ヤフオクの入力画面が変わった理由

ショックなことがあって、それがヤフオクでクーポンの適用漏れがあったこと。

どうしてそんなミスをしてしまったのかというと、最近操作手順が変わったのである。

落札後の取引画面、手順の変更について (Yahoo!オークション)

従来は取引情報の入力とYahoo!かんたん決済での支払の2ステップに分かれていたのだが、

出品者が送料決定するプロセスが不要な場合はワンステップでできるようになった。

普通に考えれば便利になったという話ではあるんだけど。


そもそも、昔のヤフオクはおてがる配送もなかったし、かんたん決済も必須ではなかった。

取引ナビのテキストで送付先、送料、振込先などの情報をやりとりしていた。

これがだんだんと定型化されてきたという流れがあり、

まず送付先などの情報は取引ナビのフォームに入力することが基本になった。

支払はYahoo!かんたん決済の利用が原則になった。

送料も自動的に決まるケースが多くなっていた。

1つは送料込みの場合、開始価格=即決価格でYahoo!フリマへの掲載を希望する場合などこれにあたる。

2つ目が おてがる配送を利用する場合、この場合はサイズを登録しておけば、自動的に送料が計算できる。

3つ目があらかじめ送料を入力できるケース。

基本的には全国均一じゃないと難しいかな。(沖縄県と離島だけは別金額を指定できるが)


こうなってくると、送付先の入力→Yahoo!かんたん決済での支払は連続してできるのだが、

出品者が送料を決めるプロセスを挟むことがあるという理由で2工程に分かれていた。

Yahoo!かんたん決済のフォームも送料の額を任意に変更できるフォームになっていた。

すなわち、送料が自動的に決まるパターンでもやりとりで送料を変更することはできた。

ただ、これがトラブルの原因になるケースもあったんじゃないかと想像するところはある。

あと、この仕組みを理解できてなくて、支払せずに放置されるケースもあったかもしれない。


冒頭に書いたクーポンの適用漏れがなぜ起きたのかという話だが、

従来はYahoo!かんたん決済のフォームへの入力時にクーポンを選ぶ仕組みだったが、

新しいフォームでは一括化されたので、最初の取引情報の入力時にクーポンを選ぶ必要がある。

ところがそのことに気づかず、かつ表示を見落としてしまったのである。

Yahoo!フリマと同じになったという意味ではよいのですが。

ちなみにYahoo!フリマの場合はクーポンはそのとき持っているものでもっとも有利なものが自動選択される。

が、それがもっともよいかは状況によるので選びなおす必要はあるかもしれない。


実は今回、落札した商品は大きな不満があって、

それが本なのに発送方法が宅急便だったということである。

それを おてがる配送で落札者負担となっていたのである。

明らかに割に合わない送料をふっかけてくる商品というのはあるが、

これはおてがる配送なので、支払った送料はそのまま差し引かれる。

なので送料を浮かせて出品者がかすめ取るみたいなことはあり得ない。

(そういう行為はそもそも禁止されているけど)


