OCRもそれはそれでよいが……

今日はPayPayフリマでたくさん売ってたくさん買った日だった。

PayPayボーナスもいい感じに消化できてよかったんじゃないですかね。

よく売る人はよく買うという話もありますが、新品・中古問わずいろいろ買ってますね。

もうちょっと売れてくれないと本の収納場所が……


今日はGoogle Playカードを購入した。

キャンペーン目当てでの購入ですね。

Google Playカードを購入して登録するのだが、これがだいぶ楽になっていた。

まずはスクラッチ部を削る……のではなくシール状になっているのをはがしてコードを出す。

削る方法でもよいのだが、はがす方法の方が圧倒的に楽である。

その状態でGoogle Playアプリを起動して、ギフトコードを登録するのだけど、

ここでカメラを使って自動的に読み取ることができる。

ついでにこの後にキャンペーン申込みをするのに、購入時のバーコードの一部が必要なので、

これもバーコードリーダーアプリでスキャンして切り出した。


以前はコインで削って、アルファベット・数字交じりの文字列を打ち込んで……

とけっこうめんどくさかったGoogle Playカードの登録だが、いろいろな工夫で楽になりましたね。

まぁクレジットカード決済の方が楽だろと言われればそれはそうなんですけど。


ところでカメラでコードを読み取るというのはOCRで文字認識をしてるということですね。

書体がOCR-Bであることを考えれば文字認識は比較的容易だとは思うが、

そうはいっても読み取り条件によっては誤読はあるものである。

認識の容易性だけ言えばバーコードなりQRコードの方が……

とは思うけど、スクラッチカードには向かないのかなとも。


そんな中、ちょっとニュースで話題になっていたのですが。

ワクチン接種券読み取りに不具合 政府配布タブレット (日本経済新聞)

現在、新型コロナウイルスのワクチン接種にはVRSという記録システムが使われている。

一般的な定期予防接種では市町村が予診票を発行して、それを医療機関に持参して接種を受け、

医療機関が予診票を回収して市町村に提出して……というようなフローを取るのだが、

今回、広域接種も想定されていたからか、突貫工事で作られたのがVRSというシステムだと聞いている。

全国共通フォーマットの接種券・予診票を市町村が配布して、これを接種会場でVRSに登録するということである。


で、このVRSでは接種者の情報を読み取るのにOCRを使っていて平均2~3秒で読み取れる!

ということだったのだが、実際にはそれ以上の時間を要したり、誤認識が起きることがあって問題になっているようである。

ところで、この記事で読み取り画面の写真が掲載されているが、バーコードがあるように見える。

バーコードじゃなくてOCRなの? と思ったかも知れないが、実はバーコードはOCRで読み取る文字情報の一部しか入ってないらしい。

現場の工夫により足りない文字列を付け足すバーコードと連続して読み取ることでこの問題を回避しているケースもあるようだが、

どうして現場でOCRを使うことにしたのか? というのはよくわからない話である。

OCRの性能が高いからそれで問題ないと思ったのかも知れないが……イマイチである。


OCRといえば、以前は本の流通で使うことが想定されていて、

そのためにISBNなどの情報を印字する書体(OCR-B)・文字サイズが厳密に規定されていたら。

しかし、ISBN13桁化のときに、それはバーコードでやるだろということで、この規定を大きく緩和し、

それ以後は従来よりも小さめの字で一般的なゴシック体で記載されることが多くなっている。

そういえばそうだなと思った人もいるかもしれない。


事情は色々なのでなんとも言えないのですが……

カメラで読み取るならQRコードはQuick Responseの言葉の通り素早いですよね。

PayPayが導入されたときにユーザースキャン方式とかどう考えても遅いだろと思ったけど、

意外に速いのは、QRコードの読み取りの早さのおかげというのはあるだろう。

QRコードはそれはそれでデザイン性の問題があるというような話もあるんですが。

確かにGoogle Playカードに登録用QRコードを印字するとなれば、なかなか置きにくいとは思う。

一方で、接種券にそういうスペースを作ることはそんなに難しくなかったのでは? という気はする。

やり方次第ではないか。

PCR検査に頼りすぎたんじゃないの

先日、新型コロナウイルスの変異株のことをいくつか紹介した。

ウイルスの変異にこれほど苦しめられるとは

大阪府を含む世界各地で苦しめられているB.1.1.7系統、

ブラジルを中心とした地域で苦しめられているP.1系統のことを紹介している。

これはこれで問題なんですが、PCR検査で検出しにくいという変異もあるらしい。


仏 PCR検査で検出されにくい変異ウイルス見つかる 219人感染か (NHK)

