リリースイベントというもの

CDの販売促進のためにリリースイベントなるものをやることがあるそうだ。

購入者に対して抽選とか先着順とかで参加させるわけですね。

ふーん、って思ってたら、招待状が届いたので行ってきた。


およそ1ヶ月前、CDを買ったら、はらりとハガキが出てきた。

なんでも、ここに必要事項を書いて、52円切手を貼って送れば、抽選で「プレミアムイベント」に招待すると書いてある。

へぇ、そんなことやるのかー、参加できないことはなさそうだなと思い、応募してみることにした。

52円切手の持ち合わせはなかったので、近所のコンビニで52円切手を買って、貼り付けてポストに投函した。

そしたら先週、ポストに封筒が届いていた。どこからかなと思ったら、レコード会社だった。忘れた頃に届くという。


なんとなく申し込んだもんだから、開催日とかあんまり着目してなかったんだけど、金曜日の夜だと。

調べてみると、普通に定時で帰ってから、家を出れば間に合うようだ。じゃあ別に問題ないか。

招待状と本人確認書類を持参するようにと書かれている。

この手のイベントというのは、本人確認をしっかりやる傾向にあるようである。

今回は特に指示がなかったが、場合によっては写真付きであることという条件が付く場合もあるらしい。


会場は東京にあるパーティーでもやるようなところだった。そこに100脚ほど椅子が並んでいる。

抽選で当選した人だけが来ているようだが、知り合いで連れ立ってきているような人もいたようである。

お仲間で熱心なファンでおられるのだろう。

何やるんかなぁと思ってたのだが、トークではだいたい制作時の裏話、それに引き続きライブということだった。

トークパートの中で、制作時に撮影したはいいが、お蔵入りになってた写真を披露してくれたのだけど、

こういう場だからこそできることなのかなぁということで、へぇ~と思いながら見聞きしていた。

ライブパートでは、CDの曲以外でも、何曲か披露してくれて、けっこう盛りだくさん。

中には人前で披露するのは初めてなんて曲もあって、意義深いことだなと思った。(これはCDの収録曲)


リリースイベントといえば、思い起こされるのが専攻科時代のクラスメイトの話である。

買ったCDの応募券でなんとなく申し込んだら、それに当選して行ってみたら、以後、ライブにドハマリしてしまったって話なんだけどね。

僕がライブだということで東京に行ったとき(大学院の頃の話)、彼と久々に出会って(兵庫県から来たのだという)、

そのときにこのリリースイベントのエピソードを熱く語ってきたもんだからよく覚えてるんだ。

確かにうらやましいなと思ったけど、そうそう参加できるもんじゃないよなぁとも思ったのだ。


ただ、応募して抽選に当たれば、参加できるというのも確かなことで、52円切手を買ってまで応募したかいもあったという話である。

競争率はどんなもんだったんだろうね。とはいえ、以前よりは競争率は高かったんだと言ってた。

リリースイベントがあるからってCDを買うのは疑問なんだけど、おまけとしてはいいものなのかもね。

4月に切り替わると言いますが

もうあさってには4月、なんとなく新年度を迎えることになる。

仕事はほとんど変わらないが、部署名は変わるって話がある。よくあるやつだ。


4月に始まるラジオ番組ってのも当然あるんだけど、

日曜日の番組だと4月になって最初の日曜日、4月2日から始まるのかというと、必ずしもそうとは言えない。

放送局にもよるんだろうけど、文化放送では地上波・超!A&G+とも、その月の最初の月曜日から新番組が始まるという対応が通常だそう。

野球との兼ね合いで地上波はズレることがあるらしいのだが、超!A&G+はこの対応で一貫していると聞いている。

今年1月からの番組だと、1月2日(月)から順次新番組がスタートする。(だから土曜日の新番組は1月7日が初回)

