紙の乗継券はお得かも知れないが

当初計画では文化の日より後ろ側で関西に旅行にいくつもりだったのだが、

京都国立近代美術館での展覧会スケジュールを見て、今日までの特別展があったので、

じゃあ前倒しにするかと思ったが、正倉院展は予約制ですでに日程が決まっているので、

結果としては文化の日を挟んで1週間仕事を休んでの旅行となった。

というわけで新幹線に乗り込んで京都へ直行である。


こういう事情から最低限、岡崎公園に行けば用事は済むのだが、

それだけではちょっともったいないなと上賀茂神社まで足を伸ばすことに。

フリー乗車券を買うほどではないが、単純往復というわけではない。

そこでいろいろ悩んだのだが、地下鉄→バス→バス→地下鉄という乗車になる。

PiTaPaで乗れば自動的に乗継割引が効くが、紙のきっぷの方が割引額が大きいらしい。

そしてこの制度は来年4月から廃止になる。というわけで初めて紙のきっぷでやってみた。


まず、地下鉄→バスは普通に券売機でバス乗り継ぎ券を買えばOK。

券売機に330・370と並んでいて、一見して運賃表との対応が付かない。

京都~東山は260円だが、別の運賃表で地下鉄260円区間とバスは370円となるので、これで選ぶ。

まずこれが不親切だよな。

あとは降りるときにきっぷを取って乗換先で使うんですね。


で、その前にやっておくべきことがあって、それがバス→地下鉄の乗継券を買うこと。

この乗継を紙のきっぷでやる場合、バス乗車前に地下鉄駅などできっぷを買う必要がある。

以前はそれ用の券売機があったような覚えがあるけど、さっぱり見あたらない。

それで改札の駅員に言うと330円ということで現金で払うと、しおりのような厚紙の券が渡される。

これが不便なので乗継割引が自動適用されるトラフィカ京カードが愛用されていたと思うのだが、

実はトラフィカ京カードは今年10月に発売停止になったので、その選択肢はないのである。


岡崎公園を出て二条通を西に進み、河原町通まで歩いて来た。

そこ歩くかという話はありますが。まぁ散歩するにはいいでしょう。

で、京都市役所前から4系統に乗り上賀茂神社まで行くが、

けっこうクネクネと曲がりながら走るので時間がかかるなと。

上賀茂神社に来たのは久しぶりだけど綺麗だねぇ。


その後、このあたりを散歩して北大路バスターミナル行きのバスに乗り込んだ。

実は京都駅まで行くバスも走ってたりするんだけど、そこまで乗り通すのは大変だしね。

あらかじめ買っておいた乗継券のバス券を切り離して運賃箱に入れる。

そしてそのまま北大路駅の改札に乗継券の引換券側を渡して「竹田まで」と言って差額を払う。

ここできっぷを発行するのだが、端末を操作する必要があり奥の方に引っ込んでいった。

あまりそういう目で見たことなかったんだけど、京都市の福祉乗車証らしきものは自動改札機使えないらしく、

駅員が奥に引っ込んで操作している間もひっきりなしに通っていた。


というわけで、バス→地下鉄を紙のきっぷで乗り継ぐのは実用的とは言えない。

トラフィカ京カード使えなければ、ICカードかなぁと思うけど、割引額が少し小さいんだよな。

これについては来年4月からは新しい制度に移行する予定である。

月3600円以上の利用がある場合に限り、1日に乗継2回までICOCAではポイント付与、PiTaPaでは請求時に減額するとのこと。

これは日常的に利用する人は乗継割引の恩恵を受けられるが、訪問者を乗継割引から排除するという意図があるらしい。


それならフリー乗車券かというと、それも値上げされましたからね。

地下鉄・バス1日券が1100円と以前の京都観光1日乗車券(1200円)の価格に戻ったようだ。

バス1日券の値上げと引換に値下げされたのが逆戻りである。

(もっとも山科・醍醐も利用できるようになったり利便性は多少上がっている)

ICカードで乗継割引が適用されるようになり、フリー乗車券にこだわらず、

市営地下鉄・市バス・京都バス・京阪・阪急・JRと選んで乗ってもいいと思ってたが、

乗継割引が実質なくなると、乗り継ぎが重いよなぁ。そんなこと観光客は気にしない?

