バスケットボールのための私有アリーナ

「GLION ARENA KOBE」でラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのイベントがあり、

全国から神戸に押し寄せていたようである。

このアリーナがあるのは新港第二突堤、「TOTTEI」という愛称が付いている。

新港地区は大正時代に完成した港湾地区で、元々は8つの突堤があったという。


東側の四本は間を埋めて新港東埠頭になったので、現在は4本突き出ている。

新港第四突堤はポートアイランドへ渡る神戸大橋の起点となっており、

突堤上にポートターミナル駅があり、国際フェリー(上海行き)やクルーズ船が発着している。

そのお隣、新港第三突堤は国内のフェリー、高松行きのジャンボフェリーと、宮崎カーフェリーが発着している。

神戸のカーフェリーというと、六甲アイランド発着もありますが。

では、残り2つはという話なのだが、岸壁に船を付けることはできるが、

あまり港としては活用されていなくて、そこをレジャー用途に転用する動きがあり、

新港第一突堤はホテル(結婚式場・コンベンションセンターとしての機能も備える)と温泉施設になった。

そして新港第二突堤は「GLION ARENA KOBE」というわけで体育館になったわけである。

なお、港としての機能を完全に捨てたわけではなく、

両突堤の間にマリーナを作る計画があり、大富豪が使うというスーパーヨットの発着地になるという。

神戸港・新港突堤西地区マリーナ等の整備・運営事業 優先交渉権者の決定 (神戸市)


このアリーナ、何のために作ったかというとバスケットボールである。

もちろんそれだけではない多目的アリーナであるのは言うまでもないが。

最近はBリーグのプロバスケットボールも盛況のようで、

バスケットボールのためにアリーナに投資する流れがある。

それは既設の公営の体育館に投資をするというのもあるけれど、

民間企業が私有のアリーナを作るという流れもある。その1つである。

Bリーグの神戸ストークス(少し前までは本拠地が西宮市だったので西宮ストークスだった)の親会社、

スマートバリューなどが出資する会社、One Bright KOBEが所有・運営している。

ちなみにGLIONというのは神戸の自動車ディーラーの名前で、同アリーナのスポンサーだという。

さっきマリーナの話を書いたが、マリーナの企画の筆頭にはこの会社がある。


船橋市の ららぽーとTOKYO-BAY隣接地に作られた「LaLa arena TOKYO-BAY」は、

千葉ジェッツふなばし が使用することを想定して作られた。

千葉ジェッツの親会社のMIXI と ららぽーとを運営する三井不動産が共同出資する会社が運営している。

長崎市の「HAPPINESS ARENA」はジャパネットの子会社が所有・運営しており、

同じくジャパネット傘下の長崎ヴェルカが使用している。

まもなくできるのが東京都江東区青海、パレットタウン跡地で作られている「TOYOTA ARENA TOKYO」である。

これはBリーグの アルバック東京 が使用することを想定している。


土地の確保が課題ではあるが、そういう条件が揃えばアリーナを作ってもいいということなんだろうな。

実際にはBリーグのチームの多くは既設の公営の体育館を利用している。

占有度は様々で、大阪・舞洲の舞洲アリーナは大阪市の施設だが、

2015年に大阪エヴェッサにアリーナそのものを貸し付けることになった。

なので大阪市の施設ではあるが、大阪エヴェッサが日常的な練習から試合まで占有することができる。

実際にはアマチュアスポーツやその他の用途への貸出は行われているのだが。

ただ、ここは立地がよくないですからね。多目的な利用はあまり聞かないかな。


日本のプロスポーツといえば、野球と相撲が長いわけですが、

野球はNPB本拠地球場は球団関係の会社が私有しているのが多いですね。

日本ハムファイターズが札幌ドームから自社所有のエスコンフィールドHOKKAIDOに移転したなんて話もある。

(札幌ドームはサッカーと共用なのでそこが難しかったのはある)

大相撲は本拠地の両国国技館は日本相撲協会の所有ですね。

次いでサッカーということになるが、これはほぼ公有ですね。

私有のサッカー場というと柏レイソルの本拠地がそうみたいですね。

もっとも吹田サッカースタジアム(パナソニックスタジアム吹田)は、

ガンバ大阪の関係者が大半を出資して建設したスタジアムを、

維持費・修繕費などをガンバ大阪が負担する前提で吹田市が引き受けたというもので、

名目上は市営のサッカー場だが、実態はそうでもないのかも。

万博公園の土地を博覧会記念機構から借りられたのも実現のポイントだったのかも。

戸籍に「台湾」表記

先日、戸籍法の改正で戸籍と住民票にフリガナが振られることになった。

もともと住民登録の手続き時に書かれたフリガナは住民票とともに保存され各市町村で利用されてきたが、

戸籍に紐付いた情報ではないので容易に変更できてしまう状態だった。

一方で銀行の口座名義はカタカナで登録されるような状況で、

カナ表記の名前が容易に変わるのは問題ということで戸籍に記載されるに至った。

後日、本籍地から郵送されるが、すでにマイナポータルで確認出来る。

多くの場合は住民登録で把握されている通りに登録されているはず。


これと同じくして戸籍に記載される国名について「台湾」「パレスチナ」が使われるようになるという。

日本の戸籍国籍欄に「台湾」の記載が可能に 改正省令きょう施行 (フォーカス台湾)

「台湾」「パレスチナ」は在留カード導入の頃に、

在留カード・住民票に記載される「国籍等」の欄にはすでに使われていた。

本来、日本で有効なパスポートは、国交のある国の発行するものに限られるが、

台湾・パレスチナ(ヨルダン川西岸地域及びガザ地区)の権限のある機関の発行するパスポートも同様に有効である。

これを呈示した場合は在留カード・住民票には「台湾」「パレスチナ」と記載するルールとした。

台湾の権限のある機関とは中華民国のことなので、中華民国のパスポートを呈示する人は台湾籍と扱うということである。

中華人民共和国のパスポートを呈示する人と明確に区別できるようにするのが目的で、

「中華民国」と書くわけにはいかないので「台湾」と書くということですね。


それと同じことが戸籍にも適用されるということなのだが、

戸籍に記載されるのは日本人の情報だけなので、あまり関係なさそうである。

戸籍法を見ると外国の国籍を記載する部分には下記がある。

父又は母が外国人である場合: 父又は母の国籍

外国人と婚姻する場合: 配偶者の国籍

国籍取得: 国籍取得前の国籍

国籍選択・国籍離脱: 選択・取得した国籍

在留カード・住民票のときは「国籍等」という言い方を使っているが、

戸籍では戸籍法上「国籍」を記載するところに台湾・パレスチナの法を本国法とするものはそう記載するとなっている。


あと、出生地・死亡地も戸籍の記載事項で外国の地名が出てくるが、

国内であれば市町村名、特別区・指定都市では区まで記載するというのはある程度明確である。

(出生時の市町村名がずっと残るので、もはやない市町村名が書かれていることも多い)

