MIL規格に勝てないJIS/IEC規格

僕が働いているのはいまだに抵抗をギザギザで書くのがあたりまえの職場である。

今のJIS/IEC規格では抵抗は四角で書くことになっているのだが、それに反して旧規格を専ら使っていると。

のっぺらぼうの電気用図記号

製造図面の回路図でも平然とギザギザの抵抗が書かれているから、一貫している。


ただ、本当にJIS/IEC規格に完全に準拠した回路図なんてあるのかな? という疑問もある。

その1つが論理回路の記号だ。

論理回路の記号としては慣例的にMIL記号が使われることが多い。

アメリカ軍規格で使われていた記号なんだよね。一時JIS規格になっていた時もあったようだが、現在は廃止されている。

現在のJIS規格ではIEC規格と同じ表記法を使っているのだが、それだとこんな記号になるんだ。

JIS C 0617 電気用図記号#論理回路 (cega.jp)

四角に &でAND、≥1でOR、=1でXOR、これに丸をつけるとそれぞれ反転となると。

けどこんな記号、使われてるの見たこと無いんだよなぁ。


論理回路の記号についていえば、MIL記号よりもJIS/IEC規格に準拠した記号を使う方がよっぽどまともに思える。

MIL記号自体は国際的な標準化の枠組みの中で決められたものではないから。(ANSI規格にデファクトスタンダードとして掲載されてるようだが)

けど、あまりに長い期間にわたりMIL記号が広く使われてきたので、どうしても覆せないんだよね。

JIS/IEC規格に切り替えるべきという強いメッセージがないとなかなか切り替わらないんだろうなぁ。

どうしても切り替えないといけない理由も見あたらないから、放置され続けているんだろうが。

標準規格をぞんざいに扱うことはできないけど、使っていこうという機運が全くないというのもまた事実。


もう1つ、使ってるのを見たことが無いのがオペアンプの記号。

もともと三角に+と-の入力が付いた記号だったのが、四角に ▷∞ と書いて+と-の入力がある記号になると。

旧記号もIEC規格だったはずで、世界的にも広く使われている記号なのだが……なんで変えたんだろね?

人が欠ける避難訓練

この前、職場で避難訓練があった。

事前に段取りを確認した上で、それを実際にやるって話なんだけど、

今回はけっこうイレギュラーが多かった。なぜなら重要な役割を持った人に不在者が多かったから。


不在者がいるということは段取りを確認する段階から明らかになっていて、

この人の代わりはこの人がやるということを確認した上でやっている。

ただ、欠ける人が多いと、けっこう大変だ。

  • 役割1: Aさんが担当、不在時はBさんが担当する
  • 役割2: Cさんがリーダー、フロアの半分はBさんが補助する

という状況でAさんとCさんが不在だと、Bさんは役割1を担当するのが最優先なので、役割2を担当できない。

すると、普段、役割2を担当する2人がいずれもその役目を果たせないことになるんだよねぇ。

そのことを知ってたので、今回の訓練ではあらかじめ、この2人の代打を別に決めておいた。


その代打の1人が僕だったんだよね。

しかし、普段やらない人2人がその役割を果たすっていうんだから、ちょっとした混乱もあるわけだ。

あらかじめ打ち合わせで確認したとはいえ、見よう見まねでやるんだからね。

代打2人そろってちょっと困ってしまった。致命的な問題ではなかったのだが。


現実に緊急事態が発生したときに、あらかじめ想定していた役割の人が全員いるとは限らない。

なので、そのときは適宜できる人が肩代わりするということになるだろう。

けど、訓練の日に不在の人がいて肩代わりするようなことがなければ、なかなか訓練する機会はないんだよね。

避難訓練なんてほとんど茶番なんだけど、茶番の中にもイレギュラーというのはあるって話だ。

その点では先日の訓練はよかったのかもしれない。万が一のときに万が一のことがあったときを想定してできたんだから。


ちなみにシチュエーションとしては、最悪のシチュエーションを想定してやっているが、

実際にはそこまで深刻ではないことも想定される。すなわち、避難まで必要が無いこともあると。

そこら辺は注意が必要なところ。こういう緊急時対応要員はそこらへんの尺度をしってるとは思うが。

元は逆回りだったバス

石川からの帰りに使ったバスはちょっと不思議なルートをだった。

北陸鉄道・西東京バスが運行している、加賀温泉・金沢~渋谷・八王子線を使ったのだが、

なんで東京の乗降場所が渋谷なの? そして、なぜ八王子発着なの?