そして、4月からの新番組は4月3日(月)から順次スタートということになる。

だから、4月からの新番組で日曜日の番組だと、4月9日が初回になるんだそうで。


こういうやり方をしているのは、月が変わったからって週の途中で番組が切り替わってしまっては不便という話だろう。

特に平日毎日放送という番組だよね。

例えば2015年10月、超!A&G+の平日20時~21時の番組がLady Go!!からFIVE STARSに切り替わったときは、

10月2日(金)まではLady Go!!を放送、10月5日(月)からはFIVE STARSの生放送になった(10月2日までは別の時間帯で収録放送)。

Lady Go!!はキリよく金曜で終わり、FIVE STARSはキリよく月曜から生放送に切り替わったというわけ。

その都合、Lady Go!!の最終回は10月に入ってから行われているが、それはそういうもんだという話ですね。


ラジオ番組はこんな具合だが、会社の組織変更は月が変わった瞬間に実施されるのが通常ですかね。

この4月については、4月1日が土曜日なので、週の始まりでキリよく切り替わるように見えるけどね。

内部的には4月1日付けで切り替わってるんだと思うけど、確認する手段はあまりない。

そういや、組織変更に先だって、明日は席替えやるんだった。

あまり仕事が変わらないということは席替えしても大きく場所は変わらないんだけど、

新しく来る人がいるんだったかでちょっとは動くんだったかなぁ。

区を分かつ山科と醍醐

京都市は11の行政区があるが、その中でもっとも人口が多いのが伏見区である。

ただ、この伏見区というのは、あまりまとまりがないという話がある。

その中でも特に特異なのが醍醐地区である。


醍醐は伏見区なのだが、山科区と一緒に扱われることも多い。

というのも、醍醐は山科盆地に属し、他の伏見区とは山を隔てているからである。

基本的に市内とのアクセスは地下鉄東西線か、五条通(東山トンネル)経由のバスか。このあたりの事情は山科区と一緒だ。

警察署の管轄も山科警察署である。(ただし、伏見警察署に管轄替えをする計画もあるそうだが)

