鉄道では非効率というのはこういうの

ちょっと前にこういうことが報じられた。

JR西社長「輸送密度2千人以下は非効率」 路線見直しに目安 (朝日新聞デジタル)

輸送密度が2000人/日を切る区間というのは鉄道の長所が生きず非効率なので、

こういう路線を上場企業でもあるJR西日本が続けるのは難しいという話である。

こういう考えは新しい話ではなく、以前から言われていた話なんだけど。


じゃあ輸送密度が2000人/日を切る路線ってどんな路線だろう?

なんとなくローカル線っぽいなぁと思うかも知れないが、

当初から専ら沿線の村落や小規模な都市の人々が使うような路線というのはそう多くない。

そういう路線で利用が振るわない路線の多くは国鉄末期にだいたい廃止・移管されている。

現在、JR西日本が経営していて、利用が振るわない路線というのは、かつては都市間の長距離列車が走った路線が多いのである。


というわけで2019年のデータで2000人/日を切る路線を列挙して、

路線の背景や現在の利用状況、沿線地域の交通機関などを調べてみた。

あまりあまり聞き慣れない地名も多いかもしれないので地図片手に読むとよい。

まずはかなり利用が少ない500人/日以下の路線。[]内は2019年の輸送密度(人/日)である

  • 大糸線(糸魚川~南小谷)[102]
    • 沿線のスキー場目当てに大阪・東京から優等列車が走っていたが現在は皆無
  • 九頭竜線[399]
    • 岐阜県に抜ける越美線計画で建設されるも未成、越前大野~九頭竜湖(53km中21km)は極端に本数が少ない
  • 姫新線(上月~津山)[413]
    • 大阪~鳥取/新見の優等列車が走っていたが廃止、大阪~津山は中国ハイウェイバスが代替手段
  • 因美線(智頭~津山)[179]
    • 岡山/大阪~鳥取の優等列車があったが智頭急行経由(スーパーいなば・スーパーはくと)に代替
  • 姫新線(中国勝山~新見)[306]
    • 大阪~新見の優等列車があったが廃止、大阪~新見は中国道経由の高速バスが運行
  • 芸備線(備中神代~三次)[11~215]
    • 広島~米子などの優等列車があったが廃止、広島~庄原/松江/米子には高速バスが運行
  • 福塩線(府中~塩町)[162]
    • 福塩線はこれまで優等列車の設定なし、福山~府中は電化され比較的利用が多いが非電化区間は極めて少ない、福山~三次は高速バスが運行
  • 木次線[190]
    • 広島~米子の優等列車があったが廃止、広島~松江・米子は高速バスあり
    • 出雲横田~備後落合(82km中30km)は極端に本数が少ないが、観光列車 奥出雲おろち号の目玉区間
  • 小野田線[444]
    • 工業地帯を走る路線、石灰石・石炭輸送で賑わったが貨物輸送は廃止済
  • 美祢線[478]
    • 博多~米子などの優等列車があったが廃止(山口線に集約)、かつては石灰石・石炭輸送で賑ったが、2013年で貨物列車全廃
  • 山陰本線(益田~小串)[271~351]
    • 博多~米子などの優等列車があったが廃止(山口線に集約)、新山口~東萩は高速バスが運行

この中で優等列車が走ったことがないのは、九頭竜線・福塩線・小野田線ぐらい。

ただ、現在も優等列車が走っている路線は1つもなく、その機能は高速バスに移ったものが多い。

しかし、このあたりは本当に利用が少ない。

区間の平均輸送密度なので少なく見えている路線・区間もあるかもしれない。

九頭竜線は大野~九頭竜湖で低く見えていると思うが、しかし福井~大野に限っても700人/日には達しないだろうから、細いことに違いは無い。


それよりもう少し多い1000人/日以下の路線はこう。

  • 小浜線[991]
    • 名古屋~米子や京都~敦賀(舞鶴経由)の優等列車があったが廃止、2003年電化
  • 姫新線(播磨新宮~上月)[932]
    • 大阪~鳥取/新見の優等列車が走っていたが廃止、姫路~上月は兵庫県の高速化事業で利用者が伸びた区間
  • 山陰本線(城崎温泉~鳥取)[693~921]
    • 現在も大阪との間で 特急はまかぜ が3往復運行され、カニのシーズンには増発されている、かつては東京・京都・大阪~鳥取・出雲市などの優等列車が多く走った
  • 姫新線(津山~中国勝山)[820]
    • 岡山~中国勝山や大阪~新見の優等列車があったが廃止、岡山~真庭は高速バスが運行
  • 芸備線(三次~狩留家)[713]
    • 備中神代~三次と同様に優等列車が走ったが廃止、広島~三次は高速バスが運行
  • 山口線(宮野~益田)[535~678]
    • 現在も 特急スーパーおき が3往復運行、SLやまぐち号が走り蒸気機関車の保存活動の場でもある

山陰本線(城崎~鳥取)や山口線は現在も特急が走る区間ですね。それでも少ないですね。

姫新線(播磨新宮~上月)が出てくるのは意外だったのだが、姫新線の姫路~播磨新宮は7377人/日なので、兵庫県内区間で均せば利用状況は悪くない。

紹介でも書いたように兵庫県内の姫新線は鉄道への期待度がわりと高い区間である。


それよりは多い2000人/日以下の路線。

  • 関西本線(加茂~亀山)[1090]
    • 大阪市内~加茂と亀山~名古屋は電化されるも、この区間は非電化のまま残っている   
    • 関西鉄道の本線として開通し、私鉄時代は大阪~名古屋で国鉄と争い、国鉄時代も大阪~伊勢や東京・名古屋~奈良の優等列車があったが廃止、近鉄特急が代替手段
  • きのくに線(白浜~新宮)[1085]
    • 1978年電化、特急くろしお が5往復運行、他に名古屋方面から特急南紀が紀伊勝浦まで乗り入れ
  • 播但線(寺前~和田山)[1222]
    • 現在も 特急はまかぜ が3往復運行されている、姫路~寺前は電化されたが、この区間は非電化で残る
  • 山陰本線(出雲市~益田)[1177]
    • 現在も 特急スーパーおき・スーパーまつかぜ が7往復運行、かつては東京・京都・大阪への優等列車もあった
  • 岩徳線[1246]
    • 山陽本線のショートカットルートとして開通するも、海沿いの山陽本線が複線化されたためローカル線化

この他、年により2000人/日を割る区間としては、加古川線(厄神~谷川)と呉線(三原~広)があるが、前者は極端に本数が少ない区間も含んでいるのでそこまで悪くないかと。

それで、特急運行区間も3区間あるんですよね。

きのくに線の白浜~新宮すらこんな利用状況なんだね。この区間は鉄道が遠回りなのもあるとは思うけど。

関西本線と岩徳線は典型的な元幹線が取り残されたローカル線ですね。


こういうローカル線ではありがちなのだけど、設備などの都合で増発が難しい場合があって、

通学に適した列車がないので、鉄道沿線をスクールバスで通学するということもある。

2018年に廃止された三江線はまさにそんな路線だった。

バスなら集落の中に入り、都合の良い時間に、学校・病院に向かって走れるので、

極端に輸送密度が低い路線はバスの方がメリットが多い場合がけっこうある。

県境や生活圏をまたぐ路線だと、越境利用はかなり少ない場合があり、

すると鉄道の融通の効かないところが目立つので、地域内のバスで代替する方がよいだろう。

(ただ、そういう場合、公共交通で越境する手段自体が失われることも多いが)