走行経路を考えると不思議なんだよね。


運転手がルートをかなり詳細に説明してたんだけど、北陸自動車道から上信越道、関越道、東京外環道、首都高速を通って渋谷マークシティへ、そこから中央自動車道を走り八王子へ向かうとのことだった。

北陸道~上信越道~関越道は東京へ向かうバスのルートとしては一般的なルートなので、そこは特に問題ではない。

ただ、こうやって東京にやってくる場合、東京側のターミナルは池袋か新宿かになることが多い。

実際、西武バス・JRバスの金沢~東京線は関越道から一般道を走り、池袋・新宿へ向かうルートになっている。

それに対してこのバスは、東京外環道・首都高速とやや遠回りだが一般道走行が少なくなるルートを選び、渋谷へ向かっている。

さらに不思議なのが渋谷から八王子へ向かうという部分。

西東京バスは八王子市を中心としたバス会社なので、車庫へ戻すという意味合いも強いのだろうが。

ただ、中央道方面なのに渋谷発着というのは違和感があって、この観点でも新宿経由の方が有利に思えるのだが。


調べたところ、この系統が最初に生まれたときのルートは今と全く違ったらしい。

金沢~加賀温泉~(北陸道)~(名神高速)~(中央道)~八王子 という路線だったらしい。

全く逆回りで、なおかつ東京には入らない路線だったと。

もちろん電車と乗り継いで東京からの利用というのも想定してたんだろうけど、単純な金沢~東京線とは違う立ち位置だった。

とはいえ、やっぱり東京発着の方が便利だよねということで、この路線は八王子から東京・渋谷に延長されることになった。2007年のことだった。

中央道系統のバスの発着地としては新宿が一般的だとは上に書いたとおりだが、他路線との差別化のためあえて渋谷発着にしたようだ。

当時はまだ中央環状線が未完成だったから、一般道走行区間はやや長くなるが、それでもアリと判断したのかな。

2010年に渋谷と八王子の停車順序を入れ替え、現在のルートになったようだ。


ちなみに北国街道ルートで行き来できる上信越自動車道ができたのは2001年のこと。

北国街道ルートを蘇らせるはくたか号

それ以前の高速道路のルートとしては、長岡経由のルートと、米原経由のルートが想定された。

多分、長岡経由の方が短いから、金沢~東京の路線としてはこちらがメインだった。

一方も米原経由のルートもやや遠回りにはなるがアリではあったのだろう。(ちなみに福井~東京の高速バスは全てこのルート)

ルートが違うということで石川側では小松・加賀温泉で客を拾えるし、関東側は八王子発着というアプローチができた。

上信越道経由に変わっても、この経緯を踏まえて走らせ続けているのが、この路線だったらしい。


路線の統廃合などで不思議な経路を走る高速バスってのはけっこうある。

これを不思議なルートだなと思うかどうかというのはあるんだけど、

調べてみると案の定、複雑な経緯をたどっていた路線のようだ。

どっちかというとマイナー路線という感もあるのだが、金沢~東京なら他路線と使い勝手はほとんど差が付かないんだよね。

かつての感覚からすれば関越道から渋谷というのは不思議なんだけど、今は中央環状線ありますからね。

別に何のデメリットでもない。東京側のターミナルも多様でよいのだ。

八王子に行くのは歴史的経緯以外の何者でもないけど、回送みたいなもんだろうし。

石川だからこそできること

昨日、石川に行ってたというのは、わかるひとにはわかる話。これ以前にも話題にしてたけどね。

利府に行くのに悩む

すでに同ツアーの石川・大阪・福岡(北九州)のそれぞれの公演のチケットは入手していた。

そういうこと。


ところで、今回のシンデレラガールズ5thツアーの会場を列挙すると、宮城、石川、大阪、静岡、千葉、福岡、さいたま

ってなんか違和感ないか? 大都市 名古屋を擁する愛知県ではやらないんだよね。

真相はわからないんだけど、一説には会場の都合が付かなかったからという話がある。

その代わりなのかはわからないんだけど、中部地方に2つの会場が用意されている。

1つが石川、金沢市の石川県産業展示館、もう1つが静岡、袋井市のエコパアリーナである。

この会場の並びを見て驚きも多かったのだが、石川というのは前評判からしてよかった。


金沢というのはアクセス面では希有な都市である。

大阪・東京・名古屋のいずれにも直通列車が走っているからである。東海道・山陽新幹線沿線を別とすれば、ここぐらいなのでは?