どうだろう? でも乗継割引もあるからバス延々乗り通すのはやめようという後押しにはなるでしょ。

汎用的なTOTPが使えるなら

明日から旅行だが、冷蔵庫の中身は順調に掃けて、

まぁ順調すぎて食うものがないと多少買い足しつつぴったりにできた。


最近、在宅勤務時の2要素認証を業務用携帯電話へのSMS送信からGoogle認証システムにより生成されるTOTPに変更した。

実際には併用なのだが、主たる方法をSMSからGoogle認証システムに変更したと。

これに加えて予備認証方法としてはプライベートの携帯電話を使った方法がある。

認証器を忘れちゃった


以前からアプリを使った認証はできたらしいが、別のアプリが指定されていたのでできないと思い込んでたが、

実はGoogle認証システムでもできることが判明したので、これにするかと。

Google認証システムはこのサーバーのSSHログイン(実質的には秘密鍵がないときのワークアラウンド)にも採用している。

ワンタイムパスワードとの2要素認証

実のところ、会社の推奨する2要素認証方式もアプリを使った方式である。

これは海外出張時など、SMSの受信が不安定になることがあるので、

オフラインでもワンタイムパスワードの取れるアプリ方式を推奨しているということらしい。

プライベートの端末を使うことが気になるところはあるが、制度上の問題はない。


アプリ方式に切り替えた理由はもう単純にSMSを受信するのが煩わしいということである。

SMSは受信するまで数十秒待って、それを開いて入力する必要があり、

始業時など何度も認証するときはそれを何度も繰り返す必要がある。

アプリで生成されるTOTPを入力する方法なら、アプリ画面を開いて入力するだけ。

ログイン操作のたびにアプリに目を向けて6桁の数字を転記するだけで済む。

ログイン操作の回数が少なければそんなに問題はないんだけど。

(この辺はうちの勤務先のポリシーがやや厳しい面はあるが、仕方ないとも思う)


ところで何気なくTOTPと書いたが、これはTime-based One-time Passwordの略で、

時間ベースのワンタイムパスワードということだが、時間と秘密鍵で生成されるパスワードである。

正確な時計(スマートフォンの時計は携帯電話回線で補正される)があればオフラインで使えるのはこのため。

短時間でパスワードとしての有効性を失うということで、パスワードを盗んで使うことが難しいと。

回数ベースのワンタイムパスワードもあるのだが、実用面での難しさのためあまり使われないとか。

6桁という数字から総当たり攻撃が通じてしまう可能性はあるが、

パスワード認証を通った上で使うので、それなりの対策は出来るだろうということなんじゃないだろうか。


オフラインでも使えるというのはアプリで生成するTOTPの長所であるものの、

短所は秘密鍵や端末の管理に依存するというところであろうと思う。

秘密鍵はQRコードを端末で読み取ることで取り込むのが一般的だが、

複数の端末で同じ秘密鍵を取り込めばTOTPを複製することができる。

TOTPをインターネットサービスで管理するものもある。

こうすると物を所有していることの認証というところからかけ離れてくることとなる。

あと、最近知ったけどGoogle認証システムにはアカウント移行機能があって、

こうすると端末内部に保存された秘密鍵を持ち出すことができる。

正しく使えば便利な機能だが、悪意を持って使われれば怖い機能である。

そもそも端末を他人に不正に操作されてしまえばアプリからTOTPを入手できるわけで、

端末ロックなどが適切に行われているかというところも問題である。


そんなわけで汎用的なTOTPにはそれはそれで課題があるのかなと。

アプリでのTOTP生成を使う場合は、端末ロックなどの対策をした上で導入する必要がある。

その意義からすればインターネットを介さずTOTPを管理するべきだろう。

複数のTOTPを一括して1つのアプリで管理できるのは確かに便利なんですけどね。

サーバーのSSHとGMOクリック証券(cf. GMOクリック証券の2段階認証とは?)と勤務先のアカウントと、あと最近プライベートのMicrosoftアカウントとDropboxにも導入した。

それでもいいと思えるのは1つのアプリで済むからである。


というか、まさか勤務先の2要素認証にGoogle認証システムが使えるとはな。

以前できるのかなと試したらできなかったからあきらめたんだけどね。

なんか変わったのかな? よくわからんけど。

株式を買い取らずに子会社化する

こんなニュースが入ってきた。

関西スーパー、H2Oとの統合案が可決 オーケーの反対はかなわず (朝日新聞デジタル)

関西スーパーマーケットが株式交換を行いH2Oリテイリングの子会社となることについて、

議決権の2/3以上の賛成が必要なところ 66.68%の賛成で可決されたという話。

なかなか株主総会でこういう話は聞かないと思う。

この背景には同時期にオーケーによる公開買付の話が出ていたことによる。


金銭面だけでどちらの方が損か得かというのは簡単には決められない。

オーケーは関西スーパーの株式を1株2250円の金銭で買い取るという計画であり、

これは発表前の株価の2倍近いもので、株主としては確実にいくら儲かるという計算ができる。

一方、今回可決された株式交換はH2Oリテイリングからイズミヤと阪急オアシスの株式を受け取る代わりに、関西スーパーの株式を与えるというもの。

これによりH2Oリテイリングは関西スーパーの株式の58%を保有することとなり、同社の子会社となる。

関西スーパーの事業は新設された関西スーパーマーケット社に分社化され、

現在の関西スーパーマーケット社は関西フードマーケットという中間持株会社に仕立て変えられる。

これにより関西スーパーの株主は引き続き関西フードマーケットの少数株主となる。


関西フードマーケットは関西スーパー・イズミヤ・阪急オアシスを経営することになるので、

現在より事業規模が拡大することになる。

その代わり、H2Oリテイリングの支配下に入り、事業規模が拡大した分はH2Oリテイリングに利益が分配されることとなる。

このことについて関西スーパーは次のように説明している。

これまで進めてきた共同仕入れや商品の共同開発をさらに推し進め、生産性向上が期待できること。

株式交換比率は少数株主にとってやや有利に算定されていること。

これにより、関西スーパーの株主が経営統合後に受けられる利益はオーケーの買付額を上回るだろうということである。

ただ、これは今後の関西フードマーケット社の事業の進展次第であり、現時点で実現したものではない。


スーパーの経営統合では既存株主の一部を少数株主として残すのはあまりによく見る。

イオンと100円ショップ

イオンがキャンドゥの株式の一部を買い取って子会社化するが、上場は維持する方針であると。

調べたらイオンは現在(キャンドゥは含まず)14社の上場子会社を持っている。

イオンの子会社を上場させたものもあるが、イオン傘下に入る前からの上場会社もある。

このような形を取る理由は株式を全部買い取るには現金が必要だが、

半数以上の株式を取得するだけなら費用も抑えられ、その分は店舗などへの投資に回せる。

今回の関西スーパーのH2Oリテイリング入りは、既存株主に払う金はほとんど不要である。

(反対株主には株式買取権を行使するものもいるかもしれないが)

