ズボンのまとめ買い

昨日、家に帰ってきて財布とか出そうとポケットに手を突っ込むと何かおかしい。

なんとポケットに穴が開いていた。財布が落ちるほどではないにしても、ずいぶんおおきな穴だ。

これは困った。というのも最近、一気にズボンがダメになってしまったからだ。


褪色、シミ、擦り切れ、ポケットに穴と、ここ数ヶ月で一気にダメになってしまった。

これが何を意味するかというと、まともに使えるズボンが1本だけになってしまったということ。

ちょうど褪色でズボンを捨てたのと同時期に1本買ったんだけどね。

もうこうなってしまうとズボンを買いにいくしかない。


一時期、イオンでズボンを買うことが多かった。安くて品揃えがよかったから。

普段、イトーヨーカドーに買い物に行くので、そこで衣料品を買うことも多いのだが、ズボンの品揃えの悪さには困っていた。

他の衣類に比べてズボンの買い換えが進まなかったのも、普段の買い物の中で買うのが難しかったと。

当然、市内に専門店は多数あるので、買いに行こうと思って出かければ容易に買えるのだが……

ただ、ズボンって長さがピッタリ合わないと裾上げしてもらわないといけない。これに時間がかかるという不都合もある。

その点においてイオンの品揃えの良さは好都合だった。品種数が多いだけではなく、長さのバリエーションも多いから。

そんなイオンが通学路にあった頃は本当に便利だったんだけどなぁ。


ダメになったズボンを見ながら、そんなことを考えていたら、ふと気づいた。

そういえば、明日は30日だからイオンに行けば5%引きで買えるじゃないかと。

少し離れているがイオンモールが自転車で行ける距離にあるので、サイクリングがてら出かけるかと。

こう立て続けにズボンがダメになってしまうと、ズボンは4本ぐらい買わないといけない。

それだけまとめ買いするなら少し遠出しても十分割に合う。


というわけでイオンモールにやってきた。

売り場で物色して、ズボンとシャツを選んで、値段を概算して、WAONステーションでWAONにクレジットチャージして、レジに行った。

WAONなら金額が大きくてもクレジットチャージして支払いとできるから便利ですね。

でも、後で気付いたけど、イオンカード呈示で他社クレジットカードで支払いという手もあったのかも。

実際、イオンカード呈示でSuicaで支払いなら5%OFFになったし。(衣料品を買った後に文具を買ったときに試した)

WAON POINTがスタートする以前は不可だったらしいが、今はできそう。

まぁWAON POINTの消費も兼ねてるからいいか。(cf. WAONの残高が減らないどころか増える)


というわけでこれだけ買えばもう当分は大丈夫でしょ。

同時に買うと、ダメになるのも同時期になるのかもしれないが、それはそのときだ。

有償スタージュエルに限る

「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)で、初めてスタージュエルを買った。

スタージュエルはゲーム内のアイテムで、ガシャを引くなどして使う。

今までアイテム課金制のゲームはいくつか遊んできたけど、実際にアイテムを購入したのは初めてだな。


そもそも、なんでスタージュエルを購入したのかというと、

ゲーム中で使える衣装を販売している「ドレスショップ」では有償スタージュエルしか使えないから。

スタージュエルは購入せずとも、配布されたり、イベント報酬、コミュ報酬でけっこう入手できる。

とはいえ、購入したスタージュエルと、それ以外の方法で入手したスタージュエルはシステム上区別されている。

一部、有償スタージュエルのみ使えるとなっているところがある。

ドレスショップはその1つだが、他に1日1回限定ガシャ(通常250ジュエル必要なガシャを60ジュエルで引ける)や、

不定期に販売されるスカウトチケット(指定のアイドルから希望のアイドルをスカウトできるもの)も有償スタージュエル限りとなっている。


無償でも有償でも一見同じスタージュエルに見えるが、一部使える範囲に差があるわけだが、

そもそもmobage版のシンデレラガールズでは、購入するかしないかの差はもっと露骨だった。

ガチャについて言えば、ゲームのプレイで入手できるガチャチケットを使うガチャと、モバコインを使うガチャでは大きな差があった。

極端な場合はガチャチケットでは限定アイドルは引けない。そこまでいかずとも、限定アイドルの入手はガチャチケットではかなり難しい。

アイテムもイベント専用アイテムは購入以外では十分に入手できない時期もあった。(現在はレアメダル交換で一定個数まで入手できる)

それに比べれば無償スタージュエルと有償スタージュエルの差はそこまで多くない。

1日1回限定ガシャは通常よりお得というだけで無償ジュエル250個を使うものと何の差もない。


そんな中ではドレスショップは特別かもしれない。

ドレスショップは基本的には2500ジュエルで特別な衣装を購入できるものだ。

有償ジュエル限りで2500ジュエルするものの、同時に10回分のガシャチケットを入手できる。(当初はなかったが、後に追加された)

