ボーイング717とは

昨日、カンタス航空は金策のためジェットスタージャパンの株式を売却するという話を書いた。

そんなカンタス航空には最近までボーイング717というのがあったらしい。

2024年10月までに全機退役しているが、聞き覚えのない飛行機である。


日本の航空会社では導入されていないが、その前身となった飛行機はいたことがある。

それがMD-90、日本エアシステム(JAS)が導入し、JALに継承された。

1996年にボーイングに合併する以前のマクドネル・ダグラスの飛行機がベースだったんですね。

合併前から開発が進められていたMD-95をボーイング式の命名にしたのが717だったと。

さらに言えば、このMD-90の前身には MD-80シリーズというのがあった。

こちらもJASが導入しJALに継承されている。


このシリーズの歴史はさらにさかのぼることが出来て、それがDC-9である。

マクドネル・ダグラスというのは1967年にマクドネルとダグラスが合併したからで、

その合併前から前身となる機材はあってそれがDC-9だったと。

合併後もDC-9という名前でバリエーションを増やしていたが、

DC-9-80 として開発されていた飛行機の名前を MD-80シリーズしたらしい。

そんなこんなで3回も社名変更で名前が変わったシリーズである。

実はJASはその頃からの顧客である。(その時代は東亜国内航空だったが)


当時のボーイングとしては近いサイズの機材として737があったが、

それより少し小さいものもニーズがあろうとMD-95あらため717を投入したという。

それで投入されたのが1998年のことらしい。

その後、737NGという第2世代の737が登場する。

現在、日本の国内線でおなじみの737-800は737NGに属する。

この頃に717はボーイングのラインナップから消えたという。

ボーイングとしては737シリーズが後継機ってことですね。


前置きは長くなったのだが、2024年時点ではかなり古い機材である。

実は購入したのはカンタス航空ではなく、買収した地域航空会社で、

一時はジェットスターに移管されていたり、よく2024年まで残ったなという感はある。

カンタス、717の運航終了 23年に幕 (Aviation Wire)

なお、カンタスが用意した代替機はエアバスA220である。

A220はボンバルディアが開発し、エアバスに移管されたもので、

リージョナルジェットの少し大きいやつという位置づけである。


ちなみにJASが導入し、JALに移管されたMD-90, MD-80シリーズだが、

JALエクスプレスに移管された機材もありつつ、2012年まで飛んでいたという。

2010年にJ-AIRが伊丹空港に拠点を動かし、当時はエンブラエルE170の導入を進めていたので、

E170が後継機になった部分も多いのかもしれない。


もう717はいなくなったが、小型機では老朽化した機材は相当多いようである。

エアバスA320、そしてA321XLRを多く購入しているようである。

カンタスではA321XLRは国内線用に期待するところが多いようだが、

オーストラリアは広いので国内線とはいえ航続距離が長い機材が必要という事情があるよう。

典型的にはオーストラリア西部のパースと東部の主要都市を結ぶ便など。

同程度の距離の国際線でも活用するのだけどね。


カンタスの状況を見ると、JALはかなり計画的に機材代替を進めてたんだなと思いますね。

納期が読める機材を選んで注文しているという側面もかなりあるけど。

特にJTAの737-800導入は、その後の737MAXのトラブルを考えればファインプレーというべきものですが。

ジェットスタージャパンでジェットスター航空にならってA320を導入したことが、

A350XWB導入につながったという話もありますからね。

カンタス航空はジェットスタージャパンを売る

ジェットスタージャパンの株式の33%を保有するカンタス航空、

持分を日本政策投資銀行に売却し、それに伴いブランド名も変わるらしい。

ジェットスター・ジャパンの戦略的株主変更方針に合意 (JAL)


こういう話を聞くと思い出すのが初代エアアジアジャパンである。

ANAとエアアジアの合弁会社として設立された。

日本の航空会社は外国人が議決権の1/3以上を持つことを禁止している。

そして日本の航空会社でないと日本の国内線を運航することができない。

このためエアアジアは日本での提携先が必要で、それがANAだったと。

ところがエアアジア流の商売がうまくいかず、2013年に提携解消、

同社はANAの100%子会社となり、バニラエアに社名・ブランド名を変更した。

エアアジアからリースされていた機材を返却する必要があり、

これをANAが調達した機材に置き換えるなど面倒な話もあった。

なお、同社は2019年にPeachに移管・統合されて消滅している。


ジェットスタージャパンだが、ジェットスター流のやり方はうまく行っているように見える。

どうもこれ、カンタス航空の金策という側面が強いようだ。

この発表の中に「グループ史上最大の機材更新計画をより強力に推進します」と書かれている。

カンタス航空としては自社機材の置き換えにお金が必要で、

そのためにジェットスタージャパンの株式を売却することにしたということである。


詳しく調べると、カンタス航空としてはオーストラリア国内線に注力したいようである。

この影響をもろに受けたのがシンガポールを拠点とするジェットスターアジアである。

昨年、急に運航停止・廃業に至った航空会社である。

(11日配信記事) 豪カンタス、LCCのジェットスター・アジア航空を事業停止へ (Reuter)

