Visaデビットが封じされそうになった

そういえば、ちょっと前の話なんですが、

スルガ銀行から郵便が届いてなにかと思ったらVisaデビットカードを利用停止にするという予告だった。

Visaデビットカードは確かに普段は使わないですね。

ただ、これには大きな役目があって、それは海外キャッシュカードですね。

とはいえ、それこそ使用頻度が低いので、不正利用防止という名目で止められそうになったと。


こういうのは初めてのことではなく、カード更新のときに通常のキャッシュカードでの更新を提案されたところ、

電話で連絡して「海外で使うこともあるんで」とか釈明してVisaデビットでの更新にしてもらった経緯がある。

だからまた電話するのかと思ったが、なかなかつながらないなと思ったところで、

よく読んでみると、指定期日までに1回以上利用があればよいらしい。

というわけで近所のローソンで少額の買い物をした。

多分これで大丈夫なはず。


しかし、こういうのは難しいですよね。

確かにスルガ銀行の言うように使用頻度が極低いのに不正利用のリスクを背負うのは割に合わない。

ただ、僕のようにクレジットカードを持っていて、それとは異なる目的で期待している人にとっては、

海外に行けば使うからと釈明をされれば、確かにその合理性は認めるしかない。

時々使っとけばいいのはそうなんですけどね。


最近は国際ブランドのデビットカードを発行している銀行も多くて、

住信SBIネット銀行は具体的に勧誘を受けた覚えがある。年会費無料ですね。

みずほ銀行も三菱UFJ銀行も国際ブランドのデビットありますね。

みずほ は年1回以上の利用で年会費無料、三菱UFJ銀行は年会費無料ですか。

作れることは知ってても、スルガ銀行で持ってるからいらんわってなるけど。


でも、確かに歴史をさかのぼれば、スルガ銀行に口座開設したのは、

当時Visaデビットカードを無料で発行してくれる銀行ということで選んだわけで、

この当時はまだクレジットカード持ってなかったからガンガン使ってたんだよね。

というか、今にして見ればスルガ銀行の口座を持ってる意義は薄れてるよな。

ATM手数料は優遇条件を満たすことを前提にメリットがあるが、

普段の生活では圧倒的にみずほ銀行の口座でみずほ銀行・イオン銀行ATMで使ってるんだよな。

e-net・セブン銀行・ゆうちょ銀行といったところで無手数料で使えるのは時々便利だけど、

市内ならわりと便利なところにイオン銀行ATM か みずほ銀行ATMあるしなぁというのが正直なところ。


そう考えるとなにもかも実態に合っていないのかも知れないが、

今後もスルガ銀行のVisaデビットカードは維持していきたい。

時々はしょうもない買い物でも使った方がいいですね。

使うこと自体は容易ですから。


ちなみにもう1つのデビットカード、J-Debitだが、これこそ使う機会がないな。

昔、ビックカメラでポイント目減りしないために使ったこともあったが、

今はビックカメラSuicaカードでクレジット決済すれば済む話だし、Suica払いでもよいわけだし。

みずほ銀行・ゆうちょ銀行・スルガ銀行と三菱UFJ銀行(J-Debit利用には届出が必要だが過去に提出している)、

選択肢は多いが、実質的にはみずほ銀行ですかね。ただ、必要になることがそもそも少ないという。

モデルナ製ワクチンも足りないの?

先日、ファイザー製ワクチンの配分について、VRSへの登録状況を見て行うという話を書いた。

VRSへの登録が遅れると困る

現状、国レベルでワクチンの消化状況を知る方法がVRSしかないが、

各地の接種体制によりVRSへの登録が遅れているところがあり、

国から見れば各市町村に大量のワクチンが滞留しているように見えると。

全市町村からの要求数を合計すると供給可能数を超過するため、ワクチンの在庫があるように見えるところは供給量を減らすと。

これで必死こいてVRSへの入力が進んだが……まだ40日分の在庫が滞留しているように見えているらしい。


で、これはファイザー製ワクチンの話なので、モデルナ製ワクチンは別にある。

集団接種会場ではモデルナ製ワクチンの使用も可能ということだったから、

ファイザー製ワクチンの都道府県内での配分調整に加えて、モデルナ製ワクチンで不足分を補う考えが必要だと。

これはすでに国や都道府県などが設置している接種センターや、既設の市町村の接種会場の転換を含む。

医療機関での接種はファイザー製で貫くのは確定しているので、そこに影響がないように集団接種会場で調整すると。

そんなわけで準備を進めていた都道府県・市町村も多かったのだが……


なんとモデルナ製ワクチンの供給不足が明らかになったのである。

ワクチン職域接種、受付再開断念 供給量上回り対応困難 (朝日新聞デジタル)

原因は職域接種の申込みが相次いだことから。

モデルナ製ワクチンについて、当初は市町村の接種に影響しないようにと、

広域の接種センターでの利用を優先したが、それだけでは消化しきれないということや、

高齢者への接種完了の目処が見えてきたこともあって、それ以下の年代への接種を進めていく上でも、

職場で医師などのスタッフを確保してもらい、モデルナ製ワクチンを提供して接種してもらうという作戦に出たわけである。

それでいろいろな職場で体制を整えたわけだけど、提供可能数との調整をしていなかったので、

急遽申請は打ち切り、申請済みでも未確定分は精査が行われるという。


ワクチン足りず、配送は目詰まり?「五月雨式だから…」 (朝日新聞デジタル)

この絵に描いてあるんですが、モデルナ製ワクチンの行き先は「企業/大学」と「自治体/大規模接種」となっている。

で、後者については元々ファイザー製ワクチンも使ってたんだから、それも考えるという話だが、

一方で医療機関での接種分が確保できることが前提で、それが足りないからモデルナ製ワクチンを申請したところもある。

その点では解決になってるのかは微妙なところである。


実はこの点で不利を受けるんじゃないかと思っているのが東京都である。

そもそも、東京都は一般住民向けのモデルナ製ワクチンを使った接種センターは、

国が大手町に設置した接種センターが唯一だが、これは東京都の高齢者だけでは埋まりにくかった。

当初は世田谷区など高齢者接種完がやや遅れる見込みだった地域ではそこそこ利用されたが、

概して東京都は接種体制の立ち上がりが早く、高齢者がわざわざ遠出して接種に行く理由は乏しかった。


東京都は 築地市場跡地(まもなく代々木公園に移転予定)と都庁展望室に接種センターを作ったが、

前者は消防・警察職員、後者はオリンピック・パラリンピック関係者の接種を主としている。

また、医療従事者で未接種の人も対象としている。実はまだ回りきっていなかったのである。(システムの不具合も重なったらしい)

