エログラムはなんとか送れた

旅先ではぜひとも郵便を送ってみたいものである。

とはいえ、郵便局ってどこにあるんだろ? あと、ハガキとか封筒ってどこで買えるんだろ?

とりあえず郵便局は近くにあるのかな? と調べたら、歩いてすぐのところにあるようだ。

さらに言うと土曜日も午前中はやってるらしい。これなら休日に行けそうね。


次の問題はハガキや封筒は手に入るかということである。

なので近所のスーパーにでかけて、そこで探してみた。

一応、そこそこ大きなスーパーではあるのだが、文具売り場を見ても手紙を送るためのものはない。

絵はがきとかはあまり期待してなかったんだけど、普通に封筒と便箋とかそういうのはあるかなと思ったんだけど。

さて、どうしたものか。


そこで思い出したのが、エログラム(Aérogramme)だ。

ミニレターの国際郵便版、という説明でいいのかな?

ミニレターは便箋か封筒か?

ちなみにエログラムはフランス語読みで、英語ではエアログラムと読む。こっちの方が通りがいいかな。

日本ではあまり需要がないので、なかなか在庫のない郵便局も多いようだが、ここではどうなんだろ?

調べたところ、この地域ではエログラムはそれなりに使われているらしい。

なら、郵便局で普通に買えそうだ。そしたら、それが便箋と封筒を兼ねるので手間がかからない。

そんなわけで郵便局に行ってみた。


そんなわけで郵便局で エアログラム3枚くれ と伝えると、その人はすぐにわからなかったらしく、隣の人に聞いたが、そしたらすぐにでてきた。

しかし、在庫が1枚しかないので、1枚しか売れないとのこと。在庫があるだけ御の字だろう。

値段があらかじめ調べた値段と違ったが、どっちが正しいのかよくわからん。とりあえず郵便局を信じるしかない。

ただ、説明書きに中になにも入れられないことが書かれているので、2006年以前に作られたものなのだろう。

元々3枚買って、1枚は両親に、1枚は自分に送り、1枚は持ち帰ろうと思ったのだが、1枚しかないなら両親に送ろうと思った。

というわけで、エログラムの中に手紙をつらつら書き、のりで貼り付け、宛先・差出人を書いて、郵便局の前のポストに投げ込んだ。

JAPANとさえ書いておけば、とりあえずなんとかなるでしょう。

この郵便に関わる職員に郵便を送り届けようという気があれば。


また、まともに郵便を送るチャンスがあれば挑戦したいけど、とりあえずは1通送れたのでよしとしよう。

観光地ならともかく、そういうところでもないので、郵便を送れるものを手に入れることがまず難しい。

そんなところに難儀することになるとは思わなかったのだけどねぇ。

逆に郵便局が近くにあって、休日に行けたのはラッキーだったな。

出張中の勤怠はこうする

そろそろ月末なもので、勤怠を確定させないといけないのだが、

出張中の勤怠の付け方が国内出張と海外出張で違うのよね。

会社にもよって違うだろうけど、おそらく多くの方にとって、なるほどと思える部分が多そうなので、

少し書いてみようと思う。


一般論として、労働基準法では出張中の労働時間について、こういう規定がある。

第38条の2 労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し難いときは、所定労働時間労働したものとみなす。ただし、当該業務を遂行するためには通常所定労働時間を超えて労働することが必要となる場合においては、当該業務に関しては、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務の遂行に通常必要とされる時間労働したものとみなす。

出張中の労働時間は所定労働時間とみなすということが原則だが、それを超過する時間が必要となる場合は残業扱いになるということだ。

これをうちの職場の規定では、出張中の労働時間が所定労働時間より短くても所定労働時間働いたことにするという形で取り入れている。

逆に所定労働時間に収まらないときには、残業扱いになる。

この原則は出張先がどこでも変わらない。ただし、細かい実装は出張先によって違う。


一番、シンプルなのが、国内出張のうちグループ内の他事業所が目的地になる場合。

これは、出張先事業所の所定労働時間に従って働くというだけのことである。

国内の他事業所でも所定労働時間は統一されている。ただし、始業・終業・休憩は多少違う。

なので、出張先の事業所の始業・終業・休憩に従って働き、ここからはみ出た時間を時間外労働として報告すればいい。


その他の国内出張では、勤務地の事業所の始業時間から終業時間まで所定労働時間働いたとみなすことになっている。

始業より前、終業より後に働けば時間外労働、逆に始業より後、終業より前に仕事を終えても始業・終業まで働いたことにする。

なお、移動時間は本質的には労働時間ではないので、始業より前・終業より後に移動時間があっても時間外労働にはならない。

ただし、移動時間には別の手当があるので、割増賃金ほどではないが手当が支払われる。(移動時間は労働時間ではないが)

