EX予約の受取は苦行

今日は某所に出張していた。

けっこう慌ただしい話で、出張が決まったのが昨日だったんですよね。

事前にハードウェアの準備も必要だったからなおさら。


この出張では東海道新幹線を利用しているのだが、

予定に応じて列車を選びやすいようにプライベートのEX予約を使うことに。

EX予約だと定価よりも割安だけど、特急券は領収書提出が必須だから、

EX予約で実際に支払った料金しか支払われないけど。

まぁJ-WESTカードエクスプレスの会費払ってるのはプライベート目的だし。

(といってもスマートEX会員でも同条件で使える早特を使うことが多いから年会費の意味あるのか?という話もある)


ところでEX予約は大きく「e特急券」と「EX-IC」に分けられる。

e特急券は乗車券を別に用意して特急券のみ購入するもの。

EX-ICは新幹線駅同士の乗車券・特急券がセットになっていてきっぷの受取が不要。

自分がエクスプレス会員になってから今まではEX-ICしか使ったことがなかった。

それで条件的に問題がなかったからだが、今回は検討の結果、e特急券を選ぶ方が誠実だと考えた。

まぁそれを決めてきっぷを手配してから後悔したんだけど。


EX-ICはきっぷの受取がいらないのはよいが、その特徴から新幹線の前後にきっぷは別手配となる。

EX-IC自体は乗車券+e特急券より少し安くなっているので、新幹線駅同士を使う場合はお得なのだが、前後にJR在来線に乗車する場合は単純ではない。

そこでここを試算するツールが提供されている。

EX予約運賃ナビ (EX予約)

前後にJR在来線に乗るとしても、まだEX-ICの方が安いケースはけっこうある。

うちから名古屋駅または京都駅まで乗車する場合はEX-ICの方がわずかに安い。

(名古屋駅または京都駅というのは近鉄との乗換などを想定している)

ただ、これはJR在来線を使うのが片側だけだからという面もある。


実は今回の出張は、JR在来線~新幹線~JR在来線という利用で、

これをEX予約運賃ナビにぶち込むと、乗車券+e特急券の方が安い。

どちらを選んだとしても、実際に払った運賃・料金を会社に請求するだけなのだが、

「e特急券を選ぶ方が誠実」ではあるので、それならばとこちらにすることに。

乗車券は会社で契約している ビジネスえきねっと で往復で手配して、

特急券はプライベートのEX予約でe特急券として手配した。


ただ、予約完了メールのこの記載を見て後悔してしまった。

きっぷの受取には、「EX-ICカード」または「受取コード」と「パスワード」が必要です。

昔はEX予約の受取はJ-WESTカードと暗証番号を使って行っていた。

ただ、2020年からシステム変更でこの方法が使えなくなった。

EX-ICカードまたは受取コード(Webで発行されるQRコードまたはそれに付記された16桁の記号)を使うことになった。

さらにこれに加えてEX予約のログインパスワードの入力が必要である。

ああ、そういえばそうだったと思い出して、頭を抱えてしまった。


というわけで実際どんな具合だったかという話である。

EX-ICカードは携帯しているのでそれでよいのだが、受取コードの発行を試してみた。

Webですぐ表示できるものだと思ったら、E-mailでワンタイムパスワードの発行が必要で、

さらに発行されたコードは1回表示されるだけで、スクリーンショットなどで保存する必要がある。

コードは予約毎に発行する必要はないが、有効期限は7日間である。

旅行ごとに発行して、スクリーンショットで保存しておくような感じですかね。

これだけでも相当めんどくさいわって感じだけど。


さらにこれだけでは受取ができない。パスワードも必要だからである。

2017年までEX予約のパスワードは数字4~8桁しか使えなかった。

これがWebのログインパスワードというから、さすがにそれはどうなんだと。

これがアルファベットと数字で4~8桁に改められた。

8桁までという制限を考えれば、ほぼランダムな文字列を使わないと強固にはならないだろう。

ただ、問題はそのパスワードを券売機に入力しなければならないということである。

登録するときに少し意識していて、アルファベットの大文字と小文字の混在はしないようにしていたのだが、なかなか覚えられるものではなく……

小さな紙に控えて、これを財布に入れて、見ながら入力することにした。


EX-ICだったら、カードを改札機にタッチするだけなのに、

e特急券だと券売機に寄る手間が増えるだけでなく、こういう仕込みも必要で、操作数も多いということで困ったということである。

これはなんとかならんのかねと。

少しでも安い方が誠実だろうと選んだはいいけど、EX-ICでも乗車券+指定席特急券より安いのだし、合理的に手間が省けるEX-ICでもよかったよねって。

予約した後に気づいてももう遅いのである。


ちなみにe5489の受取は現在もクレジットカードと暗証番号である。

今までもEX-ICよりも乗車券+e特急券の方が安くなるケースはあったのだが、

それが発生したのは西日本・九州管内ばかりで、この場合はe5489を優先的に使っている。

J-WEST会員であればe5489でeきっぷを手配しても、EX予約と同額だから。

特にここの差を意識していたわけではないが、J-WESTカードさえ忘れなければe5489の方がだいぶ楽である。

J-WESTカードを忘れると詰んでしまうのは問題なのだけど。


EX予約の不可解な仕様をまとめてみるとこんなところ。

  1. インターネットのログインパスワードが8桁で長く出来ない
    (覚えやすさと強固性を両立することが難しい)
  2. EX-ICカードを持参した人に受取時に上記と同じパスワードを求めるのは
    EX-ICならばタッチだけで乗車できるのに比べて厳しすぎる
  3. 受取コードはログインパスワードを入力しなければ発行できないのに、再度パスワード入力を求めるのは過剰
  4. 受取コードの取得にワンタイムパスワードが求められ、再表示ができないのでわざわざスクリーンショットを撮影しないと手間がかかる

