新幹線に乗りに行く方法を調べた

日本の鉄道ネットワークは新幹線を中心に構成されていると言っていいと思う。

新幹線駅から主要都市へのフィーダー特急を走らせることがよく行われている。

そして新幹線の駅から新幹線で他の都市へ向かうと。長距離の鉄道での移動だとこの例によるところが多いのではないだろうか。


とはいうけど新幹線から遠い地域というのもある。

実際のところどんなもんか調べてみた。

都道府県庁所在地の市町村から新幹線駅へのアクセス (pdf)

主要な都市として都道府県庁所在地を持ってきた。これ以外にも主要な都市として挙げるべきものはあるだろうがこれぐらい。

これらの都市の最寄りの新幹線駅と中心市街地からのアクセスを示した。

47市のうち21市は市内に新幹線駅がある。ただし新幹線単独駅など中心市街地から離れたところにある駅もある。

けどだいたい鉄道でのアクセスが充実しているので、20分程度で到着する。

微妙なのが山口市なんだけど、もはや旧小郡町の新山口駅(かつては小郡駅だった)のあたりが中心市街地とも言えるのでこの表の中では新山口駅を中心駅としている。

隣接する市町村にあるなどで20分程度で到着できる都市には他に4市ある。

大津市からだと京都駅、岐阜市からだと名古屋駅が近いので府県界を飛び越えてるけど近い。岐阜羽島駅よりも名古屋駅が近い。

佐賀市は一般には博多駅で新幹線乗り換えが使われることが多いように思うけど、新鳥栖駅まで20分なので一応数えている。

あとで出てくる長崎市の事情もほぼ同じ。

これら合計すると47市中25市は20分ぐらいで新幹線駅にたどり着けるということで、新幹線自体のカバー率がなかなかのものであることがわかる。


では残りはどんなもんなのか?