ここでいくつかの例題を考えてみる。

始業が9時、終業が17時半、所定労働時間が7時間45分(休憩45分)、これに加え残業前に15分の休憩を与える事業所に勤務する人を考える。

ここで、朝8時に家を出て、訪問先で11時~19時にわたり労働をして、その後、22時に帰宅した場合、

労働時間は移動中の9時からスタートし、訪問先での労働が終わった19時に終了する。

ここで時間外労働は終業後の休憩の終わった17時45分から19時までだから、1時間15分となる。

移動時間は朝8時~9時と夜19時~22時の計4時間である。これは労働時間ではないが、条件により手当が支給される。

実際の訪問先での労働は訪問先で1時間の休憩を取っていたとすれば、7時間なので、所定労働時間より短いが、時間外労働が付く。

もっとも、移動時間も朝9時の始業時間以降は本質的に労働時間なので、移動中に労働をさせられても文句は言えないが。

もう1つの例として、訪問先近くで宿泊していて、移動のないある1日を取り出して考えてみる。

この日の訪問先での労働時間は、先方の都合で8時~16時で、途中、休憩1時間、計7時間労働だったとする。

この場合、原則によれば始業は朝8時、終業は所定の終業時間より前に労働を終えてるから、所定の17時半となる。

となると、朝8時~9時が時間外になる計算なのだが……ん? 所定労働時間より短いのに、時間外が付くの?

実際、こういう場合ってどうなるんでしょうね?

一般論として使用者の都合で始業・終業時刻を変更することはできるので、この出張中は始業・終業を1時間早めるという指示があれば時間外にはならないが。

この程度ならともかく、出張中だけ夜勤とか、そういう場合は始業・終業を変更しないとやってられないよね。もちろん深夜割増はどちらにしても必要だが。


海外出張の場合は、出張先の労働時間がいろいろであることや時差があることを考慮してか、国内出張とは異なる規定がある。

まず、移動中の労働時間の開始・終了は日本の事業所の始業・終業時間を基準とする。

その上で、出張先での労働時間は実際の労働時間を記録する。

そして、出張期間中の日本のカレンダーでの労働日数×所定労働時間と、出張期間中の総労働時間の差を月単位で計算し、

出張期間中の労働時間が上回った分を時間外労働として、下回ったら当該期間は毎日、所定労働時間働いたとみなすことになっている。

マイナスになっても給与が引かれることはない。そこは国内出張と一緒だ。

ここで、2泊3日で中国(時差-1時間)に出張することを考える。

1日目は朝8時に出発、訪問先に現地時間の13時に到着し17時まで労働、2日目は訪問先で休憩1時間を挟んで8時半~17時に労働、3日目は訪問先で8時半から12時まで労働、17時に日本に帰着したとする。

1日目は始業は移動中の9時、日本時間で18時まで労働したことになる。休憩を1時間とすると、実働時間は8時間となる。

2日目は8時半~17時で休憩の1時間を差し引くと、実働時間は7時間30分となる。

3日目は始業は8時半、日本の終業時刻時点ではもうすでに帰着しているが終業時間まで働いたとみなし、終業は日本時間で17時半、中国時間で16時半、休憩を45分とすると、実働時間は7時間15分となる。

この3日間の実働時間を合計すると22時間45分、3日とも日本では稼働日だとすると、期間中の所定労働時間は7時間45分×3=23時間15分、

実働時間-所定労働時間はマイナスになるから、この場合は期間中通じて、時間外労働なしで所定労働時間働いたとみなされる。

ただし、1日目と2日目の間で月が変わっていたとすると、1日目を含む月は8時間-7時間45分で15分の時間外労働、

2・3日目を含む月は14時間45分-15時間30分でマイナスとなり両日とも所定労働時間働いた扱いになる。

これが基本原理だが、日本の休日に出勤したり、日本では稼働日でも現地では休日だから休むとか、そういうことも想定される。

なので、そこに対応する規定もあるのだが、ここでは省略する。


これまで国内の出張はいろいろあって、いろいろ出張を経験する中で、ルールはだいたい覚えた。

もちろん原則は最初に教えてもらったんだけど、実践してわかることというのもあったことは確かだ。

全ルールとも実践したことがあるわけではないんだけどさ。

ただ、海外出張は今回が初めてだからね。

今月末の手続きのためにいろいろ確認してやってみたんだけど、国内出張と同じところもあれば、独特なルールもあって、

よく資料を読まないとわからないところもしばしば。もちろん人事からある程度は教えてもらってたんだけど。

まぁシステムに打ち込めば自動計算してくれるところもあるから、必ずしも熟知してなくてもいいところもあるんだけどさ。

UPSと自家発電が欠かせない

どうもこの街は停電が珍しくないらしい。

なぜそんなことになのか? 電力不足が原因らしいが。

もちろん停電の要因はいろいろ考えられて、日本でも落雷で停電というのは時々あるよね。

電力不足が原因というのがこの地域の実情をよく表しているのだろうか。


だから、事業所にはけっこう大きな自家発電設備があって、コンセントはUPS装備が基本らしい。

日本ではUPSを使うのは重要なコンピューターぐらいだよなぁ。

そこら辺のコンピュータはわざわざUPSにつながないよね。

今までいた事業所では瞬低で一部のコンピュータに影響が出たとかいう話を聞いたこともあるから、UPS装備ではないのは明らかだろう。

もちろんノートPCならそれ自身がUPSを備えてるようなものだが。

まして自家発電設備はよっぽど重要な施設じゃないと持ってないだろう。病院とかは当然持ってるけどね。

どうなんだろうね? 今までいた事業所にも変電設備と一緒にあったのかな? けどそんなに大きなものはないよね。

なにしろこの事業所、自家発電施設でいつもどおりの業務を回せるらしい。

コストはともかく、外部からの電源供給なしに事業所の電力供給ができるのだ。えっ、と思うけどね。


そもそもUPSと自家発電の使い分けはご存じだろうか?

