川の付け替えの跡だけど

「ベルギーとオランダ 領土交換」というニュースがでていて、

何かあったっけ? と思ったら川の付け替えで発生した飛び地の一部を解消させるって話らしい。

ベルギーとオランダが領土交換へ、河川工事で生じた不合理解消 (Yahoo!ニュース)


川の付け替えで境界がズレるというのはわりとよくある話で、

なんか川を挟んで変な飛び地があるなぁと思ったら、川の付け替えが原因であることは多い。

例えば、大和川、もともとは河内を縦断して、淀川(今の大川)に合流していたのだが、

度重なる洪水被害の抜本的対策として、現在の柏原市から直線的に堺に向けて川を付け替えることにした。

中甚兵衛ものがたり (松一)

これは江戸時代の話なのだが、この頃の名残が未だに残っていて、地図で見ると柏原市より下流の大和川を挟んでの市境がギザギザしている。

大阪市は律儀に川の向こうまで市バスを走らせていて、しかもできるだけ市内に収めようとするので、

長吉川辺四丁目行きとか、けっこう不思議なルートを走っている。(松原市内にもバス停はあるけど)

境界はきれいになってても川を挟んで同じ地名があることもあって、

遠里小野(おりおの)は堺市と大阪市の両方にあって、2つの遠里小野の間には遠里小野橋がかかっている。


一方でこういう川の付け替えに伴って発生した飛び地は無人の狭い飛び地であることも多く解消しやすい。

ベルギーとオランダの境界変更は対象となるところは無人なので、お互いさほど揉めることなく変更できたのだろうと。

これで人が住んでるとめんどくさいんだけどね。

日本国内でもそういう話はあって、特に相模原市と町田市は何度も境界変更を行っているのだが、

無人のところの境界変更は比較的進みやすいが、人が住んでるところの境界変更は限定的なようで。

平成25年12月1日から町田市との行政境界の一部が変わりました (相模原市)

今年の12月にもまた別のところで境界変更があるみたいだけど。

全く無人地帯ばかりでもないのだが、何戸も並んでいるところは残される傾向があることは容易に読み取れる。

もちろん住んでいれば生活の不便もあるからぜひともという世帯もあるのだろうけど、一定の区域でまとまってとなるとなかなか大変かなと。


なお、ベルギーとオランダの境界変更の理由は、ベルギーの飛び地で犯罪があっても対応できないというのが理由だったよう。

なにしろ反対側の国とは陸つながりなので、比較的簡単に入れるのだが、

だからといって他の国の警察が対応するというのはできないのだろう。

同じ国ならば警察同士の管轄を調整するだけで済むが、さすがに国が違うとそういうわけにもいかない。

生活上の不便というよりは、領土をもってるがばかりにリスクを背負わされるのを防ぐためという意味合いが強いようだ。

市町村の境界が実際にあってないぐらいだとあまり問題にならないことだが、国レベルではこういう問題もあるんだね。

人口はこんなに偏るのか

奈良県の人口の偏在というのはたびたび話題にしている。

奈良県の大半を守る消防本部

だから奈良県の人口を2分したときの絵を見たとき、直感に合う結果だなと思った。

都道府県を人口で2分割するのがTwitterで流行 色分けによって偏りが一目瞭然に (ねとらぼ)

概ね北部と中南部で人口を2分できるという結果になる。


奈良県の結果は予想通りだったのだが、衝撃的だったのが和歌山県の結果だ。

和歌山市・海南市・岩出市・紀美野町という紀北の一角だけで人口の半分いっちゃうらしい。

和歌山県は紀北・紀中・紀南と3分されることが多い。

紀南というのは熊野のうち和歌山県の地域を指す。(三重県側は東紀州と呼んでいる)

