台風でも覚悟があれば決行する

今日は東京国際フォーラムに出かけていた。

台風が近づいてるのに? そう、台風が近づいてるのに。


東京国際フォーラムはホールA,B,C,D,Eと会議室のG棟で構成される。ところがホールと一言で言ってもかなり違う。

ホールAとホールCは劇場になっていて、国際会議やコンサートに使える。

ホールAは約5000席、日本最大級のホールだ。ホールCは約1500席、今日の目的地はこちら。

ホールEは平面の展示場で、半分に分けても使えるし、くっつけても使える。

BはホールB5 と ホールB7に、DはホールD1、ホールD3、ホールD7に分かれている。

なんで番号が飛んでいるのかというと、どうも階数らしい。B棟5階のホールだからB5というわけ。

基本的に平面で会議室のように使うようだが、ホールD7については可動席があるので、200席程度の劇場としても使える。


それはそうとして、問題は台風が近づいていること。開催されるかどうか、足が保たれているかどうか。

台風による交通の影響は心配だったが、折り返し運転になったとしても比較的影響は受けにくいという読みはあったし、

どうせ明日は休暇を取っているのだから、最悪、帰宅できなくても、安全なところに留まれればいいか、と思っていた。

ところが昼頃、JR東日本が20時以降は首都圏全線で運転取りやめ(路線によってはそれより早く取りやめ)ということで、

終了想定が20時ごろだったので、これはいよいよ帰れない可能性が高まってきた。


とはいえ、それは出演者・スタッフも同じわけで、もはやこの状況で決行できるのか? という思いもあった。

でも、主催者側は特段の発表もしないし、午前中には今日はやると発表もしている。

うーん、と思いながらも風雨がひどくなる前に出るかと出発した。

ちなみに東京国際フォーラムへのアクセス法はいくつかあるが、うちからだと東京駅から行くのが一番手軽だ。

実は東京駅の改札を出てすぐ入口があるんだよね。その東京駅の改札というのは京葉線の丸の内口なんだけど。

濡れたくもなかったし、人通りの少ない地下通路を歩くのも嫌だったから、延々と京葉線への連絡通路を歩いて改札を出たのだった。

多分、遠回りなんだけど、京葉線に進んで、国際フォーラムへ出るというわかりやすさはある。


会場にたどりつくと「本当にやるんか」という感じではあるが、人はぼちぼち集まっている。

特段の連絡もなく、会場1時間前になって、入場口を作り始め、列整理用のポールを立てて、

という様子を見て「これは本気でやるつもりなんだ」と思った。

そして予定通り開場、予定通り開演となった。

本当ならば1階席・2階席まで売り切れ、3階席まで出ていたようだ。(ちなみに自分は1階席のほとんど最後列)

ところがこんな状況なので歯抜けも多く、実際に来た観客は6割程度かな。詰めれば大半の人が1階席に座れたんだろうな。

この方のコンサート、前回は整理番号式の自由席(座席ありと立ち席が混在)だったので、そのときの発想だとね。


冒頭で「大人もやると決めたし、私もやると決めた、皆さんも覚悟して来たはずだ」ということで、

交通機関への影響などから、来られない人、来ることを断念した人がいるのは承知の上だが、それでも来てくれた人には全力で歌うということだった。

実のところ、中止しても代替手段に乏しいので決行したんじゃないかなと。

中止して、後日同様に開催とできれば、予定がつかない人はいるかもしれないが、一定の救済にはなるが、そのようなアテもないんだろう。

一方で、終演後の足は心配であるものの、会場に到着できる人も多かった。

地下鉄は運航継続できる見込みであるなど、帰りの足も必ず影響が出るわけではない。遠方の人だと宿取ってたりもするだろうし。

会場自体が安全であるのが大前提ではあるけど、決行することはできるという判断は成り立つ状況でもあった。

とはいえ、未使用チケットに対する救済措置はあってもいいんじゃないの? という話はあるけどね。


若干、間を詰めながらやったようだが、歌う予定だった曲は全て歌いきったように見える。

終演が19時半ごろ、急いで東京駅に行くと、電車はまだ動いていたし、まだ八王子市内までは行けるようだった。

最寄り駅に降りたのは20時すぎ、そこから無事に帰宅できて一安心。

もっとも大急ぎで帰ってきたせいで、晩ご飯を食べていないことに帰宅してから気づき、安心したら腹が減ってきた。

こういうときのために冷凍庫に常備してある冷凍餃子を焼いて食べたのだった。


というわけで、結果的には無事に帰宅できたので、コンサートも楽しめたしよかったんだけど、本当にヒヤヒヤした。

そりゃ最悪帰宅できなくてもやむを得ないという覚悟はあったが、そうは言っても帰れないのは困るというのも本心だし。

台風が接近する中、東京に行ったと言えば、今年はこんなこともあった。

台風が来てもやりきった

このときは開催されるが心配だったけど、往復の交通は大丈夫だろうと読んでましたけどね。

問題はびしょびしょになったことで、そこは本当にひどい有様だった。


来週末は連休で旅行なんだけど、ここに台風がぶつかるかもという話がある。

まだ予想が固まっていないので、影響が出ると決まったわけではないが、さてどうなることやら。

振込は便利なんだけど

来週月曜に○公の納付書を払いに郵便局に行く予定。

去年もそんな話書いたよね。(cf. 昼休みに郵便局に行くしかなかった)

