引越から異次元フェスの1年

大晦日ということで2023年の1年を振り返る。

というと1月にいきなり引越というハイライトがあるんですが。

朝から晩まで引越作業

前の社宅は狭いという思いが強かったが、新居も同じぐらい狭いのはそう。

ただ、家具類の工夫もあって、暮らしぶりはだいぶよくなったかな。

比較的近所での引越なので生活面では大差ないが、環境は少し良い気がする。


2月は有明アリーナでバンドリ、東京ドームでアイドルマスターのイベントに参加。

有明アリーナは往復バスだが, アイドルマスターの合同ライブ

どっちも今年中にもう1回行ってるんだよなぁ。

有明アリーナは席数が多いのはいいかもしれないが入退場は本当に面倒。

アイドルマスターの合同ライブはわりと好き勝手やってたが、まさか同年にまた同じようなことが起きるとは。

2月末から3月頭にかけてなんとなく関西行き、京都を1日回っている。

1日券で京都を北から東へ

全国旅行支援があるからなんとなく行った面はある。


3月の記事を見返していて、そういえばこんな話もありましたねと。

利上げで銀行がつぶれる

珍しいメカニズムで破綻したシリコンバレーバンクのことを書いている。

アメリカの急激な利上げは日本を含む世界各地に影響を与えたが、来年には利下げに転じるのでは? と言われている。

3月はWBCとドバイワールドカップデーが印象的だった。

決勝戦が日米戦になるまで, 日本のチャンピオンがドバイで勝つ

WBCは本気のアメリカと日本が決勝でぶつかり合ったことがすごい。

ドバイワールドカップデーには日本馬が3勝を挙げたが、いずれも快挙。

特に東京大賞典を勝ったウシュバテソーロがドバイワールドカップを勝つというのは、日本ダート競馬にとっての大きな1ページですよね。

ドバイシーマクラシックを優勝したイクイノックスがレーティング上、世界最強に列せられたことの方が話題になったが。


4月から職場の出勤者数の調整が名実ともなくなる。特に変わったわけではないが。

出勤者数調整の終わり

ただ、職場全体としてはここからじわじわ出勤者の割合が増えてきたかな。

連休は前半というか昭和の日の前後だけ関西滞在。東京でのイベントの都合、慌ただしかった。

日本最古の埋蔵文化財研究所

電子書籍のお供として使っているタブレットPCを買い換えたのもここか。

Xiaomiのタブレットを買う

今までより少し大きなタブレットになったけど、もう慣れたな。

広島でG7サミットが行われて、広島県選出の岸田総理大臣の意向もあり、

各国首脳が原爆資料館を訪問したのは大きな話なんじゃないかと書いた。

サミットで平和公園に勢揃い

共同宣言の内容は核兵器廃絶にはほど遠い内容ではないかという話もある。

各国事情がある中で「核兵器を使うようなことがあれば、岸田首相の顔に泥を塗ることになる」ということに期待するしかないんじゃないのかな。


6月の記事を見返して、時事ネタを2つ。

史実に忠実な再現の目的が問題

河村市長が「史実に忠実な再現」に執着していることが原因の気もするけど。

ネコポスから解放されるドライバ

メルカリでよく見るネコポス、ずっと割に合わん商売だなと思ってたが、来年に終わる。

6月にも関西へ行っている。これはシンデレラガールズのイベントのため。

植物園と海と大阪城ホール

この頃、冷蔵庫が壊れたので買い換えた。

冷えないので冷蔵庫を買い換える

後で東京ゼロエミポイントの条件を満たしていることに気づいたので、正味の負担はけっこう減った。

冷蔵庫と東京ゼロエミポイント


7月には特定小型原動機付自転車の制度が創設された。

自転車類似の原動機付自転車

まだ全然使われてるの見ないけど、比較的近所にステーションあったな。

特定原付は自転車との類似点が多く、これ自体は悪くないが、そもそも怖い自転車が多すぎる。

夏休みは別府で蒸されていた。船で関西ともハシゴしたが。

地獄のさまざまな使い方, 最新鋭フェリーで行く大阪・奈良・京都


8月は福島第一原子力発電所からの処理水放出が始まったことを書いている。

塩にトリチウムはないと思うが

技術的な課題もあったし、説明にも苦心したが、そこそこ納得感はあったと思う。

横浜周辺で日帰り旅行2発、今年完成した相鉄・東急直通線にも乗った。

横浜周辺をぐるぐる乗る, 横浜の地上も走る地下鉄

この頃は仕事に関係してARM Cortex-Rの話をちらほら書いている。

Cortex-Rシリーズはめんどくさい

この話には続きがあるんだけど、書ける話と書けない話があるということで。


9月にはまたシンデレラガールズのイベント合わせで遠征。

三重県の県庁所在地と対岸の展示場

会場はセントレア隣接のAichi Sky Expoなのに、京都経由で津宿泊で高速船で往復という変な旅だった。

バンドリでまた有明アリーナに行った。

Roseliaのライブだが、オープニングアクトではAve Mujicaのステージも見た。

改善された有明アリーナ, Ave Mujicaのキャスティング


10月には時事ネタに関連してパレスチナ自治区の話を書いている。

パレスチナは国なのか?