一方で道路状況が悪いため、鉄道への期待が大きい路線がある。

九頭竜線なんてそうなんじゃないかと思う。汽車の本数が少ないのを埋めるようにバスは走ってるが、問題は冬場である。

雪国の場合、冬場は公共交通を使う人が増え、さらに道路状況が悪化するため。

実は福井県には失敗体験があって、それが京福電鉄が福井県内の鉄道事業廃止を表明し、バス代行輸送をしたところ、冬場にはバス代行が成り立たなくなったのである。

しかし京福には金がないということで、福井県と沿線市町村はえちぜん鉄道を設立し、同社の福井県内路線を譲り受けて鉄道を存続させることになった。

九頭竜線も同じだと思うが、しかし豪雪地帯で平時の運賃収入が極端に少ないと、採算はとてつもなく悪いわけで、これをJR持ちにさせるのは酷だなと思う。

福井県や沿線の大野市・福井市は相応の負担をするべきで、住民もその意義を認めるべきだろう。


ところで、JR以外の経営するローカル線の利用状況というのはどんなもんなんだろうか?

三セクや貨物鉄道、意外にある「儲かる路線」 (3/5) (東洋経済オンライン)

まぁ営業係数の試算は参考程度として、輸送密度はわり算で計算してるだけなので。

行政が出資する会社を列挙してるので、なぜこの会社が?というのはあるが。

大都市圏の地下鉄や通勤新線を除けば2000人/日を超える路線は本当に限られる。

JR特急が通過する北越急行(北陸新幹線開通前)・伊勢鉄道・智頭急行であったり、

新幹線開通後の在来線を継承した 青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・しなの鉄道、

あとは旧近鉄の伊賀鉄道(当時は近鉄の連結子会社、伊賀市が2%出資してるのでリストアップされてる)ぐらいかな。

1000人/日を超える路線すらかなり限られますね。

それで鉄道としての有用性はどうだろうか? 利用状況を細かく見ないとなんとも言えないが。


同じことはJRの輸送密度が低い路線にも言えることではある。

注意が必要なのは輸送密度が低い路線ほど採算が悪いかというとそうとも言えないことである。

極端に利用が少なければ、極端に本数を減らしてコストを抑えることができる。

逆に本数を多く走らせて、乗客は乗るが、コストがかかるから赤字がかさむということはある。

JRの経営としては赤字の絶対額の方が興味があるだろうから、

本数を絞って、結局はバス・タクシー・自家用車に流れているという路線もあると思う。

これをどうにかしたければ地域で引き取るとかしないとどうにもならんだろう。

というか九頭竜線の輸送密度が低いのはそのせいじゃないのかなぁ。


そう考えると関西本線とかかなりきつそうだなと思った。

昼間も含めて1時間1本は走り、朝夕は1時間2~3本、2両編成での運行がメインという。

しかも、平行するバスはほとんどないので、流出しようもない。

むしろ奈良市東部(柳生・月ヶ瀬など)では地域を走るバスでなく、京都府内の関西本線の駅に自家用車などで行き、そこから列車で奈良や京都へ向かう話も聞く。

名古屋~伊賀の高速バスはあるが、県内移動は列車という役割分担はあるはず。

伊賀市にとっては近鉄もあるが、ルートが全然違うので役割分担は明確であろう。

それで区間全体で均すとこの利用状況というのは赤字がかさんで仕方ないと思う。

しかし、有用な路線であることは確かである。バスでの代替性はなんとも言えませんが。


2000人/日が1つのラインだとは言われているけど、

鉄道から他の手段への代替を考えるラインは実質的には1000人/日よりさらに下なのかなというのがここで列挙しての印象ですね。

ただ、鉄道として有用でもJRに赤字を持たせては維持できない路線は多いだろう。

そういう路線に対して地域でどう立ち向かうかは考えないといけないのかなと。

地域で赤字を持つならば、国からの補助金が使える場合もあるので、JRが経営するよりは有利な場合が多い。

これは地域により全く事情が違うので、あまり輸送密度にはとらわれすぎない方がいいかもしれない。


ちなみに東日本管内はどうなのかとデータを調べてみたけど、

エリアが広いのはあるけど、本当にものすごい数あって整理が付いていない。

しかし全体として県境や地域圏をまたぐところで散々な利用状況の区間がけっこうある。

この路線って越境区間はこんなに利用が細るんだと驚くばかり。

またこちらも整理できたら紹介できたらと思う。

無観客というだけでなく別会場

本来なら今日は早朝から那覇空港へ飛んで、沖縄市に行き、北谷町に泊まっていたはずなのだが……

2022年1月29日(土)~1月30日(日)に沖縄アリーナにおいて有観客ならびに有料生配信にて開催を予定しておりました「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! Tropical Land」につきましても、新型コロナウイルス感染症の2022年1月に入ってからの感染急拡大の現状および沖縄県を含む3県におけるまん延防止等重点措置の適用を考慮し、本イベント会場にご来場いただくすべての皆様の健康・安全について慎重に検討しました結果、沖縄アリーナにおいての有観客での開催を見合わせ、別会場においての無観客での有料生配信のみの開催とさせていただくことを決定いたしました。

(【ミリオンLIVE上映会開催中止】【シンデレラ10th沖縄公演無観客開催】についてのご案内)

これが発表されたのは1月11日のこと。

まん延防止等重点措置が出たのは9日だが、実際には年明け早々には無観客化に向けた調整をしていたんじゃないかなぁ。

正直かなり早い決断と思ったのだが、その背景には「別会場」ということがあると思う。


そもそも、なんで沖縄なのか? というところは当初から疑問ではあった。

どう考えても地元からの参加者は少なく、出演者はもちろん、スタッフも多くは東京から行くことになるだろうから。

沖縄市や沖縄県から好条件でのオファーでもあったのだろうか?

とはいえ、こういう公演に観客・出演者・スタッフが付いていくのもシンデレラガールズらしいとは言える。

それで準備を進めていたわけだが、年末から沖縄県での新型コロナウイルスの状況が悪化すると、

スタッフ・出演者が沖縄県に渡るということも、それなりに心配事であった。

となると無観客化では済まず、中止・延期という決断もあり得たわけである。


ところが1月上旬であれば、機材を沖縄に送るより前だったはずで、

そしたらその機材を関東圏に置けば、そこまで懸念無く無観客開催はできる。

もともとインターネット配信は予定していたイベントで、実績も十分ある。

しかし、アリーナで使う巨大ステージを置ける場所というのはなかなか限られる。

その上、多忙な出演者が多いので、日程を変えるわけにもいかない。

そういう調整が付いた上で、1月11日に発表するに至ったと考えられる。


具体的にステージが配置されたのは幕張メッセ イベントホールだったらしい。

特に客席は必要ないと思うのだが、手配が付いた会場がここだったのだろう。

もちろん仮設席は用意してなかったけど。

もともとシンデレラガールズのイベントはカメラが多く配置されるが、

客席がないのをよいことにかなり大胆な配置もしていたようである。

演目については当初の予定通りとのこと。特に変える理由もないですが。

なので会場は千葉だけど、内容は沖縄を思わせるものが多かった。


開催か中止・延期かという話であれば、決断を引き延ばした可能性はあると思う。

現状の沖縄で実施可能か不可かというのは意見が分かれるところかもしれない。

(でもやっぱりほとんどが県外客であることを考えたら妥当性はないかな)

