ラジオ第2がなくなると惜しいこと

NHKラジオ第2の廃止が正式に決まったようである。

NHKラジオ第2、来年3月末の廃止が正式決定 支出削減目的で再編 (朝日新聞デジタル)

ラジオ第2は主に語学や高校講座などの教育番組と外国語ニュースを放送している。

ラジオ第2は深夜帯は放送を休んでいて、さらに再放送が多いチャンネルでもある。

らじる★らじる の聞き逃し配信も活用できるようになり、再放送の必要性も減っている。

このためラジオ第1(名称は変わりそうだが)とNHK-FMへの集約は可能という判断のようである。


NHK-FMはNHK社内では音楽番組に重きをおいている。

全ての都道府県で地域放送が可能という特徴もあるためニュースも一部あるが、

これは主にラジオ第1の役目と考えられているのでごく少ない。

このため現在のラジオ第2の教育番組の移行先は主にFMになるようだ。

再編後の新AMではニュースや生活情報に、新FMでは高品質な音楽番組や教育番組などに注力するとしている。

正直どうかとは思うんだけど、NHK社内の考えとしては一貫している。


AM(中波)とFM(VHF)では電波の伝播の仕方が大きく異なる。

FMについては山や塔の上から電波を発射して、そこから見通せる範囲に電波が飛んでいく。

東京スカイツリーから電波を飛ばすと、関東平野をカバーできるが、

それが西日本まで伝播したりすることは通常はない。

飛ぶ範囲をコントロールしやすいため、細かく中継局を置くことも容易である。

電波というのは高い周波数ほど帯域に余裕があることが多く、

日本ではFM放送に1局あたり200kHzの帯域幅を与えている。

帯域幅が広いのでFM変調を適用できて、ノイズに強くて高音質での放送ができているというわけ。


一方のAMラジオ、中波については地平に沿って伝播していく特性がある。

NHK東京放送局だと久喜市の平地に巨大な送信所があるわけだけど、

あそこから地平に沿って関東平野一円、さらにその先まで伝播していく。

低地にある送信所も多く、津波・洪水・高潮の懸念も多いのは課題である。

帯域幅は余裕が少なく、1局9kHzしか与えられていない。

それが遠方まで伝播するので、遠くの送信所との混信も考えないといけない。

さらに夜間を中心に電離層で反射してかなり遠方まで飛んでしまうことがある。


この特徴を考えるとAMラジオは大出力の送信所で広くカバーするのがよいという結論に至る。

細かく中継局を置こうにも、その中継局が他と混信しては困るので、

出力はごく小さく、周波数も使い回しにせざるを得ない。

これでは結局あまり効果がないんですよね。

ラジオ第2は全国放送という特徴もあり、大出力の送信所を中心に構成している。

札幌・秋田・東京・大阪・熊本の各放送局が500kW(大阪は300kW)と大出力である。

これらの送信所や隣接府県の送信所でカバーできるところはラジオ第2の送信所は設置されていない。


一方のラジオ第1は地域放送のため隣接府県からカバーできるからともいかない。

広域放送を行う関東・中京・近畿は1つで広くカバーするため、

東京(300kW)・大阪(100kW)・名古屋(50kW)はそこそこ大出力だが。

これに並ぶのが札幌(100kW)と福岡(100kW)だが、

札幌は道内広くカバーする意図があり、福岡は長崎県の離島をカバーする意図があるよう。

(北海道内には札幌以外の放送局もあるし、長崎県は離島も本来は長崎放送局の管轄だが)


