昨晩、TVアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」の初回放送があった。
リアルバンドとしてのMyGO!!!!!は覆面ガールズバンドのごとき時期もあった。
なんと初回に3話一挙放送(90分)というなかなか見ない構成。
初回だけ60分というのは時々聞くけど、90分というのはなかなか。
なぜ、このような構成かというと3話かけてもMyGO!!!!!の結成に至っていないからではないか。
バンドの輪郭が見えるところまで話を進めると3話分かかったと。
バンドリのアニメはショートアニメやFILM LIVEを除けばこんな形で製作されてきた。
- 「BanG Dream!」 (2017年1月~4月)
- 「BanG Dream! 2nd Season」(2019年1月~3月)
- 「BanG Dream! 3rd Season」(2020年1月~4月)
- 劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia」(2部作、2021年4月・6月公開)
- 劇場版「BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!」(2022年1月公開)
- 「BanG Dream! Morfonication」(2022年7月、2話構成)
といった形で進行してきたが、4.と6.以外はPoppin’Partyの視点で進んでいる。
1.は専らPoppin’Partyの話、2~3はガルパの5バンドとRAISE A SUILENの物語である。
4.は2nd Seasonから3rd Seasonの先までRoselia視点で見た話。
5.は3rd Seasonの先、Poppin’Party・RAISE A SUILEN・Morfonica(2020年3月にガルパ追加)の物語である。
Morfonicaについては後で追加されたことも考慮してか 6. で2話構成のアニメガ制作されている。これはMorfonicaが主人公か。
というわけでここまでのアニメはPoppin’Partyが一貫して中心にいた。
他のバンドのメンバーはPoppin’Partyのメンバーとつながりがある。
このためTVアニメではRoseliaの視点で見れば描けないことが多かった。
ここを補完し、Roseliaとしての目標を描くのがEpisode of Roseliaの映画だった。
ところが今回の It’s MyGO!!!!! ではPoppin’Partyを含む既存のバンドはモブのごとき扱いである。
同じ世界観にいるため AfterglowやMorfonicaへの言及はあるんだけど、具体的に知り合いとかそういう話はなさそうだ。
これは今までのバンドリの物語では明らかに異質だと思った。
その代わり、深く描かれたのが「CRYCHIC」というバンドだった。
5人で組んでいたバンドが解散し、このうち3人がいろいろあってMyGO!!!!!として再集結するというのが3話までで見えた輪郭である。
これまでのバンドリのストーリーでもバンドの離散というのは描かれてきたが、
他のメンバーについては省みられないことがほとんどである。
しかし、CRYCHICでは MyGO!!!!!とは無関係なはずの2人のこともかなり深く描いていたのである。
そのCRYCHICの発起人、豊川祥子は元々ピアノをやっていて、バンドではキーボード、
その声をあてるのが高尾奏音さん(ピアノのコンクールでの受賞実績がある)だというのを見て、ピアノつながりのキャスティングかななんて思った。
別にピアノを弾くキャラクターの声をピアノを弾ける人があてる必要はないし……
と思ったのだが、実はピアノを弾けることを前提としたキャスティングの可能性が。
というのも、バンドリではもう1つ新しいバンドが生まれようとしている。
Ave Mujicaといい、現時点ではかつてのMyGO!!!!!同様の覆面バンドである。
先日、お披露目となるリアルライブが行われたところである。
このキャラクタの特徴と似たキャラクタが今回のアニメに出ているのだ。
Ave Mujicaのキーボード、オブリビオニスと豊川祥子は似ている部分がある。
すなわちここは何か連動していて、Ave Mujicaは実際に演奏することを想定したキャスティングであるから、これは関係がありそうだと。
実は My GO!!!!!とAve Mujicaは連動したプロジェクトだったと。
そして、それはPoppin’Partyを中心とした世界を広げる形で生まれたものではないと。
ここのところ Morfonica(2020年デビュー)・My GO!!!!!(2022年デビュー)・Ave Mujica(2023年デビュー) とバンドリのリアルバンドが追加され続けている。
明確な理由はわからないが、プロジェクトの機動性確保のためとみている。
近年は Poppin’Party と Roselia のリアルライブの頻度が低い実情がある。
多忙なキャストが多く、練習も含めればスケジュール確保が難しいのだと思う。
Roseliaはバンドリの人気を牽引する存在だし、Poppin’Partyはリアルバンドとしてもバンドリの主軸を成している。
なので、リアルライブの頻度が低くてもそれはそれで価値がある。
いつまで続くかはわからないが、当面は続くとみられる。
一方でバンドリの世界観をさらに広げていくには機動的にリアルライブができるとよい。
そこで RAISE A SUILEN と追加された3バンドに期待しているのではないか。
一体Ave Mujicaは何者なのか? これは今後何らかの形で明らかになるとして、
ピアノを弾くキャラクターをピアノが弾く人が声をあてる理由はなるほどねと思った。
今、明らかになっている情報では矛盾はなさそう。