 HK$1368万 登録料 HK$242300(出走直前)
    輸送費主催者負担
  • 香港ヴァーズ
    1着 HK$1140万 登録料 HK$202300(出走直前)
    輸送費主催者負担

日本と同じような数十万円台までで済むのは登録料不要で招待してくれるサウジカップデーぐらいしかない。

だいたいは数百万円台、香港のレースでも300~500万円なんですよね。

ただ、馬・スタッフ・馬主の旅費を持ってくれるし、賞金は高いし、

あと香港の場合は出走直前に登録料が発生するので、予備登録の時点ではお金かからないですからね。だから大挙して予備登録するんですけど。

オーストラリアのコックスプレートは登録料は600万円ぐらいするが、

宝塚記念優勝馬は免除で、さらに主催者負担で招待されるから挑戦しやすい。

(実際それで挑戦したのはリスグラシューぐらいだが。見事に優勝してるけど)


この中で登録料が特に高いのがドバイワールドカップ(約1500万円)とBCクラシック(約1800万円)である。

世界ダート競馬のチャンピオン決定戦の2レースがそろって高いのである。

ただ、少なくともドバイワールドカップについては、ここに馬・スタッフ・馬主の旅費が全て包含されている上に、賞金も1着8億円以上と破格に高い。

BCクラシックは北アメリカ産以外は優遇措置があるっていっても、父親がBC登録されていないと、現役馬登録料がとにかく高く付くので、まず父次第である。

BCチャレンジの指定レース優勝馬ならレースの登録料は免除されるが、

BCクラシックの指定レースはフェブラリーステークス……その転戦はないと思う。


もちろん登録料だけの問題では無く、招待レースでなければ輸送費・滞在費が問題。

凱旋門賞は早期に登録料を納める必要があるが、計300万円まででは済む。

しかし、輸送費・滞在費がかさみがちで、長期間滞在すると数千万円とかかるとか。

前哨戦勝っても日本の3勝クラスみたいな賞金しか出ませんからね。

滞在期間を抑えれば登録料あわせて1600万円ぐらいで済んだらしいが。

なお、凱旋門賞についてはJRA所属のGI優勝馬で帰国してジャパンカップまたは有馬記念に出走する場合(昨年のクロノジェネシスが該当)で1000万円支給される。

さらに帰国後のレースが有馬記念だと、ファン投票上位での出走で最大2000万円出る。

クロノジェネシスみたいな有力馬が凱旋門賞→有馬記念と転戦すると、

凱旋門賞や有馬記念の結果によらずJRAからもらえる分がだいぶあることも事実だが。


逆に登録料が安くて、賞金がそこそこ高くて、招待レースで、日本にはよきレースがないものは挑戦しやすいと言える。

それが、ドバイゴールデンシャヒーンとBCスプリントですね。

日本にはダートのスプリント戦でG1級は持ち回りで距離が一定しないJBCスプリントしかない。

ドバイとBCの賞金はそれぞれ1億円台、日本ではそんなレースはない。

(今年からJBCスプリントは1着8000万円になるが、去年までは6000万円だから明らかに安かった)

それで登録料はドバイで200万円ぐらい、BCで600万円ぐらいと、超高いわけでもない。

特にドバイは芝目当ての馬も含めてまとまって渡るので、人馬の負担も軽い。

だからドバイゴールドシャヒーンは毎年大挙して挑戦してるんですね。

日本の馬がダートG1勝つならば、まずはここだと思ってたけど、なかなか届かないうちにマルシュロレーヌに先越されちゃいましたね。

今年もレッドルゼルが2年連続の2着、悔しいだろうなぁ。


というわけで、日本ダート競馬のチャンピオンとして、ドバイワールドカップに挑戦したチュウワウィザードはすごいということですよ。

高額の登録料を受け入れたオーナー、それを後押しした調教師・厩舎スタッフ、そしてなにより結果を出した馬自身と。

やはり登録料は気になるのかなかなか大挙して挑戦とはならないんですけど、

ただ継続して挑戦していきたいレースではありますよね。

それはBCクラシックもそうなんですけどね。

これこそアメリカ競馬の最高峰だけに厳しい話ではあると思うんですけど。

これはBCチャレンジの特典が活用されていないのが問題だと思うが、指定競走がフェブラリーステークスなのが全く実情に合ってないのが問題である。


というわけで、高額賞金を額面通りに取ってよいのは日本競馬とサウジ競馬だけという話でしたとさ。

ジャパンカップは今年から1着4億円ですよ。(本賞金は有馬記念も同額)