資金確保のためという側面もあるが、使用していたエアバスA320はカンタス子会社に移管、

オーストラリア籍になり国内線を中心に飛び回っているようである。


この結果、オーストラリア以外を本拠地とするジェットスターはジェットスタージャパンだけになっていた。

ジェットスターパシフィック(ベトナム)は2020年に撤退、

ジェットスター参画前の社名であるパシフィック航空に戻して存続はしている。

ジェットスタージャパンについてもカンタスは畳みたかったのかもしれない。

今回の発表でカンタスが持分を売却する理由はわかったのだけど、

ジェットスターのブランドが使えなくなるのは疑問だった。

というのも資本関係が切れても、ブランド名はそのままというのはしばしばあるから。

今後もジェットスターやカンタスとの提携関係は続きそうだし、

リブランドにかかる費用も節約できるので、そういう判断もありそうだが……

ただ、カンタスとしてはとにかく撤退したかったのかもしれない。


一方のJALにとってジェットスタージャパンへの期待は大きい。

国内線はあまりよくないが、近距離国際線はよいからである。

カンタスは自社国内線の機材更新を優先させないといけないので、

なかなかジェットスタージャパンのための投資は難しかったのだろう。

今回、国内で新たな株主が付いたことで、近距離国内線をより強化していく、

その意向はJALからも明確に示されているところである。

オーストラリアのジェットスターとは路線網として被らないので、

ジェットスターであることが問題というより、カンタスのやる気が付いてこないのが問題だったのかもしれない。


そんなわけでリブランドされることになったわけだが、

そもそもJAL傘下には ZIPAIRとSpring Japanも存在する。

この状況は今後も続くのか? という話だが、続くんじゃないの?

というのもジェットスタージャパンはJAL持分は50%で連結子会社ではない。

Spring JapanはいろいろあってJALが67%を保有する子会社だが、

春秋航空が33%保有しているのは今も変わっていない。

上海春秋国際旅行社との提携関係はこの会社の最大の特色である。

ZIPAIRはJALの機材を移管し、長距離路線に注力しているため、他2社とは全く異なる。

統合できなくはなさそうだが、統合する理由も乏しいのかなと。


というわけで面倒ごとに巻き込まれたのが本音かもしれない。

日本独自のキャラクタ「ジェッ太」は果たしてどうなるのかとか気になることはあるが、

今後も成田発着便を中心に概ね従来通りの商売が続くのだろう。

J-WESTカードの意味が薄れた

JR東日本管内に住んでいるのにJ-WESTカードを持っている、

というのは元々EX予約を使いたかったがゆえのことである。

もっともスマートEXのサービス開始、2023年の価格体系見直しにより、

年会費を払ってまで利用する意味はなくなったと判断している。

エクスプレス予約の差を縮めるため

このため年1度の利用で年会費が無料にできるベーシックに切り替えている。

でも、それももう意味がないのかもしれない。

特別企画乗車券の発売・見直しについて (JR西日本)


J-WESTカード会員は「eきっぷ」「eチケットレス特急券」を買える。

これはおおざっぱに言えば自由席相当の金額で指定席に乗れる特急券である。

対象は西日本・四国・九州管内の特急(智頭急行経由含む)が基本で、

北陸新幹線については東京までの東日本管内も含む。

あと変わり種としてはマリンライナーの指定席もある。

西日本管内の特急に乗るとそこそこ恩恵は大きかったと。

北陸新幹線は大宮~金沢のような利用を含めてカバーしている。

なお、山陽新幹線については先ほど書いた2023年のEX予約の料金体系見直しと当時に変わり、

現在は自由席相当までは割り引かれず、定価の100円引き程度である。


これがなくなってしまうわけですね。

代替策としては在来線特急についてはチケットレス特急券となる。

これは一応は定価より安い場合が多い。

例えば、新大阪~城崎温泉は大人2530円と記載されている。

これは同区間の通常期の指定席特急料金2730円より200円安い。

とはいえ、実は200円引きというのは閑散期の料金と同じである。

年間でもっとも安い閑散期の料金で通年利用できるのがチケットレス特急券である。

あと、近畿圏ではさらに割安な「J-WESTチケットレス」がある。

これは名前からすると紛らわしいがe5489を利用できる人なら誰でも買える。


山陽新幹線については、基本的にはEXサービスが代替策である。

実は2026年3月をもってEX会員が利用できるe特急券が廃止される。

これにより全商品が乗車券込みとなる。

年会費を払ってるEX会員以外はスマートEXの利用となる。

一応、スマートEXにしても同区間の定価よりは200円ほど安い。

ただ、前後で他路線に乗り継ぐ場合、運賃が打ち切り計算になる。

これにより200円差は容易に逆転するため、乗車券と特急券の区間が異なる場合は分けて買う方が安いことはある。

従来のe特急券はまさにこういう用途に適していたが、最近は受取が面倒だった。

EX予約の受取は苦行

北陸新幹線は新幹線eチケットとしてe5489, えきねっとで扱うが、

これについても上記とほぼ同じ性質がある。同区間なら定価の200円引きで往々にして逆転する。


というわけで実際には定価で特急券を買うのが代替策になることも多い。

というかすでに東海道新幹線を含む場合はそうだったんだよな。

e5489で定価の特急券を買うわけですね。

特大荷物スペース付き座席を予約する

特大荷物スペース付きでなければ、えきねっと でもいいんだけど。


というわけでなかなか世知辛い話である。

背景を考えて見ると、在来線特急はもう自由席がほとんどないんですね。

すなわち自由席相当といっても、存在しない座席相当ということである。

このためJ-WESTカード会員に対して割り引きすぎという話だったのだろう。

現在でも自由席が比較的多く設定されているのが新幹線である。

さっき定価で特急券を買うのも選択肢と書いたが、こちらは自由席特急券を買う選択肢はある。

(EX-ICにも自由席はあるが、基本的には定価と同じである)