ラジオ第2の番組は教育番組と外国語ニュースがほとんどだが、

そこにあてはまらない番組が2つあることが知られている。

それが気象通報と株式市況である。株式市況は現存最古のラジオ番組である。

いずれもひたすら情報を読み上げるだけの番組で、アナウンサーにとって過酷な番組だったが、

現在はいずれも番組も合成音声による放送になっている。

この中で気象通報は海上での受信も考えて大出力のラジオ第2での放送になっていると言われている。


株式市況はもはや役割を失っている番組に思える。

取引終了後の夕方にタイムリーに流すのは難しくなるので廃止かなという気はする。

一方の気象通報は1日3回の放送が2014年に1日1回に減らされたが、

それでも残っているのは、海上安全という観点はかなりあるのだろう。

とはいえ、ラジオ第2の大出力局を中心としたネットワークとともになければ効果は薄れる。

AMラジオというのは遠くまで伝播するため、世界レベルでの電波計画があり、

大出力の送信所というのは既得権として活用できるとよいのだがどうしたもんかなと。

もしかするとラジオ第2の周波数に集約される局も出てくるかも知れない。


地域放送は全部FMにしますっていうなら話は簡単だったんですけどね。

そしたらラジオ第2のネットワークを基本にすればよいわけで。

ただ、今後もラジオ第1での地域放送は行われるわけですよね。

教育・教養番組はFMでの放送がメインだとこれは概ね全国一律である。

少し前までは深夜帯のNHK-FMはラジオ第1と同じ番組を放送していて、

これは夜間にAMラジオの受信環境が悪化する問題への対策だったのだが、

この体制は今はやめていて、現在は深夜帯にラジオ第2の教育番組の再放送を行っているよう。

ラジオ第2集約を先取りしたような体制になっているのかな。

こういうのも残念ではあるんですけどね。

光都で実績を積んだ粒子線治療

兵庫県の光都……この名前はあまり知られていないかもしれないが、

中核施設である SPring-8 のことは知っている人は多いかもしれない。

加速器を中心とした町には、それにちなんだ施設がいろいろあり、

その1つが 兵庫県立粒子線医療センター である。

2001年に開設された 陽子線と重粒子線(炭素イオン線)によるがん治療を行う施設である。

ところが老朽化と経営悪化により閉鎖される可能性が高いという。

<赤字病院の意地>(5)先端機器 「魔法のメス」に廃止勧告 (神戸新聞)


そもそも陽子線治療、重粒子線治療とは一体どういうものなのか。

がんの治療法としては、手術療法、放射線療法、化学療法、免疫療法があるという。

この放射線治療の一種である。


手術はがん自体を外科的に取ってしまう方法で確実性が高い。

しかし、がんの部分を全て取り切るのは条件によっては難しい。

化学療法は抗がん剤を投与する方法で、がん細胞を投薬により死滅させる方法である。

がんは他の部位に転移することもあるので、広く治療できるのはメリットである。

手術である程度取ってから、残った分を化学療法で叩くというやり方も多いという。

ただ、細胞を殺す薬を全身投与すると、全身に大きな影響があるわけですよね。

免疫療法は免疫系を刺激して、免疫機能により がん細胞 を殺すというもの。

投薬による点では化学療法にも似ているが、細胞を殺す方法が違うと。

免疫に作用する薬を様々投与するので全身的な影響はやはり大きい。


放射線療法は局所的であるという点では手術療法とも共通する。

一方でがんを取るのではなく、体外からがん細胞を死滅させるという点では化学療法などに似ている。

このため手術ではうまく取れない部位や、手術が適さない患者に適用されることが多いとみられる。

この放射線は基本的にはX線だという。昔からの実績があり取扱がよいということだろう。

X線というのは身体を透過して通り道にある細胞にほぼ一律に影響がある。

しかし様々な方向から照射して、周辺の臓器を分散させながら、目的の部位に多く照射するという方法は取れる。


しかし、これでは周辺の臓器への影響を抑えながら十分な効果を得るのが難しいケースがある。

そこで考えられたのが陽子線・重粒子線を使う治療法だった。

これらの粒子を体内に打ち込むと、エネルギーによりある程度の深さのところまでで止まる。

このピークを がん の場所に合わせると、X線に比べて他臓器への影響を減らせる。

X線治療と粒子線治療の違い (兵庫県立粒子線医療センター)

重粒子線はより重い粒子を使うことにより、細胞を殺す作用が強いという。

これは正常細胞への影響も大きいが、他の放射線治療では十分な効果が得られない場合には有効なこともある。


2001年の開設当初はこれらの治療ができる施設は世界的にも珍しかった。

当時は粒子線治療も実績が少なく、健康保険適応の治療がなかった。

先進医療に指定された治療はあったので、それで実績を積みながらやっていたわけですね。

先進医療はその治療自体は健康保険の適用対象外で全額自己負担だが、

それ以外の保険適用対象の部分には健康保険が適用できるものである。

将来的な健康保険適用に向けて、効果を測る目的で指定されるのが通常である。

それで効果が認められれば健康保険適用になるわけである。

というわけで2016年以降順次、粒子線治療が健康保険適用になっている。


そうしたら光都で陽子線・重粒子線治療を受ける人が増えるかと思ったが、

治療ニーズが増えれば対応施設も増えていくものである。

近畿圏より西に限ってみても……

  • 九州国際重粒子線がん治療センター(鳥栖市) (2013年)
  • 岡山大学・津山中央病院 がん陽子線治療センター(津山市) (2016年)
  • 大阪陽子線クリニック(大阪市) (2017年)
  • 神戸陽子線センター(神戸市) (2017年)
  • 大阪重粒子線センター(大阪市) (2018年)
  • 高清会陽子線治療センター(天理市) (2018年)
  • 京都府立医科大学附属病院 永守記念最先端がん治療研究センター(陽子線)(京都市) (2019年)