本来なら消防職員も含めて、最優先で接種が回っていてもよかったはずだが、回りきらなかったのを挽回してるんですね。

ところがこの接種センター、必ずしも東京都在住者だけが対象ではない。

警察職員にはオリンピックのために他府県から応援に来る警察官のうち、当地で優先接種が受けられない人も、

東京都で警察活動に従事する人には違いないからと、警視庁の警察官と同じく扱うことにしているそう。

また、オリンピック・パラリンピック関係者も他府県在住者を含む。

もちろん割合として多くは東京都民に回るとは思うが、住民の接種加速という点での寄与度はやや低い。


それは職域接種もそうで、東京都は大企業が多いので急速に立ち上がって、

おそらく配分数でみれば東京都は人口に比しても相当に多いんじゃないかと思うが、

ただ、それは東京都外からの通勤者や、あるいは隣接地域の事業所からの接種にも回されるとみられる。

例えば、日本郵政グループは多数の事業所(郵便局)があるのだが、本社(千代田区)と新宿郵便局の2箇所に関東圏の接種を集約している。

もちろんこういうことは認識しているはずだが、問題はそれが実際にどこの住民に接種されたか知るのは先になる。

なぜならばVRSへの登録には接種券が必要だが、職場での接種では接種券は後追いでの接種で問題ないからである。

ちなみに東京都では接種ペースが早い市町村が多く、すでに65歳以下で持病持ちの人の接種に移りつつあるところが多い。

6月下旬~7月上旬あたりで職域接種も考慮して対象全住民への接種券送付を行うところも多く、実は僕のところにもついさっき届いた。

なので、そこまで後追い登録にならない気もするけど、リアルタイムでの把握はできないことは前提にしないといけない。


僕が懸念しているのは、東京都では割と多くのモデルナ製ワクチンが供給されたが、

このペナルティとして市区町村や東京都に供給されるワクチンが減らされるんじゃないかということである。

他の地域の大規模接種センターは一般の高齢者、後にそれ以下の年齢の一般住民を対象としたものが多いが、

東京都の接種センターは本来最優先のはずの医療従事者、救急業務に関わりうる消防職員、オリンピックにも関連する警察職員や大会スタッフ、

といった高齢者ではないが、わりと明確な理由があって優先して接種を受ける人を対象としている。

実際の対象者はやや広すぎる感はあるが、名目は上の通りである。

その次には学校・保育園関係者の集団接種が予定されている。(府中市と立川市の病院で実施されるそうだ)

東京都 ワクチン大規模接種 新たに2か所設置へ 教職員など対象 (NHK)

これは夏休み期間に集中接種したいという事情もあったらしい。


ところが東京都が接種センターで必要なワクチンを国に要請してもなかなか確保されないということが報じられた。

【独自】官邸の“兵糧攻め”で小池都知事がダウン?東京都へのワクチン供給がストップし、大混乱  (AERA)

上のような事情により、東京都だけが不利な扱いを受けているとも言えないかもしれないが、

ただ、東京都は高齢者接種ではモデルナ製ワクチンをあまり使っていない。

このため、高齢者用と思って確保したワクチンを、接種会場が埋まらないからとそれ以下の年齢の住民に回すことはできない。

この点においては明らかに不利ではある。

かといって東京都内にモデルナ製ワクチンが来ていないわけではない。

大手町の接種センターは1回目接種があらかた完了し、逐次VRS登録しているので、接種者の在住地別の集計はできるが、

それ以外は東京都設置の会場、職域接種ともに他府県在住者にも接種するが、その実態はすぐにはわからない。

(さっきの学校・保育園関係者も、大半は都内在住者と思うが、都内在勤なら他県在住者も対象となっている)


一方で東京都在住者が明確に利益を受けたものとしては、大手町の接種センターの65歳未満への開放がある。

これは当時接種券を持っていた人が対象だったが、この時点で持っていた対象者というのは、

接種進度が早い一部の市区町村に限られ、東京都の一部に偏っていたとされている。

ここは明確にプラスに働いたものの、そもそも接種進度の早い地域の人がより早く接種を受けられるということがおかしく、

本来であれば接種進度を平準化する役割が期待されている広域接種センターの目的には反するところである。

ただ、当時は本当に急を要する状況で、1週間ぐらいは国の職員に打ったりして時間を稼いでたらしいが、

そのうちにはそれ以下の年齢に対象者を拡大しないと接種枠が無駄になるので、仕方なくというところはある。

市区町村も接種券送付の段取りがあるから、急に早めるのは難しいですしね。


なかなか先が見通しにくいところはあるものの、

このままいくと市町村の集団接種会場の開設日を減らしたり、場合によっては閉鎖ということにもなりかねない。

こうすると高齢者以外で直近で接種を受けられる人というのは、

  • 持病持ちの人 (医療機関での接種は普段から通院している人が優先だろう)
  • 勤務先で接種を受けられる人 (その職域接種の申請も早い者勝ち)
  • 大手町の接種センターの予約を早い者勝ちでつかんだ人

となり、持病持ちの人が優先されることは妥当だが、それ以外は相当な不公平があり、

本来ならば社会参加が活発で重症化リスクもそこそこ高い50代、それに準じて40代といったところに行き渡ることを優先したかったが、

どうもそれは怪しくなってきてしまったというのが今のところの感想である。


この点では市町村に接種を任せれば、それぞれの考えに多少の差はあれど、リスクの高い順に接種を回すことを考えただろう。

ただ、一方で職域接種に頼ったことにはそれなりの理由もある。

ワクチンがすでにあるのに、スタッフが確保できないなどという理由で接種は回らないのがもったいないが、

各社の産業医などに協力してスタッフ確保などの体制を整えることができればスムーズな接種ができると。

スタッフの確保は市町村の接種を邪魔しないようにという誓約事項もあった。


ここで、ワクチン管理上の都合もあって1接種会場1000人以上に接種することという制約が付いた。

これが職域接種の申請数を抑える歯止めになると思ったかも知れないが、実際はそうはならなかった。

1つは複数社が共同で接種する方法。工業団地などでは有効な方法だし、必ずしも悪い方法だとは思わないが。

ただ、こういう申請がはびこると地域の中小企業の従業者がドカッとまとまってやってくるので計算が狂う。

もう1つは家族も接種対象に含めて接種人数をかさ増しする方法である。

吉本興業の職域接種は、グループの従業員およびその家族、所属タレントとその家族を対象に実施。第1回では東京1500人、大阪1000人が接種予定。第2回は7月26日から30日に実施する。

(吉本興業、職域接種を開始 ペナルティ・ヒデら参加「お客様に安心・安全を」 (マイナビニュース))

同社の従業員と所属タレント(形式上、自営業者だが従業員と同一視してもよいだろう)はさておき、これだけだと人数は満たさないのだろう。

そこで、家族を加えて東京・大阪両拠点で1000人以上稼いだとみられる。

芸能業界ではガリバーの1つとして知られる吉本興業だが、それでさえ本来は論外なのだがやってしまったと。

それを先進事例であるかのように大臣が視察に行くのだから、これは市町村の怒りを買っても仕方ない。


職域接種は地域ごとの偏在がひどくなるだろうなとか、際限なく申請が来ては大変だろうなと思っていた。

接種人数1000人以上というのを1社でやることを考えれば大企業の多い地域に集中する。

なので共同での接種も地域によっては考えるべきだが、そのあたりの地域性は必ずしも考慮されてなかった。

地域ごとのターゲットというのを決めておくべきだったんじゃないかなとも思う。

これを後追いで調整しようとすると、東京都には多くのワクチンがあるとみなされて、市町村の集団接種会場は閉鎖に追い込まれるんじゃないか。

東京都も地域によるとは思うんですが、他の地域に比べると医療機関での接種の立ち上がりが早いような話を聞いている。

医療機関での接種にファイザー製ワクチンを回すのは最優先だし、そこを絞ってよいことはなにもない。

ところが医療機関での接種は多段階に移送されるだろうから、納入~接種で持つ在庫は集団接種より多めになりそうだし、

さらにVRSへの登録も遅れる傾向にあるから、システムでは過大な在庫があるとみなされてしまうのでは? と。

これによりファイザー製ワクチンの供給も削られれば、医療機関での接種まで影響を受けては大問題である。


全住民にワクチンを行き渡らせるという点では、今誰に打っても最終的には打つのだから変わらないと言えるが

早い者勝ちという面が強くなると、それが不平につながるというのは、今までの経緯を見てもわかる通りである。

あと、僕はあくまでもリスクが高いところを優先するべきだと思っていて、

その観点では50代以上は確実に先行できるようにするべきだったと思う。

逆に若い人は後回しの方がいいですよ。ただでさえ感染リスク軽減が不十分なのがワクチン接種でタガが外れかねないので。

半端にワクチン接種が進むほど怖い

職域接種で高年齢の人を優先してもらえば、結果としてこれは実現できるんじゃないかとか、

学校での集団感染を防ぐ観点では、学校関係者(場合によっては学生・生徒)を優先した方がいいんじゃないかというのはある

でも、基本は市町村での接種を持病・年齢に応じて進めることであって、それを補完するのが都道府県の接種だと思うんですよ。

その市町村・都道府県の接種を邪魔するようならそんなことはするなと怒られるのは当然のことだ。

大野知事 ワクチン配分で河野大臣に要望/埼玉県 (Yahoo!ニュース)


