軽自動車税の口座振替の通知が来て、そういえばそろそろ電動バイクを買ってから2年ですかと。
いろいろ不満はあるんだけど、他にいい車があるかというと案外難しい。
そんな中でちょっと気になった特定原付の話。
特定原付の完成形!“タブー”だった走行ペダルに挑む新製品「ENNE ZERO」発表 (PRTIMES)
特定原付は20km/h以上に加速できない構造である必要がある。
20km/hを超えればモーターを切ればよいということである。
なお、下り坂などで勝手に加速するのを制限する必要はない。
(それでも原付の制限速度、30km/hは超えてはいけない)
特定原付は電動でなければならないという制約があるので、そう難しい話ではないが、
電動アシスト自転車のようにペダル付きにすると話が難しくなる。
なぜならば20km/hで走っている状態でペダルを漕げばさらに加速できてしまうからである。
この点を理解せず、ペダル付きの特定原付を作ってしまいリコールという事例もあったようである。
その後はペダルを取るという改修を行ったようである。
一方でENNEはこの点を理解して、発電機付きの特定原付を作っていた。
モーターを動かすための電力の一部をペダルで補うということである。
ただ、モーターの発電効率などの問題は大きかったとみられる。
なんとか電動アシスト自転車を特定原付にできないか研究したようで、
その結果として、ペダルを漕いで20km/h以上に加速しようとすると、ブレーキがかかる仕組みが考えられた。
これを導入した初めての車がENNE ZEROだそう。現在は予約段階である。
電動アシスト自転車を特定原付とすることのメリットは、アシスト比率規制がなくなること。
日本では電動アシスト自転車を自転車として扱うためにはアシスト比率の制限がある。
最大で人力:電動=1:2で、速度に応じてアシスト比率が下がり、24km/h以上ではアシストしない。
このアシスト比率に着目した規制は世界的にも珍しいものではある。
ヨーロッパだとモーターの出力規制とペダルを漕いでいるときしか加速しないという制約だったし。
日本のアシスト比率規制に適合しない車は日本では原付という扱いになる。
これを特定原付の要件を満たすようにすれば、車道上の扱いはほぼ自転車と同じになる。
なので運転者にとっての違和感が少なく使えるという理屈である。
この方式の特色として、急坂でモーターの出力が不足するとき、
人間がペダルを漕いで助力できるということがある。
特定原付は原付一種のモーターの定格出力600W以下という制約を受ける。
僕のバイクは350Wなのでこれよりは弱いが、急坂ではしばしば15km/hぐらいまで減速してしまうことも。
で、実はこれはモーターの定格出力の制限で、人間が助力して合計として超えることは問題ない。
そうなんですよ。これは他の方式にはない特色である。
また、フル人力で走れば、保安装置を動かすだけの電力があれば足り、
そういう使い方を想定した予備バッテリーも積んでいるよう。
自転車と違うのは前照灯・尾灯・制動灯・最高速度表示灯・ウインカーなんてのが光る必要があること。
自転車でも暗ければ前照灯は必要ですけど。
このあたりを動かす電力は確保しておかないといけない。
あとこの車の場合はペダルを漕いで20km/h以上に加速できなくする機能もいるか。
これらを動かす電力さえ確保できれば、車道では自転車同様に走ることはできる。
ただ、実用性はどうなんでしょうね?
フル電動で走れる車をあえて、ペダルで漕いで走る理由があるのかと。
急坂・電欠など特殊な状況を除けば、あまり必要そうには思えないが。