紀北は紀ノ川流域を中心とした地域で、和歌山市・海南市・橋本市などが含まれる。

紀中はその間ぐらいの地域で有田市・御坊市などが含まれる。

和歌山県の全人口は95万人ほどなのだが、和歌山市で36万人もいる。

隣接する海南市・岩出市・紀の川市で和歌山県の人口の半分超えちゃうのよね。

橋本市(人口63000人)の出番はないのだ。これはけっこう衝撃的な話だった。


千葉県もなかなかである。

人口624万人の千葉県に対して、千葉市の人口は97万人だからそれだけで大半を占めることはないのだが、

船橋市(63万人)、市川市(49万人)、松戸市(49万人)、柏市(42万人)という化け物のような市が並んでおり、

千葉市とそれより概ね東京都側の地域だけで人口の半分を超えるということらしい。

東京都市圏の一部として発展してきたことがわかる。

もっとも残された地域も人口300万人とかいるんだから、相当な規模なんだけどね。


地形や産業の分布もありますから、人口密度に差があるのはやむを得ないし、

人口の偏在が発生するのも当然のことである。

人口密度が低いなら低いなりにやるし、高いなら高いなりにやるだけのことである。

千葉県なんてまさにそういうことで、人口密度が高い側も低い側も総じて豊かな地域だ。


ただ、極端に人口密度が低いと忘れ去られてしまうんじゃないかなぁという思いもあって、

その点で気になるのが奈良県南部のうち熊野川流域を中心とした十津川村・野迫川村・下北山村・上北山村・川上村・天川村あたり。

この6村で奈良県の面積の46%を占めるのだが、人口は8000人を切るほど。奈良県の人口の0.6%だ。

東京都における島しょ部もそんな扱いかもしれない。

特別区域と多摩地域で2分する構図の中で、そのどちらでもない存在として存在しているのだが、忘れられがちだ。

書を美術展に出したので

会社の書道部で市の美術展に作品を出すぞということを言われていて、

そのために作品を作っていて、先週に完成させた作品を搬入してきた。

それで週末に展示されていたのだけど、うっかり見に行き忘れてた。

こりゃいかんと思い、今日の午前中までは展示やってるからと昼休みに見に行ってきた。

展示場所が近くなのよね。慌ただしくはなるが、できなくはないと。


絵・写真・書の展示をやっていて、作品数は人口相応か? 大人だけだとね。

とはいえ、書の展示の1/3ぐらいはうちの書道部の人なんだよね。

ということは1/3ぐらいはこれまでの活動で見てるでという話はあるのだが、

こうやって陳列されるとそれはそれで見方が変わるもので、自分の作品も含めて新しい発見がある。

当然、他の人の作品も見るし、書以外にも絵も写真も見てきたのだけどさ。


半切ということで長い紙にデカデカと字を書いて作品を作ったわけだけど、

この大きさで作るってのは初めてだったのだが、他にも初めてのことはいくつかあった。

その1つがハンコを作るということ。

やっぱり作品には落款として名前と印がないとということだ。

というわけで本から自分の名前の字を探して、これを反転させて、石にペンで書いてから、ガリガリ削ってと作った。

意外に時間はかからなかった。それなりに味のある印ができたのでは? と思っている。


ちなみにここでつくった印というのは字を削って白くする 白文 なのだが、

通常、名前を彫った印は白文、雅号を彫った印は朱文ということで逆に字を掘り残すものが使われるよう。

この使い分けは白文の方が格式が高いとされているところから来ているようだけど。

もっとも、印鑑登録できるのは朱文のハンコだけなんだけどね。

自分で彫った印鑑を市役所に持っていって印鑑登録しようって人はそうそういないと思うけど。


そんなこんなで書道部の活動として初めての美術展の出展ももう終わり、

今頃、作品は書道部の他の人が回収してきたところのはず。

どれぐらいの人が見て、どう思ったのかは知らんけど、なんしかの意味はあったんだろうと思っている。

とりあえず参加者として出して、見に行ってとできたのでよしとしよう。

古い浄水場では使ってたんだけど

昨日、多摩湖に行ったとき(自転車で行く多摩湖)に1924年より運用開始ということでかなり古いんだなとは思ったのだが、

それと対になる浄水場である境浄水場も同じく1924年運用開始、ということでこれも古い。

調べてみると古い浄水場ということで、緩速ろ過方式という最近ではあまり見ない方式であることがわかった。


浄水場もいろいろで、一番簡単な浄水場は塩素で消毒するだけの浄水場。

そんなの浄水場と言えるのか? と思うかも知れないけど、井戸水を使った浄水場ではそんなに珍しくはない。

実際には鉄とマンガンを取り除くフィルタぐらいは通すみたいだけど、あとは塩素消毒で十分となるようだ。

河川水を使った浄水場で一般的なのが急速ろ過方式で、その仕組みは下記の通り。

  1. 取水した原水に凝集剤を加えて、撹拌して濁りを固めてフロックを形成する
  2. フロックを沈殿させて、濁りをある程度除去する
  3. 急速ろ過池で砂を使ってろ過して、さらにきれいにする
  4. 塩素で消毒して、送水する

