今日、研究室でプライベートのE-mailを見てたら「緊急!A型血小板献血のお願い!」なんてメールが血液センターから届いてた。
なんでも、
医療機関からの要請が集中し10/31現在、A型の血小板が不足しています。このままでは明日、明後日、医療機関にお届けすることが
難な状況になります。
明日、明後日には影響が出るって余裕なさ過ぎだろ。
そんな急に言われて協力できる人がどれぐらいいるもんかと思って、献血ルームの開いてる時間とか調べたところ、
帰り道に寄れそうだということがわかったので、研究室を少し早く出て帰り道に献血ルームへ向かった。
帰り道に寄ると言えば日本橋の献血ルームだ。近鉄で帰るときに寄りやすい。
時々、夕方に献血に協力をと呼びかけているのを見る。
ここで献血に協力すると帰るのが遅くなるから協力できなくて申し訳ないんだけど。(全血だと時間は短く済むとはいえ)
全血だと18時半まで受付しているのだが(不足時は19時まで受付を延長していることもあるよう)、
成分だと採血に時間がかかる分、受け付け終了も早く17時半までだという。
研究室を早く出たとは言え、たどりついたのは17:28、ギリギリだね。
献血ルームはガラガラだった。採血を終えた人1人と採血中の人1人だけしかいない。
平日の献血ルームなんてどうせ空いてるだろと思われる方もいるだろうが、
暇人はいるもので、午前中は意外に多いものだ。けど夕方になると、暇人はとっくに献血を終えて帰ってるわけだ。
そりゃこんなギリギリの時間にやってくる人はほとんどおらんでということだ。当たり前だな。
これだけガラガラだと問診票渡したら即問診・検査の採血だし、採血の準備も早いもんだ。
問診の時に「最後の食事から5時間経過しているとトラブルが起きやすいですから、クッキーを食べといてください」
なんて言われて、飲み物とクッキーを食ってたのだが、そんなゆっくり食べる暇もないぐらい早い。(ちょっと待ってもらったが)
どうも、今日は特に協力者の少ない日だったようだ。
採血の看護師は「自分もそうだけど月末って忙しいから、なかなか献血に行ってやろうと思う人が少ないんだろうなぁ」と。
それはわかる気がした。成分なんて仕事帰りにぽっと寄れるものでもなかなかないから。
それにしても、いきなり明日足りないなんて急なことを言うんだねと言うと、
「大阪府って大きな病院が多いから。消費も激しくて、昨日まで十分な在庫があると思ってたら、朝に注文を集計すると『えーっ』ってなることもあって」
と、協力者が多くて安定供給には万全とばかり思っていた大阪府のもう1つの側面を見た。
ただ、この献血ルームが空いていることにはもう1つ理由があるようだ。
かつては日本橋献血ルームといえばミナミでは唯一の献血ルームだったため賑わっていたのだが、
2010年に まいどなんば献血ルーム が開設され、2011年には心斎橋に 御堂筋献血ルーム が開設された。
そんなこともあって日本橋で継続して協力してくれていた献血者の相当数が難波や御堂筋に移ったとのこと。
難波にできたときには繁華街のど真ん中にできるのだから便利だなと思ったけど、心斎橋に出来ると聞いたときにはそんなにいるんかと思ったからな。
だから日本橋は「空いていていいよ」とのこと。繁華街からは外れているけど、地下鉄の駅にあるということで寄りやすいところではある。
それでも初めての献血で訪れてくれる人は相変わらず多いようで、それは喜ばしいことだ。
駅を通り過ぎる人が寄ってくれるのか、でんでんタウンか黒門市場かに用事がある人が寄ってくれるのか。
いわゆるオタクだって少なくはないだろうな。
まぁ僕が森ノ宮の血液センターで献血に協力することが多いのを見て、なんで森ノ宮なのと質問されたが、我ながら渋いチョイスだと思う。
9時から献血できるから午前中に済むのがいいと言ったら、なるほどなぁと言われたが。
アクセスの日本橋、午前の森ノ宮というのが僕のチョイスだ。
採血を終えて、アイスを食べながら、採血後の休憩をしていた。
そしたら本日分の血液を入れたバッグが採血室から出てきて、血液センターの人?に引き取られていった。
明日には血液センターから病院に運ばれていくのだろう。
こんなギリギリのやりくり、やりたいと思ってる人は誰もいないだろう。
しかし、献血への協力者がいつやってくるか、血液製剤の消費がいつやってくるかというのは操作しようがないのも現実だ。
そこで頼れるのはメール登録している人なのだ。特に成分献血なんて多くの人にはなじみがないものだし。
今日に来てくれというのは無茶苦茶な話だと思うんだけど、現に困っているのだから仕方ない。
思うところはあるのだが、協力する人がいないとどうにもならん話なので、運良く都合があったから協力してきたまでだ。