ペダルの付いた特定原付

軽自動車税の口座振替の通知が来て、そういえばそろそろ電動バイクを買ってから2年ですかと。

いろいろ不満はあるんだけど、他にいい車があるかというと案外難しい。

そんな中でちょっと気になった特定原付の話。


特定原付の完成形!“タブー”だった走行ペダルに挑む新製品「ENNE ZERO」発表 (PRTIMES)

特定原付は20km/h以上に加速できない構造である必要がある。

20km/hを超えればモーターを切ればよいということである。

なお、下り坂などで勝手に加速するのを制限する必要はない。

(それでも原付の制限速度、30km/hは超えてはいけない)

特定原付は電動でなければならないという制約があるので、そう難しい話ではないが、

電動アシスト自転車のようにペダル付きにすると話が難しくなる。

なぜならば20km/hで走っている状態でペダルを漕げばさらに加速できてしまうからである。


この点を理解せず、ペダル付きの特定原付を作ってしまいリコールという事例もあったようである。

その後はペダルを取るという改修を行ったようである。

一方でENNEはこの点を理解して、発電機付きの特定原付を作っていた。

モーターを動かすための電力の一部をペダルで補うということである。

ただ、モーターの発電効率などの問題は大きかったとみられる。

なんとか電動アシスト自転車を特定原付にできないか研究したようで、

その結果として、ペダルを漕いで20km/h以上に加速しようとすると、ブレーキがかかる仕組みが考えられた。

これを導入した初めての車がENNE ZEROだそう。現在は予約段階である。


電動アシスト自転車を特定原付とすることのメリットは、アシスト比率規制がなくなること。

日本では電動アシスト自転車を自転車として扱うためにはアシスト比率の制限がある。

最大で人力:電動=1:2で、速度に応じてアシスト比率が下がり、24km/h以上ではアシストしない。

このアシスト比率に着目した規制は世界的にも珍しいものではある。

ヨーロッパだとモーターの出力規制とペダルを漕いでいるときしか加速しないという制約だったし。

日本のアシスト比率規制に適合しない車は日本では原付という扱いになる。

これを特定原付の要件を満たすようにすれば、車道上の扱いはほぼ自転車と同じになる。

なので運転者にとっての違和感が少なく使えるという理屈である。


この方式の特色として、急坂でモーターの出力が不足するとき、

人間がペダルを漕いで助力できるということがある。

特定原付は原付一種のモーターの定格出力600W以下という制約を受ける。

僕のバイクは350Wなのでこれよりは弱いが、急坂ではしばしば15km/hぐらいまで減速してしまうことも。

で、実はこれはモーターの定格出力の制限で、人間が助力して合計として超えることは問題ない。

そうなんですよ。これは他の方式にはない特色である。


また、フル人力で走れば、保安装置を動かすだけの電力があれば足り、

そういう使い方を想定した予備バッテリーも積んでいるよう。

自転車と違うのは前照灯・尾灯・制動灯・最高速度表示灯・ウインカーなんてのが光る必要があること。

自転車でも暗ければ前照灯は必要ですけど。

このあたりを動かす電力は確保しておかないといけない。

あとこの車の場合はペダルを漕いで20km/h以上に加速できなくする機能もいるか。

これらを動かす電力さえ確保できれば、車道では自転車同様に走ることはできる。


ただ、実用性はどうなんでしょうね?

フル電動で走れる車をあえて、ペダルで漕いで走る理由があるのかと。

急坂・電欠など特殊な状況を除けば、あまり必要そうには思えないが。

アメリカ発着にこだわる理由

ユナイテッド航空の成田~ウランバートル線の便名がUA7/8と書かれていて、

これはヒューストン~成田と同じ便名なので、名目上はヒューストン~ウランバートルなんだなと。

実際には成田で機材が変わって、成田~ウランバートルは本土に飛べないボーイング737-8での運航なのですが。

グアム常置でグアム~成田便と組み合わせて機材は行き来している。


それはそういうものかと思ったのだが、ユナイテッド航空はパラオのコロールと成田を結ぶ便も運航している。

パラオには国際線を飛ばせる国内の航空会社はない。

アメリカ領だった時代もあるので、アメリカの航空会社が飛ばすのはそうおかしなことではないと思っていた。

でも、これもデンバー~成田と同じ便名、すなわち名目上はデンバー~コロールらしい。

これも成田で機材が変わり、成田~コロールはグアム常置の機材である。


なぜこういうことをしているのだろう?

てっきりオープンスカイ協定では協定を結んだ国を経て他の国へ至る路線は自由に運航できると思ったが、そう単純な話でもないらしい。

航空業務に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の付表の改正に関する交換公文 (外務省)

比較的条件がやさしいと思ったものとしてニュージーランドとの協定を持って来た。

ニュージーランドの航空会社は、ニュージーランド国内~中間地点~日本国内~以遠地点の航空路線を運営でき、

日本の航空会社は 日本国内~中間地点~ニュージーランド国内~以遠地点の航空路線を運営できる。

国際輸送であればいずれの区間でも運輸兼を行使することは認められる。

ここで「中間地点」というのがあるが、日本~ニュージーランドは通常直行可能である。

上記に書かれている地点は適宜省略することができるので、

日本~ニュージーランド という路線を経営することも認められる。

もし必要ならば中間地点を加えることもできるということである。

(もちろんその中間地点に含む国との協定にかなうものでなければならないが)

ただし「当該締約国の領域内の一地点をその起点としなければならない」という制約がある。

日本の航空会社は日本発着、ニュージーランドの航空会社はニュージーランド発着として運航する必要があるということである。


アメリカとの協定は正直読みにくいが、アメリカの航空会社はアメリカ発着として運航する必要があるのはその通りである。

日本国とアメリカ合衆国との間の民間航空関係に関する交換公文 (外務省)