ただ、新幹線というのは往々にして乗車距離が長い。

その場合は指定席と自由席の差額は理解しやすい。

短距離の利用は自由席を使うべきなのかも知れない。

その昔、さくら号の指定席に姫路~岡山だけ乗ったことがあるが、

当時は自由席相当の料金なのでそうしたが、そもそも自由席でよかっただろうと言われればそうかもしれない。


これによりJ-WESTカードを維持する意味もなくなったのかもしれない。

WESTERポイント利用の場合のみ買える割引きっぷが様々あり、

そのためのWESTERポイントを稼ぐには平素からJ-WESTカードを多用するとよいという話はあるが、

さすがにそこまで入れこんでいないですからね。

鉄道系のクレジットカードという観点ではKIPSカードで悩んだことがある。

KIPSカードをどうするか

これも近鉄沿線に住んでた時代の名残である。

このときはPiTaPaの維持を重視して移行手続きをとっている。


チケットレス特急券の200円引き、というか閑散期相当で通年利用できるというのは、

JR他社と比べると、東日本が100円引き、東海(ひだ号)が定価通り、

それに比べればよい気もするが、必ずしもそうとも言えない。

というのもJR東日本では在来線特急の全席指定化のときに料金体系を変えている。

全席指定になるってことなんだけど

区間によっては定価が従来の自由席より安いこともあった。

一番短い50km以下について言えばこんな具合である。

東京~八王子は従来は特急自由席で510円、ライナーで510円、これが新しい料金で750円(事前料金)となる。

チケットレスだと100円引きだから650円、それでも140円増か。指定席だから確実に座れるが、ライナーはもともと指定席だ。

JR西日本はそういうことをしていなくて、J-WESTカード会員だと自由席相当とか、

エリア限定のJ-WESTチケットレスだと安いとか、そういう話で、

それらがない人・区間については純粋な値上げである。

指定席にも価値はあるが、普通列車の本数が少ない区間で短距離利用するケース、

例えば、きのくに線における くろしお号、こういうケースは負担が重い。

山陰を走る スーパーおき・まつかぜ は自由席残ってるけど。


eきっぷ が設定された当初とはいろいろ状況が変わっちゃいましたよね。

のぞみ号の加算額値上げ、最繁忙期の料金設定により通年定額のEX予約との差が広がり、

会員への優遇策というにはあまりに大きな差になってしまった。

在来線特急は全席指定化が進み、自由席相当という意味が薄れた。

これらはいずれも定価との差を小さくすることで解消したが、

それは会員への優遇制度がごく小さくなるということでもある。

仕方ないのかなと思う部分もあるが、残念ではありますよね。

RNPとILSの合わせ技

調べごとをしていて気づいたのだが、飛行機の着陸時、

ある程度の地点まではGPSなどの衛星測位に従って精度良く曲線で降りてきて、

最終的にILSに合流するという「RNP to ILS」という方法が導入されているらしい。


この方式、国内で初めて導入されたのは広島空港らしい。

広島空港は西側から着陸する場合にILSが利用できる。

山間部にある広島空港は天候が悪化しやすい。

2015年のアシアナ航空機が滑走路から逸走した事故は東側から着陸しようとするも失敗したものである。

ILSを利用すれば悪天候でも安全に着陸できる可能性が高いが、

便数の多い東京線にとってみれば西に大きく回り込んで遠回りになる。

東からあまり遠回りせずに西から降りる方法としてRNP-AR進入が設定されていて、

山の間を縫うように曲線的に着陸するわけだが、ILSに比べると悪天候に弱い。


衛星測位に従って精度良く曲線的に飛行して、最後はILSに従えば最強なのでは?

と、そういう発想で作られたのが RNP to ILS である。

最終的にはILSになるので、広島空港では高度100ftで滑走路が見えればよい。

対応機材でないと使えないのはRNP-ARと同じではあるけど、

RNP-ARは乗務員の訓練などした上で特別な許可が必要なので、それよりはハードルが低いのかな?


この方式、いろいろ期待されているところはあるらしい。

中間進入セグメントに円弧旋回を含む精密進入方式の設計と実証 )J-STAGE)

広島のRWY10、高松のRWY08、東京(羽田)のRWY23など書かれている。

広島はさっき書いた通りだが、高松はまたちょっと違う事情である。

高松空港は西から着陸する場合にILSもRNPも使えない。

これは西側に山があるためこれらの方法が適用しがたいと。

ジェット機が飛来する空港でこの特徴にあてはまるのは伊丹・神戸ぐらいである。(cf.サークリングアプローチは続く)