もちろんやむを得ない事情もあるし、何でもかんでも国の無策だというのはどうかと思う。

大手町の接種センターを接種進度の速い市区町村の住民が埋めてしまったことは明らかな失策だが、

一方で、当時それ以外の策は乏しかったということもまた理解しなければならない。

一貫して市町村とのコミュニケーションに問題があったことは、このセンターの最大の反省点である。

なにもかもダメだったわけじゃないし、その反省は予約開始はさておき早めに接種券を送るという形で反映された。

ただ、それでも大手町の接種センターの高齢者以外への開放には大概間に合わなかったですね。仕方ないね。

半端にワクチン接種が進むほど怖い

たびたび書いているけど、新型コロナウイルス対策で心配なのが、

ワクチン接種が進むことで感染者が増加することである。

なんで? って思う人もいるかもしれないが、おそらくこれは正しい懸念とみられる。

それだけ現状の対策がかなり厳しいことに対して、ワクチンの感染抑止効果は低いということである。


具体的にはイギリスがそうなんですよ。

英イングランド、ロックダウン緩和を4週間延期へ 感染拡大で (BBC NEWS)

イギリスと言えば新型コロナウイルスのワクチン接種の先進国の1つ、

2回接種完了が6割、1回接種にとどまる人を加えれば8割の成人がワクチンを打っているそうである。

一時期、1回以上接種を受けた人を増やすために、接種間隔を空けていた影響でギャップがあるのだが、

とはいえ、ここまで普及しているのは明らかにすごいことである。

ところがそれに伴ってロックダウンの緩和を進めると、感染者数が激増してしまったのである。


とはいえ、これはワクチンの効果がないという話ではなく、かなり効果は出ている。

というのも、入院者数や死者数は大きくは増えていないためである。

これはワクチンにより重症化を抑制できたためだと考えられている。

とはいえ、感染者数が増えたのに入院者数が増えないということはなく、

ワクチンの接種が進むことで得られる効果よりも、感染拡大の方が上回っているのは確からしい。

このことから制限緩和には慎重ということのようだ。


もっとも原因はワクチン接種で制限緩和を進めたことだけが理由でもなく、

ウイルスの変異が進む中で感染性が非常に高まっているということがあるらしい。

シドニーで1年ぶり都市封鎖 変異株「すれ違い感染」も (朝日新聞デジタル)

オーストラリアや台湾など「ゼロコロナ」を指向してきた地域で感染拡大が問題になっている。

こういう地域では追跡調査が可能なので、聞き取りやDNA解析などで経路を調査しているのだけど、

どうもすれ違い程度で感染したのでは? という疑惑がいくつかあるようだ。

ウイルスの変異が進む中で、拡散されるウイルス量が格段に増え、マスク着用・短時間でも感染するケースが出てきているのでは? と。

もちろんマスクをすることは大きな効果があるんですよ。でも、それだけでは太刀打ちできないらしいと。


一方でウイルスの変異がワクチンの効果に致命的な影響を及ぼすようなことは起きていない。

ただ、そもそものウイルスの量が増えては、ワクチンでついた免疫での対抗にも限度がある。

現在のイギリスで言われていることは、ワクチン接種は2回やらないと十分な効果が得られないということである。

イギリスでワクチン接種が始まった当初は1回接種でもそこそこ効果があると言っていたことに反するところで、

これはウイルスの感染性が高まったことにより、より強い抗体を付けないと重症化を防ぐことも難しいと。

2021年2月1日から6月14日の間にデルタ株に感染し、入院した806人の内訳は以下の通り。

  • 65%に当たる527人がワクチンを接種していなかった
  • 17%に当たる135人は、1回目のワクチンを打ってから21日以上経過していた
  • 10%に当たる84人は、2回目のワクチンを打ってから14日以上たっていた

また6月14日時点で、イングランドでデルタ株への感染が判明し28日以内に亡くなった73人の内訳は以下の通り。

  • 47%に当たる34人がワクチンを接種していなかった
  • 14%に当たる10人は、1回目のワクチンを打ってから21日以上経過していた
  • 36%に当たる26人は、2回目のワクチンを打ってから14日以上たっていた

(イギリスで感染なお拡大、デルタ株が猛威 ワクチンでリスク低減も (BBC NEWS))

母集団のワクチン未接種・1回接種・2回接種の割合がわからないから、この数字をどう読むかは難しいけど。


もちろん、ワクチン接種がされても従来の対策を維持すれば、それより悪くなるということはない。

ただ、問題は従来の対策を続けられるかどうかというところであり、どうもこれが心配なんですよね。

今日、朝のニュースでいかにして若い人(この場合は大学生)にワクチン接種を理解してもらうかという話で、

「若くても重症化するリスクはけっこうある」とかそれぐらいではどうも響かないので、

「ワクチンを打てば大切な人に会いに行けるかも知れない」とかそういうようなことも言っているとのことで、

これは全く間違いではないのだが、今すぐ無対策でよくなると考えると危ないわけである。


というのも、まずワクチン接種は未だ途上ということである。

打った本人が十分な免疫を得るには2回接種から1~2週間ぐらい経てばよいが、

社会全体でワクチンが普及するのはいつだと考えると、大臣は11月ぐらいとか言っていたけど、これはかなり楽観的な数字だと思っている。

確かにうまくいけば、この段階で集団接種は一段落しそうだが、この段階での普及率はどんなもんだろう?

今は予約が取れないとか、様子見だとかで消極的な人も、あらかた普及すると接種に動くことはありそうで、

このじわじわと伸びる期間は軽視できないんじゃないかと思う。

幸いにして、日本ではどうしてもワクチンを打ちたくないという人は1割強なのでそんなに多くないらしい。

ワクチン拒否は1割 全国ネット調査、若い女性目立つ (日本経済新聞)

なのである程度の期間をかけて普及するとは思うが、6割ぐらいまで普及したところから普及率が鈍るような展開は当然あるだろうと。


そこまでワクチン打った住民が素直に待ってくれればいいんですけどね……

“やがて40代や50代に広がるのでは…”感染再拡大へ懸念 東京 (NHK)