ただ、それでもこれまでメルカリなどに出品されていた価格よりは安かった。

本当ならネコポスとかゆうパケットのような手段を選んでほしかったが、

そのためには一旦出品を取り消してもらわないといけない。

オークションの期日も当日まで迫っており、取り消して再出品という対応には時間に余裕がない。

落札後に発送方法を変更できるか確認してみたのだが、

匿名配送で変更できるのは想定より大きなサイズになった場合のみで、

後からネコポスに変更するようなことはできない。


となれば匿名配送を使わずにレターパックライトなど考え得るが、

レターパックライトの430円と宅急便60サイズの関東圏内々750円はそこまで大きな差ではない。

この出品者、過去の実績でも発送が早く、それは おてがる配送だからこそというのはある。

おてがる配送の枠内でネコポスに変更して、送料が安く出来るなら、

これは出品者にとっても受け入れやすいが、全く違う方法は難しいだろう。

後で気付いたけど、そもそも新しいフォームでは送料を後からやりとりで変更すること自体ができない。

なので落札後のやりとりで送料を変えるということがそもそもできない。

できるとすればまとめて取引の場合のみである。


だからこそクーポンを適用して送料を少しでも相殺したいと思っていたのだが。

このミスに気づいたときにはものすごいショックだったのだが、

それでもメルカリよりはだいぶ安かったし……とは思う。

あと発送はすごく早かった。この点ではよい出品者である。

送料出品者負担でおてがる配送を使っているのも透明性が高くて基本的にはよい。

ただ、そもそもこれが宅急便60サイズというところが疑わしいことが問題である。

絶対そんなサイズなわけがないんだけど。

元ドコモ払いのd払いの罠

d払いのネット決済でdポイントとクレジットカードを併用しようと思ったら、

どうにも選べなくて、なんでだ、なんでだと悩むハメに。


答えは元ドコモ払いの加盟店だったというものだった。

「ドコモ払い」のサービスを「d払い」に統合 (NTTドコモ)

この注釈にこんな記載がある。

「ドコモ払い」加盟店につきましては「d払い」統合後も、従来通り「d払い」のお支払い方法として「dカード®払い」「クレジットカード払い」をご利用いただけません。

すなわち、電話料金合算かd払い残高ということになる。

もっとも全額dポイントで払うことも多く、この場合はd払い残高で0円決済するという扱いで、

このケースが多かったのが実情ではあるが。


問題はこのことは特にd払いという表記からわからないことである。

そんな話Blogに書いたことあったような気もするけど、

確認したら書いていたのはAmazonのd払いのことだけだった。

d払いというよりドコモ払いでは?