そこに指定競走優勝馬なら最大300万USドルの褒賞金も付きますよって。

芝中長距離なら間違えなく世界最高賞金のレースでしょうよ。それで登録料はタダ同然。

問題は地元馬が強くて勝てないことだけである。いや、これが本当にね。

ヨーロッパから遠征するなら芝中長距離の地元勢が手薄で高額賞金のオーストラリアとか、芝競馬が傍流のアメリカがいいのは理解できますよね。

香港でさえ中長距離は日本勢、マイル以下は地元勢が強くてチャンスがないと言われる始末ですから。

マツキヨで10万円買う

マツモトキヨシの昨年4月から今月までの1年間での購入額が10万円を突破した。

これにより4月から1年間、マツキヨでのポイント付与率が2倍になる。

マツキヨの基本付与率は本体価格の1%なので、2倍だと2%ですね。

これとは別にdポイントが本体価格の1%付与されている。


そもそもマツモトキヨシで多く買い物するようになった理由は株主優待などで受け取ったQUOカードを消費するためというところが大きい。

QUOカードが使える店って

今はQUOカードはほぼ全てマツキヨで使っている。

とはいえ、最近はQUOカードとは無関係に使うことが多くなっている。

これは現在、QUOカードをほとんど使い切った状態であることが多い。

5月下旬になると株主優待がいろいろ届くから、それで補充されるまではこんなのかな。


実のところ、マツキヨの利用高が10万円にも達したのは、各種の決済手段のキャンペーンで稼いだところが大きい。

家計簿からマツキヨでの支払手段の割合を調べるとこんな感じだった。

  • QUOカード 53%
  • PayPay 15%
  • d払い 12%
  • au PAY 8%
  • LINE Pay 5%
  • Tマネー(iD) 4%

PayPayは花王製品のキャンペーンとPayPayクーポン目当てですね。

今月も2000円以上の決済で5%ボーナス付与のクーポンが配布されてたよね。

d払い と au PAYは多くの加盟店が対象となるキャンペーン目当てですね。

市のキャンペーンとか、スーパー・ドラッグストアなど広く対象となるキャンペーンですね。

LINE Payについては、QUOカードが切れたときに月1回使うことがある。

これはLINE Payは決済時に3%引きされるクーポンが毎月1枚配布される。

他にこれといった決済手段が無ければ使っとくかという感じだな。

Tマネーは……これはiDが使える店ならどこでも良かったんだと思うが。


マツモトキヨシでこれほど買い物できるのは、食品を広く扱う店があるからこそ。

購入額の92.2%が食品、9.5%が日用品・医薬品、マツキヨポイント利用が-1.7%。

さっき基本のポイント付与率が本体価格の1%と書いたけど、月1万円以上買うと、翌月は2倍付与になっている分が一部あるのと、クーポンでポイント付与率が割増されることもある。

