今日から再来週の日曜日までの9日間にわたって夏休みが与えられている。
詳しいことを言うと、夏休みは月・火だけで、水・木・金は有給休暇一斉取得日なのだが大した差ではない。
この夏休み期間を活用して明日から3泊5日の旅行に出かけるのでその話を。
今回の旅行の最終目的地は弘前だが、メインは東北地方の太平洋沿岸だ。
いろいろきっかけはあるのだが、この地域の足が復活してきたというのは大きな理由の1つだ。
東北地方は2011年の地震で大きな被害を受けた地域だが、その中でも太平洋沿岸の被害はすさまじいものがあった。
この地域を結ぶ交通もズタズタにやられたが、今となってはかなり復活してきている。
もちろん鉄道であったものがBRTに転換され復活されたりというのもあるが、とりあえずはそれをもって復旧としてよいだろう。
この1年でも大きな動きがあった。1つが今年1月の常磐線 竜田~原ノ町の代行バス運行開始、もう1つが5月の仙石線全線運行再開だ。
今も代行バスもなく不通が続いているのは 山田線の釜石~宮古 だが、三陸鉄道へ譲渡して復活させることが昨年末決定したので、これも大きなニュースだろう。
常磐線は東京から水戸・いわきを経て仙台に至る路線で、2011年に不通になるまでは スーパーひたち号 が東京(上野)~仙台で走っていた。
地震の影響で当初は広い範囲で不通だったが、主要幹線とあって早期に 上野~いわき あたりは運行再開をしていた。
しかし、そこから仙台方面は津波による被害がひどかったが、それ以上に問題だったのが福島第一原子力発電所周辺で、
このあたりは調査もままならないし、当初は道路を通過することもできなかったので、代行バスの運行すらない状態が長く続いた。
元々、福島県の浜通りは常磐線が南北を縦貫するように走り、南は東京・水戸、北は仙台とつながっていたのだが、
いわき市周辺と相馬地域が分断され、いわき~仙台 や 福島~相馬・南相馬 のバスが多く利用されるようになるなど、中通りを介した移動が中心となった。
そんな中、国道6号線の一般車両の通過が2014年9月より認められるようになり、代行バスの運行が可能になったということで、
2015年1月より代行バスの運行が開始された。地震以来初めて、浜通りの南北を結ぶ公共交通が復活したのだった。
ただし、1日2往復で途中駅はノンストップという状況だが。
常磐線が3年10か月ぶり「全線運転再開」へ。代行バスが竜田~原ノ町駅間で運転開始。上野~仙台は普通列車で約9時間 (タビリス)
今回の旅行ではこの代行バスを組み込み、いわき~仙台を移動する予定になっている。
乗換の都合、南相馬市の原ノ町駅で1時間ほど待ちぼうけになるようなので、周辺を散策するつもりでいる。
ちなみに原ノ町~仙台だが、原ノ町~相馬は2011年中に鉄道での運行が再開してるが、実はここだけ孤立していて、
相馬~浜吉田は鉄道としては現在も不通となっている。この区間は移設の上、2017年に復活する予定となっている。
もう1つ、大きなニュースと書いたのが仙石線の全線運行再開である。
仙石線は仙台と石巻を結ぶ路線で、実は仙台市内の地下区間は東京の銀座線よりも古かったり、かなり歴史ある路線だったりする。
海沿いを走るということで津波の被害を受け 高城町~陸前小野 が長期不通となっていたが、移設により復活を果たした。
かつて、仙台~石巻を通しで走る電車が毎時2本あったほどなのだが、不通期間は大変な不便があった。
代行バスを利用すると時間もかかったから、JRとしても東北本線経由のノンストップ列車を走らせたりしていたが、相当数がバスに流れたんじゃないかな。
そんな仙石線の全線復活に際して、東北本線塩釜駅と仙石線高城町駅を結ぶ接続線が作られ、
仙台~石巻で仙台側は東北本線、石巻側は仙石線を走る、仙石東北ライン系統が新設された。直通列車の半分程度がこちらでの運行になった。
今回の旅行では仙石線沿線にある日本三景の1つ、松島を観光しながら、仙台~石巻を移動する予定となっている。
石巻からはさらに北上し、BRTで復活した気仙沼線を経て、気仙沼まで行くつもりだ。
いわき~仙台~石巻~気仙沼のルートは早い段階で決めていたが、前後のルートはいろいろ悩んだ。
南側についてはいわきに至るまでに成田山と牛久大仏を経由することにした。
成田山はこの機会でなくても行っただろうが、牛久大仏はこういう機会でもないと行かないかなと思って組み込んだ。
北側については 気仙沼からは内陸に入り、盛岡で一泊し、弘前に行くことにした。
1年後に実施される青森県・函館ディスティネーションキャンペーンのポスターを見て、なんとなく弘前に行きたくなったのだ。
弘前まで行ってしまったら、そこから関東方面に帰る手段はノクターン号だと思った。
なぜ3泊5日なのかというと弘前→東京が車中泊だからだ。最後の最後でこういうのを持ってきた。
ノクターン号は日本全国に夜行高速バスが走るきっかけになったバスだが、予約システムの使い勝手が悪く、正直困ってしまった。
京急バスのシステムでなんとかWebから予約できた。
復路のノクターン号を除けば、今回の交通手段のほとんどはJRだ。
当初は普通乗車券のつもりだったのだが、BRTを通過する乗車券の発売要件が謎だったり、ただ きっぷを買う ということが難しかった。
そこで気づいたのだが、今回、特急を使う区間がないのよね。じゃあ、青春18きっぷ なら何も悩むことがない。
というわけで 大半は青春18きっぷ を使うことにして、今日買ってきた。
5回分のうち4回分を使い、残り1回は売却するつもりでいる。結果的には往路はかなり安上がりになりそうだ。
富士山から帰ってきて中一日でそこそこ大きな旅行ということで、大丈夫かいなと思っていたが、
山登りに比べれば軽装だし、多少脚は痛くとも、体力の回復は十分だろう。
元々、夏休みのどこに旅行を入れるかは悩んだのだが、夏休み後の事情を踏まえて後ろを空けることにした。
それでも中二日空ける案もあったのだが、牛久大仏行きのバスが平日は少ないので、1日目を日曜日にしたかったというのもある。
まぁなんとかなるやろという読みだったのだが、とりあえずなんとかなりそう。