3月末に流れたニュースなんですけどね。

PCR検査というのはウイルスの遺伝子のうち、変異しにくい特徴的な部分を増幅して検出する仕組みで、

すなわちPCR検査で検出できないなら、それはもはや別のウイルスということになろうと思う。

でも、これはそういうわけじゃなくて、検体の取り方によってはちゃんと検出できたとのこと。

鼻やのどの粘膜や唾液のウイルス量が少なくなるという特徴を持ってるんじゃないかとのことである。

そんなのもありなのかって思っちゃうけどね。


しかし、確かにウイルスが勢力を広げるためには、このような特徴を持つのは確かに合理的である。

無症状者に網羅的なPCR検査を実施するような場合、そこで検出されると隔離されることになる。

そうして隔離された人から勢力を広げることはできないということである。

しかし、ここをすり抜けることができれば、その人は陰性のお墨付きで、あれこれすることになる。

そうすれば、その人はより多くの人にウイルスをばらまき、ウイルスは勢力を広げることができるというわけである。


まぁそこまで想定していたのかといわれるとなんとも言えませんが、

PCR検査をしてるから大丈夫という話ではないってことですね。

もともとウイルス量が感染初期では検出しにくいという話はあったわけですから。

検出されようがされまいがするべき対策は同じであり、

その点では確定診断以外の目的でPCR検査をするということが正しくないということになる。

そもそも風邪のような症状があればむやみに出歩いてはいけないのだから、

この点でも確定診断があろうがなかろうがやるべきことは変わらない。


それはそれで正論なんですが、そうはいっても無症状の感染源がこれだけ問題になっている以上、

不十分であったとしても何らかの方法で感染源を少しでも除去したいというのはもっともな要望であり、

そのために渡航前にPCR検査を要するとかいうことをしているわけですけどね。

ただ、そういう選別を繰り返すと、PCR検査で検出しにくいという変異が勢力を広げやすくなる。

鼻や唾液などから検体を取って確定診断をするというフローが無効化されるようなことになれば、

これはより厄介なことになるんじゃないかという気はする。

現状そこまで深刻な問題にはなってないんですけどね。


なんてことをこのニュースを見て思ったんだけどね。

「帰省前に…」 大型連休にPCR検査の列 (読売テレビ)