1時間以内でたどりつけるのが奈良市・千葉市・津市・高松市ですね。

奈良市・津市はこの中では私鉄特急で新幹線駅にアクセスする唯一の例ですね。言うまでもなく近鉄特急のこと。

これから出てくるアクセスはほとんどJRによるものだけど、ここは近鉄、というのもここはJRの全国ネットワークの穴なんですよね。

一応名古屋から三重県へは特急あるけど、奈良県に至ってはJRの特急がないからな。

JRの全国ネットワークの穴であるわけだけど近鉄があるから大丈夫と。奈良県・三重県での近鉄の存在感の強さがよくわかる。

千葉市へは特急もあるのだけど1時間に1本ぐらいなので快速列車を挙げてある。千葉市より先にいくなら特急の方が便利かと。

高松市へのアクセスはJR普通列車となってるけど、これはマリンライナーですね。

マリンライナーは瀬戸大橋を渡る快速列車だけど、この列車の目的には新幹線アクセスというのがある。

指定席・グリーン車もあるので新幹線と合わせてどうぞ。立ち位置としてはフィーダー特急に近い。


1時間台でたどり着けるのが、福井市・和歌山市・水戸市・大分市・山形市・鳥取市・秋田市・長崎市・甲府市ですね。

山形市と秋田市はミニ新幹線として新幹線車両が直通しているので実感としては新幹線が既にあるような気がするが、東北新幹線から分かれたら在来線なので。

乗り換え無しということを考えると所要時間の割には便利なのではないかなと思う。

福井市は米原からしらさぎ号を使っている。しらさぎ は新幹線との接続に特化したものでなかなか使いやすい。

福井はすでに新幹線がかなり使いやすいところにあることがわかる。そんなんだから北陸新幹線が東から伸びてきても微妙だなと思っている人は多いんだとか。

和歌山市へのアクセスはくろしお号を使っている。くろしお号は新大阪駅から和歌山・田辺・白浜・新宮へ行くわけだけど、新大阪スタートなのは新幹線接続のため。

水戸市は東京の上野駅からのスーパーひたち・フレッシュひたち号を挙げている。

上野駅というと東北新幹線の駅だけど、東海道新幹線に乗るとなると東京駅に行かないといけない。そのためには少しだけ山手線か京浜東北線に乗らないといけない。

それは不便だということで現在、上野~東京に新しい線路を引いて東京駅や品川駅に直通できるようにする工事が行われている。これで新幹線へのアクセスが向上しそう。

大分市へは小倉駅からのソニックを挙げたが、なかなかのものである。ソニックはそのまま福岡に走っていくので福岡へも便利。

鳥取市へは姫路駅からスーパーはくと号を使っている。スーパーはくとは京都から鳥取へ向かう特急である。

途中、智頭急行の線路を走るわけだけど、智頭急行が開業したことにより従来ルートより1時間短縮されたんだとか。

京阪神に近くなったのはいうまでもなく、姫路で新幹線と接続することにより名古屋・東京との所要時間も短くできた。

2003年から姫路駅には毎時1本ほどのぞみ号が停まるようになったので、これと接続するようになったのよ。

甲府市はどの新幹線駅へ行くか悩みどころ。一応一番近いのは新横浜駅かな。けどあまり新横浜で乗り継ぐ人は多くないんじゃないかと。

というのも静岡駅までふじかわ号というルートがあるから。ただ現在、台風の影響で身延線が運転見合わせ中でして、3月17日に再開予定。西へいくならこちらだろう。

東へ行くなら新宿駅まで特急で行って、そこから普通列車で東京駅または大宮駅へ向かった方がいいでしょうね。


2時間以上となるのが札幌市と那覇市を別とすれば、金沢市・富山市・徳島市・宮崎市・松山市・高知市・松江市ですね。

金沢市・富山市は新幹線駅へいくのに2つの選択肢がある。しらさぎ号で米原駅にいくか、はくたか号で越後湯沢駅にいくか。

金沢からだと米原の方が近くて2時間、富山からだと越後湯沢まで2時間、目的地に応じて使い分けるのが賢い。

東京が目的地ならばはくたかを選べばいいけど、金沢から横浜だとしらさぎで米原経由の方がいい。名古屋へ行くのなら富山からでも米原経由だろう。

2014年には長野~富山~金沢の北陸新幹線が開業するので、開業後は新幹線を直接使うことができるエリアになる。

とはいえ、大阪や名古屋へ行くには北陸新幹線は使えないので、新幹線が出来ても劇的に便利になるかは微妙。

徳島市・宮崎市へのアクセス手段は高速バスを挙げた。

徳島へ行くなら淡路島経由のルートがやはり便利である。JRバス系の神戸発着便は新神戸駅を通るが新幹線との乗り換えを意図している。

徳島駅から新神戸駅までは2時間ほど、東京・名古屋から新幹線なら新神戸駅で新幹線乗り換えが便利なはず。