ただ、外国の地名をどう書くかは定まったルールがない。

実はここがもっともトラブルが多かったところである。


というのも以前は「中国台湾省台北市」のような記載をされることが多かったようである。

中華民国の行政区分を知っている人ならわかると思うのだが、

台北市は直轄市なので、台湾省の下にはないんですよね。

ただ、便宜上、台湾省にあるものとして記載することが多かったようである。

今後はこのようなケースは「台湾台北市」になるのはわかりやすいが、

直轄市以外の市・県は「台湾台湾省新竹市」「台湾福建省金門県」のようになるのか?

後者はともかく、前者の台湾省は省略されそうな気もするな。

(現在の中華民国は「省虚級化」により省の行政機能は停止している)


これらの一連の流れは中華民国を区別できないのは実務的に不便というのもあるが、

台湾における「台湾正名運動」とも関係しているのだろう。

もはや中華民国が大陸地域の支配を復活できる見込みはないし、

台湾地域(金門・馬祖はあるけど)を統治する国として知られている状況。

それならもはや国名も台湾にするべきじゃないかという話である。

日本としてはもともと「中華民国」とは公に書けないので、

中華民国(あるいはその支配地域)を「台湾」と書くという形で「正名化」されたわけである。

これに異を唱える人はあまり居ないと思う。


一方で台湾では「中華民国」という表記を捨てるかどうかという話で、

これはけっこうセンシティブな問題である。

結局は「中華民国」と名乗るのをやめれば済む問題ではないので、今も変わっていないということかと。

ただ、そうやったところで、中華人民共和国の「1つの中国」に対抗できるわけでもない。

(中華民国で言うところの北平)

日本としてもここには逆らえない。

だから、台湾地域には中華人民共和国とは別の「権限ある機関」があり、

それを表す名称として「台湾」を使用するというアプローチをとるのである。

SBI証券と住信SBIネット銀行とSBI新生銀行

住信SBIネット銀行をNTTドコモが買収するという話が出てきた。

三井住友信託銀行は従来通り34.19%保有する株主として残るので、

SBIグループが同銀行から手を引くということになる。

NTTドコモ、住信SBIネット銀行を子会社化 銀行参入 (Internet Watch)

もっともSBI証券との提携関係は今後も続くことになっているし、

NTTはSBIホールディングスの増資を引き受けることで、

同社は兄弟会社というには弱いけど、一定の資本関係が続くことになる。


住信SBIネット銀行は歴史をたどればSBI証券の銀行ではあるが、

NEOBANKとして銀行サービスの外売りにも力を入れている。

この展開先としてはd払いなど擁するNTTドコモが考えられたということではないかと思う。

NEOBANKでの提携先との関係は今後も続けていくわけだし、

当然、その中にはSBI証券も含まれるわけである。(SBI証券NEOBANKってのもあるし)