基本はこれで、付加的に活性炭を投入したり、オゾンを接触させたり、原水の特性に応じて工夫がされている。

それにしてもなぜ急速ろ過池って言うんだろうかというのはちょっと気になっていた。


それは緩速ろ過方式に比べて速いという意味だったようだ。

緩速ろ過方式の特徴はろ過池に汚れをこしとる以外に生物的に分解する作用に期待しているということで、下記の通りシンプル。

  1. 取水した原水の濁りを沈殿させる(通常、凝集剤は不要)
  2. 緩速ろ過池をゆっくりと(1日4m程度の流速)で通過させる
  3. 塩素で消毒して送水する

この方式のメリットは緩速ろ過池で生物的に有機物を分解できるので、これだけでカビ臭などの除去ができるということ。

急速ろ過方式だけではカビ臭などを除去できないので、付加的に活性炭に除去させたり、オゾンを接触させたりするわけだ。

これだけ聞くととても優れた方式に聞こえるのだが、最大の難点が敷地面積が広くなってしまうこと。

急速ろ過池では1日120~150m程度の流速で処理できるが、緩速ろ過池はその1/30~1/50ぐらいの流速でしか流せない。

緩速ろ過方式では緩速ろ過池がほぼ全てとはいえ、同じ面積で処理できる水量が少ないのは明らかだ。

最近見ないのはこれが原因のようで、かつて緩速ろ過方式だった浄水場でも急速ろ過方式に切り替えたところはあるよう。


そんな中で境浄水場は緩速ろ過方式を続けてきたのだが、それももう長くはないらしい。

境浄水場再構築事業として老朽化対策も兼ねて、急速ろ過方式への切り替えを行い、処理能力を2.3倍に拡大させるからだ。

この境浄水場再構築事業の詳細は東京都水道局のWebサイトにはあまり掲載されていなくて、

確かに緩速ろ過方式はめんどくさそうだし、急速ろ過方式に切り替えるのは分からんではないが、

水余りと言われるこのご時世に、なぜに処理能力の拡大?