このポイント付与率の割増は後で詳しく書くことして……

QUOカードたくさんもらっても、こうしてマツキヨで大量消費するのは、

そういう食品も置いてある店が近所にあるかどうかが課題である。

だからっていって1年で10万円も使うとは思わなかったが。


さて、最近はアプリで発行されるクーポンが、「医薬品・日用品10%引き、食品5%引き」から「医薬品・日用品10%引き、食品5倍ポイント」に変わっている。

5%引きと5倍ポイントは意味としては近いが、後者の方が不利ではある。

マツキヨでクーポン適用時の値引きは1点ずつ税込価格の5%を端数切り上げである。

一方で5倍ポイントは、本体価格100円あたり1ポイントで端数は切り捨て

190円の食品10個を購入することを考えると、

5%引きクーポンを適用した場合の支払額は (190-10)×10=1800円 である。

食品(消費税率8%)が税込1800円というのは本体価格1667円だから、

基本ポイントは16ポイント、あとdポイントが16ポイントだね。

一方のポイント5倍クーポンは食品税込1900円の本体価格は1760円なので、

基本ポイントが17ポイント、これが5倍なので85ポイント付与、dポイントが17ポイントである。

ポイントは将来値引きできるとして支払額から差し引くと、5%引きの場合は1768円、ポイント5倍の場合は1798円と少し不利である。

マツキヨも従来のような値引きを続けるのは難しいのかも知れない。

でも思ったほど大きな差ではないので、ポイント5倍クーポンでもありがたい。


4月以降もどうかはわからないけど、少なくともQUOカード分はマツキヨだと思うので。

QUOカードが使える店としてはもっとも経済的であることは確か。

株主優待でのQUOカード受取は4月以降も大きくは変わらないと思う。

それだけ消化するのはベースに合って、それに加えてどれぐらいか。

PayPay・LINE Payとの組み合わせは今後もお得なことが多いんじゃないか。

ポイント付与率が2倍だから他に比べてお得かというと、これはあまり変わらないとは思うが。

キーボード触ってもスリープ解除してくれるな

デスクトップPCをスリープ状態にしてたはずなのに解除されてて、

なんでかなと思ったのだが、そういえばキーボードを交換したんですよね。

で、Windowsでキーボードにやっていた設定が吹き飛んでいたようだ。

というわけで再度同じ設定をするも、キーボードに触れると起動してしまう。

なぜだろうか。


そもそも、スリープモード解除をキーボード・マウスなどの操作でやるかどうかは、

Windowsのデバイスマネージャで行うというのがちょっとした驚きである。

デバイスマネージャでキーボード・マウスなどのプロパティを開くと、「電源の管理」というタブがある。

そこに「このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」というチェックボックスがある。

標準ではONなのでこれを外すとキーボード・マウスを触ってもスリープ解除されなくなる。

新しいキーボードに取り替えたら別のデバイスとして扱われるようになり、

この設定が飛んでしまったんですね。そこまではすぐに理解できた。


しかし、これを無効にしても起動してしまうのでおかしいと調べたところ、

コマンドプロンプトで下記入力するとスリープ解除できるデバイスが表示されるという。

>powercfg /devicequery wake_armed

これで表示されたデバイスは……なんと指紋認証器だった。

いやいや、指紋認証器を触ったわけじゃないんだけどなぁと。

特に指紋認証器でスリープ解除できる必要はないのでこちらも同じ設定をして解除。

再度同じコマンドで確認すると「NONE」の表示。

こうするとキーボードを触ってもスリープは解除されなくなった。


というわけで誤爆だったわけですね。

マウスとキーボードのどちらかを封じたのに、封じた方のデバイスで解除できてしまうとか、そういうことはあるらしいから、それと同じかね。

デスクトップPCの場合、電源ボタンを唯一の解除手段にしたいことが多いと思うので。

ノートPCでもフタ以外の解除手段は使いたくないことはあるでしょうし。


このデスクトップPCのスリープを使う理由というのが、

不意にキーボードなど触れてしまってもなにも起きないようにという目的が大きい。

このPCは電源ボタンをスリープに割りあててあるから、テレビを見るとき(PCのディスプレイと共用)など、ワンタッチでスリープに入れてしまえば手軽で、

それで元に戻るときは電源ボタンを押せば、すぐにもとの状態に戻せる。

省エネというよりは誤操作防止という意味が大きいのはそういうことである。

だから勝手に復帰してもらっては本末転倒なのだが、標準設定はそうではないから戸惑う。

というかキーボード交換で変わってしまうのも、なかなか困るのだが。

休暇の日に水回りの工事予定

ちょっとどうするか悩んでいる話があって、それが社宅の水回りの工事計画。

平日とびとび2日で予定されていて、仕事に行けばどうってことはないが。

在宅勤務が多いけど、水が使えなくては仕事もできないというわけで、

この日がどうしても出勤させてくれと言えばよいと思ったのだが……

実はこのうち1日は休暇取得予定なのである。外出のためではなく、前日の帰りが遅くなるだろうからなんだけど。


どうも工事内容を見ると、先日の水回りのトラブルが影響してるっぽい。

実はこれが大変だったのである。実は建物内で漏水があったんですよね。

で、仕方なく断水。これが夕方まで続いた。

断水だと手も洗えないしトイレも流せないし料理もできない。

とはいえ、このときは逃げ道があって、それは敷地内の蛇口が使えたことである。

ボウルを外にある蛇口に持っていって部屋に運んで、それをすくって手洗い、料理に使った。

(この日の昼食はうどんを食べた覚えがある。少量の水が必要だった)

トイレもボウルの水を一気に流せば、流せたからこれで救われた。

しかし今にして思えば、緊急出勤にするべきだったのかなぁ。


というわけでこの日の日中はなにか外出しないとどうにもならないことになった。

今度は工事内容からしてトイレを流すことはどうしてもできない。

どうしましょうか? 本当なら買い物を別としては家でダラダラしたかったのですが。

スーパー銭湯に入りに行きますかね。

確かに自転車歩行者専用道ですね

ずっと風呂に入ってたらふやけるけど、休憩室で読書でもしましょうか。

思わぬ出費だが、そんなに高くはないし、こういう1日もいいでしょう。


社宅の断水・停電など伴う工事は平日にやることが多いが、

この前に停電の工事が土曜日にあったかなぁ。

これは在宅勤務する人が多いことも考えたのかどうか知らんが。

停電は2時間ぐらいだからそんなに気にならなかった覚えはあるが。


まぁそれにしても突然の漏水に遭遇した人は大変でしたね。

別のフロアの廊下で起きた事件らしいのだが。

応急処置でバルブを閉めて、そこから工事を手配して……と。

このあたりは大家(というか社宅管理部門だな)がやったんだろうけど。


地域全体で断水とか、下水道管の破壊とかには遭遇したことはないけど、

そうなれば敷地内の蛇口をひねるとか、そういう逃げ道もないですからね。

まぁそうなれば給水車も来るだろうけど、水取りに行くのも大変だし、

下水道管が破壊されれば、トイレいくにも外出しなければならない。

そういうがないように対策はしているけど、なにがあるかはわかりませんからね。

DMMの馬をDMMが買い戻す?