ただ、岡山から高松経由のルートも2時間10分なので、西へ向かうならバスじゃなくて鉄道がよいだろう。けどそんなに多くないよね。

宮崎市ですが、ここは鉄道が使い物にならん地域で、もともと飛行機や福岡への高速バスが重宝されてきた。高速道路はいいのがあるんで。

そんな状況だったわけだけど、九州新幹線全通を受けて新八代駅からのバスが設定された。その名前はB&Sみやざき、バスと新幹線だからB&Sなんだと。

新幹線との組み合わせは陸路最速ということでそれなりに人気はあるようだ。2時間10分で新幹線駅というのはこれまでのことを考えればかなり画期的なんですね。

とはいうけど本州までの利用者がどれぐらいいるかは疑問。さすがにここは飛行機かなと。

松江市へのアクセスには岡山駅からのやくも号を挙げた。高速化してるはずだけど岡山から2時間40分と所要時間は長い。

大阪・神戸~米子・松江・出雲では高速バスの運行も盛んで、なかなか厳しい戦いに見える。


松山市・高知市だが、非常に新幹線へのアクセスが悪い。

岡山からの瀬戸大橋経由の特急の所要時間が、高知まで2時間40分、松山まで2時間50分、どちらも高速化が行われているのだが……

この表では松山の最寄りの新幹線駅が広島駅で船でアクセスとなってるが、実は松山と広島は近い。高速船もあってアクセスはよい。

とはいうけど現実には新幹線との乗り継ぎに使われることはあまりないでしょうね。あるとすれば岡山からだけど、それだって微妙。

ここも飛行機の本数は多いし、大阪・神戸へは高速バスもあるしなかなか新幹線接続で優位に立つというのは難しそう。


新幹線が近くにない都市でもその恩恵を受けられている都市はかなり多いことがわかった。

各社とも新幹線接続には力を入れていて、その結果多くの都市への所要時間が短縮されている。

飛行機だとある都市への所要時間しか短縮されないけど、新幹線接続ならば1つのみならず多数の都市への所要時間が短縮されるのでメリットは大きい。

高知・松山あたりは一見使い物にならないように見える。JR四国ががんばってるのはわかるけどこれじゃあなぁと。

東京だと飛行機だろうし、京阪神だと乗り換え無しのバスが便利かとなる。バスのルートの方が短いし。

ただ、バスもない飛行機も大してないような名古屋へのアクセスだとわりに新幹線ルートも使えるので、きちんと使い道があるので無駄ではないのも確かである。

主流となるには足りないけどこういう使い道はあるようだ。

成人とはなにかという悩み

前々から成人年齢の見直しという話が出ている。

そもそものきっかけは日本国憲法の改正手続に関する法律が2007年に成立したことにある。

この法律では18歳以上の日本国民が国民投票に参加する権利を持つことになっているが、

公職選挙法が改正されて国政選挙に18歳以上で投票できるようにならなければ20歳以上とするという決まりも付けられた。

そんなこともあって成人年齢をどうするか、というのはそれ以来何度も話題になってきた。


そもそも成人になるということはどういうことやねん。というのがこの問題の難しいところ。

やはりもっとも大きいのは民法であった未成年者に対する制限がなくなることだろう。

(参考記事 : 成年者になってやったこと )

ようは自分で勝手に契約したり財産を処分したりしていいということ。

未成年者であるうちはこれを法定代理人の同意を得ないといけないのが基本となっている。

20歳になれば成年者となるわけですが、実は民法の成年者というのはもっとも若ければ16歳でなることができる。

というのが婚姻による成年擬制というやつでして、結婚するとそれまで未成年であった人も民法の上では成年となる。

憲法に定められている「夫婦が同等の権利を有すること」を実現するための制度なんですけど、こういうこともある。

もう1つが選挙権を持つこと。こちらは20歳以上となれば選挙権が与えられる。こちらは結婚しようが当然関係ない。

おそらくこの2つが成年となったとき得られる権利だろうと思う。


選挙権については既に憲法改正のための国民投票では18歳以上としていることからも賛成している人が多いようだ。

問題は民法の方で、こちらも追従して18歳で成年とすることは反対とする意見もある。

法務大臣の小川氏はこのように述べたよう。

「選挙権年齢と民法の成人年齢は必ずしも一致させる関係ではない」と述べ、成人年齢引き下げに否定的な考えを示した。その理由として、18歳から民法上の契約が自由にできるようになった場合、消費者被害が拡大する恐れがあることを挙げた。

「18歳成人」に否定的=小川法相 (Yahoo!ニュース)

