今日調べごとをしていたらこんなことを発見した。
乗合バスの運賃改定の実施について (奈良交通)
いままでも運賃に関する変更はやってきたが、タイトルからして随分なことだとは感じた。
その内容は500円未満の区間で運賃が上がるというもの。
例えば今まで250円だった区間は12月24日から260円になるということ。
金額的には微々たるものだがえらいことである。
運賃が変わるなんて事は今まで見たことがないですからね。
こんな大切なことですが、普段奈良交通には乗らないから知らなかった。
知らなかったらCI-CAのチャージが足りないということにもなりかねんかったな。
奈良交通は運賃に関する変更を最近いろいろしていたのですが、
まず2007年6月にCI-CAのプレミアが変わった。
当初はバスカードのプレミアと同じ5000円で5800円、3000円で3400円、1000円で1050円だったのだが、
これが一律1割増になった。だから1000円で1100円、3000円で3300円、5000円で5500円になった。
ひまわり(昼間専用)のプレミアも変わって、3000円で4300円、1000円で1200円だったのが、1000円では変わらなかったが3000円は3600円になった。
バスって定期券高いから回数券だとかそれに類するバスカードだったりCI-CAを使う人は多いわけですよ。
5000円で5800円使えたのが5500円になったので、5.5%ほどの値上げになったと言えるでしょう。
ただひまわりのプレミアが減ったのはかなり残念だったかもね。
僕はむしろひまわりの使用機会が増えて良かったかも。
この変更までは土日祝でも昼間だけがひまわりタイムだったんですがこの変更で終日になったので。
その後2008年8月に通勤定期の割引率の引き下げが行われました。
割引率30%が25%に下がってしまいました。
元々高い定期券がさらに高くなってしまったのでこれは痛いかなと。
ところで通勤定期の割引率30%とか25%とはいかほどのものか。
割引率30%というのは30往復の普通運賃の30%引きということ。すなわち21往復の値段なんです。
これでは元を取れるかはかなり怪しい話です。
サラリーマンは月間20日出勤すると言われてますからね。これで元が取れないというのは相当な話。
これならCI-CAを使った方が得かも知れません。20往復するのに18.2往復分の値段で済みますから。
これが割引率25%になると22.5往復だからさらに厳しくなる。
ここまで来ると明らかにCI-CAが得なレベルですね。
そして普通運賃も巻き込んだ値上げ。
あまりにひどい話ですが、実はこれには理由があるんですね。
それは近鉄けいはんな線の延長なんですよ。
けいはんな線の延長は今まで奈良線の駅からバスで行き来していた団地と生駒駅を結んだわけです。
すると今まで奈良交通に乗ってた人が近鉄に乗るようになったと。
これに乗れば生駒駅で奈良線に乗り換えてもいいし、そのまま乗って中央線で本町などに行けるわけですからね。
そんなことは奈良交通も予想できてたのでこれに合わせて吉野などのローカル路線を整理したりということをしたのだが、
それでもきびしいことには変わりなくこんなことになってしまったと。
こうやってバスの使命を終えてしまったような地域がある一方、
やはりバスじゃないと行き来できないところも多いですからね。
そういう路線の一部はもう既に奈良交通はリタイヤしたけど、それでもまだまだあるわけです。
その路線はやっぱりバスの運賃でまかなうのが基本だと思いますから、それができないから値上げってのは至極当然の話かなと。
しかし今回の値上げ、遠距離ではそんなに上がらないのだから、
田舎よりかは市街地での影響の方が大きいよね。
結局市街地の儲けを田舎に持って行くのかというのはありますけどね。
まぁそれは奈良交通に限ったことではないだろうけど。