ガシャ10回は通常2500ジュエルだから、有償ジュエル使ってガシャを回す人にとってはタダ同然である。

とはいえ全ての人が有償ジュエルでガシャを回すのかというと必ずしもそうとはいえない。

だから、ドレスショップのためにお金を出してスタージュエルを購入するということに期待しているんでしょうね。


同様のことはスカウトチケットにも言える話だ。

無償ジュエルでガシャを引けるといっても、欲しいSSRアイドルが引けるかというと、なかなか根気がいる。

普段はガシャ10回(2500ジュエル)でSSRが1人も出ないのは普通なのに、スカウトチケットだと希望のSSRアイドルが手に入るんだからね。

なので、普段は買わないけど、スカウトチケットのためにスタージュエルを買うという人もいる。

不定期かつ1人1回限りだが、人気の高いキャンペーンだ。


デレステではガシャを引くのも回復するのもその他アイテムを購入するのもスタージュエルを使うわけだが、

有償・無償ともに共通したアイテムを介するという方式はスマートフォン向けゲームでは広く行われている。

なんでこんな方式を使うのかというと、それはiPhoneのApp Storeの都合だろう。

為替レートは関係ないのに値段が変わる

App Storeではあらかじめ決められた価格の中から価格を選ぶ必要があり、

しかもUSドル基準で、普段は固定レートなのだが、時々見直しが行われる。

日本のメーカーが日本向けに配信するゲームもそこに振り回されることがあり、そのことを書いた記事である。

一旦アイテムを介する背景にはApp Storeの価格設定の自由度が低いというのがあるんだろうなとは思う。


Androidだけのゲームなら都度決済でもあまり問題はないのかもしれない。

でもAndroidもここに振り回されるのが実情で、すなわち欲しい分ピッタリ購入することはできないということ。

今回、結局は9800円で8400ジュエル購入して、それで2500ジュエルの衣装を3組購入した。

すると残りが900ジュエル、これは1日1回限定ガシャで使えば15回分になる。

衣装1組だけなら3200円で2650ジュエルがよさそうと思ったが、これも150ジュエル端数が出る。

今回、当初は2組買おうと思ってたが、5000ジュエルより少し多いのはない。

2650ジュエル×2 か 8400ジュエル(9800円)か、と思ったが、結局は8400ジュエルを買って、

残りどうしようかなと思ったとこで、これもいいなということでポチッとやったのだった。


アイテム課金制のゲームがどうやって売上を上げるかというのはなかなか難しい。

ソーシャルゲームだとランキング報酬のためにアイテムを消費させるとか、ガチャを回させるとやっていたけど、

mobage版のシンデレラガールズはランキング争いが厳しくて、ずいぶんお金を使わないと難しい。

どうしてもこの方法ではお金を使う人と使わない人の差が大きかったんじゃないだろうか。

ただ、最近では薄く広く売上が上がる仕組みになりつつあるのかな? という印象はある。

デレステの1日1回限定ガシャはサービス開始当初からあるけど、その効果で安定して売り上がっているという話もある。

「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」のプレミアムハッピーボックスは1000円で約1ヶ月間にわたって特典が受けられるパックだが、

月額制のネットゲームを彷彿とさせると言われた。基本プレイは無料であることに違いはないんだけど。

大量にガチャを回す人に支えられているのも実情なんだろうが、こういう薄く広く集めるもので底を支えているというのはあるんだろう。

メーデーに行く

昨日、職場で「明日はメーデーだ」「メーデーって5月1日じゃないの?」「東京のメーデーは明日なんだよ」という会話をしていた。

メーデーは本来5月1日なのだが、メーデーの集会は便宜上、今日行われたと。

勤務先では5月1日はメーデーということで休日になっているので、メーデーは5月1日ということは共有されている。

それだけに違和感があるようだが、5月1日は稼働日という職場だって多いんだからね。


メーデーは労働者のお祭り、歴史的にはアメリカで8時間労働を勝ち取った運動に由来するとのこと。

世界的にも5月1日はそんな日で祝日にしている国も多いようだ。

概ね都道府県単位でメーデーの集会が行われるようで、この時期に旅行をするとメーデーの集会と遭遇することがしばしばある。

善光寺に行けばメーデーの参加者が行進しているのに遭遇し、福井駅前でメーデーの集会の準備をやっているのに遭遇し。

県庁所在地レベルの都市ではあるんだなぁと思ってたけど、東京では通例、代々木公園で行われるようだ。


労働組合の職場代表をやってるもんで、メーデーの参加者を募ってくれと言われるわけだが、そんなに参加者が多いわけでもない。

そんな中で他の組合関係者から「メーデー行かない? 自分も行くんだけどさ」と誘われた。

参加すると記念品(というか金券)がもらえるということで、じゃあ行くかと。

メーデーの集会に参加する前に、さらにデモ行進に参加しない? と言われて、

それもそれでいいかということで、参加者リストに自分の名前を書いて渡した。


というわけでデモ行進のスタート地点は西新宿の東京都庁近く。

そこから代々木公園まで練り歩くわけだが……

その経路を考えてみると、西新宿はオフィス街、代々木は住宅地、ってデモ行進のルートにしてはイマイチなのでは?

都市のシンボルロードを歩いて、広い公園などで集会というのがよさそうだけど、実際はそうなっていない。

あまり東京でよさそうなところがないのかもしれない。にしてもイマイチだよなぁ。


というわけで代々木公園に到着してしばらくするとたくさんの労働者が集まってきた。

休日とあって家族連れで参加する人も多い。そんなに面白いもんでもないと思うが、組合員の家族も記念品もらえるし。

会場の外では労働組合や関係する団体(ろうきん など)がブースを出している。

いろいろあるけど、わりと飲食物を売っているところが多いのだが、酒の多いこと。昼から酒でも飲むかって話か。

おもしろかったのが 全日本水道労働組合 が「焼酎(水割り)」を売っていたことだけど、このネタはあまり他の人には刺さらなかったようだ。


目印として各々の労働組合が旗を立てているのだが、まぁいろいろあるもんだなぁと。

そもそも、この大会の主催者は 連合 と呼ばれている日本労働組合総連合会である。

労働組合はそれ自体が労働者の集まりである場合もあるけど、労働組合の集まりも労働組合である。

連合は49の労働組合(産別組織と書いてあるが)を組合員とする労働組合である。(cf. 構成組織 (連合))