これ、寄付金なんですよね。市民だからか相変わらず○公の納付書を送ってくるのだった。


郵便局以外でも指定の銀行でも払えるが、郵便局は近くて空いてるので。

ところが、ゆうちょ銀行の口座は基本的に残高0円、寄付金を払えるほどの現金も持っていない。

あらかじめ現金を引き出して持参しても良いが、みずほ銀行の無料振込回数も残っているので、

インターネットバンキングでぽちぽちと振込を行ったのだった。

あとは郵便局の窓口に通帳、払戻請求書、公金納付依頼書と納付書を出せばキャッシュレスで手続きが終わる。

書類はめんどくさいけどね。ゆうちょ銀行からの出金に印鑑もいるし。

銀行口座と紐付けると本人確認が省略される可能性があるというメリットはあるが。でも公金はそもそも本人確認は省略できるし、公金じゃなかったとしても10万円未満だし。


気づいてみれば みずほ銀行 の振込先リストに自分の持っている銀行口座が3つ並んだ。

スルガ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行の3つですね。

他に住信SBIネット銀行もあるが、こちらはSBI証券経由で入金できて、こちらは毎月のように使っている。

使用頻度が高いのがスルガ銀行への送金で、これは給与振込がみずほ銀行で、クレジットカードの引き落としがスルガ銀行だから毎月使う。

三菱UFJ銀行はKIPSカード(実質的にはPiTaPa)の引き落とし対応で、3年間で6回使っている。

そしてゆうちょ銀行と。

いずれに振り込んでもみずほ銀行の通帳には「ネツト (自分の名前)」という表記なので、どこに振り込んだか区別できないけど。


振込手数料が無料になるから、こうやって自分の銀行口座間のお金の移動にも使ってるけど、手数料払ってまで使うかというとなんとも。

振込の価値を高いのは、遠方の人への支払い と 金額が大きい場合 でしょうね。

会社が出張旅費の支払いのために、従業員に店舗を指定して銀行口座を作らせているけど、

出張旅費の支払いなどをキャッシュレス化したいけど、手数料が惜しいから、その分の手間を従業員に押しつけていると。

僕は給与と旅費を同じ口座で受けているからさほど手間はないが、分かれていると手間だよね。


ましてや自分の銀行口座同士なんて、現金持ってATMを回れば済むという話である。

かつて父がATMで口座間でお金を動かしていたのを覚えている。

同じ銀行の2つの支店で口座を持ち、ゆうちょ銀行、ろうきん の口座もあった。

できるだけ集約したいという考えもあったようだが、水道料金とローンの支払いが1つの口座で両立できなかったとかいう事情もあったらしい。

同じ銀行なら同じATMで引き出した現金をそのまま預けるだけなので、あんまり物騒ではないが。

もっとも、これはATM手数料がかからないのが前提ではあって、ATM手数料がかかる場合は振込手数料より高ければ意味は無い。


ATMよりも口座間の振込の方が銀行にとっては低コストだと思うんだけどね。

ただ、ATMでの入出金は基本機能で無料で提供するのが当然と考えられているのに対して、

銀行振込は決済サービスとして手数料を取る価値があるものだ。遠方への送金手段としては安価で便利だからね。

でも、銀行口座から入出金する手段という点では同じわけで用途的に重なる部分はある。

こういう用途では安く使えるとうれしいんだけど、それが月5回までの優遇なのかなと。

デバッグは順調なんだけど

おととい試作品を入手して、デバッグして、一通りの機能の動作確認ができたので、今日から結合テストに入った。

大した機能がないので、結合テストというほどか? という感じもあるけど。

形式上はここまでの動作確認とデバッグが単体テスト、それが完了したから結合テストという説明はできる。


ハードウェアに依存しない機能はすでにエミュレータでの単体テストで一通り見た。(cf. エミュレータでの単体テストは好調)