イスラエルは容赦なくてパレスチナ人はなんぼでも死んでいる状況である。

イスラエルの後ろ盾であるアメリカも、今は停戦を呼びかけるほどなのだが、

それでも止まらないのはイスラエルとパレスチナの対等ではない関係がゆえなんだろうな。

これは本当にどうにかならんのかと苦しい思いを持ちながらニュースを見ている。

10月末には毎年恒例の関西行き、正倉院展は言うまでもないが。

VISONというリゾート施設, 山の神戸と兵庫と海の神戸

滞在期間の長短はあるが、1年で関西に6回行ったのか。なかなかだな。


この頃の時事ネタとしては消費税の適格請求書の話があったな。

特別会計の登録番号

いろいろ混乱はあるけど、基本的には真っ当に納税する人が偉いということで。

阪神タイガースとオリックス・バファローズの同日優勝パレードもあったか。

同日開催の優勝パレード

ジャパンカップ前日の東京競馬場に出かけた話も書きましたね。

白毛図鑑と出世レース

このジャパンカップが今年の日本競馬のハイライトだったことは違いない。


12月はやはり東京ドームで行われた「異次元フェス アイドルマスター ラブライブ!歌合戦」か。

異次元フェスはどうして歌合戦する

終わった後いろいろ裏話も出てくるけど、シンデレラガールズが作り上げたステージが大きく参考にされたことは確かだと思う。

これがきっかけで爆発的に人気となった 蓮ノ空女学院 であったり、

僕にとっては虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会であったり。すごかったねと言うしかない。


この1年振り返ると、引越は大きな話だったが、任される仕事のレベルが上がったのも印象的である。

基本給が上がっていく傾向

階級上は大半のチームリーダーと同じところになってしまった。

課メンバーの入れ替わりも激しい中で、リーダーではないが指導的役割が期待されているということである。

そして、その役目は課内に留まらなくなったというのも大きな変化である。

直属上司以外からフィードバックを得る, 枯れた製品を欲する理由

どちらも正直けっこう難しい仕事だと思うんですよね。

来年が正念場になるんじゃないかと思うが、果たして乗り切れるか。

それぞれリーダーや課長とはよく相談して進めていきたい。


あと、あまりBlogでは話題にならなかったのが新型コロナウイルスの話。

一夏一冬越えたら安心かと思ったが、この夏はあれではダメでしょう。

この冬はインフルエンザの方が問題で、感染症対策の重要性は相変わらず。

コロナはそこまででもない気がしたが、どうもアメリカ中心に新しい変異株が拡大していると。

コロナ 新変異ウイルス「JN.1」検出急増 年末年始に感染対策を (NHK)