西側から着陸する場合は天候が良ければビジュアルアプローチ、

悪ければILSで東から近づいてサークリングアプローチなんだろうけど、

山が近いので操縦するにも相当な注意を要する。けっこう危ないと。


ILS以外の精密着陸方式としてGLSという方式があるそう。

これはGBASという施設を空港に置いて、ここで衛星測位を行うと。

このデータを利用して飛行機の衛星測位の補正を行うわけですね。

RNPでは高さは気圧を使って測るのであまり精度が良くない。

一方でGLSは高さを衛星即位で精度良く得られるのでより正確な進入ができると。

高松空港の滑走路は西側に真っ直ぐ伸ばすと山にぶつかってしまう。

そこで少しオフセットした角度から精度良く降りてくるルートを引く。

山にぶつからず、あまり遠回りにならず、ある程度悪天候でも安全に着陸できると。

まだ実現はしていないのだが、期待度は高そうである。


羽田空港は騒音対策もあり着陸ルートを天候に応じて使い分けている。

その中でも特徴的なのがLDAアプローチである。

羽田空港に北東から着陸する場合、滑走路に真っ直ぐ入ると千葉県東葛周辺の騒音が大きくなる。

そこで天候がよいときは東京湾の埋立地に設置されたローカライザーからの電波を頼りに、

東京湾の海上を西から接近し、滑走路を目視して方向転換して着陸するという方法を使う。

日本国内ではこんなことしてるの羽田だけなんですよね。

できるだけ東京湾上に収まるように曲線を描き、最後はGLSで降りると。

ちなみに羽田空港はすでにGLSが利用できる空港である。


観点は様々だが、安全性向上・悪天候対策・騒音対策といったところで期待があるようだ。

最後の羽田空港は現在は国際線も多く、皆が利用できる方法でないと活用しにくいのはあるが、

本当はこういうことをやりたいというのはあるのだろう。

それは福岡空港もそうかもしれんね。

福岡空港は南側から着陸する場合、ILSでは久留米市あたりまで回り込む必要がある。

これは遠回りだし、騒音の影響範囲が広いので、天候がよければビジュアルアプローチで、

空港の西側に誘導されてそこから目視で降りるのが一般的だそう。

ビジュアルアプローチのようなルートで、悪天候にもある程度強くて、

ついでに言えば国際線の飛行機は国際線側の滑走路(ILSなし)に着陸して……

なんてことをやりたいとは思っているのだが、まだハードルは高いようだ。

なぜ福岡空港よりセントレアの方が少ない?

昨日、こういう話を書いた。

って、セントレアより福岡空港の方が国際線の利用者多いんかい。

(神戸空港は仙台空港を抜いた)