インターネットのログイン用のパスワードの制限としては8桁ってのは厳しいんだよね。

2017年以前に比べたら改善されてはいるが、それでもどうかと思うところ。

それに対してきっぷ受取時に入力させるコードとしては異常に厳しい。

カードを持参した場合の確認用ならば4桁の暗証番号とかでも十分。

受取コードはWebサイトの認証を通過しないと発行されないのだから、再度パスワードを求めるのは過剰である。

こちらは本当に理解に苦しむのだが、おそらくコードを紙に印刷して使う人への配慮なのかなと。

有効期限7日間と長く、複数回利用できるものなので、利用時の認証を要すると考えているということである。

とはいえ、今どきはスマートフォンを持っている人も多いわけで、

そうするとスクリーンショットで保存する手間の方が気になってしまう。


上記の2.と3.については簡単なパスワード、例えば4桁の数字などに設定できる。

ただ、そうするとインターネットのログインパスワードまで引っ張られる。

8桁でも強固にするのが難しいのに、それを数字4桁ではあまりにひどい。

これは本当に困った仕様だと思う。なんとかならんもんかね。


上で書いた不可解な事項の2.~4.についてはEX-ICでの乗車時は問題にならない。

このようなことを考えると基本的にEX-ICを使うべしという結論になる。

僕の場合、名古屋駅か京都駅までの利用が大半を占めていて、

それもだいたいはEX早特の類だったりするけど、定価でもEX-ICの方が安いので、

それならEX-IC使っておけばいいですねって話になる。

今回の出張もEX-ICの方が若干高いが、手間を考えれば許容範囲だろう。

ただ、区間によっては乗車券+e特急券に比べてEX-ICが著しく不利なこともある。

そうなるとこの苦行に耐えなければならない。本当に勘弁して欲しい。

コンビニか郵便局で受け取りたいということ

メルカリに出品する場合、クリックポストでの発送を基本としているが、

そうして出品していた商品について「ゆうゆうメルカリ便にできないか」

という問い合わせが来て、送料差が無視できないから+40円にするというと、

その条件でも他に代えがたいということで買ってくれた。


過去にもどうしてもゆうゆうメルカリ便にして欲しいという人がいた。

当時はメルカリのネコポスの送料負担が175円だった頃で、寸法を満たすならば積極的に選択していた。

このときは特に差額調整せずに変更している。

なぜならば、ネコポスは確かに送料負担が少なかったが、手間もかかっていたから。

ネコポスで送るには封筒を折らないと寸法規定が満たせず、発送できる場所もゆうパケットに比べて不都合だったから。


ではこの人たちはなぜ ゆうゆうメルカリ便 にこだわるのか?

それは 郵便局・コンビニ受取 ができるサービスだからである。

クリックポストって郵便局留めできないんだっけ? と思ったかも知れないが、

そういう話ではなくメルカリでは郵便局・営業所留めでの発送は原則禁止となっている。

商品の受け取りが遅延したり、受取人が分からないなどのトラブルを避けるため、商品の宛先を郵便局(営業所)留めにしたり、それを求める行為を禁止します。

ただ、ゆうゆうメルカリ便の郵便局・コンビニ受取はメルカリ自身が提供している機能なので、これはこの禁止事項には該当しない。

そんな差額を払ってまで使う機能かいなと思わなくもないけど、家庭の事情はいろいろでしょう。


というわけで久しぶりにメルカリで匿名配送で発送した。

今は ゆうパケットポスト の方が明確に送料負担が低いですから。

なお、+40円の価格調整の根拠だが、クリックポストが185円、メルカリのゆうパケットポストが215円、ゆうパケットポストのシール代が1枚5円だから、

(215+5-185)/(1-0.1)=39円 なので、40円というのはほぼ中立である。

シールはメルカリのキャンペーンで無料で受けとったものなんだけど。

(そして、むしろPayPayフリマ・ラクマの発送に使っているという)


ちなみにヤフオクでは郵便局留めは禁止事項にあたらない。

それで郵便局留めでの発送を依頼されたことはあった

定形外郵便で発送する商品で、宛先が郵便局留めでギョッとしたけど、

指示通りに書いておくったら、到着した翌営業日に受取連絡が来た。

問題はなかったが、いきなり郵便局留めとみると、本当に受取にくるんかいと疑ってしまうよね。

特にこれは追跡できない定形外郵便ですからね。行方不明のリスクも増えるだろうし。

今にして思えば、これは何らか交渉した方がよかったのかなとか。

とはいえ、そういう気も起こらないぐらい安い商品だったからなぁ。

(だからこそ、わざわざ定形外郵便での発送を選んでいるわけで)

どちらにせよ公的な葬儀ではある

昨日、元総理大臣で現職の衆議院議員にして銃撃され亡くなった安部さんの「国葬儀」が行われていた。

先日、こんな話を書いている。

総理大臣経験者でさえ異例の国葬の実施が決断されたわけだが、(略)

安部さんを支持してきた党内外の人たちの主張に沿って特別扱いしたのではないか。

もしそのように認識されれば、そういう人たちが安部さんを神格化していくのではないか。これが僕の懸念である。

(死刑されては神格化されかねない)

結果的に言えば、そんな感じはしなかったけどね。


内閣府の業務として葬儀を実施するというのは異例のことであり、

国会に問わずに決定したことから、国会での説明を求められ、こんな話があった。

安倍元首相「国葬」費用 総額16億6000万円程度の概算公表 政府 (NHK)

葬儀そのもの費用は2.5億円程度で、これが全額国費だと。

ただ、それとは別に警備費が8億円、外国要人の接遇費が6億円、自衛隊の儀仗隊の参列に1000万円程度かかるという。

これが合計16.6億円という話である。

果たしてそのような支出を行うことに妥当性があるのかという話だった。


とはいえ、これらの費用の大半は自民党・内閣合同葬であってもかかるものである。

葬儀そのものの費用は折半だが、警察が特別体制で警備をすることは変わらないだろうし、

それに伴って外国要人がくれば、その接遇費はやはりかかる。

後で掘り下げるけど、自衛隊の儀仗隊は合同葬にも参加している。

ましては葬儀自体に国費を投じなくてもほとんど同じである。

16.6億円のうち、葬儀自体にかかる費用は15%ほどに過ぎないからである。


当初、僕の理解としては、内閣府が直接葬儀を取り仕切ることで、

国内外の要人の対応などをスムーズに行うことができるのでメリットがあると考えていた。

ただ、実際には国会での説明が求められた影響でこんなことが起きた。

安倍元首相“国葬”まで2週間 案内状を“速達”で発送 返送投函期日は“修正”され… (Yahoo!ニュース)

国会での説明を求められ、閉会中審査で説明をするという話があったので、

それより前に招待状を発送することができず、招待状を修正して速達で発送することになってしまったという推測である。

このあたりは本当に裏目に出てしまったなと思う。

他にも従来の合同葬で実施されてきた、葬儀当日に各省庁に黙祷を求める閣議了承が見送られることになったのもこの影響だと言われている。

(もっとも各省庁で内部的にはそのような指示が出ているようである)


これはまさに自民党・内閣合同葬の長所との裏返しではないかと思う。

この場合、主催者は国の機関ではない。となれば開催自体は口出しできない。

民間企業の社葬を開催するのとあまり変わらないということである。

そうすると、その中でも葬儀への国費支出という問題はあるのだが、そこは黙認するのが慣例となっているということですね。

内閣と国政与党の自民党は実質的に一体なので、合同葬という体裁はやや疑問はある、私的な性格と公的な性格を使い分けることに意味があると。

国費を支出しているとはいえ、それは葬儀全体の高々半分に過ぎないと。


実際のところ、元総理大臣の葬儀とあれば、あらゆる形で公的な性格は認められるようで……

安倍元首相の家族葬への儀仗隊参列 陸自トップ「大臣レベルで判断」 (朝日新聞デジタル)

ちょっとびっくりしたんだけどね。防衛大臣の判断で実施したらしい。

家族葬に参列するのは異例ではあるらしいんだけどね。

もっとも従来から合同葬への儀仗隊の参列は行われており、それは公的な性格を認めているということである。

ここも国費支出とともに問題になりそうなものだが、黙認されてきたと。


というわけで、冒頭に書いたような神格化どころではない結末だったのだが、

なにが原因だろうなと考えると、岸田総理大臣の下心ではないかと。

保守派への「貸し」と「過剰な政治主導」、岸田氏の国葬決定の力学は (朝日新聞デジタル)