これに対する答えは検査結果が陰性であってもするべき対策は変わらず、

大阪府の状況を考えれば、住民は厳重な感染防止策が求められているということであろうと思う。

もちろん移動する事情はいろいろですが、密接な状態が続く会食などは慎むべきということになろうと思う。

もちろん、業者は「陰性だから安心です」という言い方はしないんですけどね。

でも、そこを正しく解釈できるほどに客は賢くないと考えるのが相当ではないか。

客にそれだけの分別があるならば、連休前や連休始めに行列ができるということがおかしいのだから。

iOSではスクリーンショットできるんですか

Twitterで集英社の電子書籍アプリでアカウントが凍結されたと言っている人がいて、

話によればスクリーンショットの撮影を繰り返したためだという。

結局は手続きを踏んでアカウント凍結は解除されたようだけど、

そもそもなんでこういうことになってるんだろうと。


というのもちょっと前にこのBlogでとある電子書籍アプリでスクリーンショットが封じられてた話を紹介した。

スクリーンショット禁止っていうけど

これ詳しく書かなかったけど集英社直営ストアの話なんですよね。

同じアプリではなさそうだったが、集英社なら基本的な考えは同じだろうと。

確かにそうらしい。

ただ、1つ違いがあって、それはその人はiOSを使っているということ。


実はiOSでは直接的にスクリーンショットを禁止することはできないらしい。

ただ、スクリーンショットが行われたということを検出することはできる。

そこで、このアプリはスクリーンショットが行われたことを検出して、

まず警告を表示する。ここでアカウント凍結の可能性もあると警告されるわけである。

2回以上スクリーンショットを撮らなければ、おそらくはおとがめなしである。

しかし、それを無視して繰り返すと、今度はそれを元にアカウント自体を凍結させてしまうと。

このようにして間接的にスクリーンショットを抑止しようとしているようだ。


AndroidではHDCPを強制してまで、スクリーンショット制限を実効的にしようとしている。

実際にはAndroidエミュレータ、BlueStacksで外側からスクリーンショットが撮影できてしまうけど。

WindowsではHDCP強制していないから、外側からキャプチャすることはできるが、

HDCP強制でないといってもそうそう容易な話ではないだろう。

そんな中ではiOSは禁止できないという点では相当にゆるいが、

反復的にスクリーンショットを行うことを困難にしてなんとかということらしい。


まぁ仕方ないと言えばそうなんだろうけど、今どきそんなのなのかと。

もっともiOSもDRMで保護されている動画についてはスクリーンショットをすると真っ黒になったり、

あるいは動画でキャプチャする場合はそれを検出して画面を消すような処理は可能だという。

すなわちスクリーンショットだけが穴となっているわけで、静止画については軽視しているだけとも言える。

まぁそれは仕方ないのかなとも思うが、電子書籍だと静止画が全てなんだよなぁと。

もちろんその性質によって制限の必要性は判断されるべきですが、時間限定のコンテンツなどは制限する妥当性はあるんじゃないか。

集英社もそういう意図だと思うが。

図書カードはインターネットで使えるし買える

特段のことがなければ電子書籍はBOOK☆WALKERで買ってるのだが、

そのBOOK☆WALKERで図書カードNEXTが使えるようになった。

厳密には図書カードNEXTの残高をBOOK☆WALKERのコインに移せる機能だが。

え? という感じはあるけど、確かに図書カードNEXTは残高をサーバーで管理しているので、

実店舗でQRコード(黒く覆われているので普通には見えにくいが)を読んで残高を減らすのも、

ID・PINをWeb上で入力して残高を減らすのも同じことではある。


で、BOOK☆WALKERで図書カードNEXTが使えるようになったことに伴ってキャンペーンが行われた。

そこで期間中2000円の図書カードNEXT残高をコインに移すと――というのを狙うことにした。

ただ、手元の図書カードの残高は1000円強、残り1000円ぐらいを別に買うか、

というところでこれも新しいサービス、図書カードNEXTネットギフトである。

個人で購入する場合はgifteeで購入できる。当然、他の人に贈ることもできるが、自分用に買うこともできる。

で、ここで必要なのはとりあえずID・PINなのでコピペして、

それで手持ちの図書カードから1000円、gifteeで買った図書カードから1000円を交換したのだった。

すぐ使わなくてもよいので、その後チマチマと新刊を中心に消費してましたが。


その後、メッセージが届いたのだが、キャンペーンの特典として図書カードNEXTネットギフトが2000円発行された。

てっきりBOOK☆WALKERのコインで付与されると思ったら違ったんですね。

もちろんこれをBOOK☆WALKERのコインに交換して電子書籍の購入に使うことはできるが、

一度交換すると戻せないので、とりあえずは実店舗で使うことも想定しておいてある。

実際、実店舗で使うか、電子書籍の購入に使うかは微妙なところですけどね。

ただ、紙の本で買うなら、それは実店舗で図書カード使う方がいいだろうと思うので。


そんなわけで改めて手にした図書カードNEXTネットギフトを観察してみた。

スマートフォンで表示すると、QRコードが出ていて、これを書店の端末にかざせばよいらしい。

ただ、図書カードの端末が必ずしも手持ちのスマートフォンをかざすのに便利な位置にあるかというと、

ちょっと疑問はあるので、実用上はどうかな? と思うところはある。

まぁ僕がよく買いに行く書店は、確かレジの横に置いてあったから、手をのばせば手持ちのままでも読めそうだけど。

あとは印刷してもOKで、PDF出力するとA4判で四隅にQRコードが印字されたものが出てくる。

これを店員に渡してかざしてもらえばよいということで、印刷する手間はともかく、実用上はこっちの方が便利かも。

四隅にQRコードが書いてあるのは、紙の真ん中に印刷されたのをかざすよりも、端にあるのをかざす方がわかりやすいからでしょうね。


この図書カードNEXTネットギフトの目的として大きいのは、E-mailなどで送付できることで、

そういえば何度か景品として受けとったことのある QuoカードPay も目的は似てますね。

磁気式のQuoカードと違ってE-mailなどで送付できる。使える店はQuoカードとは全く違うけどね。

もちろん、書店に行かずとも即時購入できるというのもメリットではあり、

その目的で印刷した図書カードNEXTネットギフトの紙をプレゼントする人も世の中にはいるかも。


さらに調べたところ、電子書籍以外でも通販で図書カードを使うことができるんですね。

紀伊國屋書店・honto・e-honといったところ。あんまり使わないかも知れないけど。

紀伊國屋書店もhontoも紙・電子ともに使うことができる。

hontoは会員登録してるけど、紙・電子ともに通販では使ったことないな。

すでに登録しているので、図書カード消費目的では使うこともあるかもね。

確かに株主優待をはじめとする景品で図書カードを受け取ることはあるから。

ウイルスの変異にこれほど苦しめられるとは

新型コロナウイルスで気がかりなのが変異株のこと。

インフルエンザからの類推で言えば、やはりいろいろな変異は起きるだろうと。

その結果、ワクチンが開発されても、例えば はしか のワクチンのような非常に高い感染抑止効果は期待できず、

不十分な成果に終わる可能性はけっこうあって、いたちごっこ は続くだろうと。

ただ、重症化を抑制する効果はわりと期待できるので、その点では期待度は高い。

そんなところでごまかしながら「Withコロナ」の道を行くのではないか。

そう思っていたのだが、思っていたよりひどい状況である。


日本国内でウイルスの変異による影響が大きいと言われているのが大阪府である。

意識のない患者の中には、40代や50代の働き盛りの人たちがいます。

私は去年の1回目の緊急事態宣言が明けた後から1年近くこの病院の取材を続けてきましたが、いままで見てきた患者は80代や90代の方々が中心でした。
今回の第4波は、これまでと明らかに違うと感じています。

(“第4波はまるで違う”大阪の記者が感じる医師の危機感 (NHK))

現在、大阪府での新型コロナウイルス患者のうち、サンプリング調査の8割以上がN501Yという特徴があるという。

この多くは、B.1.1.7系統というイギリスで報告があった変異の系統だとみられる。

B.1.1.7を指してイギリス型の変異株というならわからなくもないが、それもイギリスで発見されただけで由来はよくわからないし、

あとN501Yについては他のところでも独立に同様の変異を獲得しているので、用語的には疑問もあるところですが。

で、N501Yの特徴を持つウイルスが多く流行するようになった大阪府では、

まず感染性が高まっている。これは同じ対策を行っても従来よりも感染抑圧が難しいということである。

また、これまでに比べて若くても重症化する患者の割合が増え(といっても軽症・無症状のまま推移する割合の方がはるかに高い)、

そういう患者は集中治療に耐えうると判断して入院させたはよいものの、なかなか退院できないし、

新しい重症患者受入要請が来ても応じることができないというのが、大阪府で起きている実情だという。


近畿圏ではこのような状況だが、関東圏では少し事情が違うが、こちらも変異株の懸念がある。

こちらは大阪府と同じN501Yの変異株も3割ぐらいあるらしいんですけど、

実はそれ以外にE484Kという特徴を持つ変異株が多くて、N501Yの特徴を持たないがE484Kの特徴を持つウイルスが半分以上を占めているとのこと。

東京iCDCにおける変異株スクリーニング検査について (東京都)

これについては症状の重症化に寄与するものではなさそうだが、

すでに免疫を持ってる人が再感染したり、ワクチンの効果が得られないという、免疫逃避の特徴を持ってる可能性があると。

どちらかというと将来における地雷ですかね。感染性への影響もある可能性はありますが。


世界に目を向けるとひどいのがブラジルで、もとより政府のウイルス軽視の姿勢が強く、

政府がやらないならギャングが外出禁止を呼びかけたというトンデモニュース(cf. アングル:ブラジルの街に新型コロナの波、ギャングが外出禁止令 (ロイター))も流れた。

大量の犠牲者を出しながらWithコロナを突き進むブラジルだったが、これゆえ、今困ったことが起きているという。

それがP.1系統という変異株だが、若くても重症化する割合が高いということで、

これは死者数にも明確に表れているという。

ブラジル、若年層でコロナ感染拡大 死者数急増=報告書 (ロイター)

20~40代で今年初めから今月初頭までの間に、新型コロナウイルスによる死者数が10倍ぐらいに跳ね上がったと。

医療リソース不足も深刻であり、それも影響していると思うが、単純に重症化しやすいと取るべきである。

このような深刻なウイルスが生まれたことには、ブラジルでの感染者数の多さが影響しているはずで、

すなわち感染者が増えれば増えるほど、深刻な変異が起きる確率は増え、そうして発生した変異が広域に拡大するリスクも高まっていると。


程度の問題ではあって、厳格に抑え込んでいるオーストラリアなどを除けばこういうことはいくらでも起きうるんじゃないか。

オーストラリアが極めて厳格な対策を取ったのはお国柄(家畜伝染病などでも見られる)ということであって

一時は人々の往来が極めて困難になるなど、人道上の問題も発生したところである。

現在も突発的なロックダウンが起きるなど、それはそれで影響が大きいところである。

日本はインフルエンザ対策に準じて対策をしたわけだけど、それは一定程度の市中感染はある前提ということだろう。

その中でも影響度が大きいクラスタをつぶしていけば、深刻な問題は回避出来るはずとやっていた。

ただ、まさかここまで変異の影響が大きくなるとは……というのが正直な感想では?