しかし、この方法であればかなり確実に無観客開催はできるので、

チケット収入を失い、代替会場確保などの新規コストはかかるとしても、インターネット配信である程度は回収できるということである。


あと、これは現状からすると運が良かったという話になるのかも知れないが、

出演者は誰1人として欠けることはなかった。

他のコンテンツだと、体調不良で出演者の欠席が相次いだり、

レッスン期間に新型コロナウイルスへの感染で準備が間に合わず、欠席になったり、

それで欠けた状態で開催したり、代わりの出演者を連れてきたり、

集団感染や重要メンバーの感染だと中止・延期ということもあるかもしれない。

もちろんよく対策はした結果ではあろうが、それはどこでも同じことだろう。


正直、チケットも用意され現地での観覧を予定していただけに惜しい思いはある。

明日以降に沖縄観光もあれこれ計画していたのが吹き飛んだのもね。

しかし、一方で沖縄県の状況は相変わらず悪く、そこそこの長期滞在となればリスクは軽視できない。

どうしても旅行だと外食に頼ることになりますからね。

もし開催されたとしても滞在期間の短縮を考えた可能性は高い。


幸いにして東京~那覇の往復で利用する予定だったソラシドエアは、提携先のANAに歩調を合わせてか、1月20日に無手数料での払戻・変更を認めることを発表し、

早く払い戻してもいいことはないからと直前まで放置していたこともあって、旅費は全て返還されることになった。

チケット代も返還され、ただしインターネット配信のチケットを買ったので、そこはあまり変わらないが。

(もともと1公演のみ観覧の予定だったが、インターネット配信なのをよいことに2公演分買ったけど)


いろいろ意見はあるだろうけど、スケジュールが崩れることは避けられたので。

このシンデレラガールズの10周年ツアーは、ここまで4公演のうち、愛知(常滑)公演は直前で延期に追い込まれている。

その後に多少の出演者変更はあったが、実際に延期日程で実施できたけどね。

それに比べれば今回は早めの決断でスケジュールは守れたわけで、失うものはあったにせよ、無観客開催でもそれなりに目標は達成出来たのではないか。


ちなみに追加公演として総まとめとなる公演が4月に予定されていて、会場は西武ドーム。

出演者全員シークレットというかなり珍しいことになっているが、果たしてどういう仕掛けなのか?

一般的にはあまりよく思われない西武ドームだが、うちからは行きやすいですからね。

闇鍋のために遠征するのか? ということもないのでチケットを狙おうと思う。

しかし4月の西武ドームは日が落ちると寒そうだな……

過去にシンデレラガールズで11月の西武ドームに行ったことがあって、このときは本当に寒かったが。さすがにそれよりはマシかなぁ。

現金封筒は2回変わっていた

郵便局にPayPayフリマで売れた商品の出荷のために行った。

普段はスマリボックスから発送することが多いのだが、当日便に入るか微妙な時間だったのと、近くまで買い物に行く用事があったのでね。

土曜日の郵便窓口はやっている郵便局が限られるだけに混雑してる。

番号札が置いてあるけど7人待ちですか。まぁ郵便窓口なのですぐ回るけどね。


ゆうプリタッチで出したラベルを貼るために机を使おうとしたが、

机も埋まってて、貯金窓口の記載台でペタリと貼ったのだが、

その机で作業している人の1人が現金封筒にあて名を書いていた。

その現金封筒を見て、複写式じゃないのか……と思ったのだが、

調べたところ2016年から、現金封筒は複写式ではなくなったようだ。

その後、昨年にさらに変更され、二重封筒から同じ強度のある一重のものに変わったそう。

現金書留用封筒、二重→一重に仕様変更 (Impress Watch)

そう言われると濃い茶色の封筒になりましたね。


複写式でなくなったことすら今さら知ったのだが……

なぜ、かつて複写式だったかというと、書留の受領証を作るためである。

現金封筒に貼られた複写紙に宛先・差出人を記載すると、封筒に宛先・差出人が記載される。

この複写紙は、窓口と差出人の控えとなる受領証と、受領印を受け取る配達証になったわけである。

本来、書留を出す場合は差出人が受領証を記載しなければならない。

(ルールはこうだが、窓口の人が書いてくれることも多かった)

現金封筒は必ず現金書留で使うので、手間がかからないようにこうしていたと。


とはいえ、ここ10年ぐらいの間に書留を出したことある人は知ってるかも知れないが、

郵便局の窓口端末は封筒をカメラ撮影して、その写真を宛先・差出人情報として受領証を作成する機能を持っている。

自分で受領証を作って持参しない限りはほぼこれで作っているはず。

また、書留の配達証は専ら配達時に端末から出るラベルシールを使っている。

このため、複写式の受領証・配達証を作る必要はもうないということである。

さらに二重封筒もやめてしまえば、丈夫な封筒以上の意味はない。

(とはいえ内国郵便約款で現金書留は原則として現金封筒を使うルールである)


調べたら2012年、高専専攻科時代に学位授与の書類を郵便局から送るときに、

このカメラ撮影で作成された受領証を初めて受けとったようである。

それを追うように現金封筒が複写式をやめたというのが実情のようだね。


ところで現金書留といえば、二重封筒とともに特色があるのが割印だった。

従来は口に3つ割印を押していたが、新しい現金封筒では上下2箇所に改められた。

割印をする理由は、窓口で差し出されてから配達までに封を開けられていないことを確認出来るようにするため。

内国郵便約款にはこのような規定がある。

郵便物を交付する際外部に破損の跡がなく、かつ、重量に変わりがないときは、その郵便物に損害が生じていないものと推定します。

この「外部に破損の跡がなく」ということを確認するための割印なんですね。

こういうことは現金書留に限ったことでは無いと思うのだが、

中身が現金である現金書留については特に厳重に考えていると言うことではないか。


土曜日の郵便窓口に来る人は速達を出す人が多かったですね。

速達料金が僅かに下がって、250g以下では260円になった。

定形外100g以下の140円と足して400円払う人が2人ぐらいいた。

400円だったらレターパックライトの方が安いなと思ったけど、

レターパックライトは速達並みに速いけど、速達ではないからな。これはこれでよいのかもしれない。

定型25g以下+速達だと344円ですか。

かつてこの目的で350円切手(80+270=350)があったのが懐かしい。

消費税率8%になったときに代替となる362円切手は出ず、374円切手もなく、344円切手もない。

速達をポスト投函で出す人は少ないのは事実だけどね。あと260円切手自体はある。

(上に赤線を引いて、料金分の切手を貼ればポスト投函でも速達になる)

長い路線の真ん中だけ廃止

ニュースで報じられていたのですが。

根室線富良野〜新得間 沿線自治体が鉄路存続断念 バス転換へ (NHK)