不思議な話だが、東京都水道局の「東京水道施設整備マスタープラン」にはその経緯が書かれている。

今後、大規模な浄水場の更新工事が控えているが、その際に給水能力が低下してしまうのは問題であるので、

あらかじめ境浄水場と三郷浄水場の機能強化をしておく必要があると考えているよう。

境浄水場再構築は東村山浄水場の更新の先駆けとして実施されているものだ。


東京都としては境浄水場に寄せる期待は大きいようだ。

というのも自然流下で給水できる範囲が広いからだ。

荒川・利根川水系の浄水場はいずれも低地にあり、ポンプに頼る部分が大きい。

しかし多摩川水系の水を使う東村山浄水場・境浄水場は自然流下だけで供給できる範囲が広く、省エネであると。

もっとも利水権の問題もあるから、いくら省エネだと言っても、多摩川水系の活用を増やすのは無理なのだけど、

100年経っても使っていきたい浄水場であるという考えは確かなようだ。

自転車で行く多摩湖

なんとなく自転車で出かけるかねぇ、と思いながら地図を見てたら、

新青梅街道を突き進むと、多摩湖にわりと簡単に行けることがわかった。

天気もいいし、なんとなく出かけてみるかと家を出た。


新青梅街道を突き進むだけで、東村山浄水場が見えてきたらもう近いというぐらいの情報で走って行った。

新青梅街道を自転車で走ったことは何度もあって、小平市でガスミュージアムの横も通った。

ガスの歴史はガス灯から始まった

そんな具合でスイスイ走っていたのだが、東村山市の久米川駅近くで高架橋が見えた。

高架橋というと自転車NGのことがあるけど、ここはどうだろと思ったら、案の定、歩行者・軽車両通行不可の標識があった。

仕方ないので側道に外れるのだが、そしたら新青梅街道から離れて行ってしまった。ちょっとここは注意が必要か。

後で復帰出来たんだけど、どんどん高架橋から離れていくので、戸惑ってしまった。

このあたりまで来るとまもなく目標物としていた東村山浄水場が見えてきた。思ってたよりは近かった。

それにしても巨大な浄水場だ。広いだけでなく、4階建てのビルがとてつもない存在感を放っている。

多摩地域の水道供給の要はこんなに巨大なのかと、驚きながらまだ少し新青梅街道を進む。


新青梅街道を走っているうちはほとんど平坦なのだが、多摩湖に向かって急に坂が現れる。

すると多摩湖を周回する道路と自転車道が見えてきた。

これは多摩湖自転車道という自転車道だ。

正式には東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線というが、六角形の標識はなさそう。

この自転車道は多摩湖から境浄水場(武蔵野市)までの水路の上に作られた区間と多摩湖を周回する区間から成っている。

よく整備された自転車道なのだが、水路区間はなかなか走りにくい。

理由は2つあって、1つは歩行者の通行が多いこと。自転車専用ではないので、ウォーキングをする人も多い。

もう1つは道路と交差するたびに車止めがあること。自転車から降りるほどではないが、それでも不便だ。

多摩湖へのアクセスに多摩湖自転車道ではなく新青梅街道を使ったのは、上のような事情もある。

ただ、多摩湖周遊区間は道路との交差は立体化されており、歩行者もいるが少ないので、自転車で走るにも適している。


そんなわけで多摩湖をぐるっと回ってみることにした。

湖の周りを走っている気はあまりしない。多摩湖の周りは木々で囲まれているからだ。

木々の葉の色も変わって風情があるが、一方ですさまじい落ち葉でスリップしないか不安になってくる。

そんな中、ブロワで落ち葉を吹き飛ばして掃除する人がいた。これも都道の維持のためである。

ずっと走って行くと、平行する道路に「埼玉県」「所沢市」のカントリーサインが見えてきた。

平行する道路には埼玉県道55号線の六角形が掲げられているが、多摩湖自転車道に埋め込まれたキロポストには銀杏のマークが。

後で多摩湖自転車道の案内図を見てみると、県道55号線と多摩湖自転車道のあたりに都県界があるように描かれている。

実際には県道55号線と多摩湖自転車道もどちらも東京都・埼玉県にまたがっているようだけど、管理上は切り分けて考えてるのだろう。


県道55号線・多摩湖自転車道・都県界の平行関係はこの先もずっと続く。

走り進んでいくと白い球体の屋根が。これ西武ドームだ。

そう、西武ドームは多摩湖にほど近いところにあるのだ。

野球のときには多摩モノレールの上北台駅(東大和市)から多摩湖を越えて西武ドームまでの臨時バスが走る立地ですからね。

このあたりで高架橋で道路をまたぐのだが、やっと多摩湖がよく見えた。

西武ドームから先は道路に加えてレオライナーの軌道も並行している。

さらに進むと遊園地が。西武園ゆうえんち ですね。

ここら辺で多摩湖自転車道もゴールなのだが、どこがゴールなのはハッキリしないまま狭山公園にたどり着いた。


狭山公園は村山下貯水池の堤体のまわりに整備された公園だ。