d払いなのに電話番号がない人は使えなくて、電話料金合算払いしかできないということで、

それもはやドコモ払いじゃないかと書いた話である。

昔からこれは「d払い」と書いてあったのでひどい話なのだが。

現在もこの状況は変わっていない。


いろいろ経緯はあるのだろうけど、d払い周りの表記の複雑さはいろいろ言われている話で、

こういうのもどうにかならんのかね。

いろいろ考えたのだが、大半はdポイント充当できることも考えて、

不足分はd払い残高で払うことにしてd払いを使ったのだった。

不足額は僅かだがd払いに1000円チャージしなければならないのが煩わしい。

まぁなにがしか使う機会はあるだろうということで。

PayPayポイントを今すぐ利用する意味

Yahoo!ショッピングでバイクの部品を注文しようとしたのだが、

そこでPayPayポイントを「今すぐ利用」を初めて使った。


背景には今月からYahoo!ショッピングのキャンペーンで付与されるPayPayポイントが

「PayPayポイント(期間限定)」になるという事情がある。

この名前だけだとわからないかもしれないけど、これYahoo!サービスでしか使えないんですよ。

その昔、期間固定Tポイントってのがありましたけど、あれとまるっきり同じ。

2019年にPayPayボーナスライトとなって、利用期限付きだったがPayPay加盟店ではどこでも使えるようになった。

この背景には実店舗まで含めたPayPay経済圏拡大の意図があったという。

その後、2021年にPayPayボーナスライトはPayPayボーナスに集約、期限なしになった。

この背景にはポイント運用の導入があって、さらに言えばその先にはPayPay証券によるポイント投資ってのもあるわけだが。


というわけで2019年以前に逆戻りだと思ってたんですよ。

Yahoo!ショッピングでの付与するポイントはYahoo!ショッピングでのリピーター獲得に使いたいのはそうでしょうし。

ところが当時と違うのは「今すぐ利用」という機能があることで、

これを使うと将来付与予定のPayPayボーナスの大半がその場で使えてしまう。

もちろん全てとはいかないんだけど、今回だと13.5%付与のうち12%相当分はその場で使えていて、

残り1.5%分が後日付与だが、うち0.5%は通常のPayPayポイントである。

わずかに1%分だけがPayPayポイント(期間限定)ということで、無視できるほど小さい。


「今すぐ利用する」の場合、ポイント計算の基準額にも影響する部分があるが、

今回見た限りでは影響を受けるのは利用額に対する通常のPayPayポイントだけのようで、

ほぼペナルティなしと言ってもよさそうだ。

それで多額のポイントを失う心配もないなら、もうそれでいいよねと。


さっきも書いたように昔はそうだったという話なんですよ。

だからこそPayPayボーナスライトへの移行というのは衝撃的な話だったけど、

最近はキャンペーンで付与されるのがYahoo!ショッピング商品券になるケースもあり、

これはYahoo!ショッピングでしか使えないポイントと考えると理解しやすい。

意図はPayPayボーナス(期間限定)と全く同じだが、利用できない店もあるなど相当に不便だった。

それよりはだいぶマシなので、Yahoo!サービス限定にすることでいろいろキャンペーンが打てるならそれでいいかという感じ。


今後は「今すぐ利用」がメインになるんかね。

コンスタントにYahoo!ショッピングで買い物する人ならその必要は全くないけど、

どうしてもムラがあるわけで、確実な方法がよいのはそうなんだよね。

期間固定Tポイントの時代からそうだけど、付与タイミングが複雑な上、

そこから1ヶ月ぐらいで失効するというのはずいぶん期間が短い。

毎月買い物してれば大丈夫なんですけどね。

いにしえの写真付き切手

先日、知人に封書を送ったら「この切手変わってるね」と言われた。

その昔、祖父が作った「写真付き切手」である。

祖父が亡くなった後、あれこれと持っていた切手を両親が持ち帰ってきて、

その一部をもらったもので、大半は記念切手だが、なんと自作の切手もあったのである。


記念切手としていろいろな柄の切手が発売されることはあるが、

個人・企業がオリジナルの柄の切手を作るというのは制度的に難しいところがある。

一方でオリジナルの切手を作りたいというニーズは存在し、

いろいろ考えた日本郵政公社(当時)は2003年に「写真付き切手」のサービスを始めた。

プリクラ感覚でオリジナル切手シートを印刷 (Internet Watch)

あらかじめ決められた柄の切手の下に提出した写真が印刷されていると。

シール切手になっていて、切手と写真が一緒に貼れるようになっている。

(切手と写真の間にはミシン目が入っているが、切り離す目的ではない)