ちょっと話題となっていたのですが、DMMバヌーシー所属の馬、アイワナビリーヴが先週末の1勝クラスのレース後、JRAの競走馬登録を抹消された後、

インターネット上のサラブレッドオークションでDMMの関連会社が落札したそうだ。

抹消後の競走馬がオークションに出ること自体は珍しくないのだが、

DMMバヌーシーの馬をDMMが買うという光景は不思議である。


DMMバヌーシーと言えば、昨年、日本→ドバイ→香港→日本→アメリカ→香港→日本と渡り、G1 3勝を挙げたラヴズオンリーユーがいましたが、

アイワナビリーヴも同い年の牝馬で、黎明期からクラブを支えた1頭だったという。

クラブの規定で6歳3月までに引退ということで、今月が期限だったと。

規定ギリギリまで走り続けたんですね。


その後、契約に基づき、彼女の所有権は生産牧場のノーザンファームに渡ったのだが、

ノーザンファームはこの馬を手放すことにして、オークションに出品したという。

おそらくそのことを知っていたDMMバヌーシーはオークションに応札し、

けっこう競り合ったようですが、結果的には落札したようである。

所有者はDMMの関連会社に移り、他の牧場で繁殖用馬となるようである。

おそらくその子はDMMバヌーシーで出資者を募ることになるのだろう。


一口クラブもいろいろらしいのだが、牧場の関連会社が運営するものだと、

牧場の生産馬の出資者を募るが、抹消後の権利は牧場に事実上一任されている。

牝馬の場合、馬代金の10%などで牧場が買い戻す規定になっていることが多いという。

牡馬の場合、特に活躍が顕著なら種牡馬として売却したり、競走馬として走り続けられそうならオークションで他のオーナーに売却したり、

あるいは乗馬などで余生を過ごすなら特に分配も無く終わるということであろう。

活躍馬でも種牡馬にならないわけ


ただ、DMMバヌーシーは特定の牧場と密接な関係があるわけではない。

馬の調達方法もいろいろらしく、それにより抹消後の扱いも一品一様だという。

1つはセリ市で購入するもの。ラヴズオンリーユーはセレクトセールで1億6000万円(本体)で落札され、デビュー前から話題だったらしい。

この場合、抹消後の権利もDMMグループに帰属するとみられる。

現在は生産牧場のノーザンファームにいるが、所有権はDMMグループにあるはず。

2つ目は、DMMグループが所有する繁殖牝馬から生まれた馬を募集するもの。

重賞2着2回でOPクラスだが、未だ1勝の タイムトゥヘヴン がそうですよね。

彼の母親、キストゥヘヴン(桜花賞 他重賞4勝)は14歳で繁殖牝馬セールに出品され、

ここでDMMの関連会社とみられる(株)ドリームファームが落札している。

その後、生まれた子はDMMバヌーシーで募集されている。

このような場合も抹消後の権利はDMMグループに帰属するとみられる。


3つ目、牧場との庭先取引で購入したもの。相対取引だから契約内容は不明である。

ただ、今回のアイワナビリーヴのように抹消後の権利は生産牧場に帰属するという契約がなされていることが牝馬では一般的のようだ。

その馬が繁殖用馬となったとしても、子の権利は得られないということであるが、

もしかしたら、元オーナーとして優先交渉権はあるのかもしれない。

あるいはセリ市に出して、欲しければそこで買ってねとするか。


ただ、牧場関連のクラブで抹消された馬や、あるいは契約に基づき生産牧場に帰ってくる馬というのは、ノーザンファームほどの大牧場では相当な数になる。

とてもじゃないが全ては置いておけないということで、売却されることもある。

今回のアイワナビリーヴはサラブレッドオークションで売却され、

これは現役馬としての活躍に期待して買う人もいるが、繁殖馬として買う人もいる。

あるいは、繁殖馬セールに出品されることもある。

最近はノーザンファームが自社で繁殖牝馬セールを開催するほどである。

それだけ物量があり、手放す馬の質も高いということである。


そこでちょっとざわついた話があった。

年度代表馬ジェンティルドンナの全姉でヴィクトリアマイル(G1)2着などの活躍馬ドナウブルー直仔で、未供用馬の「ダーヌビウス」(3歳、父キングカメハメハ)。(略) 500万円からスタートしたせりは時に大きく、ときに100万円単位でせり上がり、最終的には79,200,000円でフィニッシュ。

(ノーザンファーム繁殖牝馬セールが開催される (競走馬のふるさと案内所))

実はこの馬、サンデーサラブレッドクラブで1口125万円で40口に分けて出資者が募られた。

すなわち、この馬の現役時代の価値としては5000万円が付けられたわけである。

しかしながら未勝利のまま引退、その権利は出資額の1割でノーザンファームに渡った。

しかし、ノーザンファームは繁殖馬セールに出品、なんと7920万円で落札されたという。

これは1口クラブの募集価格よりも高額であり、募集価格の1割で買い取って、その16倍もの価格で売れたわけで、牧場は相当な利益を得たはずである。

引退後の権利はそれほどまでに大きいという一例だが、さすがにこれは元出資者には不明朗に映ったであろう。


DMMバヌーシーには3つの馬の調達方法があると書いたが、

1つ目のセリ市で買うというのは、けっこう高額になりがちなのが問題である。

ただ、生まれてきた馬を見て決められるという点ではリスクは軽減される。

そうして夢をつかんだのがラヴズオンリーユーである。

2つ目の関連会社所有の繁殖用馬の子を供するのは、うまくいけば安上がりだが、

しかし元気に走れる子が生まれるかとか、いろいろなリスクを背負っている。

だから総合的に見て安いかはよくわからんな。

3つ目の牧場から庭先取引で調達するのは、不明朗なことだらけである。

でも、この方法だからこそ調達できる馬もいるでしょうし、引退後の権利を生産牧場に戻すことを前提に比較的安く調達できることもあるかね。


特定の生産牧場と密接な関係を持たないがゆえの多様性ではあるんでしょうけどね。

ノーザンファームに所有権が移った後、それをオークションで買い戻し、

他の牧場に移し、繁殖用馬として供し、その子をクラブで募集しようというのは、

こういう立場だからこそできることではあったんでしょう。

そこには1勝クラス止まりとはいえ、長年クラブを支えてくれた馬だからという情もあるんでしょうけど。


あと、DMMバヌーシーの特色として、わりと詰めてレースに使うことがあるという話がある。

これは馬主としての規模がそこまで大きくはないということがある。

これはトレーニングセンターに長期間置けない理由なんだけど、もう1つオーナーサイドの事情もある。

アーモンドアイとインディチャンプのオーナーはシルクレーシングという、1口馬主のクラブ法人なんですが、

なんと173頭の現役馬が所属しているということで、とんでもない大所帯なんですね。

で、JRAでは同一オーナーの馬でトレーニングセンターに入れられるのは同時に90頭までとなっている。

(育成牧場は重要)