こういう考えを持つ人も多いようだ。


僕は18歳で民法の上でも成年者となることには大賛成でして、さっさとやるべきだと思っている。

というのも18歳で独立生計を持つ人もけっこういますよね。

18歳というと高校卒業ですから、そこから就職というのは大学進学率が伸びた今でも珍しい話ではない。

そうでなくても18歳となったことで親と別居する人は多い。大学から遠隔地の学校へ進学することになる人は多いよね。

そういうときに自由に契約ができないというのは不便ではないかなと。

あと奨学金の処分などで親ともめてる人もあるようだし。

こういう問題が起きるのも18歳ともなればかなり成熟しているからだと言うことになる。それなら成年にしてしまえば問題は解決するよねって。

これで親の同意を得なくても契約や財産の処分は一応自由にできるので、大変強い武器を持つことになる。

消費者被害が拡大する恐れがあると言うけど、18歳が未熟なら20歳でも同じぐらい未熟である。

どうせ現状でも生じる問題なんだから、これを機会に対策を打つのがいいだろう。

あと、婚姻適齢もこの際18歳に統一してしまえば、未成年者が結婚するときは親の同意が必要というのもいらなくなるし便利である。


民法のことが問題となっているが、成年が関係するものは民法と公職選挙法だけではない。刑法や未成年者飲酒禁止法など多数ある。

刑法では未成年者誘拐・略取罪や準詐欺罪の要件と人身売買罪で罪が加重される条件に関係している。

おそらく18歳未満になってもそれほど問題はない気はするけど。

未成年者飲酒禁止法は20歳未満の者の飲酒を禁止するものだが、これは20歳というのは変わらないのではないかと言われている。

健康上の理由で設定されてるのだから関係ないという理屈でおそらくそれは正しい。

ただ、根本に立ち返ると、20歳となった理由はおそらく成人年齢に合わせたというだけで科学的な根拠があるのかといわれるとなんとも。


成人年齢引き下げという方針自体はわりに納得のいく話なのだが、

それに際して変更するべきだという点があまりに多すぎるのが悩みの種である。

そんなんだから法務大臣は選挙権年齢と必ずしも一致させなくてもいいという意見を言っているのだと思うけど。

できるところからやるという考えも悪くはないと思いますけどね。

ただ、これを機に改めた方がよい点は多いようにも思うので、これを機に成人とはなにかを見つめ直せればと思う。

とはいうけど国会議員はそんなことやる気ないよなぁ。

この問題に直面することになったのは2007年のことだけど、それから4年経った現在でもまともな結果が出てないのはやる気がないということの証拠だろう。

計算だらけの物理

今日は研究室の打ち上げだった。
そんな楽しい打ち上げの前に1つ仕事が。
それが量子力学の授業のテストだった。


これがまぁつらいテストだった。
なにがつらいって計算だな。
10問あったのだが、ひたすら計算、説明する問題も計算して説明しないといけない。
その計算はただ文字式の整理をするだけの問題もあれば積分する問題もある。
この積分の中には難儀な問題もあり、ヒントを黒板に書いてくれたのもあった。ガウス積分とか。
ヒントがあったおかげでなんとか解けたという感じだが、
積分のところはかなり計算間違いも多く、あとで検算してておかしいぞ、と何度もやり直したもの。


試験時間だが、90分とはいうものの、30分延長しても良いよということで、
それでなんとか10問すべて解けた。本当につらかった。
問題用紙・解答用紙としてA3が2枚渡されたのだが、1枚の半分が問題、残りが白紙でここに解答という形だった。
ところがここだけでは足りず、もう1枚もらって半分書いてやっとできた。こんなテストないで。


物理という学問もいろいろあるのだが、理論寄りのところは数学を多用する。
今回の授業はまさにそれを君らもやれというような授業だったわけだ。
まぁいい経験だったとおもうけど。
しかし、あまりに計算の多さに恐れをなしたのか、多くない受講者の半分以上が消えてしまうという恐ろしい授業でもあった。
そのテスト受けてる人も合格できると思ってるのかというとそうでもない人も多く、なんという授業だ。という話。
教員のやりたいようにやればいい、というのはあるけど、この授業はやりすぎやで、と思った。
まぁ量子力学の本質に近づきたいという意図はあったんだろうけど。

岡山に新幹線を使って行く方法

3月に岡山である電子情報通信学会総合大会に行く。

2012年電子情報通信学会総合大会

その旅程を決めて欲しいといわれて考えていた。


とりあえず聞いた予算だと往復の交通費と2泊の宿泊費は出せることがわかった。

なので2泊3日の日程とすることは決まった。

ただ、ここで計算に使った交通費というのが両備パス・JRバスの高速バスなんだけど、むちゃくちゃ安い。

リョービ・エクスプレス 岡山・倉敷・玉野⇔大阪線

これ、学割だと大阪~岡山が片道2000円、往復3600円とかアホみたいに安いのよ。

しかもOCATから乗れて岡山大学の近くで降りられる。便利。

この値段で計算したら予算を大幅に下回った。そりゃそうだ。


お金に余裕があるなら新幹線で遅く出て早く着くこともできるかなと計算してみた。

そこでこの3つの案を考えてみた。

  1. 鶴橋から環状線、新大阪から新幹線、岡山から法界院まで津山線
  2. 三宮まで阪神、三宮から新快速、相生から新幹線、岡山から法界院まで津山線
  3. 三宮まで阪神、三宮から新快速、姫路から新幹線、岡山から法界院まで津山線

1はもっとも安直なルート、ただ新大阪行くのがめんどくさいし、新幹線区間が長いので特急料金が高くなるのが悩み。しかし新大阪~岡山が46分って速いな。

2は普通列車で行けるところまで行って、ボトルネック区間の相生~岡山だけ新幹線を使うパターン。3月といえば青春18きっぷの時期だ。

この時期、県境区間の普通列車の混雑は激しいそうなので普通乗車券持ちなら、自由席特急料金940円払って新幹線を使うのが得策だ。

とはいえ相生に停車する新幹線は少ないので、それなら姫路からというのが3、これでも1より安く済む。

それぞれ鶴橋・難波からの運賃料金は1が5010円、2が3350円、3が4090円、意外に3と1の値段差は大きい。

ただしバスと比べると3でバスの2倍近くかかる。

それで所要時間だが、バスが3時間35分なのに対して、1だと1時間45分、2だと2時間40分、3だと2時間15分となる。


相生に停車する新幹線の本数の少なさを考えると2は中途半端な印象を受ける。これならバスでええわって。

そうなると1か3ということになるが、3はかなり優秀なルートだという印象を受けた。

3は三宮まで阪神でそこから姫路まで新快速という組み合わせだが、これはかなり便利なのではないだろうか。

というのも阪神で近鉄直通の快速急行というのは比較的空いていて快適に移動できる。これまで休日に何度か使ったがいつも座れている。

さらに大阪線との乗り換えという面でも、鶴橋で対面乗り換えなのは当然で、上本町から大阪線の始発列車に乗れるというメリットもある。これは鶴橋からJRでは得られない。

三宮まで来ると新快速の混雑も和らいでいて使いやすい。

大阪~神戸では阪神間では一番遅いと言われる阪神電車を使っていて、姫路まで新幹線に乗らないというのに、30分程度の差というのは意外な結果だった。

三宮からJRというのは阪神なんば線開業で新たに開けたルートだが非常に便利だなと思った。

この前の姫路行きの往路はそれだったけど。(参考 : 兵庫県に散る大学)