災害のため長期不通になっている区間を含んでおり、もともと利用が極めて少ない区間だった。

このことからJRとしては廃止を提案していたが、沿線市町村もやむなしというなったという話である。


ところでこれは滝川~根室を結ぶ根室本線の一部区間にあたるが、

中間部分のみの廃止で、滝川~富良野と新得~根室については今後も存続する。

このように中間のみ廃止されるというのは珍しいことだが、これには理由がある。

根室本線の新得~釧路については特急(おおぞら・とかち)が運行されているのだが、

これは札幌~南千歳の千歳線、南千歳~新得の石勝線とセットで札幌~釧路を結んでいる。

石勝線というのは札幌~帯広・釧路を高速で結ぶための路線として作られた。

この経緯から特急しか運行されない区間もある、というかほとんど特急以外は使い物にならない。

実は滝川~新得の根室本線というのは、札幌~滝川の函館本線とあわせて、かつて札幌~釧路を結んだルートだったんですね。

しかし石勝線開通後にはこの役目を失ったわけですね。


それでも滝川~富良野はローカル線として一定の利用があるという。

収穫期には農産物を運ぶ臨時貨物列車が設定されるのも特徴的である。

しかし、富良野~新得については本当に利用が少ないわけですよね。

そこに2016年に台風で被災し、土砂流入や線路流出があったわけですね。

特急運行区間も被災して、橋が流されたところもあったが、年内に復旧している。

しかし、もともと需要が細かった東鹿越~新得はJR北海道の経営問題もあり、手つかずのままバス代行輸送を続けたという。

ちなみにこのバス代行輸送、途中にあるサホロリゾートの送迎バスを兼ねており、新得駅~サホロリゾートの利用は無料だそう。


これにより将来的に根室本線は 滝川~富良野 / 新得~根室 の2区間に分断された路線となる予定である。

このようにもともと1本の路線だったものが複数区間に分断されたものはJRに複数ある。

  • 信越本線 : 高崎~横川 / 篠ノ井~長野 / 直江津~新潟
    • 横川~軽井沢は新幹線開通に伴い廃線(バス転換)
    • 軽井沢~篠ノ井と直江津~妙高高原は新幹線開通に伴い しなの鉄道 に移管
    • 妙高高原~直江津は新幹線開通に伴いえちごトキめき鉄道に移管
  • 筑肥線 : 姪浜~唐津 / 山本~伊万里
    • 電化時に 虹ノ松原~山本 に代えて 虹ノ松原~唐津 の新線を建設し、(西唐津~)唐津~山本 は既設の唐津線を走るようにルート変更したため
  • 鹿児島本線 : 門司港~八代 / 川内~鹿児島
    • 新幹線開通時に 八代~川内 を肥薩おれんじ鉄道に移管したため

とはいえ、横川~軽井沢を除けば、線路自体はつながった状態で残っていると言える。

横川~軽井沢は急勾配のため電気機関車の力を借りる必要があり、線路がつながっていてもあまり意味が無いということで廃止を選んだとみられる。

高崎~軽井沢は北陸新幹線が走っており、新幹線をローカルな移動に使うことにできる。


それにしても分断路線になると路線名が全く実態に即しないものになるのだが、

分離・改名されたりすることはないのかと思ってしまうが、なかなかないですね。

信越本線の 篠ノ井~長野 はこの区間だけ走る列車はほとんどないので、

篠ノ井線 と しなの鉄道線 の混在区間みたいな認識だと思うけど。

しかし、他区間は群馬県内・新潟県内路線になっても専ら「信越線」と呼ばれている。

おそらく根室本線もそうでしょうね。これも変わらんでしょう。


しかし、こういう形で線路が分断されても残るのは珍しいですよね。

廃止するほど利用は少なくないが、車庫と線路が切れるのでまとめて廃止ということもありますから。

根室本線の場合、石勝線と合わせた幹線と、滝川からの支線という2つの路線に分かれるだけで、分断された状態でも運行上は全く問題はない。


とはいえ、今後こういう長大路線の分断というのはいろいろ起こるかも知れない。

例えば、山陰本線、京都から城崎・鳥取・松江経由で幡生(下関の隣駅)に至る路線だが、

新幹線中心のネットワークになる中で走り通す列車はとうに失われている。

特急運行区間も多いが、兵庫県・鳥取県境の浜坂~鳥取は はまかぜ号1往復のみで、しかもこれは車庫への出入りのためだと言われている。

県境区間では普通列車の利用も少ないという。

存廃が議論されている状況ではないが、あっさり廃止になっても不思議のない区間ではある。

なお、通勤電車が比較的多く運行される京都~園部では嵯峨野線という愛称路線名が付いており、かなり定着している。

ただし特急を意識してか「嵯峨野・山陰線」という案内も多く見られる。


こういう分断路線が私鉄・公営にもないか調べたけど、見つからなかったね。

そもそも私鉄・公営って1路線がやたらと長いことがなかなかないしね。

一部廃止により孤立路線となったものを探しても、京阪京津線の三条~御陵廃止(地下鉄東西線への乗り入れに変更)ぐらいしか見あたらない。

しかし、京阪本線と京津線はもともと直通できたわけでもないですからね。

ここでいう分断路線とは全く違う話だと思う。

新幹線開通に伴う在来線移管により、JRの営業路線として孤立することになった大湊線・七尾線に近いケースだと思うが。

これはこれで興味深い話ではあるんだけど。

決済アプリというよりポイントカードの感想?

au PAYの画面がリニューアルされて、PayPayみたいだなという話が。

確かによく似てますね。

トップ画面に1次元バーコードとQRコードの両方があるのは、PayPayが昨年3月に導入したものですね。

PayPayアプリのホーム画面でQRコードが表示できるようになりました (PayPay)

僕はこの機能使ってないけど。松屋とかで使う人は便利かも。

これと同じようなことができるんですね。これに加えて残高表示まで付いてる。


それでこういう決済アプリをいろいろ見比べていて思ったのだが、

最近導入した楽天ペイのアプリが僕にとっては使いやすいなと思った。

逆にうーん……というのがd払いである。

しかし、この2つのアプリ、決済機能というよりはポイントカード機能で使うことが多く、この観点からの感想である。


楽天ペイのアプリは考えようによっては無骨かもしれないが、よくできている。

「コード・QR払い」「チャージ・送る」「ポイントカード」「楽天Edy」と並んでいて、ワンタップでそれぞれの画面を切り替えることが出来る。

このアプリは楽天ポイントカード表示のために使うことが多いので、

ワンタップですぐにポイントカードが表示できることは便利なのである。

アプリを立ち上げて、すぐ表示される楽天ペイの決済画面に1次元バーコードとQRコードが並んでいる。

1画面にあれこれ凝集させているPayPayよりも、実はこっちの方が便利なのでは?