このような状況を予測できた人なんているのかな?


ワクチンの効果が期待できないわけじゃないが、当初は重症化するのは高齢者が多いということで、

すなわち高齢者の重症化を抑止すれば、市中感染の抑制は不十分としても、それである程度楽になるという読みだったが、

どうもそう簡単な話ではないということで、これは困った困ったということだと思う。

かといって今さらウイルスを根絶するのはこれも不可能である。

例え一定の地域で根絶しても、再流入(しかも感染性や重症化リスクの高い変異株かもしれない)への警戒は続く。


オーストラリアはこれがあるから、国境を越えた人の移動が困難な状況が続いている。

最近になってオーストラリア・ニュージーランドの往来は現実的に可能になったみたいですね。

豪とNZ、双方向の自由渡航を再開 入国時の隔離なし (BBC)

これだけ読むと他の国との往来は隔離すればできそうに見えるが、実務的にはオーストラリア国民すら帰国が困難な状況らしい。

国境閉鎖のオーストラリアにスターが続々入国 「二重基準」に国民が怒り (BBC)

オーストラリアの方法はよいことばかりではないということである。

ただ、変異株に怯える現状からすれば、最善の選択肢だったのかなと今にしては思う。


でもそれを当時、合理的に説明できる人はいなかったと思うし、それで抑え込んでも社会的な影響度が大きすぎる。

今の日本ぐらいでのらりくらりと乗り越えられればそっちの方が……というのは立場によるか。

なにより大阪府の医療状況を考えると、何で命を落とすかわからない状況ですからね。

東京都はまだやりようはあるかなぁ……でも状況が悪化しうる要素はいろいろありますからね。

この値札ってイオンと同じじゃない

今日は約1ヶ月ぶりに西友に買い物に行っていた。

驚いたのは西友の値札がイオンとほぼ同じスタイルになっていたということである。

他のスーパーでもそうだったけど、これがデファクトスタンダードになったのか。


話は2014年にさかのぼる。

消費税率が5%から8%になるにあたって、値札の表記をどうすべきかということが問題となった。

それ以前は税込価格のみを表示しているスーパーも多かったが、

消費税率が2段階で変わる中で本体価格を基本にするべきというのはだいたい共通的な見解となっていた。

一方で総額表示をするのが原則ではあり、一方で経過措置で本体価格のみの表示も認められるということで、

ここについてどう考えるかというのは小売各社の考え方が分かれたところだった。


イオンは併記の方針を早く示したチェーンの1つで「179円(税込188円)」のような表記を行い、

本体価格と税込価格の文字の大きさを6対4にするとのことだった。

(文字の大きさはその後いろいろな試行錯誤はあって、現在はもう少し本体価格が大きいのが主流になっている)

一方の西友は、消費税率が変更になる少し前、経過措置が始まって早々と本体価格のみの表示に切り替えた。

消費税率が変わる直前とか同時に本体価格のみの表示したチェーンが多い中、西友は少し早かった印象がある。

これは本体価格のみの表示とすることで見た目の価格を安くしたいという意図もあったようだ。


その後、イオンの値札はもう一度変わっている。

2019年3月頃に同年10月に食料品とそれ以外で複数税率が導入されることに伴って、

レジの計算方法が 税込価格の合計 から 本体価格の合計に消費税率を掛けて1円未満を切り捨てる方法に変わった。

この方式自体はそれ以前より多くのスーパーで使われてきた方法ではある。

ただ、イオンでは長らく税込価格の合計で計算していたことから、値札の表示方法を工夫することになった。

それが本体価格に併記される税込価格を小数点以下2桁まで記載するという方法である。

「179円(税込193.32円)」というような表記にしたわけですね。かなり珍しいやり方だった。


しかし気づいてみれば、今年4月から経過措置が切れて、総額表示が必須化されるとなって、

西友や他の本体価格のみの表示としていたスーパーは、ほとんどが本体価格と税込価格の併記を選んだはずだけど、

そのときに西友もサミットストアも、イオン同様に税込価格は小数点以下を記載する方式が取り入れられた。

今まで西友の本体価格しか書いてない不親切な値札ばかり見てきたもんだから、

それがイオンと同じ情報量の多い値札に変わってたのはかなりの驚きだった。


でも、西友がイオンと同じ表記になったのは本当に1~2週間前ぐらいらしいね。

一時は税込価格を大きく、本体価格を小さく表記するという形で総額表示を導入したらしい。

そしたらものすごい混乱するのは目に見えてるとおもうのだが、混乱が起きたらしい。

そのときに客からのフィードバックも考慮して、本体価格を大きく、税込価格は小さく小数点以下を入れて、

というイオンと同じ方式になったという経緯があったらしい。(後で調べてわかった)