近畿圏からはサンダーバードで1本で行けてしまう。僕はしらさぎ号を好んで使ったけど似たようなものだ。

関東圏からは北陸新幹線が通じたことで1本で行けるようになった。

中京圏からはしらさぎ号の一部が金沢~名古屋で直通運転を行っている。メインは米原で新幹線としらさぎ号を乗り継ぐルートだが。

いずれの都市とも高速バスも充実しており、特に金沢~名古屋は充実している。

もちろん北陸の中心都市として北陸各都市との往来もよいのは言うまでもない。

そんなこともあって各方面から石川めがけてプロデューサーが集まってきたわけである。


今回の会場になった石川県産業展示館ってようは展示場だね。

真っ平らな展示場でコンサートってなんか覚えがあるなぁ……(cf. ある日は展示会、ある日はコンサート)

ほとんど最後列というところもこのときと一緒、単純にステージからすごく遠いのがつらいところ。人は意外と邪魔にならない。

概算だけど6000人ぐらいは入ってたんじゃないかな。

出演者に石川県出身の方がおられたのだけど「石川にこんなに人いたの」と大変驚いておられた。

けっこうな売れっ子なのに「イベントの仕事で石川に来るのはこれが初めて」なんて言うほどで、石川でやるということ自体が大きな驚きだったようだ。

それに加えて、広い広い会場、本当に埋まるのって思うのも無理はなかったのかもねぇ。

感覚的には関西からの人と関東からの人が多かった印象はあるけど、北陸の人も一定いたようではある。


ちなみに今回の石川公演はアイドルマスター全体としても初めての日本海側でのイベントなのかなと。

日本海側の都市としては新潟がよく挙がるんだけど、新潟を差し置いて金沢が最初に来たわけである。

都市自体の規模は新潟の方がはるかに大きいんだけどさ。

周辺地域との結びつきという点で金沢っていいんじゃないと気づいたことが大きいよね。

北陸新幹線が通じるようになったというのは出演者やスタッフの移動の都合を考えると非常にメリットのあることだし、

集客という点でも3大都市圏に通じる希有な都市ということで、メリットがあった。

これから石川県の交流人口はどんどん増えていくのかな? なんて今さら思ったのだった。


石川県産業展示館の立地がちょっとおもしろかったので、そのことも書いておこうと思う。

金沢駅西口から臨時バスが出ていたので、これに乗って行くことになる。

到着すると、展示場とともに緑がとても目立つ。

この展示場、西部緑地公園という運動公園の中にあるんだよね。

陸上競技場・野球場などとともに展示場が存在している、ちょっとユニークな公園だ。

なので、公園内の人もいろいろで、他の展示場でやっているイベントにやってきた人、公園で遊ぶ家族連れ、

あと今日は陸上競技場でサッカーの試合もあるようで、その観客なんてのも入り混じってたのかなぁ。

展示場のイメージを覆されたような気がする。確かに運動公園も展示場も広い土地がいるところだけどね。


臨時バスも概ね順調に回っていたような気はする。

往路は8台ぐらいのバスで回してたみたいだけど、開場1時間前ぐらいからのピークには全部出払ってた。

復路は20台ぐらいいたのかな? 展示場前の駐車場をバスプールにして、順次乗せて出して行ってた。

最初はあまり流れがよくなかったのだが、ボトルネックはバスへの乗せ込みだと気づいたのか、

2台並列で客を乗せ始めたあたりから進みが速くなった気がする。

運賃は降車時に運賃箱に入れる対応だったのだが、それは降車に時間を要するということである。

バスが到着する金沢駅西口バスターミナルは客を降車させる臨時バスで埋め尽くされるという不思議な光景が見られた。

基本的に空いてるバスターミナルだからこそ許される光景なんだろうが、集金方法はもうちょっと考えた方がいいんじゃないかなぁ……

大宮から乗ってもよい

今日は石川に向かっている。
往路は新幹線、復路は夜行バスというとんぼ返りの旅だ。
まぁ石川は今まで何度も行ってるしね。


今回の往路はJ-WESTカードを使ってe早特でとった。
いろいろいじくるよりも安いということでこれを選んだ。
米原回りにするかとか、いろいろ考えたんだけど、安くて速いなら、それに越したことはないし。
当初、大宮~金沢で取ろうかと思ったのだが、上野~金沢でも大差ないことに気づいた。
しかも、上野から取れば東京都区内発になるので、別途必要な乗車券代がかなり浮く。
ちなみに東京駅からと上野駅からだと差がある。基礎となる特急料金に差があるからだ。
基本的に東京駅からの東北新幹線系統は、上野駅からの特急料金+200円程度になるんだったはず。