逆にd払いは、アプリの起動だけでも若干まごつく。

そこからさらに右下に浮かんでいる「dポイントカード」というボタンをタップしてポイントカードを表示するのに、少し手間取る。

支払いについては1次元バーコードは起動した画面に表示されているが、

QRコードを表示させるには、その1次元バーコードや近くのQRコードっぽいマークをタップする必要がある。

これがわかりにくて、以前、松屋の券売機の前でd払いアプリを持って困っている人がいて、ここタップすれば出るよと教えてあげたことがある。

あと、僕はd払いをユーザースキャンで使ったことないけど、ユーザースキャンを呼び出すのは画面上部の「読み取る」というところをタップするのだが、

大きめのボタンで「スキャン」とあるPayPayなどに比べると、わかりにくい印象がある。


ポイントカードの呼び出しで言えば、PayPayアプリでのTポイントカード表示の方がもっとひどいけどね。

僕がその用途で使ってなかったというだけとも言える。

(現在はTポイントアプリが入ってるが、それ以前はファミリマート以外でもFamiPayを使ってモバイルTカードの表示をしていた)

1つのアプリでポイントカード・決済を兼用するならば、やはりスムーズに切り替えられてこそだと思うので、その点では楽天はとてもよいと思う。


ちなみにau PAYはPontaカードの表示機能がある。

Pontaポイントを表示しているところではなく、その下の「Pontaカード」をタップするというのが直感的ではない気がするがわかれば……

しかし、この画面からPontaを呈示することってどれぐらいあるかなぁ。

そもそもPontaはローソンぐらいしか使うことがないからなぁ。

そのローソンでもQUICPayで払っとけばタッチするだけでポイントカード読むし。

今度のau PAYのキャンペーンでローソン使う時には使うかも知れないが。


まぁそれ決済アプリの使い勝手か? という感じはあるけど、こんな感想。

実際のところ、使い勝手がよいからこれで払うなんて選び方はしないからね。

どれだけ煩わしくても、マツモトキヨシだのdポイント加盟店ではd払いアプリでdポイントカードを表示するしかない。

dポイントカードのアプリを入れればよいという話もあるが、そんなに違うか?

札幌の排雪は大変

今月14日、北海道で大雪に見舞われ、札幌でも相当な雪が積もったが、

これの除雪にかなり手間取っているらしく、幹線道路の除雪でも先週までかかったようだ。

生活道路の除雪作業はさらに滞っており、やっと回りつつあるのかな?