別に業界で取り決めたわけではなくて、そこに合理性があったから普及したというのが全てなんじゃないか。

前売券を買ってあった映画

今日は新作映画を観に行っていた。

本当は30日の有給休暇一斉取得日に観に行こうかと思っていたのだが、

映画館の営業状況が怪しいので、それなら今日がいいかと。

結果的にこれは正しかったですね。

まぁ今日行かないと映画鑑賞のチャンスがなくなるということではないと思いますけど。


今回の映画のチケットは前売券を買っていた。

確かFamiPayの期間固定ボーナスを消化しようと思って買ったんだよね。

デジタル映画鑑賞券 – ムビチケ

KADOKAWAの子会社だから角川映画の作品しかないんじゃ? と思ったこともあったが、

そんなことはなくて、今は映画の前売り券は大半がムビチケによるものだと思う。

ゆえに使える映画館も多く、今回はイオンシネマで使う想定で買ったが、

TOHOシネマズ、Tジョイ、MOVIX、ユナイテッドシネマズといったところも大丈夫。


実は映画館に行って購入すれば、同じ値段でおまけ付きの前売り券が買えたらしいのだが、

それも結局のところはムビチケカードなので、本質的な所に差はない。

これは現在の映画館が全席指定制で、インターネットや券売機で購入するのが普通であることから、

従来の紙式の前売券では窓口で個別対応となり手間がかかるというのが理由だろう。

実は以前は映画の前売り券というのはそういうものだと思い込んでたけど違うんですね。

そして、まさか映画館にいかずともインターネットで購入が完結するとは。


公開日以前ならサクッと購入できるし、楽天ペイ・d払いなどポイント消化目当てで使うのもいいし、

PayPay・LINE Pay・FamiPayといったところもいける。

もちろんクレジットカードも使えますよ。

その上で購入したチケット番号を、イオンシネマなら「e席リザーブ」に入力すれば指定できる。

ここまでしておけば、家でクレジットカードで購入したときと同じである。

ここでチケット番号をコピペする手間は少し気になりますが。

公開日直前にはE-mailが届き、ここにQRコードがあるので、当日に券売機にQRコードをかざして指定を受ける方法でもよい。


というわけで、今度はdポイントの消化で使おうかなと企んでいる。

今回の映画は2部作でわりとすぐに2作目が出るからな。(実は予告を見てびっくりした)

前売券よりはキャンペーン合わせの方が安いような気はしたが、そこ考えなくてよいならそれはそれで。


しかし映画館も休館か。

実は今回の映画の上映終了時刻が20時頃で、普段なら夕食を食って帰るかとなるところである。

実際はどうしたかというと、映画を見終わった後にCoCo壱番屋に注文を入れて、

自転車を走らせて、帰り道の途中にある店で受け取って帰宅しては家で食べていたのだが。

(ちなみにCoCo壱番屋もこの時間だとテイクアウト専門なので、客席に至る通路は机で封鎖してあった)

結局のところ、こういうリスクを考えたときに、映画館を休館することには一理あるとも思うわけである。

もちろん映画そのものはリスクは比較的低いし、本来は広域な移動が必要なく楽しめる娯楽である。

でも、そういうことじゃないんだというのは、まさにこのことからもわかる通りである。

東京都で緊急事態宣言が必要な理由

話題にもなっていますが。

東京など4都府県に緊急事態宣言 政府が決定 (NHK)

大阪府はともかくとして、東京都がここで出てきたのはどういうことだと考えてみる。


そもそも、東京都は昨年12月の緊急事態宣言以後、全域で飲食店の営業時間短縮を求めている。

今月12日にまん延防止等重点措置が出て、特別区域と一部の市でより厳しい制限を出したものの、

根拠となる条文の差はあれど、それ以外の地域でも要請が出続けていることに変わりは無い。

多摩地域では八王子・立川・武蔵野・府中・調布・町田の6市がより厳しい制限となったので、こんなことも話題となった。

三鷹駅の北はまん延防止、南は対象外「基準は何なの?」 (朝日新聞デジタル)

三鷹駅は概ね南側は三鷹市、北側は武蔵野市となっており、両市ともに市役所最寄り駅である。

確かにここだけみればおかしい気がするが、しかし全体からすれば軽微な問題だと思う。


なぜ多摩地域の6市により厳しい措置を取ったのかというと、

特別区域に準じて対策をとるべき繁華街が存在するからということだろうと思う。

武蔵野市が対象になったのは吉祥寺地区を想定したものとみられる。位置関係的にも杉並区や練馬区に近いからね。

こういう繁華街で要請に従わない店があったときに強制力のある措置をとれるというのは重要なことであろう。

そういう観点で言えば、三鷹駅周辺は南北共にノーマークというのが実情だと思う。

しかし、武蔵野市内で対象か否かわかれるのは実務的ではありませんから、これは仕方ないことである。

なにより三鷹市も内容に多少の差はあるが営業時間短縮要請は出ているのだから。

ただ、地理的関係からすれば 三鷹市・狛江市・小金井市あたりは同様にしてもよかったと思いますけどね。


さて、そんなわけで一貫して飲食店の営業時間短縮要請を出してきた東京都が、

国に対して緊急事態宣言を出すように依頼していた(どうも水面下では粘り強く調整されてたらしい)のは、

まん延防止等重点措置ではできない休業要請に踏み込む必要があるということだったらしい。

それはこれから連休となれば、酒盛りなどするのに昼も夜も関係ないということも想定してのことだったと思う。

そもそも、東京都の対策はこれまでも飲食店の必死の営業活動に苦しめられてきた面はある。

営業時間短縮などの要請に応じても、その枠内で客を最大限に集めたり、あるいは従わないことが横行したと。

その極地が「昼飲み」である。昼間ならば営業時間短縮要請がかからないから自由に客が集められると。

でも、それは本来の意図ではないわけで、こうして火消しにかかったわけである。

(気の毒だけど飲食店は悪者かもしれない)