試作品入手後から今までに修正したバグは全てハードウェアに依存する部分の問題だった。

一番多かったのがレジスタの設定ミス。ハードウェア設計終盤でポート割り付けが変わったのが反映されてなかったのもあった。

次に多かったのが正論理と負論理を間違えていたところ。

わりと気づきやすいミスではあって、回路図の理解が間違えていたり、途中で設計変更されたりして発生したようだ。


逆に原因が追いにくかったのが、処理順序のミス。

特定の条件のとき、シリアル通信でフレーミングエラーが起きまくるので、波形を測定したら正しい波形で、

なんでこれでフレーミングエラーになるんだ! と思ったら、受信開始のタイミングが間違えて、通信を途中から取り始めていたとかね。

よく考えれば当たり前のことなんだけど、実機を持って来ないと気づきにくい。

タイミングチャートには正しくかかれているのに、実装が間違えてるとかね。


マイコンがプログラムが書かれないとクロックの発振すら始まらないということで、

ハードウェアの動作確認もマイコンのデバッグをしながらやることになったが、

詳しい測定などはしていないが、ほとんど問題なく動いているように見える。

とはいえ、回路定数に1箇所ミスがあるのは発見しているし、他にも1箇所怪しいところもあるので調査するべきと考えている。

そこはハードウェア評価で早々に解決して欲しいと思っているのだが、どうもハードウェア評価の準備が遅れているようだ。


試作品は届いたが、それを動かすための周辺器具などが遅れているようで、

現時点で全て揃っているのが1つしかなく、これをマイコンのデバッグ用に使っているからというのが1つ。

この試験系を構築したのは主に僕なんですけどね。設計変更前の現行品の挙動を調べるために作ったんだけど。

もう1つの要因が評価計画の作成が遅れているから。担当者の夏休みが9月に集中したのもあるようだが。


というわけで、試作品到着後に評価計画のレビューをやりはじめるという。

本来は試作品が来る前に段取りをしてやるべきだと思うんですけどね。

そのレビューも試験系の妥当性で紛糾するという。

まだ、ハードウェアの評価計画は承認されないままで、開始は遅れそうだ。


ハードウェアの修正をしないとなにも進められないという状況ではないのが幸いだが、

お互い同時進行で進むと思っていたら、マイコンが先行し、ハードウェアの方が遅れることになりそうだ。

ハードウェアの問題を発見する可能性も高くなるが、まぁ仕方ないか。一蓮托生だ。

あとロンドン線が欲しかった

昨日に試作品が届いて、アセンブラを解読して設計して作ったプログラム(cf. 世代が変わっても現役であり続けた結果)をマイコンに焼いた。

いきなり全て動作しなかったが、デバッグを進めていくと、作業開始から1日で完璧に動くようになったように見える。

わりと順調なんじゃないかなぁ。


先週金曜日に旅客ターミナルが全面再開した関空だが、よいニュースが入ってきた。

来年の夏ダイヤからブリティッシュエアウェイズ(BA)がロンドン線を週4便で運航することが決まったようだ。

ロンドン線が再開するのは10年ぶり、以前はJALが運航していたのだが、BAにより再開することになる。

もっとも1998年まではBAがロンドン線を運航していたようだし、JALとBAは同じワンワールドですからね。


2015年、JALは関西~ロサンゼルス線を再開した。

ロサンゼルスに行くと60、関空に帰ってくると69

燃料代の高騰から休止されてしまったロサンゼルス線だが、

ボーイング787という、ちょうどいいサイズの機材が入ったこともあって、再開にこぎ着けられた。

この当時、ロサンゼルス線とともにJALに再開を要望していたのがロンドン線だった。

JALとしても検討はしていると言っていたようだが、一方でロンドンのヒースロー空港がとても混雑する空港で発着枠の問題もあったそう。


2015年はJALのロサンゼルス線の再開とともに、エアカナダのバンクーバー線が季節運航で再開した年でもある。

エアカナダはリゾート路線を担当するエアカナダ ルージュが運航を担当し、季節便というところからして、観光に重きを置いての再開だった。

とはいえ、この2路線が再開するまでアメリカ大陸への路線はユナイテッドのサンフランシスコ線が唯一だった。

そんな中でこの2路線が追加されたことのインパクトはかなり大きかった。

現在も関空のアメリカ大陸路線は3路線体制が続いているが、来年の夏ダイヤからデルタ航空のシアトル線が再開するよう。


さて、アメリカ線に比べれば、ヨーロッパ線はかなり持ちこたえていた。

  • アムステルダム (KLMオランダ航空)
  • パリ (エールフランス)
  • フランクフルト (ルフトハンザドイツ航空)
  • ヘルシンキ (Finnair)