乗車券が東京都区内から有効なこともあって、東京都区内の駅では北陸新幹線関係のe5489の受け取りができる。
最寄り駅ではできないので、東京都区内の境界駅付近でいったん降りて受け取った。
先週末、東京に行ったときに引き取れば途中下車いらなかったんだけどね。
境界駅(中央線筋だと西荻窪駅)までのきっぷを買って、乗り換えの時に一緒に出せばいいから。


当初、このきっぷを買ったときから、大宮駅から乗り込むことも可能だろうと思っていた。
特に指定がなければ、乗車券の東京都区内のルートは自由、なおかつ新幹線と在来線が並行する場合はどちらも使える。
なので、新宿~上野~(新幹線)~金沢を想定したきっぷでも、新宿~(埼京線または宇都宮線)~大宮~金沢はOKとなる。
一方の特急券、上野~金沢のきっぷの一部区間である大宮~金沢だけを使うのも通常許容される。上野~大宮の部分は放棄することになるが。
ただし、これはあくまでも一般論、お得なきっぷの場合はその限りではない場合もある。
それで受け取ったきっぷをみたんだけど、乗車券(A券)と特急券(B券)に分かれていて、
A券には「B券以外の料金券との併用不可」「下車前途無効」、B券には「指定列車のみ乗車可能」「自由席利用不可」という制約がある。
これをみる限りは大宮まで在来線は許容されるような気がする。
一方で平行する在来線のない高崎~金沢は乗り遅れると乗車券ともども紙切れということになる。
あと実用上の問題はあまりないと思うけど、大宮駅での途中下車もできないね。
たぶん東京都区内で途中下車できないという意味で書いたんだろうけど。(普通のきっぷでもそういう制約はある)


当初は上野駅から乗ろうと思ってたのだが、きっぷを受け取ってから調べると間に合わないことに気づいた。
ちゃんと調べたはずなんだが、途中下車のところでしくじったのかも。
けど、大宮に直行すれば間に合うので、このルートでリカバリーした。
かくしてきっぷが紙切れになるのは回避できたのだった。
確か余裕をもって時間を引いたはずなんだが、どっかにミスがあったのかな。思わぬことになってしまった。


ちなみに今回乗ったかがやき525号(金沢12:43着)は上野発が10:14、大宮発が10:34発、
これに間に合うように新宿駅を出る時刻は、上野乗り換えでは9:41発、
これに対して大宮乗り換えでは9:53発で間に合う。
やっぱり山の手のターミナルからだと大宮乗り換えの方が早いんだね。
思ったほど早くないケースもあるかもしれないが、上野乗り換えの方が早いってのはないんじゃないかなぁ。
大宮乗り換えの方がいいよってのは人から教えてもらったことなんだけど、本当なんだね。