といった具合ですね。ちなみにここ以外は重粒子線と陽子線で別々の施設になっている。


特に影響が大きかったのが 神戸陽子線センター と 大阪重粒子線治療センター の登場である。

神戸陽子線センターは兵庫県立粒子線医療センターの付属施設で、

ポートアイランドの兵庫県立こども病院に隣接したところにある。

この特徴から 小児がんを注力分野としているが、大人の治療もやっている。

大人については入院が必要な患者、重粒子線治療を行う患者は光都で行うが、

逆に言えば陽子線治療で通院の患者はポートアイランドでやることが多いと。

一方の重粒子線治療にしても大阪都心の大阪重粒子線治療センターで受けられるようになった。


そもそもなんで光都なんて山奥に粒子線治療の施設ができたのって、

粒子線を作るための加速器がすごい巨大だったからだけど、

これが小型化されたことで都心立地の施設もできるようになったと。

採算面でも保険適用によりある程度まとまった需要が見込めるようになった。

それもひとえに兵庫県立粒子線医療センターが20年ほど積み上げてきた実績があってのことである。

そして25年も経てばありとあらゆる設備が老朽化、更新には多額の費用がかかる。

ここでポートアイランドや大阪の施設にバトンタッチという考えは合理的に思える。


ただ、陽子線治療については同じ組織の中で継続はできるが、

重粒子線治療について兵庫県ではやらなくなるということで、

長年にわたって積み重ねてきた体制が失われることは懸念ではある。

陽子線治療にしても神戸陽子線センターの機能強化をするとしても、

それが完成するまで光都の施設を持たせられるかが微妙な状況。

おそらく治療を受ける手段がなくなるということはないのだが、

継続性などの観点ではかなり課題があるのも現実である。


余談ですが、光都というのは 上郡町、佐用町、たつの市(旧新宮町)にまたがるのだが、

いずれの市町でも町名は「光都○丁目」である。

施設によりどの市町に属するかまちまちで、粒子線医療センターは たつの市 、

SPring-8は玄関があるのが佐用町(他の市町にもまたがる)、

兵庫県立大学 播磨理学キャンパス は上郡町といった具合である。

ただ、どの市町であっても光都の小中学生は播磨高原東小学校・播磨高原東中学校に通学する。

市町の名前で書かれると全然違うように思うけど、実態はあまり差がないと。

どの市町の中心から見ても遠いってことなんですけどね。

道路交通の面では相生との往来が便利なようだが、それも大概遠い。

自転車は通行可を使うように

先日、東京に行ったとき、上野→秋葉原と歩いていたとき、

上野二丁目の商店街の入口に 歩行者専用+「自転車は通行可/17-6」とあった。

以前なら「自転車を除く」だったが「自転車は通行可」に順次変更されているよう。


そもそも 歩行者専用+「自転車を除く」ってなんだよという話ですが。

歩行者専用+自転車を除くの意味

歩行者専用の標識は通行止め標識の一種と規定されている。

実は赤丸に斜線の「車両通行止め」と通行止めの効果自体は同じである。

ただ、「歩行者専用」の標識がある場合、「歩行者の通行の安全と円滑を図る」となり、歩行者は端によって歩く義務がなくなる。

東京都では歩行者専用+「自転車を除く」の組み合わせを多用しているが、

これは普通自転車以外の自転車が通行できないことを明示することと、

歩行者最優先であることを示すことを目的としているそうである。

他府県だと 自転車・歩行者専用の標識を使ったり、

歩行者専用や自転車・歩行者専用に「軽車両を除く」を付けたり……


でも、歩行者専用に「自転車を除く」って直感的ではないよねと。

こういう疑問は今に始まったことではないと思うのだが……

この状況が変わるきっかけとなったのが特定小型原動機付自転車(特定原付)の制度だった。

標識令では特定原付について、「車両の種類」標識では普通自転車と同様に扱う、

ただし特定原付について別に示している場合はその限りではないとなっている。

このルールにより標識を書き換えなくても、車道上では特定原付は自転車と同じ走り方になるわけですね。


ただ、ここで特定原付について別に示す方法ってどうするんだろう? と気になるわけですよね。

普通自転車は規制対象だけど、特定原付は規制対象外というならば、

「自転車」「特定原付を除く」を区分線を引いて並べればよさそうだが、

そもそも「自転車」なんて補助標識はそうそう見ない。

(京都で歩道上の駐輪場に駐車可+「自転車」というのは見たことがあるが)

やはり圧倒的に「自転車を除く」なんですよね。

普通自転車は除くが、特定原付は規制対象ってどう書けばいいんだ?


この疑問に対する答えは「特定原付は通行不可」と併記することだった。

パーソナルモビリティ安全利用官民協議会 資料(pdf) (警察庁)

ここでは「自転車を除く」に「特定原付は通行不可」を併記しているが、

「自転車は通行可」「特定原付は通行不可」のセットの方がわかりやすい。

という流れのような気もするんだけど、どうなんでしょうね。

もっとも今のところ「特定原付は通行不可」のように特定原付に別の規制をする標識はないと思うが。


この「○○は通行可」「○○は通行不可」という表記、他にも拡大するんだろうか?