この4路線はずっと続いてるね。今は夏ダイヤは毎日運航している。冬はちょっと減るが週5~6便程度かな。

こうやって並べて見ると、あとロンドン線が欲しいという理由もよくわかる。

だいたいそれでヨーロッパ線は一揃いという感じなので。


来年夏からはFinnairのヘルシンキ線が週10便に増便されるということで、

ヨーロッパの目的の都市に直行便がなければヘルシンキ経由でというのが定着しているのもわかる。

でも、やっぱり乗り換え無しで行けるってのは意味があるよね。

ハブアンドスポークから直行便へという流れもある中で、関空はまさにその最前線なのかもしれない。

なんやかんや言っても京阪神大都市圏というのは世界でも屈指の大都市圏ではある。

でも、関空はハブ空港としての機能が乏しいのが実情ですから、基本的には関西周辺、せいぜい日本国内を発着する利用者しか見込めない。

それでもジャストフィットする飛行機が用意できれば、こりゃ便利だって乗ってくれるから路線がなり立つと。


今年10月からは、ニュージーランド航空のオークランド線が週3便で再開する。

去年12月からカンタス航空のシドニー線が再開していて(当初、季節便と言っていたが、そのまま通年化された)、

長らくJetstarのケアンズ線しかなかった関空のオセアニア路線がにわかに充実した。

Jetstarじゃビジネス用途では使いにくかったからね。とはいえ唯一のオーストラリア路線として多目的に使われていたとも聞くが。

Jetstarのケアンズ線は日本に初めてやってきたいまどきのLCCで、2007年運航開始だからもう10年以上の歴史がある。


あとはこれが長続きしてくれることですよね。

でも、他社の様子なども見る限りでは、関空路線に手応えを感じている会社が多い気がするな。

関空路線はビジネス客というより観光客が多い傾向にあるようで、単価が安くなりがちという話もある。

なかなか日本の大手航空会社の路線が充実しない背景にはそういう事情もあるらしい。

乗ってくれる乗客自体はいるので、飛行機をジャストフィットさせて、適正価格で乗ってもらうということが課題なのかな。

そこさえクリアできれば長続きできるのかもしれない。

本のバーコードはISBNとも限らない

書店で買う本には通常、ISBNが付与されている。

雑誌は基本的に雑誌コードだけど、とはいえ隔月刊より開くとムックになりがちですが。(cf. 雑誌だと思ってたがムックだった)