なのになぜか醍醐は伏見区。なぜだろう。


おそらく、醍醐が京都市になったときにはまだ山科区がなかったというのが答えだろうと思う。

1931年、山科町と醍醐村は京都市に編入された。

このとき、山科町は東山区、醍醐村は伏見区の所属となったとのこと。

そう、山科って当初は東山区だったんですよね。他の東山区とは山を隔てているけど。


なぜ、ここで山科と醍醐は分かれてしまったのか? って疑問はあるんだけど、

この当時は三条通が国道1号線で、鉄道も三条通沿いを走る京津線か、山科駅しかない東海道本線かという状況だった。

ということで、今よりも山科盆地と市内の接続は北に偏っていたんだよね。

だから、山を越えた向こうが、山科については東山区、醍醐については伏見区と分かれてしまったんだろうと。

もともと山科と醍醐は結びつきが強い地域だったのは確からしいのだが、まだ1つの区になるほどの人口はいなかった。そこでこうなったのかな。

ところが、後に山科の人口も増え、1976年に東山区から分離して山科区ができたときに、

醍醐も引き連れていくのかと思ったら、何もせず伏見区のままにして、現在に至るという状況らしい。


歴史的経緯で複雑になってしまった行政界ってのはわりといろいろあるものだ。

とはいえ、行政区ってのは引き直しのやりやすい行政界ではある。

大阪市なんて幹線道路にあわせてバンバン引き直しをやってきた。

あそこまでやるのは珍しいが、そういうことをやってもいいのである。

山科盆地とか桂川右岸とか、なんか整理する余地もあったような気はするんだけど、

京都市編入当初の経緯を引きずってる部分が多すぎるような気はする。それがいいのか悪いのかはよくわからないけど。

ROMとROMを書き込む

先日、試作品を改造したって話を書いた。

試作品に改造せなならん

このとき、自分たちで改造せず、外に改造を依頼していた基板が返ってきた。


これですぐ動くのかというとそうはいかない。

なぜかというとROMが書き込まれていないから。

そこで到着した基板に対して、以下の作業を行う必要があった。

  1. FPGAのROMを書き込む
  2. マイコンのROMを書き込む
  3. メンテナンスツールで初期化処理を行う

大した話ではないように思えるが、それぞれ使う道具が違うのが問題である。


最初にこの試作品が届いたときには、1と2を別の人がやっていた。

マイコンのプログラムの書き込みをできる人はけっこういたのだが、

FPGAのプログラムを書き込む環境がそろっていて、その操作ができる人が限られていたのよね。

ただ、この人はマイコンの書き込み環境がなかったので、FPGAはこっち、マイコンはこっちって分けてやってたわけ。


僕も最初はマイコンの書き込み環境だけあって、FPGAの書き込み環境はなかった。

ところがFPGAの書き込みをする用事が時々あって、そのたびに書き込み環境を持ってる人を呼んでやるのはめんどくさい。

そこで、自分の環境にもFPGAの書き込み環境を用意することにした。

FPGAの書き込み環境をインストールするのはけっこう時間がかかったのだが、完成してしまえば便利なものである。

デバッガを持ってきて、ボタンポチポチで書き込みできるんだから、便利なもんだ。


そんなこともあって、今回届いた改造品を使えるようにする作業も1人でできるわってやってたんだけど、

これがけっこうめんどくさかった。

何がめんどくさいって、各段階で使えるツールが違うからだ。

  1. FPGAのデバッガをつないで、書き込みツールでポチポチして、再通電させる
  2. マイコンのデバッガをつないで、書き込みツールでポチポチして、再通電させる
  3. メンテナンスツールでExcelワークシートの手順通りに初期化処理を行う

もともと机の上に計測器がいろいろおいてあって(初期化処理完了後に引き続き行う初動確認で使う)、

それに加えて、2種類のデバッガを並べて、PCではいろんなツールを立ち上げ……なんてやってると頭がこんがらがってきた。


途中から思ったんだけど、今回はまとまった台数あったから、流れ作業でやったほうが効率よかったのかもね。

FPGAに書き込む人、マイコンに書き込む人、メンテナンスツールで初期化する人と、分けてやれば、こんな混乱することもなかっただろうしなぁ。

1台、2台やるなら1人で全部できるのはメリットが大きかったんだけど、台数が多くなるとねぇ。

それでも半日で全て動作できるようになったばかりか、初動確認まで終わらせられたしよかったのかな。

そりゃ工場の効率性には叶わないだろうけど、ROMも書き込まれてないところからスタートにしては悪くはないんじゃないの。

FETをユニバーサル基板に貼り付ける

前にファンクションジェネレータで24Vのパルス信号を作るために、

ファンクションジェネレータ出力でFETを駆動するという話を紹介した。

ファンクションジェネレータの出せないもの


このときにユニバーサル基板にFETを貼り付けた治具を借りたのだが、

いろいろあってもう1つ作りたいとなった。

そこで詳しそうな人に「どのFET使えばいいですか」と聞いたら、

「前の治具と同じぐらいの大きさのFETを適当に選べばいいよ」と言って、そこら辺に転がってた部品から適当に見繕ってくれた。

どうも製品で使ってる部品みたいで、試作用に用意して、工場から引き上げてきた部品だったみたい。山ほど残ってた。

ついでにユニバーサル基板の切れ端ももらったので、それで治具を作ることにした。


適当に拾ってきたFETは表面実装部品、ユニバーサル基板はよくある2.54mmピッチのやつ。

あまりかみ合いはよくなさそうだが、表面実装部品をなんとなくユニバーサル基板に貼り付けるのは慣れっこである。

面実装部品をユニバーサル基板に貼り付ける

大学院の研究室で、使いたかったオペアンプが表面実装で、ブレッドボードで使えるように2.54mmピッチのユニバーサル基板に貼り付けた話だ。

このオペアンプは小さかったのでかなり苦心した覚えがある。

それに比べれば、今回のFETはけっこう大きいから、そんなに苦労しなかった。

抵抗も表面実装の方が品揃えがいいからって、大きめのチップ抵抗を持ってきて、それをペタペタとはんだ付けしていた。

あれ? ユニバーサル基板の穴、ほとんど使ってないな。


今回、もう1つ治具を作ったのは、2ch出力のファンクションジェネレータの機能を活用するためだった。

2chの信号を同期させることができるので、Ch1の立ち上がりのタイミングで、Ch2が立ち下がるとか、そういうことができると。

それぐらいできるやろって思って調べたら、予想通りできることはわかったのだが、

手元にある治具はそれにうまく対応できないものだったから、改めて作り直したと。

まぁありあわせのもので簡単に対応できるんだからね。

誰が歌ってるかわからない

先日、中古屋で投げ売りされていた「虹のコンキスタドール」のCDを買ってきた。

Pixivがやってるアイドルグループだそうで。

なぜ知ってるのかって、僕が毎日見ている、超!A&G+の番組「A&G NEXT BREAKS FIVE STARS」の番組内番組を、

虹のコンキスタドールのメンバーの2人で持っているから、名前にはなじみがあった。

FIVE STARSとのシナジーはあるんかと思ってたけど、出演者同士は仲がよいらしいので、うまくいってる?