まだ気が抜けないということで、来年も引き続き警戒かなと。

2023年の家計簿から見るやりくり

年内の買い物を終えて、家計簿を整理していた。

仕事納めの日の帰り道歩いていたとき、そういや去年のこの時期は引越の準備で市内を駆けずり回ってたなと。

引越をしたのは今年1月だが、すでに12月下旬には部屋は使えるようになり、

新しい家具・家電が納入され、その対応で往来することも多かった。

家計簿を見ても一番大きな変化はそこだったね。


支出は昨年比116%だが、この差はほとんど家賃だった。

社宅時代に比べれば家賃はだいぶ上がったからね。

家賃と引越関係の一時費用の差を除けば昨年比105%ということで若干増。

残る差額も公租公課の増加でほぼ説明できるんじゃないかな。

物価高の影響も感じつつ、全体としては大差ないところで着地したと。


食費全体としては+4%程度となった。

外食費の増加が大きいのだが、再開した会社の食堂の価格設定の問題だろう。

昨年の時点でほぼ出勤していたが、そのときには弁当を買っていた。

弁当より食堂の方が高いというのが現状である。

お金のことだけ言えば弁当の方がよさそうに思うかも知れないが、

弁当も物価高の影響かメニューが偏るようになってきていた。

食堂も食堂で不満はあるけど、価格差を考えても食堂の方がマシと。

外食費を除けばほぼ横ばいだが、やりくりかなぁ。


増加が大きいのが交際費で昨年比14倍、去年が少ないとかそういう話ではなく、

今年半ばから関東圏に住む高専時代のクラスメイトと定期的に会うようになったから。

すなわち過去最高クラスである。絶対額としてはたかが知れてるが。

光熱費は昨年比110%、国の補助もあって大した差はないか。

交通費は昨年比106%、多くは旅行の交通費・宿泊費なんですけどね。

最近は宿泊費が高いという話も聞くが、混むところにいかないので大したことはなく。

全国旅行支援のクーポンをマイナス入力しているのはあるが。

趣味・娯楽費も昨年比99%でほぼ横ばい。

個人間取引での売却額がマイナスでけっこう大きな金額入っていて、

去年に比べると売却額は減っている(というか去年が多すぎた)ということは、

正味の支出としては減っているということになる。去年が買い過ぎだったか。

そういえば電子書籍で小説たくさん買ったよねと調べたら、昨年比338%と。

BOOK☆WALKERは小説を買う人が比較的多いというけど、まんまと乗せられた形。


減少幅として大きかったのが通信費で昨年比68%となっていて、

なんで? と思ったら去年にスマートフォンを買った反動というのと、

フレッツ光+BB.exciteコネクト から BB.excite MEC光 に乗り換えた影響だった。

引越時に乗り換えて工事費がかからない上に、最初1年は割引があるので安いと。

そしてもう1つ、ポイント還元・割引が昨年比133%ということになっている。

実は マイナポイント→JRE POINT→ルミネ商品券と交換した分が多くを占めている。

これを除くとPayPayボーナス改めPayPayポイントの増加が多い。

Yahoo!ショッピングの付与分が大半だが、タブレットPC購入時に多く付いたみたい。

昨年に引き続きFamiPayボーナスも多く付与されている。


支払手段に着目すると、現金が1.9%(昨年1.4%)、

割り勘で現金でのやりとりはあるが相変わらず低水準ですね。

みずほ銀行は33%(昨年41%)、給与天引きを便宜上みずほ銀行からの支払としているのが大半で、社宅関係の費用が減少したのが現れている。

で、逆に激増したのがスルガ銀行で22%、多くは家賃だな。

セゾンカード(PayPay・nanacoチャージ分除く)は13%(昨年19%)、

他の決済手段のキャンペーンの影響で定期的な支払が大半を占める状況。

それでも、給与天引き・口座振替を除けば最大勢力ではあるけどね。


そのキャンペーン目当ての最たるものがFamiPayで8.9%(昨年9.5%)、

って去年もキャンペーン目当てでしこたま使ってたんですね。

Suica・ビューカードは8.6%(昨年16%)、これは昨年末に引越関係の費用を多く決済した反動だが。

PayPayは3.3%(昨年7.4%)、多くはYahoo!ショッピングだな。

昨年は3.1%あったEdyは今年は0.6%まで下がり、最近は全く使っていない。

これこそキャンペーン目当ての最たるものだったが。

ん? ということはセゾンカードは減ったけど、他に移ったわけではないのか。

去年末の引越関係の一時費用が減った分、全体的に減ったというのが実情みたい。


支出面では家賃が増えたのが大きいが、収入面でも給与はそこそこ増えた。

譲渡・配当所得は去年より減少したが、去年の反動によるものである。

というのも去年に持株会の株式を売却したときに、売却益やこれまでの配当金を家計簿に書いた。

これが金額として大きかったのだが、それを除けばだいぶ伸びている。

所得全体の13%ほどが譲渡・配当所得で占めるという状況になっている。

そりゃ運用高を考えればね。という感じの金額ではあるんだけど。


というわけで思ったより物価高という感じは受けない家計簿だったが、

いろいろやりくりして全体的に押さえ込んでいるだけなんだろうね。

イトーヨーカドーに行っても、「これ高いから他の食材で考えるか」ということがかなり増えた。

特に魚だよね。そんな中でも肉に偏りすぎないように工夫している。

食料品を含む生活必需品を扱う商売は苦しいと思いますね。

価値が上がったと感じられるならお金も出せるだろうけど、

代わり替えしない生活必需品でそう感じられるものはそう多くないでしょう。

趣味・娯楽といったところはそうでもないと思うけど。

仕事納めは勤怠簿操作

今日は年内最終稼働日、もっとも休暇の人がほとんどだが。

遠出するわけでもないし、毎年なんとなく最終日まで仕事することが多い。

そこまで意識していたわけでもないのだが、いい具合にやりじまいになった気がする。


ところで最終日に不在の人の中には課長もいる。

明日に勤怠の承認を行うので、確実に今日までに年内分入力しといてねと。

おそらく勤怠の確定のために在宅勤務をするのだろう。

以前書いたが、勤務先の在宅勤務制度は管理職から導入された経緯がある。

もともと管理職限定

まさにこういうときに使えるんですね。


もっとも勤怠の確定は年明け最初の稼働日に行っても間に合うのだが。

ただ、年明け最初の稼働日というのは1/4(金)ということで、

この日は僕も正月ボケだろうから休暇にしたんだが、課長も不在である。

この日に部長が全体の承認処理を行うつもりだから、

課メンバーの勤怠簿の承認は年内に完了させておきたい。

そういう意図があったらしいが。


もし正しく入力されていなければ、電話で確認して補正するとか言ってたが、

そうならないように確実に入力してねという意図であることは当然である。