本にはISBNというのは出版業界では常識だろうと思うが、世の中にはISBNが振られていない本もある。

なんと、商流によっては普通のJANコードが振られた本もある。


1つは直販しかしない本。

図書館での管理とかを考えると、直販限りでもISBNを振る方が好ましいとは思いますけどね。

東京国立博物館は直販しかしない図録などにISBN振ってて、さすがだなと思ったけど。そんなこと考えるの研究機関ぐらいだろうけど。

直販ならそもそもJANコードすら振る必要もないと思うが、管理上の都合でJANコードが振られているのがある。

コンサートのパンフレットなんだけど、精算をスムーズにするためか45から始まるバーコードが付けてある。


あるいは、通常の書店で取り扱わない本。

本も売るかも知れないけど、その本がISBNで管理されようが、通常のJANコードで管理されようが気にしない店ならよい。

ISBNのある本のバーコードは書籍JANコードということで、ISBNのバーコードと、分類(Cコード)と定価のバーコードの2つで構成される。

物を一意に区別するというだけならば1つ目のISBNのバーコードだけで十分だ。

通常のバーコードは価格情報は別に持っておく必要があるが、書籍JANコードであれば価格情報は2つ目のバーコードに含まれている。

なので、本しか売らない店で売るならば書籍JANコードでないと困るかも知れない。

ただ、本以外の物品(例えば音楽CD)を売るならば、通常のJANコードを取り扱える必要があるので、

そうなると書籍JANコードにこだわる必要性は必ずしもなくて、じゃあ本でも普通のJANコードでいいじゃないかと思ったのかも知れない。


今まで本も出したことのない会社が写真集を出すと見て、どうせ商流も限られるんだろうな、

と思ってWebサイトを見に行くと、確かに商流は限られるけど、ちゃんとISBNが振られていた。

「ISBN:978-4-xxxxxx-00-x」とのことで、今回の写真集発売のために100冊用のISBNを新規に取得したことがわかる。

というわけで、なかなか気合いが入ってるなと思った。

今後、こういう本を継続的に出していくつもりはあるんだろう。わざわざ100冊用を取ったってところからしても。

商流が限られるとは書いたけど、大手書店チェーンの特定店舗で売るとか、e-honで注文できるとか書かれているから、ちゃんと本だよね。


ISBNを付けることができるものは、定期刊行物以外の本で、簡単なリーフレットや地図以外の1枚物の印刷物は対象にならない。

定期刊行物は対象外だが、実務上は雑誌コードがないか、雑誌コードがあってもムック扱いの雑誌はISBNを付けている。

この考えに照らせばコンサートのパンフレットもISBNを付けることができる本だ。

ただ、ISBNが付けられる本だからといって、ISBNを取る義務はない。

あと、本に通常のJANコードを付けてはいけないという決まりもない。どんな商品にも付けられる。


というわけで、別に間違いではないんだけど、やっぱり本にはISBNだろとは思うけどね。

物としての流通には問題なくても、本としての流通には明らかに支障がありますからね。

あと、納本制度がありますから、どんな本であっても国立国会図書館の蔵書になるはずなんですよね。

別にそれは本に限らず、CD・DVD・Blu-rayなどの音楽・映像資料も納本の対象ではあるんだけど。

ISBNを付いていない本を納めても良いけれど、ISBNが付いていれば必ず図書館のデータベースに登録される。

ISBNは書店でも図書館でも共通で使うほぼ唯一のコードで、とても強力なので、後世にわたって役立つものだ。

もっとも、本に普通のJANコードを振っちゃうような会社が、ちゃんと納本しているとは思えませんがね。

都営地下鉄だけ乗り放題って便利か?

昨日、目的地と経由地を考慮すると、東京での移動が都営地下鉄だけで済みそうなことがわかった。

そういえば都営地下鉄だけの1日乗車券あったけど、期間限定だったよな。

と思って調べてみると、秋のワンデーパスの期間に入っていることがわかったので購入して使用した。

500円で乗り放題、これで4乗車したからかなり安上がりだった。


東京メトロ24時間券が600円、都営まるごときっぷが700円と比べると安い。

ただ、その安さゆえ、季節限定かつ休日のみの取扱になっている。

でも、都営地下鉄だけ乗り放題って何の役に立つんだ?

まれに役立つことはあるのは確かだけど、まれだよなぁ。


都営地下鉄だけということは、使えるのは浅草線・新宿線・三田線・大江戸線の4路線だけってこと。

それなりの広がりはあるのだが、そうはいっても都営地下鉄だけで到達できるところは限られている。

山の手の3大ターミナルでも、都営地下鉄があるのは新宿だけですからね。

今回は偶然、全ての目的地が都営地下鉄で行けるところだったが、こういうことはそうそうない。


都営まるごときっぷ は都バスが使えますからね。

都営まるごときっぷ はこんなときも使える

どちらかというと都バスメインで、都営地下鉄も使えると考えるとわかりやすい。

延々とバスで移動するのは大変だし、そもそもバスがない区間もある。そこを地下鉄で抜けるという考えだ。

都バス1日乗車券が500円なのに、200円足せば都営地下鉄・都電が使えると考えるとわかりやすい。

そういう発想で計画を立ててみると、意外と使えるのが 都営まるごときっぷ だ。けっこう遊べるよ。


いくら500円と安いといっても、何に使えるんだろ?

まずは単純往復でも安上がりになるケース。267円区間以上なら単純往復でも元取れる。本当のメリットは319円区間からですかね。

もう1つが1日乗車券の呈示での特典を使う場合。

都営地下鉄ワンデーパス も他の東京メトロ・都営交通のフリー乗車券と同じ特典が受けられる。

他のフリー乗車券に比べて安い都営地下鉄ワンデーパスは、往復+呈示特典でのメリットも多そう。

例えば、江戸東京博物館が20%引(大人で120円)、これと新宿西口~両国(267円)を往復するだけで、計154円安くなる。

もっとも、都営地下鉄ワンデーパスでたどりつける施設は限られますけどね。


東京メトロのネットワークは密だが、それでもたどり着きにくい地点はある。

昨日の目的地、芝公園界隈がまさにそうだった。(場所によっては神谷町駅が近そうだが、道が複雑だった覚えがある)

一方、都営地下鉄だと芝公園駅(三田線)と大門駅(浅草線・大江戸線)が便利なんだよね。JRで浜松町駅でもよいが。

東京港の埋立地とか、地下鉄のエリアではないところならわかるけど、都心といって差し支えないエリアでもあるんだよね。


なかなか、これ1つあればOKとはなりにくいのが東京の鉄道・バスである。

いや、東京フリーきっぷは万能かも知れないけど、いくらJR(都区内区間)・東京メトロ・都営交通全線が乗り放題でも1590円は高いよ。

そもそも東京は地下鉄も安いですから。なかなかこの値段の元を取るのは大変。

都営地下鉄・東京メトロ1日乗車券が900円ってのはアリだし、かなり網羅性は高いと思うんだけど、

他都市のフリー乗車券だと、地下鉄+バスの価格帯なわけで、これでバスが付いてこないのは残念と言うほかない。

多区間制のバスも使える京都市のバス・地下鉄1日券ですら900円になりましたからね。

(以前は1200円で山科・醍醐地区のバスは使えなかったので、お得になるケースはやや限られていたのも確かだが)