南関東以外では感染者数は順調に減っているらしいのだが、東京都を含む南関東では増加傾向。

特に東京都での増加傾向は明らかなものになっているが、これは緊急事態宣言解除がトリガじゃないと思うんだよね。

というのも6月に入った頃から酒類を提供する飲食店への休業要請に背く動きが出ているという話があって、

酒類の提供禁止で縛り付けようにも従わない以上は、制限付きで酒類の提供を許して秩序を取り戻すしかなかったというが、

これは飲食店に墓穴を掘らせただけで、まぁこれはやっぱりあかんかったねって休業要請を出すんでしょう。

国も解除前に再度の緊急事態宣言も辞さないと予告してたから、想定通りのシナリオなんでしょう。


飲食店での酒類提供禁止は明らかに効果のある対策だが、事業者・住民がその意義を理解できるかが課題である。

そもそも今は50代以下にはワクチンがほぼ普及していない状態だからこの程度で済んだかも知れんが、

俺もワクチン打った、俺もワクチン打ったで酒盛りしては、感染して、周りにまき散らして、

本人だってワクチンの効果が不十分で重症化する可能性はあるけど、周りの人がワクチン2回接種完了しているかというとそれは違うわけで、

そしたらワクチン打った人同士の酒盛りで、周りの人が重症化しては最悪死ぬではいかんわけである。

だからワクチン打って従来の暮らしを取り戻そうなんて宣伝してはいかんのですよ。

それが成り立たないという道理が理解できるような人は、緊急事態宣言下で酒盛りなんてしないだろうから。


かといって、ワクチンの効果を控えめに伝えてはワクチンの普及が進まないということになると思う。

ワクチンの普及度が高くなれば、同じ対策なら感染者数は減り、同じ感染者数なら重症患者・死者数は減るはずである。

基本的にワクチンの効果は本人に及ぶもので、周囲の人の感染リスクを減らすものではないと解するべきだと思う。

はしか のワクチンほどに感染自体を防ぐ効果はなく、インフルエンザより少しよい程度と考えるべきだろうから。

ただ、それが社会全体に普及することで医療機関の逼迫を防ぐことが出来る。

これは大きな意義なのでやはりワクチンは普及してこそ意味があるのである。

でも、その効果を最大限に得るためには、普及して重症者数を低く抑えられるまでは我慢が必要である。


一方でどこまで行ってもワクチンを接種しない人は一定いるはずで、体質などの事情もあろうと思う。

また、ワクチンを接種しても常に重症化を防げるわけではない。

ワクチン普及後にも残る重症化しうる患者をどうやって救えるかということも考えないといけない。

ワクチン接種が実質完成しても、こういう患者数が許容できなければ、特別な感染対策を一定維持しなければならないだろう。

これがどれぐらい問題になるのかはよくわからないんですよね。

感染後に効果的に重症化を防ぐ方法が明らかにならないと難しいかもしれないなと。


ワクチンの普及が進んでくると、ワクチンを接種せずに重症化した人がパッシングを受けるというのは、

これまでの流れからも容易に想像できるところで、これは大変なことだなと思う。

でも、少なくともこの夏はワクチン接種で何か変わることはないですよ。高齢で重症化する人は多少減るだろうが。

忘年会シーズンだって怪しいですよ。その時点でのワクチン普及率が8割とか行ってるとは思えないし、

それで重症患者数が爆発しないということを実証するにはある程度の期間をかけて様子見をしないといかんだろう。

しかし、このことが正しく伝わるかどうかは非常に課題であり、

ワクチン接種が急激に進むということは、ワクチンの効果の理解が不十分な人を増やすことと同義ではないだろうか。


というわけで懸念はしてるんですけど、一方でワクチン接種以外の策は難しい。

当初、1つの解と思われた「Withコロナ」は、ブラジルやインドなど変異株の蔓延で間違いと明らかになった。

ウイルスの変異にこれほど苦しめられるとは

集団免疫は得られないばかりか、人類は新たな脅威に晒されることになった。

オーストラリアのように「ゼロコロナ」で根絶を図る方法は、人道的な問題が大きいのも問題だったが、

きびしい制限にもかかわらず何らかの形ですり抜けると、急激な感染拡大にもなりかねないところである。

ワクチンは感染を防ぐ効果は不十分としても、重症化を防ぐ効果は高く評価できる。また変異にも一定程度の効果は期待できる。

このことからワクチン普及が進めば、ある程度の蔓延は許容できるということになろうと思う。

重症化を防ぐ治療の確立など、感染後の対策にも期待したいところだが、現時点ではその策には乏しい。

ゆえにワクチン接種は現在、確実に効果のある唯一の解なのでなんとしても普及させるべきとは導かれる。


ワクチン普及にせよ、厳しい感染対策にしても、住民の理解があってこそのことである。

過度な期待はさせてはいけないが、一方で長期的な作戦というのは正しく共有したいものである。

ただ、総理大臣は本当にこのことを理解してるのかな? とも思うわけである。

ワクチン接種を進めるべしという方向は正しいかも知れないが、それだけでは無理だと思うんですよね。

そういう現実を本当に直視しているのか。そのことは全く伝わってきませんから。多分わかってないと思うんですが。

支払手段が多すぎて困る

昨日、JCBプレモの話を書いたけど、

株主優待やら景品やらなんやらでいろいろな支払手段があって、どうやって消化したもんかなと悩んでいる。


主にはQUOカード・QUOカードPay・JCBプレモ・JCBギフトカード といったところですかね。

QUOカードについては、マツモトキヨシという安定して使えるところがあるので。

QUOカードが使える店って

これはもう食品を扱うマツモトキヨシなしにはもはや無理ですね。

ちょっと遠いけど、週に何回もこまめに行って消化している。

そしたら、5月下旬に1回在庫が尽きたんだったかな。また株主優待のQUOカードが補充されてきたけど。

QUOカードなければ、わざわざマツキヨにはいかない……ってこともないけど。


QUOカードPayはちょっと前に紹介しましたね。

ブラウザ版QUOカード

ローソンで消化してたんだけど、最近あんまりローソン行かないんだよな。

そのくせに景品でもらう機会が続いていてどうしたもんかなと困っていた。

あんまりQUOカードPayが使える店でよく行く店がないからなぁ。吉野家はあるけど……

なんて思ってたら、最近、家の比較的近くのドラッグストアで使えることに気づいて使った。

品揃えは微妙なところはあるが、日用品もそろってるので、ここで使うかなぁと。


JCBプレモは昨日書いた通り。

JCBプレモはクレジットカードではない

金額はそこまで残ってないので、来週末からの旅行でなか卯で食べれば、あらかた消化できるような気はしたが。

絶妙にQUOカードPayが使えるチェーンと、JCBプレモが使えるチェーンは被らないので混乱する。

それで端数はAmazonギフト券に投げればそれで円満でしょう。Amazon PayならAmazon以外でも使えるし。


意外と悩ましいのがJCBギフトカードって紙のギフトカードのことだよ。

使える店自体はいろいろあるが、1000円単位という制約や持ち歩きの都合を考えると悩ましい。

まぁイトーヨーカドーに持っていけばいいんですけどね。

確実に千円以上では買うわけだし。ただ、nanacoの特典を捨ててまで使うのかという悩みもある。

期限もないし放ったらかしにしがちですね。


あと、これとは違う観点なんだけどdポイントの消化というのも悩んでいる。

dポイントはキャンペーンで付与された「期間・用途限定」ポイントは比較的有効期間が短い。

dポイントを利用する方法はいろいろあるが、d曜日のキャンペーン合わせで使うと有利である。

dポイントはどう使おう

新作映画を観に行く当てがあればムビチケを買うのに充当するといいなと思いましたけど。

ただ、そういうあても常にあるわけではないし。

困ったことにd払いが使えるとなってる加盟店でも、Amazonなどドコモ回線契約者じゃないと使えないとかけっこうあるんで。


あとは株主優待だと各社商品券みたいなのもあるけど、それはだいたいその店のファンなので問題はないかな。

ただ、悩ましいのがビックカメラで、使うべき支払手段がいろいろあるんですよね。

  • ビックカメラ株主買物優待券 (有効期間が比較的短い・ポイント付与無し)
  • ビック買取マネー (ポイント付与あり・有効期限はあるが買い物すれば自動延長)
  • ビックポイント (ポイント付与無し・有効期限はあるが買い物すれば自動延長)
  • ビックカメラ商品券 (ポイント付与あり)