終業時にはあらためて勤怠簿の入力を確認して仕事納めと相成った。

止められないウォッチドッグタイマー

以前、新しく使うマイコンの実験用のプログラムをあれこれ書いている。

ウォームリセットとコールドリセット

こんなもんでいいんじゃないかというのが見えてきたので作っている。

アセンブラをけっこう書かないといけないとか、デバッグ環境がイマイチだとか、

いろいろ苦戦しつつも、輪郭は見えてきた気がする。


その中で驚愕したウォッチドッグタイマーのことを今日は書く。

ウォッチドッグタイマーはマイコンの暴走を検出する最後の砦である。

様々なものがあるので一概には言えない部分があるが、

典型的なものでは一定時間経過するとマイコンにリセットが発生するが、

定期的にタイマの値を戻すことで、正常時にはリセットが起きないようにする。

プログラムがハングアップしてタイマを戻す処理を通らなくなると、

タイムアップしてリセットが発生して、ハングアップから復帰出来るというわけ。


さっき「最後の砦」と書いたが、それがゆえの工夫がしばしばある。

適用例が多いのはウォッチドッグタイマーのレジスタを操作するときに、

マジックワードをライトしないといけないというもの。

ロックレジスタにマジックワードを書き込んでから、タイマの値を戻すとか。

ウインドウ付きのウォッチドッグタイマーというのもある。

一定時間空けないとレジスタの操作を受け付けないというものである。

タイマを戻す操作を繰り返すような形でハングアップした場合の対策だな。

これらの対策がどれぐらい効果あるのかはよくわからないんだけどね。


今回触ったウォッチドッグタイマーはこの両方の機能を備えているのだが、

それに加えて下記の操作をするとこんな機能まである。

  • 特定のレジスタ(起動含む)を操作すると タイマ設定値 がロックされる
  • 一度起動すると停止することが出来ない

これらのロックを解除できる方法はマイコン自体のリセットのみである。

メンテナンスモード中は暴走検出の必要が無いということで、

ウォッチドッグタイマーを切るような操作は今までよくやってきたが、

このマイコンはそういうことができないというから大変である。

さすがにこれはやりすぎだと思うのだけど……


本当にこのウォッチドッグタイマーを使うべきなのかはようわからん。

もしかしたらマイコンの外側で用立てすることも考えたほうがよいのかも。

ウォッチドッグタイマーが最後の砦であることを意識しすぎた結果、

とても使えないものになってしまったというのはどうかと思うところである。

なぜここまでしたのか理解に苦しむところである。


ウォッチドッグタイマーは暴走時にリセットを発生させる使い方だけでなく、

暴走時に割り込みを発生させるという使い方もある。

2つ使って、1つを予告割り込み発生用、1つをリセット発生用に使い、

割り込みでログの取得などの操作をして、リセットされるのを待つなど。

こういう目的があるので複数個のウォッチドッグタイマーを積んだマイコンも多い。


あと、ウォッチドッグタイマーとは異なる暴走検出の仕組みとして、

チェックポイントの通過時にカウントアップして、

一定箇所でカウント数が正しいことをチェックする方法がある。

これ自体は専らソフトウェアで実現されることが多いと思うのだが、

これ専用のペリフェラルを備えたマイコンを見て驚いたことがある。


というわけでウォッチドッグタイマーもいろいろという話だった。

それはある程度覚悟していたけど、さすがに一度起動すると止められないのは想定外だわ。

飛び地のTOICAエリア拡大

ちょっと不思議に思った話。

TOICA利用エリアの拡大について (pdf) (JR東海)

こういう表題を見ると高山本線に導入するのかなと思ったが、

特急運行区間だからICカードを導入するのはJR西日本ぐらいのものである。

もっともJR東海は将来的な全線へのICカード導入を宣言しているのだが。

今回は比較的ローカルな利用を想定した導入エリア拡大である。


東海道線支線(大垣~美濃赤坂)と飯田線(豊川~本長篠)は既存エリアの拡大だが、

身延線の甲府~鰍沢口というのは飛び地なんですよね。

身延線自体は静岡県側の富士~西富士宮では導入済みなのだが、

これが延長されるわけではなく、西富士宮~鰍沢口は通過もできない。

また、山梨県内の利用としても制限がある。

甲府駅で接続する中央本線はJR東日本管内でSuica首都圏エリアのためである。

熱海駅を挟む利用と同様にICカードの残高では利用することは出来ない。

ただし両社をまたぐ定期券をICカードで購入した場合は通しで利用できる。


あと、気になったのが定期券の購入場所ですよね。

TOICAはJR東日本の窓口では扱わないから甲府駅では身延線のTOICA定期券は買えないんじゃないのかな。

そうするとこの区間内で取扱駅ってあるの? と気になったんだが、

南甲府・東花輪・市川大門の3駅あるようなので、可能だが面倒そうである。

なお、両社またぎの定期券はどちらの会社のICカードでもよいので、

甲府駅や中央本線の駅でSuica定期券として購入することができる。


正直、ここだけならSuicaエリアということにしてくれた方が……

という感じだが、将来的に静岡県側につながることも意識しているのだろう。

そもそも甲府盆地までJR東海の営業エリアがあることはあまり意識されていないのではないだろうか。

甲府駅でも身延線は端の方にちょこんとある状況ですからね。

中途半端なことしやがってと思うけど、国鉄からの移行時の経緯である。


全駅へのICカード導入を宣言しながらJR東海の動きは緩慢だなと思うのは、

JR西日本が米子~鳥取にICOCAを導入する話を見たのもあるけど。

2025 年春(予定)山陰本線のICOCAエリアを拡大します! (pdf) (JR西日本)

さすがに全駅ではないんですけどね。でも鳥取~倉吉は全駅導入になる。

これにより鳥取~出雲間の都市間移動が特急券含めてチケットレスでできるようになる。

もっともスーパーはくと での関西方面への移動は紙のきっぷが必須となる。

(特急券だけはチケットレスになるんだけどね)

智頭急行がICカード対応しないのに鳥取がICOCA対応になるのは驚いたが。


緩慢とはいうけど、やらないよりマシであることは確かですが。

高山本線は特急停車駅以外の駅の対応など考えることがあるのだろうし、

中央本線(名古屋~中津川で導入済み)は塩尻に達すると東日本管内に入り、

現在のシステムでは名古屋~長野で運行する しなの号 に対応できないとか、

三重県内(関西本線のみ対応)は伊勢鉄道の対応や識別という課題がある。

これらは時間を要するので、まずはローカルな利用を見込めるところからというのはわかるけどね。

ただ、この中では高山本線は言うほど問題ではないように思うが。

スポーツベッティングで儲かってる?