勝手に消えるアラームと消すまで残るアラーム

最近、2種類のシステムを使って、ある種の監視システムを作っていた。

どっちも過去に作ったものをちょこちょこっといじってやれば完成するということでやってたのだが、

この2つのシステムを同時にいじってたら、監視の方針に差があることに気づいた。

どっちの監視システムも過去に構築したのは自分なのだが。


仮にこの2つのシステムをAシステムとBシステムと名付ける。

Aシステムの監視の基本的な考え方は、異常状態になったらアラームを表示して、ログに残す、

そして異常状態から復帰したら、アラームを消して、こっちもログに残すというもの。

異常状態から復帰するとアラームは消えてしまうのだが、ログには残るので、何かあったことはわかる。

一方、Bシステムの監視の基本的な考え方は、異常状態になったらアラームを表示して、

異常状態から復帰しても、手動で復帰動作をするまではアラームは消えない。

Aシステムでも異常状態から復帰しても手動で復帰動作をするまではアラームが消えないように作り込んだ部分はあるのだが、一部だけ。


なんとなく作ってたらこうなったという話なんだけど、一応、両システムの長所短所を踏まえたものではある。

Aシステムは異常状態の表示機能が充実していて、ロギング機能も充実している。

なので、元々ある仕組みをできるだけ活用した結果こうなったわけだ。

一方のBシステムは異常判定は基本的に手で作り込む必要があったので、

サンプルや過去の構築例を見ながら、異常検出機能を手で作り込んでいった。

サンプルはことごとく、異常検出したら手動復帰までアラームを消さないようになっていて、それにならったわけだ。

そういう用途で使われることが多いみたいね。


Bシステムで主に使った方式の方が、なにかあったことが確実に分かる点では優れている。

実用上はAシステムで主に使った方式でも問題はないことは確認済みなのだが……

それぞれ個別に存在している分にはあまり気にならなかったのだが、2つ平行で作業をしているとなんとなく気になる。


その昔、僕以外の人がAシステムで作ったものを見てみると、

AシステムでもBシステムのごとく、異常検出を手で作り込んで、異常検出したら手動復帰までアラームを消さないように作られていた。

それをことごとく作り替えたのは僕なんだけど、標準機能にあるものをあえて手で作るのはおかしいだろということで、

標準機能を使えるところはできるだけ使うようにしたんだよね。

標準機能だけでできない部分もマニュアルなどに掲載されているサンプルを参考に作るようにした。

もともと妙な機能で作り込まれていたので、メンテナンス性があまりよくなかったのだが、

標準機能で足りずに作り込みが必要な部分でも、よく使われる方法にしておけば、メンテナンス性もよいだろうと考えたのだ。

その結果、Aシステムでは異常状態から復帰したら、アラームが消えるようになった部分が多かったと。

それでもログには残るので実用上の不都合はないのだが。


基本的にはBシステムの方が貧弱なんだけど、フルカスタムで作る分には意外とやりやすい面もある。

がんばって1つ作れば、あとはそれのコピペでいろいろ使えるので、1回苦労すれば、あとはそんなに手間もかからない。

逆にAシステムは標準機能が充実している分、カスタマイズ方法がややトリッキーになる部分もある。

想定されたこと以外をやろうとすると、妙に大がかりになったりすると。

僕が作り替える前のAシステムの構築方法が妙な機能を使ってやっている部分が多かったのは、そこら辺の都合もあったのかなぁと。

試験系によりAシステムとBシステムを使い分ける必要があるので、どっちかに片寄せするわけにはいかないのだが、

似たようなものを2つ触ってると、やっぱりそれぞれ個性があるなとは思うね。


職場に他に詳しい人があんまりいなくて、僕が一番詳しいという話すらある。

一方のシステムは今の職場に来る前のOJTで触ってたので、それでやれよという話になり、

そっちができるならもう一方もできるだろっていって、マニュアルやノウハウ集を見ながらやったらできたと。

過去には他の職場の人に助けてもらいながらやってたらしいんだけどね。

誰も触れないわけでもないんだろうが、もともとメンテナンス性がよくなかったからね。なかなかノウハウも蓄積できなかったのかなと。

今後は職場内で触れる人も増えて欲しいんだけどさ。

スルガ銀行のATM手数料優遇が必要か

仕事中にスルガ銀行からメールが届いて、だいたい振込・口座振替関係なんだけど、そうではなかった。

ATM手数料の優遇制度が変わるんだそうで。

ATM出金手数料ならびにインターネットバンキングによる他行あて振込手数料優遇サービスのリニューアルについて (スルガ銀行)


今までの優遇制度って複雑で、インターネット支店では支店により優遇条件がいろいろ違った。

ダイレクトバンク支店のDバンク支店への統合後の条件はこんなの。

ダイレクトバンク支店はDバンク支店へ

いろいろ条件があるが、口座振替が月3回あれば全てのATM手数料が無料になる。

これはスルガ銀行・E-net・セブン銀行・イオン銀行のATMに限らず、ゆうちょ銀行・その他のMICS経由のATM利用も全て対象となる。

一般的にはどうか知らんけど、僕にとってはとても達成しやすい条件だった。


複雑だった優遇条件が全支店統一で預金残高またはローン残高を基本とした簡素な条件に変わることになる。

基本条件として、インターネットバンキングの契約があるか、年金受取をしているか、最近1年間にテレホンバンキングの利用があるか、

これに加えて、

  • 残高20万円以上 → ATM手数料 月3回まで無料(※) + 他行宛振込手数料 月3回まで無料
  • 残高100万円以上 → ATM手数料 月5回まで無料(※) + 他行宛振込手数料 月5回まで無料
  • 残高300万円以上 → ATM手数料 月7回まで無料(※) + 他行宛振込手数料 月7回まで無料
  • 残高1000万円以上 または 残高20万円以上+Webブックフリー → ATM手数料 全てのATMで無制限に無料 + 他行宛振込手数料 月10回まで無料

