東京港の新しい客船ターミナルが船の科学館付近にできる。
東京港でクルーズ客船が発着できる場所としては晴海客船ターミナルがある。
国内外の客船が発着しているようだが、大きな問題があって、それがレインボーブリッジをくぐらなければならないこと。
レインボーブリッジの下を大型客船が通ることは想定していたものの、羽田空港周辺の高さ制限もあるので、
橋桁の高さは52mとなり、これよりも背の高い客船は通れなくなってしまった。
クルーズ客船の大型化は収益性の向上に効果があるようだ。
客船は重い物を運ぶわけでもないから、背を高くするのが効果的となる。
世界最大のクルーズ客船 Oasis of the Seas と同型の船は高さ72mとのこと。
この船はカリブ海を航行しているのでアジアまで来ることはないようだが。
アジアを航行している客船で最も大きいのが Quantum of the Seas と同型船で、これは高さ63mとなっている。
これだと、東京港の晴海客船ターミナルも使えないし、実は横浜港の客船ターミナルも使えない。
横浜港は大さん橋国際客船ターミナルが横浜ベイブリッジ(首都高速湾岸線)をくぐる必要があり、これが高さ55mなので。
このような場合には貨物用の岸壁(大黒ふ頭)で対応できるようだが、不都合もあるようだ。
この辺、他都市ではどうなんだろ? と思って調べたら、大阪港・神戸港はともに高さ制限がないとのこと。
大阪港では天保山客船ターミナル、神戸港ではポートターミナルが大型客船に対応できる。
ただし、神戸港については阪神高速湾岸線が六甲アイランドから延長するにあたって、橋がかかる計画がある。
可能な限りで高くしたようで、航路高さは66.8m確保するとのこと。
今のところ、アジアで航行している客船で最も大きいのが入れるので大丈夫だが、将来的に問題ないのかな?
東京港の新しい客船ターミナルへ至るルートには橋がなく、今後も架橋の予定はない。
というわけで、どれだけ高い船でも大丈夫。
東京港トンネルと臨海トンネルと、航路を横切る道路はいずれも海底トンネルなので。
海底トンネルは危険物を積んだ車両が通れないなどの難点もあるが、そこは仕方ないって話なんでしょうね。
羽田空港至近なので、大きな橋を架けるのは不可能というのもあるんでしょうね。
しかし、現実的には船の高さもどこかで限界が来そうなものだけど。
船の大きさの限界というところで、まず思い浮かぶのがパナマックスで、パナマ運河を航行できる最大できるサイズだ。
パナマックスは高さ方向の制限もあって、高さ57.9m、それ以外に喫水・長さ・幅の制限もありますがね。
世界中の海を巡るならパナマックスに収めておきたいところだが、パナマ運河を越えないことがわかっていればこの範囲に収める必要はない。
客船も大型化の中でオーバーパナマックスの船が出てきている。
だから、ここを基準にしても仕方ないのかなと。パナマックスに収まっても背が高いと東京港・横浜港は無理な場合があるけど。
日本国内だと瀬戸内海の架橋が気になるところ。
瀬戸内海の航行でどうしても越えないといけないのが 明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島海峡大橋 の3つで、いずれも航路高65mとのこと。
先ほどアジア最大と書いた Quantum of the Seas は瀬戸内海を航行したことがあるようだ。
ただし、関門海峡については関門橋が航路高61mなので通れない。太平洋側から入って太平洋側に出て行ったということか。
日本に来るだけなら瀬戸内海も関門海峡も必須ではないので、アジアで運用する船が満たすべき条件とはなりにくいだろうけど、
瀬戸内海の65mというのは1つのラインなのかなと思ったし、とりあえず今のところは大丈夫らしい。
神戸港の架橋も航路高66.8mなら、瀬戸内海と同程度なのでとりあえずはOKなのかな。