その代わり、統合後の関西スーパー・イズミヤ・阪急オアシスの利益を少数株主と分け合うことになるが。


実際のところ、関西スーパーの株主がH2Oリテイリングとの統合を選んだのは、

すでに提携関係にあり、同じ地域で展開するスーパー同士で、業態も大きく変えることはない。

というところで統合後の事業の確実性が高いというのが大きいんじゃないだろうか。

オーケーが経営するオーケーストアは現在は関東地方で展開するのみで、

ディスカウントスーパーという業態は現在の関西スーパーとはかなり異なるものである。

もちろん金銭で買い取るのだから、現在の株主はそこの成否は関係ないが。

しかし、関西スーパーとの関わりが深い株主(客・取引先など)にとってみれば、オーケーによる買収というのはなかなか受け入れがたい面はあったんじゃないか。


親会社と子会社がともに上場する親子上場は地域性があり、

アメリカやイギリスではほぼ見られないそうだが、日本ではよく見られる。

極端な例としてはソフトバンクグループが知られている。

  • ソフトバンクグループ(東証1部上場)
  • ソフトバンク(ソフトバンクグループの持株比率67%・東証1部上場)
  • Aホールディングス(ソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資するJV・ソフトバンクが支配)
  • Zホールディングス(Aホールディングスの持株比率65%・東証1部上場)
  • バリューコマース(Zホールディングスの持株比率52%・東証1部上場)

これでもバリューコマースはソフトバンクグループの連結子会社である。

バリューコマースの売上は全てソフトバンクグループの連結売上に計上される。

しかしながら、利益は各階層で少数株主に分配が行われることになる。

ここまで多層化しているのはなかなかないが……

メルカリShopsはそんないいものか

ノートPCを買ったが、USBポート数に限りがあるので、Bluetoothマウスを買おうと思った。

時をほぼ同じくして、メルカリShopsで買うと後日ポイント還元という連絡が来て、

そんな電子機器とか売ってるんかいと思ったら、わりとあった。

そしてBluetoothマウスも怪しそうなのに混ざってDell製のものがあった。

DynabookにDell製のマウスかと思ったが、特に問題はないだろうと購入した。

専用のUSBアダプタとBluetoothを選択して使えるが、USBで使うあては特にない。


メルカリShopsとはなにか?

語感からするとヤフオクにおけるオークションストアっぽいが……

メルカリShops発表時の資料にはこう書かれていた。

また、2021年9月に予定している本格提供に先駆け、本日より主にクリエイターや生産者・小規模事業者などを対象とした先行出店の受付を開始いたします。

(メルカリ、グループ会社ソウゾウを通じてEC化支援事業に参入 「メルカリ」にネットショップを開設できる 「メルカリShops」がプレオープン (メルカリ))

このためハンドメイド・農畜産品といったところが対象だと思っていた。

しかし、この制限は10月からの本格リリースより解除されたという。

というわけで商品分野という点ではメルカリとメルカリShopsに差はない。


メルカリShopsは法人・個人事業主向けサービスだと思い込んでいたが、

開業していない個人でも登録することが出来るらしい。なんだって!

一方で、システム使用料は基本的に10%でメルカリと変わらない。(キャンペーンで減免はある)

ここはヤフオクのオークションストアとは大きく違うところである。

オークションストアは法人・個人事業主が対象である。

ストアになるメリットは出品点数無制限であることと、手数料率が7.7%(個人のプレミアム会員は8.8%、オークションストアは月額料金不要でこれより安い)であること。

じゃあ、メルカリShops使うメリットってなんなんだよ。


1つ目がメルカリは基本的に1点物の販売を目的としているが、

メルカリShopは同じ商品を何個も販売するようなものに適している。

サイズ・色などのバリエーションを1つの商品にまとめて管理することも出来る。

この点では1点物の古物の販売にはあまり適しないのかなとは思う。

もう1つは許認可の必要な物品の販売ができること……だと思うけど。

自家製加工食品・保冷が必要な食品・酒類・古物・自家製化粧品・自家製医薬部外品

というのが許認可が必要な商品として記載されていて、この一部はメルカリでの販売禁止品である。


購入者側にとってのメルカリShopsにはいろいろデメリットがある。

まず、決済手段が限定されること。メルペイ残高・メルペイスマート払い・クレジットカードに限られる。

メルカリの買い物ならFamiPayを使えるし、手数料を払ってコンビニ払いにする人もいる。

購入履歴・「いいね!」した商品リストもメルカリとは別に設けられている。

どうもメルカリアプリ内にメルカリShopsのWebページを表示する形にしているらしい。

購入前に商品についての質問もできない。(購入後は問い合わせ可能)