とはいえ、SBI証券にとってみればグループ内にSBI新生銀行がある。

新生銀行もまたSBI証券との連携サービスを提供し、どちらを優先するかという考えはある。

SBI証券と住信SBIネット銀行の関係は従来より弱くなることは確かで、

そうなれば社内である新生銀行を優先する流れは強まるのではないか。


というところで、もし新生銀行とSBI証券を組み合わせるとどうなるのか調べてみた。

住信SBIネット銀行はSBIハイブリッド預金を提供しており、

新生銀行はSBI新生コネクトというサービスを提供している。

実質的に二者択一である。


SBIハイブリッド預金の残高は証券の買付余力と連動する仕組みになっている。

その余力で株式を買うと、預金残高が押さえられ、数日後に引き落とされ、

逆に配当金が入ると預金に入金されると、こんな仕組みである。

ただしSBIハイブリッド預金はATMで入出金できる普通預金とは分かれている。

なので、SBIハイブリッド預金の残高をATMで出金するには口座間の振替が必要である。入金も同様。

SBIハイブリッド預金はMRF代替という経緯から普通預金より利率がよい。

もっとも今は普通預金が年0.20%、ハイブリッド預金が年0.21%だから大差ないが。


一方のSBI新生コネクトは普通預金とSBI証券の預かり金の間で下記を自動でやってくれる仕組みである。

  • 投資信託積立の設定金額を前日21時に銀行から証券へ入金
  • 16時に証券の出金可能額-設定した「SBI証券留保額」を銀行に出金

うーん? と思ってしまうが、SBIハイブリッド預金との違いは、投資信託積立以外の入金は手動ということである。

SBIハイブリッド預金では残高40万円で3000円×100株を注文すると、

その時点で30万円が差し押さえられ、数日後に30万円が引き落とされる。

一方でSBI新生コネクト、SBI証券留保額=0円で投資信託積立のない場合を考えるが、

例えば、まずは新生銀行から35万円リアルタイム入金する。

リアルタイムで普通預金の残高が減り、証券の預かり金に入る。

そして同様に3000円×100株注文すると、出金可能額は5万円になる。

この出金可能額は16時に自動的に口座に戻るわけである。

あるいは新生銀行にはリアルタイム出金という操作ができるので、

これをすると16時を待たずに普通預金に戻すことができる。

その普通預金はSBI証券と連携している人は「ダイヤモンド」ステージの優遇で年0.40%の金利が適用される。


一見面倒な仕組みではあるが、SBIハイブリッド預金は銀行内で口座が分かれていることによる不便さがあった。

こちらは銀行は全て普通預金、SBI証券の買付の大半が投資信託積立であれば、

何の手間もかけずに普通預金から買付が行われるわけである。

実は僕とSBI証券の関係はこれに近い。時たま手動で買うときに入金操作が必要であることぐらいである。

それも概算で入金してしまえば余剰分は勝手に普通預金に戻るのである。

ただ、この方法との相性が極めて悪いのが株式積立である。

今ちょうど端数調整のためイオン株を毎週2株ずつ買ってるんですよ。

単元未満株式を買う

これは自動入金のスコープ外で、前日に手で入金するか、留保額を設定して預かり金をSBI証券に残しておかないとうまくいかない。

SBIハイブリッド預金だと後日自動的に引きと落とされるのだけど。


他の証券会社でも銀行口座と密結合して使える仕組みはあるが、

GMOクリック証券とGMOあおぞらネット銀行の間は証券コネクト口座という専用口座を使う仕組み。

楽天証券と楽天銀行の間は普通預金との間で自動的に入出金を行う「マネーブリッジ」というサービスがある。

こちらは注文時に概算額が自動入金される仕組みになっている。

注文の仕方によっては多めに入金して、営業時間後に余剰額が戻るので、メカニズムは同じである。


正直なところ、住信SBIネット銀行と新生銀行の差として大きいのは、

SBI証券との連携サービス以外の部分なのかなと思う。

現物株はGMOクリック証券での売買がメインなのだが、

GMOクリック証券への入金は主に住信SBIネット銀行で行っている。みずほ銀行からの入金も使うが。

ところが新生銀行からのリアルタイム入金はできないんですよね。

一旦他の銀行、例えば(今は口座はないが)GMOあおぞらネット銀行に振り込む必要がある。

新生銀行はダイヤモンドだと月10回まで振込無料だからいいのかもしれないけど。


もう1つはJRAの即PATですね。最近は馬券買ってないけど。

即PATの指定金融機関はかなり限られていて、新生銀行は入っていない。

住信SBIネット銀行は 公営競技・スポーツくじ などに強い銀行という印象もあり、

この手の用途は唯一の選択肢ではないが、どの銀行でもよいわけではないので、意外に難しい。

GMOクリック証券のこともそうなのだが、住信SBIネット銀行の提携先の多さはこういうところにもある。


住信SBIネット銀行とSBI証券の連携は今後も変わらず使えるはずなので、

それなら今のままでも困らないんじゃない? というのは確かである。

ただ、SBI証券にとっての軸足は動くんじゃないかなぁと。

そもそも今回のSBIグループとNTTグループ間のやりとりはすべてSBIにお金がもたらされる向きで、

その背景には新生銀行に注入された公的資金返済のことがあるようだ。

新生銀の公的資金返済に充当へ=住信SBI株売却で―北尾氏 (JIJI.COM)

そこまでした新生銀行が儲からないのは困るのである。

その方策にはSBI地銀ホールディングスの出資先の地方銀行との連携はあるだろうけど、

当然、SBI証券の利用者を取り込みたいという考えはあるはずで、

全部売却してしまう住信SBIネット銀行との提携関係は二の次だろう。


住信SBIネット銀行とSBIホールディングスとの関係は一貫して少数株主という立場ではあった。

(上場以前の親会社は住友信託銀行→三井住友信託銀行)

とはいえ、この銀行の価値を高めてきたのがSBI証券であることに疑いはなく、

それに見合った成果がNTTドコモからもたらされるということである。

今後はNTTドコモとその提携先との関係が中心になるのだろう。

それができるのもSBI証券との提携一辺倒ではなくなっていたからこそである。


結局は利用者の選択ということですよね。

NEOBANKだとか言っても、結局はSBI証券との連携が多い銀行、

他の銀行よりお金持ちは多いが、銀行を見る目も厳しいだろう。

新生銀行が便利だと考えればあっさり乗り換えてしまうだろう。

買収するNTTドコモからすれば失いたくはないだろうけど、

SBIからすれば新生銀行への本気度は高いわけですよね。

SBI証券との連携利用が減っても、それ以上に新規の顧客開拓が進めばよいが、

NTTドコモ、より広く捉えてNTTグループとしても、そこまでの力があるのか? そこは疑問である。


通信会社と銀行といえばPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)があるが、

この銀行は昔からYahoo!オークションの決済を扱ってきた。

PayPayやPayPayカードとの連携など、特に実店舗での決済が強化され、

そこを起点として様々な金融サービスが提供できている。

でも、やはりその起点はやはりヤフオクだし、今もそこを目当てに使ってる人が多いんじゃないか。


NTTドコモにとってみればd払い・dカードなど決済サービスはある。

そこから資金運用につなげたいという思惑でマネックス証券を傘下に入れている。

前から提携してた気になってたが、子会社化は2024年1月のことである。

早々「マネックス証券NEOBANK」みたいなのは出てきそうだな。

(ちなみに新生銀行とマネックス証券も提携関係にある)

とはいえ、ソフトバンクほど強固な基盤があるとは思えないわけで、

結局、当面は買収前からのNEOBANK路線と、SBI証券との提携関係に頼りそうだが、

SBI証券との提携関係が盤石かというと、そこは疑いはあると。


通信会社の銀行といえば auじぶん銀行 というのもあるけど、

これこそ散々で三菱UFJ傘下のアコムと提携してのカードローンが稼ぎ柱と聞いている。

当初思い描いていたことはほとんどできていないのでは?

それに比べればすでに軌道にのった銀行を買収するNTTドコモはよいが、

結局はSBIの金策なんじゃないの? と思うんですよね。

この辺の不気味さはKDDIがローソンの株式の半分を取得したことにも通じるな。

ローソンをKDDIが買う理由

三菱商事の連結財務諸表の見た目を変えたいがために、金余りのKDDIが付き合わされたという説を書きましたが。

万博のチケットはちゃんと売れてる?