にわかに信じがたかったので調べたのだが、便数で見ても相当な差がついていた。


中部国際空港、セントレアは成田・関西に次ぐ国際線の基幹空港、

そして従来の名古屋空港(現:県営名古屋空港)の国内線も継承する空港として作られた。

これらの空港の中では比較的国内線の割合が多い空港である。

かつての名古屋空港は手狭で国際線の増便はおおよそ困難だった。

旅客便・貨物便とも国際線への期待が大きい空港であったことは確かである。

2009年度、国際線の利用客数で多い順に並べれば 成田・関西・中部・東京(羽田)……だった。

翌年の羽田空港 国際線ターミナル(現:第3ターミナル)開業で事情は大きく変わるのですが。


2019年、国際線の利用客数は 成田・関西・東京・中部・福岡・新千歳・那覇と並んでいる。

全体的に国際線の利用者は大きく伸びた。

成田は羽田に相当数転出したが、まもなく増加に転じている。

中部も年678万人まで伸びていたが、福岡の伸びは著しく年640万人に達していた。

そう、2019年時点でもうすぐそこまで迫られていたのである。

もっとも福岡空港は滑走路もターミナルも限界に達していた。

対策として2020年に奈多地区(奈多ヘリポート)にヘリコプターが移転、

昨年、B滑走路が主に国際線離陸で運用開始、国際線ターミナルの拡張も完了した。


2020年となり新型コロナウイルス騒動で国際線は大減便となる。

検疫体制の都合、中国・韓国からの到着便を成田・関西に限定する指示を出したこともあった。

そうこうしていたら2022年にはロシアがウクライナでの特別軍事作戦を開始、

ヨーロッパ諸国の航空会社はロシア・ベラルーシ上空を飛べなくなり、

日本の航空会社もトラブル時の対応に懸念があると迂回することに。

ヨーロッパ線の運航に大きな影響を与え、物流への影響も大きかった。


一方でアジア線は復帰も早く、2019年より需要が伸びている方面が多い。

ところが中国大陸は以前の需要に戻っておらず、そんな中で政府が日本への旅行を控えるように指示を出し、

これもどれぐらい影響があるのかは疑わしいが、団体旅行への影響は比較的多いとみられている。

まさにこのあたりの事情が福岡と中部の行方を分けたわけである。


先に国際線の全体的な事情を知るために成田・関西の便数を確認する。

2019年と2025年の夏・冬ダイヤの平均値を比較すると、

成田では週3448便→3307便と4%減となっている。

もっとも減少幅が大きいのがヨーロッパ線で288便→90便である。

これは羽田空港移転の影響がもろに現れている。

便数で大きいのが大平洋線(グアムは別集計)が658便→414便である。

これはデルタ航空の成田撤退の影響が大きいのかなぁと。

一方、伸びが大きいのが韓国線388便→511便、台湾線277便→303便、香港線258便→294便、

その他アジア線(東南アジア・中東など)が835便→909便となっている。

中国線も544便→574便で伸びているのは確かだが他方面に比べると少ない。


関西はアジア路線の割合が元々高いため、より顕著である。

全体としては週1421便→1542便で9%増となっている。

伸びが大きいのが韓国線290便→420便なのは同じである。

香港・マカオが125便→140便で増加割合としては高い。

台湾・東南アジア・中国はほぼ2019年比では横ばいである。

一方、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア・グアムはいずれも7割減ぐらい。

とはいえその他アジア、実態としては中東路線だがこれが若干増加しており、

合わせてヨーロッパ方面とみれば 45便→39便で一定程度確保されていると言える。

直行便の維持が難しい状況で乗り継ぎ便で一定カバーしていると言えそうだ。


では中部はどうかというと、全体として 週459便→335便で27%減という状況である。

韓国線だけは伸びていて 68便→88便となっている。といってもこれまでの数字と比べると寂しいが。

台湾・香港は87便→82便で比較的保っているが、他がボロボロである。

東南アジア線が80便→61便、これも減ったなりにはあるが。

中国線が176便→93便でほぼ半減である。

ビーチリゾート(ハワイ・グアム)が26便→11便、

アメリカ線は6便→0便、ヨーロッパ線は18便→夏のみ3便、

中東路線(といっても北京経由アブダビ)は7便→0便である。


福岡空港なのだが、まとまった資料がなく、今日の便数から見積もると、

韓国線が日76便、台湾・香港が日26便、東南アジアが日20便、中国が日12便である。

7倍すれば週あたりの便数になるが、中国線を除けばどれもケタが違う。

韓国線に限れば関空や成田と同程度ぐらいある。近いもんな。

福岡空港は一時ヨーロッパ線が存在したが、現在は休止が続いている。

アメリカ線はホノルルだけ存在したが昨年11月で休止されている。

というわけでいかにアジア路線に特化しているかということですね。


なんでセントレアはこんなに苦しんでいるのかという話だが、

関空に収まらない中国線が回ってきてたからですね。

ところが中国大陸との往来は回復が遅く、やっと主要空港の便が復したぐらいである。

今後の状況も疑わしいもので、セントレアに回ってくる余地は乏しい。

韓国・台湾・香港についてはセントレアも悪くない状況である。

ただ、それより遠い路線がボロボロなんですよね。これも苦しい。

航空会社としては関空や羽田に集約する判断になっているのだろう。


羽田空港の国際化以前は、東京方面の補完にセントレアの出番もあったが、

成田・羽田の2空港体制が確立した状況で、そういうニーズはとうにないだろう。

神戸空港の国際線チャーター便が始まり、韓国・台湾路線を中心として相当な利用がある状況だが、

目的地が関西だというならばこちらの方が有利なのは明らか。

セントレアの便数が増える機運には乏しいのかもしれない。


セントレアがこれでは寂しいという話で書き出したわけだが、

一方の福岡空港もこう忙しくては大変じゃないかと。

拡張の余地に乏しいところをあれやこれや捻出している状況である。

伊丹空港の次に騒音対策に手を焼いているのが福岡空港である。

伊丹空港は便数は増やさず、低騒音ジェット機の活用で需要に応えているところである。

福岡空港は純増が求められている状況では騒音対策も大変である。

滑走路は2本になったがクロースパラレルでは増便余地も限定的である。

北九州空港などへの分散も進めないと厳しそうだが、果たしてどうなることやら。

神戸空港は仙台空港を抜いた

評価項目1個目でバグを発見するというファインプレー? をやった。

わりと特大級のバグだが、影響としてはほぼ見えないというやつである。

修正後は想定通りの動きになっていたのでよかったけど。


神戸空港の昨年の旅客数が400万人超えになったようだ。

神戸空港の旅客数、初の400万人超え確実 25年速報値 国際チャーター便が寄与 (神戸新聞)