多摩湖と一般的に言われている湖は正式には 村山下貯水池 と 村山上貯水池 と呼ばれる。2つの湖なんだね。

ようは水道用のため池なのだが、分類上はアースダムということで、ダムの一種として扱われている。

アースダムってあんまり聞いたことないかも知れないけど、土で堤体を作ってせき止めたダムってことですね。

堤体の下は都市化しており、もしこの堤体が崩れて、水が流れ出すと大惨事になるのは目に見えている。

そんなこともあって近年に耐震補強工事が行われ、とても綺麗になっていた。

堤高は35mほど、黒部ダム(186m)の1/5ほどの高さがある。

これって意外と高くて、堤体から下を眺めるとよい眺めで、意外な展望スポットだった。

この展望を生かして戦時中には高射砲が置かれたそうで、軍事的にも重要な拠点だったらしい。

補強工事のときまでその名残が残ってたんだとか。


帰りは多摩湖自転車道を少し走ったのだが、やっぱり走りにくくて東村山浄水場付近で外れて、

往路と同じく新青梅街道を突き進んで帰っていった。

自動車がたくさん行き交う道を走るのは気を遣うことも多いのだが、まだこっちの方がましだ。

多摩湖自転車道もそれはそれで風情があるんだけどさ。

リレーを駆動できるかできないかのライン

デジタル出力というのもいろいろなタイプがあるもので、

使われるであろう用途に応じていろいろ使い分けているようだ。

そんなことにまつわるお話。


デジタル出力は大きく分けて2つ、1つが電圧出力で、もう1つが無電圧接点だ。

電圧出力はそのまま3.3Vとか5Vとか24Vとかの電圧が出てくるタイプだが、

無電圧接点というのはそれ自体が電圧を出すのでなく、スイッチとして働くもの。

外から電圧を与えて、電流をON/OFFできるようになっていると。

オープンドレインとかオープンコレクタとも言うが。トランジスタの端子の1つをそのまま外に出していると。


このうち電圧出力は負荷電流に制限がある。

電圧を信号として受ける場合は流れる電流は小さいから問題ないだろうが、

電圧出力を使って何か機器を動かすような場合は負荷電流の制限が問題になる。

無電圧接点もトランジスタの定格で負荷電流の制限があるか。

どっちもどっちだけど、電圧出力の場合、電流供給能力の問題がある。

この負荷電流制限について、他の部署の人から質問を受けることがあったのだ。


その人は電圧出力を確認するためにLEDを接続しようとしていた。

LEDと電流制限抵抗を直列つなぎにしたものをもってきて、「これを繋いだら一瞬だけ点灯してすぐ消えちゃう」と言う。

定格以上の負荷電流を流そうとしてるんじゃないかな? と計算してみると、定格の倍ぐらいの電流を流そうとしていた。

電流が一瞬流れた後、保護回路が働いて電流をOFFしてしまったのだろう。

というわけで、定格以下でLEDを点灯させるのに妥当な電流制限抵抗を決めて、これぐらいでどうですかと教えてあげた。

もともとLEDを点灯させるにしてはやや大きな電流を流していたので、これぐらいがちょうどいいだろうよ。

別のところで使ってたのを転用しようとしたらダメだったって話なので、それはそれ、これはこれということだ。


電流制限を超える電流を流したいときにはどうすればいいか?

それはリレーの出番である。

リレーは小さな電流で大きな電流を操ることができるし、

入力とは違うタイプの電圧、例えばDC24VでAC100Vを操作するようなこともできるのだ。

ところが、リレーも小さなリレーなら小さな電流で駆動できるが、大きなリレーだと大きな電流が必要になる。

ある人が「このリレーを駆動させると、一瞬だけONになって、すぐにOFFになっちゃう」と言ってたが、

どうもあるタイプの電圧出力は接点の数が多いリレーは駆動できないと。小さなリレーなら大丈夫みたいなんだけど。


ということはリレーの種類によっては、リレーを駆動させるのにリレーがいるってこと?

そういうことになるが、そもそもこの電圧出力は大電流をコントロールするのに使うのは想定外なのだろうと。

この電圧出力をどう使っても、それはユーザーの自由だが、おそらく大きなリレーを動かすことはないと読んでいる。

ということはこの電圧出力の用途はインジケータとかそういうところかな?

インジケータならLEDを点灯させるだけだから、そんなに電流を流さなくても済むし。

逆にそれぐらいしか使い道はなさそうな気がするな。

リレーを介すれば使い道は広がるが、リレーの駆動電流を勘案すると、それだって高々知れてると。


逆にかなり大きな電流を流せる電圧出力ってのもあるんだよね。

触ったことはないんだけど、ある種の負荷を直接駆動できるように設計したんだそうで。

これはこれで用途を限ったからこそできることで、定格電流大だからといって汎用性が高いわけではない。

使用用途にフィットした設計になってるのが一番良いのだ。

更新カードは引き出しの肥やしか?