歩行者専用、自転車・歩行者専用の標識では広く活用できそうだけど。

「軽車両は通行可」「自転車・居住者用車両は通行可」とか。

それ以外の規制に対して「○○は通行可」「○○は通行不可」を使えるのかは定かではない。

一方通行とかは従来通りの「○○を除く」でいいんだろうけど、

一方通行出口の進入禁止は「○○は通行可」の方がわかりやすい気がする。


標識というのも少しずつアップデートされていて、

外国から来た人が理解しやすくなるように一時停止標識に「STOP」と書かれたり、

歩行者対象の標識ということで小学生以下でもわかりやすいよう、

歩行者横断禁止の「横断禁止」が「わたるな」になったり……

この「自転車は通行可」も同じような話ではあるのだけど、

問題は古い標識の取り替えペースは地域差がかなりあること。

東京都はかなり取り替えペースが早いのだが、これは珍しくて、

錆びた標識、色褪せた標識が残っているところは多いですよね。

なので、このあたりのアップデートを実感出来ない人が全国的には多いんじゃないかと。

ソユーズと日本画の戦争記録画

この前に東京に行った時に、北の丸の東京国立近代美術館に行こうと思ったが、

日曜で夜間開館日じゃないとなれば時間切れだなというわけで、

日を改めて出かけようとしたが、それ1つだけでは面白くない。

というので、そういえば……と日本科学未来館に向かうことに。

遠回りルートを取る ゆりかもめ の遠回りした先、テレコムセンター駅で下車。

ゆりかもめの車窓から見ると変な形の建物は多いが、駅の隣接地にあるテレコムセンタービルも変な形である。


日本科学未来館では「深宇宙展」という特別展をやっている。

言うほど深宇宙か? ほぼ火星程度までの話だから宇宙では近い方では? と思ったけど。

目玉の展示物としては前澤友作氏蔵のソユーズの帰還モジュールとパラシュート、

はやぶさが持ち帰ったイトカワの砂粒、はやぶさ2が持ち帰ったリュウブウの砂粒などか。

前澤さんは巨額の費用をかけ、国際宇宙ステーション(ISS)に行っている。

このときに帰ってきた 帰還モジュール とそこから開いたパラシュートを所蔵しているらしい。

なんでそんなものを所蔵しようとしたのかはよくわからないけど、

大気圏再突入で焦げ焦げになった機体表面などは見所である。


常設展示も見られるので見ていくかとやってきた。

いろいろなテーマの展示があって、例えば量子コンピュータの展示など、

最先端の科学を知るきっかけにして欲しいという意図は感じる。

とはいえ、実物とかはあんまりないんだよな。

そんな中で充実しているのは宇宙開発の展示物で、ISSで使われているいろいろなものや、

H-IIA、H-IIBロケットで使われていたLE-7Aエンジンとかありましたが。

なかなか難しいのはそうなんでしょうけど、現物を見てこそ博物館とも思うので。


そこから北の丸公園に行くのにどうするのかと。

新橋駅からそう遠くはないとは言えるのだが、電車だとどうにも遠回り感。

かといって歩くにも遠い。どうしたもんかなぁと思ったところで、

そういえばLUUPの30分無料クーポンがあったなと、ステーションを探すと、

竹芝駅付近で乗って、パレスサイドビルに返却できると判明。

(竹芝駅なのはゆりかもめの運賃が竹芝までだと1ランク安いから)