通常、メルカリならばコメント欄から質問することができるが、それが封じられている。

これは意図的らしく、メルカリShopsの説明には「値下げ交渉なしで売れる」という記載がある。

これはコメント機能を封じていることに他ならない。

特定商取引法の規定で代表者氏名・所在地・電話番号は公開されているので電話で問い合わせはできそうだが。


実はこれで失敗したのである。

Bluetoothマウスは期待通りのものが届いたのだが、同時にUSB Type-Cのケーブルを注文した。

掲載されていた写真では両側Type-Cに見えたのだが、本当にこの値段で手に入るのかと。

質問しようと思っても質問するところがないので、エイヤ! と買ったのである。

そしたら、届いたケーブルはType-AとType-Cのケーブルだった。

さらに言えば充電専用ケーブルらしい。(確かにUSB 2.0とは書いてなかったが)

キャンペーン考慮すればあまりに安かったので、これはこれで取っておくが残念である。


というわけで、正直なところメルカリShopsって何がいいのかなぁと思っちゃうよね。

ちなみにこの事業は株式会社ソウゾウにより運営されている。

この会社はメルカリの新規事業を行うために設立された会社である。

過去に同名の会社があったが、事業を全て畳んでおり、現在の会社はメルカリShopsのために設立された会社だね。

これを別会社でやっている理由はよくわからんが。


各種のインセンティブが終わった後のメルカリShopsが商売としてどうなのかという話ですね。

ただ、法人・個人事業主でもスマートフォン1つで商売できるメリットが生きるところはあるだろうけどね。

システム使用料が割高かなと思ったけど、条件次第だろう。

10月の本格リリースからはメルカリの配送サービスが使えるから、送料まで含めて考えると悪くないかも知れない。

メルカリを古物以外の目的で使うというのが根付くかというところの方が課題かもしれませんね。

まぁそこはメルカリとしても挑戦と考えているんじゃないかな。

選挙と旅行は被りがち

来週日曜は衆議院議員選挙だけど、ちょうどこの日から旅行で、

投票所が開くより出発の方が早いから投票できないことに気づき、

仕事が終わった後、買い物と合わせて期日前投票へ。

いつものように市役所の時間外窓口の隣にある期日前投票所へ行ってきた。


「いつものように」なんて書いたが、当日の投票に支障がなければ当日投票している。

夕方に用事があっても、午前中に投票できるなら投票してから出かけたこともあったほど。

それでもどうにもならないのは、投票日と旅行がかぶることが多いのである。

で、どれぐらい被ってるのかと調べたら、引っ越してきたから1/3ぐらいだった。

ただ、最近2年に限れば4回中3回が期日前投票である。


よくわからないけど、夏休み(7月に取得することが多い)や、

秋に有給休暇を取得して出かけたりするのに被ることが多いみたいね。

偶然だとは思うんですけどね。

ただ、少なくとも参議院議員選挙は時期が固定化されてるので、

こういう条件により被りやすいというのはあるかもしれない。


期日前投票所も遠くはないわけだし、それはそれでいいんでしょうけどね。

平日だとそこまで混みませんからね。

当日投票できなくてもそこまで不便ではないのは助かってる。


選挙当日に投票率の速報出るけど、あれは最終の数字以外は期日前投票の数字入ってないから、

この時間でまだこの投票率なの? と思ってしまうけど、終わったらいつも通りの数字になってると。

なんでスタート時点の数字に期日前投票の数字を書かないのかはわからないけど。

不在者投票は投票が終わった後に投票箱に入るから、最終の数字で反映するのは妥当そうだけど、

期日前投票はもう当日の投票開始時点では投票箱に入ってるわけですからね。

まぁそれはそういうもんだという話なんでしょうけど。


ちなみに東京都選挙管理委員会のWebサイトには期日前投票の中間状況が出ていて、

24日までに都内有権者の4.35%が期日前投票を完了させているとのこと。

前回より1.5倍とかのハイペースらしい。

これは期日前投票を直前にするのではなく、混雑を考えて分散させた結果かもしれない。

直前の土曜とかどう考えても混みますからね。

最終的にはどうかわかりませんが。というか1週間以上前にそんなに投票してるのかって。

Windows 11を見据えた中古PC

デスクトップPCがWindows 11化されたことを書いたが、

ノートPCについても急ぐ必要はないが検討が必要だと書いたが、もう買っちゃった。

といっても中古PCなんですけどね。


今のノートPCは職場に出入りしているレンタル業者から個人的に購入したものだが

そのレンタル業者は通販サイトを開設していたようで、その宣伝が届いていた。

割引クーポンも付いていて、それつかったらいくらぐらいになるんだろうと。

ただ、そもそもWindows 11に対応できるPCが売ってるのかという問題がある。

レンタル業者が売る中古PCということは、必然的に少し古いPCということである。

しかしWindows 11のインストール要件は意外に厳しいわけである。

CPUの型名とMicrosoftの公開しているリストを見比べて探してみた。


そしたらかなり限られるのはそうだが、一応は該当するCPUのものはあった。

その上でフルHD・指紋認証付きというものを探すと、Dynabook U63シリーズが安かった。

CPUはIntel Core i5-8350UということでWindows 11対応のCPUでは最古参のシリーズ。

ただ、PC自体は2020年頃の購入ということで割と新しいものである。

同型の2018年頃購入のものとそこまで価格差が大きくなかったので、少しよいものをと選んだ。


注文の翌営業日に出荷されて宅配便で到着。

以前、同社から購入したときは納品書の需要先(普通は法人名が入る)に「個人販売」と書いてあったが、

今回は通販サイトの名前が書いてあった。いずれにせよ会社ではないということである。