昨日、ポストを見に行くと、クレディセゾンからの簡易書留の不在通知が入っていた。

なんかクレディセゾンから簡易書留が届くようなことしたっけなぁ?

と一瞬考え込んでしまったが、これ単にカードの更新ですね。

そういえば、6年前の誕生日直後にセゾンカード作ったから、ちょうど来月で期限切れか。


ただし、このセゾンカードは持ち歩いてなくて、引き出しの中にしまっているだけだ。

というのもSoftBankカードでほとんど代替したからだ。

2枚目のセゾンカード

ただし、解約せずに残しているのは年会費永久無料以外にも意味がある。

それが永久不滅ポイントで、今でも永久不滅.comでちょびちょびとポイントを貯めている。

SoftBankカードは永久不滅ポイント対象外なので、このセゾンカードを解約してしまうと過去に貯めた永久不滅ポイントは消えてしまう。

なので、このセゾンカードは使わないけど残しておいて、永久不滅ポイントのアカウントを継続できるようにしている。


そんなカードなので、更新用として送ってもらうのも申し訳ないなと思ったのだが、

引き出しに入れているからといって完全に塩漬けというわけではない。

引き出しに入っていることが重要なのだ。

それでもサインだけはしておかないと、万が一不正利用があったときに対抗できないので、サインだけして、引き出しにしまっておいた。


他に永久不滅ポイント対象のカードがあれば、このカードはもういらない。

永久不滅ポイントは名寄せされるので、複数のカードのポイントは一緒のところに貯まり、

あるカードを解約しても、他に永久不滅ポイント対象カードが1枚以上残っていれば継承される。

なので、前々から案として考えていたのが、ウォルマートカードを新しく作ってから、セゾンカードを解約するという方法だ。

ウォルマートカードなら西友で3%引きになるというメリットがあるので、まだ使い道がある。

ただし、これを実行していないのは西友に行く頻度がすごく低いからで、メリットは多少あるにしてもめんどくさいので放置してると。


あまりに使用頻度が低いと更新お断りという可能性もなくはないが、

一方でクレディセゾンから見れば、SoftBankカードの利用実績があるので、僕に対する与信枠が消えることは考えにくい。

そんな状況であえて1枚だけ取り上げるかね?

「セゾンカードの更新はしかねるが、SoftBankカードはこれまでどおり使ってください」というのも説明しにくいよね。

とはいえ、決済に使いもしないのに持ち続けるというのも不健全とは思うので、解決する機会があればなんとかしようと。

そもそもSoftBankカードがいつまで持つのかという問題もあるし。(cf. 新ソフトバンクカードとワイジェイカード)

そこまでしてしがみつくほど永久不滅ポイントが貯まるのかというとそうでもないけどさ。

らじる★らじるの使い方

昨日、こんなことを書いた。

らじる★らじる で大阪放送局のラジオ第1を聞いたけど、同じ内容だったし。

らじる★らじる を使ったのは初めてだが、初めて使う用途がこれかよって話である。


民放ラジオがradikoをやっているように、NHKは らじる★らじる でインターネットでラジオを配信している。

当初は東京のNHKラジオ第1、第2とNHK-FMの再送信でスタートしたのだが、

後に主要な放送局を網羅するという方針で、現在は8つの放送局のラジオを聞けるようになっている。

具体的には 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・松山・福岡 の8つの放送局だ。

そして、どの放送局の番組であっても日本国内であれば聞くことができる。

radikoは基本的に地域制限があるが(有料会員はその限りではない)、NHKは特に制限する理由なしということでこうなっている。


ただ、実際のところ、NHKって全国同一内容の番組を放送している時間が長くて、

地域番組はあるにしても、比較的多いとされている大阪放送局でもラジオに限れば、第1で1日2時間半程度、FMは1日1時間程度でしかない。

あとは5分程度のニュース・天気予報が全国ニュースの中に差し込まれるぐらいらしい。

8つの放送局の番組を常に配信し続けているのは、このわずかな地域番組のためなのだろうか?