1のルートでも予算内には収まりそうだが、指導教員と相談の上確定させたいと思う。

もともと1泊しかできないかもね、と言われてたが2泊できるのならと交通費を調整したら難なくできそうですね。

この岡山行きの大きな目的はポスター発表することである。

ISS特別企画 学生ポスターセッション

とはいうけど、せっかくですからいろいろ講演を聴いて勉強できると言うことでありがたいこと。

まぁその前に自分のポスター作らんとあかんけど。その前に実験データ上げなあかんけど。

TOEICスコアのゆらぎ

1月29日に受験したTOEICのスコアが届いた。

605と自己最高記録を更新した。まぁこのことはインターネットサービスで月曜日にはわかってたんだけどね。

これは予想以上によい結果である。実力が認められたものだと考えている。

というわけで大学院の入試などでも活用していきたい。


ところでTOEICのスコアというのは回が違っても比較できるのが特徴である。

だから前回に比べて実力が上がったねとかそういうことが言えるわけだ。

なので実力の確認にはもってこいだと思っている。

そのスコアの比較だが、気を付けないと行けないことがある。

それは実力に対して25点ぐらい点数にゆらぎがあるとされているということですね。


僕が2009年4月にTOEIC IPテストを受けたときのスコアは415だった。

その後、2009年10月にTOEICの公開テストを受けにいったときのスコアは400だった。

なんか下がってるやん、と残念に思った覚えがあるのだが、

これの正しいとらえ方は実力に変化がなかったということになる。

まぁ実力が上がってると思って受けにいったのだから変化無しでも残念には違いありませんが。

じゃあ今回の結果はどうだったのかというと、昨年4月に受けたIPテストでは495だったので、

+110の変化があったのだから、実力が向上したと理解することが出来る。


と、自分が実力を確かめるためにTOEICのスコアを使うなら、25以上のスコア変化があれば変化があっただろうと理解できるで済む。

ところが世の中そうもいかない事情というのもある。

というのがうちの専攻科の話なんですけど、修了要件としてTOEICスコア400以上を取得することというものがある。

それにあたって勉強することが期待されているわけだが、なかなか実力が上がらない人もいる。

けどそんな人でも受験を繰り返せば要件を満たすかも知れないという話になる。

実力としては475ぐらいの人でも、あるときは350を取ることもあるし、あるときは400を取ることもあるかも知れない。

ということで、数打ちゃ当たるということをやっている人もいるようである。

修了要件を満たすためならなりふり構わないということだろうが、本質的ではないよね。


利用が拡大するにつれてTOEICのスコアとはなんなのかという疑問が湧いてくる。

実力を回を越えて比較できるようにしたもの、ただしゆらぎありというしかないわな。

さっきスコアには25ぐらいゆらぎがあると書いたけど、これも実のところよく分かってない話で、もっと大きいという話もある。

そうなってくると数打ちゃ当たる攻撃の意味ももっとあるんじゃないかという話になるし、どうにも難しい問題である。

問題の質の良さだけは評価できるかもしれんけど、ビジネスの場面を想定しているというシチュエーションが気に入るかどうかは利用者次第か。

クラウドコンピューティングとはなにか?