難しい書き方をしているのだが、アメリカの航空会社は、

アメリカの背後~アメリカ国内~2以上の中間地点~日本国内~日本以遠の地点 の航空路線を経営できる。

ただしアメリカ国内を含む必要はある。パラオ発着ならよいとはなっていない。


昔の協定は経由できる地点や、以遠の地点など細かく規定していた。

例えば日本の航空会社はアメリカ経由で運航できるのはブラジル・メキシコのみと定められていたそう。

(昔は名古屋~成田~ニューヨーク~サンパウロとかありましたけど)

現在はそう細かく規定されてはいないが、常識の範囲でやる必要はあるのだろう。

ハワイアン航空は不滅か

今どき航空会社のアライアンスも有名無実の感もあるが、

oneworldにハワイアン航空が加盟した。

Aloha! oneworld welcomes Hawaiian Airlines to alliance

とはいえ、これはハワイアン航空の便名がアラスカ航空のAS便名に統合された結果である。

元々アラスカ航空はoneworld加盟社で、そのアラスカ航空とハワイアン航空がサービス上区別されなくなるので、

これをもってハワイアン航空はoneworld加盟社になるということである。

なお、JALは以前よりアラスカ航空・ハワイアン航空両社と提携関係にある。


ハワイアン航空がAS便名になるというのは、ハワイアン航空という名称がなくなることだと思ったが、

どうもそういうわけではなく、両ブランドは現在も存続しているらしい。

ただ、空港での表示は全部アラスカ航空になるんですけどね。

それではハワイアン航空とは一体何なのか? 同社のWebサイトを掘ると約款が出てきた。

Alaska Airlines, Inc. 運送約款 (pdf) (ハワイアン航空)

この約款には4つの航空会社の名前が出てきている。

Alaska Airlines, Inc.とHawaiian Airlines, Inc.、この2社は総称して「アラスカ」と称されている。

そしてHorizon Air Industries, Inc. と SkyWest Airlines, Inc. である。


すなわちハワイアン航空という会社は現在も存在していること。

アラスカ航空・ハワイアン航空は会社は別だが約款上は区別しないことがわかる。

Horizon Airはアラスカ航空子会社で小型機専門の会社である。

SkyWest Airlinesはいろいろな大手航空会社と提携して、そのブランド名で飛行機を飛ばしている。

アメリカン航空との提携便はAmerican Eagle、デルタ航空との提携便はDelta Connectionなど。

提携先ごとの塗装の異なる機材を用意しているが、運航会社としては同じSkyWestである。

とはいえ、地域パートナー2社の便も基本的には同じ扱いである。


アラスカ航空のWebサイトで検索すると、それぞれの運航便は下記の表示となっている。

Operated by Alaska

Operated by Alaska as Hawaiian Airlines

Operated by Horizon Air as AlaskaHorizon

Operated by Skywest Airlines as AlaskaSkyWest

Alaskaはアラスカ航空・ハワイアン航空の総称なので、

Alaskaがハワイアン航空のブランドで運航する書き方になっている。

ちなみに日本便は成田~シアトルを含めて”Operated by Alaska as Hawaiian Airlines” である。


いずれにせよハワイアン航空という会社自体は存在するらしい。

この点では岩手県北自動車南部支社を「南部バス」と呼ぶというような話とは異なるようだ。

運航会社が異なるが代表会社の便名で表すという点では、

JALがグループ各社と行っている共同引受の考え方そのものであ。

JL便名になっても日本エアコミューター(JAC)などのブランド名がなくなったわけではないし、

ハワイアン航空もAS便名の運航会社の一として今後も名前は残るということか。


そこでさらに疑問が生じたのはJALは共同引受する各社を約款上どう扱っているのかということである。

運送約款 (JAL)

国内旅客運送約款を見てみるとこういう文言がある。

会社とは、日本航空株式会社、株式会社ジェイエア、日本エアコミューター株式会社、株式会社北海道エアシステム及び日本トランスオーシャン航空株式会社をいいます。

Alaska Airlines, Inc.とHawaiian Airlines, Inc.の総称を「アラスカ」という話と同じである。

もっとも日本トランスオーシャン航空(JTA=NU)だけは特殊で、

同社便のうちJL便名のみこの約款を適用するとなっている。

NU便名についてはJTA単独の約款、あと琉球エアコミューターも単独の約款を持っている。


一方で国際運送約款を見てみると、こちらは会社=日本航空株式会社と規定されている。

あれ? 共同引受になったことでJAC運航便なども国際線航空券の一部として買えるようになったのでは? と。

変だなぁと読み進めるとコードシェア便の話が出てきた。

そうか、共同引受の便は全部JL=日本航空の便名が付いているか。

国内旅客運送約款の共同引受は、国際運送約款ではコードシェアとして扱われるようである。


JTAは独自の国際運送約款を持っている。(那覇~台北の国際線を飛ばす以前から存在していた)

この約款により昔から国際線航空券の一部としてJTA便を組み込むことができた。

一方で琉球エアコミューターは国際運送約款もなければコードシェアもない。

なのでJALグループで唯一、国際線航空券の一部として購入する手段を持たない。


では逆にコードシェアさえしていれば買えるのか? という話だが、

JALは国内線で天草エアラインなどとコードシェアをしている。

ただ、国際線扱いで買おうとすると天草便はない扱いになっていた。

会社間の取り決めにより国内線に限るとなっているのだろう。

逆もあってジェットスタージャパンは国内線にJL便名が振られている。

しかし、JALは国際線乗り継ぎ便としてのみ販売する取り決めがある。

こうなるとさらに気になるのがANAなのだが、調べた限りではAIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー、オリエンタルエアブリッジ、IBEXエアラインズのコードシェア便は国際線の一部として買えるよう。