確かに地上波で受信しづらい環境の人に、できる限り地域の話題を伝えるのは らじる★らじる の使命なんだけど。


一方で全ての県域放送を網羅してるわけでなく、沖縄県とか福岡放送局の番組でいいの? とかいう疑問もある。

完全ではないのは承知ということで、災害時には臨時に被害を受けた地域の放送局の配信が行われることがあり、

熊本放送局のラジオ第1・FM(地震のため)と盛岡放送局のラジオ第1(台風のため)の配信が期間限定で行われていた。

そういう割り切りはあるのだろう。主要放送局に対応するのが優先度が高いので、費用面を考慮してそこまでに留めていると。


あと、複数の放送局の番組を流すメリットとしてはこういうこともあるらしい。

高校野球の中継などで、突発的に特定の地域だけ番組が差し替えられることがある。

すると、普段その番組を聴いていた人は困ってしまうのだが、らじる★らじる で他の放送局を聞くという選択肢がある。

東京発の電波では聞けなくても、それを大阪放送局の らじる★らじる で聞けばよいと。

地域制限がないからこそできることである。あえて全国放送を他の地域で聞くわけだ。


ちなみにNHKの受信料はテレビが対象で、ラジオだけならば受信料はいらないことになっている。

引越前にテレビを置かず、ラジオだけで済ませてNHK受信料がかからないようにしようと考えていた時期もあったが、

結局はテレビを設置して、毎朝NHKを見ているので、受信料だけの価値はあると。

それはともかく、ラジオ単独ならば受信料の問題が無いというのは らじる★らじる の後押しになっていることだろうと思う。

一方でNHKはテレビをインターネットで配信することも考えており、そのときにはインターネット環境がある世帯も受信料の対象にする方針とのこと。

これどうなるんだろうね? すでにテレビを設置している家庭にとっては、新しい使い方ができるのはメリットなんだけど。

必死で「すぐにげて」と言うから

寝てたらなんかゆらゆらと揺れている。それにしても揺れが長い。

とりあえず布団にくるまってやり過ごしてから調べると、

規模の大きな地震があったようで津波警報も出ているとのこと。

とはいえ、ここは特に問題はなさそうということもわかったので、あと少しだけ寝ていた。


それで起きてテレビを付けて、いつものようにNHK総合を選局すると、

地震情報で埋め尽くされているのはいつものことにしても、

「すぐ避難を!」「すぐにげて!」というテロップが常時表示されており、ただ事ではないことが伝わってくる。

さらに「TSUNAMI Subchannel or Radio2」と表示されており、副音声では外国語で津波警報を伝える音声が繰り返されていた。

初めて見るタイプの表示だが、おそらくこういう表示を使うのは初めてのことだったのだろうと思う。

ひらがなだけで情報を伝えるなんて今まで見たこと無いし、外国語での告知がなされたのも見た覚えがない。

言うまでもなく2011年の経験を受けて、NHKが考えに考えた結果、行き着いた答えなのだろう。


震度3以上の地震が発生すると、NHKはとりあえずそのことを何らかの方法で取り上げる。

そこで少なくとも生放送の番組では、どんな地震でもまずは津波の危険があることを述べて、海沿い、河口付近は注意せよと言う。

実際には津波を起こすような地震であることは少なく、まもなく津波の心配はないことが伝えられるのだが、いつも初めはこう言う。

その背景には、ある地点での揺れと津波は必ずしも一致しないこと、震源との位置関係によっては津波は本当にすぐ来ることがあるんだろう。

そこで、様子見なんて言ってられないぞというわけである。

今日の放送で「地震の情報はラジオやワンセグでも得られます。今すぐ避難してください」と言ってたが、

これもテレビの前で様子見してる場合ではなく、逃げるべき人は今すぐ逃げろというメッセージだったのだろう。

当然、この規模の地震ですから、NHK-FMはラジオ第1との同時放送になっているので、FMラジオでOKだ。


しかし、困ってしまったのがさほど影響のない地域に住む人である。