ドジャースが超高額報酬で日本人選手2人を獲得したのが話題になってますが。

MLBの中でもお金持ちのチームであることは間違いないのだけど、

そもそもMLBってお金持ちだよねという話はある。

大谷翔平、山本由伸…なぜメジャーは桁外れの巨額契約を実現できるのか?広がる日米格差、背景に『放映権料』と『スポーツベッティング』の恩恵 (Yahoo!ニュース)

よく言われることは放映権料で、ケーブルテレビ局が強いというお国柄、

日本を含む外国からの収入、最近は自営のインターネット配信も好調と。

やはりそれはMLBが世界最高峰のプロ野球リーグであるからこそでしょうと。

それともう1つの要素にはスポーツベッティングもあるんじゃないかとある。


アメリカでは2018年以降多くの州でスポーツベッティングが解禁されていったという。

日本はG7メンバーではスポーツベッティングが認められていないというけど、

スポーツ振興くじ(toto・BIG・WINNER)は行われている。

長らくサッカーのみが対象だったが、バスケットボールも追加された。

日本で認められていないのは、民間企業が賭博場を開設することだと言える。


スポーツベッティングによりプロスポーツチームが得る収入として、

ライセンス料というのはまず考えられるがそれだけでもないらしい。

スポーツDXレポート(pdf) (経済産業省)

直接的収入としてライセンス料の他に、事業者からの広告収入が考えられると。

確かにスポーツベッティング関係の広告が映っているのを見るような気がする。

間接的収入としては賭けた人が試合を見ることによる収入増で、

放映権収入・スポンサー料・チケット収入・物販収入にも寄与すると。


日本国内の事情はともかく、外国で日本国内の試合に賭けられている金額が年5~6兆円と推定される。

(言うまでもなく日本国内から外国の業者で賭博をすることは法律で禁止されている)

にもかかわらず、それに伴うライセンス料を受け取ることができない。

これは日本において民間事業者のスポーツベッティングが禁止されていることの明確な欠点である。

なお、スポーツ振興くじ では試合開催機構に開催経費の一部を支援できる規定がある。

これがライセンス料に相当するとも言える。

ただ、控除率の高さとか、非予想系が売上の多くを占めるという事情もあり、

そもそもの売上が1114億円(2022年度実績)ですからね。


一方で日本国内の事情について言えば、他の賭博との関係がある。

それは スポーツ振興くじ もそうだけど、競馬・競輪・競艇・オートレースと宝くじですよね。

賭けて見て楽しむという点では、競馬と競艇は大成功である。

競輪・オートレースについてはそこまでではないがWINTICKETなどの新しいプラットフォームでの売上が積み上がっている。

あくまでも車券の発売元は主催者の地方公共団体だが、それを買う手段は多様化しているところである。

プラットフォーマーの取り分が大きいなどの課題はあるのだが、

民間企業の創意工夫と公営競技としての透明性や地域貢献を両立できる仕組みとも言える。


あとは歴史的に野球賭博がタブーとされていることだよね。

スポーツ振興くじの対象に野球を加える話もあったが、結局立ち消えた。

導入するとしても八百長が困難な非予想系でやるという話だったが、

そうすると野球であることの意味もまた問題となる。

NPBとしてもそこまでして くじからの支援金はいらんという話でもあった。

実情としては外国でNPBの試合への賭博は行われているんだろうが。


競馬には畜産振興とか、宝くじは自治体の財源とか目的があり、

スポーツ振興くじにも 地域スポーツの振興やナショナルチームの強化といった目的がある。

地域スポーツの振興に使えるお金を増やしたいという話はあるので、

確実にそれが実現できる形でなければ認められないのではないか。

透明性なども考えれば、公法人が発売元になる形でなければ難しいと思うが。

ただ、国境を越えた試合に賭けるのが普通ならばそれに応じた方法も考えないといけないんだろうか。


国境を越えた試合に賭けるといえば、海外馬券の発売でこんな話を見たが。

日本競馬を外部から見る者にとって避けられない質問がある。それは”日本の巨万の富はワールドプールの馬券購入者に開放されることはあるのか?”という問いである。「予定はありません」というのが後藤氏の明確な答えだった。その後、彼は角が立たないようにこう説明した。「競馬法上の問題があるかもしれません。12月の香港国際競走の馬券を発売しますが、そのようなときには共同プールではなく独自のプールしか運営できません。そのため、ワールドプールに参加する予定はありません」。

(コロナ禍に負けず優勢を保つ日本の競馬賭事(日本)【開催・運営】 (JAIRS))