ちなみにビックカメラ商品券は日本BS放送(BS11)の株主優待でもらったもの。

ポイント付与無しっていうならポイント付与率の低い商品(原則付与無しのソフマップ中古品とか)で使いたい。

それでよく優待券の期限を気にしながら、秋葉原で中古ソフトを漁ってたりするんだが。

端数にポイントを充当するか、買取マネーを充当するかって感じですね。

逆に商品券はポイント付与率が高い商品でこそ使いたいと温存しているところだが、いつまで持ち続けるのかという話もある。


昨日、ちらっと書いたけど、バニラVisaギフトカードをキャンペーン目当てで買ってしまったので、

これもちゃんと消化しないといけない。

特に支払手段にこだわりのない店で使えば……とは思うが、磁気ストライプのクレジットカードというのが微妙に不便なんだよな。

JCBプレモはクレジットカードではない

最近、JCBプレモカードをもらった。

厳密に言えばJCB自身が発行するJCBプレモではないのだが(受け取って驚いたのだが)、

自分が使う限りにおいてはJCBプレモと何ら変わらないので。


JCBプレモカードはJCBが発行するプラスチックカードのギフトカードである。

JCBプレモカード

コンビニでPOSAカードとして売られているのを目にしたことがある人がいるかも。

使い切りタイプではなく、チャージして使い続けることも出来る。

(そうやって実用している人がどれぐらいいるかはさておき)

JCBと付いているからJCBのクレジットカード加盟店で使えるのかと誤解してしまうが、

加盟店ネットワークは別ということで、ここが注意が必要なポイントである。


かといって、必ずしも加盟店はプリペイドカードであることを意識しているわけではない。

どういうことって、ちょうどマクドナルドでおやつを食べようと思ったときに、

そういえばマクドナルドってJCBプレモ使えたよなぁと、モバイルオーダーではなくレジに並んで注文した。

カードを見せて「JCBプレモで」と店員に言うと、よくわからなかったようで、

「クレジットカードですか?」と聞かれたから「プリペイドカードなんですが」と言うと、

「それは使えないと思いますが」と言うので、レジにあったアクセプタンスマークを指さすと、

店員は困って「クレジットカードとして扱ってみますか」と言うので、

カードリーダーに磁気ストライプを通すと、これで決済に成功した。正しかったらしい。


受け取ったレシートを見てみるとこういう記載だった。

クレジット MS決済

JCB PREMO

マクドナルドはこれはクレジットカードだと認識している一方で、JCBとはまた違うと認識している。

ちなみにMSは磁気ストライプの意味、今は多くのクレジットカードではIC決済となるだろう。

クレジットカードだと認識しているがゆえに、プリペイドカードの残高はここで見ることはできない。


というわけで、JCB PREMO加盟店というのは、クレジットカードではないがクレジットカード扱いになることが多いようだ。

店員はクレジットカード扱いで処理するので、場合によっては署名が求められることがあるという。

それで裏面に署名欄があったのか。プリペイドカードなのに署名って変だと思ったら。

ただし、一部の加盟店では残高を認識し、レシートに残高を表示したり、不足分を現金などで支払うこともできるようだ。

わりと百貨店や電器店では現金などとの併用が可能になっていることが多いらしい。


以前、バニラVisaギフトカードの使い切りが難しいなんて話を書いたことがある。

それなりに使えるプリペイドカードではあるが

今日、キャンペーン目当てで買ってしまったが。

ただ、これはVisaカードが使える店ならなんでもよくて、インターネットで使える店が多い。

なのでポイント併用で調整と言うことが現実的に可能で、よくそうしている。

ところがJCBプレモはインターネットの加盟店も限られ、インターネットでの端数調整のあてといえばAmazonギフト券に変換するぐらい。

まぁAmazonギフト券にして積んでおけば、そのうち使い切れるだろうという話ではあるが。


というわけで正直かなり使いにくいギフトカードだと思った。

加盟店自体は増えて行く余地はあるかもしれないが、クレジットカード扱いの加盟店が増えても、

じゃあ最後に使い切るのはどうするんだという問題が残る。

この点が全くケアされていないということはないのだが、難しいところは多々あるなと思う。

なかなか人にやるには躊躇するギフトカードだなと思う。

去年までとちょっと違う健康診断

今日は定期健康診断のために職場に行っていた。

僕はそこまでじゃないけどチームリーダーは「健康診断で半年ぶりに出勤する」とか言ってたな。

フロア全体で言えば2割程度の出勤者がいるとはいえ、かなり偏ってはいるんだろう。


この健康診断なんだが、例年とはちょっと順番が違った。

僕は去年30歳になって、それで健康診断のメニューが変わったというのもあるのだが、

勤務先では数年前に年齢によらず30歳以上と同じ血液検査をするようになっているので、

(脂質異常でひっかかる人が多すぎるから、全年齢にやった方がいいという判断をしたと見た覚えがある)、

当日実施の検査項目では胃部X線(しかもこれは希望者のみ実施)だけなんだよね。

まぁこのことはまた改めて書きましょう。


検査順序の違いという点では、検査前から始まっていた。

健康診断の案内が送られてきたのを開封すると、書類とともに、検便キットと検尿キットが入っていた。

検便についてはこれは30歳になったから。便潜血検査(これも希望者のみ実施らしい)をするからですね。

これは知ってたんだが、検尿キットが入ってたのには驚いた。

というのも去年までその場で採尿だったんですよね。

この方法自体は慣れたもんではあり(検尿キットは高専時代のものと同じタイプだし)、

むしろその場でひねり出さないといけない方法より便利とは思うが、事前の準備が必要なのは1つ課題ではある。

でも、今にして見れば予兆はあったなというのが、確か2年前まではその場で検査紙を使って判定していたのが、

去年は採尿した尿を試験管に詰めるようになってたので、それなら家で詰めてこいというのはあるんだろう。


ということで、検尿は受付で袋を渡せば完了。検便も同じく。

身体測定・心電図と視力・聴力検査の順番が異なることは軽微な問題だけど、

心電図は今まで記録用紙を問診票に貼っていたところ、今回は貼られなくなっていた。

その代わり、心電図の記録番号のスタンプが押されていた。

ペーパーレス化されたのかと思ったが、心電図測定時に印字する音は聞こえたので、

単純に記録用紙の保管場所を変えただけかもしれない。

血圧測定・採血は同じ、例によって採血後5分は手で圧迫して待ってろと内出血対策に余念がない。

採血後の圧迫いろいろ


医師の診察がえらく混んでいて、前に難しい人が多かったみたいですね。

医師も疲れたのか、特に言うこともない(?)の僕との会話は最小限だった。

前に血圧がちょっと高いと指摘されたときには、時間食ったからから、比較的軽微なことでも大変ですね。

(このときの測定結果が高く見えただけで、継続的に測定した結果からすれば特に問題ないが)

やるべきことはやらないといけないから仕方ないけど、そういう人が多いと計算が狂うよね。


あと、これは偶然ですけど、直前まで女性の健康診断をやってたみたいで、

採血・診察などでは前後に女性がちらほらと見えた。

別に採血やら診察は男女混ざってて問題はないが、X線検査など脱衣が伴うところは、

同じ検査ブースには男女混在しないようにするわけですよね。

それで時間を分けているわけだけど、切り替わりのタイミングだとそういうことが起きると。

このため、一番最後の胃部X線検査では、女性の検査が全部掃けるまで待たされることに。


検尿分の時間は浮いたはずけど、医師の診察前の時間で相殺され、

胃部X線は男女切替待ちの待ち時間も含めてえらい増って感じだったが。

どちらもそれはしゃあないという感じだけど。

新型コロナウイルスの検査方法いろいろ

最近、新型コロナウイルスの検査方法を調べることがあった。

このあたり、本来は医師の判断で、検査の要否、適切な検査方法が選択されるべきだが、

実際には医師があまり関与しない検査も行われている。

これはいろいろな事情があるのだが、おしなべて検査結果の正しい理解には課題があると言える。


健康保険の適用対象であるなど、公的機関が広く認める検査方式としては、

  • PCR検査(核酸検査) : 検体は 唾液・鼻咽頭ぬぐい液・鼻腔ぬぐい液
  • 抗原定量検査 : 検体は 唾液・鼻咽頭ぬぐい液・鼻腔ぬぐい液
  • 抗原定性検査: 検体は 鼻咽頭ぬぐい液・鼻腔ぬぐい液