というわけで、東京で万能な1日乗車券を求めるのは厳しいので、目的に応じてよいものを選ぶのがよいなと思っていて、

そんな中で、偶然にも都営地下鉄ワンデーパスが最適となったということですね。

とはいえ、ここまで書いた通り、東京の地下鉄関係のフリー乗車券ではかなり使用機会が限られるものだとは思う。

あまり積極的に宣伝されていない印象もあるので知名度も低そう。

というか、僕も都営地下鉄だけの1日乗車券ってあるのかな? と疑問を持って調べたら、やっと発見できたぐらいのものなので。

江戸川区や板橋区内など単純往復で元が取れることが多い駅では宣伝されてるかも知れないけどね。

郵便貯金のホールだったもの

今日はトークイベントのために東京に出かけていた。

トークか? ちょっと歌ってたじゃないか?

ほんの少しだからトークイベントが相応じゃないかと。


その会場がメルパルクホール、芝公園近くにある。

ちょうど文化放送の局舎から近いこともあってか、ラジオのイベントで使われているのを聞いたことがある。

少し調べた限りではダンスとトークで使われていることが多いようだ。

コンサートホールとして十分な機能を備えているとは思うし、そういう用途でも使われてはいるんだけどね。


メルパルクと聞いて気づいた人もいるだろうが、この施設の所有者は日本郵政だ。

そもそも、このホールはホテル「メルパルク東京」の付属施設だ。といっても建物は分かれてるんですけどね。

かつて、郵政公社は簡易保険加入者向けの保養施設と、郵便貯金の普及宣伝施設を多く持っていた。

ただ、会社化の前にだいぶ整理が行われて、市町村や民間企業に譲渡された。

一例として、志摩市にあった メルパール伊勢志摩 は、近鉄グループの手に渡り、現在は アクアヴィラ伊勢志摩 となっている。

それでも全てがなくなったわけではなく、残った分は持株会社の日本郵政が継承している。(かんぽ生命・ゆうちょ銀行ではない)


別にそんな経緯を知っていたところで大した意味はなさそうだが、

ホテルフロント脇の駐車場の表示が、郵便局の駐車場の表示でよく使われているものと同じなんだよね。

そういうところに名残があるのかもしれない。

他のメルパルクだと郵便局を併設しているところもあるらしい。


ところで、日本郵政は施設を保有しているが、メルパルクについては運営はメルパルク株式会社が行っているらしい。

最初調べたとき、もう日本郵政の手を離れたのかと思ったが、そういうわけではないらしい。

同種の施設でも、かんぽの宿 については日本郵政の運営で残っている。


ホテルはともかく、コンサートホールというのは公的な機関が整備しないと整備されないもので、

そういう意味ではメルパルクに併設されたホールはなかなか重要なものだろう。

普通に考えたらホテルにホールなんて併設しないもんなぁ。郵便貯金の普及宣伝という目的があったからこそできたことだ。

似たようなものに厚生年金会館があって、これは全て手放して、大半はホテルではなくなったが、ホールがあった場合は比較的残っている。

大阪厚生年金会館はオリックス不動産が取得して、ホテル部分はマンションにしてしまったが、ホールは「オリックス劇場」として現存している。

今どき、国の機関がホールを整備するのはなかなか難しいが、かつてはそういうことができて、今もその名残があると。

パスポートのコピーでOK?