30分はギリギリかな? と思ったが、本当にギリギリだった。

今日の電動キックボードは快適だったが、定価だと30分乗ると650円もするんだよな。

電車の方がはるかに安いわ。ステーションの場所は便利なんだけどね。


コレクション展を見るが、普段とはけっこう並びが変わっていた。

普段、戦争記録画が多く展示されている展示室が、戦時中の他の作品になっていて、

その代わり、日本画を集中して展示しているところには戦争記録画が並んでいた。

解説にも書いてあったが、日本画の戦争記録画もあるんですね。

アメリカが戦利品として持ち帰った後「無期限貸与」で戻ってきた経緯は同じである。

普段あまり展示されていないので、夏の日本画は面白くないと思ったのか、

戦時中の日本画を集中展示していたようだ。それは珍しいですね。

これも歴史ということだが、臨場感という点では西洋画に分があるのは言うまでもない。

あとは戦費に充てるために描かれた日本画ですね。


というわけで夜間開館日をフルに生かした1日だった。

徳島にバイクを持って行く方法

久々にマチ★アソビに行こうかなと思って先週末に準備に着手した。

毎度のことだが宿には困るのである。

まぁ鳴門なら取れるので列車で往来するならそれでもいいのだが、

バイクを持って行くならそこにこだわることもなかろうと。


松茂か小松島かというので、最初は松茂かなと思った。

松茂は高速バスで徳島と往来する人にはバス停があるのでよくご存じでしょうが。

あるいは徳島空港があるところですね。

ここだと列車というわけにはいかない。バスはあるけど。

ただ、結果的には小松島ということになった。こっちの方が総合的に近いという判断である。

これだと冷静に考えれば列車で往来でもよかったのかな。


しかし、徳島にバイクを持って行くというのが少し問題である。

東京と徳島を往来する手段として主なところは、徳島空港まで飛行機で飛ぶか、

新神戸駅あたりまで新幹線で行って淡路島経由のバスに乗るか。

折りたたみ自転車のように運べるバイクではあるが、

飛行機に乗せるのは難しそうだし、バスのトランクも載せられるか不安がある。

かといって岡山経由で列車で行くのは遠回り過ぎる。

というところで使えると考えたのが和歌山経由のフェリーですね。


和歌山~徳島をフェリーというのは、高速道路を走れない原付・自転車の往来手段としても一般的な方法である。

明石~淡路はジェノバラインの小型フェリーまたは高速船(自転車のみ)で往来できるが、

淡路島~四国を渡るルートがないので淡路島経由は使えない。

自走にこだわれば しまなみ海道 になるが、これは遠すぎる。

今回は折りたたみということで船内に手荷物として持ち込むので、

車両甲板に特殊手荷物として積載するわけではないが事情は似ている。


これはこれでよかったが次の問題は和歌山との往来である。

徒歩客は 好きっぷ を使うと南海電車の運賃が実質無料になる。

クレジットカードのタッチ決済で南海電車とフェリーをともに利用すると、

それで自動的に好きっぷ相当の運賃になるので楽ですね。

ただ、新幹線からの往来を考えると、うーん……となってしまった。

和歌山に新幹線で行く場合の最寄り駅は当然新大阪駅である。

ここから南海電車に乗り換えようとすると、御堂筋線に乗るのが一番楽に思える。

ただ、新大阪も難波もけっこう乗換が遠いんですよね。

そこをあのクソ重いバイクを担ぐのは勘弁してくれと。


南海電車にこだわらないなら楽なのはくろしお号ですね。

くろしお号は新大阪まで乗り入れてますからね。新幹線乗換なら最良である。

好きっぷの権利は捨てることになるし、特急料金もそこそこするが。

和歌山~和歌山港については自走での移動になるが、距離はそう遠くない。

というわけでこのルートで金曜夜に徳島入りする。


土日をマチ★アソビを楽しんだ後は関西の他のところへ向かうため、

月曜5:30発のフェリーに乗って、今度は南海電車で移動する。

というわけでこちらは好きっぷの権利を活用できるつもり。

ただ、5:30の船に乗るように港に着くということは相当早起きにはなる。

仕方ない。前日中に動くよりはこっちの方が楽だろうという判断である。

船に乗ってしまえば少し休めるのでね。


マチ★アソビなんだから徳島に滞在して参加できるといいんだけど、出遅れると難しいですね。

バイクを持って行くと列車の時間に関係なく往来できるのはよいが、

どこにバイク置いとけるのかは考えとかないといけないな。

自転車みたいなものなので、あまり厳しく言われない気もするが。

そうでなくても原付一種ですから、停められないということはまずないけど。

国際園芸博覧会は万博か

今週は職場であれやこれやとバタバタしていた。

前に話題にしたRaspberry Pi Picoが届いて作り込んでいたけど、

最初はいろいろのたうち回りながらだったが、やりたいことはよく実現できたはず。

Raspberry Pi PicoのPIO


前に横浜に行ったとき、横浜駅の各所に2027年のGREEN×EXPOの宣伝が貼られていた。

これは大阪・夢洲の国際博覧会が注目を集めている中で、

2027年に横浜でも「万博」がありますよというアピールなのだが、

果たしてこれは万博なのだろうか?


2027年、横浜・上瀬谷で予定されているのは国際園芸博覧会である。

この国際園芸博覧会というのは制度的にはけっこう複雑である。

そもそも園芸博覧会については国際園芸家協会 (AIPH)という団体がある。

このAIPHでは園芸博覧会の形式として下記の類型を定めている。

  • International Horticultural Exhibition (A1)
  • International Green Exhibition (B)
  • International Horticultural Show (C)
  • International Horticultural Trade Exhibition (D)