レンタル品の納入箱に入って届いて、開封するとノートPCと充電器と「トラベルアダプター」が入っていた。

充電器は接続口がUSB Type-Cで、USB PDを充電に使っているのだろう。

ノートPCは大電力を要するから、PDだとしても付属充電器を使うんでしょうね。

PC本体にはType-Cの口が2つとType-Aの口が1つあり、このType-Cの口のいずれかに差せばよいらしい。

充電器使用中でもType-AとType-Cを1口ずつ取れるということだか、1口ずつしかない。

従来のノートPCはType-Aが3口(うち1つはUSB 2.0)というもので、ここが1つ作戦変更が必要である。


そしてトラベルアダプターである。

これがけっこうデカいんだよな。USB Type-Cのポートに刺すと、VGA・HDMIの画面出力、EthernetとUSB Type-Aが1口ずつ取れるようになっている。

背面にはUSB Type-Cのポートがあり、これは充電器接続専用のポートである。

トラベルアダプター・充電器の組み合わせでType-C 1口・Type-A 2口となる。

VGAとEthernetという比較的大きな口が必要なものを外付けするのが目的なんじゃないか。

HDMIは本体に付いているので、外部ディスプレイ接続だけなら必須ではない。

業務用PCとしては、有線でのEthernet接続の必要性があって、こういうのを付けてるんでしょうね。

うちの職場で使ってるPCはEthernetが直接接続できるものだが、確かにその分少しぶ厚いなとも思う。


というわけでWindowsのセットアップ、アップデートと進める。

Windows 10 21H2になった。とりあえずここまで。

Windows 11へのアップデート要件は満たしていることは表示されているが、

おそらくメーカー側での検証が終わったらWindows 11へのアップデートが提案されるよう。

メーカーのWindows 11対応リストにも掲載されており「2021年後半から2022年にかけて対象となるPCへ提供される予定」とのことだから、しばらく待ちましょう。

もちろんWindows 10で使っても従来のPCより快適である。

やはり解像度が高いのはいいですね。案外フルHDって少なかったんだよなぁ。


新しいPCを利用する上での課題はUSB Type-Aが1ポートしかないこと。

1ポートあるだけよいとも言えるが、そこにマウスを接続して埋めるのはもったいない。

というわけで、現在、Bluetoothのマウスを手配中である。

もともと無線マウスを使っていたが、手持ちを使う都合でUSB接続のものだった。

(最近は個人PCではなく、在宅勤務時の業務用PCにつないでいることが多いけど)

まぁどうかと思うところはあったので、これを機にBluetooth化してしまおうと。


というわけで、Windows 10対応のために買った中古PCはお役目を終えることとなった。

2018年購入だが、PC自体は2012年製造らしく、購入時点でかなり経年していた。

その代わりものすごく安かったんですけどね。

自分で使っていたのは3年間だったが、自宅以外での在宅勤務に使うこともあったし、

この間にデスクトップPCが2回故障しており(1回はメモリ交換で回復)、その間のつなぎとしても役立った。

Windows 10のサポート停止はだいぶ先だし、まだ数回のアップデート提供がある中で、

急いで新しいPCを買う必要はないんじゃないかと思ったが、やはり古いということで決断したところはある。

使用頻度に見合った投資かという話はあるが、長く使えるものを選んだつもりである。

ローソンストア100は100円均一?

最近、ローソンストア100へ買い物に行くことが増えている。

わりと近所にあるんですよね。そういう地域は都市部の一部に限られるでしょうけど。

ローソンストア100へ行く理由としては、QUOカードPayの消化というのがあって、

少量の食材不足を補うには便利な店ではあるんですよね。

今までなら近所の小型スーパーに行くことが多かったんだけど。

まぁ品揃えは限られるが、それでもコンビニしては破格でしょう。


来週末から秋休み(有給休暇で作った)で旅行に出るので冷蔵庫の中身も調整の必要があり、

週末の買い物は少量に留めて、冷蔵庫の食材の消化に努めるようにしていた。

で、野菜炒めを作ろうと思ったが、もやしが欲しいなと思い、のそのそ出て行った。

一番欲しいのはもやしだったが、明日・明後日ぐらいの朝食も考えんなと、

パンを買うかと売場を見ると、なんか値札の付いてない商品が多いんですが……


これはローソンストア100で買い物する人には当たり前かもしれない

値札が付いていない商品は本体価格100円(食品なので税込108円)である。

あまりに100円ではない商品が多すぎて忘れていたが、ローソンストア100は基本的に本体価格100円なのである。

100円の商品がごく僅かの棚ならば、100円だって値札を付けるが、

パンは大半が本体価格100円であって、違う商品だけ値札を付ければよいということだったらしい。


ローソンストア100の前身はSHOP99である。本体価格99円均一の店だった。

通常のスーパーより少量で均一制にしていたわけですね。

それがローソン傘下に入り、ローソンストア100に看板が代わり、本体価格100円均一になった。

この商売はコンビニとスーパーと100円ショップを合わせたようなもので、

考えようによっては中途半端であり、収益的に厳しい店も多く、大量閉店した時期もあった。

一方でローソンとして生鮮品取扱を強化するきっかけとなったものでもあり、

「ローソンプラス」として生鮮品を充実させた店舗を展開し、スーパーが遠い地域の生活を支えていることはあまりに多い。


課題は品揃えに尽きるけど、やはり100円均一にこだわると品揃えの充実が難しいのはあって、

ローソンストア100はここを半ば諦めていて「脱100円均一」なんて報じられることも。

ローソンストア100が脱100円均一、ミニスーパー化する深慮遠謀 (DIAMOND Chain Store)