ちなみに投げ売りっていくらだったのってなんと50円、それで未開封って言うんだから闇が深い。


それで、誰が歌ってるんだろ? って気になって、歌詞カードを見てみたのだが書いてないぞ……

だいたいCDの歌詞カードって関わったスタッフの名前が列挙してあるわけで、

それと同じ原理で歌っているメンバーの名前が列挙してあるかと思ったのだが、そういうのがなかったのだ。

単に「虹のコンキスタドール」と書いてあるだけで、歌っているのが何人なのかというのも自明ではない。

なんだこれは。


そこでこのCD以外で手元にある、複数人のグループで歌っているCDを探して調べた。

7組中5組についてはメンバーを列挙した記載があった。

当初予想したようにスタッフの名前と一緒に列挙したものもあり、その一例としてはこう。

Performed by Pyxis(豊田萌絵・伊藤美来)

こういう表記は1人で歌っていたとしても見るから、一般的なやり方なのかな。

スタッフの名前とは別のところにこんな風に列挙している例もあった。

.lady. are Sumire Uesaka, Mikako Komatsu, Rumi Okubo, Natsumi Takamori, Shiori Mikami

あれ? と思ったんだけど、歌詞の上の方にちゃんと書いてあった。

あと、キャラクタの声として歌ったりしている場合は、キャラクタの名前と役者の対応を付ける必要があるので、こうなる。

Poppin’Party

戸山香澄(CAST:愛美) 花園たえ(CAST:大塚紗英) 牛込りみ(CAST:西本りみ) 山吹沙綾(CAST:大橋彩香) 市ヶ谷有咲(CAST:伊藤彩沙)


ただ、こういう形でCDに対応関係を書かなくても、知っている人にとっては自明ならそれでもよいとも言える。

結成からずっと同じメンバーで組んでやってたとすれば、それで対応は付く。

とはいえ、何があってメンバーが代わるかはわからないものである。

僕にとって印象深いことを挙げると fripSide のボーカルが代わった話がある。

もともとsat(八木沼悟志)さんとnaoさんの2人組で、ボーカルがnaoさん、それ以外ほとんどがsatさんとなっていた。

これがある時期にボーカルが交代して南條愛乃さんになった。これが今のfripSideである。

ちなみに、fripSideから外れたnaoさんは今も1人の歌手として活動しておられる。

あと南條さんももともと歌手として歌を出していたけど、こちらの活動も引き続き存在している。

このことはよく知られているので、区別が付かなくて困るということはないと思うけど、当初想定してなかったであろうこともあるということだ。


で、虹のコンキスタドールはどうなのか? というと、けっこうメンバーの入れ替わりもあるようだ。

だから、本当はCDにここでいう虹のコンキスタドールってのは誰それと誰それみたいに書いておいて欲しかったのだ。

というかWeb上の情報と照らし合わせても、誰が歌っていたのかほとんどわからない。

例え、中古市場で50円で投げ売りされるようなCDであったとしても、

こうして歌ってCDを出していることには1人1人が歌手であろうと思うので、それを追跡できないのはおかしいと思うんですけどね。

ただ、名前を列挙するだけのことでも役立つのでは? という話である。

熱心に追いかけてるわけでもなく、ただラジオで名前と多少のことを聞く程度の関わりだが、残念だなぁと思った。


メンバーを全員列挙した方がいいって言っても、こういうのはやりすぎだけど。

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER EVERMORE (日本コロムビア)