(※)をつけたATM手数料無料は スルガ銀行・E-net・セブン銀行・イオン銀行・タウンネットワークサービスのATMに限るとなっている。

最後の無制限に無料というのは、ゆうちょ銀行、その他のMICS経由のATM利用も全て無料になる。


残高20万円というのは今まで多くの支店で採用されていた優遇条件だから、それを引き継いでいる。

ただ、従来は回数制限がなかった支店が多かったみたい。(対象のATMは従来と同じ)

全体的に厳しくなったように見えるのだが、残高20万円以上+Webブックフリーで無制限にATM手数料が無料になるんだよね。

あと、今回から新しく他行宛振込手数料が無料になる優遇制度が導入される。けっこう回数も多い。


従来の優遇条件とは全く違う部分もあるので、人によっては困ってしまったかもしれない。

例えば、Dバンク支店には投資信託残高も優遇条件にあったが、今後は一切無関係になる。

口座振替の回数も同じである。今後は無関係だ。

来年3月までは経過措置として従来の優遇条件か新しい方かどちらか有利な方でとなってるのが救いだが……


さて……今後、僕はどうするべきなのか?

まず、残高20万円という条件については現時点では達成していないが、今後、対応するのは容易である。

今はステートメントを郵送してもらうブックフリーは使っているが、Webブックフリーではない。

けど、もともと無通帳だし、優遇のためならWebブックフリーへ切り替えるのも不都合ないと考えている。

でも、そもそもスルガ銀行のATM優遇が本当に必要なのかというのはちょっと考える必要がある。


現金の引き出しに使う口座は みずほ銀行 と スルガ銀行 の2つなのだが、この使い分けは明確である。

みずほ銀行・イオン銀行のATMで引き出す時はみずほ銀行、E-net・セブン銀行・ゆうちょ銀行のATMで引き出す時はスルガ銀行を使う。

引っ越してきた2015年4月以降の実績を家計簿で調べたところ、みずほ銀行からの引き出しは44回、スルガ銀行からの引き出しが16回となっていた。

みずほ銀行からの回数の方がかなり多いが、職場にATMがあるというのが大きい。(cf. 平日限り近くにあるATM)

市内の商店街にもみずほ銀行のATMがあるのと、近くにイオン銀行のATMがあるので、それも含めるとけっこうある。

一方でE-netのATMの使用頻度も多い。うちから一番近いところにあるし、出かけた先で使うことも多い。


ただし、E-net・セブン銀行のATMについては、みずほ銀行の優遇制度で月4回まで手数料無料になる。

そもそも月4回もATM使わないし、みずほ銀行・イオン銀行を主にして、時々E-net・セブン銀行のATMを使う分には全く困らない。

それでも代えが効かないのがゆうちょ銀行のATMである。

スルガ銀行はゆうちょ銀行のATMが時間内(土曜午前中含む)がそもそもATM無料で、その上、時間外手数料の優遇もあった。

ただ、以前に比べればゆうちょATMの使用頻度も減ったのは確か。

それで調べてみたんだけど、2015年4月以降のスルガ銀行からの引出、16回中、ゆうちょATMからの引出は2回だった。

この2回について、ゆうちょ銀行である必然性は必ずしもなかったかもしれないが、役に立たない選択肢というわけではない。

あと、最近ではファミリーマートでのゆうちょATMの設置も進んだ。E-netから切り替えるという噂もある。(今は@BANKからの置き換えだが)