このような実績がある以上、酒類を提供する飲食店はすべからず営業してはならないとならざるを得ないわけである。


というわけで、これは仕方ないと思った。

従わない店が横行するのは想定されるが、そのような店に過料を科すこともできるようになった。

感染リスクの低減に向けて、東京都・市区町村が連携して穴をふさいでいくことになろうと思う。

ただ、それでさえ打つ手に乏しいのが路上や公園などでの宴会である。

環境問題でもあるし、いかに屋外でも長時間にわたり密な状態が続くのはリスクとして大きい。

呼びかけはすると思うんですけど、こういう形で宴会を決行するような人に実効的な効果があるかは疑問である。


そこで東京都はこういうことを言い出したわけである。

20時以降ですけれども、街頭の看板であるとか、明るい看板、照明を伴う看板、ネオン、イルミネーションなども停止をしていただくようにお願いをいたします。夜は暗いです。街灯のみが灯るということに結果としてなろうかと思います。(中略) 今回は人の流れを抑制するための措置ということであります。

(小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年4月23日)(東京都))

それって効果あるのか? という話だが、こういう形で人々の考えを揺り動かすのが効果的ということだろう。

百貨店にも休業要請を出す方針で、各種施設・各種興行についても休止・無観客を求める方針だという。

正直、これも直接的な効果があるとは思えないが、こういうことを積み重ねることで人が集まることを避けられるということだろう。

劇場が閉鎖されることについて「演劇が何か悪いことしたのか」と怒っている人を見たが、

そういうことではなく、悪いのは東京都に群がる住民らであり、その尻拭いがこういうところに来ているわけである。


東京都がこういう策をとらざるを得ない状況に追い込まれたのは、

各種対策をくぐり抜けるまでて、感染リスク軽減に不十分な住民がいるからということで、

こういう嫌がらせのようなことがあれこれ出てくるのは、いくら呼びかけても一向に効かないということで、

このようなことが起きていることに住民の1人としては大変恥ずかしいことだと思っている。

でも、こういうことをしなければならないのは、これまでの実績に裏付けられており納得感はある。

正直、これもいくらでも抜け道はあるんですけど、それでも効果は見込めるだろう。


なお、同時に大阪府・兵庫県・京都府にも緊急事態宣言が出ることとなったが、

こちらは東京都とはだいぶ違う経過をたどっている。

吉村知事「時短は大阪市内、午後9時まで」 宣言解除後 (朝日新聞デジタル)

これは2月下旬の話だが、緊急事態宣言解除とともに大阪市以外の大阪府域に出していた飲食店の営業時間短縮要請を外している。

これを見て大阪府は学ばないなと思ったのである。

というのも昨年11~12月ごろ、営業時間短縮要請の出ていない大阪市以外の地域で感染拡大し、

これにより大阪府全域で医療体制が危機的状況に追い込まれたのだから。


その経緯を傍から見ていたので、2月下旬時点でまた同じことやらかすなと思ったら、もっとひどかった。

妻が陽性と確認されて3日後の今月13日、妻が熱と全身の倦怠感に加え、胸の痛みを訴えたため、男性は救急車を呼びました。
しかし、救急隊員からは、病床がひっ迫しているため、保健所の許可がなければ、病院に搬送できないと断られたと言います。

(大阪 医療ひっ迫 救急搬送に4時間 倒れても搬送されない場合も (NHK))

感染症の患者を医療機関に搬送するのは保健所の業務とされている。

といっても実務的には消防署に依頼していることが多いようだが。

感染症に限らないが、病状の急変があったときはいきなり救急通報して救急車で搬送されることが多いが、

消防署は保健所からの指示がないから搬送を拒否していることがあるということである。

救急隊も病状など保健所に報告した上で搬送先を決めるように依頼したはずだが、保健所がそれを拒否したということである。


こういう状況は今日に始まったことではなく、4月に入る頃にはもはや危機的状況だったはずである。

そこに対して国が動かないのは不思議だと思っていたし、今回の緊急事態宣言も大阪府からの要請をうけてやっとのこと。

確かに大阪府の対策に問題が大きかったのは事実であるが、そこに対して積極的に介入しない国もどうかと思うのである。

結局は大阪府がこれ以上は限界と音を上げた形となったが、そうならなければ国はどうしていたのか。

大阪府が「かかれば死ぬのは当然のこと」などと開き直れば、国は動かなかったのだろうか?

本来は緊急事態宣言の要否は都道府県の判断することではなく、国が判断するべきことである。

実際、今年2~3月にかけて緊急事態宣言が不要になったかどうかというのは国の判断である。

(東京都が緊急事態宣言の解除前後で要請内容を大きく変えなかったのは、東京都と国の判断の違いを表しているとも言える)

逆に緊急事態宣言が必要という判断を都道府県に委ねてるのはおかしいよね。

実務的にはいろいろやりとりはあったのかもしれませんけど、これは国の対応にとって問題が大きいんじゃないか。


先日「ノーマスクピクニック」だとか「うちわ会食」とかいうことが話題となった。

「ノーマスクピクニック」については主催者の言動が問題視された面(cf. 「ノーマスクピクニック」復活運動に批判相次ぐ 発起人は「コロナは茶番」を主張…公園側は対応苦慮 (J-CASTニュース))はあるが、呼びかけ自体は こう言うと角が立つ が……という内容ではないかと思う。

マスク着用による弊害もある中で、屋外であれば極端な密にならない限りは比較的リスクは低い。

そこら辺を考慮して、家族など小グループで楽しむ分にはよいと思ったが、デモ集会のごとき動きは問題視されても仕方ない。

「うちわ会食」は兵庫県が口元をふさぐためのうちわを飲食店に配布しようとした話。

「うちわ会食」のうちわ配布を見合わせ 兵庫県、効果疑問視や批判相次ぐ (神戸新聞)

対策として全く理屈に合わないわけではないが、果たして現在の兵庫県(特に阪神地域と神戸市)にとって妥当かという話である。

感染の蔓延度が低いときには弱い対策ながら、他の対策と併用して意義はあったかもしれない。

でも、現状の状況を考えて、この対策で得られる効果なんてほとんどないし、逆に油断させるリスクの方が高い。


その上で東京都が求める対策を見ると、相当に強い内容だが、これまでの実績を踏まえた決断である。

ただ、それですら懐疑的な見方をしてしまうのも、これもこれまでの実績である。

何をマイニングしてるんだろう?