最近まで知らなかったんだけど、UPSって短時間の停電・電圧変動に対応するものなんだよね。

無停電電源装置(UPS) / BU100RE/BU60RE (OMRON)

バックアップ時間は6分以上と書かれている。それぐらいの範囲の停電ならば切替時間なく、安定した電圧を供給し続けられる。

このバックアップ時間の間に復電すればそれはそれでいい。一瞬の電圧変動というのはまさにそのことだ。

けど、UPS単独で使う場合は、基本的にはバックアップ時間は安全にシャットダウンするために使う時間らしい。

しかし、UPS+自家発電となれば、UPSは自家発電による電力供給が開始されるまでの時間を持たせるための装置になる。

もちろんUPS単独でもかなり有用なんだけど、それで満足かは電力の用途や電力供給状況の想定によって違う。

この事業所では自家発電と組み合わせて長時間の停電でも継続稼働することを考えているが、必ずしもそこまで必要はないことはあるだろう。


また、このBlogで書くことがあるかどうか知らないけど、実習初日にこの事業所の社長が僕たちに話をしてくれた。

その中で「あれがない、これがないと嘆いても仕方ない。ここの市場では同じ環境で他の会社と競争しているのだ」なんてことを言っていた。

別に電力関係の設備について言ったわけではないのだが、電力関係もその1つではあるよね。

日本など電力事情のよい地域では、もっとシンプルな装備で事業をできるところ、

この地域では電力事情がよくないので、たいへんな重装備が必要になり、実際に自家発電を動かせばそのコストものしかかってくる。

これを比べると、この地域は電力については不利な環境だなと思うけど、隣の会社も同じ環境というのは全くその通りだ。

もちろんこの地域だからこその利点もあるけれど、こうして欠点もある。この土地で事業を営むなら、欠点も受け入れろということだ。

ATM手数料の2重取り

この出張中、基本的には食事代など考えなくていいし、

近所で買い物できるスーパーはクレジットカードが使えるそうだから、

現金なんてほぼいらないと思うんだけど、全く現金なしというのもなぁと思い、ATMで現金を引き出した。

例によってVISAデビットカードで引き出した。

シンガポールドルの入手方法を考える , ATMでのレートはかなりよかったが


ホテルの近所はやたらとATMがあるのだが、あるATMに行き、

ATMの言語をEnglishにして、Withdrawal を選んで、金額を打ち込むと、紙幣が出てきた。

あらかじめ聞いていた話で、使いやすいと言われていていた紙幣で出てきて、

さすが生活に根ざしたATMであると思った。あんまり高額な紙幣は出てこないのだ。


引き出した後、スルガ銀行の口座から減った金額を調べると、思っていたより金額が多い。

VISAのレートに3%の海外取引事務手数料を加えて、ATM手数料216円を足した金額が落ちるはずで、

VISAのレートを調べて、得られる最新のレート(2日前)で計算したのだが、レートの変化とは思えないほどの差があった。

法外に高いわけでもないが、一体何が起きているのだろうと思った。


その翌日だか翌々日にVISAデビット会員ページを見ると詳細が確認出来た。

これを見てみると現地通貨での金額が引出金額よりいくらか高かった。

なぜ、引出金額より請求金額の方が大きかったのか。

おそらく、銀行がATM手数料という名目で金額を上乗せしていたからだろう。

日本でATM手数料を徴収しているのに、現地でもATM手数料が徴収されるの? というのはもっともな話なのだが、

残念な事にそこはカード会社(スルガ銀行)が操作できるものではなく、各地の慣例による。

もちろん世界的に見れば、国際キャッシュカードやクレジットカードのキャッシング使用時にATMの銀行は手数料を徴収しない。

確かにシンガポールでも中国でもATMの銀行はATM手数料を徴収していなかった。

日本でもそうで、クレジットカードのキャッシングにかかるATM手数料はATMの銀行は徴収せず、カード会社が利息制限法の範囲で徴収している。

そこら辺は地域の慣例なのでいかんともしがたい問題だし、スルガ銀行も注意事項としてそういうこともあると書いている。


そう考えると現金での両替の方がレートはよかったのかもね。

ただ、現金を両替できるところが近所にあんまりないとか聞いたんだよなぁ。

その前提で日本円をさほど持ってきてないのよね。どうせATMで引き出すだろうし、クレジットカード使うだろうって。

空港で両替しとけばよかったのかもしれないけど、時間も無かったしな。

職場に来た銀行の人に依頼すれば両替してくれるらしいんだけど、いつ両替できるかもわからなかったので。

そこですぐにATMで現金を確保できるのはよかったのだと思う。

もっとも、僕はその現金にまだ手を付けていない。特に使う用事が無かったから。

けど、同行者の1人に分けて欲しいと頼まれ、転売したのだけど、それはさっそく使ったと聞いている。

こうして役立っているのは事実である。

録音・録画して楽しむ

出張に際して、このサーバーに超A&G+を録音・録画するシステムを構築した。

なのでそのことを書いておこうと思う。


超A&G+の録音・録画はけっこうニーズがあるらしく、調べたらすぐ見つかる。

その中でLinuxで動かす前提で調べると、こんなツールが見つかった。

ybenjo/agqr.rb (GitHub)