今まで住んだことあるところはずっと雪がほとんど降らないところだから、

雪対策の知識は乏しいが、まず除雪と排雪という言葉を知る必要がある。

除雪は雪を除けると書くが、これは道の脇に除けるぐらいの意味であり、

除雪後の道路脇には雪山が残されることになる。

しかし、雪山を積み上げるにも限度というものがある。

そのため、雪を運び出す「排雪」という作業を行うわけですね。


しかし、排雪というのは大変な作業である。札幌市は後に書く事情で特に大変である。

幹線道路の交差点付近は、雪を置ける場所が少なく、高い雪山に視界が遮られては危険である。

このため交差点付近は比較的排雪頻度が高く、幹線道路では年数回やるようだが、

しかし、それ以外の道路では年1回排雪作業ができたらいいところらしい。

通学路の排雪は公費で冬休み中に行うのだが、今年は幹線道路の除排雪に手間取り、

冬休み中の排雪は間に合わず、除雪だけで通学路を確保したため、すさまじい雪の壁が出来たようだ。

しかし、こうならざるを得ない理由はある。


雪は融ければ水となる。これは処理において有用な面と不利な面、どちらもある。

この特徴を雪処理に効果的に使っている地域の1つが新潟県である。

新潟県は水が豊かな土地で、河川水でも雪を溶かせる程度の温度がある。

このため消雪溝という雪を流しながら溶かす施設や、道路に水をぶちまける消雪パイプが整備されている。

地下水を使う場合、地下水のくみ上げすぎなどの課題はあるのだが、

河川水を使えるならこういう問題も少ないので、最近は河川水の導入が進められているという。


ただ、ある程度温かい水が大量に用意できる豪雪地域というのは限られる。

通常は排雪というのはダンプカーで雪を雪の状態で運び出すことで行われる。

雪を雪捨て場に運ぶのだが、この雪捨て場は適当な空き地でよいわけではない。

なぜならば雪は融けると水になるからである。

そこで雪解け水がそのまま川に流れていく河川敷は雪捨て場の典型例だが、

しかし、これは川が増水したときに流すためのスペースを使うので限度がある。

かといってそれ以外の場所に雪捨て場を確保するには、雪解け水の排水路が必要である。

一方で海を雪捨て場に使っている地域もあって、例えば青森市がそうみたいですね。

海水温は比較的高いので、そこに雪を投入して、かき混ぜて溶かすということをやってるらしい。


ここに札幌市の排雪が大変な理由が詰まっている。

まず札幌市は極めて都市化が進んだ地域で、市街地には空き地があまりない。

このため雪を一時的に置いておく場所すら困るような状況である。

そうすると雪を地域外に運び出すしかないが、当然、市街地に雪捨て場はない。

寒い北海道では水を使って溶かすのはなかなか難しい。

ただし、大都市らしく下水処理水や焼却熱というエネルギー源があり、これは融雪に活用されているようだが限度はある。

そこで、かなり遠くの雪捨て場に運搬するというのが、札幌市の主な排雪手段であり、

特に今年の大雪では立地の良い雪捨て場は満杯になり、遠くの雪捨て場が大混雑となっている。


さらに厄介なのは雪を運び出す道路にも多くの雪が積もったことである。

まずは除雪をして道を開くわけだが、除雪というのは雪を道の脇に積むこと。

これにより道幅が狭くなっては道路が渋滞に見舞われる。

この状況を解消するには排雪が必要だが、札幌で排雪するにはダンプカーを遠くの雪捨て場まで走らせなければならない。

しかし、その道路の排雪が追いつかず渋滞しているので、排雪が滞るわけである。

冬休み中に通学路の排雪をするのを遅らせるしかなかったのもこのことによる。

幹線道路の排雪を急がなければ、どこの排雪もできないためである。


雨も雪も降水という点では同じだが、雨はその場にしみこんだり、流れ出すことで処理できる。

都市化した地域では、雨があまりしみこまないので、下水道が重要だが、

しかし川や海まで流し切れれば問題ない。必要によって貯水を行うが。

これに対して雪は地面に積もって、気温が上がるまで流れ出ることはない。

で、田畑や公園など、そのまま積んでおける場合はそれでよいのですが、

道路や住宅など、積んでおいては通行の邪魔になったり、建物が壊れたりするわけである。

これを無理やり溶かして、雨水同様に排水するのが消雪溝や消雪パイプである。

しかし、これが使える地域は限られますから、雪は雪の状態で存在することになる。

雪をまともに溶かしては膨大なエネルギーがかかるので、こうせざるを得ない。

しかし、運び出すためには人・機械・燃料と多くの資源を使う。

生活道路の排雪は年1度できればよいぐらいというのは、積めるところまで積むという面もある。

雪は車や人が踏み潰せば厚みが減る。これに加えて道路脇にできるだけ積むことで、通行の邪魔にならない程度にできればよい。


札幌は世界的にも珍しい豪雪に見舞われる200万都市である。

豪雪地帯でこれほどの人口を抱えていることは珍しいが、

これは雪対策、とりわけ排雪という面で大変な苦労を負っているわけである。

このあたりは豪雪地帯でも地域によってだいぶ違うと思う。

行政も住民も相当な負担を負っているが、現実的にできることは限られるという。

それが現実でしょうかね。

マイクが壊れたので仕事終わりに買う

今日も今日とて在宅勤務。

テレビ会議に参加していたら声が遠いと言われた。

それでインジケータを見てみるとなにも喋ってないのにレベルがやたら高い。

録音してみると常に「ブーン」という音が入っている。

このブーンという音はテレビ会議ソフトで除去されているようだが、

しかしこれがベースに乗っかってるので、自分の声が全然拾えなくなっていたらしい。


ちなみにこれは個人用PCの話でこのUSBマイクですね。

USBマイクは安くてもよい

本当にマイクが原因か? エアコン(けっこううるさい)を切ってみたり、他のPCにつないだりしたが、

明らかにマイクが悪いことはわかったので、これはポイである。

持ち出している業務用PCでテレビ会議に参加すればとりあえずは問題ないが、

しかし壊れっぱなしなのもなぁと、ビックカメラのWebサイトを開く。

同じ商品はすぐ見つかり即納在庫にあるのと「トリオキ」というアイコンが。

これで店舗在庫の確認と取り置き依頼ができるらしい。


そこで気づいたのだが、ラクウルで買取時に付与されたビック買取マネーが貯まっている。

比較的近くにはコジマがあって、コジマの店舗でも買取マネーは使える。

買取マネーは現金相当として扱われるので新品を買うならポイント付与率は有利である。

ビックカメラのサイトではビックカメラの店舗しか取り置きできないが、

コジマのサイトではどうだろう? と見ると、うちの最寄りの店は取り置き依頼ができた。

ただし、これはコジマではごく一部の店でしか実施していないことに注意が必要である。

ネット取り置きサービスについて (コジマネット)

わりと少ないですね……なんであの店は対応してたんだろ。

それ以外の店でも在庫は見られるみたいだけど。


在庫があるとわかっているなら取り置き依頼しなくてもとは思ったが、

せっかくだし依頼しておいた。そしたらそう時間がかからず確保できたと連絡が。

そんなわけで終業後、自転車でコジマへ向かった。

ちなみにこのコジマ、わりと近いとは言ったが、最寄りの電器店というわけでもない。

今まで急に物が欲しいとなったときの第一選択という感じではなかったのだが、

ビック買取マネーというのが大きな後押しになったというのが実情ですかね。


そんなわけでレジに行くと取り置きした商品はすぐに出てきた。

で商品のバーコードを読み取ると、2580円と出てきた。

しかし、Web上の価格は2070円で店頭価格とWeb価格の有利な方を採用するということで、

2070円に補正する処理をして、これでビック買取マネーで支払い。

ポイントも10%相当付与された。店頭だと一体何%にしてたんだろ。


というわけでえらく有利でしたね。

もっとも店頭価格の2580円も高いというわけではなく、

前に同商品を買ったときの価格が2400円程度だったことからすれば、Web上の価格が安いのだろう。

ここまでの差が付くのは予想外だったが。

同じぐらいの価格だがポイント付与率が店の方が悪いというのはありそうだったが。

(価格だけではなくポイント付与率もWebと同率に補正される)


帰宅して交換すると雑音はほとんど乗らずにきれいな音が録音できた。

何が壊れたのかはよくわからないけど、PCの問題じゃ無ければとりあえずよいか。

通販で即納在庫というのも十分心強いが、電器店で即日買えるのはやはり便利。

ビック買取マネー減らねぇなぁと思ってたので、その点でもよかったかな。

(ビック買取マネーは通販だとソフマップでしか使えないので)


こういう取り置きサービスに力を入れている電器店というと、

ヨドバシカメラが印象的で、受取カウンターに長い列を成しているのは見る。

それと同じようなことが郊外の電器店でもできるということだが、

まぁ対応店舗はそこまでだし、そもそも店舗在庫があるかという話でもある。

ヨドバシカメラだと売場に陳列してないが、取り置きの即納在庫にはあるという商品もありましたね。

指紋認証器の話なんですけど。(cf. セキュリティデバイスはそうそう売ってない)

ふるさと納税なら申告して取り返せますから

所得税の申告に必要な書類が揃ったので、e-Taxで申告を完了させた。

すでに大半の内容は記載を終えた状態で保存していて、

待っていた寄付金受領書が届いたので、その内容を入力して内容確認して送信、

というわけだから今日の作業は15分ぐらいで終わり。もう所得税の申告もだいぶ慣れたね。


Pontaに2000ポイント加算されてて、何かと思ったら先月の「たぬきの大恩返し」キャンペーンだった。

そういえばau PAYが来月にまたなんかキャンペーンやるって言ってたなと調べると、

au PAY、最大10%還元の大規模キャンペーン「たぬきの大恩返し 春」を2月1日から開催 (au)

3種類のキャンペーンが同時開催されるようだ。

1つ目は指定された スーパー・飲食店・ドラッグストア・百貨店で買い物すると10%還元というもの。

2つ目はローソンで買い物すると10%還元というもの。

3つ目は指定されたインターネット決済加盟店で決済すると10%還元というもの。

いずれも1決済500Pontaポイント、期間中1000Pontaポイントが上限で、

10%還元というのは、200円毎に19ポイントのボーナスを付与するというもの。

通常ポイントの1ポイントとあわせて10%という理屈だが、200円未満は切り捨てである。

このあたりの計算は以前紹介している。

4ピンのケースファンなら静かに出来る


1つ目のスーパー・ドラッグストアなどは使えば普通に達成されるだろう。

5000円以下の買い物を積み重ねて、10600円で上限に達するのは明らかである。

2つ目のローソンというのはほとんど恩恵はなさそうな気はするが、

展覧会のチケットなどローチケで買えば、ある程度使えるかもしれない。

旅行の予定も吹き飛んだし、そういう楽しみ方もアリかな? やるかはわからないが。

3つ目だが、松弁ネットは少し使うかも知れないが、それだけでは上限にいかないだろう。

ムビチケも時々買うが、この時期に前売り券を買いたい映画があるかは不明である。

しかし、対象リストに「ふるさとチョイス」があることに気づいた。


というところで最初の所得税の申告の話につながるわけですね。

まず、このキャンペーン、1決済で500ポイントが上限となっている。

5200円で 26×19=494ポイントで、10%ぴったり還元されるのはここまで。

2団体に5200円ずつ寄付すると、計988ポイントである。

(これに加えて基本ポイントが26×2=52ポイント付くから合計1040ポイント)