いずれも国際園芸博覧会ということにはなるが、その規模が異なる。

1990年に大阪・鶴見緑地で行われた花の万博はA区分、

2000年に淡路島で行われたジャパンフローラ2000、2004年に浜松で行われたパシフィックフローラ2004はB区分にあたる。


もう1つの観点としてBIEの認定博、かつての制度では特別博というのがある。

これは何らかの専門分野を決めて行う博覧会で、

1975年の沖縄海洋博覧会、1985年につくば市で行われた国際科学技術博覧会がそれにあたる。

このタイプは外国館を建てるのは主催者の役目となっており、

2005年の愛知万博は制度の変わり目で特別博として申請した兼ね合いから、

外国パビリオンはセルフビルド方式のところはなかった。

セルフビルド方式だからこそ

で、この専門分野の1つとして園芸というのもあるんですね。


AIPHの国際園芸博覧会のA区分に該当する場合、BIEの認定博として開催することが可能であり、

2027年の国際園芸博覧会はこの形で開催される。

日本では1990年の花の万博以来のこととなる。

ただし、BIEの認定博とするためにはBIEの登録博と被ってはならないというルールがある。

そういう制約も満たした上で開催することが出来ると。


このため、現在開催されている国際博覧会と比較すると、

まず外国政府の出展だが、これは相当数見込めるであろうと。

出展形態は建て渡しということになる。庭園がメインではありますが。

国際色豊かであることに疑いはないが、外国館の形は大きく異なるだろう。

主催者・政府などで庭園や屋内展示(温室?)などをやる。

この辺はいかにも園芸博覧会というところである。

あわせて国内の民間パビリオンも出る。

ここはわりとこれまでの万博とも似ているところかもしれない。

外国館は建て渡し、主催者・政府などはほぼ庭園であるが、民間パビリオンはその限りではないかもしれない。


前に「国内パビリオンの先進性という点では、愛知万博がかなり分があった。」と書いたが、

上瀬谷の国際園芸博覧会がどれだけ盛り上がるかは国内パビリオンにかかっているのではないかと思う。

そのためには国内の機運醸成が重要。

ちょうど大阪・夢洲の博覧会もあるので乗っかれるところは乗っかると。

国際園芸博覧会としては最もハイレベルなものではあるものの、

それは今回の夢洲のような国際色とはまた異なるものであることは理解するべきである。

一方、民間パビリオンは夢洲のリバイバルのような形でやろうかと考えているところもあるかもしれない。

リングの外のアフリカレストラン

夢洲の万博には3回(うち1回は夜間券)で行っているが、

パビリオン巡りするがあまり夕食を食べ損ねることばかり……

で、それ以外だとパビリオンで食事を買って食べることが比較的多かった。


今は消費税課税事業者は適格請求書を発行する義務がある。

このため普段受け取るレシートには登録番号が記載されている。

万博会場でも国内企業が運営している店舗では登録番号と発行者名の書かれたレシートが出てくる。

ただ、外国パビリオンの店舗というとそうとも限らないんですよね。

マレーシア館とオランダ館のレストランで発行されたレシートはいずれも登録番号なしだった。


ところで外国パビリオンのレストランってどういう運営体制なんでしょうね。

直近の国際博覧会の日本館では日本の外食チェーンが入居していた

前回のドバイだとスシローが入居していた。今回も万博会場内に店舗を置いてますが。

その前のミラノでは吉野家などが入居するフードコードを構成していた。

このあたりは日本の外食産業の外国進出を後押しする意味合いが強かったのだろう。

今回の大阪でこういうパターンあったのかな?

近いかな? と思ったのがTECH WORLD館の神農生活かな。

TECH WORLDは名目上は国内パビリオンなんですが。(cf. かえってきた中華民国館)


日本のレストランに入居してもらっている国もあるようで、

「外万博グルメ」なんてまとめている人もいた。

この場合、既存店舗の支店のような形で会場内店舗を運営していることもあり、

こうなると課税事業者として適格請求書が発行されることになる。

大概の外国料理の本格レストランは日本国内にあるわけですからね。

あと、これはよくわからなかったけど、シンガポール館はJTBの名前でレシートが出ていた。

おそらくパビリオンの運営を一括して受託しているのだと思うが、そういうのもある。


で、外国パビリオンのレストランはそうだよねという話なのだが、

万博に行った人が昼食のレシートを晒していて、

それが西ゲートエリア、リングの外側の「アフリカンダイニングホール PANAF’」だったが、

登録番号が書いていなくて、え? そうなの? と驚いた。


このレストランは日本のアフリカ人団体が経営しているらしい。

万博のために立ち上げたレストランである。ゆえに課税事業者ではないと。

で、アフリカ諸国は万博にも多く出展しているが、大概はコモンズでの出展である。

コーヒースタンドをやっているブルンジのような例外はあるが、

コモンズではレストランなどとてもできたものではない。

タイプBでの出展もあるがそこでレストランやってるのもないか。

この結果、PANAF’は万博会場内で唯一のアフリカレストランとのことである。

いわば食のアフリカ合同館とでもいうべきものである。


リング外の店舗としてはかなり異色の存在であることは確かなようである。

外国料理の店舗もそれなりにあるが、日本である程度実績のあるところが多いように見える。

外国パビリオンのレストランはいかにも本格的っぽいが、

受け入れ体制が脆弱なところもあり、けっこう難しいんだよな。

そういうところではリング外の外国料理のレストランもけっこう重要な役目はあると。

ましてやパビリオン内にレストランがない国は……

そういう意味ではPANAF’ってすごいレストランなんだなと思った。

17話欲しいので映画館で稼ぐ

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」のTVアニメを見ている話は以前書いた。

わたなれはBL作品を参考にした?