cronで30分間隔でこのrubyスクリプトを実行して、あらかじめ指定した番組の時間に録音・録画を開始するという仕組みだが、

実際に録音・録画に使うのがRTMPDumpというツールである。

RTMPDump

これはストリーミングのプロトコルであるRTMPをダンプするもので、

番組がやってる時間分だけ超A&G+のストリームをダンプすれば録画・録音したことになる。

これがコア技術で、ffmpegを使ってflvからmp3を抜き出す処理も行い、音声だけならmp3でダウンロードできるようにしてある。


では、実際の導入はどうだったのか。

まず、RTMPDumpとffmpegのインストールだが、ffmpegはyumでインストールできた。

RTMPDumpはソースからコンパイルしてインストールしたが、そんなにコンパイルに時間はかからない。

configureはないから make して make install すれば完了だ。

さっきのagqr.rbにはRTMPDumpとffmpegのパスを指定するところがあるので、whichで調べて書いておいた。

あと、僕は先週分のファイルは上書きする前提で、保存先のファイル名に日時を付加しないようにした。

schedule.yamlで録音したい番組を定義して、crontabに書き足して完成だ。

直近の適当な番組を5分だけ録画させて確認したけど、ちゃんとできていた。


これで自動的にflvとmp3の2つのファイルが保存されるようになったが、

いちいちSFTPとかでダウンロードするのもめんどくさいし、簡単にWebからアクセス出来るようにすることにした。

まず保存先をHTTPからアクセス出来るところに定義した。

それでファイル名を手動指定すればいいけど、ファイルリストを表示するページをPHPで構築した。

どうせ自分しか使わないからいい加減なものだけど、だいたいこんな感じ。

<table>
<?php
$flist=array();
$dir_h = opendir('./mp3/');
while (false !== ($flist[] = readdir($dir_h)));
closedir( $dir_h ) ;
$flist2 = array() ;
foreach ( $flist as $fname ){
$ffname="./mp3/$fname";
if( is_file($ffname) ){
list($body,$ext)=explode('.',$fname);
$flist2[]=array($body,filemtime($ffname));
}
}
usort($flist2, 'comp') ;
foreach( $flist2 as $elem ){
print <<<EOF
<tr><td>$elem[0]</td><td><a href="./mp3/$elem[0].mp3">mp3</a></td><td><a href="./flv/$elem[0].flv">flv</a></td></tr>
EOF;
}
function comp($a, $b){
return $b[1]-$a[1];
}
?>
</table>

日付順に並べてmp3とflvのリンクを並べるだけ。

久しぶりにPHP書いた気がする。けど、これを用意すれば便利だよね。


なぜこういうシステムを作ったかというと、1つは時差のため、もう1つは回線品質に不安があったから。

時差があると、日本にいるときのように見るのが難しい番組もあった。

逆に普段見られないけど、時差のおかげで見やすそうな番組もあったけど。

いずれにしても、こういうシステムを構築することで、時間によらず録画した番組を見ることができ、

回線速度が遅くてもコマ落ちせず、ダウンロードを完了してから見ることができる。


この出張先では就業時間外の行動にも一定の制約があるもので、

暇をもてあます可能性は想定していた。特に休日はね。

なので録音・録画したラジオ番組を空き時間に楽しむというのはいいアイデアだと思っている。

せっかく自由に使えるサーバーがあるのだし。

飲用水を作る方法

今日は実習先の事業所への初出勤、多少は説明を受けたけど、

まだ実習先事業所内の打ち合わせ事項が多いらしく、とりあえず行っただけに近い。

とはいえ、こんな設備もあるんだ、こんな仕組みもあるんだ、と1日でも発見がいろいろあった。

そのあたりは業務上、差し支えないことならこのBlogにも書こうと思う。


日本で水道水を直接飲むのは、時々やるけど、そこまででもないか。お茶を沸かして飲むし。

水道水の衛生基準として残留塩素濃度というものがある。蛇口まで一定の塩素濃度を保てれば、蛇口の水は安全ということである。

これは塩素化合物の次亜塩素酸イオンに菌などを壊す働きがあるからである。

蛇口まで所定の残留塩素濃度を保つための調査は水道事業の大切な仕事だろう。

ただ、集合住宅の貯水槽とか残留塩素濃度を保つための敵もありますが。

もっとも、塩素での消毒には難点もあり、有機化合物と結合するとトリハロメタンが生じ、水がまずくなるのだ。

なので、きちんときれいな水を用意して、それを消毒するのが肝心である。

水質の悪い都市部ではオゾンを浄水工程に組み込むことで、オゾンの力で有機物を壊すようにしている。

それでも浄水場から蛇口までの安全性を保つのは塩素消毒なんですけどね。塩素の依存度を減らす手段としてオゾンがある。

いずれにしても浄水場から出る水の品質、蛇口の水の品質、これをよく監視するのが水道の安全性を保つ上で大切なことだ。


日本の水道水の安全性が世界的にも高いことは多くの人が知るところだが、逆に水道水の品質を脅かすものはなんだろうか?