タイトルが全てだと思うけど、ここに集約されてるんじゃないかな。

党内の勢力に押されるままに国葬を決断したけど、そのような重大な決定を国会を通さず行ったがために禍根を残すことになってしまった。


これだけの立場の方で、大規模な葬儀を行うこと自体は不可避ではあって、

そこに対して警備費がかかるとか、外国要人の接遇費がかかるというのは仕方ない。

葬儀自体への国費支出や自衛隊の儀仗隊参列とか、こういうのは慣例的に認められてきた経緯がある。

そこを超えるとなれば、やはり国会で了承を得る必要があったかもしれない。

それが積極的な合意なのか、黙認という形になるのか。

(先例と言われている吉田茂さんの国葬は野党会派は黙認という対応だったという)

そこをすっ飛ばしてしまったことには下心があるということである。


国葬儀という形は異例ではあったけど、葬儀の内容そのものは特に驚くこともなく……

でも、1つだけ異例だったのは「上皇使・上皇后宮使 御拝礼」でしょう。

過去の総理大臣経験者の葬儀でも、勅使・皇后宮使(勅使は天皇の使いの意味)と、天皇・皇后以外の皇族が出席することが慣例となっている。

上皇というのは退位後は隠居という話を聞いていたから、このような形で(使者とはいえ)名前を見るのは驚いたのである。

なお上皇の使いというのは、歴史的には「院使」と呼ばれてきたそうである。

これは退位した上皇に院号が与えられてきたことに由来するものだが、

現在の上皇には院号はなく、それゆえ「上皇使」が適切という判断だったのではと。

おそらく「上皇使」「上皇后宮使」という言葉が歴史上初めて現れたのが、この国葬だったと思う。

そこは確かに歴史に残る内容だったのだと思う。

馬体重を測らないのではなく測れない

来週末はフランスで凱旋門賞ということで、日本からは4頭出走予定。

今年出走する4頭は個性派揃いで、うまくハマれば日本勢で初めての優勝も十分にありうるが、結果が出せない可能性も十分あるという難しさ。

なお、凱旋門賞はこれまでヨーロッパ以外の馬が優勝したことはないが、

オーストラリアでG1 11勝して、フランスに移籍したVerry Elleegantも出走を希望しているが……

どうも出走希望馬がフルゲート(20頭)より多く、レーティング順で下位のため除外の可能性があるという。

フランス移籍後の成績が振るわないためこういうことになるんかね。

ヨーロッパ勢以外というところでは(移籍したとはいえ)この馬もいると思ってたんだが。

まだ出走可能性がなくなったわけではないのだが、なかなか厳しそうですね。


凱旋門賞といえば、JRAでの馬券発売が始まって以来、国内で馬券を買い求める人は多く、

その売り上げはフランスのPMUよりも多いというほどである。

JRAでの馬券売上の一部は主催者のフランスギャロにもたらされているはずだし、

あるいはJRA内でも海外遠征協力金(今年はタイトルホルダーとドウデュースが対象)として還元されている。

このように馬券が売れるということは、予想のための情報提供も求められており、

新聞でも凱旋門賞の馬柱が掲載され、そこに◎○▲△とか日本式の予想印を付けちゃうわけですね。


そうして馬券を買う人には当たり前のことかもしれないが、

日本ではレース前に馬体重の測定結果が発表されるが、

外国のレースでは香港や韓国などを除いて馬体重の測定は行われない。

このため馬体重欄は空欄とか「計不」などと記載されることになる。

なお、香港は馬体重の測定を行うが、レース直前ではなく前々日などの数値である。

日本とは少し違うが、JRAのデータでは日本の馬体重と同じ扱いを受けている。


これを見て、馬体重を予想に使うのはアジア特有の文化なんだなと思ったかも知れないが、

実はそういうレベルではなく、そもそも体重計がないのである。

このため馬のコンディションを管理するにも体重というファクターが使えなくて、

日本ではプール調教などでシェイプアップを図っていたが、シャンティイでは牧草を制限するなど工夫を凝らしている。現地では馬体重を測定できないが「筋肉が締まったような感じ。日本ダービーぐらいの数字(490キロ)だと思うし、見た目も遜色ないですよ」と力を込めた。

(【凱旋門賞】ドウデュース馬体締まり上昇 友道師「いいリズムで走れていましたね」 (サンスポ))

というわけで、馬体の目視などで判断しているようである。

6年前に同年のダービー馬、マカヒキで凱旋門賞挑戦をしている厩舎だし、そこら辺は織り込み済みなんでしょうがね。


馬体重を見て予想の何に役立つのかという話もある一方で、

調子が良いときの数字を基準にしてコンディションを測ることができるのは確かなんでしょう。

継続的に測定することで意味を成す数値なので、ヨーロッパの馬にとっては興味はないだろうし、逆に日本の馬はこうして困ってしまうと。

国際交流のためには馬体重計が必要ですよとかいう話もあると思うんですがね。


ドウデュースは食いしん坊なので特に話題になるけど、他もどうなんでしょうね?

特にこれが初めての外国遠征になるタイトルホルダーはどうなんかなと。

ここは遠征経験も少ないチームと思われているのもありますから。

当地の日本人調教師、小林智厩舎の協力も得ながら、調教を行っているようだが。

調子が悪いという話は出ていないし、順調ではあるらしいんですけどね。

タイトルホルダーは馬自体のポテンシャルは高いと思われているが、

厩舎・牧場・騎手と人の経験が乏しいのが気になり、おそらくそういう自覚はあって、いろいろ工夫してるんだと思いますけどね。

WINNERは本当にわかりやすいのか?

クレディセゾンから「サッカーとバスケを対象とした新しいスポーツくじ『WINNER』、2022年9月26日販売開始!」というメールが届いて、

調べたら今日発表されたんですね。

発売元は日本スポーツ振興センター、だからtotoと同じですね。


totoは2001年からサッカーの試合を予想する くじ として存在している。

初年度は643億円の売上があったが、2003年には199億円に年々減少する状況。

これではスポーツ振興のための助成金を出せる状況ではなかった。

これを打開したのが非予想型のBIGの登場だった。

BIGはコンピュータがランダムに試合結果の予想をするタイプの商品で、

最大6億円という高額当せん金が狙えるということで人気となった。

現在は最大12億円が狙えるMEGA BIGの発売も始まっている。

かくしてスポーツ振興くじ全体としては昨年度1131億円の売上があり、

このうち9割を非予想系、1割が予想系という状況である。


スポーツへの貢献という点では成果はあったものの、

非予想系というのは 宝くじ や 重勝式車券 との競合もある。

(非予想型の重勝式車券については おいしいところ狙いの車券? で紹介している)

