メイリオ言うと、あのVistaから導入されたフォントですね。
実験のためVista BATA2のWindowsフォルダよりコピーしてきています。
同一PCであればフォントを使いまわすのは問題ないというのが一般の考えだし。
なんですけど、メイリオはいままでの常識を変えてしまいます。
なぜかというとMS Pゴシック互換じゃないんですよね。これ死活問題ですよ。
というわけでWebでは標準では特に明瞭でもないMS Pゴシックを使うことになってます。
まぁ…AA(というかShift_JIS artだが)の表示ができないなら確かにね。
しかし、Vistaから標準になるClearTypeは非常に優秀です。
すばらしいレンタリング性能です。XPでも使えますよ。
画面のプロパティー→デザイン→効果の滑らかにする方法でね。
ただ、MS P ゴシックとかはあんまりメリットないね。理由はビットマップフォント内臓してるから。
んなもんだからそれを削除したフォントを作るといい。
まぁしかし僕はM+とIPAフォントの合成フォントとIPAモナーフォントに全面移行してるもんで。
M+とIPAフォントの合成フォントはそもそもビットマップないと思う。
だからこれはそのままでOKです。
あとオリジナルのIPAフォントもIPA明朝だけ使ってるけど、これも問題なし。
問題はIPAモナーフォントで、ビットマップの部分まで忠実に再現してあります。
ですけど、邪魔なので消えていただきます。
多分問題はないと思いますよ。AAもくずれませんし。
MS Pゴシックで同じことをやるのもありだと思いますけどやってませんね。
http://tomtia.plala.jp/PC/ttfont/
の手順どおり作業していきました。
まず、IPA モナー Pゴシックを用意します。
ちなみに同様の手順でUIゴシックとP明朝も処理しました。
そしてEBDTを取り除くの項の通りfonttoolを拾ってきます。
http://www.microsoft.com/typography/tools/tools.htm
そして適当に展開、そしてそのsbit.zipを展開、そしてsbit32.exeを用意。
んで、同じフォルダにrmbit.cmdとかでも作って以下の通り書く。
@echo off
copy %1 %2 >nul
for /l %%i in ( 12,1,16 ) do (
echo PPEM %%i > mtemp.txt
echo END >> mtemp.txt
sbit32 -d %2 mtemp.txt ftemp.ttf
del %2
ren ftemp.ttf %2
)
del mtemp.txt
オリジナルとの差はIPAモナーが12〜16ptにだけビットマップがあるのでfor文のところが( 7,1,22 )から( 12,1,16 )になってるだけ。
フォントをそのスクリプトやらsbit32.exeやらおいたところにコピーでもして、
コマンドプロンプトでrmbit.cmdのフォルダまでcdコマンドで移動して
> rmbit ipagp-mona.ttf ipagp-mona2.ttf
と、するときれいさっぱり消えたipagp-mona2.ttfができますと。
まぁ…これでIPAモナーならいいのかな?フォント名変えなくてもいい人はこれでフォントフォルダへ突っ込むだけ。
フォント名を変更したい人は
http://www003.upp.so-net.ne.jp/kish/index.html
よりttftoolsでも拾ってきてttfnameにそれをD&DしてEncodeのところを切り替えて全部名前を変更。
それかttfname3でXML作ってエディタでしらみつぶしに変更して2つまとめてD&DしてもOK
ここで僕はIPA モナー Pゴシック2とか決めておいた。
そしてフォントフォルダにD&D、これで完了。
その効果はいかにと思われた方、この図を見ればすぐわかります。
上からビットマップ・ClearType・Photoshopの滑らか設定の描画です。
ビットマップではどうしても安っぽいですけど、アウトラインから起こしたClearTypeは大きく見えます。
そして、なめらかさとくっきりさを両立しています。
Photoshopのは印刷物向けですね。画面表示ではClearTypeは圧倒的です。
ちなみにClearTypeはどっちかというとLCDモニタ向けですね。そこんとこお間違えなく。
メイリオがClearTypeで描画されることが前提となったことには2つ理由があります。
1つはユーザーが見やすいから。もう1つはビットマップを作らなくていいぐらい性能がいいから。
作ると容量増えるし、手間も増える。でもそれがいらなくなれば確かに。
メイリオには画の間引き機能があるらしく、「漢」で多少おきているようなことはおきにくくなっています。
まぁそれがないIPAモナーは悲惨な漢字、たとえば量とかありますけどね。
それの影響でMS Pゴシックとはまったく関係ないフォントになってしまったわけだけど。
ちなみに今作った改造フォントは当然AAはズレません。
ClearTypeの欠点を1つ挙げると、なんか逆に変なギザギザがでてくること。
これ、ヨコ方向は3分の1px単位なのにタテ方向は普通に1pxだから。
これが難しいんですよ。タテ方向はなんか逆にあらくかんじるんですよ。
でもいいんじゃないでしょうか?3分の1pxで使えることが贅沢なだけだと思えば。
どうでもいいがみかちゃんフォントを使うんならClearTypeはすごいきれいだね。
これもアウトラインでしか用意されてないからね。となると当然圧倒的有利です。
みかちゃんフォント好きな人は一回試してみるといいよ。
このとおり。すばらしい。これでこそみかちゃんフォント。