ただ、いかにも切手と写真という感は強く、2006年に「フレーム切手」のサービスが開始、

額縁状の切手の中に写真などが入っているという形になっている。

切手と写真の間にはミシン目が入っているが、切り離しを目的としたものではない。

これにより一見するとオリジナルの柄の切手を作れているように見える。

実際にはフレーム部分(柄は既製)が切手であって、その内側にある写真は制度上の切手ではないが。

なお、フレーム切手には額縁状のものだけでなく、写真の下に帯状に付くものも存在する。

従来の写真付き切手は切手が上、写真が下だったのが入れ替わったものとも言える。

ただ、切手部分のサイズが大幅に縮小され、写真がドンと目立つ形にはなっている。


写真付き切手の頃からそうなのだが、日本郵便自身が作ったフレーム切手もある。

例えば、オリンピックのメダリストが刷り込まれたフレーム切手がそうで、メダル獲得の数日後に早々発売されている。

記念切手の制作には時間がかかるが、フレーム切手ならすぐに作れるわけである。

他にもいろいろなコンテンツのフレーム切手が発売されており、

以前にコミックマーケットに日本郵便が出展していた話を紹介している。

ファンレターから手紙文化を根付かせる


ところで写真付き切手にしても、フレーム切手にしてもそうなのだが、

実用すると消印が写真部分にかかることがある。

昔の写真付き切手はそれを見越したが切手部分がかなり縦長で、

普通に消印が押されれば写真にはかからないようにしていたんだと思う。

ところでこのフレーム切手は額面80円なのだが、現在の郵便料金には30円足りない。

以前、30円切手(キタキツネ)を入手していたので、これを上に貼って、縦に2枚の切手を並ぶようにした。

こうなると機械で消印が押せなかったか、手押しの消印が押されていた。

「東京北部」の手押しの消印とかなかなか狙って押せるものではないが。

2枚の切手の間を狙って1個押されていて、これで両方潰れているのだが、

勢い余ったか、切手と勘違いしたか、写真のど真ん中に消印がもう1つ押されていた。

あーあ、という感じである。


写真付き切手はできるだけ消印がかからないようにという配慮もあったが、

現在のフレーム切手こそ消印がかからないのは難しいのではないかと思う。

郵便局の窓口で特に指示すれば写真にかからないように押してくれるだろうけど。

写真付き切手・フレーム切手の切手と写真の境目にミシン目があると書いたのはそのためで、

消印が切手部分のどこかにかかっていればよいので、そこを区別するための境界線である。


この写真付き切手の使い道というのはわりと困るもので、

せっかく高いお金出して作ったオリジナルの切手なのだから、

単に額面があればいいような用途で使うにはもったいなくて、

なにか祖父に縁がある人への手紙で使えればと思っていた。

その中ではわりとふさわしい人に送ったつもりだったが「何これ?」みたいに言われるとはまさか。

現在使おうとするとどうしても不足額があるのが煩わしいが、ふさわしい用途では消化していきたい。

大豆のお肉を食べる

買い物に行くと「大豆のお肉」が投げ売りされていた。

値引きシールが貼られてるのはよく見るけど、ここまでの投げ売りはなかなか。

炒め料理用とあるので、これで炒め物でも作るかと購入。


見た目は炒めた後の豚肉みたいな感じだけど……

どんな味なんだろとつまみ食いしてみると……豆腐だな。

炒めて味付けするとそれなりになるのかもしれないとやってみたけど、

肉というのは軟らかすぎるのか……豆腐を炒めたような感じに。

肉の旨味とかそういうのがないのであんまりな炒め物だった。


「大豆のお肉」って一体何なんでしょうね。

豆腐なのかというとそういうわけではないようだ。

「大豆のお肉」は大豆の油分を搾油、加熱・加圧・乾燥させてできた、マルコメの大豆ミート製品。

(おいしい大豆のお肉の使い方 (マルコメ))

大豆から大豆油を取った残りということだそう。

豆乳は大豆の油分とたんぱく質のほとんどで、これをにがりで固めたもの。

大豆のお肉 は繊維質とたんぱく質が残ったものということで位置づけが異なる。

ただ、風味というのは似るんでしょうね。


どうしても肉は食わないという人は日本にはそうそういませんから、

大豆ミートの需要はそんなに多くないというのが実情か。

単純においしければ売れるかもしれないけど、

今回食べた感じだと、うーんとなってしまう。調理法も悪かったのかもしれないけど。

確かに単純に肉の代わりに使えばよいというわけではないのはそうだろう。


商売としてどうなんだろうなというのは気になりますが。

店で売れているのもそうそう見ませんからね。

おせちは今年のものか来年のものか

今日のイオンモールでの買い物で今年の買い物はほぼ終わりかな。

多分、年越しまでに買わないといけないものは買ったはず。

まぁ元日から買い物には行くと思いますけど。

(イトーヨーカドーアプリのクーポン配布があるみたいだし)


この時期の買い物と言えば おせち である。

順次準備を進めているが、材料で買ったり、調理済みの具材で買ったり、

あるいはセットで買ったり、いろいろですわな。

すでに部分的には調理し始めていて、たたきごぼう とか 酢れんこん は年末から年始にかけての味という感はある。


そんなおせちにまつわる疑問なのだけど、

通販番組で「今年のおせち」という言い方があって、今年? というところにひっかかった。

というのも、一般的には越年して来年に食べるものだからである。

とはいえ、納入日という観点で言えば今年中である。

今年作って来年食べるものは、果たして今年なのか来年なのか。

僕の感覚としては「来年のおせち」なんだけど……

気になって調べてみたら、NHKのこんな記事がひっかかった。

来年の正月に向けたデパート各社のおせち商戦が早くも始まり、能登半島地震の被災地の食材を使ったものなど、さまざまなニーズに対応した商品がそろえられています。

(おせち商戦始まる 被災地の食材使用などさまざまなニーズ対応 (NHK))