PCR検査というのはよく聞きますけど、それが唯一の方法ではないし、いずれも確定診断に適用できる。

特に抗原定量検査は、PCR検査と似たような用途で使用でき、かつ検査に要する時間が短い。

この特徴から厚生労働省検疫所が日本に入国する人に広く検査するのに利用していることが知られている。

やっと入国できるようになる

この方式が導入される以前は、再入国許可を得ている外国人すら多くを上陸拒否にする異常状態だったが、

その後に段階的に外国人の入国対象が広げられ、また諸外国での感染拡大を受けて狭められたりはしたけど、

運用方法の工夫により、現在も水際対策の主要な手段として活用されているところである。


ところで新型コロナウイルスのインフルエンザなどと比較して厄介なところとして、

発症2日前から感染性のあるウイルスを排出することがある。潜伏期間もインフルエンザに比べるとやや長い。

無症状・ごく軽症のまま推移することも多く、かぜの症状がある人はむやみに外に出るなという対策では限度がある。

そこで症状の有無によらずマスクの着用が求められたりしているわけですね。

一方で、周囲にウイルスをまき散らす可能性のある人を除去するという点では非常に難しいわけですね。

そこで日本を含め、各国は入国者に出発前の検査を求めたり、入国前後の検査を行っているわけですが、

そもそも難しい要求なので、過信するとすり抜けが起きるわけですね。


一方で、インフルエンザの検査に比べて好都合なところもあって、それが検体として唾液が使える検査が多いことですね。

当初、鼻に長い綿棒を突っ込んで 鼻咽頭ぬぐい液 を採取していたが、くしゃみされたのを吸うと感染リスクがあるので、

むやみに検査をするのも危険ということで、これが大きな問題になってたわけですね。

ところが後にPCR検査と抗原定量検査では、唾液での検査も鼻咽頭ぬぐい液の検査もほぼ同等の結果ということが判明したと。

一見するとへんな感じがするのだが、口の細胞にも感染し、これが感染を広げる原因になっているという事情があるらしい。

口の細胞、コロナに直接感染 唾液から他人に広がる恐れ (朝日新聞デジタル)

というわけで、唾液の検査は、感染リスクが低く、本人が検体採取するのも容易ということで広く活用されている。


この3つの検査方式、どれがどういうときに適用できるのかということだが、ポイントは発症日である。

新型コロナウイルス感染症の検査を受けるタイミング (松前内科医院)

PCR検査で検査可能な期間は最長で発症2日前から発症後33日目ぐらいと非常に長い。

ただし、ウイルスの量が最も多くなる発症後2日目ぐらいでも、陽性になるのは7割ぐらいだという。

PCR検査は発症前から検出できる可能性があるため、無症状者への適用も可能とされている。

しかし、そこで課題なのが発症日が不明なことである。

実は発症後10日経過して、すでに症状が軽快していれば、PCR検査が陽性だったとしても、もはや感染性はないとされている。

(当初、PCR検査が陰性にならないため退院・転院できないことが問題となり、検査結果でなく発症日からの日数を重視することになった)

PCR検査は特定の遺伝子が存在することを確認する検査なので、感染性のないウイルスの残骸みたいなのも反応してしまうんですね。

無症状者に検査すると、知らないうちに治癒していたものも検出してしまうところに難しさがある。


抗原定量検査については、PCR検査と性質は似ており、発症前の診断も可能ではあるらしい。

ただ、さっき紹介したページでは発症日~発症後5日後ぐらいで書かれているのは、おそらくPCR検査より感度が劣ることを考えてのことだと思う。

無症状者を含め、発症後9日以内であれば、抗原定量検査とPCR検査の結果には高い相関があり、基本的に同様の目的で使用可能である。

(発症後10日経過するともはや感染性がないことを考えれば、後追いで検査する以外の用途ではPCR検査と同様に使えるという意味である)

検査時間が早くPCR検査に比べると検査装置が普及しているということで、

感度がやや劣るとしても、PCR検査だと検体の輸送や検査自体に時間がかかるより、利益があるという判断で利用されている。

(厚生労働省検疫所も早く大量に検査して、感染リスクのある入国者を早期に排除するために抗原定量検査を活用しているわけですね)

なお、抗原定量検査もPCR検査ほどではないがもはや感染性のないウイルスを検出することはあるらしい。


抗原定性検査は簡易検査キットなんて言われているけど、キット1つで検査が可能である。

どちらも「抗原」とあるように抗原定量検査と検出対象は同じだが、検出に必要なウイルス量はより多くなっている。

とはいえ、検査時間が短く、診療所での取扱にも便利ということで活用されており、

発症後2~9日目の検査においては、これを確定診断とすることができるということになっている。

しかし、無症状者の検査には適しないということもあり、他の2つの検査に比べると利用範囲は狭い。

インフルエンザの検査キットと同じですが発症直後の検査には適しないので、この点でも注意が必要である。


さて、無症状者が新型コロナウイルスの検査を受けることについて、必然性が高いのは海外渡航の目的である。

郵送での検査もそこをターゲットにしたものは多く、テレビ電話で医師の問診を受け、医師の指導のもと唾液を採取をして、

これを郵送して検査をして、診断書を作成するというようなことが行われているわけですね。

この目的で厚生労働省検疫所が認めている検査方式はPCR検査と抗原定量検査だが、

外国だとPCR検査が必須であることが多く、だいたいフォーマルな検査サービスはPCR検査なんじゃないか。

このような検査は無症状者であることが前提なんですよね。当たり前かも知れないが。


しかし、ここで課題は発症前のPCR検査は検出率が低いことである。

厚生労働省検疫所は入国者に出発前に取得した診断書を要求しているが、一方で入国前に抗原定量検査を実施している。

ここには2つの意図があるとみられ、1つは外国での検査の品質に疑問があること。

もう1つは出発前には検出できなかったが、そこから時間が経って、検出できるようになる場合があること。

抗原定量検査はPCR検査より感度がやや劣るとはいえ、それ以上に排出されるウイルス量が増えることの方が大きい場合があるわけですね。

これに加えて出発地によっては、3日とか検疫所の用意した宿泊施設(この滞在費は公費負担らしい)で停留した上で、

改めて検査を行った上で自宅や自己手配した宿泊施設などに移動するということを行っている。

このように期間を空けて改めて検査するのは、ウイルス量が増えるのを待ってるわけですね。

このことは検査方式以上に検査するタイミングが重要であることをよく表していると言えるんじゃないか。


というわけで無症状者への検査の適用は難しいと思いますね。

すり抜けもそうですが、もはや感染性がない人が延々と検査にかかり続けるのも問題である。

ただ、ここは海外渡航の目的では保守的に判断しているという考えはあると思う。

具体的に症状があれば、その症状や発症日との関係性などを考慮して判断することが出来る。

あえて発症直後に検査をしないということも選択肢になるわけですね。

インフルエンザのように早期に薬を飲むとよいとかそういうことはないわけですし、

陰性であっても、(新型コロナウイルスに限らず)感染を広げる可能性はあるわけですから。


抗原定性検査の適用にはさらに注意が必要である。

有症状である場合のみ適用でき、発症日から2~9日後でなければ診断できないからである。

医師がこの性質を理解して検査するなら問題ないのだが、必ずしもそういう用途だけで使われるわけではない。

というのも……

抗原検査キットを配布、厚労省 医療機関や高齢者施設に (日本経済新聞)