この49の労働組合には労働者が直接加入するものもあるが、労働組合が集まって出来たものが大半となっている。

産別組織とある通り、概ね業種別なのだが、歴史的経緯もあるのでそう単純ではない。

メーデーの会場では産別組織ごとに固まって集まっているわけだけど、観察してみるとなるほどなぁと思いますね。

加入している労働組合の加入している団体は製造業を対象としているが、広く製造業を対象とする団体はいくつもある。

そんな中でなんでここなのかなぁと思うんだけど、周りを見渡してみると、なんとなく納得が行った気がする。


大会のハイライトは来賓としてやってきた知事の写真を取る労働者たちの姿か。

労働組合の関係者、その他来賓の人が、それぞれスピーチして、最後に「がんばろう三唱」で終わると。

来ていた家族(この人も労働者ではあるのだが)が「なんで『がんばろう三唱』なんだろう?」と疑問を口にしていたが、

今まで、労働組合の活動に関わった感想として「飲み会で一本締めで終わるのと似たようなものでは?」と。その程度の話。

参加者が結束してやることなんて最後の「がんばろう三唱」ぐらいで、あとは話を聞いてるのかも怪しい。

そもそも野外でやってるから聞き取りにくいし。


デモ行進とか式典のアピール効果は怪しいが、労働者が集まっているという事実だけが重要なのかも知れない。

労働者のお祭りという観点では、昼間から酒飲んで食ってやってるなぁというぐらい。

終わって早々に会場を去ったから、その後でやってるイベントはさほど注目してなかったというのもあるが。

ただ、人の数だけは多いので、代々木公園最寄りの原宿駅付近の混雑はひどかったようだ。

あの駅は明治神宮の最寄り駅とは思えない貧相な駅だから当然だと思うが。(改良工事が完成すればある程度解決しそうだが)

僕は西新宿から歩いて来て、終わってから渋谷方面に消えたから関係なかったけどさ。

マイコンはタイマだらけ

古い製品の再設計のためにマイコンのペリフェラルを調べていた。

この機能を実現するにはこのペリフェラルをこの設定にすればいけるぞとか調べてたと。

「このマイコンだとこの設定できないのか!」ということで、代替策を考えないといけないなんてことも起きたけど。

元々あまり期待してなかった機能ではあったけど。


それはそうとして、マイコンのデータシートを見て思ったのは、タイマが大量に積まれているということ。

同種のタイマが複数個というのもあるが、何種類ものタイマがあるんだよね。

タイマと一言で言うが、それぞれ想定されている用途には違いがある。

でも、このタイマでも、このタイマでもできるという用途はそれなりにある。

例えば、定周期での割り込みはほとんどの種類のタイマでできる。


マイコンを使ってあれこれやったことがある人にとってはマイコンのタイマってどんなか分かるだろうが、

知らない人からすれば、タイマなんて時間を計るだけでしょ? とも思うかも知れない。

ところが時間が関わるものはほとんど全てタイマの世話になるわけだから、その用途はかなり多い。

何種類ものタイマがあるというのも、タイマの用途の多さを表している。


おそらく一番特殊なタイマがウォッチドックタイマ(WDT)だろう。

WDTはプログラムの暴走を検出するために使われる、いわば最後の砦である。

WDTはタイムアップするとマイコンをリセットするなどするタイマだ。

WDTを使うシステムでは、定期的にWDTをクリアするプログラムを作っておく。正常に動いているときはWDTがタイムアップすることはない。

ところが何らかの理由でプログラムが暴走するとWDTがクリアされなくなり、指定時間経過するとWDTタイムアップで検出できる……ということを期待している。

本当にプログラムが暴走するとWDTのクリアが行われなくなり、WDTタイムアップでリセットが飛ぶのか?

