今日は奈良へ行ったのだが、まずは西の京へ。
昼間なら急行停車駅だが、まだ急行が停車しない時間らしく各停で。
まだ学生も乗ってたもんなぁ。普通に考えれば遅刻のような気もするけど。
西の京に来るのも久しぶりだが、少し前まで薬師寺も唐招提寺も工事が多かった。
どちらも落ち着いたようで寺が工事現場という感じはなくなった。
そんなわけで昔、工事現場の中を拝観した覚えがある唐招提寺へ向かった。
なんであんな工事現場の中を拝観したんだろうと今にして思うんだけど、人に連れられて行ったんだよね。
多分、2000年~2009年で実施していた金堂の修理中だったんだと思うけど。
それと入れ替わるように薬師寺で東塔の修理をしていたから西の京はずっと工事中という印象があったんだろうと。
そんな唐招提寺、修理が終わった金堂は立派だし、平城宮の建物を移築した講堂もなかなかだし、安置された仏像もなかなか。
ちょうどバスツアーの人がいて、ごったかえしていたので、その人たちを避けるように参拝していた。
唐招提寺の中には「新宝蔵」というのがあり、別に200円払えば入れるようだ。
中に展示されているのはほとんどが壊れた仏像である。
顔が失われたり、手足がちぎれてたり、逆に顔だけだったり。
でもそれでも「重要文化財」「国宝」とか書いてある。奈良時代から残っていることが貴重なのである。残っている部分だけでも芸術的意義が大きいのである。
実際に使う物は新しく作るとしても、壊れたなりに残し続けることは使命ということである。
あと、金堂の修理時に下ろした鴟尾もあったけど、一方はなんと奈良時代のもの。
文字通りの「天平の甍」である。そんなものが残ってたとはなぁ。
その後、奈良公園へ移動して、奈良国立博物館へ。
先に なら仏像館(本館)へ行き、「奈良博プレミアムカード」を購入。
これは1年有効で奈良博の特別展4回(同一展覧会は2回まで)と国立博物館4館の平常展が見放題である。
東博の会員制度変更に耐えきれなくなり、いろいろ検討した結果こうなった。
なぜわざわざ奈良博なのかというと、3500円しかしないのである。安すぎる。
正倉院展を見て、平常展(なら仏像館)を見ると、それだけで2200円する。
+1300円で国立博物館メンバーズパス(2500円相当)が付いてくるだけでお得である。
あと、多分あと1回ぐらいは奈良博の特別展を観に来るんじゃないかな。
というわけで、ものすごくお得な会員制度なのである。
もちろん東博が平常展だけで満足かというと、そうもいかないと思うが、
特別展を観に行った日に平常展も見るとなるとお金がかからないが、
そもそも1日でいろいろ見るのが大変だし、平常展の展示替えを追うには少なすぎる。
東博は平常展1回見るだけで1000円もするから、都度払いでは気軽に見られない。
だから、平常展は好きなときに見れて、あとは厳選して特別展を観に行くという形でいいんじゃないかと思う。
そのために奈良博の会員制度が役立つというのもどうなのかとは思うけど。
正倉院展はデカイ銀壺が印象的で、細かい部分まで観察してよくできてるなと。
去年よりは正倉院展も人入れるようになったのかな。
混むところは混むけど、じっくり見てもあまり迷惑にならないところはあって、目玉のはずなのに意外と……だったのはなんでだろうか。
初出陳の品は「これ?」という感じでネタ切れ感はあるが、やはり布物を掘り下げたいんだなという意図は感じた。
その後、東大寺境内を散歩して、正倉を見学して、近鉄に乗って帰ってきた。
西大寺での乗換待ちがちょっと長かったので、構内を見て回ってたけど、
VIEW TERRACEというフードコートのようなのができていたり、
焼肉のファストフード店「焼肉ライク」ができていたり、ちょっと変わったなと。
開業当初からずっとある店もあるんですけどね。