どうしてtotoの売上が伸び悩んだのかというところを検討してみると、

13試合分の結果を予想しなければならないというところが難しいと。

mini totoならば5試合の勝敗、toto GOALなら3試合の得点数の予想だが、

そうはいっても全部違うチームの複数試合の結果を考えなければならない。

これが問題であるというところに行き着いたという話は聞いていた。


こうして生まれたのがWINNERということらしい。

これは「1試合予想」と「競技会予想」の2タイプあり、

予想対象は従来のサッカーに加え、バスケットボールも対象となっている。

とりあえずは国内リーグということで、それぞれJリーグ、Bリーグが対象となっている。

「1試合予想」は1つの試合結果を予想すればよく、試合10分前まで買える。

「競技会予想」は1つのリーグの優勝チームを予想すればよい。

こちらはリーグ戦が始まってまもなく締め切られることになる。

まずはBリーグのB1・B2について10/14まで発売される。


従来のtotoは13試合予想するならば26チームのことを考えなければならなかった。

特定の試合だけ予想して、残りはランダムとかもできたけど。

しかしWINNERでは、1試合予想ならば2チームの話であり、

競技会予想はリーグに参加する全チームの関係性というのはあるが、本命のチームをきめればそれで終わりである。

「WINNER」という命名も、このチームが勝つということを決めれば買えるくじということを表しているのだと思う。

また、商品の特徴として「売上は応援するクラブにも還元される!」という記載があり、

どの程度、どのような計算式で配分されるのかはわからないが、予想対象となるチームに売上金の一部が配分されるところも特徴である。


日本ではスポーツの結果を予想するという点では、競馬などの公営競技がある。

公営競技とtotoの違いといえば、払戻金の課税と控除率というところが大きい。

公営競技は競技・主催者によって控除率が異なるが、

例えば、JRAでは控除率は20%(単勝・複勝)~30%(WIN5)となっている。

基本的に組み合わせ数が少ないほど控除率が低くなっている。

一方、totoの控除率は50%である。これは宝くじの控除率にも近い。

ただ、totoは当せん金は課税対象外となっているため、高額当せんの場合メリットが大きい。

公営競技の場合は払戻金は課税対象(一時所得)である。

ただし、一時所得は50万円の特別控除があるため、必ず課税されるというものでもない。


従来のtotoやBIGは組み合わせ数が多い分、当せん金が高額になることが多かった。

このため控除率が高くてもそこまで気にならないし、なんなら非課税のメリットが大きかった。

しかし、WINNERでは1試合の結果、あるいはリーグの優勝チームという程度で、

そこにtotoと同じ控除率を適用すると、的中しても「元返し」となりかねないのではないか。

元返しというのは的中して購入額がそのまま戻ってくるというだけであり、

それはもはや買う意味が無いということである。


この点についてWINNERはどうなっているのか。

まず控除率はtotoと同じ50%のようだった。そこは変えなかったのね。

しかし、控除率50%でどうやって1試合予想タイプのくじを実現するのか?

そこは得点も予想要素に加えるという方法を取っている

サッカーの場合は、ホーム勝ちに対して 1-0, 2-0, 2-1, 3-0, 3-1, 3-2, その他 の7通り、アウェイ勝ちも7通り、引き分けに対して0-0, 1-1, 2-2, その他 の4通り、計18通りに対して投票する。

バスケットボールの場合は、ホーム勝ち・アウェイ勝ち、それぞれに8通りの得点差があって、この計16通りに対して投票する。

当せん金の計算方法は公営競技と同じで、オッズは締め切りまでは絶えず変動する。

このように勝ち・負けのバリエーションを増やすことで、元払いは避けようとしているようである。


1試合予想については一見わかりやすそうで、実は難しいという印象を受けた。

○○が勝つと思って勝ちの組み合わせをベタ買いしてもそうそうプラスにはならないだろう。

よっぽど珍しい得点になれば話は別だけど……

オッズが低い場合は控除率が低くなるような仕組みが必要だったんじゃないかなぁ。

2014年以前のJRAの単勝・複勝の控除率はオッズによって変動していて、

単勝でオッズ1.1倍の場合は13.3%、単勝でオッズ100倍の場合は21.1%だった。

非課税というメリットがあるにせよ、オッズが低ければメリットも少ないわけで。


もう1つ気になるのが購入方法である。

Webサイトで購入する場合は従来のtoto・BIGと同じなのでこれはよいとして。

toto・BIGは市中にあるコンビニや販売窓口で購入することが出来た。

WINNERも購入自体は可能なのだが、その場でマークシートを書いて買うようなことはできない。

コンビニで購入する場合は、Club totoに登録して、ここで申し込む必要がある。

このとき当せん金の受取口座を登録する必要がある。

その上でバーコードを発行してコンビニに持参して支払うことになる。

券は発行されず、当せん金は自動で口座に振り込まれるという仕組みである。


toto売り場については、Club totoへの登録自体は必須ではないのだが、

その場でマークシートに書いて購入することは出来ず、WebでQRコードを発行しておく必要がある。

その上でQRコードを呈示して購入する。

この場合は券が発行され、当せん金は窓口に受け取りに行く必要がある。

ただし、競技会予想タイプはこの購入方法から除外されているものが多いようで、Webサイトかコンビニで購入が必須となっている。

そう考えるとかなり中途半端な仕組みだなと思う。


なんでマークシートに書いて買うことができないのか、

明確な理由はわからないけど対象の試合数が多すぎるのが原因かも。

toto・BIGでは同時に販売する対象試合のグループは基本的に1つだけである。

(toto GOAL3だけ別日程で販売されるケースはあるみたいだけど)

このためtoto売り場には、販売中の回の試合を印字したマークシートを置いてあるそう。

これを使えば第何回と手でマークする必要は無いし、予想対象の試合を取り違える可能性も減る。

非予想系であれば何口購入するかだけが問題なので、口数さえ正しく伝われば良い。

でも、WINNERは同時に何試合も販売されているので、もしマークシートで売るなら試合番号などで識別する必要があるが、マークミスも多発しそう。

なのでマークシートで注文できる仕組みを作るのは諦めたということだろう。


競技会予想タイプであれば、あらかじめ印字したマークシートを用意するのも容易そうだが、

こちらは予想期間が長期間に及ぶという問題がある。

このため、券の紛失があると大変だから、Webサイトかコンビニ購入にしてるのではないか。

コンビニ購入の場合もClub totoで口座と紐付けているわけだから、紛失の心配は無い。


あとは今どきはWebサイトでの購入が主体になるだろうという読みもあるんだと思う。

他の公営競技でもインターネットでの投票割合が高まっている。

一時、無観客開催が続いた影響もあるんだが、それ以前からかなりの比率になっていた。

特に競馬はインターネット投票の普及率が高く、2018年でJRA・地方ともども7割を超えていた。

WINNERについては、1試合予想タイプについては試合開始10分前まで購入できる。

(これは複数試合を束ねて予想するtotoとは大きな違いである)