クルーズ客船の入出国は飛行機や定期旅客船とはいろいろ違うらしい。

特に寄港は短時間で大勢の客を捌く必要がある。

もともと設備的に余裕がある大空港ならそれでもなんとかなるかもしれないが、

国際定期航路のない港に発着することの方が多いわけだし。


地上側の設備が不十分な場合、入出国手続きを行う場所を仮設する必要がある。

それなら船の中に設備を持ち込んで入出国手続きを行う方が都合がよいという考えもある。

地上で行うか、船内で行うかは、地上側の設備と乗客数次第ですかね。

ちなみに定期航路でも、かつて存在した那覇~基隆(台湾)の航路では船内で入出国手続きをしていたそうな。


あと、もう1つの特徴として、パスポートを持たないまま入国させるというのがある。

本来はパスポートにスタンプ(外国人の上陸許可はシールみたいだけど)をして、そのパスポートを滞在中は携行する必要がある。

ところが、クルーズ客船の乗客は紛失防止と手続きの円滑化のために、パスポートを最初に船に預けている。

原則に従えば、入国前に返却して、パスポートを呈示して上陸許可を受けて、それを滞在中は携行するべきなのだが、それは不便だ。

そこで、かつては仮上陸許可書を発行して、これをパスポートの代わりに携帯させていたらしい。

現在は制度が多少変わって、船舶観光上陸許可書をパスポートのコピーの裏面に貼ったものを携帯することになったようだ。

この方式を取るメリットとしては、パスポートを船で預かりっぱなしでよいというのもあるが、

許可書を回収するだけで出国手続きが完了するというのもあるらしい。そうなんですね。


あらかじめ船会社が乗客の情報を入国管理局に通知することにより、手続きが簡略化されている。

どうしても入国審査官が対面で実施しないといけないのは指紋採取ぐらいになったらしい。

2007年以降、日本人と特別永住者以外の入国者は指紋採取と写真撮影が行われるようになった。

この写真撮影については省略可としたが、指紋採取についてはクルーズ客船の乗客でも必須としている。

指紋採取と写真撮影は犯罪歴がある人や過去に退去になった人が入国することを防ぐためにやっているのだが、

特に指紋採取は効果的なようで(主目的が過去に退去になった人の再入国防止なので、対象者の指紋データがしっかり存在するのもある)、

これさえしっかりやっておけば、とりあえずはOKと言う考えなんだろうと思う。


ところで、船舶観光上陸許可 ってあんまり聞き覚えのない制度だけど、2015年から始まった新しい制度だそうで。

もともと寄港地上陸許可という制度があって、これも活用していたようだが、クルーズ客船に必ずしもマッチした制度ではなかった。

これが適用できないと原則通りの入国審査を行う必要があり、これでは時間がかかる。

そこで、クルーズ客船であらかじめ船会社が情報提供してくれるのなら、もうちょっと広く簡略化した手続きをできるようにしたということだそう。

特に中国人など、本来であればビザの取得から必要な場合でも、クルーズ客船で船舶観光上陸許可を使える場合はビザが不要になる。

最近では中国を母港にするクルーズ客船も増えており、近国である日本に寄港することも増えている。

別にそれだけのために作った制度ではないんだけど、そういうメリットもあると。


パスポートを使わず入出国する人には、船の乗員もある。

船の乗員は船員手帳というのを持っていて、船員手帳がパスポートの代わりになる場合があるから。

先ほどまで書いた客船の乗客と制度は似ていて、滞在中は乗員上陸許可書をパスポートの代わりに携帯すればよい。

ただし、補足資料として船員手帳も携帯する必要があるようだけど。

これは飛行機の乗務員にも言えるのだが、飛行機の乗務員は船員手帳がないので、必ずパスポートを使うことになる。

ただ、それにしても乗員上陸許可書を使うことに差はないようで。だから、パスポートにスタンプは押さず、許可書の回収で出国する。

なお、これは外国人の話で、日本人は普通に出国・帰国の手続きをすることになると思うけど、スタンプはどうかしらない。

背の高い客船

東京港の新しい客船ターミナルが船の科学館付近にできる。

東京国際クルーズターミナル

東京港でクルーズ客船が発着できる場所としては晴海客船ターミナルがある。

国内外の客船が発着しているようだが、大きな問題があって、それがレインボーブリッジをくぐらなければならないこと。

レインボーブリッジの下を大型客船が通ることは想定していたものの、羽田空港周辺の高さ制限もあるので、

橋桁の高さは52mとなり、これよりも背の高い客船は通れなくなってしまった。


クルーズ客船の大型化は収益性の向上に効果があるようだ。

客船は重い物を運ぶわけでもないから、背を高くするのが効果的となる。

世界最大のクルーズ客船 Oasis of the Seas と同型の船は高さ72mとのこと。

この船はカリブ海を航行しているのでアジアまで来ることはないようだが。


アジアを航行している客船で最も大きいのが Quantum of the Seas と同型船で、これは高さ63mとなっている。

これだと、東京港の晴海客船ターミナルも使えないし、実は横浜港の客船ターミナルも使えない。

横浜港は大さん橋国際客船ターミナルが横浜ベイブリッジ(首都高速湾岸線)をくぐる必要があり、これが高さ55mなので。

このような場合には貨物用の岸壁(大黒ふ頭)で対応できるようだが、不都合もあるようだ。


この辺、他都市ではどうなんだろ? と思って調べたら、大阪港・神戸港はともに高さ制限がないとのこと。

大阪港では天保山客船ターミナル、神戸港ではポートターミナルが大型客船に対応できる。

ただし、神戸港については阪神高速湾岸線が六甲アイランドから延長するにあたって、橋がかかる計画がある。

可能な限りで高くしたようで、航路高さは66.8m確保するとのこと。

今のところ、アジアで航行している客船で最も大きいのが入れるので大丈夫だが、将来的に問題ないのかな?