今後、利用機会が増える可能性は十分ある。


というわけで、スルガ銀行で残高20万円+Webブックフリーで優遇を狙うべきだろうと。

ゆうちょ銀行が決め手だったね。

実際のところ、スルガ銀行から引き落としになってるクレジットカードが多数あるので、

それを変更するのがめんどくさいので、スルガ銀行の口座は今後も使い続けていきたいと思っている。

なにしろ、現状は給与が入るのはみずほ銀行の口座なので、あえてお金を動かさないとスルガ銀行の口座はお金が尽きるだけである。

そんな中で口座振替+ATMという2つの役割があるというのはけっこう重要で、今後もその体勢でやっていきたいと考えている。


しかし、みずほ銀行からの現金引き出し、思ったより多かったな。

もっとE-netでスルガ銀行使ってる印象あったんだけど、みずほ銀行の利用の方がはるかに多かったんだね。

みずほ銀行・イオン銀行のATMってあんまり多くない印象だったけど、僕の生活には意外とフィットしてるのかも知れない。

全国ネットワークはイマイチなので、それだけで十分かっていうとそうでもないんだけどさ。

別注文だったのに同着

そういや、今日は通販で注文してたCDの発売日だったっけ、

と家に帰ると荷物が届いていた。同じ店から2つも。

どうも別々に注文した2つのCDがバラバラに届いたみたい。

一方の発売日であることは覚えてたが、もう1つは今日が発売日だって忘れてた。

さすがに注文したことは覚えてたけど。


なんで同じ発売日のCDを同じ店にわざわざ分けて発注したのかという話だが、

Yahoo!ショッピングで期間固定ポイントが切れる寸前にそのとき思いついたものを注文したからだ。

Yahoo!ショッピングは大盤振る舞い

プレミアム会員の上乗せポイントや5の付く日のポイントなどは期間固定ポイントとして付与される。

これの有効期間が1ヶ月もないぐらいで、かなり短いのよね。

期限切れまでに使わないともったいないということで使うんだけど、予約受付中の音楽CDの注文に使うことがけっこうある。

注文した時点でポイントは消費されるが、実際に商品が届くのはしばらく経ってから。

同着だった2つの注文はそれぞれ別の時期の期間固定ポイントを使っていたわけだ。


一見すると不合理だが、実はその背景にはそういう事情があったわけだ。

期間固定ポイントが1ヶ月ぐらい持ってくれればこんなことをしなくても済んだと思うんだけど、

いずれの注文も送料無料になる単位で注文しているので、分割注文したことによるこちらの不利益はなかったのだが。

まぁ予約注文に使ってしまったから気になっただけで、これが予約注文じゃなければポロポロ注文してポロポロ届くというだけの話だったのだが。


そういや、この注文した一方のCDがとある歌手の「メジャー1stアルバム」という話だったのだが、

これを聞いたときに「あれ? 本当に初めて?」と思ったんだけど、正しかったらしい。

この方、ここに行き着くまでにいろいろないきさつがあって、

  1. カバー曲主体のアルバムCDを発売(宣伝には1stアルバムと書かれている)、後に同じくカバー曲主体のアルバムCDの2つ目を発売
  2. 大手に発売元が変わって、シングルCDを発売 (これをメジャー1stシングルと言っている)、
  3. 1と同じ発売元から全てオリジナル曲のアルバムCDを発売 (これを僕は1stアルバムだと思っていた)
  4. 2と同じ発売元から2枚のシングルCDを発売
  5. 2,4と同じ発売元からアルバムCDが今日発売 (これがメジャー1stアルバム)

3のアルバムが出た時点で、すでに大手からCDが出ていたのだが、このアルバム自体の発売元は大手ではなかったと。

それゆえに今回のアルバムがメジャー1stアルバムというのは正しかったのだ。

なんでこんな順序になったのかはよくわからないのだが、1,3のCDも入手性が悪いわけではなく、大手ではないからと言って不便はない。

気づかなかったのも無理はないのかも。いい加減な話だが。

番組表に書かれていない時間に流れる音声

今住んでいる市にもコミュニティラジオ局があるけど、引越前に住んでいたところにもコミュニティラジオ局があった。

ふらりとコミュニティFM

自主製作番組はあまり代わり栄えもせず、毎日放送しているらしい。


代わり栄えもせずというのは、聞きもしないのに時々番組表を見ているからである。

ただ、この番組表、ある時期から深夜早朝の番組が書かれなくなった。

もともと自主製作番組のない時間帯だから、ミュージックバード コミュニティチャンネルの番組を流していただけなんだけどね。

それがある時期から、自主製作番組のない時間帯のほとんどは番組表に書かなくなったわけだ。

それでもわずかに自主製作番組以外も番組表に書かれてたんだけど。


一方で、不思議な話もあった。

「全国のコミュニティラジオ局で放送」となっている番組で、かつて住んでいたところのコミュニティラジオ局でも放送すると書かれていたのだ。

これも東京のFMセンタービル発

けど番組表を見てもその番組名は書かれていないし、そもそも深夜帯だから番組表は空欄になっている。

これって本当に聞けるの? 誤植じゃないの? って思ったけど、真相はわからないからなんともかんとも。


そんな中、この前の連休に聞いている番組の放送日に親元にいたので、

旅行のお供として持ち歩いているラジオに、そのコミュニティラジオ局の周波数を打ち込んでみた。

そしたら、番組表には番組が書かれていないのに、なんか音声が流れている。

そして、時間になると毎週聞いている番組が流れ始めた。

実際に電波から受信するのは初めてだった。(普段は近隣地域の放送局をインターネットで聞いていた)