12話で原作の概ね3巻までの内容をやって終わりだと思ったのだが……

最後に13~17話の制作と映画館での先行公開が発表された。

続編・全5話の制作およびTV放送決定!!11月21日(金)より特別編集版を全国劇場公開! (TVアニメ わたなれ)


元々どこまでやるんだろうという話はあったんですよね。

4巻までできると収まりがいいねという話は当初から言われていた。

一応、5巻までが第1シーズンということにはなっているのだけど、

5巻は6巻以降のストーリーへの繋ぎの意味合いも多いので、

とりあえず4巻相当まで出来れば一段落といってもよいのだろうと。

ところが1巻相当の話にTVアニメ1~4話を費やしてしまい、

このペースでは12~13話程度でできるのは3巻ぐらいまでだろう。

それでも一応話にはなるけど、ちょっと残念ではないかと指摘されていた。


ただ、詰めて4巻程度まで入れるというのは難しいことも見えていた。

というのもこのTVアニメ、やたら早口のシーンが多いのである。

これは作品のコンセプトに合う面もあるが、そうはいっても限度がある。

シーンの取捨選択は相当なされている中で、これ以上のスピードを求めるのは難しい。

というわけで3巻相当で終わりか……と誰もが思っていたわけだ。

確かに12話での終わりは3巻相当なので全くその通りなのだけど。


ただ、実はその先に5話分のストーリーを残していたんですね。

これで小説の4巻相当までやってしまうということである。

とはいえ現時点では放送枠がないのか放送時期は未定、

現時点でわかっているのはこれを編集したものを今年11月21日から映画館で上映することである。

あくまでもTVアニメの13~17話なんですよね。

それを当座は映画館で上映するという扱いになる。


しかし考えたもんだなと思った。

TVアニメもそれだけではなかなか金にならないという話が合って。

稼ぎ方の1つの方策として映画館での先行上映があると。

アイドルマスターミリオンライブとシャイニーカラーズのTVアニメ、

いずれも3回に分けて全話分、映画館での先行上映が行われたんですよね。

当然TVでの放送はされるのだが、そのときにはすでに全話知っている人がいると。

変なやり方だと思うんですけどね。ただ収益面では大きな貢献だったのは言うまでもない。


この方法はもともと知名度がある作品だからできること。

ただ、TVアニメの放送により知名度が高まった状態ならば?

放送枠が足らないという問題を、映画館で稼ぐ方法に繋げたわけで、

これは集英社も考えたもんだなと思ったのである。

この辺はやっぱり上手いですね。


純粋に12話とかの続編を作るとすれば、4巻・5巻では足りず、

小説の直近のストーリーなんかも見ながら考えないといけなかっただろうからね。

そうするとやはりだいぶ間が空いてしまうだろうと。

最初から24話程度の構成で考えてゆっくりやる方法はあっただろうが、

それもいろいろ大変なところはあったのだろうと思う。

TVアニメは12話程度でひとまとめにしないと不都合が多いが、

必ずしもそれがよいわけではないということに改めて気づいた気がしますね。


今回は映画館での上映ということで放送枠の問題を回避したわけだが、

1日に複数話放送するというアプローチもあったのでは?