でも、なんやかんや6割が本体価格100円なんですね。そこはやっぱり基軸としてあるのね。


QUOカードPayの消化に苦労するのは外出の頻度が減ったからというのはあるよね。

以前の履歴を見ると松屋で使ったりしてるけど、今はテイクアウトばっかりだしなぁ。

そんな中でローソンストア100での買い物は少額だが、少額でも使って行けばそのうちなくなるはず。

というわけで当面は品揃え的に足りるなら活用していきたいところ。

2つのホームを1つにして広くなるの?

今日は東京・横浜に出かけていたが、山手線が運休・減便になっている。

最初、あまり関係ないかと思ったのだが、うちから上野公園に行くのに新宿~上野を山手線で移動することが多く、

これだと運休区間に被ってしまうので、中央線快速で神田まで乗り通し、そこで京浜東北線に乗り換えるという方法にした。

多分、神田駅でこうして乗り換えるというのが初めてのような気がする。

でも、平時でもこれが一番所要時間が短いはずなんですけどね。なんとなく気に入らないだけ。


さて、この運休の原因は渋谷駅の山手線のホーム拡幅のためであって、

現在、両方向で分かれているホームを1つの幅の広いホームに作り替えるという計画である。

歴史をさかのぼれば、1つのホームの両側を使っていたわけだけど、

利用者増に対応するため、外側にホームを増設して、両方向でホームが分かれたという。

だから、ホーム・線路・ホーム・線路の順番に並んでるんですね。

この方法は最近、原宿駅でホーム柵設置のために採用されており、ありがちな対策である。

でも、それを1つのホームに作り替えるというのは、一体どういうことなんだろうか?


ことは東急東横線が副都心線との直通のため地下化されたことにさかのぼる。

地上の線路・駅舎が不要となり、ビルになったり、遊歩道になったりしたわけだけど、

一部は従来大きく南に離れてあった埼京線ホーム移設用に充てることとなった。

この埼京線ホーム移設は線路を大きくシフトさせるということで、2回の週末運休を経ての大工事だった。

昨年、無事に移設が完了したわけだが、実はこのとき従来の線路より少し東側に移設している。

この従来の線路より東にシフトした分は山手線ホームの拡幅用だったということである。

だから東横線跡地の一部は山手線のホーム拡幅にも生かされるということである。


今回の週末の工事は、山手線品川方面の線路を埼京線ホーム移設時に確保したスペースを使って移設するものである。

これにより山手線品川方面のホームは従来より広くなり、カーブもゆるやかになる。

カーブがきついとホームと車両の隙間が大きくなるから、安全性向上にも寄与する。

しかし、これでは品川方面ホームにしか恩恵がないのである。

そこで、今後、池袋方面の線路を西側に寄せて、両方向のホームを1つに作り替える工事が行われる。

こうすると両方向にホーム拡幅の恩恵があり、従来の2つのホームの合計より広くなると。


ただ、線路移設は大変な工事ですからね。

それが大変だからホーム幅を広げるのではなく、ホームを外側に増設する工事が行われるわけで。

今回の渋谷駅はカーブをゆるやかにするという目的もありますけどね。

でも、ここまでやるのは渋谷駅のターミナル再構築への並々ならぬ気合いと考えてよいのではないか。

あとは長時間運休しても、埼京線・湘南新宿ラインであったり、一方通行の山手線を利用できるからというのはあると思う。

外回りばっかり走らせればいいわけではない


というわけで、いろいろ大変な工事は続くのだが、完成すればとても便利になるのは確かである。

また同様の運休を伴う工事があるはずなので、そのときはまたご注意を。

常水って何でもいいわけではない

先日、こんなニュースが流れた。

群馬大病院 水道水から基準値超の窒素含む物質 乳児に症状 (NHK)

入院している乳児の顔色が青白くなるので、原因を調べたら病院内で使っている井戸水の窒素分が高かったと。

調べたらわかるのだけど、硝酸態窒素・硝酸態窒素を多く含む水を乳児が飲むと、酸素が行き渡りにくくなるメトヘモグロビン血症を引き起こすことは、よく知られている。

しばしば、亜硝酸態窒素の濃度が高い井戸水によりこのような問題が起きているという。

ただ、基幹病院で起きたことだけに、新規患者の受入を制限(現在も継続中)するなど影響が大きい。


ところで、医療用の水にはいろいろな種類がある。

医療に供される水の種類 (HICA)