平日も盛況だが、連休だからといって入場者数の跳ねない夢洲での国際博覧会だが、

週あたりの入場者数はじわじわと伸びておりよい傾向である。

この様子だと梅雨時もけっこう混みそうだ。


そんな万博の開幕前の話題として大きかったのが収支見込みである。

果たしてチケット代は想定通り集まるのかということである。

そもそも万博招致の頃の想定より様々コストがかさみ、チケット代は高くなってしまった。

警備強化のためさらに高くなりかねなかったが、警備費は国も一定負担することとなった。

その上でチケットが1800万枚売れれば赤字にはならないとのことだった。


でも1800万枚って通期パスも1枚、夜間券も1枚と数えての数字らしい。

果たして一体1枚あたりいくらで見積もっているのか。

資料を見ると、入場券収入969億円、ロイヤリティー収入など191億円を見込んでいるとのこと。

ということは 969億円を1800万枚で割ると1枚あたり5400円ほど。

けっこう妥当な気がするな。


大人のチケット代金、定価では7500円だが、前売券や平日券の割合が多い。

1日券は中人4200円・小人1800円など、子供は当然安いわけだが、

万博の入場者は大人が多いのも実情である。とすればそんなにおかしくない気がする。

その上でチケット1800万枚というのは、前売時点でおよそ970万枚が売れていた。

これとは別に団体客の予約が230万枚ぐらいあるとのことだった。

計1200万枚、この他に600万枚売れればよいということになる。

万博の会期は6ヶ月、月100万枚、新規に売れればよいわけだ。


開幕~5月23日で販売されたチケットは271万枚とある。

もっともこのうち18万枚は団体券だから前売分に数えている分である。

団体分以外では 1日券73万枚、平日券99万枚、夜間券35万枚、障害者用の特別割引券21万枚、通期パス19万枚など。

売れ線は平日券ですね。そりゃこの来場状況だとそうでしょうね。

通期パスも1枚で30000円、割引コードを使ったとしても24000円なら平日券4枚分の値段、けっこうな貢献度である。

開幕からの5週間でこれなら、週50万枚のペースで売れると考えるのは早計で、

なぜならば、今売れたチケットが実際に使われるのはもう少し先だからである。

特に予約制の万博、早めにチケットを買って予約をしないと困るのである。


とはいえ、さすがに月100万枚は会期中に売れたチケット使われるんじゃないって。

だんだん前売券を使い切って新規にチケットを買う人も出てくるだろう。

控えめに見積もって夏休み前半までの10週間はこの売れ行きが続けば750万枚である。

会期末になると将来のチケットを買う人は減るが、駆け込みで行きたい人が増えるのも確実で、

入場枠が取れず断念というのはあるにせよ、おそらくチケット売上は盛況だろう。

というわけで入場券収入の見込みは達成出来そうに思える。


もう1つの柱、ロイヤリティー収入だが、ここは大丈夫でしょう。

だって万博会場の公式ショップ、恐ろしい混雑ですからね。

あれでロイヤリティー収入未達なんて言われたら困っちゃいますよ。

実際、会場内外でのグッズ売上は好調という話を聞きますから。


もちろん補助金や協賛金ありきではあるのだが、黒字化は堅い計画だったんじゃないか。

警備費の補助金に相当するぐらいは黒字を出せればチャラですね、

という話になるんだけど、そうなるとそこそこハードルは高い。

補助金や協賛金は基本的に受け取りっぱなしということで、特に問題ないんだろうが。

想定と異なる部分はあるが、決して悪くはないと言ってよいのではないか。

ソフマップドットコムなら買取マネーでも

先日、出張にあたってコンセントの変換プラグを考えた話を書いたが、

こういうのは通販で買うのが早いとビックカメラの通販を見ていたが、

実店舗なら買取マネーを使うんだがな……

というところで、実はソフマップの通販でも買えるのでは? と。


実はラクウルでいろいろ売却した代金がかなり積み上がっているのである。

特に携帯電話とタブレットPCの売却で得た金額が大きい。

買取マネーに変換すると5%増で買い物に利用できるのでこれが本線ではあるのだが、

買取マネーに交換しなければ店舗で現金で受け取れるので、チマチマ交換している。

実店舗ではビックカメラ・ソフマップ・コジマでの買い物に使えるが、

通販となるとソフマップドットコムでしか使えない。

ソフマップだけ使えるのはビック買取マネーの前身がソフマップのプールポイントだからである。

昔からソフマップドットコムではプールポイントが利用できたのである。


今はソフマップでもラクウルでビックカメラのポイントカードを呈示していて、

実店舗で使う買取マネーもビックカメラのポイントカードに蓄積されたもの。

実店舗ではどの会社のポイントカードでも同様に利用できるが、

通販では3社のポイントカードは別々である。

移行手続きはすぐできるので、コジマの通販で貯めたポイントをビックカメラに動かせばよいが。

では、買取マネーは動かせるのかというと、それはできない。


じゃあ無理なのでは? という気もするのだけど、

ラクウルのアプリに紐付けるポイントカードを一旦解除して、

その上でソフマップのポイントカードを紐付ける。

すると、これまでの買取金額をソフマップのポイントカードの買取マネーに交換できるのである。

こうすればソフマップドットコムでの買い物に使えるわけだ。

ソフマップの通販はビックカメラと異なり3300円買わないと送料が別途請求されるが、

差はその程度で、同じ倉庫から出荷されるので品揃えも基本的には同じ。

というわけで、ラクウルの売上金を効果的に利用して買い物ができた。


でも、ちょっと変だなと思ったかも知れない。

ラクウルの買取金額はポイントカードに紐付いているわけではないのかと。

ラクウルのログインIDと各社のポイントカードは別管理になっている。

そもそも僕はラクウル登録時はソフマップの会員情報を利用して登録している。

ラクウルだけの会員登録もできるし、Apple, Google, Yahoo!のIDでの登録なんてのもある。

その上で買取マネーに交換する前の買取金はそれらで作ったラクウルのアカウントに紐付くので、

ラクウルアプリで利用するポイントカードが切り替わっても残るわけである。


実店舗でのポイントカードとしてはどの会社のものでも変わらないので、

利用するポイントカードを切り替えるというのはあまり合理性はなさそうだが、

通販ではそうではないのでこういうこともあるわけだ。

じゃあ、実店舗でもソフマップポイントばかり使えばいいのでは?