同様の特色を持つクラブは他にもあるみたいだけどね。

しかし、タイムトゥヘヴンをNHKマイルカップで走らせた後、当然のようにダービーも走らせたことにはびっくりしたが。

うまくいくことばかりではないが、走ってこそ競走馬という思いは持ってそう。


ちなみにDMMドリームクラブとしては、ラヴズオンリーユーの重賞5勝以外の重賞勝ちの実績は無い。

惜しいところまで来てるんだけど、なかなか届かないですね。

決して一発屋ということはないのは確かなんですけどね。

銀行には女性だけ制服があった

これ、ニュースで言われて気づいたんだけど。

「女性だけ制服」の銀行文化廃止の流れ、それでも残る壁とは (毎日新聞)

多くの銀行には女性従業員だけ制服が存在するらしい。

そうして振り返って見ると、確かに窓口職員、女性は同じ服に揃っているが、

男性はあまり揃っていないような気もする。

これを廃止する動きがあると。

ただ、過去にも同様の取り組みをした銀行が頓挫した経緯もあるとも書かれている。


そもそも女性だけ制服がある経緯は下記の通りであるという。

金融関係者らによると、銀行を含む国内企業の多くは高度経済成長期以降、事務や接客で補助的業務を担う女性を「一般職」として採用。ビジネスウエアの種類が少ない女性の衣類を管理し、男性よりも賃金が低い女性の負担を抑えるために制服を貸与するのが一般的だったという。

なるほど。確かに制服を用意すれば、従業員の負担によらず体面を整えられる。

男女雇用機会均等法ができて、男性の職場に女性が入ることもあれば、その逆も増えたはずである。

本来ならばここで男性の制服も用意するべきだったのかもしれない。

しかし、そうはならなかったのは、それ以前より制服を着た女性と、自前のスーツを着る男性が混在していても問題がなかったからということだと思う。


なにより会社側からしてみれば制服というシステムを維持するのは金がかかる。

なのであえて問題のない男性従業員に制服を導入することには消極的で、

なんなら女性従業員の制服だって廃止したかったぐらいである。

そこで廃止を試みる銀行もあったのだが、往々にして銀行で働く女性というのは窓口業務に多いわけである。すると客の目に触れると。

男性のビジネスウェアに比べれば、女性のビジネスウェアは幅が広いですし、

それもあってか顧客からのクレームも相次いだそうである。

制服を着せることが客からの信頼獲得につながるというのが大勢だったと。


なお、銀行の女性従業員でも管理職であれば制服は着ないそうだ。

制服導入の経緯や男女雇用機会均等法の事情を考えれば、下記3パターンがあると。

  1. 女性が多く、女性は制服、男性は自前の服を着る職種(窓口業務など)
  2. 男性が多く、女性は制服、男性は自前の服を着る職種
  3. 男性が多く、男女とも自前の服を着る職種(管理職)

1.に着目すれば男性の制服が無いことが気になるし、2.に着目すれば女性の制服があるのが気になる。

しかし、女性でも制服を着ない3.のパターンがあることもまた事実である。

銀行の本音は制服なしで済む方が金がかからなくてよい。

というところで管理職は男女とも制服着ませんからねと制服廃止へ向かうわけである。


ところでこれを見て「あれ?」と思ったのが、日本最大の銀行代理業、日本郵便(郵便局)は男女とも統一された制服を着てるよねと。

調べたところ、確かに郵便局・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険には男女ともに制服が存在した。

診断・相談・助言実績/日本郵政グループ(日本ユニフォームセンター)

これ見て思いだしたけど、窓口業務でもゆうゆう窓口は集配業務にあたるから、旧郵便事業の制服なんですよね。作業服という感じだが。

あと、郵便局・ゆうちょ銀行・かんぽ生命にも外交員用の上着が規定されてるんですね。

なお郵便局でも管理職は制服を着ないようで、ニュースに掲載されている郵便局長の写真を見るとスーツには社章らしきものは付いているが、自前のものであろう。

しかし、これは銀行としてはかなり珍しいものであるのは確かなようで……

診断・相談・助言実績/みずほフィナンシャルグループ(日本ユニフォームセンター)