昨年4月からの国際線チャーター便が寄与しており、これ40万人ぐらい。

月4~5万人程度の利用があり、年間で言えば55万人ぐらいですかね。

他の空港と比較したが想像より多い数字だった。


神戸空港は制度面では地方管理空港に位置づけられる。

全国的な航空ネットワークを構成する拠点空港ではない。

にもかかわらず、開港直後からほとんどの拠点空港を上回る利用があり、

神戸より多いのは 東京(羽田)・成田・関西・福岡・那覇・大阪(伊丹)・中部・鹿児島・仙台 ぐらいだった。

400万人だと仙台は追い抜いたとみられる。

神戸より利用者が多い空港は離島路線が多い鹿児島を除けば、

あとは言わずとしれた国内線・国際線の中心となる空港である。


神戸空港国際線の40万人、年換算すると55万人程度かという数字だが、

これは国際線のみの旅客数では成田・関西・東京・福岡・中部・新千歳・那覇の次ぐ数字とみられる。

って、セントレアより福岡空港の方が国際線の利用者多いんかい。

那覇空港の国際線が年322万人(2024年度)なので、年55万人というのはこれよりケタ違いに少ない。

ただ、それに次ぐのが仙台の年52万人、高松の年48万人。熊本の年48万人である。

これらの空港の国際線も伸びているのでなんとも言えない部分はあるが、

神戸空港がチャーター便(定期チャーターが多いが)に限った運用であることを考えれば、

今後これらの空港を引き離すと考えるのが自然である。


国際線というと中国路線次第という印象もあるかもしれないが、

現時点では神戸空港への乗り入れは韓国・台湾路線が中心である。

韓国・台湾とか関空にもなんぼ乗り入れているんだと思うが、

それだけに高需要の時間帯での増発や、目的地のバリエーション増加が受け入れられているようだ。

というわけで今後も手堅く推移するのではないかと思う。

というか関空のおこぼれの韓国・台湾線でこんな数字叩き出すってすさまじいな。


むしろ仙台空港って国内線も国際線もこんなもんなのかと。

当然、全国的に多い方であることは確かなのだが……

東北一帯の国際線のニーズをうまく拾えていない部分もあるのだろうか。

陸路(新幹線など)、あるいは空路で東京と往来して国際線を使うと。

西日本は国際線の利用が分散しているので、そんなもんかなと思うけど。


神戸空港の設備を今後どうしていくべきかというのは課題ですけどね。

とりあえず万博合わせで国際線を飛ばせるように第2ターミナルを作って、

これで当面はやっていくのだろうが、今後もずっとこれとは思っていないはずなので。

ただ、相当な年数がかかる話かなとも思いますけどね。

東京BRTで往復する有明ガーデン

昨日は川崎に出かけていたが、今日は東京へお出かけ。

まずは秋葉原でお買い物。ひどい混雑だった。

「コミケ5日目」でもあるし、神田明神から流れてくるのもあるし、

そういうのとは無関係に来ている外国人観光客も多いしという感じ。

ソフマップで中古品をあさりに来ただけなんですけどね。


真の目的地は有明ガーデン、東京ガーデンシアターである。

どうやって往来しようかなと思ったが、往復とも東京BRTでいいかと新橋駅へ。

今まで通りに乗り場に行くと、乗り場に番号が振られていることに気づいた。

昨年6月に新橋駅の乗り場が3つに分かれた。

従来からの乗り場は1番、ここは幹線ルート、国際展示場駅まで走る。

有明ガーデンに行くならテニスの森駅までこれに乗れば良い。

その東側に2番、ここはHARUMI FLAG行きと虎ノ門ヒルズ行きが入る。

対岸の3番、ここは豊洲方面のバスが入る。

虎ノ門発着がメインなので、虎ノ門から来たバスが真っ直ぐ走って行けるようにこうなってるんだと。


東京BRTは当初は幹線ルートは晴海のマルチモビリティステーション(HARUMI FLAGバス停のこと)に入る計画だったが、

利用実態を踏まえて幹線ルートは従来通り、晴海地区をスルーしている。

一方で新橋~HARUMI FLAGの系統は勝どきを通過するので、

幹線ルートは勝どき か 有明地区の利用者が乗るという形になっている。

勝どきなら豊洲ルートでもよいが、乗り場が全然違いますからね。

というわけで幹線ルートの乗客は勝どきである程度降りて、あとは有明地区までという感じ。

テニスの森駅からはちょっとあるが、それでも有明ガーデンには近い。


有明ガーデンというのはショッピングモールとしてはあんまりという印象がある。

どこのエスカレータが何階まで通じているのかとか、いろいろわからなくて迷子になる。

商売的にもどうなってるんだろうと思うところがしばしばあり……

2階のシアター側が「ARIAKE FOOD STAGE」というファストフードを集めたゾーンにしたよう。

これはこれで便利なのかもしれないが、雑然とした感じが強い。

元々のフードコート「ARIAKE DINER」が5階で遠かったので、テイクアウト含めて気軽に利用できる店を2階に並べたという話のようだ。


そんなわけで東京ガーデンシアター、Poppin’Partyのライブである。

2024年10月の河口湖、昨年5月の日本武道館とあわせて10周年の集大成というべきものでしょうかね。

経験上、ポピパは間隔を詰めるといいことはないが、

これぐらい間隔を空けるといろいろ仕込めるのでいいですね。

しかし武道館はピチピチに埋めるのに、ガーデンシアターはチケット余っとるのかという気はするが。

1月3日というのが厳しいか。まぁ遠出するには厳しいか。

しかし東京ガーデンシアターはバンドリではしばしば使っているけど、

迷子になりそうな会場ではあるけど、見やすいという点ではいい会場だ。


終演後はモール5階で夕食、同じような動きをする人が多くて各店てんやわんや。

だいたいの店でガーデンシアターのチケットを呈示すると何か特典がある。

例えばドリンクが無償提供されたり。だからこの転戦は正しいのである。

フードコートでなされる会話はライブの二次会のような雰囲気である。

昔はここでゆっくりして帰ると大変だと思っていたが、これも東京BRTが通じて事情が変わって、

なぜかというと昔は土日だと有明2丁目から東京駅へのバスは21:04ごろが最終で、混雑で乗れない危険もあった。

これが東京BRTだと22:16発の最終まで20分間隔が保たれている。

当然、りんかい線を使えば遅くても大丈夫なのだが、どうにも面倒なのでね。

東京BRTはけっこう混んでいて、豊洲市場ではギリギリ詰めて乗せたという感じ。


というわけでありがたい乗り物である。

そんな東京BRTですが、東京駅~HARUMI FLAGの系統が今年新設されるとのこと。

東京BRT 東京駅方面へ延伸する方針を決定 (東京都)

環二通りをズドンと走ることが速さの理由だというなら、

環二通りを出てクネクネ走って銀座・八重洲へ向かうというのはどうかと思うところだが、

HARUMI FLAGからのバス需要が相当大きいので対策が必要という判断なのだろう。

東京駅~晴海五丁目という観点では都バスの都05-1系統もある。

この系統の需要を分散させたいという意図があるのだろうと思う。

現在の新橋~HARUMI FLAG同様、勝どきは通過で計画されている。

このため勝どきで乗り継いで、東京駅~有明方面とは移動できないのだろう。

(東京BRTには乗り継ぎ運賃制度があり、勝どきも対象バス停)