日本では外国の重要な競走を指定して、そのレースに条件を満たす日本馬が出走する予定のときに馬券発売を行う。

これは日本独自プールで行われる。それがゆえに限られたレースしか対象にできない。

一方で香港ジョッキークラブが主体となりWorld Poolというシステムを運営していて、

これは世界中の主要レースに世界各地のプラットフォームから1つのプールで賭けられる仕組みである。

香港で発表される香港国際競走の売上はWorld Poolの売上だから、

オーストラリアなどでの売上も一部含んでいるようである。

ここに日本も参加すれば、外国の競馬主催者は日本からの収益が期待でき、

その逆に日本の競馬主催者は外国からの収益も期待できると言っていると。


日本でのスポーツベッティング解禁論もそんな話なんでしょうね。

ただ、無秩序に賭けられるとそれは問題なわけで、

スポーツ振興くじの枠組みの中でやっていくのがよさそうですけどね。

それだとプロスポーツの収益というところには直結しにくいでしょうけどね。

でも、賭けられる方にも納得感は必要だと思いますがね。

ラブライブを目指さない構成

先日こんな話を書きましたが。

虹ヶ咲とシンデレラガールズは似ている

虹ヶ咲とあと何作品か少し前のアニメを見たいと思い、dアニメストアに登録。

初回登録なんで無料期間があってその間に済んでしまいそうだけど。


第1シーズンの13話を見終えたところなのだが、思った以上に似ていた。

他のラブライブ!シリーズだとメンバーを集めるところから始まることが多いが、

冒頭でスクールアイドル同好会 が一度廃部になったところ、

再集結するところからスタートするのでメンバーがほぼ揃った状態からスタート。

すでにいるメンバーをどうするかというのは、いかにもアイマスっぽい。

で、この再集結したときに決めたのが ラブライブは目指さないということだった。

スクールアイドルとしての目標は様々ある中で、大きな目標となったのがスクールアイドルフェスティバルの開催だったと。


折しも今日はアイドルマスターミリオンライブのTVアニメの最終話だった。

12話構成の最終話は765プロライブ劇場(シアター)のこけら落とし公演、

ミリオンライブのストーリーとしてはスタートラインに立ったところで終わりである。

このような構成になった原因を考えてみると、ミリオンライブには39人いる中で、

12話構成では全員に当番回など作るのは当然出来なくて、

そんなことも考えた結果がシアターができるまでを描くことだったんだろうなと。


一方でアイドルマスターシンデレラガールズのTVアニメでは、

CINDERELLA PROJECTとして14人にフォーカスした。

TVアニメの題材としてはこのぐらいが精一杯なのかもしれない。

こちらは25話構成だったが、最終話で描かれたのは「シンデレラの舞踏会」というイベント、

虹ヶ咲で描かれたスクールアイドルフェスティバルが重なるのはそのこともある。


キャラクタを掘り下げるにはTVアニメだけではなかなか見えない部分も多いが。

第2シーズンもありますけど、新キャラも3人増えてるし。

やっぱり10人だか13人といっても多いことには違いないんですよね。

TVアニメで描くにはギリギリの人数に収まっているだけであって。

このあたりを補足するための「にじよん」のアニメ化なんだろうな。

ここも「シンデレラガールズ劇場」をアニメ化したシンデレラガールズとまるっきり同じなんですよね。

どこまで似れば済むんだというぐらい似ている。


いきなりラブライブという目標を捨てるというのは大胆な構成で、

東雲学院や藤黄学園のスクールアイドルも出てくるのだが、

これらはラブライブが最大目標としてユニットで活動しているところ。

スクールアイドルフェスティバルでは他校も巻き込んでおり、

ユニットという枠を越えた団結というのが見える部分は多々ある。

そこで重要な役目を果たしているのがスクールアイドルではない部員、高咲侑なんですよね。

大和川線と中国道も使える

今さらではないかと思った阪神高速の新しい料金制度の話。

「近畿圏の新たな高速道路料金の具体案」について (阪神高速)

近畿圏の高速道路料金の単価を統一するという流れがある。

その中で阪神高速では均一制から距離制に移行したものの、激変緩和の意味もあり上限料金の設定がある。

上限料金で長距離利用すると単価が下がってしまうので、上限料金を上げる。

これが新たな料金として大きなところである。


これにより阪神高速利用時とNEXCO利用時の料金差が縮まることもあり、

迂回利用をすると定価では割高なところ、最安料金に調整する範囲が広がる。

これまでは下記の2つの区間を対象にしてきた。

  • 第二京阪・西名阪・第二阪奈・南阪奈道路~大阪都心
    • 東大阪線・守口線・松原線を最安料金で選択可
  • 明石方面~神戸都心
    • 神戸線・神戸山手線・新神戸トンネルを最安料金で選択可

これに下記が加わる。

  • 湾岸線(三宝~りんくう)~吹田・東大阪・門真以遠
    • 大和川線を使った迂回ルートを最安料金で選択可能
  • 第二京阪・西名阪・第二阪奈・南阪奈道路~大阪都心
    • 東大阪線・守口線・松原線に加えて 大和川線+湾岸線ルート も選択可能
  • 第二神明(玉津~明石西)~吹田・東大阪・門真・松原・美原以遠
    • 中国道+北神戸線を使った迂回ルートを最安料金で選択可能
  • 吹田以遠~神戸都心
    • 神戸線・中国道+北神戸線+神戸山手線・中国道+北神戸線+新神戸トンネルを最安料金で選択可