医療機関・高齢者施設・学校など、急激な感染拡大がしばしば問題になってきた施設に抗原検査キットを送っているらしい。

しかし、届いても使うのは難しい。

  • 無症状者には使えない診断方法なので、当然、何らかの症状がある人が対象
  • 検体が「咽頭鼻ぬぐい液」「鼻腔ぬぐい液」なので唾液に比べて採取の難易度が高い
    自己採取が可能ならよいが、他人がやる場合、原則は医師などが実施する必要があり、感染対策も必要(くしゃみは危険)
  • 特別な設備は不要だが、手順を誤ると容易に誤った結果が出る
  • この結果が陽性になったとしても、確定診断には医師の診察(場合によっては再検査)が必要である
  • この結果が陰性だったとしても、感染している可能性があるので自宅待機が必要

抗原定性検査は正しく使えば確定診断に使えるほどの方法である。しかし、なんとなく配布して正しく使うのは難しい。


おそらく、この検査はあまり特別ではない風邪の症状があったときの簡易な切り分けに使うものだろう。

発症後2日目とかに検査キットを使って陽性が出れば、まず本人を医師の診察につなげることができる。

このようにして施設内での蔓延状況を早期に知り、蔓延度が高まっていると判断すれば、対策を打つことが出来る。

ここで無症状者を含めて診断をするならば、それはPCR検査または抗原定量検査でなければならないので、検査キットは使えないわけだが。


検査の時期によって最適な検査方法や、それによって得られる意味は異なるということで、

その意味も考慮した上で本当に意味のある検査なのかということを考えなければならない。

無症状者向けの検査サービスや、市販の抗原検査キット(研究用という名目だが)なんてのもあるけど、

検査内容として妥当でも、その結果を正しく理解できるかというところはとても難しい。

実際、無症状者向けのPCR検査サービスで、企業・団体向けの検査結果と、個人向けの検査結果で陽性率がだいぶ違うという話がある。

これは無症状者が対象のはずのサービスを有症状者が受けているからではないかという話がある。

「安価な民間PCR検査」、「美容クリニック等のPCR検査」、「保険診療機関でのPCR検査」はいったい何が違うの? (CLINIC FOR)

ただ、こういう使い方をすると陽性になったとき不都合が多く、陰性になったことをもってリスクが低いと判断することも問題である。


結局のところは、手洗いなど基本的な感染症対策、マスク着用の励行、体調不良の早期把握というところに尽きるわけですね。

まぁ言うても海外渡航で出発前・入国前後での検査の要求はしばらく続きそうな感じはするけど。

今後、ワクチンの接種が進むと、重症化するリスクは減るが、その分、無症状・ごく軽症で推移する感染者も増えるとみられる。

感染を抑止する効果にも期待されるところだが、イギリスではワクチンの接種率が高いにもかかわらず感染者が急増している。

それでも死者数がそんなに増えていないのはワクチンの効果と考えてよいが、

油断すれば感染は容易に拡大し、それがワクチンの接種が適しない人、効果が不十分な人に及べばこれは危険ですから。

電子書籍用microSDカード

例によって7月に入ると早々に夏休みなのだが、

実は準備が全然できてなくて、やっとこさ予定を組み始めた。

いろいろ考えたけど、ほぼ1週間、関西を転々とすることになりそうですね。


先週末、タブレットPC用のmicroSDカードを買った。

もともとあったのだが、容量が16GBと少なかった。

microSDカードで保管するデータ量はもともと少ない想定ではあったのはあって、

音楽データを格納するスマートフォンに比べては少なめだった。


このmicroSDカード購入の大きな理由は、本体のストレージ不足だった。

タブレットPCの主な目的は電子書籍を読むことがあるのだが、

ダウンロードした各種の電子書籍が本体ストレージを圧迫していたのだ。

一部はアプリの設定でmicroSDへの保存を選んでいたが、それでも間に合わない状況だった。

容量が圧迫されれば、消去すればよく、消去してもダウンロードし直せばよいので、

その点ではなんとでもなると言えるが、容量不足→消去を繰り返す頻度が増えていて、これは困ったなぁと思っていた。


でも、よくよく考えればmicroSDなんて今は大容量のものが安く買えるんだからケチる必要ないよねと。

先週末に東京に行った時に秋葉原界隈に寄り道して、128GBのものが安かったので買ってきた。

その上でファイルをコピーして、各種の電子書籍アプリのファイルを消して、保存先をmicroSDに変更した。

これで本体のストレージの空きもある程度確保できるようになった。

それでも32GBの本体ストレージの8割以上を使ってるんですけどね。


手元には8GBと16GBの未使用のmicroSDカードがあるが、これといった使い道はない。

本来はこれだけ入ればいろいろあるだろうと思うけど、

スマートフォン・タブレットに取り付けられるmicroSDは1枚だけだから。

わざわざ8GBなんて選ぶ必要があったのかと今は言われそうだけどね。

その当時、8GBは一番安い部類だった覚えはあるが、8GBと16GBには明確な価格差があったんだよな。

多分、これは以前使ってたタブレットPCに付けてたんだと思うけど。


今は64GBまでならほとんど値段は変わらないぐらいに見えましたね。

迷ったら64GBでいいかなと思った。もちろん機器が対応していることが前提ですが。

どうも調べたら2018年ごろから急激に価格が下がったらしく、

その原因というのがCPU・GPUの供給不足だったらしく、頭脳がなければ記憶媒体のニーズもないということらしい。

フラッシュメモリがそんなことあるか? と思わなくもないが、他のPCパーツの動向と見比べるにそういうことらしい。

まぁ電子書籍を楽しむ分にはありがたいことだけど、なかなかこの業界も大変ね。

銀行業の外売りなんですね

ヤマダ電機が銀行参入というニュースを見て「えっ!?」と思ったら、

実は住信SBIネット銀行だったという話。

ヤマダブランドの銀行「ヤマダNEOBANK」7月1日スタート (ITmedia)

実はけっこうそういうのはあるんだよね。


住信SBIネット銀行といえば、SBI証券の利用者向けの銀行として誕生した。

証券会社が銀行をやることは、証券会社のサービスと銀行のサービスは補完的なところがあり、

  • SBIハイブリッド預金 (MRF代替サービス)
  • 外貨預金
  • ATM入出金

といったところを銀行業として行っているわけですね。

僕も含めて、当初の利用者の多くは証券口座との連携を目的として利用していたと思う。


しかし、最近はそれだけではないようで、

住信SBIネット銀行の即時入金のログイン画面では、

果物名の支店(僕はレモン支店だったっけ)・JAL支店・Tポイント支店 と大別されるようになった。

どうもログイン方法が違って、JAL支店の場合、JMB会員番号でログインするみたいね。

で、これってなんなんだよと思うわけだが、実はヤマダと同じく、提携企業があるわけですね。

パートナー企業との取り組み (住信SBIネット銀行)

いずれも銀行代理業者がいて、その銀行代理業者を通じて申込みを受けることになる。

JAL支店は「JAL Global WALLET」というプリペイドカードを目的としたものとみられる。

住信SBIネット銀行は外貨預金もMastercardのデビットカードも行っている。これは海外旅行客に向くということであろう。

もっともプリペイドカードなので、これを使う上では銀行口座は必須ではないようだ。(プリペイドカード自体は銀行業ではない)