この特徴を生かすためにはWebサイトでの購入以外の選択肢はないと言える。


というわけでtotoのなにがダメだったかというところを研究した結果ではあるが、

やはり気になるのは控除率で、特に1試合予想はそれがゆえに難しいように見える。

イギリスなどブックメーカー文化のところでは、単勝・複勝への賭けがほとんどだという。

ブックメーカー方式では購入時にオッズを確定させるので、大穴に多額賭けられると困るというのもあると思う。

その代わり、単勝・複勝の控除率はかなり低いと言われており、実質的な控除率は5%程度とか。

大穴狙いは難しいが、その分控除率が低いのでドカンと賭けるという文化があると。


日本ではブックメーカー方式の賭けは公認されていないので、

全てパリミュチュエル方式、売上から一定割合を控除して的中票数で分ける方法である。

この方式は確定までオッズが決まらないが、3連単だと100万馬券とか、totoだと3億円超えの払戻が出たことがあるように、大穴も狙えるわけである。

このようなこともあり、日本では公営競技では連勝式が売上の大半を占めている。

連勝式というのは1着・2着の組み合わせとか、1・2・3着の順番とかそういうのを当てる賭け式のことである。

(競馬は例外的に1頭だけ対象の賭け式もそこそこ売れるが、それでも15%ほど)

そんな中でWINNERは控除率50%というのはかなり過酷である。

得点まで含めて予想するのは大変そうだが、それでも16~18通りに過ぎない。

公営競技だと連勝式では組み合わせ数の少ない競艇の2連単でも30通りですからね。

有明アリーナのボトルネック

昨日、有明アリーナからの退場に思うところがあったと書いたが、

後でいろいろ調べたら、内外の構造にいろいろ問題があるなと。

そういう作りなので、打開策に乏しいことが課題である。


さて、うちから江東区有明へ向かう場合、もっとも楽なのが東京駅から都05-2系統のバスに乗って行く方法である。

往路はこれでいったが、少し早めに行くので有明二丁目まで乗って有明ガーデンに。

有明ガーデンといえば、東京ガーデンシアターのために行ったことがあるけど、

シアター前の広場は女性がたくさんいて、今日も盛況のようだ。

先に夕食は食べることにして、頃を見計らって歩いて有明アリーナへ向かった。

途中で改装工事中の有明体操競技場が見えた。

この施設はオリンピックの仮設施設なのだが、当面は展示場(有明GYM-EX)として活用されるという特殊な施設である。

どれぐらいの期間使われるんでしょうね?


有明アリーナの敷地南西角から階段を上がって2階レベルへ。

ここは階段しかないのだが、北西角は道路との段差が少ないのでスロープが設けられているから、階段を使うのが難しい人はそこから入るのがよいようだ。

そして入場口は北側、運河に面したところにある。

入場口から入って指示に従って左に歩いて行く。

上部の案内表示に後付けで「↑3・4階席」「↑アリーナ」と付け足されているのが、不格好な気もするけど……

他の人も言ってたけど、この有明アリーナの通路はまるで迷路のような印象を受ける。

とても方向感覚を失いやすい構造なのである。

床に席番号の目安を書くなど、新しい会場ならではの工夫も多く見られるのだが、それ以上に迷う人が多いようだった。


有明アリーナの中を歩いての印象はまず売店が随所に設けられていたこと。

ちゃんと営業してましたね。

(使ってないけど)トイレも広そうだったし、「カームダウン・クールダウン」なる部屋もあった。

これは観覧中にパニック状態になった、あるいはパニック状態になりそうな人が待避して落ち着くまで待つための空間ですね。

主に発達障害・知的障害・精神障害の人の利用を想定している。(今回は開けてたのかな?)

パラリンピックでは車いすバスケットボールの会場となったこともあってか、

車いす席は主に2階レベルに比較的多く用意されている。


ただ、出入口に近づくほど、通路の幅の割に人が集中するという問題がある。

フロアガイド (有明アリーナ)

一般的な体育館は入口が後方か側面に設けられることが多いのだが、

有明アリーナについては入口のある北側が前方となる。

体育館として使う場合、前も後ろもあまり考える必要はないのだが、アリーナに人を入れて使う場合はこうならざるを得ない。

なぜか? それはアリーナ席の入口が南側に設けられているからである。

このため、アリーナ席の人は2階通路を半周回って南側に向かい、階段を降りてアリーナ後方に向かわざるを得ない。

さらに今回は3・4階へ向かう階段は南側の2つのみを使用していたよう。

おそらく3階北側はステージの裏側なので入られると不都合だったのではないか。

だから3・4階席の人も2階通路をほぼ半周する必要があった。

さらにこれは入場時に限らず、退場時もこうなので、恐ろしく混雑するのである。


ちなみに他の体育館だとどんな風になっているのかという話ですが。

早々にスタンドとアリーナを分離しているところが多いと思うんだよな。

入口を入るとアリーナの人はすぐに階段を降りなさいとか。

武蔵野の森総合スポーツプラザの場合、スタンドは3階、アリーナは1階と入場口を分けている。

大阪城ホールの場合、2階レベルから入って左右に分散して、アリーナの人は途中で1階レベルの階段に降りてという感じで、

出入口に近づくにつれて通路が混むのはそうなのだが、退場時は複数の扉から出すこともある。

周辺が公園なのでどこから出してもなんなり移動できるからそれでよいのである。


というところで有明アリーナ、もう1つの問題が人が集中しやすいポイントがいくつかあるということ。

有明アリーナの最寄り駅について、新豊洲・有明テニスの森・国際展示場・東雲の4駅が書かれている。

なぜ新豊洲が筆頭なのかというと、出入口からもっとも近い北西角から、木遣り橋を渡れば、道路を横断することなく駅まで行けるためということが帰りにわかった。

新豊洲以外の3駅については、敷地南西角を通ることになる。

有明テニスの森駅は西側に、国際展示場駅は南側に横断する。

東雲駅は横断せずに東側に進んでもよいかもしれないが、利用者は少ないだろう。

あと、銀座・東京駅方面のバスに乗る場合はこの交差点を2回横断する必要がある。

この交差点の信号待ちの人が交差点をふさがないようにアリーナに沿って整列させていると。


そう考えれば新豊洲駅を使うのがもっともよいのかといわれるとそう単純ではない。

なぜならば木遣り橋の歩道は狭いので、ここが集中するとひどく混み合うからである。

そもそも新豊洲駅は豊洲駅の1つ隣で、そんなに離れてもいない。

なので、こちらへ歩く場合は豊洲駅まで歩くことも多く、その場合は徒歩20分ほどだそう。

それでサクサク歩けるならいいけど、木遣り橋が混雑しては困った話である。


さて、僕はどうしたのかという話だが、バスで帰るつもりだった。

この時間はバスが30分に1本ぐらいで、スムーズに退場できれば間に合うかな?

