大学院の入学願書を作ってたのだが、困ったフォーマットだった。
どれぐらい困ったかというと記入方法がわからず電話をしたぐらい。
まず最初におかしいと思ったのが、なぜか保護者の氏名・住所を記入する欄があったこと。
まぁ父の名前と住所を書いておけばいいんですけど、大学院に入学しようとする人に保護者の名前を書かせるかと。
大学院に志願できる人はどれだけ若くても、20歳以上であるはず。成年者にそれを聞くかと。
まだ僕のように書くべき人があればよいが、社会人で入学しようとする人だと書くべき人がいないということすら考えられる。
ちょっとこれを書かせる理由がさっぱりわからない。学部の入学願書にあったから載せたのだろうか。
ちなみに、全国高等学校統一応募書類、高校を卒業して就職しようとする人が書く履歴書ですが、
この内容にかつて保護者の欄があったのだけど、2005年に削除されたようで。別に本人に関係ないのだから公正な選考の妨げになるだけだという話のようだが。
理由はともかくいらないことははっきりしてるんじゃないかなと思うけど
次に、学歴欄を記入する。
「高等学校卒業から記入する」と高専やらのことを想定してない記述があるのも問題だが、
これは高専3年次修了以降にあったことと解釈して、高専卒業から書き始めるようにしている。多分この解釈でいいだろう。
それで書こうと思ったら、記入欄がこんなことになってた。
年 月 高等学校卒業
年 月 大学 学部 学科入学
年 月 卒業/卒業見込
なんじゃこりゃと。これどうやって使えばいいんだと。
幸いにしてこの下になにも書かれていない学歴欄が2行あったので、これを使えば乗り切ることができた。
どうしたかというと、高等学校卒業と大学入学の欄を二重線で消して、次に高専卒業として、空欄2行に専攻科入学と専攻科修了見込と書いた。
しかし、このフォーマットで不便するのは必ずしも高専出身者ばかりではない。
というのも全ての大学が学部があって学科を持つという構成を取っているではないから。
筑波大学のように学群・学類のところだとさっぱり合わないし、(参考記事 : 学部のかわりに学群がある)
そうでなくても学科ではなくて課程を置く大学なんて世の中にたくさんあるし、ろくなフォーマットではない。
内部生は問題ないんだろうけど、これで困ってる外部生は少なくないんじゃないかなぁ。
そして、どうしょうもなくて電話をかけたのが出願資格の欄だ。
記入欄はこうなっていた。
国立・公立・私立 大学 学部 学科
平成 年 月卒業(見込)
高専専攻科生にとってはなにもかも合わない。
というのも専攻科生の出願資格は大学卒業ではなくて学位授与を受ける見込のものなんですね。
しかし大学卒業を前提としているから書き方がまったくわからない。
わからないなら聞くしかない。というわけで電話をかけることにした。
確認の結果、不要な部分は二重線で消して、最終的に専攻科修了見込を示すようにすればよいよう。
ここの大学院だけでもないけど、専攻科から学位授与の場合は、実務上は専攻科修了見込と記入することが多いようだ。
そういうことがわかるフォーマットならよかったのだが、わかるわけもないので聞いて正解だったはず。
証明書も、修了見込証明書と学士の学位授与申請予定証明書をセットにして提出するし。
というわけで、「大学 学部 学科」の部分を消して、学校名・専攻名を記入して「卒業」も消して修了に書き換えた。
これで確認したとおりになったのでOKだな。
それにしても二重線だらけの入学願書だ。みっともない。
確かに全ての場合において書きやすいフォーマットは難しいかも知れない。
しかし、工学系の専攻にあっては高専出身者というのは無視できない人数いるだろうし、もうちょっと工夫できなかったのかと思わずいられない。
学歴欄は下手に記入しておかずに全部空欄にしておいたほうがよかったはずだ。そうすれば融通も効くわけですし。
入学資格欄が学位授与を想定したものにできないのはある程度止む得ない面もあるが、
記入方法を要項中に示しておくなど混乱を避ける方法はあるんじゃないかなって。
今回の問い合わせの結果とかフィードバックしてくれれば好ましいのだが、さてどうだろう。