Tポイント支店は利用に応じてTポイントがたまるのと、あとはキャッシュカード不発行という特徴がある。


ここにヤマダも加わるという話だが、ヤマダのお目当ては融資じゃないか。

住信SBIネット銀行は住宅ローンの取扱があり、ヤマダは住宅に力を入れている。

住宅の購入という巨大な買い物を背景にして、金融サービスを提供しようということと思われる。

そういうアプローチもあるかという感じはするが、そんなに目新しい感じはしませんね。


このように銀行が提携企業と手を組んで金融サービスを提供することをBaaS(Banking as a Service)というらしい。

ピクシブが銀行サービス。みんなの銀行がBaaS提供 (Impress Watch)

みんなの銀行 って福岡銀行が立ち上げた新しい銀行だったっけ。

ちょっとよくわからないところはあるが、pixivは創作に関わる決済サービスをいろいろ提供していて、

そのサービスを推し進める中では銀行業が必要という考えがあったのかもしれない。


そういえば、住信SBIネット銀行ができる以前、SBI証券はスルガ銀行と提携関係にあり、

提携のためにスルガ銀行はソフトバンク支店という仮想店舗を開設していた。

(ソフトバンク? って思うけど、SBIグループはもともとソフトバンク傘下にあり、2005年以前は「ソフトバンク・インベストメント」という社名で、スピンオフに際して略称のSBIを正式名称にしたという経緯がある)

その後、同支店は「ダイレクトバンク支店」に名称変更するもサービス内容は維持。

この時期に僕は同支店に口座開設をしている。(cf. 仮想支店の多い銀行)

口座開設当初はSBI証券の口座はなかったが、20歳になって口座開設後には紐付けを行っている。

その後、スルガ銀行のサービス整理により「Dバンク支店」に集約されている。(cf. ダイレクトバンク支店はDバンク支店へ)

優遇条件は変更になったけど、本質的なサービスはあまり変わってないと思う。やりたいことは住信SBIネット銀行でできるのはそうだけど。


これ自体はそんなに創意工夫のあるサービスではなかったのだが、銀行と銀行以外の提携の一例である。

最初に書いたように住信SBIネット銀行はもともとSBI証券利用者に向けた銀行という色が濃かったが、

インターネット専業銀行としての自信はいろいろあるんだと思う。

そうはいってもインターネット専業銀行としては比較的後発である。

  • PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) 2000年開業
  • 楽天銀行(旧:イーバンク銀行) 2001年開業
  • ソニー銀行 2001年開業
  • 住信SBIネット銀行 2007年開業
  • auじぶん銀行(旧:じぶん銀行) 2008年開業

そこで銀行業としてのサービスを外売りするということで成長を目指したいということはあるんだと思う。

SBIグループがやってるだけあって、銀行業としてはなかなかいいと思うので、そのポテンシャルは生かせれば。

浦安の円形劇場で雑誌のイベント

昨日は帰ってきて寝落ちしてしまったんだけど、浦安に出かけていた。

なにしにって、コンサートで。

EJ My Girl Festival 2021

「My Girl」とは、以前このBlogで紹介したアイドルのグラビア雑誌が、声優雑誌になってしまったというもの。

KADOKAWA(旧エンターブレイン)が発売している「My Girl」というムックがある。不定期刊ですかね。

2014年創刊で、当初は女性アイドルのグラビアを掲載する雑誌だったようである。

2016年2月発売のVol.8では”VOICE ACTRESS EDITION”と銘打って女性声優の特集を行った。(略)

Vol.18(2017年4月)からはずっと”VOICE ACTRESS EDITION”が続き、

後に”VOICE ACTRESS EDITION”という表記も消えて、完全に女性声優のグラビアを掲載するムックになっている。

(主婦の友社が強い)

「『My Girl』の刊行5周年を記念して」と書かれているが、これは”VOICE ACTRESS EDITION”の初号、Vol.8から数えて5年という意味。

でも、それを差し引いても長いですけどね。5年間で”VOICE ACTRESS EDITON”は19冊かな?

不定期刊で、当初は飛び飛びだったことは考慮しなければいけないが、概ね季刊ということだね。


で、浦安ってのは舞浜アンフィシアターですね。

運営者はオリエンタルランド、東京ディズニーリゾートを構成する非ディズニー施設である。

もとは「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」として作られたサーカス専用劇場だったが、

この用途での利用が終わってから改名、現在もサーカス用途を想定した舞台装置は残っているはずだが、ほとんど使われていないはず。

2000人規模のホールとしては使用料が高いのが難点とか聞くけど、まぁそれでもニーズはあるってことですかね。

円形劇場なので、規模の割には舞台からの距離が近いのは長所だが、円形ステージをうまく活用できるかが課題であり、

そこが難しいと円形部分をあまり使わないことになり、単純にステージの円形部分だけ遠くなってしまうのが難点。


往路は新木場駅から京葉線に乗って舞浜駅へ。昼間にこの区間の京葉線に乗るのはいつぶりだろう。

京葉線といえば、幕張新都心に行くのに使うが、その場合は少なくとも往路は西船橋経由が一般的。

夜間は本数が減るので仕方なくそのまま東京都心方面まで乗ることがあるが、まぁあんまりねぇ。

遊園地最寄り駅だなぁという感じだが、イクスピアリのショッピングモールを抜けてアンフィシアターへ。

イクスピアリは中身はわりとよくあるショッピングモールという感じはするが、さすがにディズニーリゾートということで作り込まれている。

浦安市民は日常の買い物でくるんだろうか。(遊園地とは別枠で駐車場は設けられてるみたいだけど)


内容としては歌半分、トーク半分、少しお芝居、その辺は雑誌のイベントっぽいのかな。

座席を間引いた影響もあってか料金はS席に対するA席でさえけっこう……な感じだった。

これ自体は仕方ないが、座席を間引いても埋まりきらず、直前までチケット売ってたのはなかなか苦しい話。

「本イベントは出演者の魅力を生(ライブ)で味わっていただきたいという思いから、ストリーミング配信、後日の放送、配信などの予定はありません。」なんて煽っておいても来ないものは来ないということだ。

これは主催者にとっては分の悪いイベントだと思いましたね。


帰りはまた舞浜駅まで行くのも煩わしいし、東京メトロ24時間券も持っていたし、浦安駅までバスで。

舞浜アンフィシアターの最寄りバス停は「オリエンタルランド本社前」という夢のない名前である。

実際のところ、向かいには工場の門のようなものがあり、絶えず出入りする人がいた。

ここから浦安駅へのバスは生活路線であり、遊園地へのアクセス路線であり、オリエンタルランドへの通勤路線であるのだろう。

休日夜とか本数少ないのかと思ったら昼間よりむしろ多いぐらいで、この辺は独特だなと思う。

帰りは山手線停電の影響を避けながら帰宅できた。


ところで、このイベントの名前を見て思ったこととして「EJ」ってなんだろうというのがあった。

KADOKAWAの施設名などに「EJ」というのが付いたものがいくつかある。

KADOKAWAの商標? って言っても2文字では商標登録はできないはずだが。

と思ったらちゃんと答えが載っていた。

イベントタイトルの「EJ」とは、“Entertainment Japan”の略で、日本が誇るアニメ・アニソンなどのエンターテインメントを世界に向けて発信していく、また海外のファンが日本のライブエンターテインメントを楽しむ際のランドマーク的なイベントになりたいという思いが込められている。

そうなんですか。

実は昨年10月に「EJ ANIME MUSIC FESTIVAL」というインターネット配信イベントがあったんですよね。(見てないけど)

それがモチーフの1つにはあったらしい。まぁ位置づけはだいぶ違うと思うんですがね。