疑うとキリがないが、WDTはプログラムの暴走を検出する手段として広く受け入れられている。


マイコンのタイマで使う機会が多いのが、PWM出力 と タイマ割り込み だろう。

PWMはパルス幅変調、ONとOFFの時間の比で情報を伝達するということで、モーターの制御とか、その他いろいろな用途で使われる。

タイマレジスタに周期32μs、ON 4μsのように指定するだけで、以後はプログラムで操作せずともその波形が出力され続ける。

レジスタにセットさえすればプログラムで操作しなくていいから、かなり高速な出力もできる。

タイマ割り込みはタイマをスタートさせてから所定時間経過したら割り込みを発生させるということ。

割り込みは実行中のプログラムを中断して、他の処理を割り込ませるということ。割り込み処理が終わったら元のプログラムに戻る。

普段の生活でもキッチンタイマーをセットして、キッチンタイマーが鳴ったら他の作業をしにいくということがある。まさにそういうこと。

マイコンの用途からして、定周期での処理が多い。例えば2msおきに入力を読み出して処理するとか。

そういう処理は、タイマで定周期で割り込みを発生させて行うのが通常だ。マイコンの動作の基本を形作るのもタイマだ。


あと、それ自体はタイマじゃないけど、ADコンバータとかも内部にタイマを備えてるよね。

サンプリング時間とか指定してそれに応じて動くわけだから。

そんなことを考えるとマイコンのペリフェラルってタイマの塊だよなと。

そもそもタイマと言われているものも数が多いし、それ以外にもタイマ要素を備えたものは多いと。


過去のいくつかの設計を参考にしながら、これはこのタイマをこの設定にして……とか考えていたんだけど、選択肢多いよね。

今まで仕事で、どのタイマをどの機能に割り付けてということはやってこなかったけど、わりといろいろある。

逃げ道があるようであまりない

昨日~今日の夕方にかけて近鉄南大阪線のあべの橋~河内天美が運休になっていた。

原因は大和川を渡る橋が傾き、レールに歪みが発生したため。

どうも橋の改良工事のためにレールにセンサーを付けてあったらしく、それで歪みを検出できたよう。

おかげで脱線などの事故にはならなかったわけだけど、運休となれば利用者には影響が大きい。

長期戦も覚悟したようだが、結果的には翌日中に復旧ということでなにより。


運休区間以外は基本的に平常通りの運行だったよう。さすがに特急は運休でしょうが。

とはいえ、あべの橋~天美が運休では大阪市内にたどり着けない。なので迂回が必要となる。

奈良県内について言えば、近鉄大阪線への迂回を選ぶ人が多かったのではないだろうか。

元々、奈良県内の南大阪線・吉野線沿線の人は目的地によって南大阪線と大阪線を使い分けることも多いと聞いている。

吉野線から南大阪線で大阪に行けば乗り換え無しだが、大阪線だと乗換2回と聞くとめんどくさいが、所要時間はそこまで変わらない。

その先も南大阪線と大阪線は遠くても3km程度の距離で平行して走っている。場合によっては使い分けも可能な距離感だ。

さらに最も近接する 二上山駅(南大阪線)と二上駅(大阪線)について言えば1kmを切るほどで、徒歩での乗換も現実的に見える。


奈良県内はそれでよいが、問題は大阪府内だ。

特に南大阪線は大阪府内の利用者が多い路線なので、影響が大きい。

この運休区間を見て真っ先に思い浮かぶ迂回ルートが道明寺線を経て柏原でJRと乗り換えるというルート。

これだとそこまで遠回りにはならないのだが、大きな問題があって、それは道明寺線の輸送力が低いことだ。

今回の運休を受けて近鉄は道明寺線を可能な限り増発した。ところが2両編成の電車が15分間隔で行き交うだけである。

道明寺線は全線単線で行き違いができない上に、全駅のホームが2両編成より長いと停車できない。

ゆえにこれが最善策なのだが……さすがにこれでは大混雑で乗り切れない。

さらに昨晩は柏原駅で接続するJR大和路線が事故のため一時運休となり、なかなか目論見通りに行かなかったようだ。

ただし、JRが運休としても近鉄大阪線の堅下駅が柏原駅に近い(徒歩10分程度)なので、依然として重要な迂回ルートだ。


では、他にどんな迂回ルートが想定されるかというと、1つは南海高野線への迂回だ。

河内長野駅で近鉄と接続するので、この付近であれば南海への迂回は選択肢に入る。

柏原経由があの有様なので、こっちの方が手堅いという話もあった

ただし、柏原経由に比べるとかなり遠回りになるケースが多い。

もう1つが御堂筋線への迂回だ。

天美駅と御堂筋線の北花田駅の間は2kmと比較的近い。これを利用した迂回ルートもあった。

あまりおおっぴらにはされてなかったけど、北花田~天美で代行バスが走っていたようで、これを使う人もいたようだ。

とはいえ、代行バスも限りがあるので、これもひどい混雑だったようだが。両駅間は歩けなくもないが、ちょっと遠い。

でも、近鉄以外の交通機関がほとんどない松原市内からだと、これがほぼ唯一の手段だったのかも。


というわけで大阪府内の南大阪線は迂回路があるようであまりないということで大変だったようだ。

道明寺線は普段から2両編成の電車が行ったり来たりというのどかな路線だが、本気を出してもそれなんだよね。

ここがもっと人を運べればよかったんだけどね。

せっかく近鉄が動いていても、逃げる先が柏原と河内長野ぐらいしかないとなかなか厳しい。

本当に他に徒歩乗換が現実的な駅ってほとんどない。強いていえば北花田~天美ぐらい。


そう考えると奈良県内は近鉄・JRがメッシュ状に走っていて、迂回ルートには事欠かないんだよね。

大阪線の支障時は奈良線(西大寺経由)または南大阪線への迂回、奈良線の支障時はけいはんな線またはJR大和路線への迂回が定番ですかね。

その他、普段はあまり乗換に使われないが近接している駅も多くある。最初の方に書いた二上~二上山もその1つだけど。

大阪府内であっても、東大阪・八尾・柏原あたりはJRと近鉄、近鉄と近鉄の他路線で近接している例も多い。

比べると大阪府内の南大阪線沿線の逃げ道のなさがよくわかる。普段はトラブルの少ない路線らしいんですけどね。


ちなみに2両編成しか走れない道明寺線だが、ここって近鉄の路線の中ではもっとも早く開業した区間なんだよね。

この区間の開業は1898年、当初は蒸気機関車が走っていたという。

近鉄の創業が1910年とされているがそれより古い。南大阪線は後で買収した路線だからこういうことが起きるんだが。

南大阪線のルーツは 柏原~道明寺~古市~河内長野 という路線だった。当初は大阪市内へは柏原で乗換だった。

その後、自社で大阪進出を目論見、あべの橋~道明寺 を開業させた。これが現在の南大阪線につながる。

このとき残された支線が道明寺線だったってわけ。周辺の路線に比べて貧弱なのはこういう経緯があると。

この付近で大和川を渡るという点では貴重な路線なのだが、いかんせんメインルートではないので普段の利用者はそこまで多くもない。

トラブル時や花火の多客時のことを考えれば、せめて増結できればよかったのだが。ホームを伸ばすのは難しいんですかね?