冒頭の話に戻るのだが、ハワイアン航空はアラスカ航空の運航会社の1つとしてoneworldに加盟したわけだが、

oneworldには提携する地域航空会社をAffiliate Airlinesに列することができる。

JAL関係ではJTAが昔からここに記載されていた。現在は共同引受各社の名前も列記されている。

多くの場合はoneworld加盟社の便名で飛んでいるわけだけど。

主に自社便名で飛ばしているのはJTAぐらいのものかもしれませんね。

ハワイアン航空はAffiliate Airlinesとは違う扱いのようである。

実態としては2社で1社みたいな話なんでしょうけど。


今後もアラスカ航空とハワイアン航空のブランドが共存するのかはよくわかりませんが。

日本と縁深かった コンチネンタル航空(→ユナイテッド航空)とノースウェスト航空(→デルタ航空)は全くなくなったわけで、

それと同じだと思っていたし、便名としてはもう完全にアラスカ航空である。

なかなか信じがたいところはあるが、ハワイの歴史ある航空会社であるという事情は考慮されてるんだろうな。

アラスカ航空もアラスカ州からの路線が集まるシアトルを拠点に各方面飛ばしているが、

ハワイアン航空のブランド名を上書きするほどのものではないと思っているのかも知れない。

今春からの近鉄大阪線

今回、滞在中に近鉄電車に乗ることが多かったが、その中で大阪線の「区間急行」にあたった。

今年3月から主に昼間帯に運行されるようになった。

休日の夜間帯などそれ以外の時間帯にもしれっと設定されてるけど。


近鉄大阪線というのは 普通・準急(区間準急)・急行(快速急行)の3層構造でやってきた。

準急と快速急行の停車駅の差はかなり大きく、利用者は明確に別れている。

運行形態は時代により移り変わりがあるが、夕方ラッシュ時の形態は大きく変わっておらず、

快速急行4本/h・準急4本/h・普通5本/h、これに特急も走っている。

これはまだよいが昼間は急行3本/h・区間準急3本/h・普通5本/hでやっていて、

これではなかなか等間隔というわけにもいかず不等間隔だった。


そんな中で従来の急行と準急を合わせたような区間急行ができた。

上本町~国分は準急、国分から先は急行の停車駅で走るわけである。

区間急行と普通を毎時4本、ほぼ等間隔での設定にする。

従来、急行を使っていた人にとっては増便だし、それ以外も従来の間隔の開くところと同程度ではある。

特急の通過待ちも従来より計画的に入れられるため、停車駅増の割に所要時間は増えない。

これにより1時間当たり11本から8本に削減できるので、相当な効率化になるのだろう。

気がかりなのは大阪府内の混雑ですが。果たしてどうなんだろう。


ただ、これに合わせて区間急行は伊勢方面への直通を行わないことになった。

従来は毎時3本の急行のうち、1本は伊勢方面、1本が青山町、1本が名張発着だった。

この名張発着の急行は名張~中川の各停に連絡していたはず。

毎時4本の区間急行、毎時2本は榛原発着、毎時2本は名張または青山町発着となっている。

急行→区間急行の本数増の恩恵があるのは榛原までで、その先にはなく、

さらにその区間急行も名張発着が多くなっていると。

名張では一部が 名張~中川の普通または急行に接続するという形である。


この普通と急行の使い分けは謎が多く、休日は基本的に毎時1本の急行に接続する。

一方、平日は毎時1本の各停、概ね2時間に1本の急行に接続するという。

どちらにも接続しない場合は青山町発着であることが多いが、

場合によっては名張~青山町だけの列車に乗り換えられるようにしているよう。

可能な限り名張では対面乗り換えですぐ出発としているので、

乗換の手間はかかるが所要時間はそう延びないようになっているようだ。

実は急行と普通の停車駅はわずか2駅だけで、ただこの2駅はホームが短い。

休日は増結対応しやすい急行をメインにしているのはわかるのだが、

平日に中途半端に急行を設定している真意はよくわからない。

高校生の帰りに合わせているのか、何らか運行上の事情によるものなのか。


なんとも言いがたい運行形態だが、車庫駅である名張駅での分断運行には相当なメリットがあるのだろう。

大阪~伊勢を一般列車で乗り通す人というのはそう多いものではなく、

途中、特に名張~青山町の間で順次入れ替わっていくもので、どこで切っても不便にはなる。

通勤通学の多くを占める時間帯は相変わらずこの形態ではあるのだが、

この形態は負担が重い面もあるのだろう。残念ではありますけど。


急行の直通がなくなるなら特急で、という考えもありそうなのだが、

大阪~伊勢の特急も以前より減便され、毎時1本が基本となっている。

この間も名阪特急は毎時2~3本の設定だから、伊勢方面の需要が弱いのだろう。

この伊勢方面の特急だって、実際には中川乗換で津・名古屋方面への利用が多いのかもしれない。

難波毎時10分発の特急は0分発のノンストップ特急に乗り切れなかった客も回ってくる。

名阪特急の通過駅の客を拾いながら、大阪・名古屋へ運ぶ列車でもある。


おととい書いた吉野線の橿原神宮前発着を基本とした運行形態もそうですが。

桜には遅い吉野行き

こちらはワンマンカー活用の都合である。

乗務員など人手も限られる中、運行区間を削ったり、ワンマン運転で省人化を図ったり。

こういう流れはこれらの路線に限った話でもなくなるんだろうかな。


近鉄としてはやっと一般列車の新車導入が活発になってきている。

運賃値上げはこれらの原資を稼ぐ意味合いも大きいのだろう。

一方で従来的な運行形態をそのままやっていくのも難しいということで、

利用者の多い区間・時間帯をしっかり運びきるというところを重視せざるを得ないということなんだろう。

滞在中に大阪線に乗ったのはちょっとだけだったけど、むちゃくちゃ悪いということはないと思う。