東京駅に走ってくれると便利だが、スピード・本数の面で新橋というのは妥当かなとも思う。

というか都05-1があるのに東京駅~HARUMI FLAGやることの方が不思議だが。

終夜運転は激減している

初詣のことを考えていて、そういえば終夜運転ってあるよなと。

特に出かけるつもりはなかったが……

昔に比べると実施路線も減ってるけど、と調べると予想以上に少なかった。


関東圏については、JR・京王・京成の3社で実施されている。

JRの実施路線は、山手線、中央・総武線各停(三鷹~千葉)、京浜東北線(桜木町~大宮)と、

これらに接続する、中央線(三鷹~高尾)、総武線(千葉~成田)、横須賀線(横浜~逗子)、

京王は新宿~高尾山口、京成は京成本線・金町線・押上線で実施である。

近畿圏についてはJR・京阪・近鉄・水間鉄道の4社で実施。

JRは大阪環状線・ゆめ咲線と桜井線(奈良~桜井)、いずれも終電繰り下げに留まる。

桜井線は飛び地での実施だが、近鉄の接続路線という意義による。

京阪は急行を含めて大津線を除く全線で実施、全国的にもえらく本数の多い終夜運転である。

近鉄は昔に比べると規模は小さくなり、南大阪線は終電繰り下げに留まる。

伊勢方面を中心に特急が多く設定されている。

水間鉄道はここだけ、接続する南海はナシなのでローカルな需要なのだろう。


関東圏はもともとどこもかしこも終夜運転という感じはなかった。

残っている区間は明確に目的となる社寺のあるエリアである。

東京では明治神宮(山手線)・神田明神(中央総武・山手線)・柴又帝釈天(京成金町線)、

郊外は高尾山・成田山・鎌倉といったところが明確に目的地である。

一方の近畿圏はここまで絞り込まれたかという感もある。

運行路線が減ったことで終夜運転を乗り継いでの初詣も難しい状況。

京阪は伏見稲荷大社の需要がとにかく大きく、京都市内のローカルな需要だけでも持つのだろう。

当然、他にも目的地となる社寺が多いのだが。

近鉄はやはり伊勢神宮、大阪・名古屋から遠いということもあり、

終夜運転での初詣が効果的という側面はかなりある。

奈良県内も初詣の目的地は多く、面的な終夜運転が残っているといえる。

目的地の1つである大神神社は、桜井駅~三輪のバスが終夜運転しなくなったので、

JRの終電繰り下げがないと繞道祭(御神火まつり)に参加できないと。

近鉄の終夜運転にとっても大きな目的地なので残してもらった感はある。


昔は阪急・阪神・南海も終夜運転があった。

阪急は宝塚方面、阪神は西宮神社、両社とも生田神社など、目的地は多い方である。

南海は大手の中では昔から小規模な方だったが住吉大社があるので、その対応はしていた。

ただ、やめちゃったんですよね。

OsakaMetroもやめちゃいましたね。これも大阪天満宮など目的地はいろいろあったのですが。

環状線は動いているが、これはUSJのカウントダウンイベントのため。


終夜運転でなければならないニーズもあまりないのはその通りなのだろう。

客が限られる中でどうやって稼ぐかという視点もありそうで、

近鉄が終夜運転で特急を多く運行するのはニーズもさることながら稼ぎもあるのだろう。

普段は名阪特急に入っている ひのとり が伊勢方面の特急に入るのは、

車両の有効活用なのはそうだけど、ひのとり の加算料金で稼ぐのもあるのだろう。

京王は高尾山方面の優等列車は「京王ライナー迎春号」で運行している。

そうでなければ延々各停なのであるだけありがたい話でしょうが。

グランドリーム号に乗る

今回、京都→東京で夜行高速バスに乗ったわけだが、

この区間で高速バスというのはけっこうあるけど、夜行はかなり久しぶり。

昼特急に乗ることは多かったんですけどね。まさに同じ路線ですが。

夜行高速バス自体は2017年に金沢からの帰りで使って以来か。

学生時代はむやみに休むわけにはいかないので夜行バスはけっこう使っていたが、

大阪バスとか近鉄バスとかが多くて、JRバスのドリーム号は相当久しぶり。


京都駅23:10発、遅いなと思うわけだが、奈良発のグランドリーム号である。

単にドリーム号と言えば、それは東京~京阪神線を指すのだが、

そもそも単なるドリーム号自体が設定されなくなって長い。

現在のメインは グランドリーム号 と 青春エコドリーム号 である。

概ね昔からのドリーム号を継承しているのが グランドリーム号 ですね。

それぞれ折り返しで昼行便も走っていて、それはグラン昼特急 と青春昼特急 という。

あとは ドリームルリエ号が東京~大阪で1往復だけ設定されている。


グランドリーム号といえばグランシートだよねという話である。

実はグラン昼特急は2回乗っているのだが、いずれも1階席である。

2階建てバスの1階は座席配置上の制約が大きく、現在は4列シートが取り付けられている。

昔は2階席はプレミアムドリーム号、1階席を青春エコドリーム号として売るということもあったが、

現在は全体でグランドリーム号、その中で1階は4列シートという扱いである。

この1階席の座席、昼行バスとしては快適で、うるさいのが気になる程度である。


だから本来のグランシートで乗るのは初めてなんですよね。

夜行バスというのは座席は倒せるだけ倒して乗るものだが、

ある程度まで倒すと座面も動いて、深く倒れたように感じられると。

夜行バスとしてはいいのかなと思う。

ただ、なんとなく腰の位置が滑りやすい感じもある。気のせいか?

夜行バス用なので半端な倒し方で使うのはあまり向いてないのかもなとは思ったが、

実際にそういう使い方をしていないのでなんとも。


この区間だと開放休憩無しの夜行バスもしばしばあると思うのだが、

JRバスは夜と朝1回ずつは開放休憩があるものらしく、

0時頃に土山SA、4時頃に鮎沢PAだった。鮎沢というのは意外だったが今はこうらしい。

開放休憩のたびに車内灯がフル点灯なので、ここは気になる人はいるかも。

けっこう休めたので、鮎沢からは昨日中途半端なところで止まっていた本をタブレットPCで読んでいた。

座席上の読書灯をつけて、ふとB席の人はA席の人の上のスイッチを操作するのか?