同着なんてアリ?

先週、TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」のことを話題にした。

かつては出ようもなかったレース

エルコンドルパサーが日本ダービーへの参戦を宣言し、主人公、スペシャルウィークらとの対決になったという話。

ウマ娘のキャラクターは実在した競走馬がモデルとなっているが、

現実のエルコンドルパサー号は外国産馬ということで当時、日本ダービーには出られなかった。

でも、作中では外国産馬に対する制限が全くなくなった現代の日本ダービーに準じて参戦を選んだという話。


そんな対決が描かれたのは今週放送の第5話、

そんな対決は……というと、スペシャルウィーク と エルコンドルパサー が同着という結果になった。

すなわち、2人がともに日本ダービーで優勝するという結果になったと。

え!? そんな結果ありかよと思ったけど、競馬で同着というのは稀にあることらしい。


同着というのは、どちらの馬が先にゴールしたか分からないということ。

当然、きわどい勝負であれば写真判定を行うわけだけど、それでも判定がつかないことが稀にあるらしい。

人間の陸上競技でも稀にあって、1/1000秒未満の差の場合は同着にするルールになったらしい。

競馬の場合、同着にする基準は明確ではないが、少しでも差があることがわかれば準位を付ける方針ではある。

にもかかわらず同着ということが時々発生するらしいんだよね。

中央競馬で年間80レース前後発生しているらしい。週末ごとにどこかの競馬場で1~2回程度発生している計算になる。(ただし馬券に関係があるとは限らない)


なんで競馬で同着がそれなりに発生するのか?

明確な理由はわからないけど、きわどい差の場合「首の上げ下げの差」なんて要因で言われることもあるらしい。

競馬では体のどこかがゴールラインを横切れば、それでゴールということになる。

陸上競技だと胸がゴールラインを横切ったときにゴールだから、ゴール付近で手を伸ばしても無駄で、胸を突き出すような姿勢で入ることが普通で。

馬の場合、体のどこが最初にゴールを横切るかというと首なのだが、走っている間、常に動き続けている首の上げ下げの影響が見えてしまうと。

そういう事情を鑑みると、人間の陸上競技に比べると、ゆらぎが大きいのかなという気はする。

写真判定に使う決勝写真は複数の角度から撮影しているようだが、ゆらぎがあるとどちらが先とも判別が付かないことも起きるのかも。


それにしても、なぜ同着という描き方をしたのか。

モチーフとなったとされる1998年の日本ダービーはスペシャルウィーク号が2着と5馬身差を付けて優勝している。

一方で後にエルコンドルパサー号とスペシャルウィーク号は同じ東京競馬場の芝2400mのコースで対決し、こちらはエルコンドルパサー号が勝利している。

このときの勝ち負けを単純にあてはめれば、スペシャルウィークはエルコンドルパサーに負けるとなりそうなものだが、

タイムを見てみると、実は日本ダービーでスペシャルウィーク号が優勝したタイムと、エルコンドルパサー号がスペシャルウィーク号を負かしたタイムはほぼ同じ。

どっちかというとスペシャルウィーク号の方がわずかに早かったぐらいらしく、最善の勝負をすれば、どっちが勝つかもわからない。

とはいえ、どちらが勝つと描いても、今後の作劇上、不都合があるのでは? とは第4話が終わった時点で言われていたことだ。

この時点で「同着になるのでは」と読んでいた人は鋭いというか、よく当てたなと思うけど。


かといって同着というのはちょっと都合が良すぎないか? とも思う。

でも、現実にそれなりに起きることではあり、過去にも一度だけ GIレース で同着が発生している。

それが、2010年のオークスだそう。

このオークスというのは 牝馬(メスの馬)のダービー という位置づけのレースだそう。コースも同じだし、3歳馬だけが出場できるというのも同じ。

牝馬がモチーフでも、牡馬(オスの馬)がモチーフでも女の子に描かれるウマ娘でオークスは題材になりにくそうだし。

実際、同着になる前後の描写は2010年のオークスを参考にしたであろう点が見受けられるらしい。

フィクションだからこそ描ける話ではあるんだけど、その下敷きとして現実の出来事が考慮されていたということだ。


ところで同着が発生した場合、馬券はどうなるのだろう?

ウマ娘の作中では トゥインクル・シリーズ(現実の中央競馬に相当)はギャンブルではないらしいが、現実の競馬だと気になるよね。

実は馬券の払戻金の計算方法はそこまで考慮されたものになっている。

払戻金の計算方法について (JRA)

この計算式には「勝馬の数」というのが入っている。

というのも普段から複勝(1~3着いずれかの馬を当てる)、ワイド(1~3着の馬を2頭の組み合わせを当てる)は当たりが3通りはあるから。

この考え方は同着があったときにも応用できるというわけ。


1着に2頭同着の場合、影響を受けるのは 単勝(1着を当てる)、馬単(1着・2着の順番を当てる)、三連単(1着・2着・3着の順番を当てる)の3種類だ。

単勝が一番顕著だろうから、これを例にして計算する。

Aが単勝3.3倍(得票率24%相当)、Bが単勝6.0倍(得票率13%相当)で、A・Bが1着同着だったとする。

まず外れ馬券の割合が全体の63%、これをAとBで分ける。

全売上をXと置くと、Aにかけた馬券100円あたりの払戻金は (0.24X+0.63X/2)×80%×(100/0.24X)=180円(10円未満切捨)となる。

Bにかけた馬券100円あたりの払戻金は(0.13X+0.63X/2)×80%×(100/0.13X)=270円(10円未満切捨)となる。


この先も史実をなぞる部分と、創作を織り交ぜながら話が進んでいくんでしょうね。

時代を超えた勝負なんていうのもありそうな気がしているんだけどね。

これこそどうやって描くかって話はあるんだけど。そんなところも楽しみかなと。

全部DIP部品って本当?