あとは松弁ネットで200円決済すれば、期間中上限の1000ポイントに達する。

5200円×2団体の寄付はそれぞれ所得税の申告に加えればよい。

所得税の申告を行うなら、何団体記載しても問題ないわけである。

すでに2000円以上、市町村・道府県への寄付金がある前提で言えば、

上限に達しない限り、10400円相当は所得税・住民税から税額控除されることになる。

条件には注意が必要だが、ほとんどタダで1040ポイント手に入ることに近い。


ここで対象サイトがふるさとチョイスというのがうれしい。

なぜならば、ここは多くの市町村・道府県が参加しており、返礼品なしの寄付も容易にできる。

経済的な恩恵ならば色々あるかも知れないが、寄付したいところにできてこそ。

返礼品は1団体から受け取れば十分と考えており(それすら不要かもと最近思っている)、

そのようなニーズにはふるさとチョイスは最適ではないかと。


実は寄付額の10%の恩恵というのは必ずしも大きいものではない。

昨年、Yahoo!ショッピング の加盟店である「さとふる」で寄付をした。

Yahoo!ショッピングということで返礼品があるのが前提であって、

これはまさに故郷への寄付だったのだが。

このとき付与されたPayPayボーナス・Tポイントは寄付額の約11%に達する。

えっ!? と驚く数字ですよね。いろいろ有利な条件が揃う日に決済したのはあるけど。

寄付額の6%とか8%とかの金券を付与するとほぼ常時掲げるポータルサイトもある。

そこに寄付したい団体が参加しているかは別問題だが。


このau PAYのキャンペーンの原資はKDDIが多くを負担していると思うのだが……

ふるさと納税「強欲ポータルサイト」に高まる鬱憤 (東洋経済オンライン)

高率の特典付与をうたうポータルサイトはどこからその原資を得ているか、

というとそれは市町村・道府県から受け取る手数料収入なわけですね。

単純に考えれば特典付与が大きいポータルほど手数料負担が重いはず。

それは参加している団体の数にも表れているんじゃないだろうか?


というわけで、返礼品ということは置いておいても、

けっこう経済的な恩恵はあるというのが、ふるさと納税の実情である。

去年はYahoo!ショッピングの さとふる の寄付分はさっき書いた通りだし、

ふるさとチョイスで寄付した1団体は、FamiPayのキャンペーンで買い込んだバニラVisaギフトカードの消化とAmazon Payの特典を狙った面が大きかった。

一方でどうしても寄付したかった1団体はいずれのポータルサイトにも参加してないので、

ここはWebサイトからクレジットカード決済で申し込んでいる。

ここはそこまで経済的な恩恵はないですね。(クレジットカードのポイントは付くが)


できるだけ寄付する団体に負担がかからない形がよいとは思うが、

だからといって納付書を受け取って金融機関に持ち込んで……ではなかなか持たない。

インターネット決済の手数料程度の負担で済んでいればよいが。

返礼品を受け取らないだけでも軽減になっていればよいのだけど……


そんなわけで決済サービスのキャンペーンで困ったときのふるさと納税というのはある。

住民税の寄付金控除(特例分)の上限についてはよくよく計算しなければならないが、

何年かやってきて、定義に基づいて計算するワークシートが完成しているので、

ここまでならいけるなというのは厳密にわかっている。


最後に、今回の所得税の申告で新しく気を付けない点を1点。

確定申告書等作成コーナー/特定配当等・特定株式等譲渡所得の住民税申告不要制度 (国税庁)

所得税の申告は3月15日までに行われた場合は住民税の申告を兼ねることになる。

源泉徴収が完了している配当・株式譲渡所得は申告に記載してもしなくてもよいが、

所得税の申告に記載しても、住民税の申告には入れたくないというニーズがある。

(住民税の申告内容に応じて、健康保険料などに影響が出るのを避けたいから?)

従来はこの場合、所得税と住民税で別の課税方式を選択するという届を市町村に提出していた。

今回の所得税の申告から、申告書に○を1つ付けるだけで、住民税は申告不要にしたいという届出が完了することになった。

ただし、全ての配当・譲渡所得が源泉徴収されているのが前提である。

問題はデフォルトで「はい」になってることなんですよね。(警告は表示されるけど)

しかし、例えば損益通算して住民税の源泉徴収分を取り返したい場合などは「いいえ」に変更する必要がある。

僕の場合、寄付金控除(特例分)の上限を引き上げるために「いいえ」を選択する必要があった。

寄付金控除の分母を増やす

どちらの方が有利かは人によるので、よく計算して欲しい。

しかし、前回までは「いいえ」相当しかなかったわけで、デフォルトが「はい」というのはどうなんですかね。

送料負担が高すぎては買えない

気になっているが買えないものというのはいろいろあるけど……

【発売速報】声優ライフスタイルMagazine #VOICEOVER_GS No.3 …… (Twitter)

「VOICE OVER GS」というグラビア雑誌ですかね。

元々「VOICE OVER」というのを出していて、これは専ら男性の声優を取り上げているが、

これの女性版ということらしいが、この名前で出るのはこれが初めてなのにNo.3である。

一見すると変だが、その昔「VOICE OVER girl’s」というのが出ていて、

これがNo.2まであったあと途絶えたので、この続きでNo.3となったとみられる。


前身のVOICE OVER girl’sが中古で安く買えたので読んだことがあって興味はあった。

しかし、その当時と大きく異なることがあって、それは商流である。

このシリーズ、かつては辰巳出版が発売元で書店でも買えたようである。

しかし、あるときに直販限りとなり、PLANET Shoppingという通販サイトでしか買えなくなった。

それ以降、中古市場の流通も少なく、投げ売りされることが少ないことがわかる。


そこで新品で購入することを検討したのだが、そこでの障壁が送料である。

なんと1点のみの購入でも1100円もの送料を取るのである。

本だけなら1900円だが、そこに送料1100円!? きっついなぁ。

おまけ付きだと3800円のがあって、これが複数買いを誘発しそうな売り方をしているので、

複数買う人にとってはこの送料負担は相対的に軽いかも知れない。

具体的に言えば3800円のおまけ付きを2冊買うと7600円、送料加えて8700円、

雑誌のみ1冊買って送料を払えば3000円ですからね。

そこで複数買いした人が、余分な本を売りに出してくれることを期待したが、

今のところインターネットの個人間取引、あるいは中古店には見あたらない。

なかなか厳しい。とはいえ3000円も出して買う価値はさすがにないと思う。


こういう本を送るのに伝統的に使われているのが ゆうメール ですね。

ちなみにかつては冊子小包と呼んでいた。もう今は使わない言葉だが。

他の郵便・荷物サービスに比べると、特別運賃の恩恵が受けやすいと言われている。

定価ベースだとそこまでなんですけどね。

定価ならクリックポスト(ゆうパケットの一種)が198円で安いケースが多い。

このように書籍の直販を行うには本来もってこいの方法のはずなんですが。


送料が気になると言えば似たような話が最近あった。

セカンドショットというインターネットラジオの制作会社があって、

ここが自社制作番組の出演者をまとめた「カタログ」を作るというので、

これも前に中古で買って面白かったので買ってみようと思った。

セカンドショット通販

送料としては佐川急便とネコポスがあるが、本はネコポスの対象外らしい。

(一体なにがネコポスになるのか調べたら、CD・DVDだった)