今後もこうなのか? というと気になる部分はあるが、それなりに考えた策なのだろう。

オンラインチェックインするANA

緊急で某所に出張してくれという話になって、

正直なところを言うと、木曜から休暇を取って出かけるというのにやめてほしかったのだが、

飛行機を使えば日帰りできるからと。日帰りと言っても日が変わる直前に帰れるレベルだが。

そんなこんなで押し切られたのだった。


今回、ANAだったのだが、ANAというとオンラインチェックインを基本とした方法になっている。

で、同行者の分も一緒にチケット取ってくれということで、法人向けのサイトから申し込んで、

自分はAMC会員番号を入れて買っているけど、同行者は持っていないという。

まぁ名前と年齢を入れれば買えるのでそれはそれでよかったのだが。


それで予約案内のメールは同行者にも送っておいたのだが……

自分はその予約案内のメールからAMCのログイン情報を使えばオンラインチェックインができたが、

同行者はAMC会員ではないので、これではチェックインできず確認番号が必要だという。

家に帰ったら電話がかかってきて、確認番号を教えてと聞かれたのだった。

eチケット控えを印字するなどして渡すべきだったか。


さて、羽田空港第2ターミナル、到着して思ったのは自動チェックイン機けっこうあるぞということ。

オンラインチェックイン導入時の方針としては将来的には自動チェックイン機はなくすという話だった。

ところがそれでは混乱が起きるのは目に見えていること。結局は存続することになった。

ただ、この場合も確認番号が必要なのは同じなのだけど。

で、保安検査場を通ろうと思ったらゲート変更になって、通るべき検査場がAになっていた。

もともとそんなに歩かなくていいゲートだったのだが、えらい歩かされることに。

羽田空港第2ターミナルは偏っている

多分、旧サテライト棟との連結部のゲートだったと思う。

さらにゲートに到着後、またゲート変更で1つ隣になったり……

ドアは定時に閉まるも、動かないまま5分ぐらい待たされ、長い長い地上走行もあって最終的に10分遅れだった。


帰りも似たような話で、羽田空港到着後、延々歩いて出口で、

そこから混んでる電車を乗り継いで、最寄り駅から歩いて帰ると日が変わる直前と。

想定通りと言えばそうなのだけど。ものすごい疲れた。仕事自体もなかなかね。


ところで今回はANAなのでオンラインチェックインうんぬんという話だったが、

JALだと事前に座席指定をしておけばICカードでそのまま搭乗まで行ける。

あと、それ以外の場合もeチケット控えのQRコードがあればいけるみたいね。

いずれにせよeチケットを印字して渡すべきですね。

実はこの路線はJALも飛ばしていて、時間としてはそちらの方がよかったのだが、

空席がなく、ANAになったという経緯がある。めんどくせぇと思ったのはいうまでもない。

大宮駅で北陸新幹線が折り返す方法

最近、北陸新幹線の利用が好調で指定席が埋まって乗れないという話が。

じゃあ増発しろよという話はあるが、これが難しい。

いろいろな制約はあるが、一番厳しいのが東京~大宮が東北新幹線と共用であること。

さらにいえば将来的には北海道新幹線も札幌まで延長されるので、より厳しい状況が予想される。


現在の東北新幹線東京駅は4分間隔、最大1時間15本の発着が可能である。

東京駅のホームが限られているので、全てホーム上で整備するのは無理なので、

すぐに上野駅に折り返して整備して東京駅に戻すという手法も使っている。

なので東京駅発着ではなく一部臨時列車で行われる上野駅発着にするのは、

全く無意味でもないがそれだけで飛躍的に本数を増やすのは難しいらしい。


となれば大宮駅での折り返しを行うと本数が増やせそうだが、そう単純な話でもないらしい。

東北新幹線 (配線略図.net)

この図で大宮駅のホームは下から上に向けて13~18番の順である。

中央の15・16番ホームを効果的に使うと折返できそうである。

ただ、16番ホームに北側から入るルートは東北新幹線の仙台方面への出発ルートと必ず重なる。

逆に15番ホームから北側に出るルートは東北新幹線の仙台方面からの到着ルートと必ず重なる。

(ちなみに現状の信号システムでは15番ホームから北側に出発することはできないそう)

さらに北陸新幹線と15・16番ホームを行き来する場合、東北新幹線の同方向のルートを必ず重なる。


仮に北陸新幹線の列車が折り返して北陸新幹線に再度出発する場合、

16番ホームに入るときは、東北新幹線の両側を止めないと行けない。

さらに出発時は東北新幹線の仙台方面の出発も止めないといけない。

15番ホームを使うとこの逆だが、いずれにせよ東北新幹線への影響が甚大である。

だから単純に考えれば大宮駅では北陸新幹線の折返は向かない。


一方で東北新幹線の折返は制約はあるが比較的緩い。

16番ホームに入るときは東北新幹線の仙台方面への出発を止めるが、

このとき北陸・上越新幹線の東京からの列車を通せばよい。

そして16番ホームから出発するときにも、北陸・上越新幹線の東京からの列車を通せる。

15番ホームを使っても同じで、こちらは出発時に仙台方面からの到着ができないが、

いずれも北陸・上越新幹線の東京発着便を通せばよいことである。


だからといって東北新幹線ばかり大宮発着にしては苦情が殺到しそうである。

東北新幹線は山形・秋田方面の分岐も含めればステークホルダーが多い。

で、考えたのだが、こうすれば北陸新幹線の折返便を挿入できるのでは? と。

  1. 東北新幹線と上越新幹線の東京行きが同時到着して、どちらかが東京に向けて出発
  2. 追って北陸新幹線の大宮行きが15番ホームに入る。
    このタイミングで1.で待った方が東京に向けて出発する。
  3. 東京発の北陸・上越新幹線と、2.の折返の東北新幹線が同時出発する。
    (このとき東京方面は北陸・上越新幹線のみ到着可能)