どうも水道管の品質が悪く、下水が上水に入り込むのが問題の1つらしい。

日本の水道事業は漏水が起きていないか熱心に調べており、漏水で失われる水道水はかなり少ないが、なかなかそうもいかないだろう。

もちろん漏水で失われる水道水も問題だが、そこに入り込んでくる水も問題だと。

そんなことあるの? と思うけど、あるんだと。


そんな中でペットボトルの水がホテルで提供されるので、それを飲用水として使っているわけだけど、

その飲用水の説明として、「RO膜でろ過して、UVとオゾンで消毒した水」ということが書かれていた。

以前、注射用水のことを書いたとき(滅菌すればよいというものではない)、

精製水を作る手段としてRO膜、滅菌手段としてUVというのを例示した。すなわち薬局でいう滅菌精製水に相当する商品なのだ。

そんなものを飲用に売っているというのは少し不思議な話だが、

安全性はもちろんのこと、硬度成分も除去されるので、軟水に慣れ親しんだ日本人にとってはありがたいものとも言える。

もっともおいしい水の味わいを作っているであろうミネラル分が失われるが。


ミネラルウォーターというのもいろいろあるが、日本では何らかの殺菌・除菌処理が必須となっている。

加熱殺菌かRO膜による除菌かどちらかとのこと。RO膜だとミネラル分も除去されるが、後で調整することもあるらしい。

RO膜単独でも菌は除去できるんですね。

そういえばホテルのサービスとして、ろ過した飲用水を提供していると書かれていたけど、

これでも安全な水を作れているんですね。

裏返せば、そういう設備がないと水道水から安全な飲用水は作れないと考えているということだが。


日本でも浄水器を導入したり、飲用水を買っている家庭もあるけど、

一応は水道水は残留塩素濃度が保たれている限りは安全な水である。

ただし、塩素分やトリハロメタンを除去したいというニーズで浄水器を使っていたり、

そもそもそういう心配をしなくていいように飲用水を買っているということはある。

けど、ここのホテルはおそらく安全面を考慮してろ過装置を導入しているんだろう。

一応、ろ過装置が働く程度にきれいな水さえ確保できれば、そこからろ過で安全な水を作り出すことは問題ではない。

もっとも塩素分が除去されると、そこからの殺菌能力がない。なのでろ過で飲用水を作っても、放置しすぎてはいけない。

それは日本でも一緒のことで、蛇口から出てくる水は安全だが、浄水器を通した水を放置しては安全性が保たれない。

そこだけ注意すれば、確かに心強い装置だなと思う。なるほどなと思った。

国際ローミングが怖いから

いろいろあって目的地の事業所のある都市に到着した。
入国審査でちょっと争いになったりしたけど、とりあえず通してもらえた。
到着してホテルまで行くまでの道で思ったのは、この都市、とんでもないなということだ。
一応、周辺ではかなり栄えてる都市ではあるんだけど、都市とは到底思えない姿も多い。
けど、これだけの都市が発展すると言うことは、それだけの都市基盤が整備されていると言うことだし、実際に立派な道路を走っていったのだ。
こんな都市で我々の仲間が仕事をしているということである。とりあえずそんな実感が沸いた。


携帯電話の国際ローミングは高いからあまり使いたくはないけれど、
個人に対して連絡を取る最後の砦とも言える。
滞在先の国内から +81-90-****-**** なんて国際通話をかけて、なおかつ着信料までかかるというのは大変なことだが、
対応端末さえあれば準備は不要で、通信さえしなければ低コストに抑えられるのでメリットは大きい。
そんなわけで国際ローミングを使う前提で電話を持ってきているわけだけど、
同行者の多くは、国際ローミングを使うのは怖いと考えていたようだ。


なぜかというと、スマートフォンだからである。
AndroidもiOSも知らないところで通信を発生させてしまうので、ローミングでは高額になりすぎてしまう。
だから、機内モードにして一切の電波を絶った後に、Wi-Fiだけ必要時にONさせるという方法を考えていたようだ。
機内モードかつWi-Fi ONというのは変な気がするけど、一応OKらしい。
まぁ機内モードなら通信が発生しないので、問題は解決できるが、連絡先は確保できない。


そこで、ある同行者はこんな方法があると言った。
どうもローミング時に限り、データ通信を切る機能があるらしい。
これを日本国内であらかじめ設定してでかければ安心だと。
そうすれば音声通話とSMSは使えるので、とりあえずの連絡は困らない。
なるほどそういう方法があるのか。スマートフォンの人はご参考にどうぞ。
もちろんWi-Fiで接続すれば、Webなども使えるのでそこは安心してよい。

成田空港にいたる道

今まで、日本と出入りするときは決まって関空だった。
ただ、今の職場の場所だと当然、成田空港である。
いや、実は羽田空港という選択肢もあって、復路は羽田空港なんですけどね。
今回は夜発の便で出かけるから、本当は羽田がいいのよ。だってもっと遅く出発できるから。
けど、成田なんですよね。うーん……と思うけど、やっぱり東京の玄関口として成田はしっくりくるな。


そんな成田空港へのアクセスだが、いろいろ方法がある。
まず、バスのアクセスだが、東京空港交通が中心となり運行するリムジンバスがメインだ。
ただ、運賃がかなり高くて、東京都心からの路線は3100円(新宿線・渋谷線・池袋線など)となっている。
そんな中で平和交通などのアクセス成田と、京成バスなどの東京シャトルの東京駅方面の2系統は運賃1000円程度と安い。
5月連休のときに春秋航空日本で高松から帰ってきたときに使っている。(空をびゅんと飛べばわりとすぐ帰れた)
東京駅は道路では成田空港から一番近い山手線のターミナルで、利便性に優れるだけではなく運行面での合理性も高い。