と思ったのだが、どうも前の座席に読書灯があるらしい。


今の2階建てバス(アストロメガ)は、昔のエアロキングより全体的にゆったりしていて、

おそらく青春エコドリーム号でも昔より相当快適じゃないのかなと。

グランドリーム号も座席という面で工夫があることは事実だが、

実は一番のアドバンテージは車両そのものじゃないの? とも思う。

2階建てバスと新城での乗務員交代というので競争力があることは確か。

ただ、当然のことながら2階建てバスは特別な車両なので容易には増発できない。

ちょうど京都駅で待っていたらJRバス乗り場に帝産観光バスが来て、

なんだ? と思ったら青春ドリーム横浜号の増発便として来たらしい。

特別な車両じゃないなら他社から借りた方がいいという話でしょうかね。


帰り道、家に帰って朝食を準備するのも面倒かと思い、

サクッと松屋で朝食を食って帰ったのだった。

そこから風呂に入ったり、いろいろあってイオンモールに買い物に行こうと思ったが、

この時間では混んでて仕方ないだろうと遅い時間にシフト。

あれこれ買って年内最後の買い物かと思ったが、やはり まいばすけっと あたりで買い物はあるかもしれない。

東海道新幹線は毎時17本走れる

昼までで仕事を終えて、昼食を食べてあれこれして、家を出て東京駅へ。

新幹線に乗っては京都まで行き、珍しくもJR奈良線に乗り換える。

ダイナミックパッケージで奈良までの代金と京都までの代金の差が小さいので素直にそうした。

なんでJR奈良駅至近の宿への往来なのに近鉄と天秤に掛けるのかという話はあるだろうけど、

どうにもJR奈良線というのはよい思い出がない。今日も対向列車の遅れにあったし。


今日、発表されていたのだが東海道新幹線が一部時間帯でのぞみ号を最大で1時間13本設定できるようにしたそうである。

臨時列車も多いので実際に17本走る日は限られているだろうが、最繁忙期の全席指定期間などに設定されるのでは?

当然、ひかり号・こだま号も毎時2本ある上でこれですから、合計で1時間17本走ることもありうると。

通勤電車のような本数だが、特急列車ではあるので、通勤電車のようにはいかない部分もある。

そしてこの毎時17本というのはどうもおおよそ限界のようである。


東京駅や新大阪駅での東海道新幹線の時刻表を見るとおおよそ3分間隔で出ていることがわかる。

そしたら毎時20本走れそうなものだが、ところどころ隙間が空いている。

どうしてか? というと車両基地へ向かう回送列車があるんですね。

当たり前なのだが、東京駅に到着した新幹線は全て車庫に回送するわけではない。

多くは駅のホーム上で整備の上、折り返すということになる。

最大毎時17本到着する中で3本だけ車庫に帰ることができるという計算になる。

通勤電車だと朝に車庫を出たら、ずっと折り返し運転して、夜に車庫に帰るというのもある。

しかし、新幹線はそれが難しい面もある。なぜなら走行距離がすさまじいからである。


3分間隔で走っていると通勤電車でも前の電車につっかえそうになるが、

特急はドアも狭いし荷物も多いし、もっと停車時間が長くなるからより困難である。

品川・新横浜・名古屋・京都の各駅を見ていると、ホームの左右を交互に使っていることがわかる。

ちょうど反対のホームに列車が入ってくると、発車するというような感じである。

全列車停車駅以外では停車中に列車に追い越してもらうわけですね。

こだま号が毎駅抜かれるのは、後ろの列車に道を譲るためというよりは、自分の停車時間を稼ぐためといったほうがよいのかもしれない。

ただ、東海道新幹線には唯一これが成り立たない駅が存在する。それが熱海駅である。

地形の都合などで追い越しできる駅を作ることができなかったんですね。

熱海駅には毎時2本のこだま号が停車するが、東京駅基準で9分後に空きを作っている。


あと、さっき書いた交互発着ができないシチュエーションもあるそうで、

それが名古屋駅終着のこだま号の後ろに来る列車である。

例えば名古屋10:06着のこだま号、直後の10:09着の のぞみ号(東京駅8:30発)はよいのだが、

6分後には入れなくて10:14着のひかり号(羽島・米原停車)が次に入り、

これを10:16着の のぞみ号(東京駅8:39発)が追い越すということで、若干間延びしている。

ちなみに東京駅基準で見るとこの間には8:33発のひかり号が入っている。


羽島・米原停車のひかり号というのは、米原でしらさぎ号に接続する点で重要な列車だが、

結果として名古屋~新大阪が各停なので、その分だけ名古屋駅折り返しのこだま号を設定しているそう。

ただ、他にも狙いがあるそうで、それが新大阪~鳥飼基地の回送列車の枠の確保である。

山陽新幹線の新大阪発着便の一部が新大阪駅を貫通して鳥飼基地まで走っていると。

だからといって余裕があるわけではない。多くは新大阪駅20番ホームという山陽新幹線専用ホームを使っての折返である。

東海道新幹線自身の回送列車もあるのだからかなりタイトである。


もしかするともう少し詰める余地はあるのかもしれないが、何時間も続けられるものではないだろう。

そもそも基本的に3分間隔で、詰められない部分がたった毎時3枠しかないというのは、

ひかり号・こだま号に加速性能の高い車両が導入できたからこそのことである。

東京・横浜・名古屋・京都・大阪といった主要都市間の往来が多い東海道新幹線だが、

ひかり号がカバーする 静岡・浜松・豊橋は常識的には相当な大都市だし、

昔ほどの重要性はないが米原での しらさぎ号接続は依然として北陸への重要ルートである。

こだま号は静岡県内を中心として様々な往来に利用されている。

この本数を維持しながら のぞみ号を毎時最大10本から12本に増やしたのが2020年のこと。

これにより最繁忙期の全席指定化にゴーサインが出たとされている。

いかに難しいことをしているかということですよね。