今日は技術英語の授業のテストがあった。

そのテスト問題にクラウドコンピューティングについて英作文せよという問題が出ていた。

このことについて与えられた資料にクラウドコンピューティングの特徴としてこんなことが書かれていた。

  • 初期費用が抑えられる
  • 従来のITシステムで必要だった専任の管理者が不要になる
  • システムの構築にあたって専門知識が不要

おそらく最初の特徴は正しいが、あと2つは疑問だなと思いながら作文してた。まぁこの資料の内容を活用するかは自由ですが。


終わった後に交わされたのは、テスト難しかったなとかそういう感想でもなく、クラウドの資料おかしかったねという話だった。

ある学生はクラウドにもいろいろあるという。SaaS・PaaS・IaaSというやつである。

いずれにしても共通して言えることはインターネット越しにサービスを受けるということ。そこで受けるサービスに違いがあると。

SaaSはSoftware as a Service、すなわちソフトウェアをサービスとして利用できるという意味。

Google Appsというのがあるが、これはGmail・Googleカレンダーなどを独自ドメインで利用できるサービスである。

これまでメールサーバーを自前で持ってたのを、インターネット越しにGmailを使うことにするということである。

長岡技大・国立高専統合図書館システムというのがあるが、これも高専から見れば長岡技大からSaaSで図書館システムが提供されるものだと言える。

この場合、資料に書いてあるとおり、システムの構築に当たって大した専門知識はいらないし、専任の管理者も置かなくていいだろう。


PaaSはPlatform as a Service、ソフトウェアの実行に必要な環境をサービスとして提供するものである。

Google App Engineが有名だが、これはPython・Java・Goで記述されたプログラムを投入すればクラウドで実行されることになる。

もちろんデータベースも提供されていて、これを使えばデータベースにアクセスするWebアプリなどが作ることが出来る。

実行環境が仮想化されていると言うことで、拡張性、スケーラビリティと言われることが多いが、これが実現しやすいと言われている。

アプリケーションは動作させるインスタンス数を増やせばいいし、データベースもスケーラビリティがあるものが構築されていて意識せずに使える。

この場合、導入にあたってはそれなりの知識が必要だと言えるし、システムの管理者もいらなくなるわけではない。

けどハードウェアやOS・実行環境やらの管理からは開放されるのでかなり楽になると言える。


IaaSはInfrastructure as a Service、仮想マシン・ストレージ・回線といったインフラをサービスとして提供するものである。

インターネットの向こうにあるインフラを使ってとやかくするということね。

インターネットの向こうのものを使うという点では、このLibserverでも使っているVPSにも似ている気がするし、僕はIaaSにあたるのかなという感想を受けた。

ただクラウドコンピューティングの特徴として必要な時に必要な分用意するという柔軟性があるので、それが提供されるものこそIaaS型のクラウドなんだと。

仮想マシン・ストレージ・回線などを日借りできるようなもんだという考えでよいかと。

この場合、ハードウェアの管理からは開放されるものの、OSや実行環境の管理は行う必要がある。その点では手間がかかる仕組みと言える。


いずれの形態のクラウドであってもハードウェアの実体の管理は不要となる。

これにより初期費用の削減は実現できるものだと思う。

そしてハードウェアの管理が不要になると言うことで管理のために会社が抱え込む技術者の数も減らせるはず。

ただ、PaaSやIaaSではやっぱり導入に当たってそれなりの専門知識はいるだろうし、管理者がいらんとまでは言えないだろう。

おそらくはSaaSを意図した記述だったんでしょうけどね。けどそれがクラウドコンピューティングの全てではない。


ところで、最近ではプライベートクラウドというものが構築されることがあるようだ。

クラウドコンピューティングはインターネットの向こうにあるものを使うものだが、プライベートクラウドは企業がイントラネット内で同じことをやるということである。

すなわちは企業が自分でサーバー・ストレージ・回線を用意して、ここにシステムを集約するということですね。

いわば、社内にクラウドサービスを提供するプロバイダを作って、ここから各部門がサービスを受けるという形にするということですね。

セキュリティの確保ができるなどということもあって導入する企業もあるようだ。

しかし、これだとサーバを買ってセットアップするのにかなりの初期費用がかかるわけで、一体何のメリットがあるのかという疑問も出てくる。

企業内でシステムを集約できるのがメリットだろうが中途半端な印象を受ける。


クラウドコンピューティングは形態によってかなり持つ印象が違うことがこのことからもわかる。

テストの問題を作った教員はそこまで考えてなかったのだろう。

今日の一件からクラウドコンピューティングという言葉の示す範囲は広いから安易に使わない方がいいね、という感想を持った。

CMSで情報発信サイトを作る

CMSをご存じだろうか?

Contents Management Systemの略なのだが、まぁ実例を見てもらった方が早いわな。

島根県 Webサイト

なんてことないWebサイトなんだが、これは島根県CMSというCMSを使って構成されている。

世の中、たくさんのWebサイトがあるがCMSを使っているところは多いのではないだろうか?