という考えもあるかも知れないけど、クレジットカードの利用ポイントが付くのはビックカメラですから。

そんなに多いものではないがやはりビックカメラが中心である。


ちなみにソフマップドットコムで買うのは2015年以来、

なんと10年ぶりの買い物である。びっくりだよ。

あくまでも久しぶりなのはソフマップだけの話で、

コジマでは近年時々買っているのだけど。

あえてソフマップで買いたい品があるとすれば、アキバ☆ソフマップの取扱品か中古品……

というので思い出したが中古品は別サイトのリコレでの取扱で、こちらは2021年に買ってますね。

そういえばそうだった。

10周年で使う武道館

今日は仕事を時間単位有給休暇で早く切り上げて、東京・北の丸公園へ。

そして最後に発表されたのだが、来年5月に日本武道館で公演を行うとのこと。

2017年の4th LIVE(当時、ガールズバンド史上最速の日本武道館公演なんて言われたりもした)、

2019年の7th LIVE、これはRoselia、RAISE A SUILENで会場を使い回したやつ。

そして、2025年で3回目となるが、これまでとバンドとしての充実度は全然違いますからね。

いろいろある中で今のPoppin’Partyにふさわしい場所はどこだと考えて行き着いた結果ではないか。

(富士山レーダーと溶岩樹形と野外ライブ)

それが今日だったわけですね。


平日ではあるが大盛況、エンドステージでアリーナに出っ張ったステージはあるが、

見切れ席・立ち見席も動員し、常識的な感覚ではパンパンである。

CDの応募券を使っての最速先行抽選でアリーナ席・1階スタンド席だとお土産付きしか選べないのか。

グッズ付きを選ぶしかない

なんて嘆いていたが、結局買えたのは2階席、お土産なしで済んだから。

なんやかんや言っても人気は高いのである。

日本武道館といえば、オリンピックの柔道・空手開催のために、

改修工事が行われて綺麗になった部分もあるが、スタンドは相変わらずである。


2017年の4th LIVEは背伸びしすぎだったし、

2019年の7th LIVEはRoselia・RAISE A SUILENと3連日ということで、

やっと今のPoppin’Partyに相応な日本武道館での公演だったのかなと。

昨年秋の河口湖での公演と相補的な面もあり、

武道館ではできないことは河口湖でやったという感じはあった。

これはいいことだなと思うんだけど、それは7thの前の両国での6th LIVEが、

いかにも武道館での叩き台というので消化不良感もあったわけで、

それが武道館での1日には到底収まらないほどに成長したということである。

そりゃ10年もやってればそうもなるわけですけどね。


あらためて思ったのはPoppin’PartyにとってTVアニメ1期の重さですよね。

Poppin’Partyの設定はある時期に大きく変わっている。

それ以前もPippin’Partyの歴史であり、ここは小説版から持って来たみたいな話もあった。

でも、実態はやはりTVアニメ1期の前にできた設定による部分が多い。

バンドリ全体としてはガルパのゲーム、あるいはTVアニメ2nd Seasonからの、

Roseliaなどが加わった話が起点として大きいわけだが、

Poppin’Partyの物語という観点ではTVアニメ1期である。

そういうところを意識したメモリアルなライブを目指したということで、

そこに必ずしも合わない部分は河口湖でやろうとなったのだろう。

そういう意味ではやれることはまだまだあるというのはPoppin’Partyの強みである。


今のバンドリにおいてキャラクタを背景にして演奏するという観点では、

Poppin’PartyというよりはRoseliaがお手本になってる部分が多い。

当然、その背景にはPoppin’Partyがあるのは言うまでもないが。

バンドリのファンとみれば、Roseliaのファンが多いのだろうし、

MyGO!!!!!とAve Mujicaがアニメのこともあって盛況である。

MorfonicaやRAISE A SUILENがZeppライブハウスを渡り歩いて公演数を稼いだ時期もあった。

Poppin’Partyはなかなか機動性が低いように見えて、

実際、次の単独ライブは来年の正月という。半年以上は開く。

その間に合同ライブとかある話も聞かない。フェスには出るかもしれないが。

それはRoseliaなければPoppin’Partyは今まで続いていないとまでは言いませんが、

10年後にたどり着く先としてはだいぶ違ったんじゃないかと思う。


そう、次は正月、1月3日、東京ガーデンシアターである。

僕にとっては参加しやすいけど、正月の東京ってのはどうなんでしょうね。

それにしても東京ガーデンシアターというのも規模面では物足らない感じもある。

平日でも武道館パンパンにしてるのにね。

前に2公演で使ったことあるけど、今回は1日だけだし。

チケットさえ取れれば観劇するにはいいところですけど。

Europlugは妥協の産物らしい

ヨーロッパ某国に出張することになり、いろいろ準備をしている。

言うても出張先は社内なんですけどね。

で、準備しないとなぁというところで電源プラグのことを思い出した。


ヨーロッパ大陸といえば Cタイプと思ったが、

どうもCタイプだと緩いかもみたいな話が書かれていて、

SEタイプの方がしっかりはまるかもねとあった。

よくわからん話だが、ほとんどの場合は日本で言うSEタイプがより適しているという。


世界を見渡すと商用電源は100V付近・60Hzのアメリカ系と、200V付近・50Hzのヨーロッパ系に大別される。

日本の東日本は世界的には珍しい100V系の50Hzである。

(そもそも国内の同じ島で2つの商用周波数が混在しているのが珍しいが)

で、アメリカ系のコンセントはほぼ全て日本と同じタイプである。

もっとも日本は3極コンセントがほぼないのが世界的には特異だが。


一方の200V系のコンセントはいくつかのタイプがある。

大きく異なるのがイギリス式のBFタイプ(あるいは旧規格のBタイプ)と、オセアニア式のOタイプである。

一方で、ヨーロッパに限れば、島国のイギリス・アイルランド以外をカバーできるのがCタイプ、

これは当地ではEuroplugと呼ばれている形式らしい。

携帯用機器ではしばしば利用されているのだが、最大電流2.5Aという制限がある。

そう、電流制限付きなのである。


ヨーロッパ大陸のコンセントはドイツ式とフランス式が多くを占める。

Europe current mains electricity plug types (Wikimedia Commons)