こういう状況ですから、NHKは予定していた番組を全て取り消して、地震情報を伝えている。

こうなるとニュースはおろか天気予報すら言わなくなってしまうんだよね。

とはいえ、東京発の電波を受信する地域でも千葉県(AM/テレビ)・茨城県(AM)の沿岸部などは最優先で伝えるべきことだし、

津波は地震発生から長く続き、その状況に応じて的確に情報を伝える必要があり、長く続くのも仕方ない。

実際、地震から2時間弱してから宮城県で津波警報の発令(1m超の津波の予測)があって、それで1mを超える津波が到達している。

ただ、これって近畿地方とかでも放送されてたっぽいのよね。らじる★らじる で大阪放送局のラジオ第1を聞いたけど、同じ内容だったし。

困ってしまった人はかなり多いのではないだろうか。

ただ、NHKにとっても総力戦ですからね。東北地方の太平洋側と関東地方に限るとかいう対応も難しいのだろう。


じゃあ民放に移ればよいか。

民放テレビも生放送では横並びで地震情報を伝えてるからこれも解決にならない。ニュース番組は壊滅状態だ。

社会的使命というのもあるのかもしれないが、意味があるのかは疑問だ。

じゃあ民放ラジオは、というと地震情報を織り交ぜつつも、通常通りのニュース番組をやっているようで、

テレビはNHKを表示しつつ消音にして、ラジオのニュースを聞いていた。

地震の影響がない可能性が高い人にとってはこれぐらいの距離感がちょうどよかったかな。


先ほども書いたとおり、最大で宮城県で1.4mの津波が到達したり、1m近い津波が各所に到達している。

1mの津波は怖いという理解である。

今回、物的な被害も限定的で、人的な被害はほぼなし、ということで結果的にはさほどではなかったが、

被害の出方は予想しきれない部分もありますから、強い呼びかけをしたことに意味はあったんじゃないかなと。

地域の切り分けはもうちょっと考えてもよかったんじゃないかなぁとは思うんだけど、

届けるべき人たちに届くことを最優先にした取り組みは評価できる。きっと役に立ったんだよ。

冬だってプール

週末に久しぶりにプールに出かけていた。

プールって夏にたびたび行っていた市営プールね。

お手軽に水泳


冬も近いのにプールなんてと思うけど、当然のことながら温水プールだ。

実は近くに焼却炉があって、その廃熱利用で温水プールをやっていると。

引っ越してきて驚いたんだけど、ここは市街地の中に焼却炉があるんだよね。

だいたい郊外に置かれるものだとおもうんだけど、市街化が進みすぎてそういう立地ができないんだよね。

高度に都市化した地域の苦しい事情が垣間見える一方で、焼却炉の廃熱利用という点では市街地にあるというのは大きなメリットだ。

以前住んでいたところでは、山奥の焼却炉に廃熱利用ということで風呂を作ったけど、風呂のためにあの山奥まで行くか?

けど、ここでは温水プールを筆頭に周辺の公共施設で廃熱が利用され、多くの市民の役に立っている。なかなかできるもんじゃない。


そんな温水プールだが、一定の条件を満たせば夏のプールと同じ値段で使うことができる。

ちょっと手続きがいるんだけど、それさえしておけば冬でも安くプールに入れる。

そんなわけでウィンドブレーカーを着て、水泳の準備をしてプールに向かった。アンバランスだな。

プールは空いていて、夏の混雑が嘘のよう。これだと自由に泳ぎ放題だ。

料金が安い上にこの人数、適当に計算してみたが、監視員1人分の給料を出せるか出せないかってぐらいだな。

利用者が少ないと言っても監視員3人以上、事務職員1人、その他のスタッフもいそうだったから、割に合ってないのは言うまでもない。

市民の健康増進のため、または焼却炉周辺の地域対策も兼ねているのかな。ありがたいことだけど。


ちなみに水温は30℃って書いてあったな。

定期的に気温・水温・残留塩素の測定をして表示しているので、それを見たんだけど。

これが40℃近くになると風呂だけど、30℃だとほんのり温かいぐらいだ。

気温も30℃ぐらいだったから暖房ガンガンだな。これも廃熱利用だが。

普段そんな気温の職場で仕事しているのだけどさ。(cf. 冬も暖房どころではない)