確かに女性の制服しか規定されてないですね。


制服がある方がよいか、ない方がよいかというのは案外難しい話である。

例えば学校の制服というのは経済的負担が重いという話もある。

しかしよい面もある。学校の制服は無条件に正装だからである。

すなわち就職活動であったり、入学試験であったり、校内・校外の式典であっても制服を着ればよいので、総合的には安上がりな面もある。

サラリーマンの場合、無条件で正装とまでは言えないが、一定範囲では認められる。

製造業における工場の作業着は工場内では正装とみてよい。

それで普段はネクタイ締めて仕事してるような営業マンが工場の作業着(わりとダサい)を着て客先に行くことがあるんですよね。


そもそも銀行が男性の制服を規定しなかったのは、窓口や定型的事務に従事する男性が少なかったからという面もあると思う。

そうして振り返って見ると、そういえば僕が小中学生の頃、近鉄の男女の制服がだいぶ違った時期があったような気がする。

鉄道職員といえばかつては男だらけの職場だった。

そこに女性の乗務員が少しずつ増え始めていた時代で、当時は女性乗務員を見る路線はかなり限られていた覚えがある。

おそらくトイレや更衣室などの整備が途上だったので、特定の事業所に集めていたのではないか。

で、制服というのも男性の制服がすでにある中で、後から女性の制服を規定したと。

そういう経緯だったんじゃないかと想像したが、真相はよくわからん。

その後、男女の制服は同タイミングで見直され、現在は統一が取れたものになっている。


制服廃止は経営面のメリットもあるが、働く側にも制服の融通の利かなさを打開できるものである。

特に接客業務にあたる人には、ふさわしい服を用意するのは経済的負担だが、

「今は価格も手ごろで良質なビジネスウエアも多い」とのことである。

制服のある女性、制服のない男性、どちらかが一方的に有利なわけではないが、

制服がないことによるデメリットは薄れ、メリットが評価されるようになった。

そのように解するべきではないか。


これとは別の論点ですけど、体形の違いなどもあって男女の制服は大きく異なることも多いわけですが、ここの差を埋めていく流れもある。

その中で女性の制服について、従来スカートだったところ、スカートとズボンを選べるようにするというのがある。

ただ、従来がスカートだったこともあって、あえてズボンを選ぶ人は色目で見られるようなこともあるから、そうなれば実効性に疑問符も付くわけである。

全員がズボンを履くのならこういう問題も起きにくいのですが。

例えば看護師というのは、かつては女性ばかりの職場でスカートを履いていることが多かった印象はある。

最近は男性の看護師も増え始め、なにより作業性がよいので男女問わずズボンを履くのが普通ですよね。


ただ、そこまでの正当性がないとなかなかズボンへの一本化は難しいんじゃないか。

ズボンを履きたい女性がいるように、スカートを履きたい女性もいるのである。

結局、このあたりの問題打開に悩めば、制服を廃止する方が手っ取り早い。

銀行の制服廃止の背景には、このような事情もあるかもしれない。

そこを「もともと男性は制服ないですから」で廃止できる銀行は楽かもしれないね。

やっぱり難しいのは学校ですよね。学校は本当にいろいろな人が入学しますから。

制服は経済的負担にもなるが、逆に負担軽減につながりうるものである。

低廉で使い勝手がよく品格のある制服が一番よいのだが、これが難しい。

企画展と平常展があってチケットどうする

今日は時間単位有給休暇の端数調整も兼ねて、昼過ぎから北の丸公園の東京国立近代美術館へ。

ここの美術館では初めてコレクション展の料金に含まれない企画展を見るのは初めてだな。

没後50年 鏑木清方展

いかにも混みそうなので平日で。その後にコレクション展もたっぷり見たから2時間観覧して、閉館30分前。


このチケットは基本的にe-tixで日時指定で購入する。

支払いにはd払いが使えるので金曜・土曜の「d曜日」のキャンペーン合わせで購入。

スマートフォンに表示させたQRコードを見せて入場するが、

入場時に「鏑木清方展」と書いたチケットの半券部分が渡された。

記念品? いやいや、これはコレクション展の入場券ですよ。

コレクション展と企画展で別々の入口があるので、出た後にコレクション展の入口で見せると、裏面に「3.23 MOMAT」という印を押印された。

なるほど、企画展側では券を切り取って、コレクション展側では押印して対応してるのか。


しかし、この方法には1つ問題がありますね。

企画展のチケットでコレクション展を見る場合、同日でなければならないが、企画展入口で渡されたチケットには入場日の記載が無い。

企画展の入口で日付印を押せばいいんですけど、そういうことはしていないと。

このように企画展の観覧券で平常展も見られるのは、博物館・美術館ではありがちな話だが、運用方法はいろいろで穴が見えるところもある。


まずは東京国立博物館、ゲートから入ると平常展を構成する本館・東洋館などに入れる。

そこから平成館・表慶館などの特別展の入口でさらに改札が行われている。

平常展のチケットだと入口のゲートで検印が押されるが、特別展のチケットだとここは目視だけ。

そして特別展の入口では、チケットをもぎって、日付印を押印している。

Webで購入したチケットでも入口ゲートでは目視確認のみ。

特別展の入口でQRコードを読み取ってチケットを無効化する。


この方法には明らかな穴があって、それは特別展の観覧券があれば、平常展だけ見て出るを繰り返すことができそうということである。

日付指定のチケットなら当日しか使えないが、プレミアムメンバーズパスの「特別展観覧券」だと期間内のどの特別展でも使えるので、いくらでもごまかせそう。

会員本人ならば平常展は何度でも見放題なのでこういうことをする理由はないが、

特別展観覧券は会員本人以外が使っても問題ないルールなんですよね。