歌ったキャラクタをただ単純に列挙し、それに対して「Starring by――」とキャラクタと演じている声優の対応関係を示されている。

4thLIVE MIXに至っては、2公演で歌った人の名前とその人の演じる役をひたすら列挙しただけというすさまじい表記である。

ここまでする必要はなくて、CDのどこかにわかるように全員の名前を表記してくれてあれば、十分だと思うけどね。

こういう無茶苦茶な表記になってしまったのはシンデレラガールズ特有の事情があるわけだし。

博物館入り放題はお得だった

先月あたりから先週まで、毎週末なんしか用事があるという状況が続いていた。

用事といっても些末な用事から、遠出して週末+休暇をほぼ全部つぶしてしまうときまでいろいろだが。

そんな中で久々に何にもない週末なので、秋葉原界隈で買い物をして、中央通りを歩いて上野公園に行き、

おなじみ、東京国立博物館にやってきたのだった。


3月最終週にやってきたことには意味がある。

というのもこれまで愛用していた東京国立博物館のパスポートが3月末で発売停止になるので駆け込みで買うことにしたのだ。

お得に国立博物館が楽しめるぞ

全国4館の国立博物館の平常展を見放題で、特別展も年6回まで入れるもので、

それが29歳以下だと3000円で買えるんだから、とてつもなくお得だったのだ。

しかし、残念な事にこのパスポートは3月末で発売停止になるのだ。


東博を初めとする4つの国立博物館がそれぞれ発売するパスポートは3月末で発売停止になる。

その一方で国立博物館共通の「国立博物館メンバーズパス」が発売される。

東京国立博物館 新たな会員制度のお知らせ

ただし、これで見放題になるのは平常展だけ。その代わり年2000円(学生は1000円)とかなり安いが。

この値段で全国4館の平常展見放題というのはこれまでなかったので、その点ではおもしろいものである。

けど、特別展も見たいんだよなぁとなると、これではちょっと物足りない。

メンバーズパスを呈示すると特別展は団体料金で入れるけど、それでも東博だと1300円ぐらいするし。


そこで東博についてはメンバーズパスに独自の特典を付加した「メンバーズプレミアムパス」を発売することになっている。

これは年5000円(学生は3500円)で、メンバーズパスの特典に加えて、東博の特別展観覧券が4枚付与されるとなっている。

以前のパスポートは同じ特別展に入れるのは1回だけとなっていたが、その制約はなくなるのだろう。

ただ、その一方で、従来のパスポートは東博以外でも年6回の枠に収まれば、特別展を見ることができた。

それで奈良博で正倉院展を見たし、京博で坂本龍馬展を見た。けど、今後はそれができなくなる。

今後は他館で特別展を見るときには、団体料金を支払って入ることになる。


従来のパスポートと比べれば、値段は上がるし、有効範囲は概ね狭まることになる(同じ特別展2回見るならその限りではないが)。

正直なところ、非常に残念なのだが、今までのパスポートは破格すぎたのは事実である。

特別展6回ってそれだけで9000円超えるからな。

それに加えて、毎月のように平常展を見に行って、U29ってのはあるけどそれでも3000円で済んでいたのだ。

公的な博物館だから、これだけ安くしても割に合うのかなとは思ってたんだけど、単純に考えれば安すぎである。

国立博物館全体の見直しにあわせて、改めて金額を引き直した結果、こうなったんだろう。


東博について言えば、特別展を4回見れば、5000円の元はとれる。

3回よりちょっと高いぐらいだから、平常展見放題ということで特別展はこの程度でもメリットは感じられるかも。

だから、おそらく来年以降は東博のメンバーズプレミアムパスを買うことになるんだろう。

ただ、僕の使い方では、従来のパスポートに比べるとかなり割高感がある。

そこで従来のパスポートを賭け込みで購入するという手に出たわけだ。これで1年ごまかせた。


さて、東博は毎年おなじみの「博物館でお花見」の展示をやっていた。

特に展示替えの頻度が高い浮世絵は全てが桜が出てくる絵になってて驚いた。

上野公園の桜はまだ咲いてるとは言いがたく、そんな中で花見を決行するのもなんだかなぁと思ってたけど、博物館は桜でいっぱいだった。

もっともその桜というのはサクラ材で作った仏像なんてのもあるんだけどさ。

なぜ常時SSL化をするか

最近、常時SSL化という流れがあるらしい。

BASEが独自ドメインも常時SSL化、グーグルの「SSL推し」に対応 (ITpro)