と思ったが、会場内外の通路の混雑もあり、南西角の交差点に着いたところでバスが見えて、バスを逃してしまった。

どうしたものかなと思ったが、横断歩道を渡ってバスを追いかけるように木遣り橋を渡ってしまった。

木遣り橋の歩道が混雑すると書いたが、道路を挟んで反対側なのでガラガラ。

じゃあ分散すればいいじゃないかと思うけど、道路を横断するのは遠回りなのでそうもいかない。

バス時刻表で確認したところ、晴海三丁目まで歩けば、晴海埠頭発着のバスが使えそうだ。

というわけで新豊洲駅も過ぎて、さらに晴海大橋を渡って、晴海三丁目バス停に着くと、ちょうどバスが来るところだった。

ここまで小走りで20分ほど。有明小中学校前で次のバスを待つよりも時刻表上は10分ぐらい早く帰れたことになる。

そんなに悪くは無かったと思うが、晴海大橋を渡るのはタフだった。


敷地南西角に集中する問題については、実は敷地東側を通る遊歩道があり、

こちらに東雲駅方面へ向かう人を分散させるという方法は考えられる。

ただ、混乱の原因になると考えたのか閉鎖されていた。

できるだけ整然と人を流すことを考え、敷地北西角に人を集め、

ここで新豊洲駅方面とそれ以外に分けて、南西角の横断歩道へ向かう人は敷地に沿って歩道に貯めて……となる。

こういう整理をせざるを得ないので、すると退場時は適当な扉から客を吐き出すという対応はしがたいのだ。


この問題に対して、なかなか効果的な対策はわからない。

有明アリーナはアリーナ席に仮設席を置いたとして最大15000人収容、

実際にはそこまで入らないにしても10000人ぐらいは軽く入ってしまう。

そこに対して歩道とか横断歩道がボトルネックになってしまうと。

これは運用方法でなんとかできる話ではないんだろうなと思った。


そんな中で1つ思ったのは、木遣り橋の下、運河沿いを歩くことで道路を横断できるんじゃないかということ。

有明アリーナから運河沿いに降りる階段はあって、退場時は閉鎖されてたけど、

これで横断歩道を通らずに木遣り橋の下が通過できそうな気はする。

ただ、そこから道路に出る階段などがないのが問題である。

まだ周辺の道路が整備中なので、将来的にどうなるかわからないが、

新豊洲駅方面であれば木遣り橋の反対車線側の歩道に出して分散させたり、

さらに運河沿いを歩かせて、環二通り(ゆりかもめが通っている)まで行かせて、有明テニスの森駅、あるいはさらに南に歩いて国際展示場駅と。

こういうことは無理なくできるんじゃないかなという気はする。


でもそれ以外はなかなか打開策はないかもね。

ゆりかもめ は輸送力や経路の面でアテにしにくいとすれば、駅からの距離からしてバスがいいと思うんだけど、

敷地内にバスターミナルなど置けるわけもなく、そうすると難しいよねと。

実は、有明ガーデン内にある劇団四季の劇場では、終演にあわせて東京駅方面の臨時バスを用意している。

これは終演時間が一定しているという事情もあるが、有明ガーデン内にバスターミナルがあるからこそとも言える。

(有明ガーデンバス停は定期便でも都05-2系統の一部が折り返しに使っている)

そういうのが必要であるという認識はなかったんだろうな。一見して駅から遠いとは思わないもんね。

来場時はまぁこんなもんかと思っていた人が多いだろうし。それは寄り道しながら来るのもあるのだろうけど。

dポイントが切れそうなのでd払い

今日は有明アリーナに行っていて、退場から帰り道はいろいろ思うところはあったが、

調査が必要なので明日以降に改めて。


昼頃、今日の昼食どうするかねといろいろ考えた結果、

買い物の帰り道にマクドナルドでテイクアウトしては食べるかと。

家の食材だと決め手に欠けるとか、買い物の帰り道に寄りやすいとか、

いろいろ理由はあったんだけど、背景の1つにあったのがdポイントである。

実は今月末までのdポイントが9ポイントだけあって、

なおかつ今日はd曜日(金曜・土曜)なのでポイント消化には好都合と。

モバイルオーダーで全額dポイントで決済して持ち帰り食べたのだった。


それにしても9ポイントとはあまりに中途半端なポイントである。

べつに捨ててもかまわないといえばそうだし、あるいはd曜日にこだわる必要も無いような気がするが、

一体なにが原因でこんな中途半端なポイントが発生したのか。

先月下旬の履歴を見るとこんな感じなのだが……

  • 8/26 電子書籍購入(d曜日対象) → ここまでの期間限定ポイントは全消費
  • 8/26~31 マツモトキヨシ 計21ポイント(通常)
  • 8/29~31 上記の「ポイント倍率アップ特典」 9ポイント(9月末まで)

dポイントに6月に導入されたランクに応じたポイント倍率アップ特典が原因だったらしい。

僕は2つ星に該当することが多く、dポイント加盟店で積算されたポイントの0.5倍が別途積算される。

この部分は翌月末までの期間限定ポイントとして扱われるようだ。


だからこの9ポイントは以前ならばそもそも付与されることも無かったポイントで、

この程度であれば失効したからものすごい損というわけでもない。

気になるならマツモトキヨシとかで「dポイントを9ポイント使って」とか言えばよいだけのこと。

とはいえ、月末の買い物だとそこからの有効期限が1ヶ月というのはタイトな気がする。


d曜日でのポイント消化にこだわらなければよいという話はあると思うけど。

ただ、一般にd払いではdポイント利用分のポイントが付与されないとか、あまりいいことがないんですよね。

だからできるだけd曜日のキャンペーンに乗っかりたいと。

今月はd曜日に合わせてポイント使うチャンスがあるかなと毎週末探っていたが、

やっとその機会があったということで、一安心と。

なければ失効してしまうよりは何らか使った方がよいということになったと思うが。


このあたりの期間限定ポイントは戦略的なところもあるんだと思いますけどね。

楽天でもEdyスタンプラリーとか妙に有効期間が短いポイントありますからね。

ただ、楽天の場合、楽天ペイはポイントを使っても通常通りポイントは付与されるのもあって、楽天ペイでサクッと使えばそれで済むよねと。

毎月、ラクマのキャンペーンなどである程度まとまったポイントが付与されるので、

ラクマ売上金とあわせてイトーヨーカドーの買い物で使うのが恒例になってるが。

なのであまり気になったことはないが、使い方によるといえばそうか。


全体的にはdポイントはお得なんだと思いますけどね。

ただ、なんでこんなことになってるのかなと思うところは多々ある。

そういえばこんな事件もありましたね。

d払い残高が差し押さえられた!