次に鉄道だが、当初の成田空港には現在の東成田駅しかなかった。
ただ、ターミナルビルとの行き来が便利な位置にはなく、後に現在の成田空港駅、空港第2ビル駅ができている。
現在の両駅には京成とJRの2社が乗り入れており、京成は京成本線経由と成田スカイアクセス線経由の2系統がある。
東京からのアクセスは京成の方が遠回りしなくてよいので優れる傾向にある。
成田スカイアクセス線経由ならすごく短いし、京成本線経由でもJRよりは遠回りしない。
ただし、どちらかというと東京側の起点をどこに取るかに依存するかもしれない。
京成の東京側の起点は上野駅、JRとの乗換については日暮里駅が便利だ。
ただし、押上経由で都営地下鉄浅草線にも乗り入れていており、成田スカイアクセス線経由のアクセス特急(無料)は浅草線経由で走っている。
というのも浅草線を泉岳寺から抜けると、京急に入り羽田空港に行くことができるからだ。両空港間の移動も想定している。
とはいえ、アクセス特急は40分間隔と運行間隔が広いという難点もある。飛び乗りには向かない。
上野発着のスカイライナー(有料)は30分間隔、京成本線経由の特急(無料)は20分間隔、もちろん青砥で押上・浅草線方面と乗り換えることができる。
一方のJRだが、東京からだと総武本線経由で走るので、経由地である千葉からのアクセスには最適かな?
東京側については快速は他の総武本線快速と同じく横須賀線方面に走っている。
なので、東京都心での停車駅は錦糸町・東京・品川など、横浜あたりからも使おうと思えば使える。
ただし、本数は少なく1時間に1~2本程度となっている。京成のアクセス特急とどっこいどっこいだ。
遅い割に高く、東京駅あたりに行きたければアクセス成田・東京シャトルが便利だ。定時性に不安はあるかもしれないが。
どちらかというと成田エクスプレス(N’EX)がJRのメインで、これは30分間隔で走っている。
N’EXだがN’EX往復きっぷが比較的安く、14日以内に往復するならば東京都区内から4940円で往復できる。
でも定価はかなり高いよ。東京駅までの運賃・料金が3017円だから。リムジンバスもそんなもんだけどね。
一方、N’EXの特色は東京側のルートが豊富なことである。
全便、東京駅は必ず通るが、そこから先、品川・横浜・大船方面に向かうルートと、渋谷・新宿・大宮へ向かうルートがある。
新宿発着便の一部は中央本線の高尾まで走っており、たいへんユニークである。
なので乗り換え無しで電車で行きたいという人には便利な場合もある。ただし、総じて遠回りだが。


今回の成田空港へのアクセスは当初、東京駅からのバスで考えていた。
どうせ運賃・料金は会社負担なので、割高だと書いたN’EXでも合理的と思えば請求するだけのこと。けど、便利なのが一番いい。
確かに東京駅からのバスは両社合わせれば本数も多いけど、東京駅側の乗り場は全く異なる。
あと、荷物を持って、あの広い東京駅をかけずり回るのはめんどくさい気がした。
まだ東京駅はマシな方だけどね。八重洲口のJRバスターミナルからアクセス成田に乗れるし。
他のターミナルのリムジンバス乗り場なんてそんなわかりやすくないし。
じゃあ、どうするかなぁと思い、調べたところ、浅草橋駅でJRと浅草線を乗り換え、京成で行くルートがひっかかった。
これなら比較的コンパクトな駅で乗換が完結するということでよいと考えた。
別にスカイライナー乗ってもいいのだが、と思い調べたが、青砥にはスカイライナー停車しないのね。じゃあアクセス特急か。
実は有料特急に乗ると精算手続きが少々めんどくさいので、運賃だけで済むのはそれはそれでうれしい。
ただし、浅草橋駅はアクセス特急の停車しない駅なので、各停で浅草まで進んでアクセス特急に乗り換える必要がある。あんまりそんな需要は想定してないらしい。
他に浅草線からJRの接続駅としては新橋があり、東京メトロ・都営地下鉄との接続駅は多数ある。
浅草線から成田空港というのはあまり画期的ではないかも知れないが、時刻を決められる空港行では有用な場合も多そうだ。