確かに、いろんなWebサイトでHTTPS使ってるよなぁ。


これまでも、パスワードや個人情報をやりとりするWebサイトではHTTPSを使うことは一般的だった。

HTTPSはHTTPの通信内容をSSLで暗号化してやりとりするもの。

この仕組みによれば、他に知られると困るような情報を安全にやりとりすることができる。

自分のサーバーでも、パスワードをやりとりするところ、プライベートなコンテンツはHTTPSを使っている。

クライアント証明書で通す

これはHTTPSのちょっと変わった使い方だけど、必要なところでピンポイントで使うという発想に違いはない。


それに対して常時SSL化というのは、必ずしも秘密にする必要が無い内容でも暗号化すると。

一般的に知られてるような内容をわざわざ暗号化するのは無意味と思うかも知れないが、

SSLには盗聴を防ぐ以外の目的もあって、そこに期待しているという話である。


盗聴を防ぐ以外のSSLの役割、それは改ざん防止という役割である。

SSLではサーバー証明書で相手が信頼できるか確認してから、End to Endで暗号化通信を行う。

以前、TwitterがEV証明書を使ってるって話を取り上げたことがあるけど(cf. そこでEV証明書がくるとは)、

TwitterにHTTPSでアクセスすると、ブラウザ上に「Twitter, Inc (US)」と表示され、相手が確かにTwitterであることを確認出来る。

そして、その内容はTwitterのサーバーを出てから、改ざんも盗聴もされていないことが保証されているわけである。

TwitterのWebサイトの内容が改ざんされていないということに価値を感じるかと言われると、それは微妙だが、

これがもし銀行のWebサイトだったり、行政機関のWebサイトだったら、改ざんされていないというのは重要な気がする。


常時SSL化の難点としては、通信のオーバーヘッドが増えることがある。

その一方でHTTPS限定の高速化技術もあるので、レスポンスが悪くなるとも限らないらしいのだが。

常時SSL化しても割が合うという算段は十分なり立つようだが、注意は必要だよと。


End to Endでの暗号化というのはけっこうメリットがあるという話を書いたわけだが、

逆に暗号化されていないからこそできることというのもある。

それがGoogle Chromeのデータセーバー機能である。

これはWebサイトのアクセス時、中間にGoogleのサーバーを介して、データを圧縮することで通信量を削減する仕組みだ。

Googleのサーバーが中間に入り、データの圧縮(ある種の改ざん)を行うということで、中間者攻撃と同じ仕組みである。

なので、この機能はEnd to Endでの暗号化を行う、HTTPSでのアクセス時は無効化されることになっている。

End to Endでデータの完全性を保証するということは、途中にデータセーバーの入る隙はないということである。


SSLを使わないと、データセーバーの恩恵は受けられるが、データセーバーと同様に中間者攻撃が入る隙がある。

逆に常時SSLを使うことで、盗聴防止・改ざん防止に強い効果があるが、その一方でデータセーバーのような存在は認められない。

常時SSL化の意味を理解するには、これがいい説明なんじゃないかなぁ。

その上でどっちがよいかというのは各自考えるべきということである。

世の中はGoogleの方針もあって、常時SSL化に傾いているようだけど。

大きな武道場だが何人入る?

日本武道館ってどれぐらいの人数が入るの? と気になって調べたことがある。

日本武道館建物概要

固定席は1階席・2階席の合計で11045席とのことで、武道場としての定員はこうなる。

常設の武道場としては最大規模なんじゃないかなぁ。

柔道や剣道の大会をするのに、一般的な体育館や展示場を使うこともそれなりにあるので、

武道場という枠組みで大規模であることはあまり重要ではない気がするけど。


一方、コンサート会場として使う場合は、定員の考え方がだいぶ変わってくる。

まず、武道場として使う時には使えなかったアリーナ部分が客席として使えるようになる。

逆にステージの裏になる部分の固定席は客席として使えない。

通常は北側にステージを設置して、北・北西・北東の3ブロックをつぶすようである。

典型的にアリーナ席は2500人程度、固定席は8ブロック中5ブロック使うとすると、2500+11045/8×5=9400人程度と求まる。

上はおおざっぱな計算だが、実際そんなもんらしく、コンサート会場としての定員は1万人弱と考えるのが妥当なようだ。

日本武道館 [1/4] (livehis)


ただし、上で書いたのは典型例であって、実際には客席の配置によって、この定員は増減する。

先日行われた、アイドルマスター ミリオンライブの4thライブが日本武道館であった。

たくさんのLR44が灯す

ボタン電池の話を書いたつもりが、半分ぐらいミリオンライブのステージとゲームの話になっちゃったけど。

このときは、北西・北東ブロックにも観客がいたらしい。

実際、写真を見てみると、ステージの横から斜め後ろにかけて観客がいるように見える。(cf. 写真ニュース(1/1): 泣き虫たちがたどり着いた武道館のステージは? 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!!」DAY2レポート (BIGLOBEニュース))