青のドイツ式(CEE7/3: Schuko)が面積としては広くて、赤のフランス式(CEE7/5)もそこそこある。

ただ、この2つは接地極を別とすれば完全に共通と言ってよい。

具体的には直径4.8mmの棒が19mm間隔で2本突き出た形である。

コンセント部分は円形のくぼみがあり、そこにはまるプラグでなければ刺さらない。

さらに言えば接地極も両方に対応したプラグというのも存在する。

具体的にはCEE7/7がそうで、ヨーロッパ向け製品のプラグとしてはもっとも無難な形式である。

接地極が要らない場合はCEE7/17という形式もある。

日本の電気機器では3極コンセントはほぼないことを考えれば、

この形式に変換できれば十分であり、SEタイプはこれを意識している。

もっとも円形ではなく、薄い形状であることが多いが。


では、なぜEuroplugというものがあるのか。

それはドイツ式でもフランス式でもないのがわずかにあるからで、

具体的にはスイスとイタリアで問題となる。

デンマークも独自形式のコンセントが主流だが、接地極を除けばフランス式・ドイツ式と互換性があり、

なので当地でもCEE7/7形式などのプラグを接続しているらしい。

ところが接地極がつながらず、電気安全上の問題があるということで、

フランス式のコンセント設置が認められたが、まだ普及度は低いとか。


具体的にはスイス式(SN 441011)はピンの直径が4mmで間隔は19mmである。

この中間の下にオフセットされた位置に接地極がある。

あと、くぼみが丸ではなく、六角形になっておりコンパクト。

イタリア式(CEI 23-50)は10A仕様と16A仕様の2つが規定されており、

10A仕様は直径4mmのピンが19mm間隔、16A仕様は直径5mmのピンが26mm間隔であり、

この中央に接地極のピンが同様の太さであるという形である。

2つのプラグに互換性がないため”presa bipasso”という穴を2つ重ねて開けたものが一般的だという。


Europlugはスイス・イタリアに対応するように直径4mmのピンを並べていると。

少し内側に曲げてハの字にすることで直径4.8mmのピンのプラグを使う地域でも、

緩くならないように考えられているとはいうが、基本的には妥協の産物である。

このため、スイス・イタリア以外であれば日本で言うSEタイプが推奨で、

両国を含めて確実に対応したければCタイプの一考に値すると。

もっともイタリアについては、”presa bipasso”をドイツ式のSchukoの中に入れたコンセントも普及しており、

そうなると結局は日本で言うSEタイプでも問題ないということになる。

スイスこそ近隣諸国との往来が盛んなわけで困りそうなんだけど、

あくまでもこの独自形状らしいですね。


ちなみに日本の近国では韓国もドイツ式のコンセントである。

もっとも韓国は日本・台湾・アメリカとAタイプのコンセントを使う国との往来が多く、

ホテルでは110VにしたAタイプのコンセントがあることも多いという。

なので旅行先であまり気にしたことがない人もいるのかも。


というわけでEuroplugの趣旨からしてみればCタイプでよいが、

より適するのはそちらではないことも多いという話だった。

このあたり加味して出張の準備をしているところである。

地上に出ても地下アイドル

地下アイドルが使える会場を求めて会議室、公園施設など彷徨っている、

という話を見て、それじゃあ「地下」じゃないよねと。


「地下アイドル」と言われて、非合法・脱法的なアイドルかと思ったが、

そういうわけではなく地下にあるようなライブハウスを主戦場としているからという命名だったらしい。

大都市の繁華街には地下を利用した小規模なライブハウスが様々ある。

もっぱらパフォーマンスとそれに付帯するグッズ販売を行うアイドルで、

より一般的な言い方では「ライブアイドル」なんて言い方もあるそう。


これに対比してメディアでの活動が多いアイドルのことを、

「天空アイドル」なんて言い方をする人もいますが。

かならずしも相反するものではなく、元は地下アイドルだったものが、

知名度が高まり、活動の幅が広がる中で「天空アイドル」と言われるに至ることはある。

というか、そもそも地下アイドルとの対比でこんな言い方するのが、

地下アイドル引きずってるということなんだけど。


というわけで地下アイドルの活動が活発になるにつれて、

地下にあるようなライブハウスだけでは賄えなくなり、

かといって使える施設は限られるので、あの手この手で探していると。

よく上野公園との往来で不忍池付近を通ると、野外ステージからの音漏れを聞くことがあるが、

あれも地下アイドル御用達の施設らしいですね。

地下アイドルという言葉には似つかわしくもない屋外施設である。


会議室というのも時たま音楽イベントで活用される。

有明ガーデン内の東京ガーデンシアターは住友不動産で貸し会議室を担当する 住友不動産ベルサール が運営しているが、

それ以前からベルサールの会議室は音楽イベントでも活用されてきたので、

そのような商流もあったのではないかと思う。

いや、本当は逆で有明ガーデンにある会議室「ベルサール 有明コンファレンスセンター」を、

東京ガーデンシアターとあわせて国際会議などで活用するためなんですけどね。

それだけ多目的な施設ということなんだけど。


さっきも書いたように「地下アイドル」が「天空アイドル」になることもあるわけで、

地下に収まらないほど地下アイドルの幅が広がることは、

その先につながるところもあるのかなとは思う。

ただ、マネージメント体制が脆弱とか課題も多いみたいですけどね。

地下アイドルに絡む発表文書には大人が書いたとは思えないものもけしばしば見ますからね。


そういえば、誰それは実は地下アイドルからの転身だったみたいな話あったな。

地下アイドルがそのまま大成したら天空アイドルかもしれないが、

そうならないケースの方が多いのは言うまでもなし。

社会でひっそり暮らしている人が圧倒的に多いのだろうけど、

時たま別分野で活躍する人もいるということのようだ。

地下アイドルの世界には意外な逸材がいるのかもしれない。

在外公館ではないが在外公館投票

国政選挙で行われる在外選挙の投票方法は3つあって、

在外公館投票・郵便等投票・日本国内における投票の3つがある。

いずれも在外選挙人名簿に登録された市町村に投票用紙が送られて、

国内の不在者投票と同様に投票箱に入る仕組みである。

基本的には前2つのどちらかを選ぶわけだが、

台湾に住んでいる日本人は郵便投票しか選べないことが知られている。


在外公館投票でも郵便投票でも投票できることは同じだが、

郵便投票では登録されている市町村との間で書類が3往復する。

  1. 投票用紙等請求書と在外選挙人証を市町村に送る
  2. 市町村から投票用紙・封筒のキットと在外選挙人証が返送される
  3. 記載した投票用紙を封筒に入れたものを市町村に送る