なるほど。来年の正月に「向けた」とすることで理解に差が出ないようにしているのか。


一般的には越年してから食べるものだが、年内に食べる地域もあるという。

北海道ではおせち料理を「大晦日」に食べるのが普通!? 年越しそばや元日はどうするのか聞いた (FNN)

大晦日の日が落ちた時点で越年とする考えがあったことも背景にあるようだが、

年内に作って年神様にそなえるというところが最も重要なのであって、

食べはじめるのは年内でも構わないという考えは成り立つかもしれない。

この観点で言えばもう完全に「今年のおせち」ですね。

越年してからも食べていいんですけど。


以前も紹介したことがあったような気がするが、

ユネスコの無形文化遺産に和食が登録されるにあたって、

特徴的なものとして正月料理が挙げられている。

世界に様々料理がある中で、和食の特徴が現れているのは何かと考えたとき、

年中行事に合わせた料理が様々あり、その中でも最も特徴的なのが正月であると。

確かに正月だけはいろいろ特別なものがありますよね。

シェーバーは注油が必要

先日まで東京都のコード決済のキャンペーンが行われていたが、

その中で思い立ってこんなものを買った。

ボディトリマー ER-GK21 (Panasonic)

Panasonicは独特な商品がいろいろあるが、これもそうじゃないかな。


簡単に言えば、おしりの毛が煩わしかったのである。

こんなところ安全カミソリで剃ることもできないわけだし。

で、何かいいものはないものかと調べたら出てきたのがこれだったと。

顔以外の部位に使用するシェーバーなのだが、

一度に剃れる幅が広いため、広い面積を効果的に剃れること、

そしてシェーバー自体の幅が狭いため、おしりなど狭い部位に突っ込んで剃ることもできると。

よく考えたものだなと思う。


アタッチメントを付けない場合は長さ0.1mmまで剃れるそうだが、

そんなツルツルにしなくてもよいという考えはある。

その場合はアタッチメントを付けると2mmか3mmまで揃えられると。

「性器と肛門およびその周辺は必ずアタッチメントをお使いください」

となっており、凹凸が多くてデリケートな部位では必須のようである。

でも、それこそツルツルにする必要ないわけですからね。


とはいえ、このシェーバーには面倒な話もある。

封を開けると、付属品に何か液体が入っていた。流動パラフィンと書かれている。

シェーバーの刃は使用前後に必ず注油をするようにと書かれている。

刃の指定部位に計5滴、付属の液体を垂らす必要があるわけである。

使用後というのは洗浄して保管する前に注油するようにということである。

刃を長持ちさせるためには保管中も油が行き渡った状態でなければならないと。

それだけ繊細なものとは言えるのだが、人によっては「ゲーッ」と思うかもしれない。


最初は調子に乗って剃りすぎたかという部分と、剃り足りないかという部分があったが、

使っていくうちによきところになっていくのではないか。

最初に購入した動機であるところの、おしりの毛が煩わしいというのは、

自分からすると見えないところを剃るわけで、

こんなのうまくいくんかいと思うわけだけど、さすがによくできてますね。

Nemo Albumの謎

音楽の販売形態の1つに「Nemo Album」というのがあって……

Ayaka Ohashi AsiaTour「Reflection」NEMOアルバム (ホリプロインターナショナル)

韓国のNemoz Lab社のシステムなので、ほぼ韓国の歌手が使っていて、

日本の歌手としては大橋彩香さんが初採用なんて話だったけど。

大層な見た目をしているのだが、その中身はというとQRコードの印刷されたカードである。

これを読み取って登録すると音楽が楽しめると。


このNemo Albumの特徴としてこんなことが書かれている。

アカウントにアルバムが登録されると、音楽、映像、画像などを楽しむことができます。 ネモズアプリのすべてのコンテンツは、言語の障壁なしに多言語で便利に使用できます。 また、アルバム発売後もコンテンツが持続的にアップデートされ、所蔵価値を高めてくれます。