さて、CMSにはどんなものがあるか。有名なものをいくつか挙げてみると、

などなど、無償のもので環境ごとに定番らしいものをいくつか持ってきた。

Movable TypeもWordPressもBlogエンジンとして有名だが、CMSとしても使われている。特にMovable TypeはCMSとしても名高いそう。

この中で島根県CMSは異様だが、島根県が発注したオープンソースのCMSという非常に不思議な経緯でできている。Rubyの作者のまつもと氏が島根県に住んでいることも関係あるようだ。

それで今回注目したのはXOOPS Cube、日本ではとても人気のあるCMSですね。


実は僕はこれまでXOOPSを使ったことがある。

部でフォーラムを作るのにXOOPS使ってたのよね。コミュニティでの情報交換にXOOPSが使われてるところはよくみる。

Movable TypeがBlogの拡張ならこちらはBBSの拡張といったところか。正しい認識かは知らないけど。

ただ、市町村のWebサイトのような情報発信に使ったことはなかった。

もちろん情報発信にもXOOPSは使える。というわけでそれを意図してXOOPSでWebサイトを作ってみた。


で、出来たのがこんな感じ。

Libserver CMS TEST

XOOPSのpicoというモジュールを基本としている。

picoは静的なコンテンツを配置するためのモジュールで、情報発信の基本かなと。

picoについての説明はここがわかりやすかった。

モジュールを使おうpico編 (うさぎにもできるXOOPS Cube入門)

階層構造でコンテンツを配置することが出来て、ここではTOPというカテゴリの下にCMSというカテゴリとE-mailというカテゴリを配置している。

そしてその下にコンテンツを置いている。コンテンツの編集はfckeditorというWYSIWYGエディタが入ってるからこれを使えばコンテンツの追加も楽である。

更新履歴はd3pipeを使えば実現できる。

サイト内新着情報パイプでpicoのパイプを作成してこれを表示すればよい。

テーマはいろいろあるので好きにダウンロードしてくればよい。

XOOPS テーマ からXTN Greenをダウンロードしてきて、一部変更を加えた。

ただ配置しただけだと、思い通りにはならないのだが、カスタマイズはきくので詳しいことはこのWebサイトのCMSカテゴリ以下に書いたので見て欲しい。

カスタマイズがめんどくさかったが、一度設定してしまえばあとはコンテンツ追加してそれで済むわけで楽なシステムではある。


他にも、ニュース・Blog・Wikiなどモジュールを追加すればいろいろなことができる。

用途に応じて組み合わせるとよいだろう。

Blogは別にあるんだけど、という人ならd3pipeでRSS取ってきてBlogの新着を表示することもできるしいろいろな使い方ができる。


僕にとっては情報発信はこのBlogで事足りてるのだが、Blogでは分散していて不便という面もあるのでCMSというのはよいアイデアかなとも思った。

使い道は多いのでどんどん活用して欲しいと思う。

僕も気が向けば活用しようと思う。

XSSとSQLインジェクションに対抗せよ

以前、インターネット工学の授業でXSSとSQLインジェクションの話が出てきた。

XSSはクロスサイトスクリプティング、悪意のあるスクリプトをWebページに入れ込むことですね。

SQLインジェクションは意図しないSQL文を実行させることですね。

どちらもWebアプリケーションにとって重大な問題ですね。

その対策のことについて課題として調べてた学生がいて、その話を聞いていた。


XSS対策は結局のところ外部からHTMLのタグなどを入れられなくすることに尽きる。

<は&lt; >は&gt; &は&amp; “は&quot; など実体参照に置換すればよい。

PHPだと htmlspecialchars関数を使えば一発ですよね。

ただ、それで安心してはいけないよ、という話もあって、

ハイパーリンクを外部から入力されたURLに張るときはjavascript:~に張られないようにチェックするべきだと。

if(preg_match('/^https?:/',$url)){
  echo  '<a href="'.htmlspecialchars($url,ENT_QUOTES).'">'.htmlspecialchars($name,ENT_QUOTES).'</a>';
}else{
  echo htmlspecialchars($name,ENT_QUOTES);
}

$nameの文字に対して$urlへのリンクを張るとなればこんな感じかね?

あとはスタイルシートは外部からの読み込みが入るとXSSの危険があるので、ユーザーにスタイルシートを入力させることは避けた方がよいともあった。


ところで電子掲示板のWebアプリケーションでは、独自のタグの使用を許していることがある。

制限されたHTML要素の使用のみ許可することにしてもそれを判別するのが難しいから、判別しやすくしようということだろう。

例えば、[b]~[/b]で太字にできる独自タグが設定されていれば、

$content_elim=htmlspecialchars($content,ENT_QUOTES);
$content_elim=preg_replace('|\[b\](.+)\[/b\]|','<b>$1</b>');

例えばこんな風に、htmlspecialchars通した後で置き換えを行えばよい。

これなら変なのを埋め込まれる心配はなくなる。


SQLインジェクション対策だが、外部からの入力をエスケープすればよいのだが、それを手動でやるのは賢い方法ではない。

プレースホルダーを使うんですね。以前、PHPで PEAR::DB を使う話を書きましたね。

PHPでMySQLを使う上手い方法

$sql=$db->prepare('select * from newtable where id=?');
$result=$db->execute($sql,array($_POST['id']));