さて、じゃあ実際どうだったのか。
黄色い電車に乗り秋葉原界隈の街を見ながらあと1駅、浅草橋駅に到着した。
さてエレベーターは・・・ピクトグラムないなぁ、と思いながら東口に出る向きに進むとエレベーターもエスカレーターもない。
どうも、浅草橋という駅、階段に取り付けられたエスカルを別としてバリアフリー設備がないようで。
仕方ないのでせっせとスーツケースをもって階段を降りたのだった。
浅草線の改札まではエスカレーターが両方にあり、ほかの出口にはエレベーターもある。こっちはすんなりと行けた。
ちなみにJRの浅草橋駅もエレベーターの設置計画はある。ただし、地下鉄とは逆の西口だけど。
浅草線ホームに行くとホームを颯爽と通過する羽田空港行きアクセス快特が、といっても露骨に減速してるんだけどね。
浅草駅で一旦降りアクセス特急に乗り換え進む。
中身は普通の通勤電車だが、ラッシュでもないのでドア脇に荷物を置いて座ることができた。
南海で関空に行くときもそうだけど荷物をおけるかは1つの課題だよね。
青砥駅で京成本線経由の成田空港行きと相互に接続する。経由地は全く異なるが。
高砂から北総線にはいると一気にスピードアップする。けっこうトンネル区間が多い。
ちょっと複雑なんだけど成田スカイアクセス線(京成成田空港線)は高砂~印旛日本医大は北総線の線路を使っており、
アクセス特急は名目上は全区間京成なのだが、実態としては高砂~印旛日本医大は北総になっている。
普通に千葉ニュータウン住民の足として活用されている。運賃もそろえてあるので。
スカイアクセス線唯一の単独駅、成田湯川駅、この横をJR成田線支線で通過したが駅はない。この駅、本数の多くないアクセス特急が唯一の停車列車である。
こうして成田空港に到着、京成本線経由とスカイアクセス線経由は改札が分かれていて運賃を区別できるようにしてある。


浅草橋駅の乗換は残念だね。JRと京成の接続としてはシンプルでいいんだけど、こと空港アクセスとなるとね。
電車での成田空港アクセスは手軽だが、なかなか運行頻度が微妙だ。
時刻表を調べられて定時性への要求の高い空港行きはいいんだけど、空港発は微妙だなと。
あと今回は関係なかったけどT3発着便だとバスが便利なので、バスが優先かなぁ。
空港行きも駅からの手間を考えるとバスの方が便利なのかね?T2から陸上競技のトラック風の通路を歩けばよいだけだが。

BD再生するなら専用機がいい

明日から出張で出かけるので、冷蔵庫は明日の昼ご飯の分までしかない。

冷蔵庫空っぽにするためにいろいろ考えてやってきてたけど、けっこううまく行った気がする。

前の出張から戻ってきて1ヶ月半で出張だったからねぇ。調味料とか使い切れる? と思ったけど、案外うまくいった。


先日、Blu-rayプレイヤーを購入した。

今まで、BDを持っていてもBDを再生できる機器がなかったのだ。

引越前はリビングでBDを再生していたので、BDを所有していても使えないということはなかったが、

引越時点では特にBDを再生できる機器を準備しなかったのでこうなった。

このたび、BDの購入予定ができたことをきっかけにBDプレイヤーを購入することにしたのだった。


ただし、最初からBDプレイヤーの購入を考えていたわけではない。

PCにBDドライブを取り付けるということも想定していた。

ただ、このPCはものすごく性能の高いわけではないので、BDの再生に耐えられるかということを心配していた。

一方でBDドライブの値段は決して安くはない。

内蔵ドライブだと書き込み可能なドライブがメインで1万円を超えるものがほとんど。意外と再生専用の外付ドライブの方が安く買えたりする。


後で知ったのだけど、PCにBDドライブを付けてBDを再生できるようにすることにはもう1つ難点があるらしい。

BDではコピーガードの実効性を保つためにAACSという暗号化を取り入れたコピーガード方式が採用されている。

DVDでアクセスコントロール技術であるCSSが破られたことを踏まえて、AACSは暗号化に用いる鍵を変更することを想定した規格となっている。

そのためPCのBD再生ソフトのAACSキーは定期的な更新を要求されるが、永遠に更新し続けられるわけではないんだと。

期限が過ぎるとソフトを買い直さないと、新しいBDは再生できなくなってしまう。そういう難点があるそうだ。

AACSキーの定期更新の対象はPCだけのようで、専用機であれば特に問題ないとのこと。


一方で専用機として再生専用のBDプレイヤー以外にも、録画もできるレコーダーも想定される。

実は引越時点でまず検討したのはこちらだったのだが、思いの外、高価なので取りやめたのだった。

その当時は今使っているPCディスプレイ+レコーダーでテレビも見れるようにしようという考えもあったのだが、

これならテレビを買う方が安いということで、素直にテレビを購入し、BD再生やテレビ録画は先送りにした次第である。

そうそう、このテレビは外付けHDDを付ければ録画もできるので。

1台4役の中古テレビ


そんなわけで購入したBDプレイヤーだが、寸法を見て、えらいコンパクトだなと思った。

こんな小さなハードウェアでBDの再生に十分な性能を確保できるというのはすごいもんだなと。

お値段は8400円ほどで、コストパフォーマンスという点ではなかなか優秀ではないだろうか。

テレビの下に置くことを想定して、商品が届く前にホームセンターでテレビの下に空間を確保するための道具を探しに行った。

いろいろ検討した結果、台所の収納具にちょうどいいものがあったので、これを買ってテレビの下に空間を確保した。

コンパクトなBDプレイヤーにとっては空間をもてあますが、テレビの高さとしてはむしろちょうどよくなった。


その後、しばらくしてBDプレイヤーが届いたのだが、なんとHDMIケーブルが入っていないではないか!