お得なのは間違いないんですけどね。こういう厄介ごとに巻き込まれると考えちゃうよね。

新幹線にあわせて改名する

今日は西九州新幹線の開業日だけど。

複乗できるという意味らしい

ちらっと書いたが、あわせて肥前山口駅が江北駅に改名される。

駅ができた時点では山口村だったのだが、1932年には合併で江北町になっており、

町制70周年ということで改名を申し入れたという経緯があるそう。

新幹線開通というのはそもそも運賃表などの貼り替えやシステム改修が幅広く行われるため、駅名変更には好都合である。


調べてみるとけっこう新幹線駅やその周辺での改名は多いようで、

  • 2002年12月(東北新幹線 盛岡~八戸開業)
    • 沼宮内 → いわて沼宮内(在来線はIGRいわて銀河鉄道に移管・新幹線併設)
    • 奥中山 → 奥中山高原 (IGRいわて銀河鉄道に移管)
    • 種差 → 種差海岸 (JR八戸線)
  • 2004年3月(九州新幹線 新八代~鹿児島中央開業)
    • 西鹿児島 → 鹿児島中央 (新幹線・在来線併設)
    • 日奈久 → 日奈久温泉 (肥薩おれんじ鉄道に移管)
    • 鹿児島工大前 → 崇城大学前 (JR鹿児島本線)
  • 2011年3月(九州新幹線 博多~新八代開業)
    • 船小屋 → 筑後船小屋 (新幹線駅にあわせて在来線も移転)
  • 2015年3月(北陸新幹線 長野~金沢開業)
    • 脇野田 → 上越妙高 (在来線はえちごトキめき鉄道に移管・新幹線駅にあわせて在来線も移転)
    • 寺井 → 能美根上 (JR北陸本線)
  • 2016年3月(北海道新幹線 新青森~新函館北斗開業)
    • 渡島大野 → 新函館北斗 (新幹線駅にあわせて在来線も移転)
    • 津軽今別 → 奥津軽いまべつ (在来線駅を廃駅にして同位置に新幹線駅が開業)
  • 2022年9月 (西九州新幹線 武雄温泉~長崎開業)
    • 肥前山口 → 江北 (JR長崎本線・佐世保線)

一番多いのはシンプルに新幹線の駅名にあわせた変更でしたね。

そういえば新幹線開通までは鹿児島市の実質的な代表駅は西鹿児島駅でしたね。

(都城方面に1駅行ったところに鹿児島駅があるが、代表駅として機能していないというのが定説)

筑後船小屋・上越妙高・新函館北斗は移転が伴う駅名変更でもある。

もともと特急停車駅でもない駅が新幹線駅になるので駅名が全然見合ってなかったと。

いずれも筑後市・上越市・北斗市の市名が付いた駅になっている。

(新函館北斗駅の名前はいろいろ揉めたが、仮称+立地市名で決着している)

沼宮内駅は岩手町の要望もあって新幹線の駅名が「いわて沼宮内」となったそう。

新幹線駅としては極端に利用が少ないが、在来線は盛岡方面の通勤・通学で一定の利用があるそう。

それだけなら改名するほどの話ではなかっただろうけど。


奥津軽いまべつ駅は改名としては現れないのだが、実質的には改名である。

この区間は新幹線・在来線併用区間で、新幹線が開通しても本質的に何か変わるわけではない。

新幹線駅に作り替えるために仮設ホームを作って対応していた時期もある。

だから駅としてはほぼ同じものと考えて差し支えはないと思う。

ただ、新幹線・在来線併用区間とはいうけど、在来線とは貨物列車のことである。

このため在来線駅としては意味を持たないものになるので廃止され、

新幹線としては青函トンネル含めて新規開通区間とみなされるので新駅である。

駅名もあまり変わった気はしないが、仮称が奥津軽駅だったので、それを採用したのかなと思う。


在来線の会社移管に伴う駅名変更は意外に少なく2件のみ。

会社が変わると改名されることは多いけど、新幹線絡みだとこんなに少ないのかと。

むしろ新幹線とは直接関係のない種差海岸・崇城大学前・能美根上・江北の方が目立つ。

崇城大学前は大学の名前が変わって4年放置してきたので、やっと機会ができたという感じか。

能美根上の旧駅名は寺井だったが、寺井町ではなく根上町にあったことはかねてより疑問視されていたよう。

それが2005年にいずれも合併で能美市となり、改名に至ったという経緯があると。

なお、この駅は駅名変更の少し前に駅舎の建て替えが行われたため、

新駅舎ができた当初、建物に駅名を書かず、窓に「寺井駅」と貼って対応していた。


この中でもっとも特殊な事情があるのが上越妙高駅である。

新幹線開通に合わせて脇野田駅を移転して、新幹線・在来線併設駅にしたのだが、

新幹線が開通すると在来線の駅は えちごトキめき鉄道に移管されてしまうのである。

このため上越市とJRの間でもいろいろやりとりがあったのだが、

結果的にはJRが脇野田駅を移転させ、移管時に改名するという方法がとられた。

このため、建設中のJR上越妙高駅の駅舎にJR脇野田駅が同居するという不思議な光景が見られたようである。

JRにとっては脇野田駅を廃止して、上越妙高駅(新幹線)を新設した扱いである。

渡島大野駅も新幹線開通に先行して移転していたが、すでに駅舎には新函館北斗駅と書かれていたそうだ。


ところで西九州新幹線の嬉野温泉駅、嬉野市に初めてできるJRの駅である。

嬉野市は鉄道がない市の1つだった。

歴史的には軽便鉄道があって、現在は祐徳バスの路線として引き継がれている。

このため鉄道初開通というわけではないのだが、こういうことがあると。

生活路線としては新幹線はあまり重視されないと思われるが、広域移動では有用か?