ネモアルバムは、サークルチャート、ハンターチャートの販売量の集計に含まれます。

* 一度登録した四角アルバムは、最初に登録されたアカウント以外のアカウントに追加登録できません。

* ネモズアプリのアカウントには、最大 2 つの機器を登録して使用できます。登録した機器を解約した後は、他の機器を制限なく登録して使用することができ、紛失などの理由で登録した機器が使用できない場合に限り、月1回解約できます。

NemozアプリでQRコードを読み取って登録すると、その端末で音楽・映像・画像が楽しめる。

ただ、それは当然のことながらインターネットから取得するものである。

その内容は発売後にアップデートされることもあるとなっている。

他のサイトには「アカウントに登録されて一生所有でき」という記載もあり、永続的なものだとされている。

ただ、利用する端末の管理は厳格で、同時に利用できる機器は最大2つまで。

基本的に解除は端末の操作を要するが、故障時などは月1回、他端末から強制的に解除することはできる。

ただ、その場合でも最初に登録されたアカウントで利用することはできない。

すなわち一度使用したカードは他の人に譲渡できないということである。

販売されたNemo Albumは韓国の音楽チャートであるサークルチャート、ハンターチャートに報告され、

韓国ではCD同様に音楽ソフトの販売数として集計されることとなる。


ただ、こういう話を聞くと疑わしいのは「一生所有でき」というところである。

コンテンツの実体がNemozのサーバー上に置かれていると言うことは、

同社が廃業すればコンテンツが失われる可能性は高いわけ。

他のアカウントに登録できないというのは、死後に他の人が利用できないという意味だとすると、

これは文字通りの「一生」ということになるな。

だから購入者が全員死んだことが確認出来れば配信停止しても差し支えないとは言える。

少なく見積もっても60年先のことなんて約束できないと思うんですけどね。

Nemozアプリが技術的な制約により提供できなくなることも想定しなければならないだろう。


なのでどちらかというとNemo Albumの本質は音楽以外にあるのかなと思うところはある。

例えば、同梱物、といってもそれはフォトカードとかその程度のものだけど。

リリースイベントへの参加権、イベントのチケット応募券などなど。

それに音楽を利用できるカードを付ければ、韓国ではCD同様に音楽ソフトの発売数として計上できますよと。

そういう理屈なのではないかと思う。


ただ、このReflectionのNemo Albumはそうもいかないところはある。

これはライブ映像を収録した商品だからである。

一般的な音楽でNemo Album専売というのはおおよそ考えられなくて、

少なくともダウンロード販売は行われるだろうと。

ダウンロード販売ならば購入したデータの保存を徹底すれば、永続的に利用できると言える。

ただ、映像となるとこれは手段が限られるわけで、Nemo Albumしか存在しない可能性が高い。

貴重な映像であるにも関わらず、いつまで利用できるかはNemoz Lab社次第である。

Blu-rayでも発売されればよいが、今のところそういう話は出ていない。


Blu-rayを制作するのはかなり大変だろうし、採算的にも厳しいのはあるのだろう。

Nemo Albumだからこそライブ映像の商品化が実現できたのかもしれないし、

そう考えれば必ずしも悪い話ではないのだけど、購入してもこれではねと。

一度使用したカードは他の人が利用できないので中古市場で手放すこともできない。

未使用のカードであれば売れるかもしれないので、複数買いしてというのはあるかもしれないけど。


特典目当てにCDを大量購入しても、カラスよけにしかならないわけで、

Nemo Albumなら高々カードなので、省資源であるというのはあるかもしれない。

そう言われてみればNemo Albumの説明には、

Nemo Albumは環境にやさしい素材を使用したスマートアルバムです。Nemo AlbumのハードケースおよびTAG LPは製造過程での炭素排出量が少なく、環境ホルモン「ビスフェノールA」を排出しないバイオプラスティックのECOZENを原料として使用しています。紙類およびその他のアルバム構成品は環境破壊を最小化する方法で製作され、リサイクルが容易な素材を使用しています。アルバムを楽しむために必要な構成品だけを収録し、60g前後でコンパクトに収納できます。