常水・精製水・滅菌精製水・滅菌水・注射用水(注射用蒸留水)・生理食塩水 が紹介されている。

このうち注射用水については以前紹介している。

滅菌すればよいというものではない

細菌の死骸などの毒素を含まないことも要件にあるので、ただ滅菌すればよいものではないと。

生理食塩水は注射用水で作った0.9%食塩水なので、水の作り方としては近しいものである。

このあたりは医療用の水でも特別な物で、病院内で供給される水から作るものではないだろう。


それに対して常水・精製水・滅菌精製水・滅菌水は病院内で作ることも多いだろう。

その基本となるのが常水で、常水は「水道水および井戸水」なんて説明がある。

飲み水や洗浄用水という用途はわかるが、医薬品の調製にも使われることがある。

一般用医薬品の「明治うがい薬」ではこういう指示が書かれている。

1回、本剤2~4mLを水約60mLにうすめて、1日数回うがいしてください。

この水ってのは常水ですね。あえて書いてないけど。

おそらく医療用医薬品の ポビドンヨードガーグル液7%「明治」 もほぼ同様の指示だと思う。

うがい薬だと常水で希釈してOKなんですね。


その常水から不純物を取り除くと精製水、これは今は膜ろ過で作られることが多いのかな。

精製水は不純物を含まないのはよいが、細菌に汚染されると細菌が繁殖するのが課題である。

というわけで開栓などしてから早く使い切る必要がある。常水以外の水に共通する話ですが。

病院で精製水を大量消費する部門は血液透析だという。

不純物を含まない水で透析液を希釈して、これで血液の老廃物を除去し、成分を補給すると。


医療用としてより用途が広いのが滅菌精製水で、これは精製水をさらに滅菌処理していると。

調べると点眼薬の希釈に使うとか出てくるけど、あまり例はなさそう。(生理食塩水で希釈は見つかるのだが)

消毒液を深い傷に使うの希釈液として使う例が出てくるけど、実際どうなんでしょうね?

器具の洗浄や生化学検査などで広く利用されるようである。

不純物が除去され、残る細菌も殺菌されているが、これが注射用に使えない理由は先に書いたとおり。


これとは別の尺度として滅菌水というのがあって、これは常水を滅菌したもの。

これはどうも手洗い用の水みたいだな。

手洗い用の水は塩素分などの不純物を含んでいても支障はないが、そこで細菌が付着すると困るから……

いや、それいる? どうせ手洗い後に消毒薬使うでしょ?

そんなわけで、最近は普通に水道水で手洗いするところも多いらしい。

だから、滅菌水という区分は有名無実になりつつあるのかなぁ。


さて、話は戻って常水ですが、常水も日本薬局方に品質基準が決められてるんですね。

本品は,水道法第4条に基づく水質基準(平成15年厚生労働省令第101号)に適合する.なお,本品を井水,工業用水等から各施設において製造する場合は,当該基準によるほか,次の試験に適合する水とする.

純度試験 アンモニウム〈1.02〉 本品30 mLを検液とし,試験を行う.比較液はアンモニウム標準液0.15 mLにアンモニウム試験用水を加えて30 mLとする(0.05 mg/L以下).

水道水を使っていれば基本的にOKですね。

井戸水を使う場合は追加試験が要求されているが、アンモニウム塩の毒性を意識してるのか?


で、冒頭に出てきた硝酸態窒素・亜硝酸態窒素ですが、現在の水道水質基準には下記の通り定められている。

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下

亜硝酸態窒素 0.04mg/L以下

亜硝酸態窒素単独の基準が出来たのは2014年で比較的最近のことである。

どちらもメトヘモグロビン血症の原因になるが、硝酸態窒素は亜硝酸態窒素に変化して影響するので、

亜硝酸態窒素そのものが多い場合はより直接的にメトヘモグロビン血症を引き起こす。

そのためより厳しい基準を決めたのだが、その基準値の1.2万倍も超過していたという。


では、硝酸態窒素・亜硝酸態窒素にはどう対処すればよいのか?

この成分は過剰な肥料が施された農地や、家畜の排泄物や生活排水が地下水に起因するという。

このため、周りが農地や牧場といった地域で井戸水を利用していると問題になりやすいという。

だいたい井戸水に依存した生活をしている地域のイメージとも合うわけで、問題が大きい。

北海道では乳児には井戸水を使わないことを呼びかけているようである。(cf. 硝酸性・亜硝酸性窒素による地下水の汚染について (北海道))

井戸水も水質がよければ、除鉄・除マンガンをして塩素消毒すれば水質基準を満たせるし、

追加的にUF膜やMF膜でのろ過(濁りやクリプトスポリジの対策として行われる)を採用することがあるが、

硝酸態窒素・亜硝酸態窒素についてはなかなか追加処理での対策が難しいという。

それをさらに細かいRO膜などを通して精製水相当まで浄化すれば除去されるんですけどね。

ただ、普通は飲用水でそこまではしませんからね。


というわけで、井戸水を使うことを前提とした病院で、こういうことが起きると大変なんですね。

井戸水を処理して常水となっているはず(定期的な水質検査はあるだろう)なのに満たせないと。

飲用水レベルでこの水質基準を満たすには、窒素分の少ない水源を選ぶぐらいしかない。

長期的な対策として、下水道の普及、適切な施肥、家畜の排泄物処理の普及に力を入れているわけだが、

すぐに解決できるわけではないですから大変ですよね。


これとは全く別件で、別になんの害もなかったんですが。

上水道でなく井戸水 阪大医学部病院で28年前から配管ミス (NHK)

蛇口から出てきているのが上水道と思っていたら、トイレ用の井戸水だったという。

ただ、水質検査を定期的に行っており、飲用水レベルではあり問題にもならなかったという。

病院には医療の安全と経済性からいろいろな種類の水があるというエピソードの1つである。

Twemojiは何のために使ってる?