ある時期から深夜早朝の番組が番組表から消えたけど、別に何も変わってなかったのよね。

もともと深夜早朝はミュージックバード コミュニティチャンネルの垂れ流しをそのまま番組表に書いていた。

ある時期から方針が変わって、番組表には書かなくなったけど、

引き続きフィラー音声にミュージックバード コミュニティチャンネルを使っていたので、結果としては何も変わらないと。

この時間帯の放送内容は保証の限りではないのだろうし、予告なくメンテナンスが入る可能性もあるんだろうけどね。


ちなみに今住んでいるところのコミュニティラジオ局は24時間分の番組表が掲載されているが、

深夜早朝以外はほとんど自主製作番組で埋めているというが、深夜早朝は有線放送のノンストップ音楽番組を垂れ流しているよう。

深夜早朝まで自主製作番組で埋めるというのは現実的な話ではないが、

かといって完全に放送休止するのも惜しいから、何か適当な音声で埋め合わせをしておくと。

それを番組表に書くか書かないかというだけの差だよね。

いずれにしても深夜早朝以外はほとんど自主製作番組で埋めてるんだから優秀なコミュニティラジオ局だと思うけどね。

暗くて急な段差は怖い

階段を降りるときに、段の境目が見えにくいと怖い。

特に寺や神社の石段で急なもので、なおかつ周りが暗いと、かなり怖い。

注意深く降りれば踏み外すこともそう多くないけどさ。


そんな中、この前の週末に東京に行ったとき、とあるファストフード店で昼ご飯を食べようと思った。

カウンターで商品を渡されて、トレイを持って地下の客席に行こうと思った。

暗くて急な階段だから、注意深く降りてたんだけど、トレイを持ってるってこともあって、なかなか足下に目が行きにくい。

そんなところで、段を踏み外して、ガラガラガラと音がした。

まさか食器を落とした? と思ったが、食器と食べ物は無事だった。

じゃあ、なにがあったんだ? と思ったら、トレイに乗せてたスプーンとフォークを落としてしまったらしい。

この程度なら全く問題ではないが、あわや大惨事だった。


階段の段差を踏み外すと怖いということで、何らかの対策がなされた階段も多い。

1つは段差の部分に色違いのゴムをはめ込むという方法。

ノンスリップ (ワイエム工業)

すべり止めという役割もあるが、境目をはっきりさせるという役割もあるはず。

駅などの階段では黄色と赤色のマークが端の方に貼られているのがあるが、あれも段差を踏み外さないための工夫である。

「歩行路認識シール」という名前のものらしい。(cf. 商品紹介 (ブライユ))

端の方にピンポイントで貼られてるだけだが、段差を見やすくするという点ではかなり役立つ。

特に古い階段は段差の端を目立たさせるという考えに乏しいものもあるから(商品紹介の写真など)、そういうところでは特に効果的だ。


あの店については悪条件がいろいろそろっていて、

  • トレイを持って進むのが階段を降りる方向
  • 階段が狭くて急
  • 外から光の入ってくる1階から暗い地下階へ進むので目が慣れない
  • 床が全体的に黒っぽい

よく考えると、トレイを持って階段を降りるファストフード店ってこれまで初めて当たった気がする。

注文口が1階で、客席が2階という店はけっこうあって、段を踏み外すかもなんて思ったことはあった覚えがない。

それがそもそもの間違いだと思うのだが、繁華街ということでやむを得ない面もあるのだろう。

それに対してリスクが高いと認識して、注意深く設計すればまだよかったのだが、実際にはそうではなかったと。

それがボロい店なら古い設計だなと言い放てたけど、最近改装したばっかりの店のようだったから残念だった。


現代の建築物・公共的空間であれば、ユニバーサルデザインの観点から問題が多いと単純に非難できるけど、

歴史ある寺や神社などだとなかなか非難するのも難しいんだよね。

そもそも石段というのが滑りやすくてダメで、それで急な段差を作るのもダメで、段差に対する注意喚起が不十分なのもダメ、

と本当は言いたいんだけど、手を入れにくいところってのはありますからね。

怖いなという感覚を持って注意して進むしか無いというのはどうしてもあるということかな。