1.をだいぶ余裕を持って送っておけば、2.の発送も早くなるが、

衆議院の解散が急にあった場合にはどうしてもタイトになる。

3.は選挙期間が始まってから送るわけだが、衆議院の選挙期間は12日、

一見、なんとでもなりそうな時間だが、国際郵便は予想外に時間がかかってしまうこともある。

そんなこんなで郵便投票では1票をフイにしてしまうことも多いという。


これに対して在外公館投票は、あらかじめ在外選挙人証を入手しておけば、

選挙期間が始まってから投票日の6日前までに在外公館に持参して出向けば確実に投票できる。

締め切り後、在外公館から外務省まではハンドキャリーで確実に運ばれ、

外務省ではとりまとめ後に各市町村に郵送されているという。

在外公館が近くないと難しいが、確実性の高さは他に代えがたい。

でも、台湾ではできないんですよ。在外公館がないから。


この状況は次回の参議院議員選挙から解消されそうである。

台湾の2か所に在外投票所を設置へ 夏の参院選から (TBS)

日本台湾交流協会の台北事務所・高雄事務所に設置されるという。

確かにこの事務所は事実上の大使館・総領事館だが、表向きは民間団体の施設である。

そんなところで「在外公館投票」ができていいのでしょうか?


気になって公職選挙法を読んだが全く問題なさそうである。

前提として台湾における在外選挙を含む領事業務は在タイ日本国大使館の管轄である。

ここもバンコクの大使館の管轄なの?

交流協会の事務所は在タイ日本国大使館への取次窓口として機能している。

その上で公職選挙法における在外公館投票の定義だが、

衆議院議員の総選挙又は参議院議員の通常選挙にあつてはイに掲げる期間、衆議院議員又は参議院議員の再選挙又は補欠選挙にあつてはロに掲げる日に、自ら在外公館の長(中略)の管理する投票を記載する場所に行き、在外選挙人証及び旅券その他の政令で定める文書を提示して、投票用紙に投票の記載をし、これを封筒に入れて在外公館の長に提出する方法

通常は大使館・総領事館内のホールなどが「投票を記載する場所」だが、

それ以外の場所に「投票を記載する場所」を設けることができる。

調べたら領事事務所ってのがそうらしいんですよ。

アメリカのアラスカ州は 在シアトル日本国総領事館の管轄地域なのだが、

アラスカ州には 在アンカレッジ領事事務所 というのがある。

(元は総領事館だったが、シアトルに集約した上で領事事務所に代替されたらしい)

これも在外公館の一種であり、在外公館投票を実施する施設である。


すなわち在タイ日本国大使館の管轄する「投票を記載する場所」を、

交流協会台北事務所・高雄事務所に設ければいいわけですね。

事務所の職員に記載した投票用紙を入れた封筒を渡すと、

バンコクにいる「在外公館の長」に取り次いでもらえるわけだ。

(実際には東京の外務省に直送するのだろうけど)

交流協会の職員を介して 在タイ日本国大使 に書類を提出するのはいつもやっていることである。


じゃあ、昔からできたんじゃないの?

在外公館ではないもので「在外公館投票」ができるのは気になるかもしれないが、問題はその程度である。

郵便投票という手段があるから、あえてこういう手段をとってこなかったが、

郵便投票は実用上難しいということで、やっと動いたのが実情なのかなと。


遠隔地で行われる在外選挙こそ電子投票の技術を活用したいところなのだが、

投票の秘密などの体制が担保しやすい在外公館投票の方が活用しやすいように思う。

封筒に入れたり署名したりという手間が省けたり、投票できる期間が延びたりメリットはありそうだ。

そのための足がかりとしても台湾で「在外公館投票」ができることは意義があるのではないか。


郵便投票は在外選挙人証の現物を送って投票用紙を取り寄せる部分はイマイチな仕組みで、

ここは電子投票のアプローチで解決できる部分はあると思う。

国内ではオンラインで選挙人名簿の照合を行うことで、

複数の期日前投票所を同時開設するのはごく一般的な方法である。

投票用紙を在外公館から送るという方法も可能かもしれない。

すでに在外選挙人証の発行は、市町村→在外公館はデータで行い、

在外公館で出力した在外選挙人証を国内郵便で行う仕組みが行われている。

しかし、記載された投票用紙を国内に送るという部分は譲れないんじゃないかなと思う。


ところで冒頭に「日本国内における投票」というのが出てきたけど、

なんで在外選挙なのに日本国内で投票するなんて話があるのだろうか。

これ、選挙期間に偶然帰国しているケースも想定しているのだが、

外国からの転入後3ヶ月以内の国政選挙で投票する場合も想定している。

この場合は請求書とともに在外選挙人証の送付が必要な点以外は、国内の不在者投票と同じ仕組みになる。

さらに言えば、在外選挙人名簿は転出前の住所地の市町村で登録されるのが基本で、

すなわち元の市町村に戻ってくると、市町村の中で在外選挙が完結するのである。

このように在外選挙人名簿に登録されている市町村に行く場合は、

わざわざ不在者投票にはしなくて、在外選挙人証を提出することでその場で期日前投票ができる。

さらに言えば選挙当日でも、市町村内の指定された投票所で在外選挙人証を提出して投票することもできる。

そういう仕組みがあるんですね。用語としては知ってたけど、それなりに役に立ちそうな仕組みですね。

グレード別定戦を求めて

今年からJRAのスケジュールが大きく変更されているという話を前に書いた。

かなりのレースを前倒しにする

前哨戦の前倒し、宝塚記念の2周前倒しなどなど。

その中にはサマーマイルシリーズ第1戦、米子ステークス あらため しらさぎステークス の重賞格上げがある。

で、どういうわけかしらないけど……

レーベンスティールは新設重賞しらさぎSへ チェルヴィニアと対決【次走報】 (東スポ競馬)

なんで大幅に距離短縮してこのレースなんだろ?