先日、Unicodeの絵文字の話を書きましたが。

国際化された絵文字いろいろ

WindowsとAndroidの複数のブラウザで見てたら、OS標準の絵文字が共通の画像に置き換えられていることに気づいた。

どうも、WordPressではTwemojiというTwitter社がオープンソースで提供している絵文字ライブラリを使っているらしい。

調べると重いので消しましょうみたいな記事がいろいろ見つかるが。

で、結局消したんですよね。理由はTwemojiが気に入らなかったからなんだけど。

なので今は各OS・ブラウザの絵文字で表示されるはず。


このTwemojiっていうのは、Javascriptのコードをペタリと貼り付けるだけで、絵文字を検出すると図形に置き換えるという仕組みになっている。

Twitter社が提供していることからもわかるようにTwitterの絵文字と同じ図形ですね。

ということはTwitterの絵文字はOS・ブラウザ非依存で同じ図形になっているはずだと。

Twemojiを使うというのはどういうことか知るために試験用のページを作って見た。

これを開いていただくと左は無加工の絵文字、右がTwemojiによる置換が行われたものが表示されている。

ページ全体に対してTwemojiを適用する例が多いが、特定ブロックへの適用も可能である。


一番上は非絵文字のハート2つ、それ以下は絵文字で、()内にEmojiのバージョンが書いてある。

新しいバージョンで追加された絵文字は想定通りの表示にならないことがある。

しかし、現在のところEmoji 13.1の絵文字まではTwemojiでは正しく表示できている。

左右の差異を見比べることで自分の環境がどのバージョンのEmojiまで対応しているか知ることができる。

Windows 11・Android 11ではEmoji 13.0まで表示できている。13.1は一部差異がある。

タブレットはAndroid 9で古いので、正しく表示されるのはEmoji 11.0まで。


さて、これをWindowsで見た人はおかしなことに気づいただろう。

Emoji 1.0の絵文字のはずなのに「AU」という文字で表示されているやつがあるはずだ。

Twemojiと見比べるとこれがオーストラリア国旗であることがわかると思う。

実はMicrosoftは絵文字の内、国旗や地域の旗はサポートしていないのだという。

国旗の絵文字はISO 3166-1準拠の2文字の国旗用アルファベットの組み合わせで作られているので、

そのアルファベットを国旗の絵文字として表示していると。確かにWindowsでもAUで1字である。

Emoji 5.0の絵文字として例示したイングランドの旗も、Windowsでは黒い旗に見える。

(なぜ黒い旗なのかというと、この旗は黒い旗にGB-ENGというタグで装飾しているから)

絵文字に国旗があるのは、日本の携帯電話会社が日本他10の国旗を収録していたことによる。

Unicode採用に際し、より汎用的に表示できるようISO 3166-1の国コードベースの表現が採用されたと。

なので、独立国以外の旗も表現できるんですね。例えばグアム(🇬🇺)とか。

おそらく、Microsoftはこれで無用な騒動に巻き込まれたくないという思いがあるんだろう。

ほら、絵文字用アルファベットをTWと並べて中華民国国旗が表示できたらトラブルになりそうだし。

Unicodeでも国旗の絵文字の字形は定義されていないので、これで何を表示すべきかは不明である。


もう1つ、最初の行に絵文字ではないハートマークを2つ並べて書いた。

絵文字ではないはずなのに、Twemojiでは絵文字に変換されているし、Androidでも絵文字扱いになっている。

Windowsでは絵文字扱いではなく黒い記号で表示される環境が多いはず。

ただ、もしかすると(1)の絵文字の赤色のハートマークも黒色で表示されているかも。

このハートの絵文字は、異体字セレクタという機能を使っている。

同じ漢字でもいろいろな書き方を区別するために使われるものらしいが、どれぐらい使われてるんだろう。

で、これは漢字以外にも使われることがあって、漢字の次に多いのが絵文字らしいんですよ。

囲み文字やすでにその絵文字と同じ記号があるとみなされたものが対象になっている。

Emoji Presentation Sequences, v14.0

逆に絵文字タイプを 異体字セレクタでシンプルタイプに変更をすることもあるようだな。

で絵文字のハートマークはU+2764に収録された文字を異体字セレクタで選択すればよいことになっている。

これを認識して絵文字と通常文字を区別できているかだが、TwemojiやAndroidははできていないようだ。

ちなみにHTMLの文字参照に♥というのがあるが(1行目2文字目がそれ)、このハートマークはU+2665らしい。

ちょっと違うんだが、どうもトランプのハートマークという意味らしい。これも絵文字タイプがある。


というわけで、こういう差異を吸収するためにTwemojiのようなものがあるということらしい。

あまりWindows使っててもWindows標準の絵文字はみないかもね。

GmailならGoogleの絵文字(Androidの絵文字と同じ)だし、TwitterならTwemojiだし。

もちろんMicrosoft TeamsならWindowsの絵文字ですよ。他のOSでもそうなのかは試せないからわからないけど。