前に院外処方のネタでBlogを書いて(薬剤師の疑義照会する仕事)以来、
薬剤師のBlogをいくつか購読していて、時に電車でクスクス言いながら読んでたりする。
患者と医師と製薬会社と健康保険の板挟みになっている薬剤師には苦労が絶えないようで。
ジェネリック医薬品と後発医薬品は同じ意味で使っていいのかようわからないけど、
最近の後発医薬品の名前は一般名をフルに活用して、
バルサルタン錠20mg「サワイ」 とか 成分名+規格+メーカー名 という命名になっている。
メーカーの名前が後ろに付くのは不思議な感じだよね。
別にこの薬を例示したことに深い意味は無く、沢井製薬のWebサイトの新商品一覧から適当に持ってきただけだけど、
なんか聞いたことあるなぁと思ったら、研究不正で話題になったノバルティスファーマから発売されているディオパンの成分名だったんだね。
昔は後発医薬品の名前って各メーカーが勝手に付けていた。
ちょうどジェネリックだと話題になったときに、そのとき僕が処方されていた シスダイン を調べてみたら、
実はすでに後発医薬品だったということがわかった。
薬価サーチ/同効薬リスト:シスダイン錠 (おくすり110番)
先発品の名前はムコダイン、成分名はカルボシステイン、それぞれから名前を取って付けたんだろうな。
メーカーによっていろいろな名前が付けられている事がわかる。
しかし、それじゃあわかりにくいという話があったんだろうな。それで一般名をそのまま製品名に取り入れることになったのだろう。
実は、このリストにある薬の中にはわざわざ一般名に改名した薬もある。
カルボシステイン錠250mg「サワイ」 は 2013年にサワテン錠250mgから改名、
カルボシステイン錠250mg「トーワ」 は 2013年にメチスタ錠250mgから改名、
カルボシステイン錠250mg「テバ」 は 2014年にムコトロン錠250mgから改名されている。
将来的に全ての後発品がこの命名法に変わるのかはわからないけど、そういう考えのメーカーもあるということだ。
これを没個性的とするか、わかりやすいとするかはいろいろ意見があるだろうが、
改名の理由には「医療事故防止のため」という理由があるようで、
どうも他の薬の名前に似ていて怖いものから優先的に改名されているらしい。
ジェネリック医薬品販売名称の一般的名称への変更 日本ジェネリック製薬協会が会員へ通知 (くすりホットニュース)
処方箋だって一般名で書かれてくる時代なのだから、一般名で命名するのは理にかなっているのだろう。
【般】カルボシステイン錠250mg 1回2錠 毎食後 4日分 と書かれていれば、
カルボシステイン錠250mg「○○」と、薬局にある適当なメーカーのやつを渡せばいいわけである。
薬局にとってはありがたいわな。
それにしてもなんでメーカー名が後ろなんでしょうね?
普通なら一番最初に来てもよさそうなもんなのに。
まぁソートしたときに同じ一般名の薬が並ぶようにということなんだろうな。
薬価リスト見てたときに、それが理由かなと気づいたんだけどね。
まぁメーカー名の主張が弱いのも、体の中に入れば先発品と同じというのが前提となってることもあるだろうけど、
しかし物によってはメーカーによって飲みやすさが大違いなんてのもあるだろうから、重要じゃないのかというとそうでもない。
と、薬剤師はそんなことを考えながら仕事してるんでしょうね。多分。