と環境への配慮が書かれている。それは大量買いを前提とした話だったのかもしれない。

店舗数0になる百貨店

名鉄百貨店が2026年に百貨店から撤退の見込みらしい。

名鉄百貨店本店、26年春閉店へ 名古屋駅の再開発が本格化 (共同通信)

理由はシンプルで名鉄名古屋駅周辺のビル改築により、本店を閉店すると営業店が1つもなくなるため。

全く店舗がなくなった百貨店の会社が改築後に再び百貨店をやるのは現実的ではなく、

そのまま百貨店からの撤退ということになるのだろうと。


本店以外の店舗だが、今年に一宮店を閉店、改修後にはより日常的な店舗が入るよう。

金沢の金沢名鉄丸越百貨店(めいてつ・エムザ)は2021年に株式を譲渡、

現在は名鉄を外して「金沢エムザ」として営業しているところである。

というわけでこれにより名鉄は百貨店事業から撤退となるとみられている。


百貨店で本店格の店舗を改築するときどうするだろう。

と、気になれば近年改築の相次いだ大阪の百貨店を見てみるとよい。

梅田の阪急百貨店・阪神百貨店、阿倍野の近鉄百貨店、どれも半分ずつ改築をしている。

近鉄百貨店は1988年に増築した新館のみ残して解体、300mのタワー館を建てた。

2013年に全体をあべのハルカスと命名、従来の新館はウイング館と命名されたが、早々閉鎖。

改修工事の後にタワー館・ウイング館からなる百貨店が完成したわけである。


大丸心斎橋店も本館の改築を行っているが、こちらはかつて隣接していた そごう心斎橋店の建物を利用している。

閉店後、大丸は旧そごうを北館として使用、これともともとあった南館で百貨店を継続した。

2019年に本館の改築が完了したわけだが、こうすると明らかに百貨店として持て余すので、

北館をグループ会社のパルコに移管し、心斎橋パルコとなっている。

このように代替となる建物を買っておくというのも方法の1つとしてある。


名鉄百貨店はこのどちらの方法もとらなかったため、完全閉店となる公算だが、

それでも構わない理由があって、それが高島屋の存在である。

2000年、JRセントラルタワーができたとき、JR東海は高島屋との合弁会社により「ジェイアール名古屋タカシマヤ」を開業した。

元々名古屋の百貨店筆頭といえば松坂屋だったのだが、軽々追い抜いてしまい、

JRゲートタワーへの展開も相まって、売上高は日本3位という全国有数の巨大百貨店となっている。

(ちなみに1位・2位は伊勢丹新宿本店と阪急百貨店うめだ本店だが、店舗外の売上も相当入っているとみられる)

名駅地区で本格的な百貨店のニーズは高島屋1つで満たされているわけで、

それを補完する役割に徹していたのだろうが、それなら百貨店でなくてもよいのである。


ところでこの名鉄名古屋駅周辺の改築なのだが、近鉄も関わっている。

というか地図を見るとわかるのだけど、名鉄百貨店の本館とメンズ館の間、

名古屋近鉄ビル、近鉄名古屋駅の正面改札と近鉄パッセが入居しているビルがある。

これも改築対象に含まれているので、名鉄・近鉄の共同事業なのである。

現在判明しているところによれば、改築後のビルには2つのホテルが入居する予定で、一方は近鉄、一方は名鉄が経営するようである。

名駅再開発 スケジュール案判明 コスト増必至 (読売新聞)