まず、東北新幹線も北陸・上越新幹線を両方止めることが回避できている。

1.で一方を待たせることで、1~2で8分枠に東京行き2本・大宮行き1本が入っている。


敦賀~大宮~那須塩原みたいな運行形態を採用するということですね。

この逆に東北新幹線からの大宮行きを16番ホームに入れて、

東京駅からの新幹線を待たせている間に大宮発の北陸新幹線を出すこともできる。

15・16番ホームで折返のための整備作業を行うと、それぞれ1時間2本程度の折返ができるだろう。

あわせて1時間4本程度の大宮発を出すことができる。

1本は北陸新幹線、1本はその折返の例えば那須塩原発着便、

あと2本は純粋に東北新幹線の折返に充てると。


東京駅に乗り入れられる列車が限られるとなれば、多目的な列車が優先ということになろう。

特に北海道新幹線の速い列車は東京まで頑張っても飛行機との競争は厳しいだろう。

となれば北海道まで速く走るのは大宮発着にしておこうという作戦はある。

東京~札幌より、大宮~札幌とか東京~倶知安の方が重要ということですね。


当然、車両数の問題など、他にも課題はあるのでしょうが。

北陸新幹線が一番厳しいのは、金沢方面にはくたか号しか設定されてない時間帯で、

長野~金沢をずっと各停で走るから何もかもこれに流れ込んでくる。

少なくともかがやき号も合わせて走ってくれないとどうにもならないと。

さらに かがやき号を追加するとなったときに大宮発着便を考えるという話だろうが、

そこまですると必要車両数がものすごい増えますからね。

もしかすると車両基地が間に合わないかもしれない。

豊予海峡トンネルはハンドルを握らせない?

大分県が愛媛県との間にある豊予海峡に海底トンネルを掘るとどうか?

という検討をした結果、事業費およそ9300億円で採算性があるとのこと。

豊予海峡のトンネル、事業費9300億円 大分県が「概算」示す (朝日新聞デジタル)

見積もりの妥当性は気になるところだが、よくよく見てみるとこんな条件があった。

トンネルの長さは21.3キロ。片側1車線の本坑の他、排水や換気、保守・避難に使う作業坑と先進導坑の計三つの穴を掘る前提で計算した。

これでは普通の高速道路としては使えないじゃないか。


日本で最も長い道路トンネルは首都高速中央環状線の山手トンネルだが、

これは都市部の地下トンネルなので、これを除けば関越トンネルの11kmがもっとも長い。

海底道路トンネルという観点は東京湾アクアラインのアクアトンネル(9.6km)である。

豊予海峡トンネルはこれらの2倍ほどと非常に長いトンネルである。

ちなみにアクアトンネルは大型船舶の航行と航空機の飛行の双方の妨げにならないように考えられた形態である。

当時はこの距離のシールドトンネルを掘るのは相当な懸念があり、

海ほたるPAを境に川崎側をトンネル、木更津側を橋にしたのもこの都合によるようだ。

今は山手トンネルのうち 大井~大橋のおよそ8kmを1台のシールドマシンで掘りきってるけど。


とにかくこんなに長い道路トンネル、事故が起きたら大変なことになるのは目に見えている。

それを片側1車線でやるのは無理があるのではないかと思うのだが、

これは一般的な高速道路と考えるべきではないのだろう。

というので思い出したのが第二青函トンネル構想である。


青函トンネルは建設時点から新幹線のトンネルとして作られた。

ただ、実際に新幹線が走り始めたのは1988年の開通から28年経った2016年のことである。

在来線時代から青函連絡船代替の旅客列車はあったが、

人の移動としては飛行機が多く利用されるようになり低調だった。

その一方で貨物輸送における重要性が高く、現在に至るまで貨物列車の方が本数が多い。

当初から新幹線トンネルは貨物含めて新幹線でという話であれば、

それを前提としたシステムを作ったかも知れないが、貨物新幹線の構想はとうに頓挫している。


これにより発生した問題は大きく2つある。

1つは新幹線がフルスピードを出せないこと。

貨物列車に追いついてしまうのも問題だが、すれ違いに懸念があるのも理由である。

もう1つは夜間のメンテナンス時間が十分取れないことである。

新幹線は法令により深夜0時~6時の運行が禁止されている。

これにより在来線よりも余裕を持ってメンテナンスが可能である。

ただ、青函トンネルは夜間も貨物列車が走るのでそうもいかない。

老朽化対策も必要だが、そのために取れる時間は限られている。


この問題の打開策として第二青函トンネルという構想がある。

基本的に貨物列車用のトンネルなのだが、片側1車線の道路を併設する案である。

「第2青函トンネル」実現の可能性は? “2階建て”構想の深度化に期待 (ITmedia)