HDMI以外の接続形式があるわけでもないが、各自HDMIケーブルを用意しろとおっしゃるようだ。

とりあえずはPCとテレビの接続に使っているHDMIケーブルを転用して、動作確認をしてみたが、ちゃんと再生できますね。

以前、PCでDVDを再生したとき、フルHDのテレビにとって解像度粗いなと思っていたが、さすがBDである。

注文したBDが届くまでにはHDMIケーブルを用意しておこう。

けど、あれか。出張から帰ってきたらもう注文したBDは届いてるのか。HDMIケーブルならイトーヨーカドーでも買えるだろうけどさ。

洗濯とタクシーは高いが、日用品と医療費は安い

これから行く出張先では宿泊と合わせていろいろ包括してくれているようで、

できるだけ新人の負担を減らすように配慮してくれているようだ。

基本的には滞在先での食費のことは考えなくていいようにしてくれた。

それだけでも現地での出費はだいぶ減らせるのでありがたいことだが。

あと現地での交通費も考えなくていいらしい。


宿泊先のホテルは出張先の事業所に出張する人がよく使うホテルだそうで、

出張したことのある人から話を聞くと、ランドリーが一日何枚かまでは無料だそうで。

今までホテルで長期滞在とかしたことないけど、そうなると1つの問題は洗濯よね。

そこを少し包括してくれているということで、ありがたいのかなと思ったのだが、このランドリーには難点があるそうだ。

その難点というのは、依頼者を識別する符号を衣類にペンで記入されるということだそうで。

日本のクリーニング店で衣類を出すとタグを取り付けるところだが、そうじゃなくて直にペンで書くらしい。

たまにペンで書いたのがにじんで、洗濯に出したはずなのにペンで汚れて戻ってくることもあるとか。


は? という感じだが、商売として洗濯をやることの意義が日本とは違うのである。

日本でクリーニング店に洗濯を依頼するのは、一般の家庭で洗うのに適しない衣類であるか、アイロンをかけて仕上げるのがめんどくさいかだろう。

クリーニング店としても専門的な知識・技術を駆使して洗濯・仕上げを行うことが期待されている。

ところが世界を見渡してみると、日常の洗濯を一手に引き受けるような商売も多いようで、

当然そうなると単価は安いのだが、不適切な洗濯がなされることもあり、大切な衣類ほど洗濯を依頼できないという状況になる。

そういう商習慣なのだから仕方ないとも言えるが、それを納得できるかは別問題である。


洗濯は極端だが、タクシーという商売も日本とそれ以外のアジアの大都市ではずいぶん異なると聞く。

タクシー料金の国際比較!国で初乗りや加算料金がこんなに違う!?  (Dr.Wallet)

というのも日本のタクシーってかなり運賃が高いのよね。物価水準を考慮してもかなり高い。

世界全体に目を向けてみると、ヨーロッパの大都市とも大差ないとの話もあるが、それ以外の世界どこと比べても高いのだから相当だ。

これは日本のタクシーの規制が大変厳しく、かなりコストがかかるという事情が大きい。

さらには大都市では供給過剰ということで車両数を減らし、運賃水準を上げる方向に進んでいる。

タクシー乗務員の生活・タクシーの安全を守るためにはやむを得ないと考えられている。

世界的に見ればタクシーというのは車と運転手さえあればできる商売ということで、参入障壁は低く、ゆえに供給も多く、運賃水準も低くなるわけだ。

ただしタクシー乗務員の手取りは少なくならざるを得ない。

そんな日本のタクシーだが、運賃水準が高い分、サービスレベルも相当高い。運賃水準の高さゆえに使う機会も少ないが。


逆に日本が安いものと言って思いつくのが、日用品と医療費なんだけど。

日用品は質も高くて、物価水準に対して割安ということはよく言われている。

中国人が爆買いに来るのも、日本の電化製品や日用品の質の高さと割安さが理由だと言われている。

質が高くて安いのだから特に文句は無いだろう。それだけ効率的なサプライチェーンが構築されているのだ。

そもそも所得水準が低いのに、日用品を外国メーカーの輸入品に頼らざるを得ない地域なんていうのは地獄のようなものである。

日本はその裏返しで、多くのメーカーが努力してよい商品をコストを抑えながら生産して、メーカー同士の競争も厳しいと。そういうことよな。


医療費が割安というのは、健康保険制度とあわせて定められている診療報酬のせいである。

日本に住む人は医療行為を受けるときには、基本的に健康保険を適用して診察を受けようとする。

健康保険で受けられる医療行為の価格は診療報酬で定められているのだが、この診療報酬の水準が安く抑えられているのだ。

確かに診療報酬に収載されていないことは保険診療ではできないとか、診療報酬が安すぎる医療行為もあるのだが、

それにしても日本では保険診療でおおむね満足のいく医療行為が受けられ、医療機関の経営もちゃんと成立している。なかなかすごいね。

高齢化とともに高まる医療費(各国比較)(社会実情データ図録)

世界的に見れば医療へのアクセスが悪いところもあり、医療費もクソもない状態だったりするのだが、

ほとんどの住民が十分に医療にアクセスできる状態でこれだからかなり割安というのがよくわかる。


なんでこんなに安いんだろ? 高いんだろ? と思ったら商売のやり方を見てみると答えがあるものだ。

内容の違い、制度の違い、サプライチェーンの違い、それぞれそれなりの理由があるのだ。

それにしても洗濯についてはかなり驚いた。

以前、こういう話はテレビで聞いたことがあったのだが、実際の体験談として聞くと、そういうことかとわかるね。