というわけで佐川急便の送料が必要で沖縄県以外なら600円均一という。

さっきのPLANET Shoppingにくらべたらはるかにマシだが……

結果的に言えば、同社の過去の本を複数まとめ買いした。

8000円(本体)以上買うと、送料無料にしてくれるからである。

予約商品が今月末から来月上旬に出るので、それに合わせての発送になるようだ。


セカンドショットについていえば、本来はイベントでの販売を主体としているのはある。

だからイベント会場に出向いて買うというのが伝統的なスタイルだった。

今回の目玉商品の「カタログ」というのも、もともとは「SECONDSHOT FES」というイベントでの販売を主体として作っていたものだという。

昨年は開催しなかったので、せめてカタログだけでもと制作に至ったとみられる。

しかし、もとより通販自体は力を入れていたようですね。

とはいえ、グッズをある程度まとめ買いするようなニーズをメインと捉えていただろうから、

そしたら本1冊だけ買うのに適した発送手段がないというのは、仕方ないのかも。

でも、ここの本はおそらくネコポスで対応可能なサイズと思うのだけどね。


こういう販売方法が限られるものは、送料負担というのは避けがたいが、

それならばできるだけ合理的な発送方法を選んで欲しいものである。

商品ごとにこまかく発送手段を分けるのは大変なのはわかるのだが……

小型荷物サービスというところにもうまく対応して欲しいものである。

特にPLANET Shoppingは実質、本しか売ってないですからね。

そこで佐川急便1100円というのはさすがにおかしな話だと思うんですよね。

そんなんじゃ売れないでしょ。商売としてどうなってるんだろうかね。


中古に流れなければ、この本を買うチャンスは続刊が出たときかもしれない。

2冊まとめれば送料は1回で済むし、バックナンバーの割引販売もやっているようだ。

そもそも続刊が出るのかというのが疑わしいもんだけど。


商流が限られる本といえば、以前Amazon専売の本の話を書きましたね。

Amazon専用のバーコードだな

FNSKUというAmazonでの商品管理コードが印刷された不思議な本だったが、

実はAmazonではISBN・EANコードのない書籍は出品できないところ、

独自ブランドの「おもちゃ」として出品することでこれを逃れていたという。

このやり方はどうかと思うところはあるが、買う方にとってはありがたい。

活躍馬でも種牡馬にならないわけ

この時期はウマの繁殖シーズンの都合、競走馬の引退があれこれ報じられる。

ある程度活躍した牝馬なら、繁殖馬にという話ではあるんだけど、

牡馬はなかなかそうにもいかないわけである。


そんな中で驚きを持って受け止められていたのがこれ。

2017年のマイルCSの覇者ペルシアンナイトが引退 馬事公苑で乗馬に (スポーツ報知)

18年有馬記念を制したブラストワンピースが引退 今後は乗馬に (スポーツ報知)

どちらもG1優勝馬で、複数の重賞レースで優勝しているのだが、

引退後のセカンドキャリアは種牡馬ではなく、乗馬だったのである。

特に有馬記念優勝馬が種牡馬にならないというのは相当な驚きだったようだ。


実はこの2頭、ともに父親がハービンジャーという馬らしい。

調べるとイギリス生まれでキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬だという。

引退後に日本に渡ってきて、2頭の他に ディアドラ や ノームコア などの父でもある。

特にディアドラは秋華賞優勝後にヨーロッパを拠点に走り、父ゆかりのイギリスでナッソーステークス(G1)を優勝したという、そんなエピソードもある。

なお、この2頭は牝馬であり、当然のように繁殖馬となっている。


ハービンジャーが日本に渡ってきた理由と、ペルシアンナイトとブラストワンピースが種牡馬にならなかった理由はわりと表裏一体である。

今の日本のサラブレッドは、サンデーサイレンス あるいは キングカメハメハ いずれかの子孫、あるいはその両方の子孫であることが多いという。

日本の生産者は極端な近親交配を避ける傾向が強く、交配相手に困るわけである。

日本で活躍馬が出せそうで、交配相手の選択肢が広い馬というのを探した結果がハービンジャーだったらしい。

ペルシアンナイトの母の父はサンデーサイレンス、ブラストワンピースの母の父はキングカメハメハである。

さすがに祖父代にそういう馬がいては交配相手に困るだろうと。

それでも種牡馬としてのニーズがあるかと見極めたが、無理という判断だったのだろう。


あとはこの2頭の所有形態ですね。

この2頭の馬主はそれぞれ一口クラブなんですよね。

種牡馬やるにも、維持費を稼げるぐらいの種付料が稼げるのかという話であるが、

しかし、オーナーが交配相手を用意するとか、維持費を補うとか、

そういうオーナーの熱意で持っているような種牡馬はけっこういるでしょう。

しかしクラブ馬主の場合、引退後のことには責任は持てませんから。

牧場とも相談した結果、これが最善であろうという決断だったのだろう。


ところで昨年末には中長距離で長く活躍したキセキが引退した。

結局、重賞は菊花賞の1勝のみ、しかしその後に負けた相手が強かったのはある。

引退後は種牡馬になったのだが、彼こそ交配相手に困るだろうに話が。

調べると父の父はキングカメハメハ、母の父はディープインパクト(その父はサンデーサイレンス)とある。

祖父代の名前を見ると、確かに大変そうだなと思う。

しかし、彼の場合、祖母がすごい。父の母はエアグルーヴ(オークス・天皇賞(秋)優勝)、母の母はロンドンブリッジ(桜花賞2着、ファンタジーステークス優勝)。

ロンドンブリッジの子には ダイワエルシエーロ(オークス優勝)がいるという。

祖母2頭が大変魅力的なため、ここに期待があるという。

あとはオーナーと牧場の熱意ですね。生産者の下河辺牧場も期待しているらしい。


なかなか現役時代の活躍だけでは、種牡馬としての活躍は見通せないというか、

交配相手の制約が少ない馬なら、そこまで顕著な活躍で無くても重宝されることはあるし、

母方に活躍馬が見えるような馬は、期待度が高いという話もある。

昨年引退した コントレイル は母親がアメリカ生まれということで、

彼自身の現役時代の活躍もさることながら、ディープインパクトの息子としては、交配相手の選択肢が広いとか、そういう期待もあるらしい。


ハービンジャーについては、まだしばらくは種牡馬現役でしょうし、

今の3歳世代で重賞レースで活躍しているような馬が何頭かいますからね。

交配相手の選択肢が広ければ、お父さんが日本にやってきた理由を継承できるわけですし、

そういう期待はまだまだあるんじゃないだろうか。


ともあれ、ペルシアンナイトとブラストワンピースのセカンドキャリアが幸せであるように願うばかりである。

ペルシアンナイトは馬事公苑、ブラストワンピースはノーザンホースパークということで、

それぞれJRAとノーザンファームの施設ですから、悪いようにはされないでしょう。

そういう意味ではこれはこれで幸せなんじゃないの? という話である。


あとは、別の観点で言えば、日本は競走馬の去勢に慎重であるという話もある。

以前、メルボルンカップの出馬表を見たときに せん馬 多いなぁと思ったけど、

それはオーストラリアではニッチな超長距離戦に出るような馬というのは、

もはや子を残すことを期待されない馬が走るようなところであるということらしい。

このためわりと早い段階で見切りを付けて去勢される馬が多いんだという。

そうすることで扱いがよくなり、長く活躍できることが期待されるためである。

ヨーロッパでも4歳以上だとせん馬が相当増えるようですね。

昨年の凱旋門賞デー、エントシャイデンが出走したフォレ賞は牡馬5頭(うち3頭は3歳)、せん馬4頭、牝馬6頭ですからね。

エントシャイデンいなければ4歳以上牡馬は14頭中1頭だけですからね。G1でさえこれ。

そういう状況からすると、障害レースですら せん馬 が少数派の日本は異様である。

そこから種牡馬になるものはほぼいないだろうに。