もし、北西・北東ブロックの全てに観客がいたとすると、2500+11045/8×7=12000人ほどとなる。

全部を観客で埋めたわけではなく、極端に見にくいところは避けたようだから、さすがにこれよりは少ないんだろうが。


とはいえ、北西・北東ブロックからの観劇は厳しい面もあったようだ。

北西・北東ブロックだとステージを斜め後ろからみるようになる座席が多かったようだ。

もともと四方八方から見ることを想定したステージならともかく、正面から見ることを想定したステージだったので、演出上、厳しい面がある。

せめて死角をカバーする大型ビジョンがあればよかったのだが、そういうものも十分ではなかったようである。

ただし、ステージを斜め後ろから見るという珍しい経験ができたことを楽しんでいた人もいたようで、

さながら舞台袖からアイドルを送り出すプロデューサーのような視点だ、なんて話も。

確かに実際に現地にいたからこそ見られる景色で、その点では値打ちはあったのかもしれない。

実情は分からないけどね。なにしろ会場で見てないんだから想像するのも難しい。


ミリオンライブの最初の曲「Thank You!」にこんな歌詞があった。

みんなでつくったの
遅くまで残って
手作りの「ぶどーかん」

ミリオンライブのゲームは、765プロライブシアターという架空の劇場を立ち上げるところから始まる。

この歌詞に出てくる「手作りの『ぶどーかん』」って言うのはゲーム初期のテントの劇場のことを表しているとされている。

現実の日本武道館のことを表しているわけではないが、自分たちの劇場の目指すところは武道館のようなところなんですよと言ってたわけだ。

そんな中で、現実の日本武道館での公演が実現したわけである。

これは単純に当初歌った目標を達成したと捉えることもできるのだが……

実際のところは、当初「手作りの『ぶどーかん』」と歌った自分たちの劇場を現実の武道館に再現したという色が濃かったように思う。

そうやって書くと華々しいんだけど、実際には上で書いたような問題もあったらしいということですね。

実はアメリカ、実はカリブ海

野球の世界大会、ワールドベースボールクラシックが行われている。

日本チームは2次ラウンドを勝ち抜け、決勝ラウンドに進出した。

その決勝ラウンドの1戦目、準決勝で敗れたとのこと。


この大会の参加チームは次の通り。

チャイニーズタイペイ・イスラエル・韓国・オランダ・オーストラリア・中国・キューバ・日本・カナダ・コロンビア・ドミニカ共和国・アメリカ・イタリア・メキシコ・プエルトリコ・ベネズエラ

オリンピックから野球・ソフトボールが消えたのも無理はない地域の偏りである。

半分の8チームが南北アメリカ、4チームが東アジアという状況である。


今回、顕著な活躍を見せたイスラエルチームだが、選手はアメリカ国籍ばかりなんだと。

WBC2017、イスラエル代表28人はこういう選手だ!現在の所属は?実力は?(自分の心を殺してはいけない)

アメリカとイスラエルのつながりは非常に深く、そんなこともあって野球選手の行き来も盛んということか。


オランダはヨーロッパでは一番の野球大国だが、それって本当にヨーロッパ? って話がある。

というのもオランダの野球を支えているのは、カリブ海の島の人たちだから。

オランダチームの選手の1人に、日本のヤクルトスワローズで活躍している ウラディミール・バレンティンさんがいる。

このバレンティンさんはキュラソー島の出身なのだが、キュラソー島はベネズエラ近くのカリブ海に浮かぶ島である。

ヨーロッパ大陸のオランダでも野球は盛んなのだが、カリブ海の島の人がけん引してきたのが実情のようだ。

というわけで、こと野球においては、オランダという国は半分ヨーロッパ、半分カリブ海と考えるのがよろしいかと。


地域の偏りはあるが、一部の地域では熱狂的な人気を誇るのが野球というスポーツである。

こういう形で世界大会が開けることは意義深いことなんでしょうね。

もしかしたら、今回が最後になるかもなんて話はあったけど、それは回避出来そうって話ですね。