4世代前の製品の再設計という怪しげな仕事をしているわけだが。

世代が変わっても現役であり続けた結果

その製品のマイコン周りってどうなってるのかな?

とプリント板を見てみたら……想像よりかなり大きなプリント板が出てきた。


今からすれば信じられないことに全部DIP部品だった。

全ての部品に足があって、それを穴に差し込んではんだ付けして作られているということだ。

ピン数の割に大きなマイコン、何個も並べられたロジックIC、数々のリード抵抗……といった具合。

今やほぼ全ての部品が表面実装部品で、自動的に実装してはんだ付けされるというのに。

これって自動化されてるのかな? でも手実装もありそうな感じなんだよな。

未だにこんなのを現役で作り続けてるというのがびっくりだが。


今でもDIP部品ってのは使われていて、特に大型の部品では出番があるようだ。

最近の製品でも表面実装部品とDIP部品の併用というのは見る。

でも、全部DIP部品というのはこの職場では初めて見たかも。

それだけ古いって話なんでしょうけどね。

だってマイコンの大きさ、同じピン数の今どきのマイコンの10倍ぐらいはあったし。


再設計後はできるだけ表面実装部品を使うだろうから、かなりコンパクトになりそう。

多分、プリント板はスカスカになるんだろう。

おそらく当時の水準ではできるだけ詰め込もうとしたのだろう。

片面実装ではあるが、部品が搭載されている面はほぼ全てが部品で覆い尽くされるほどだった。

今だとこの1/10以下のサイズのプリント板でできそうなもんだけど。

いや、メカリレーのように時代が移り変わってもあまり小さくならない部品もあるからそこまではいかないか。


というわけで今どきの常識とは全く違うんだなと歴史を感じた。

確かに古いなぁと思ったけど、全部DIPなんて時代のものとはまさか。

ロケットが肩代わりするのはなぜ?

もうだいぶ前の話だけど、H-IIAロケットの高度化ということで、新しい静止衛星の打ち上げ方法を行った。

ファン!ファン!JAXA!/基幹ロケット高度化とH-IIAロケット29号機への適用


静止衛星は地上との位置関係が見かけ上変わらない衛星で、放送・通信・気象観測などに広く活用されている。

位置関係が見かけ上変わらないというのが地面が動くのと同じ速度で地球を回っているから。

具体的には地上35786kmの高度で赤道上を飛ぶと実現できる。

非常に利用価値が高いわけだが、よくつかわれる人工衛星の軌道の中ではかなり高いところを飛ぶ。

そこで、こんな投入方法を取る。

  1. 東向きにロケットを飛ばし、低軌道に投入する
  2. 赤道上でロケットエンジンを再点火して、遠地点が35786kmになる静止トランスファー軌道(GTO)に変換する
  3. 遠地点で加速して、静止軌道に変換する (通常、衛星のエンジンで加速する)