といっても現時点でどこまで実現性があるんだろうねとは書かれている。

鉄道部が単線というのも気になるポイントではあるが、続行運転という手法はある。

ただ、この長さのトンネルを片側1車線、さらに言えば休憩施設なしは正気ではない。

しかし、それは人間がハンドルを握るから生じる問題なのであって、

自動運転を前提とした道路であれば問題ないはずだという話である。


全く的外れな話でもないなと思うのが、英仏海峡トンネルである。

鉄道トンネルだが、カートレイン(Eurotunnel Shuttle)が運行されている。

この距離の道路トンネルは無理ということで、カートレインという方策が採用されたと言われている。

ただ、これはこれでめんどくさい話である。

一定のルールに従う自動運転車に限るという方策はそう遠くないうちに実現するのでは? ということだろう。


豊予海峡トンネルは鉄道については四国新幹線になりうる路線である。

ただ、新幹線では貨物輸送への貢献ができない。

自動運転車に限るという制約があると、結局フェリーでの移動は続くのかもしれない。

それでも相当割合では海底トンネルが利用されるであろうと。

バスで旅客輸送も道路でという話もあるかも知れないが、

四国にはX字状の新幹線構想もあるので、これと関連付けて新幹線もという話はあるかもしれない。

これだと道路は専用の貨物車中心の利用でも話になりそうである。


なお、この構想が出てきた背景には熊本県への工場立地が進んだこともあるよう。

中九州横断道路という計画があり、これと組み合わせると四国から熊本まで一直線につながる形になる。

もともと大分県は海上輸送に依存する割合が高い地域である。

阪神港への長距離フェリーもそうなのだが、豊後水道を渡って四国へ向かうルートもそうである。

関門海峡を通るより、淡路島経由で四国を走って豊後水道を渡る方が近いのである。

それをさらに熊本方面まで広げられないかという話のようだ。


上記の話の前提として淡路島経由で本州・四国が結ばれていることがあるように、

この手の架橋・海底トンネルというのは地図を書き換えるほどの効果がある。

ただ、本州・四国間の架橋とはいろいろ事情が違うなと思う部分は多い。

瀬戸大橋は複数の橋で構成されており、途中の島で区切って橋を架けることができた。

いずれのルートも多かれ少なかれ経由地の島々の生活道路として機能している。

一方で豊予海峡は橋の経由地として妥当な島がなく、トンネル案が優位という結論に至っている。

かといって北海道と違って関門海峡経由のルートは昔からあって、

これは大分県を含む九州全域で十分使いやすい。

いろいろな観点はあると思うが、トンネルを掘る必然性は弱いのかなとは思う。

ケタ違いに交通事故が多い

台湾では交通法規に反する車が多すぎるという話がある。

で、調べると交通事故の件数が日本とはケタ違いに多いんですね。


統計快覽 (道安總動員)

昨年、台湾(正確に言えば澎湖・金門・馬祖も含む)での交通事故死は2858人(前年比92人減)とある。

日本では昨年1年で2547人(前年比-116人)とある。

ケタ違いに? と思ったかも知れないが、そもそも人口が違う。

人口10万人あたりに正規化すると、台湾は12.3人、日本は2.06人である。

ほぼ1桁違うんですよね。

統計方法の差もあるかもしれないが、交通事故死の基準が大きく異なるとも思えない。


ちなみに台湾の交通事故が多いことは外務省がわざわざ海外安全情報に書くレベルである。

海外安全情報ってそんなことも書いているのねという感じだが。

けっこう日本人も巻き込まれているみたいで……

イ 日本人の交通事故例
●高雄市内で、歩道に車両が突っ込み、通行中の日本人の方が巻き込まれて亡くなる事故が発生
●空港を出発したばかりの高速バスが壁に激突する事故が発生し、多数の日本人が負傷

(台湾 安全対策基礎データ (外務省))

どっちも気を付けてどうにかなるものではないが……


地域性もあるようで「県市毎十万人死傷数」を見ると見えてくる。

昨年1年間で10万人あたり死傷者が多かったのが 嘉義市(4575人)、台南市(3209人)、台中市(3172人)とある。

10万人あたり4575人って、住民の4.5%が1年で交通事故で死傷するということだから、

ポアソン分布に従うとすれば30年暮らして交通事故でケガする回数が、

0回が25%、1回が35%、2回が24%、3回以上が16%となる。


傾向としては台湾の中でも南の方が事故が多いとはあるが、

台北市の1125人、新北市の1855人もそれはそれで多い。

死傷者の基準をどこに取るかというのもあるので単純比較は難しいが、

日本では10万人あたり273人とかそんなものらしい。

台北でも日本より4倍ぐらいは危ないし、嘉義に至っては17倍である。


日本ではその昔、あまりに交通事故死が多い状況を「交通戦争」といい、

なんとかしないといけないと対策が進められた。

この時代に作られた歩道橋が老朽化して、信号付きの横断歩道で代替されることも増えている。

このように幹線道路での歩行者の安全対策は一巡した感もあり、

現在はゾーン30に代表される、生活道路の安全対策に重点が移っている。

現在も日本の交通事故件数は減少傾向である。


台湾にとってみれば日本の状況というのは参考にしたいところだが、

まだギャップが相当大きいというのは実情のようである。

原因の1つにはオートバイが多いという事情があるようだ。

日本でも地域によるが、大都市はオートバイより自転車の方が問題だし、

郊外では軽自動車を中心に四輪が広く活用されている。

自転車はスピード出ないし、四輪は安全対策がしやすいし、そう無理な運転はできない。

それだけが原因だとは思わないが、安全対策が難しいことは事実のようだ。


というわけでなかなか怖い話である。

世界的に見ればこれぐらい危ない地域はなんぼでもありそうだが、

必ずしも道路インフラが未発達なわけではないし、基本的には法の支配の行き届いた地域である。

交通法規は守られてないじゃないかって。そこに手を焼いているのは日本も同じなので。程度の差である。

都道の支線だらけ

以前、西東京市内、伏見通りの西東京東伏見トンネルのことを書いている。

自転車は公園を走らされる?