マイニング需要でグラフィックボードが品薄なんて話はよく聞くけど、

一体何の暗号資産(仮想通貨とも)をマイニングしてるんだろ?


結論から言えば、多くにおいてはEthereumとみられる。

暗号資産の先駆けともいえるBitcoinではSHA256のハッシュ計算を効率よく行うために専用のICを作ることが行われた。

これをASICマイニングと呼んでいるが、こうなってくると参入障壁が非常に高い。

ASICマイニングにはCPU・GPUを使っては太刀打ちできないのが一般的で、専用のICは一般には買えませんから。

というわけで、Bitcoinのマイニング目的でグラフィックボードが品薄になるのは現実的ではない。


一方で後発の暗号資産では、ASICマイニングを困難にするようなアルゴリズムが取り入れられることが多くなっている。

というのも、暗号資産は多くの参加者の合意を得ることで改ざんを困難にしているわけだが、

Proof of Workを使っている暗号資産では過半数の計算能力を悪意を持った人が占有すると、台帳の改ざんができてしまう。

これを「51%攻撃」などと呼んでいて、実際そういう被害が出た通貨もいくつかあるようだ。

この問題を回避するためには特定の人が計算能力を独占できないように、汎用的なコンピュータでマイニングに参入できるようにするべきだと。

これが後発の暗号資産では一般的な考えだという。


さて、人々が暗号資産のマイニングをするにあたって、マイニングプールに参加することが一般的である。

というのも、大抵においてマイニングというのは、特定の条件を満たすハッシュ値を算出した人が報酬を総取りする。

なのでPC数台とかいう単位でマイニングをやっても報酬が得られる可能性は低い。

そのため、よっぽど大規模でない限りは、みんなで計算能力を持ちよって、獲得した報酬を分け合う仕組みが一般的で、それをマイニングプールと呼んでいる。


そんなマイニングプールの中でも特に参加者が多いらしいのが「NiceHash」というサービスである。

これは数あるマイニングプールの中でもかなり独特なものである。

NiceHashでは多数のアルゴリズムが選択可能で、それぞれの環境でもっとも多くの報酬が得られるものが自動的に選ばれるのが通常。

しかし、どのアルゴリズムでマイニングしても報酬はBitcoinで与えられる。

なんで? と思うところだが、実はNiceHashは計算能力の売買の仲介をするサービスで、

Bitcoinを払って、NiceHashの計算能力を買って、それで暗号資産のマイニングをする人もいるわけだ。


Algorithms (NiceHash)

これがNiceHashで取引されているアルゴリズムなのだが、日当たりの取引高の大きいアルゴリズムはこんなところ。

  1. Ethash(DaggerHashimoto) : 81BTC/日 (53万台)
    →Ethereum, Ethereum Clasic, TRON など
  2. SHA256(SHA256AsicBoostと合算) : 9.6BTC/日 (8万台)
    →Bitcoin, Bitcoin Cash, Bitcoin SV
  3. Scrypt : 6.4BTC/日 (4万台)
    →Dogecoin, Litecoin
  4. KAWPOW : 2.0BTC/日 (5万台)
    → Ravencoin
  5. Equihash(パラメータ違いのZhashと合算) : 1.7BTC/日 (3万台)
    → Zcash, Bitcoin Gold(こちらで使うEquihashをZhashと通称しているらしい)
  6. RandomX : 0.84BTC/日 (15万台)
    → Monero

()内にminerの数を書いておいた。時間帯に変動はあるかもしれないのでなんとも言えませんが。

というわけで取引金額・miner数のどちらを見ても圧倒的にEthashで、Ethash=Ethereumと考えて差し支えない。

実際、マイニングしてるPCの画面のスクリーンショットでも「DaggerHashimoto」という表示を見ることは多い。

(NiceHashでなぜDaggerHashimotoと表記されているのかというと歴史的経緯があるらしい)


SHA256もなんやかんやいってけっこうあるが、これはASICなんですかね。

取引額の半分以上はSHA256AsicBoostという露骨にASICっぽいアルゴリズム名だし。(根本的には同じだと思うが)

ScryptはASICマイニングを回避するアルゴリズムにしたつもりが、結局はASICマイニングされてしまったというものらしい。

miner1台あたりの売却額とみると、Ethashが0.15mBTC/日、SHA256が0.12mBTC/日、Scryptが0.16mBTC/日と似たようなもんだが、

その次、KAWPOWは0.04mBTC/日、Equihashが0.06mBTC/日とやや少なく、RandomXは0.006mBTC/日とかなり少ない。

(参考までに現在の相場で1mBTC=約6000円であるから、Ethashだと1台平均900円/日、KAWPOWだと1台平均250円/日とかそれぐらい)

KAWPOWやEquihashは比較的非力なGPUでのマイニングで選択される傾向があるらしく、

実験的にAMD APU搭載のこのPCでGPUマイニングをしたら、唯一動いたのがZhash(Equihash)だった。


そしてRandomXについては、これは専らCPUマイニングに適用されるアルゴリズムである。

RandomXはMoneroという暗号資産のアルゴリズムなのだが、CPU以外でのマイニングを非常に困難にするという方針なんですね。

これは他のアルゴリズムと明確に異なるため、CPUマイニング=RandomXということらしい。

もっともMoneroという暗号資産は流通量の割に取引所での取扱が少なく(日本国内には取扱業者がいないとか)、

これはMoneroの方針で非常に匿名性が高く、犯罪に利用される恐れがあると、業者も手を出したくない存在らしい。

NiceHashならRandomXの計算能力にもBitcoinが支払われるから、漫然と動かすのは容易だけど、

大した金額にもならないので、非常に軽視されているというのが実情である。


時価総額ではBitcoinが筆頭で、次がEthereumで、この2つが飛び抜けてますから、

BitcoinはASICマイニングで支えられ、EthereumはGPUマイニングで支えられているということであろう。

(EthereumもASICマイニングはあるが、アルゴリズム設計上、効果が薄いらしい)