エシカルプロジェクトは自動判別か

ライブビューイングでRoseliaのライブを観劇する前に、

おやつを食べるかとセブンイレブンに入ると、レジのところにファミリーマートで見るコンパクトなセルフレジがずらりと。

結局はセブンイレブンもこのタイプのセルフレジ導入したんですねと。


ファミリーマートとローソンのセルフレジは意図が違うという話を書いたことがある。

ローソンのセルフレジはなにがよい

ファミリーマートはピーク時の混雑緩和、ローソンは人手が少ない時間帯の対応を意識していると。

このときセブンイレブンは既存のレジを改造したセルフレジがごく一部の店舗にあるがと書いた。

その後、つり銭機を客側に向けたセミセルフレジ? のようなものが登場したが、

一体どのぐらいの効率化になっているのかは疑問だった。


セブンイレブンがこれまでセルフレジに消極的な明確な理由は明らかになっていないが、

1つ言われていたのが客層ボタンの存在である。

客層ボタンは客の年代・性別を登録するボタンで、データ分析に使用される。

レジ入力の最初に店員が目視で選択するもので、かつてはどこのチェーンにもあったが、

2017年頃にファミリーマートとローソンでは廃止されている。

ポイントカードのデータと照合した結果、あまり精度がよくないことが判明したためと言われている。

店員にとっては1つ手間のかかる操作がなくなるということで負担軽減にもなると。

この時点ではセブンイレブンでは残っていたのは確かだが、

セルフレジでは対応が困難なのは明らかで、そうすると実質廃止になりそうだが。


前置きが長くなってしまったのだが、このとき購入したおやつはシュークリームで、

エシカルプロジェクトのシールが貼られていた。

nanacoで払えば5%ポイント付与ということで、nanacoで払うかと。

というわけでレジに持っていこうとしたときに、セルフレジでエシカルプロジェクトって処理できるのか? と疑問に思った。

有人レジもすぐ回ってきそうだったので、そちらへ向かってnanaco払いすることに。


ただ、このとき特にシールを確認して入力しているようには見えず、

あれ? と思って調べたら、どうもバーコードに消費期限の情報が入っているようで、

エシカルプロジェクトの適用条件を満たす場合は自動で適用されるらしい。

ということはセルフレジでも大丈夫だったということですね。

だからセルフレジの注意事項として示されても無かったのかと理解した。

今度からは安心して使えますねと。


エシカルプロジェクトのシールというのは、識別が容易なように貼っているだけの目印で、

理屈としては条件を満たしていればシールが貼られてなくても対象ということ。

逆に店員のミスで条件を満たさないのにシールが貼られていることがあるので、

購入後速やかにレシートで確認することが好ましいが、対応できるかは不明である。


過去にもエシカルプロジェクトについてはいろいろ書いていますが。

セブンイレブンアプリとPayPay

消費期限の近い商品について、nanacoで払った場合のみ5%ポイント付与というのは、

対象者が限られることと5%という見切り販売には低すぎる割引率が問題である。

とはいえ、このポイント原資は加盟店ではなく、セブンイレブンの本部が負担する点に特色がある。

このため、加盟店がエシカルプロジェクトの適用基準から逸脱しないように、自動判別する仕組みが必要だったのではないかと考えた。

このためにバーコードに消費期限情報が埋め込まれているというわけである。


あと、調べて気づいたこととしては、エシカルプロジェクトの適用は定価販売が前提なんですよね。

一応、セブンイレブンでも店側の裁量で値引き販売は可能である。

(とはいえローソンやファミリーマートに比べると実施例は少ないようである)

でも、セブンイレブンのシステムでそれを実現するためには商品価格を手入力しなければならない。

そうするとエシカルプロジェクトの適用対象にはなり得ないのである。

加盟店が負担する値引きと、本部負担のポイント付与の二重取りはできないわけである。

ただ、この枷がエシカルプロジェクトの効果を下げているとも言えるのだけど。


というわけでレジ係の負担にならない仕組みなのはよいのだが、

その背景を考えて見ると、セブンイレブンの本部は加盟店を全く信用していないということが見えてくる。

それが加盟店の利益確保に役立っているならいいんだけど、

そもそもエシカルプロジェクトの効果はかなり疑問視されているところなので、どうなのかなと思うところ。


パッと見た感じではセブンイレブンのセルフレジはファミリーマートと似ており、

そこにはファミリーマートが駅売店などで磨いてきたセルフレジのノウハウがあるのではないかと思う。

機器自体は汎用品として売っているものなのですけど。

カウンター設置型セルフレジ WILLPOS-Self SS-950U     (東芝テック)

だからマネするのは勝手なんだけど、ただ今まではこれを拒んできたかの印象がある。

専用機はブリュッセルに退避した

エリザベス女王が亡くなってまもなくこういう話があった。

バスで移動、自家用機は自粛を 女王国葬控え各国に要請―英 (JIJI.COM)

葬儀に参列する人の地位や人数は国によりけりである。

ただ、できるだけプライベート機を使わずにロンドンに入るようにとか、

会場入りはバスで乗り合わせてとか、なかなか要人輸送としては異様な面もある。


とはいえ、確かにイギリスともなれば、深い関係のある国は多いわけである。

そんな中で一斉にプライベート機で押し寄せれば、駐機場がパンクすると。

駐機場のパンクを避けるために他の空港に退避してもらうという考えもあるが、

それだって短時間に集中すると対応しきれないという問題もあろうと。

このため定期便の利用を推奨することは一理あると思った。

結局は定期便で移動するのが最もスムーズというのはそうかもしれない。


その上で日本はどうなのだろう?

今回は皇室とイギリス王室の関係を考慮して、天皇・皇后の参列となった。

となると、通常は政府専用機での移動となるが、果たしてどうなるか?

定期便の利用というのもあるかもしれないと思ったが、結局は政府専用機での移動となった。

政府専用機は普段は千歳基地にいるので、まず東京の羽田空港に呼び寄せる。

そうしてカナダ上空を経由して、ロンドン郊外のスタンステッド空港に到着。

この空港はロンドン中心部から48km離れており若干遠いが、距離だけ見れば東京~成田空港(60km)より近いぐらい。

Ryanairが多くを占めており、LCC専門空港のような面もある。

まもなく専用機は離陸し、ベルギーのブリュッセルへ向かった。ここで待機と。

帰りはこの逆でブリュッセルからスタンステッドに行き、カザフスタン上空を経て羽田空港へ、千歳基地へ戻っておしまいと。


ブリュッセルに向かったのは空港の混雑対策として要請を受けたものかとおもったが、

他に専用機で乗り入れた国ではこういう対応はなかったようである。

すなわち要人を輸送した機材はそのままスタンステッド空港に留まっていたと。

もっとも要人輸送にあたっては予備機が追っかけることが一般的であり、

日本の政府専用機は80-1111号機と80-1112号機の2機がセットで運用されている。

上に書いたのは実際に関係者を乗せて飛んだ80-1111号機の話である。

予備機の80-1112号機はスタンステッド空港を経ずにブリュッセルへ向かい、

帰りはブリュッセルから離陸し、羽田空港も経ずに、千歳に帰っている。

なので人のやりくりの都合とか、あるいは機体整備に好都合とか、

そういう運航上の都合で80-1111号機もブリュッセルに駐機となったのかもしれない。


というわけで、多少都心から遠い空港が割りあてられたものの、

それ以外はそこまで問題はなかったのかなと思う。

それで済んだのは要請を受けて定期便でのロンドン入りを選んだ各国関係者のおかげかもしれない。


会場入りがバスに乗り合わせとなるのはほぼ例外はなかったようだが、

アメリカ大統領とイスラエル大統領はその限りでは無かったそう。

おそらく客観的に見て敵が多いということでこうなったのではないか。

それ以外の各国王族、各国首脳はバスで会場入りをしたそう。

専用車での来場が認められたのがよかったかというと、必ずしもそうではなかったようで……

「米大統領 国葬で14列目のワケ」「日本の天皇の姿も」… 米英メディア報じる (Yahoo!ニュース)

なんとアメリカのバイデン大統領は道路渋滞の影響もあって遅刻してしまったらしい。


というわけでイギリス王室あるいは政府関係者が大変な苦労をしたことはよくわかる話だった。

多くの国から参列者があったわけだけど、やはり優先順序というものはあって、

最優先がイギリス国王が国家元首である国々、イギリスやカナダなどの関係者でしょう。

これはもう間違いなくて、やはりここが最優先で参列できなければ困ると。

それに次いで、旧イギリス領の国々とか、王室同士の関係が深い国々とか、

もしかすると日本も皇室との関係は考慮されたかも知れない。


ただ、基本的には独立国同士は対等な関係であるべきですから、各国できるだけ均等になるように配慮しているのだとは思いますけどね。

専用機でのロンドン入りを認めるにあたっては、郊外の空港を使わせ、定期便でのロンドン入りに不都合とならないようにしたわけだし、

専用車での来場を認めたのは、客観的に見て警護が難しい人に限ったということである。

かなり注意深く考えられたものだったのではないか。