分けられるが別付けになってしまった

入口で検印を押せばよいと思うのだけど。ただ、Webチケットだとそういう対応もできないが。


次に奈良国立博物館、ここは新館と本館(なら仏像館)に分かれている。

正倉院展のような規模の大きな特別展だと、新館=特別展、本館=平常展ですね。

そのためチケットは新館と本館、それぞれもぎれるようになっている。

よくできている気がするが1つ問題があって、日付が印字されていないので、同日に利用しているかがわからないのである。

あと、コンビニなどで発行されたチケットの場合、特別展の入口で回収して、本館側の耳だけ付いたチケットと引き換えていた。

ただし、昨年の正倉院展は混雑対策か平常展は別料金(割引)なので、チケットの引換をしてなかったり、最近の運用は違うかも。


京都国立近代美術館、ここは3階が企画展、4階がコレクション展(よく企画展がはみ出してるけど)となっている。

企画展の入口改札にはしおり状のコレクション展の観覧券が置いてある。

特別展の観覧券を持っている人には、チケットをもぎった後にこれも渡している。

実のところ、ここの企画展は 友の会会員 としてのみ観覧しているのでわからないが、

しかし、キャンパスメンバーでコレクション展を観覧したときのチケットの半券を見返すと、裏面には日付印(「26.11.03」のような素朴なもの)が押印されている。

おそらく企画展で渡しているものにも同様に押しているのではないか。

これにより企画展とコレクション展は同日に見なければならないわけである。


大阪の国立国際美術館、ここは地下1階に改札があり、地下2階のコレクション展、地下3階の企画展の入口、どちらにも改札がある。

ここの企画展も 友の会会員 としてのみ観覧したことがないので不明点はあるが、

ここも京都と似ていて、特別展の入口でコレクション展の観覧券が置いてある。

コレクション展の観覧券といってもコピー用紙に刷っただけのような素朴なものである。

ここに日付印を押印して渡していて、この券をコレクション展の入口で回収している。

以前はコレクション展の入口に改札なんてなかった気がするんだけどな。気のせいかな?

コレクション展で改札するようになったのは来館者数を正確に把握するため? と思っていた時もあったのだが、

ここでコレクション展の改札を設けない場合、東京国立博物館で書いたような企画展の観覧券で何度もコレクション展が見られる問題が発生しかねない。


東博はちょっといい加減すぎると思うのだが、特にWebチケットだとどうにも対応しにくいのは確かである。

1つのチケットを2段階で無効化するという考えがないのである。

企画展の改札が先ならば、国立国際美術館のように日付を入れた平常展の観覧券を渡すという対応もできるが、

東博の場合、建物の配置上、平常展の改札を先にしなければならない。

入口で特別展の観覧券を渡すという方法も考えられるが、東博は同時に複数の特別展を行っていることもあるし、最近は時間帯の指定もある。

さらにWebチケットのプラットフォームによっては、無効化後は一切表示できないものもある。

どうにも難しい。あまり複雑なことをしてはトラブルの原因である。


これは今は昔だが、東京国立近代美術館には本館と工芸館が近接してあった。

現在は工芸館は金沢に移転して国立工芸館となっているのは知っての通り。

その当時のチケットというのは2つもぎれるようになっていた。

工芸館では工芸館単独のチケットも存在したが、本館共通のチケットも買えた。

そんなチケットが手元に残っていて、工芸館の日付印が押されていた。

その当時の日付印はかなり大判のものだったが、今日押された日付印はずいぶんコンパクトなものだ。

もしかしたら工芸館移転時にこのあたりも見直したのかも知れない。

香港の感染拡大はすさまじい

来週から日本競馬では毎週末のようにGIレースが続く。

まずは春のスプリント王決定戦、高松宮記念からスタートである。

また来週はドバイワールドカップデーということで日本馬が大挙して遠征している。

なんと今年はサラブレッドの重賞8レース全てに日本馬が出るらしい。

2022ドバイワールドカップデーの出走馬 (JRA)

特にドバイシーマクラシック(芝2410m)は5頭出走で、上位人気のほとんどを占めている。

春シーズンの外国遠征といえば、もう1つ、毎年恒例なのが香港チャンピオンズデー、特にクイーンエリザベス2世カップである。

しかし、今年は地元馬だけのレースになるらしい。


4・24香港チャンピオンズデー 日本馬の参戦が不可能に 国際競走3レースは地元馬のみで施行 (東スポ競馬)

香港チャンピオンズデーは3つのG1レースからなる国際招待競走だが、

年末の香港国際競走ほどは遠征馬は多くなく、ほとんどが日本からの遠征で、それもクイーンエリザベス2世カップに極めて集中している。

ただ、クイーンエリザベス2世カップにおける日本馬の活躍は顕著であり、

昨年は日本からの4頭が上位4頭を占めるという状況だった。これは極端だが。

そんなレースに日本から遠征できないというのは日本の競馬関係者にも大きな落胆だった。


このような判断に至った背景には、香港における新型コロナウイルスの状況が悪いことがある。

これがただ事ではないということがニュースを見ていてわかった。

香港 2021年末からの新規感染 全人口の1割超に 封じ込め長期化も (NHK)

感染者数の報告が多いだけならまだしも、死者数まで多いという。

香港の人口は750万人ほど、東京都の半分ぐらいですね。

それで連日200人以上が新型コロナウイルスで死んでいるという。

東京都だと多い時期で1日30人程度である。(この中には死因が新型コロナウイルスとは言いがたい患者も含んでいる。特に最近はその傾向が強い。)

地域ごとに死者数の考え方は違うので、数字の比較には注意が必要だが、1桁以上多いのだから相当である。


どうしてこんなことになっているのか?