ということで思い出したのが「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」である。

覆面ガールズバンドその2

1~3話が一気に放送されたんだよな。

これは3話かけてもMyGO結成に至らないというストーリー上の都合によるところが大きい。

ただ、このTVアニメシリーズは結局13話構成だった。

なぜかというと、放送枠の後ろを振り返り特番2回で埋めたためである。

振り返り特番を加えると13週かけて放送していたと。

後々の再放送の都合など考えると12話程度の構成は必須だったのだろう。

ちなみにバンドリの過去のアニメでは放送枠の切り替わり時期と放送開始時期をずらすことが行われていた。

これは戦略的なものだったようだが、実写の特番や社内の他のアニメを入れて調整していた。

そんな都合のいい放送枠は取れないってことですね。

ゆうパケットの持ち戻り後

今日は職場の人がえらく少なかったが、そりゃ飛び石の休みは埋めてしまうか。

それなりに仕事は進んだが、まだ課題は多い。


最近、立て続けにゆうパケットが持ち戻りになっている。

1つはメルカリで買ったイヤホンで、ゆうパケットポストminiなんだが、

どうも入らなかったようで持ち戻りになっていた。

なんで? と思ったのだが、ゆうパケットポストはポスト投函できれば厚さ規定はなく、

投函できるポストを考えれば現実的には3cm厚程度までだが、

少し超えても通ってしまうのでポストに投函できずと。


もう1つは、ふるさと納税の返礼品なんですけどね。

これは、KDDIの株主優待の兼ね合いで au PAYふるさと納税で適当な団体に比較的少額の寄付をしたら届いたのだが。

これはゆうパケットのほぼ最大サイズの箱で届いて、

こういうギリギリの寸法で堅いのは投函しにくいのはその通り。


で、書留とゆうパックだと最近は はこぽす での受け取りにすることが多かったのだが、

持ち戻りになった ゆうパケット は はこぽす受け取りの対象外なんですよね。

うーん、再配達に来てもらえばいいが、待つのも面倒だし……

というわけで結局は郵便局に取りに行ったんですけどね。

そういう都合のいいところに郵便局があるからこそだけど。

本来ポスト投函の荷物なので印鑑はなくてよい。


この はこぽす がカバーできない配達物としては、

レターパックなど、書留以外の郵便物もそうなんですね。

レターパックプラスは対面で渡すが時刻指定できないので持ち戻りになることが比較的多い。

こういうのこそ はこぽす で受け取りたいのだが、できないんだよな。


なんでカバーしていないのかよくわからないんですけどね。

書留ができて、ゆうパケット・レターパックができない理由はよくわからない。

なお、はこぽす のサイトにはゆうパケットという名前が出てくるが、

これは通販の配達先として最初から指定された場合は はこぽす が使えるという意味である。

そういえばメルカリで ゆうゆうメルカリ便だとロッカーやコンビニなどを配達先に指定できるんだよな。

その場合はゆうパケットでも はこぽす や PUDOなどを選べる。


というわけでなんでかよくわからない話だった。

そもそも持ち戻りになることが問題な気はするけど。

そういえばアパートに宅配ロッカー付いたんだよな。

あまり使われた試しはないのだが、そういえば郵便局だと指定配達場所の届出が必要なんだったか。

といっても書留以外だと届出しなくても使ってくれるはずなのだが。

どうなんでしょう。ゆうパケットごときで持ち帰りは面倒だと思うのですが。

著作権があって撮影できる作品

のそのそと東京・上野公園へ。

東京国立博物館に興福寺北円堂の仏像が来ているというので、

観に行くかということでやってきたわけである。

東京での展示は修理完了に合わせたものなのだが、

修理自体は興福寺のすぐ隣というか元境内の奈良国立博物館内の修理所で行われたよう。

というか修理後は1回寺に帰っていたらしい。そこを改めて東京に運んできたと。

興福寺北円堂の国宝「弥勒如来坐像」修理終え寺に戻る (NHK)

当然のように全て国宝である。それだけ素晴らしいということだが。


それで東博を出て、まだ少し時間があるかとふらっと国立西洋美術館にやってきた。

OKパスポート見せれば平常展は見られるし……ぐらいのノリである。

額の保存という特集があって、額も保存に値するものは保存するという話だが、

輸送に適さない額の場合、貸出時にはトラベリング額に付け替えるという話があり、

ゆえに美術品の貸出には準備期間が相当かかりますよという話だった。

一般的に絵画の文化財としての価値は額や表装を変えても保たれるが、

額・表装の特徴によってはそれも合わせて価値を持つという話で、いろいろ考えているようだ。


そんなこんなで見ていると、最後の方の展示物の一部に「SNS」に斜線が引かれた表示があった。

カメラに斜線が引かれた撮影禁止というのとは違うらしい。

寄託作品の一部は所有者の意向で撮影禁止になっていることがある。

国立西洋美術館ではあまりないが、寺社が所有だとほぼ禁止ですね。

うーん、一体なんだろうと。存命の作家の作品というわけでもないし……

と没年をいくつか見てわかった。そうか、没後70年経過していない作家の作品、

すなわち著作権の保護期間が続いている作品に付いていたようだ。


著作権の中には複製権・公衆送信権といったものがあるが、

すなわち作品を写真撮影により複製したり、それをインターネットなどで送信する権利は著作権者だけが持っている。

もっともこの件については美術館などの展示物には若干の例外規定もあるのだが。

とはいえ、展示されている作品を撮影する行為も本来は著作権者の許諾を得なければならない。


じゃあ、著作権が存続している作品は撮影させてはいけないのでは? と思ったかも知れないが、

著作権法では私的利用を目的とした複製を認めている。

このため美術館が認めていれば撮影して、個人的に振り返るような使い方は著作権者の許諾なしにできる。

とはいえ、私的複製の範囲を超える使い方はできなくて、

その典型例がインターネットでの送信である。だからSNSに斜線が引かれていたと。


著作権法では展示される美術品についていくつかの例外を設けている。

1つは公衆に開放された屋外や外壁などに設置された美術品については基本的に自由に利用できる。

彫刻を彫刻として、建築を建築として複製する場合や、販売を目的として複製する場合は著作権が及ぶが、

彫刻・建築物を写真に撮影することで複製する行為には著作権が及ばない。

もう1つは展示物を図録に掲載するために複製する行為も認められている。


確かに作品の写真撮影について私的複製の範囲なら、というのはどこかで見たような覚えがあるんだよな。

ただ、そもそも著作権が存続していない場合はそれすら問わなくてよくて、

国立西洋美術館では著作権が存続していない作品が多く、なおかつ写真撮影可能な作品が多いので、

私的複製の範囲に限り撮影可能という作品が特異的に見えるということですね。


これはまた違う話なのだが、図書館で借りた本を、図書館の外で自分でコピーする行為も私的複製の範囲で可能なんですよね。

それを想定して短時間貸し出す制度が大学の図書館にあったんだったか。

図書館内での複製は図書館のルールに従って行わなければならない。

職員が複製するのか、利用者がコピー機を操作するかは館のルールによるが、

図書館での複製ルールによって行うのでいろいろな制約がある。

借りられない本だとそれが唯一の方法なわけで、国立国会図書館なんてその典型ですが。

でも館外に出るとそれは関係なくなるんですね。

それぐらい私的複製というルールは強力なんですね。その代わり用途は限定されますが。