上2つは大和川線を使った迂回ルート。

大和川線・湾岸線を使ってぐるりと回り込むルートの料金調整は松原線 喜連瓜破での工事のため実施中の内容ですね。

工事終了後もこの料金調整が継続するということを表してるんだと。

下2つは中国道+北神戸線を使った迂回ルートだが、

以前ならばこのルートは迂回どころではないルートだった。

なぜならば中国道(宝塚東・宝塚西トンネル)での渋滞がひどかったからである。

むしろこちらの渋滞を避けるために神戸線への迂回が見られたほどである。

この状況が変わったのが2018年の新名神の高槻~神戸間開通である。

新名神ルートも十分定着したので、中国道+北神戸線ルートの利用拡大を狙ってもよいのではないかということである。


この他、大和川線と堺線の乗継が設定されるとある。

大和川線と堺線は交差しているにも関わらずジャンクションはないひ、

鉄砲と住之江が比較的近接しているにもかかわらず乗継料金もなかった。

この乗継を認めることにはいろいろ懸念があるようで、

とりあえずは夜間・深夜限定でスタートすることになるが、

喜連瓜破での工事が完了したら終日乗り継ぎとする考えがあるそう。


さっき中国道の迂回に神戸線が使われていた時代もあったと書いたが、

当時の中国道と比べればマシではあったが、ひどく渋滞する道路ではあり、

阪神高速神戸線は都市高速に限れば日本最悪の渋滞と言われている。

これは淡路島方面への交通が多く流入しているのが原因の1つである。

中国道の対策が進んだことで、神戸線の対策に中国道を使えるようになった。

これはけっこう大きな事である。

ただ、渋滞しやすい区間なのでどこまで効果的か疑わしい部分もあるが。


ちなみに喜連瓜破の工事は順調に進んでいて、空中での橋の撤去は完了、

現在は新しい橋の送り出しに向けた作業を進めているようだ。

周辺の一般道への影響を最小限に抑えるために選ばれた全面通行止めでの工事だが、工事のスピードという点でもなかなかのものである。

迂回による影響は様々あるわけですけどね。

郵便とゆうメールの物量が減っては

来週いっぱいで今年の仕事も終わりですか。

いろいろ年内に片付くといいですけどね。


年賀はがきを買いに行こうかと思った矢先、こんなニュースが流れてきた。

郵便 手紙やはがき値上げ 料金どうなる 速達やレターパックは? 総務省が方針 (NHK)