まず、香港といえば世界有数の過密都市ですよね。高齢者との同居も多く、家庭内感染がかなり多いということがある。

そしてもう1つ、高齢者のワクチンの普及率が低い上に、ワクチンの効果が低いのである。

ここが日本と香港の差として大きいのではないかと思う。

2022年香港でのオミクロン株BA.2の流行-3(訂正版) 2022.3.4現在 (pdf) (日本感染症学会)


香港の新型コロナウイルスワクチンの普及率は数字の面では決して悪くはない。

1回以上接種が人口の85%、日本の81%より良いぐらいである。

ただ、年齢別に見ると、12~59歳では9割以上の普及率があるのに、

60代で88%、70代で78%、80歳以上で51%と高齢者ほど低い。

それもここ数ヶ月で伸びてこの数字ですから、2回接種完の割合はもう少し低い。

3回接種の普及率うんぬんと言っている日本とはだいぶ違う。

(香港でも3回目接種は行われているが、そもそも2回接種完の割合が低ければどうしょうもない)


さらに問題なのがワクチンの種類。香港で使われているのは Comirnaty (BioNTech)とCoronaVac (Sinovac)の2種類だという。

Cominatyは日本ではファイザーワクチンとして知られている。おなじみmRNAワクチンで、こちらは2回接種完でもオミクロン株にもそこそこの効果が続く。

問題はCoronaVacだが、こちらは中国で早期に開発された不活化ワクチンである。

これはこれで効果があると思っていた時期もあったのだが、オミクロン株での効果低下はもっとも顕著なグループである。

さらに悪いのはこの使い分けで、高齢者ほどに不活化ワクチンの割合が高い。

60代以上では7~8割が不活化ワクチン、2~3割がmRNAワクチンである。

それ以下の年代では6割がmRNAワクチン、4割が不活化ワクチンとかそれぐらい。

だから香港の80代以上というのは、ワクチン未接種が半分、4割が不活化ワクチン、1割がmRNAワクチンとか、そんな数字なんですよね。

東京都だと同年代の2回接種完が97%(大半はmRNAワクチン)、さらに3回接種完が78%ですからね。


また、香港では新型コロナウイルスに顕著に効く薬が十分使われていないという。

日本でも医者にかかれなければ使いようもないと言われたものだが、医療の逼迫により医者にかかることがそもそも困難なのは要因の1つである。

そもそも「人口の1割超が感染」というのもだいぶ過小な数字だと言われていて、

正味の感染者は人口の半分にも達している? という話もある。

まぁ確かに全員診断されるとは限らないので、このギャップは致し方ないのだが。

ただ、近国で診断数が多い韓国だと過剰診断の感があるのと比べると、診断数の多さだけではない深刻さが見えている。


というわけで非常に困った話ではあって、さらに中国大陸でよく行われた都市封鎖して一斉検査というのも香港には適用できていないのが実情である。

というか都市封鎖はともかく、一斉検査しても陽性者を隔離しておく場所がない。

このため一斉検査の意味が無いというのも実施できない理由になっているという。

一斉検査をやらないことは妥当としても、それに変わる打開策も乏しい。


さて、今回、香港ジョッキークラブが香港チャンピオンズデーへの外国馬招待を断念したのは、

香港入境時が困難とか、そういう問題よりは香港競馬の開催継続を優先したということがあるそう。

香港ジョッキークラブでは、競馬関係者をバブルの中において開催を継続している。

ただでさえ香港の競馬関係者をバブル下に置くだけでも大変なのに、外国(実質的には日本)の競馬関係者が加われば、もうとてもじゃないが回らないと。

そのような実務的な困難から断念したそうである。


一方で香港競馬のレベルは決して低くなく、地元馬だけでもG1レースとしての体面は保てるだろう。

もっとも例年なら世界トップクラスの芝中距離レースに列せられるクイーンエリザベス2世カップだが、今年は並のG1レースということになろうと思う。

ちょうどこのことが発表されたのは日本の金鯱賞の1週間前ぐらいだった。

金鯱賞といえば、制度上は大阪杯の前哨戦だが、レース間隔を考えると香港のクイーンエリザベス2世カップの前哨戦に使う馬が多いレースでもある。

金鯱賞でも1番人気に推され、結果2着だったレイパパレも、香港にいくつもりで準備していたのだが、断念せざるを得なくなった。

断念した馬が向かう先は大阪杯である。

今年初めは大阪杯はエフフォーリア以外のメンバーが揃わないかもね――

なんて言われていたのだが、思わぬ形で混戦模様になってしまった。


ドバイに行った馬も香港への転戦を考えていたのはいるでしょう。

特に香港ヴァーズ2勝のグローリーヴェイズなんてそうでしょう。

このあたりの長距離勢は天皇賞(春)も考えるのかなぁ。3200m戦だけど。

2億円チャレンジになっても相変わらず3勝クラスからの格上挑戦できるんじゃないの、

とか言ってたけど、もしかするとオープンクラスでも実績次第では難しいのかな。

チャンピオン決定戦としては実績馬が揃うことは良いことではあるけど、そういう空隙だからこそ狙っていた馬もいたはずで、作戦変更が必要かも。