近鉄は都ホテルと国際的なホテルブランドとのダブルブランドでホテルを展開することが多いので、

名古屋でもそういう形で世界中から客を集めるホテルにするのではないか。

名鉄は現在営業している名鉄グランドホテルの代替を考えているのではないか。

代替という点では現在の名鉄バスセンターに相当するバスターミナルも入居する。

改築中は路上バス停で対応するそうで、その調整が行われているそうである。


それにしても高島屋はすごいなと思いますね。

そういえば昔は名古屋駅に松坂屋あったよなぁと調べたら、

名古屋ターミナルビルに入居していたようで、改築時に撤退となったそう。

改築後に建ったビルがJRゲートタワーで、高島屋の増床(主に専門店)に充てられたが、松坂屋が入居する案もあったらしい。

ただ、松坂屋としても栄地区に注力したいという意向があり、実質的に高島屋に明け渡した形となる。

名古屋において栄周辺が伝統的な都心であって、名駅地区はやや街外れにあたる。

交通の便の良さに目を付け、オフィス・商業施設の開発が進んだわけだが、

その呼び水になったのがJRセントラルタワーだと言われている。

愛知県、あるいは岐阜県・三重県を含めた広域からの集客を考えれば、栄より名駅の方が有利なのは明らかですからね。

そのポテンシャルを引き出したJR東海や高島屋の努力は相当のものではないか。

クロネコゆうパケットが届くまで

先日、「クロネコゆうパケット」の話を書いた。

ネコポスと比べると2日ぐらい遅いケースもザラでは?

という話なのだが、それを書いた後に通販で注文した商品がクロネコゆうパケットで送られてきた。

購入時にはネコポスと書いてあったのだが、修正が間に合っていないのか。


クロネコゆうパケットって結局はゆうパケットじゃないの?

と思うのだが、発送通知のメールにはヤマト運輸のURLが書かれていた。

一応、ヤマト側で追跡は可能になっているらしい。

発送元からしてみれば、ヤマト側だけ見ておけば配達完了の確認は済むと。

ただ、大半は日本郵便の手で配達するわけで、詳しい情報はそちらを見ないとわからなさそうである。


今回の荷物は愛知県→東京都ということで、

ゆうパケットだと当日便に乗れば翌日着になるエリアですね。

まず、ヤマト側の追跡情報ではこう見える。

  • 12/16 17:02 荷物受付 ○○営業所(愛知県)
  • 12/16 17:02 発送済み ○○営業所(愛知県)
  • 12/16 23:21 引渡 名古屋ベース
  • 12/18 11:10 配達完了 日本郵便

ちなみに名古屋ベースというのは名古屋市港区にあるらしい。


一方の日本郵便なのだが、こちらは反映されたのは17日夕方である。

  • 12/17 00:00 引受 名古屋神宮郵便局
  • 12/18 11:10 お届け先にお届け済み ○○郵便局(東京都)

ヤマト側で引渡となっているのに、日本郵便側では情報なしの状態が1日近く続いて、

やっと反映されたと思ったら、なぜか0時ぴったりで入力されている。

おそらくヤマト運輸のシステムから転記しているのだろう。

タイミングによっては配達を担当する郵便局への到着が日本郵便側では確認できたりするのかもしれない。


明確なことはわからないが、16日中に名古屋神宮郵便局に搬入されるも、

その時点では翌日に東京都で配達可能な便には乗れずに留め置き、

17日になってから輸送され、その翌日18日に到着ということではないか。

郵便局に17時に出せば翌日に東京都の郵便局には到着するだろうから、

クロネコゆうパケットは、郵便局からゆうパケットを出す場合に比べ+1日程度かかるのでは? という読みと合っている。


荷物のラベルだが、基本的にはヤマト運輸のフォーマットである。

ただ、ゆうパケットのラベルとして求められる内容は全てあり、

ヤマト運輸の営業所コードではなく日本郵便の仕分けコードが印字されていたり、

わざわざ「料金後納」と印字されていたり、内容的には日本郵便仕様そのもの。

あと返還先として「〒500-8799 岐阜中央郵便局 ヤマト運輸(株)岐阜ベース」という記載が。

なぜ岐阜ベースなのかはわからないが、返還先はあくまでも発送代行業者であるヤマト運輸である。

郵便局留めということで、定期的に回収しているのだろう。


正直なところよくわからないサービスである。

ただ、宅急便とあわせて出荷できるとか、従来のネコポスとほぼ同様の扱いであるとか、

直取引より条件がいいとか、メリットはあるのかもしれない。

昔のネコポスに比べると遅いのは紛れもない事実なんだけど。