いろいろ調べてみると、この時期に2000m前後でハンデ戦ではない重賞が少ないからという話があった。

6月~8月で4歳以上馬が出られる平地・芝の重賞でハンデ戦以外というと、

  • 6/8 安田記念(GI) 芝1600m 定量
  • 6/14 函館スプリントステークス(GIII) 芝1200m 別定
  • 6/15 宝塚記念(GI) 芝2200m 定量
  • 6/22 しらさぎステークス(GIII) 芝1600m 別定
  • 8/3 アイビスサマーダッシュ(GIII) 芝1000m 別定
  • 8/3 クイーンステークス(GIII) 芝1800m 牝馬限定 別定
  • 8/17 中京記念(GIII) 芝1600m 別定
  • 8/17 札幌記念(GII) 芝2000m 定量
  • 8/24 キーンランドカップ(GIII) 芝1200m 別定
  • 8/31 新潟記念(GIII) 芝2000m 別定

6月で2000m前後というと宝塚記念はあるんだけど、

これを逃すと7月末まではハンデ戦だらけという状況。

このため距離短縮してでも宝塚記念翌週のしらさぎステークスを選んだという説である。


ここでいう別定戦というのはグレード別定戦ということで、

直近1年の重賞勝ち、それ以前のGI, GII勝ちで負担重量が増減されるものである。

ハンデ戦は実力に応じて負担重量の差が大きくなるが、

JRAのグレード別定戦はそこまで負担重量の差は大きくなくて、

この2頭はいずれも基本の負担重量+2kgになるはず。


なんで宝塚記念じゃないのかというのはあるけど。

特にチェルヴィニアは2400mのドバイシーマクラシックからなので、

そりゃ宝塚記念への転戦だろうと思うのだけど、そうはなっていない。

今年のドバイワールドカップデーは例年より1週遅かったことが背景にあるのではという話がある。

遅れたのはラマダン明けの大祭の後ろに持って来たためである。

これにより宝塚記念への転戦だと余裕が減るので、わずかに1週だが遅いレースを選んだのでは? という説である。

なおかつ距離は短縮したいとなれば、1600mは短縮しすぎとは思うが、短いには短い。


もともとの米子ステークスは賞金別定ということで、

収得賞金により負担重量が際限なく加算されるレースだった。

G1以外のオープンクラスだと勝つごとに+1~2kg加算されるぐらいのペースのはず。

でも重賞何勝もしていたり、G1勝ってたりするとかなり積まれるから、そういう馬は来なかった。

以前はJRAの重賞でも賞金別定があったのだけど、2023年からグレード別定に統一された。

米子ステークスを重賞にするにあたって「別定」は引き継いだものの、

重賞以外のOPクラスの別定と、GIIIの別定は意味が違うわけである。


というわけでなぜか実績馬が出やすいレースになってしまったのである。

おそらく意図とは異なるような気がしていて、それは安田記念の直後だからである。

マイルの実力馬にとってこの時期の目標になるのが安田記念で、

同時期に実力馬が選びやすい同距離のレースがあるのは意図と異なるんじゃないかと思う。


この時期、宝塚記念を除けば2000m前後のレースはハンデ戦が多いと書いたが、

これは宝塚記念とのすみ分けということになろうかと思う。

宝塚記念の開催前倒しに伴い、サマー2000シリーズの開幕も前倒し、

最初の3戦、函館記念(6/29), 七夕賞(7/13), 小倉記念(7/20)はいずれもハンデ戦である。

一方で後半の2戦は、定量戦の札幌記念、別定戦の新潟記念ということで、

いずれも秋に向けての前哨戦という意味もあり、実績馬にも出走しやすくなっている。

新潟記念をサマー2000シリーズの決勝戦にする意図もあって、

従来ハンデ戦だったものが今年から別定戦になっている。

札幌記念は以前より定量戦だったが、このレースはスーパーG2とも言われ、

春のG1からの転戦も多く、サマー2000シリーズにはあまり寄与しないレースだった。

(サマーシリーズの優勝にはシリーズ内2戦以上の出走は必須である)


サマーマイルシリーズは第1戦のしらさぎステークス、第3戦の中京記念が別定戦、

第2戦の関屋記念、第4戦の京成杯オータムハンデがハンデ戦である。

こちらは開幕が別定戦で、最後がハンデ戦なんですね。

もっとも去年はアスコリピチェーノが3歳牝馬にしては相当な負担重量を背負って勝ってますけどね。

その前年はのちにマイルチャンピオンシップとドバイターフを勝つソウルラッシュが59kg背負って勝ってるし、

実力馬がハンデ背負ってでも出るレースなんだね。確かにそんな印象はあるな。

別定戦がよければ前週の中京記念を選べばいいわけですが。


ハンデ戦が続くという問題は香港競馬ではとても深刻である。

そもそも香港競馬はほとんどがハンデ戦である。

賭け事としてはハンデ戦というのは面白いんでしょうけど。

年末の香港国際競走 と 春の香港チャンピオンズデー は距離別のチャンピオン決定戦が行われ、これは当然定量戦である。

ちなみに当地での馬券の売上は他のハンデ戦と大差ないらしい。

(日本だとG1の馬券売上がドカンと跳ねるのだが)

これ以外にもチャンピオン決定戦やその前哨戦はいろいろあるけど、

距離と時期によっては転戦に困ることがあるのは事実のようである。


日本競馬は実力馬はハンデ戦をかなり嫌うこともあって、

定量戦とグレード別定戦でそれなりに転戦できるように考えてきた。

その結果としてやたらメンバーが揃うG2とかG3があるんだけど。

天皇賞(秋)の前哨戦という名目だが、実際にはマイルチャンピオンシップの前哨戦になっている毎日王冠(G2)はその1つだが。

去年までは6月上旬に鳴尾記念(G3)があって、これもなかなか。

宝塚記念の前哨戦という名目でG2相当の負担重量設定になっていたからである。

スーパーGIIIもある

これも2000mにこだわる実力馬にとっては便利なレースだったのだが、

宝塚記念の時期が変わったので、大きく動かされてしまった。

宝塚記念かサマー2000シリーズかどちらか選べということなんだろうけど。


もしかしたらこのあたりも見直しはあるかもしれませんけどね。

しらさぎステークスが安田記念・宝塚記念のメンバーを食うのでは困るけど、

宝塚記念の時期が早まったことでレース選びに困る馬がいれば、

そういう馬が選びやすくなるように条件を見直すというのもある。

このレース選び、ちょっと変だよねとは思われているはずなので。