トンネルは軽車両通行止めのため、歩行者・自転車は公園内を通る必要があるという話。

先日、この伏見通りを含む都市計画道路 調布保谷線を見ていると、都道の支線だらけであることに気づいた。


調布保谷線は 調布市・稲城市境にかかる多摩川原橋 から 西東京市北町の新座市境までの都市計画道路である。

稲城市内に入ると 南多摩尾根幹線 という名前に変わっているよう。

調布保谷線は一応全線完成しているのかな?

土地柄、自転車の通行が多いため、歩道を生垣などで区切って自転車走行部分を設定している区間が多い。

特定原付には使いにくいが、普通自転車にとっては便利である。


都市計画道路としての名前はあるが、これ以外に1本の名前として言う名前はあまりない。

管理上の区分もけっこう複雑なようである。

大半の区間は都道に指定されているのだが、一本の都道ではない。

じゃあ2本とか3本かと思うがもっと細切れである。

  • 多摩川原橋~下石原(国道20号線交差): 都道19号町田調布線(鶴川街道)
  • 下石原~塚(連雀通り交差): 都道12号調布田無線(武蔵境通り)
  • 塚~関前一丁目(井ノ頭通り交差): 都道12号調布田無線の支線(新武蔵境通り)
  • 関前一丁目~関前三丁目(五日市街道交差): 都道7号線杉並あきる野線の支線(新武蔵境通り)
  • 関前三丁目~関前橋(西東京市境): 武蔵野市道(通り名なし)
  • 関前橋~東伏見(青梅街道交差): 都道7号杉並あきる野線の支線(伏見通り)
  • 東伏見~保谷庁舎前: 都道233号東大泉田無線の支線(伏見通り)
  • 保谷庁舎前~終点: 都道234号前沢保谷線の支線(伏見通り)

なんじゃこりゃ。


これ見てみると変だなと思うのが都道7号線の支線が2回出てきていることである。

一般的にはこの都道は五日市街道として知られている。

ただ、この道路やたらと支線が多いらしく、井ノ頭通りの環八通りより西もこの都道の支線扱いである。

関前一丁目~関前三丁目は本線と支線を結ぶ区間である。

さらに千川用水に沿って五日市街道~青梅街道を結ぶ支線もある。

関前橋~東伏見はこの支線と青梅街道を短絡する区間ともとれる。

ただ、この間の関前三丁目~関前橋は都道指定されてないのよね。

昔の航空写真を見ると、ここだけ早い段階で拡幅されていたので別立てだったのかも。


都道12号調布田無線はその名の通り田無と調布を結んでいる。

この道路は全体的には武蔵境通りと呼ばれている。

武蔵境駅周辺の商店街を抜けていて、自動車での走破は難しそうだと思ったら、

どうも商店街の部分は都道が途切れているよう。

これも昔の航空写真を見るとわかったのだが、下石原~塚は昔からの武蔵境通りの拡幅、

塚~関前一丁目は鉄道の高架事業合わせで新設された道路で、

駅周辺のバイパスとして作られた一方、従来の武蔵境通りを直接代替するものではないので、

管理上は都道の支線、愛称路線名は新武蔵境通りとなったようだ。


都道233号東大泉田無線の本線は大泉学園駅付近から青梅街道に向かっており、

保谷庁舎前交差点で伏見通りと交差している。

だから東伏見~保谷庁舎前は青梅街道との接続を強化する支線という位置づけなのだろう。

都道234号前沢保谷線の本線は西武池袋線のアンダーパス(西東京下保谷トンネル)付近で交差する。

もともとあった本線の踏切の代わりということなのかなと思う。

現在は一旦伏見通りに入らないと走破できないということである。

この都合により、池袋線の南側で本線~伏見通りを繋ぐ区間も支線になってるらしい。

むしろ本線が何なのかという感もあるが。


バイパスが整備されて旧道が廃止(移管含む)となるケースもあるが、

直接的に代替するバイパスではないとなかなかそうもいかない。

新武蔵境通りは確かにそうだなと思った。

一方で支線が錯綜してるのはやはりおかしいだろうという気もする。

そういや昔こんな話も書きましたね。

国道の番号がおかしいぞ

第二阪奈有料道路と堺泉北有料道路をNEXCO管理に移管する方便として、

それぞれ国道163号線、国道26号線に指定するということが行われたが違和感があるねと。


いろいろ方便はあるんだと思いますけどね。

とはいえ、新しい幹線道路のために新しい国道・都道府県道を設定するということは稀でしょうかね。

かといってここまで支線だらけにするかとは思ったが、

けっこうそういうもんなんでしょうかね。

タッチ決済が使えないのはどこ?