どうも来年に郵便料金が変更される見込みだという。

というので現料金のハガキをたくさん持ってても差額調整に困りそうだなと購入数を絞り込んだ。


郵便料金のうち、定形郵便の料金だけは上限が定められている。

現在84円だが、これを110円に改める予定だという。

なお、現在は25g超50g以下は94円だが、新料金では50gまで110円となる見込みだそう。

ハガキはこの料金以下で自由に決められるが、85円を想定しているという。

また、定形外郵便についてはこちらも自由に定めることが出来るが、概ね3割程度の値上げを考えているという。

定形外50gが120円→155円、100gが140円→180円のようなイメージか。

レターパックも定形外郵便なので同様とすると370円→480円ぐらいか。


そもそもなぜこんなことになったのかという話だが、

昨年に郵便事業で211億円の赤字を出し、この赤字幅が今後も拡大する見込みだからだという。

日本郵便の事業は大きく郵便・荷物・窓口・国際物流に大別される。

このうち郵便は独占業務であり、法令により様々な規制がある。

窓口業務についてはゆうちょ銀行・かんぽ生命からの委託料に加えて、

郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構を介した両社からの拠出金を受けている。

郵便のみならず、金融サービスの提供にも公的な役目を与えられている。

郵便・荷物をあわせた事業セグメントで見れば昨年度は黒字である。

ただ、今年は荷物を合わせてもセグメント全体で赤字に突入している。


やはり苦しいのは郵便とゆうメールの取扱高減少でしょう。

職場を考えても数年前までは請求書など郵便で送られてきていたものが、

電子ファイルの請求書を原本とする扱いが増えている状況である。

企業間・企業から個人で発生していた郵便が激減しているわけである。

ダイレクトメールを送るために使われることが多い ゆうメール も減少しているのはそのためだろう。

なお、荷物の中でも ゆうパック・ゆうパケット は最近は堅調である。

書類を送るニーズは減っても、物を送るニーズは減らないということである。

クロネコDM便・ネコポス を ゆうメール・ゆうパケットの発送代行で代替するという話が出ており、これで多少物量は稼げると思う。

ネコポスから解放されるドライバ

ただ、それでも ゆうメール の減少傾向は止まらないのではないか。


今回考えている郵便料金の値上げは2025年にギリギリ黒字になる程度という。

3割値上げというと大きい気がするけど、それだけ物量が減っていると。

郵送を削減する流れは今後も止まらないとみているのだろう。

ただ、ゆうメール・ゆうパケット は定形外郵便(特にレターパック)の料金も意識しているわけで、

連動して改定されれば荷物側で稼げる余地はあるかもしれない。

ゆうメールについても苦しいことは同じだが、クロネコDM便からの乗換で短期的には物量が増えるかもしれない。

それで数年様子を見て、さらなる郵便料金改定を考えると言うことではないか。


個人レベルで見てみれば郵便料金なんて大した金額ではないんだよね。

それだけ郵便を使う機会が減っているということでもある。

ただ、住所宛に届く手段としては依然として重要なものなんですよね。

どこまで低廉な料金を維持できるかは難しいところはあるが、

ゆうメール・ゆうパケットといった小型荷物とあわせて、なんとか踏ん張らないといかんのかなと。

ここまで機械化を大分進められたのは助けになっているはず。


ところでこのニュースを見て気になったんだけど、ミニレターって今後も残るんかね。

今のミニレターの料金は63円、ハガキと同額である。

それでハガキの3倍書けるならお得! なんて言う人はほとんどいないけど。

新郵便料金の怪

国際郵便の方では今年10月に航空書簡(エログラム)が廃止された。

国内のミニレターもどうなるのか気になりますけどね。

郵便法では第一種郵便物として「郵便書簡」が規定されているので、

この規定がある限りはミニレターは存続するとは言えるが、

ミニレターに割安な料金を設定する必要性があるのかという話はある。

というのも1981年以前は書簡と定形25g以下は同額(50円)だったからである。

1981年に定形郵便が10円値上げされたが、書簡は据え置きされてから価格差が生じ、

1994年に定形25gが80円、書簡が60円で価格差が20円に開き、

2017年にハガキが10円値上げされ、ハガキに追いつかれてしまったが、

この状況はかなりおかしいので、新料金のミニレターは110円となっても不思議はない。

そしたら現料金のミニレターに47円も貼り足さないといけないのだが。

どうなるんでしょうね。数枚在庫があるだけに気になってしまう。

性別は書いてないけど性別を読み出せる

マイナンバーカードから性別表記を消すという話がニュースになっていた。

マイナカード券面から性別削除 26年にも導入予定の次期分 (47NEWS)

マイナンバーカードは氏名・住所・性別・生年月日の基本4情報と顔写真が記載されている。

この4つが揃う証明書は意外に限られるが、性別の記載が抜けているものがけっこうあって、その代表格が運転免許証である。

このためマイナンバーカードの券面に性別を記載する必要はないのではとなり、

券面の記載事項からは削除するのだが、引き続き性別の証明は可能である。

削除後もカードに内蔵されたICチップで分かるようにする。自治体などが本人確認する際に支障がないように、スマートフォンなどで読み取れるアプリを国が無償提供する。


そもそも本人確認書類の性別表記を削除する流れがあるのは、

性同一性障害で社会的な性別と戸籍上の性別が異なることは当然存在するからである。

民法の特例が必要な場合は要件を満たせば戸籍上の性別を変更できるが、

民法上の扱いを気にしなくてよければ特に性別変更しなくてよいのである。

各種の書類で性別を意識させないようにしているのもこのためで、

特に支障がないと考えられる分野では性別表記を削除する流れがあると。

運転免許証を使った本人確認で特に問題が起きていないのだし、

マイナンバーカードでも問題は起きないでしょうと。それは正しいと思う。


その一方でマイナンバーカードのチップ内には性別を含む基本4情報が格納されるという。

調べたら詳細を書いた資料がデジタル庁のWebサイトにあった。

次期個人番号カードタスクフォース(第2回)(デジタル庁)

現在のマイナンバーカードの難点として4桁の暗証番号を4つのAPに登録することがある。

各APが独立して動くがゆえのことで、同じ数字を登録してもよいのだが。

このため認証AP・券面等APの2つのAPに再編して、暗証番号・署名用パスワードを使うものはすべて認証APに集約し、

券面等APはマイナンバーカードに書いてある数字で認証するものだけにする。


その上で券面等APで基本4情報と顔写真を取り出す際のパスワードを6桁のセキュリティコードとする。

現在は有効期限+セキュリティコード(4桁)を使っていて入力がちょっと面倒。

(住民基本台帳カードの時代は 生年月日+有効期限 だったが、有効期限と誕生日を合わせるようにしたのでこうなったのだと)

方法は多少変わるが、カード表面の記載事項とカードリーダーでの読み取りで、

性別を含む基本4情報と顔写真が確認出来るというわけである。

券面に性別は書いていないが、カードを見える状態で読み取れば性別がわかると。


ところでマイナンバーカードはオンライン資格確認により健康保険証として利用できるが、

従来型の健康保険証では医療上の都合から性別表記は必須とされているが、

表面には「裏面記載」として、裏面の追記事項に性別を記載することが認められている。

医療機関の端末ではマイナンバーカードからの顔写真データの取得のため券面事項確認APを使っているため、

この流れで性別を含む基本4情報の取得も可能なはずだし、現に取得しているかもしれない。

もっとも性別はオンライン資格確認で取得できるデータらしいので、

平時なら無理に取得するほどの情報でもないかも知れない。


この資料を見ると裏面に記載しているマイナンバーを不記載にする検討も行われたという。

ただ、このような懸念があるため引き続き記載するのが有力なようだ。

• マイナンバー証としての提示やコピーをする運用が今すぐにはなくならず、支障が生じる恐れがある。

• マイナンバー証としての価値が下がり取得減につながる等の懸念がある。

マイナンバーを券面に書かない場合、暗証番号を入力して認証APからマイナンバーと基本4情報を取り出す方法で対応できるが、

全てのマイナンバー申告でこの方法に対応できる日はまだ先だということだ。


この他、記載事項として氏名の読み仮名が加わる予定があること、

来年5月から国外転出者も引き続きマイナンバーカードを保有できる。

このときにパスポートのローマ字表記と西暦表記の生年月日を追記するらしいが、

西暦表記の生年月日はあらかじめ印字しておくことは出来るし、

パスポートのローマ字表記はすでに決まっている人は発行時に印字できる。

このあたりはどうなるかよくわからんけど。


あと、電子証明書の暗号強度を上げることで有効期限を最長10年とするという話がある。

ワクチン接種と電子証明書の更新

こういうことをやらなくて済むようになるということですね。

これが一番大きいかもね。