その上で昨今の経済情勢により行き場の失った金がBitcoinやEthereumに流入してるということで、

そんなところでこれらの暗号資産、あるいはそれ以外の暗号資産のマイニングで得られる報酬が増えていると。

そうするとマイニングのためのハードウェア投資をしても見合うということですね。


NiceHashを使ってると、マイニングしてる人も、自分で何の暗号資産をマイニングしてるのか知らないということはありそう。

特にDaggerHashimotoなんて、何を表してるのはさっぱり意味がわかりませんからね。

もちろんEthashを計算して、直接的にEthereumを受け取るマイニングプール(Nanopoolなど)とかもありますから、

こういう場合はEthereumを掘っているということは意識しているはずだけど。

マーケットプレイスって店舗在庫

駿河屋というと、東京・秋葉原で実店舗が増えたなぁとかそんな印象よりも、

中古の音楽・映像ソフトや書籍の通販において、品揃えはよいし、価格も安いが、とにかく発送が遅いという印象の方が強い。

運営会社の名前はエーツーといい、かつては実店舗ではこのブランド名で見ることも多かった。

現在もエーツーの名前を付けた店舗はあるが、駿河屋の名前に統一しつつある。

駿河というのは本社所在地が静岡市であることにちなんだ名前とみられ、

実際、通販の荷物は静岡郵便局(富士市)から出荷されている。


いろいろ不満はあるが、それでも価格の安さと品揃えの良さはすばらしい。

そんなわけで駿河屋で本や音楽ソフトを漁ることはしばしばあるのだけど、

そんな中で「マケプレ」とマークが付いた商品がある。

これは「駿河屋マーケットプレイス」という駿河屋以外が販売する商品があることを示している。

とはいえ、このマケプレというのを開いて見ると販売者は駿河屋の店舗だったりするのだが。


一応、駿河屋・エーツーとは関係ない業者も参加することができるようである。

駿河屋マーケットプレイス (エーツー)

料金体系なんかも掲載されているけど、ランニングコストの主なところは「データ使用料」らしい。

データ使用料というのは商品マスタということだよね。

販売する商品分野が広くなるほど費用はかかるが、販売額や出品数量は関係ない料金体系に見える。

これを見てみると、駿河屋マーケットプレイスとしての注力分野はTCGみたいだな。


とはいえ、圧倒的に駿河屋・エーツーの店舗、あるいは提携関係にある店舗というのが実情ですね。

これを見る限り、マーケットプレイスという仕組みを作ったのも、店舗在庫もインターネットで売れるようにする意図があったんだろう。

以前、これで本を1冊購入した。1冊だと送料が気になるが商品代金だけで送ってくれた。

発送元は駿河屋の大阪・日本橋の店舗、多分行ったことある店だな。

注文翌日にはゆうパケットで出荷され、その2日後には到着、駿河屋とは思えない早さだな。


こういう店舗在庫を売る仕組みとしてブックオフでは、ヤフオクの「ブックオフオークションストア」を使っている。

実はヤフオクにはブックオフの出品者が2つある。

1つが「ブックオフオークションストア」(bookoff2014)、もう1つが「BOOKOFF Onlineヤフオク!店」(bookoff2016)である。

後者はブックオフオンラインと同じ物流センターにある在庫を出品しているもので、

複数個同時に落札して、まとめてオーダーフォームに入れて送信すれば、そのまとめた金額に応じて送料が決まる。

3000円以上まとめて落札すれば送料無料になるんですね。

ただ、一方でこれ自体はブックオフオンラインと同じものがヤフオクで買えるだけである。(ヤフオクのキャンペーンに乗っかれるのはおいしいけどね)


それに対して前者「ブックオフオークションストア」は店舗在庫を販売するもので、このように記載されている。

全国一律***円です。
※配送方法は、当社指定のみになります。
※同一商品でも発送元店舗が異なるため、送料が異なる場合がございます。
※一部離島につきましては、追加料金が発生する場合がございます。

同梱発送について
当店では複数落札された商品の同梱を、お受けすることができません。

やはり同じ出品者の商品だとまとめて梱包して欲しいところだが、実際に商品がある店はまちまちなのでそれはできないと。

それなら最初から送料込みの金額を書いてくれよという気はするが。

(一応、離島で追加料金がかかる可能性は書いてあるが、それは現実的な話なんだろうか)


ということで、日本最大のインターネットオークションサイトと手を組んだブックオフも、

自営のマーケットプレイスを作った駿河屋もやりたいことは似ている。

ただ、駿河屋マーケットプレイスの特徴として、同一店舗の商品をまとめて発注することもできる。

店ごとに送料ポリシーは異なるが、多くにおいては一定額以上の購入で送料無料となるようになっている。

このため、1点単位では安いが、同一シリーズの商品をまとめ買いするなどすれば、店舗在庫であっても割安に購入できる可能性がある。

ここは優れたポイントだと思いますね。


何の脈略もなく同じ店舗にある在庫を詰め合わせて送ってもらうのはなかなか探しにくいと思うのだけど、

同一シリーズの商品が同一店舗にそろっているというのはそんなに不思議なことではない。

こういう観点で見てみるとマーケットプレイスも使い道が多いんじゃないか。