エネルギー的にも効率がいいですからね。


この方式で静止衛星を打ち上げるのは万国共通ではあるが、日本のH-IIAロケットは不利らしい。

なぜならば打ち上げ地点が種子島だから。種子島から打ち上げたロケットで1,2 の手順を踏むと、GTOは赤道に対して28.5°傾いた軌道になる。

ここから静止軌道に変換するときには、この傾きを打ち消す必要がある。

ところが、ほぼ赤道直下にあるフランスのギアナ宇宙センターから打ち上げると、GTOはほぼ傾かないので、静止軌道への変換に必要なエネルギーが小さいと。


静止軌道を飛ぶ衛星は約3100m/s、近地点250m・遠地点35786kmのGTOの速度は1600m/s、

GTOが赤道に対して全く傾いていない場合は、単純に進行方向に加速するだけだから、およそ1500m/sの加速で済む。

ところが種子島から打ち上げるとGTOが同じ1600m/sでも、28.5°の傾きを打ち消す必要がある。

三角関数を使って計算すると、種子島発のGTOだと1860m/sの加速が必要となり、ずいぶん不利なのだ。


といっても種子島から打ち上げるなら、これは仕方のない問題とも言える。

GTO→静止軌道の変換に燃料が多く必要になるなら、その分だけ衛星に燃料を多く積んでもらえばよいだけのこと。

赤道直下から飛ばすのと、種子島から飛ばすのでは、必要なエネルギーに差がでるのは仕方ないのだから。

でも、人工衛星を作る側からしてみれば、これは不都合な話らしい。

というのも種子島から飛ばす場合と赤道直下から飛ばす場合で積む燃料の量を変える必要があるから。

当初から種子島からの打ち上げを想定している気象庁の気象衛星とかだと問題はないのだけど、

人工衛星を打ち上げる側にしてみれば、どこから打ち上げるかで人工衛星の設計を変えなければいけないのは不都合だと。


そこで、この差をロケット側で吸収して欲しいという話があるようだ。

このロケット側で吸収する方法もいくつかあるようだ。

1つ目は最初から高い軌道に投入するとか、傾きを補正しておくという方法。

最初にロケットでエネルギーを投入して、後が楽になるようにしておくと。

2つ目はGTOへの変換時に余分に加速するという方法。すると遠地点が35786kmよりも高くなる軌道に入る。

ここからうまくやると通常のGTOより少ないエネルギーで静止軌道に投入できると。この軌道をスーパーシンクロナストランスファ軌道というらしい。

複雑だが、GTOへの変換時に余分にエネルギーを投入しておけば、後が楽になるということ。

3つ目がH-IIAロケットが選択した方法で、GTOから静止軌道への変換の一部をロケットが肩代わりするという方法。


他の方式に比べればH-IIAロケットの選んだ方法はわかりやすいですよね。エネルギー効率もよいらしい。

ただ、これをやるためには、低軌道への投入、GTOへの変換、静止軌道への変換の一部 と3回ロケットエンジンを点火する必要がある。

H-IIAロケットの2段目エンジンはそのための仕込みとして、再々点火機能はあったのだが、

再点火~再々点火の間に4時間かかるので、その間に燃料が蒸発しにくくなるようにとか、バッテリーを増やしたりとかする必要はあった。

でも、その程度で対応できるように最初から仕込みはされてたのよね。


人工衛星側で積む燃料の量は減らせるけど、その分H-IIAロケットの燃料は消費するのだから、お得かというとなんとも言えない。

けど、GTO→静止軌道への変換に必要な加速は1500m/s程度というのが国際標準だから、

そこには適合させないと、H-IIAロケットは静止衛星打ち上げの選択肢にも入らないという実情があったんだろう。

なお、打ち上げ能力への影響だが、1800m/s加速のGTOへの投入能力が6tのロケットで、1500m/s加速のGTOへの投入は5.0t程度になるとのこと。

衛星側で対応するのと、ロケット側で対応するの、どっちがお得なのかこれを見てもよくわからないけど。


そういう経緯があるので、次期基幹ロケット、H3ロケットでは打ち上げ能力についてこう書かれている。

静止トランスファー軌道に6.5トン以上(ΔV=1500m/s)

ΔV=1500m/sというのが静止軌道への変換の一部を肩代わりしてという意味ですね。

おそらくH3ロケットでも同じ方式で実現するんだと思うけど。2段目の構成はあまり変わらないようだし。

というわけで今後の日本からの静止軌道打ち上げはこの方式が標準になるのかなと。

もともと種子島から打ち上げる前提なら、従来からのGTOを使ってもいいんだろうけど。


ちなみに種子島というのも、日本国内でできるだけ赤道に近いところということを考慮したらしい。

あえて不利になるところを選ぶ理由もないですからね。

ただ、地球レベルで見るとやはり不利な方という話にはなる。

不利なところから打ち上げることも考慮して設計するという考えもあるが、ほぼ赤道直下から打ち上げるアリアンスペース社が強い業界ですから。

そこに合わせざるを得なかったということですね。

QRコードを使った決済もいろいろ?

スマートフォンアプリ「セゾンPortal」にOrigami Pay機能が追加されているらしい。

なんだそれは? というわけでインストールだけしてみた。


セゾンPortal自体はクレジットカードの利用明細の確認とかができるアプリ。

Netアンサー相当の機能しかないのならアプリである意味はあまりないが……

そんな中でOrigami Payというのは新機能なのだが、

どうも調べてみるとそういうスマートフォン決済サービスがすでにあって、

それをOrigami Payアプリ以外で利用できるようにした初めての例がセゾンPortalだったらしい。

Origami、スマホ決済サービス「Origami Pay」をオープン化 〜360万人登録のクレディセゾンのスマホアプリで、キャッシュレスを実現〜  (Origami)