東京港の新しい客船ターミナルへ至るルートには橋がなく、今後も架橋の予定はない。

というわけで、どれだけ高い船でも大丈夫。

東京港トンネルと臨海トンネルと、航路を横切る道路はいずれも海底トンネルなので。

海底トンネルは危険物を積んだ車両が通れないなどの難点もあるが、そこは仕方ないって話なんでしょうね。

羽田空港至近なので、大きな橋を架けるのは不可能というのもあるんでしょうね。


しかし、現実的には船の高さもどこかで限界が来そうなものだけど。

船の大きさの限界というところで、まず思い浮かぶのがパナマックスで、パナマ運河を航行できる最大できるサイズだ。

パナマックスは高さ方向の制限もあって、高さ57.9m、それ以外に喫水・長さ・幅の制限もありますがね。

世界中の海を巡るならパナマックスに収めておきたいところだが、パナマ運河を越えないことがわかっていればこの範囲に収める必要はない。

客船も大型化の中でオーバーパナマックスの船が出てきている。

だから、ここを基準にしても仕方ないのかなと。パナマックスに収まっても背が高いと東京港・横浜港は無理な場合があるけど。


日本国内だと瀬戸内海の架橋が気になるところ。

瀬戸内海の航行でどうしても越えないといけないのが 明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島海峡大橋 の3つで、いずれも航路高65mとのこと。

先ほどアジア最大と書いた Quantum of the Seas は瀬戸内海を航行したことがあるようだ。

ただし、関門海峡については関門橋が航路高61mなので通れない。太平洋側から入って太平洋側に出て行ったということか。

日本に来るだけなら瀬戸内海も関門海峡も必須ではないので、アジアで運用する船が満たすべき条件とはなりにくいだろうけど、

瀬戸内海の65mというのは1つのラインなのかなと思ったし、とりあえず今のところは大丈夫らしい。

神戸港の架橋も航路高66.8mなら、瀬戸内海と同程度なのでとりあえずはOKなのかな。

診断は付いたがなにもしない

先々週に外科に行ったという話を書いた。

外科はどこにある?

このとき、詳しい医師に見てもらった方がよいだろうと、翌週に行ってきたのだが、

最初の医師の診断で妥当で、現時点では特段の治療は必要ないでしょう。ということになった。


診断は 粉瘤(ふんりゅう) とのことだった。

皮膚の垢が皮膚の内側に貯まっていく症状なんだという。

医師が説明のために書いてくれた絵を見ると、皮膚の表面から見えそうなもんだが、

「ほんの少しだけ見えてるんですよ。よく見ると真ん中の方が白くなっているですよ」とのこと。そう言われてもよくわからないけど。

こういう仕組みなので皮膚の病気に分類されるが、いきなりそれを見極めるのは難しいと思う。


診断方法としては、目視とともに超音波を使うと効果的なようだ。

そんなわけで超音波検査をしてもらったんだけど、そのとき取れた像が典型的な形と一致しない部分があった。

「周りが炎症を起こしているのかな」という読みではあったが、疑義が残るということで詳しい医師に見てもらおうとなったのだ。

それで、週1回来る医師の診察日にあわせて予約を取ってもらって行ったら、

その医師は「私は何もおかしいと思わないけど」ということで、なんでわざわざ自分のところに連れてきたんだという反応だったが。


治療法としては、根本的には手術で取る、あるいは感染症に対して抗菌薬などで対処するということになる。

ただ、今のところはいずれの対応も不要という判断だった。

というのも、初診から1週間ほど経って、少し小さくなっていて、さらに1週間経った今はさらに小さくなっている。

1cm未満と小さく、炎症も落ち着いてきているので、とりあえずはそのまま清潔に保つようにすればよいだろうとのことだった。

これが大きくなってきたりしたときは何らかの対応が必要だが、そのときはまた来るようにということだ。


当初より小さくなったものの、現在も できもの は残っている。

粉瘤というのは取らない限りは根本的に消えてなくなるというものでもないらしい。

一方で感染症を起こしやすいなどという問題はあるものの、ただ存在するだけならばこれといった問題もない。

何かわからない できもの があるとすれば心配だが、これはちゃんと診断が付いていて、いざとなれば適切な治療が受けられるので心配はない。

というわけで、早めに適切な医者に診てもらえてよかったねということ。


診断が付いているが、治療していない病気ってもう1つあって、それがハウスダストのアレルギーだ。

特に秋に鼻水が出るなど顕著で、秋の花粉かな? と言ってたんだけど、医師の見立てはハウスダストだった。(血液検査などで確定させたわけではないが)

ほんまかいなとは言っていたが、住環境による変化がけっこうあることは確かで、この見立ては正しそうな気がする。

特に治療していないというのは、この手のアレルギーって基本的に対処療法しかないんだよね。

抗ヒスタミン薬を飲めば効くことは知っているのだが、そこまで深刻なわけでもなく、別にいいかなと。ここ数年はさらに落ち着いているし。

大した話ではないんだけど、こういうのも診断が付いていれば、いろいろ対応できますからね。