今日は東京・横浜に出かけていたが、山手線が運休・減便になっている。
最初、あまり関係ないかと思ったのだが、うちから上野公園に行くのに新宿~上野を山手線で移動することが多く、
これだと運休区間に被ってしまうので、中央線快速で神田まで乗り通し、そこで京浜東北線に乗り換えるという方法にした。
多分、神田駅でこうして乗り換えるというのが初めてのような気がする。
でも、平時でもこれが一番所要時間が短いはずなんですけどね。なんとなく気に入らないだけ。
さて、この運休の原因は渋谷駅の山手線のホーム拡幅のためであって、
現在、両方向で分かれているホームを1つの幅の広いホームに作り替えるという計画である。
歴史をさかのぼれば、1つのホームの両側を使っていたわけだけど、
利用者増に対応するため、外側にホームを増設して、両方向でホームが分かれたという。
だから、ホーム・線路・ホーム・線路の順番に並んでるんですね。
この方法は最近、原宿駅でホーム柵設置のために採用されており、ありがちな対策である。
でも、それを1つのホームに作り替えるというのは、一体どういうことなんだろうか?
ことは東急東横線が副都心線との直通のため地下化されたことにさかのぼる。
地上の線路・駅舎が不要となり、ビルになったり、遊歩道になったりしたわけだけど、
一部は従来大きく南に離れてあった埼京線ホーム移設用に充てることとなった。
この埼京線ホーム移設は線路を大きくシフトさせるということで、2回の週末運休を経ての大工事だった。
昨年、無事に移設が完了したわけだが、実はこのとき従来の線路より少し東側に移設している。
この従来の線路より東にシフトした分は山手線ホームの拡幅用だったということである。
だから東横線跡地の一部は山手線のホーム拡幅にも生かされるということである。
今回の週末の工事は、山手線品川方面の線路を埼京線ホーム移設時に確保したスペースを使って移設するものである。
これにより山手線品川方面のホームは従来より広くなり、カーブもゆるやかになる。
カーブがきついとホームと車両の隙間が大きくなるから、安全性向上にも寄与する。
しかし、これでは品川方面ホームにしか恩恵がないのである。
そこで、今後、池袋方面の線路を西側に寄せて、両方向のホームを1つに作り替える工事が行われる。
こうすると両方向にホーム拡幅の恩恵があり、従来の2つのホームの合計より広くなると。
ただ、線路移設は大変な工事ですからね。
それが大変だからホーム幅を広げるのではなく、ホームを外側に増設する工事が行われるわけで。
今回の渋谷駅はカーブをゆるやかにするという目的もありますけどね。
でも、ここまでやるのは渋谷駅のターミナル再構築への並々ならぬ気合いと考えてよいのではないか。
あとは長時間運休しても、埼京線・湘南新宿ラインであったり、一方通行の山手線を利用できるからというのはあると思う。
というわけで、いろいろ大変な工事は続くのだが、完成すればとても便利になるのは確かである。
また同様の運休を伴う工事があるはずなので、そのときはまたご注意を。