これと関係あるのかは不明だが、基本的に登録できるクレジットカードはVISA・Masterに限られているのだが、

セゾンJCBとセゾンAMEXはOrigami Payで使用できるらしい。Origami自身のアプリでも、セゾンPortalでもそうなんだろう。


Origami PayはQRコードの読み取りで決済が完了するシステムだ。

タブレットなどでQRコードを表示するのが通常だが、ステッカーQRコード方式というのもある。

といっても店側がタブレットやWebブラウザから金額を打ち込むと、ステッカーのQRコードが決済に使えるようになるという方法なので、

店側が金額指定→客側が読み取って承認というフローはいずれも同じだ。

利用者はクレジットカードを登録して使うから、クレジットカード決済のラッパーに過ぎない。

加盟店側にとっては導入が容易であることと、あとアプリを通じてキャンペーンを打てるのが特徴だと。

日本におけるQRコードを使った決済サービスでは先行していたようで、加盟店も比較的多いらしいが。

利用者にとっては……財布は出さなくてもいいか。アプリを起動してQRコードを読み取るだけだし。

あとはキャンペーン次第というところはあるようだ。


類似したサービスとして LINE Pay と 楽天ペイ がある。こっちの方が名前は聞く気がするが。

LINE Payは店での利用以外に個人間の送金や割り勘ができる。銀行口座などからチャージするプリペイド方式だ。

利用者がJCBプリペイドのプラスチックカードの発行を受けられることなどからして、

QRコードを使った決済というより、インターネット・実店舗を通じたプリペイド決済と考えるべきなのかも。

その1つとしてQRコードを使った決済があるって話で、店舗での使用方法はQRコードを店側の端末に読み取ってもらう方式とのこと。

楽天ペイはクレジットカードを登録する方式で、VISA, Master, 楽天カード(JCB含む)が登録できる。

クレジットカード決済のラッパーに過ぎないのは同じだが、楽天スーパーポイントを期間限定ポイント含めて使用できるのが特徴とのこと。

支払方式はQRコードを読み取ってもらうか、QRコードを読み取るか、自分で金額指定して支払うか3種類ある。

自分で金額指定するのは飲食店で伝票を見てあらかじめ払うようなケースを想定しているようだ。


店側でQRコードを読み取る方式の場合、店側主体で決済処理が進むという点ではわかりやすい。

ただ、客側は画面を表示するだけで金額などの承認することなく処理が進むというのは問題かも知れない。

クレジットカードのサインレス決済と同等とも言えるけど。

逆に店側が用意したコードを客が読み取る方式だと、その点は問題ないが、店側が支払いが完了したことを確認する方法が必要だ。

タブレットでQRコードを表示する方法なら、決済完了が画面に表示されるから問題はないのかな。

Web上に上がっている使用例ではほぼタイムラグなく表示されているようだったが。

楽天ペイの客が金額指定して支払う方式だと、店側が確認手続きをしてもよいが、決済完了画面を見せてもらってOKとすることが通常のようだ。

画面が偽造されると怖いけど、それを恐れるなら店側で確認しろという話なんだろうが。


なかなか一長一短あるなぁという感じはするけど、

クレジットカード使える前提で言えば、店側がサインレス決済に対応してるのが一番便利じゃないの? って思うけどね。

未だにセゾンカードはICチップ搭載されてないのが主というのも、どうせ西友ではサインレスだし磁気ストライプしか使わないしというのがありそうなんだよね。

真相はさておき、客はカードを出すだけ、店員はレジで通すだけで終わるんだから、これほど楽はことはない。残高のことも気にしないし。

プリペイドということで言えば、SuicaやらWAONなどが普及している。これまたタッチするだけだから便利だよね。

ただ、いずれにしても導入できる店は限られているけど。


そこでスマートフォンを使った決済は、設備面でも簡単だし、操作もそこまでめんどくさくはないが……

店側も客側も慣れればけっこうよさそうに見えるが。使ったことないのでなんとも言えないが。

そんな中で、とりあえずOrigami Payは容易に導入できたので、何か使う機会があれば。

けっこう加盟店はあるみたいなんだけど。

WAONの残高が減らないどころか増える

ちょっと前まで僕にとってのイオンカードの位置づけはキャッシュレスで牛丼が食べられるカードだった。

これは吉野家でWAONが使えて、オートチャージも使えるから。

もっとも家の近くにイオン系のスーパーがあって、WAONポイントカードとしては重宝しているのだが、

決済手段として重宝しているわけではないからね。支払いはSuicaなもんでね。


ただ、最近は吉野家でのWAON使用頻度すら減っている。

というのも、吉野家で食べるときに株主優待券を使うことが多くて、

株主優待券が300円単位で端数が出るものの、それはTポイントで処理することが多いから。

以前はこういうケースでも端数はWAONでと言ってたんだけど、

Yahoo!ショッピングでTポイントがだぶつきがちなので、それの消費も兼ねて、最近はTポイントを選んでいる。

WAONが使えるレジは限られるが、Tポイントは全てのレジで対応しているから、店員に手間をかけない。


この結果、最後にWAONを使ったのは11月、半年ぐらい使っていない。

その一方でWAONの残高は増えている。変動なしというわけではない。

というのも普段の買い物でWAONポイントが貯まっているのを交換した分があるから。

WAONポイントはWAON残高に交換するのが一番使いやすいですから。

でも、そのWAONの使い道が減ってしまっていると。

吉野家でWAONを使ってもあと2回ぐらいはオートチャージの出番はなさそう。


スーパーでWAONを使っていればこういう問題はないのだが、Suica払いの方が有利なので。

金額が大きいとSuicaでの支払いは不便な面もあるかもしれないが、このスーパーでの買い物は金額が小さいし。

時々WAONで支払えば無理なくWAONポイントを消費できるとも言えるのだが、

そのうち吉野家で使うだろということで置いたままになっている。

今年中に使い道が見通せなさそうならスーパーでWAON払い数回やりますけどね。


僕は持ってないから知らないけど、セブンカードプラスってクレジットカード利用時のポイントがnanacoポイントなんだよね。

セブンカードプラスは月単位でイトーヨーカドー・セブンイレブンでの利用、それ以外の利用についてnanacoポイントを計算する。

100円未満の端数も積算してポイントを付与する一方で、ボーナスポイントなども集計して積算するということで、nanaco払いよりお得と言っている。

そして指定しておいたnanacoカードにポイントを与える仕組みなのだが……

そのnanacoポイントを使うにはnanacoで払わないといけないような気がするんだよなぁ。

実際にnanacoポイントにはnanacoチャージ以外の用途もあるので、必ずしもnanacoで支払って消費する必要はないが、一番使いやすいのがnanacoだから。


イオンカードが吉野家でのキャッシュレス決済用とポイントカードとして生きながらえているわけだけど、

当初は20日・30日に5%OFFにするなら、イオンカードがいいって理由だったんだよね。

引っ越したらイオンが近所にないから、20日・30日で5%OFFというのはなくなってしまった。(近所のスーパーは対象外)

じゃあお役御免になるかと思ったら、意外とそうでもなかったと。

とはいえ、やっぱり当初の想定とはいろいろ違うよね、まぁ年会費無料だからそこまで深く考えなくてもよいとも言えるが。