昨日、東京で都営地下鉄の駅に”Tap to ride service Get connected!”という貼り紙があった。

クレジットカードのタッチ決済での乗車システムが11社で接続されたことを表す貼り紙である。


さて、これを見てどこで使えて、どこで使えないかわかるものだろうか。

まず、社章が並んでいるのだが「小田急箱根」ってなんやねんと。

これは箱根登山電車のことである。2024年に小田急グループ内の再編によりこの社名になった。

他は地元の人ならわかるだろうが、特に外国から来たらなんでこんなに会社が? となりそう。

下には概略路線図が書かれているが、一部駅のみ対応の区間がマーキングされている。

西武がかなり広域にこの表示がされているのが目立つ。


正直さっぱりわからん。

というわけで一体関東圏ではどこがクレジットカードのタッチ決済で乗れるのかという話。

そもそも関東圏でタッチ決済に対応しているのは11社だけではない。

この11社は直通運転などで改札内でつながっているため、Q-moveのシステム上は1社として扱われているよう。

関東地区「クレカ乗車」鉄道利用による履歴表示ご案内 (pdf) (Q-move)

これに当てはまらない路線としては 江ノ電・つくばエクスプレス・湘南モノレール・横浜市営地下鉄・ゆりかもめ がある。

つくばエクスプレス以外は鉄軌道全線全駅に導入している。


会社単位で利用できないのはこれ以外ということになる。

Suica・PASMO導入社と比べると大手ではなんといってもJR東日本、京成、北総、

東京都内では東京モノレール、りんかい線、多摩都市モノレール、

千葉県では千葉都市モノレール、東葉高速鉄道、舞浜リゾートライン、

埼玉県では埼玉高速鉄道、ニューシャトル、秩父鉄道、

神奈川県では横浜シーサイドライン、伊豆箱根鉄道(大雄山線)といったところ。

かなりイメージはしやすくなったと思うが、導入社でも全線全駅で使えるわけではない。


現状、穴がすぐに目立つのが西武で、特に新宿線で未導入駅が多い。

ただ、これは過渡的な物で今年9月末には多摩川線と秩父方面の途中駅以外には導入され、

来年3月には全線全駅に導入となる予定である。

もう1つ未導入路線が多いのが東武である。

基本的には地下鉄直通区間に導入し、浅草・押上~久喜・南栗橋、池袋~小川町は全駅に導入、

ただ、そこから外れた途端に全然なくて、野田線・亀戸線・大師線も外れている。

観光客の利用が見込める日光方面は飛び飛びの導入、あと伊勢崎線も太田まで主要駅に導入されている。

東京都交通局も地下鉄は全線全駅に入っているが、日暮里・舎人ライナーと荒川線は未導入である。


細かい穴としては中野駅というのがある。

中野駅は東京メトロ東西線の駅だが、全改札をJRが管理している。

この都合、タッチ決済対応は出口のみとなっている。なんだそれは。

他社管理駅で導入が遅れるというのはけっこうみられる現象だが、

出口は対応して、入口は対応しないというのは珍しい対応である。


逆にタッチ決済のみ対応なのが、箱根ロープウェイ・海賊船というのがある。

これは理由があってタッチ決済で乗車すると自動的に1日乗車券扱い(往復と同額)になるため。

タッチ決済は1日分とりまとめて精算する仕組みなので好都合だったと。

似たような話で高尾山ケーブルカーもタッチ決済はきっぷ購入なしに乗車できる。

導入当初、京王とケーブルカーを往復利用すると自動的に高尾山きっぷ相当の運賃に調整される仕組みがあったが、

現在は廃止されている。条件が複雑だったのかもしれない。


関西ではタッチ決済導入範囲を示した路線図が近鉄のWebサイトにある。

タッチ決済乗車サービスのご案内 (近鉄)

神鉄がかなり飛び飛びの導入で、南海は一部の利用の少ない駅・路線を外している。

大手ではJR・京阪が未導入で、あと目立つのが京都市営地下鉄である。

ただ、京都市は2027年度にタッチ決済を導入する方向で進めているそう。

京阪もそうだが、叡電・嵐電と京都方面が弱い傾向は続きそう。

導入開始が少し早かったこともあり、関東圏よりは抜けが少ない印象。


ただ、これもまだ発展途上だなと思うところはあって、

それが六甲山方面で、六甲ケーブル、六甲有馬ロープウエー、まやビューライン、六甲山上バスと、

これならタッチ決済で困らないだろうと思わせておいて、

実は六甲ケーブル下や摩耶ケーブル下を発着する市バスが対応していないのである。

次のターゲットにあるとは思いたいところですけどね。


    こういう問題を引き起こしている原因は従来のICカードとクレジットカードでプラットフォーマーが違うことでしょうね。

    先日のヨーロッパ出張時、クレジットカードで電車・バスに乗っていたが、

    従来からのプリペイドカードも同じ機械で受け付けるし、

    今後はおそらくクラウド管理型のプリペイドカードに移行していくという話が書かれていた。

    クレジットカード・デビットカードが利用できない人への代替策という側面が強いようだが。


    日本においてもICカードをクラウド管理にしていきたい話は出ている。

    ただ、現状のSuica他のシステムを維持しながら建て増すのは難しかったのだろう。

    PiTaPaとは親和性がありそうだが……それぐらいである。

    とはいえクレジットカードで全てできるということにはならないだろう。

    プリペイドカードの需要はあるし、クレジットカードは小児運賃を扱えない。

    ポストペイ方式としてもPiTaPaキッズカードのような専用トークンが必要だろう。


    JR九州を除けばクレジットカードでの乗車には消極的で、

    それがゆえに他のプラットフォーマーの登場を許したとも言えるが、

    南海など別立てでも導入を急いだ会社が多かったわけですよね。

    このあたりは鉄道会社の多い日本だからこそなのかもしれない。

    ただ、最終的にはJRを巻き込めないとどうにもなりませんからね。

    最終的に目指す姿はそんなに変わらない気がするが、どういう段階を踏むかは課題が多いのではないか。


    あと、外から来た人には些細な問題かもしれないが、

    関東圏では1円単位運賃があるが、クレジットカードの場合は10円単位になる。

    Q-moveが1円単位を処理できないのが原因なのかもしれないが、

    ICカード乗車券以外の運賃ということで規定上、10円単位なのかもしれない。

    そもそも1円単位運賃を延々と続けているのもどうかと思う話だが。