穴埋めしたい部分を?としたSQL文を書いておいてそこに穴埋めして実行すると。

もっとも簡単で万能な対策と言えるだろう。


XSS対策を完璧にするにはエスケープ処理が必要なところがかなり多いので注意しながら作らないと閲覧者を危険にさらす可能性がある。

というわけでWebアプリケーションの開発者は注意して作ることを心がけないといけないね。

そんなことはよく分かってることだろうと思うけど。

OpenOffice.orgの分裂と選択

そういやOpenOffice.orgの更新してないなぁと思ったけど、更新止まってるんだから当たり前だ。

というわけでLibreOfficeをインストールして置き換えることにした。


OpenOffice.org、OOoと略するのが普通だが、これはSun MicrosystemsがStarOfficeのソースコードをオープンソース化したことが始まりのオフィススイートである。

それ以来、OpenDocumentの標準化なども行われ、大きく発展を遂げてきた。

しかし、それに変化が訪れたのが2010年のOracleによるSunの買収である。これによりOOoはOracleの管理下になった。

変化したのはそれだけでオープンソースには違いないんだけど、開発者の一部はOracleを嫌ったのか、The Document Foundationを設立し独立した。

この The Document Foundation は、OOoのクローンとしてLibreOfficeをリリースした。以後、精力的に開発が進められている。


さて、じゃあこれからOpenOffice.orgはどうなるのか?

OracleはOOoのソースコードと商標をApache財団に寄付することになった。それが2011年6月のこと。

これによりApache OpenOfficeの開発が行われておりそのうちリリースされるはず。

ところがこれで厄介な問題が生じることになった。

これまでOOoはLGPLを採用していて、LibreOfficeもその例によっている。

ところがApache財団に寄付されたことによってApache OpenOfficeはApache License が適用されることになった。

この2つに相容れない面があるため合流は難しいようである。


The Document Foundation が設立された頃のLibreOffice側の思惑としては、

これでOracleから商標を譲渡してもらえば、OpenOffice.orgはOracleから独立できるね、というシナリオを描いていたと言われている。

そうなるのが自然かなと思ってたんだけど、実際はそうならなかったというのはどうも残念な話である。


もっとも基本的な機能は大した差はないし今後もそれは変わらないのではないかと思う。

どちらもOpenDocumentを標準のドキュメントフォーマットに使っているので、保存したファイルをどちらで読み書きしても問題は多分無い。

OpenDocumentを採用していても細かい部分で差が生じる可能性はあるけど、開発者もできるだけ差が生じないようにするのではないかと。

ではどんな部分で差がでるのか? 現在存在する差としてはMicrosoft Officeとの互換性が大きいよう。

LibreOfficeの最大のスポンサーはNovellなのだが、LibreOfficeはNovel版OOoというべきGo-OOの統合を進めているよう。

一方でApache OpenOfficeはApacheのスポンサーであるIBMよりLotus Symphonyのソースコードを寄付してもらっている。

と、一応それぞれOracleからの独立に際して、これまでやってこなかったことをやろうとしているよう。


もともとOOoは開発者不足であると言われてきて、特にCalcの機能不足が目立っていた。

この一件がその問題を打開するものになってほしいなと思っている。

すでにLibreOfficeでは機能拡充がかなり進められているし、成果はでているように思う。

お互いの成果を取り込んで行ければなおよいのだが、ライセンスの違いがあるのでどうかね?


LibreOfficeをインストールして思ったのは、微妙にアイコンとか変わってるなぁという見た目の変化ですね。

とはいえ、機能的にはほぼ同じで当たり前だがOOoからの移行に全く問題は無い。

分裂してしまった以上はどっちか選ばんとバージョンアップの恩恵が受けられんのでどちらか好きな方をどうぞ。

しかしまぁ、これからはOOoって略も使えんな。LibOかAOOか、この略が普通のようですが。

乗り換えれば先に道は開けると近鉄は言う

3月20日からの近鉄新時刻表がWebに掲載されていた。

駅掲出時刻表(新ダイヤ) (近鉄)

見てたけど、朝はほぼ変化無し、昼はけっこう変わってるけど、夕方はそれほどでも、という感想。

朝の通学も今までとほとんど変化無しというところか。


そんな中でも大阪線はかなり変化が大きいのではないかと思う。

区間快速が快速急行に統合され、昼間の準急が区間準急に変わる。(参考記事 : 停車駅を増やしたり減らしたりする理由は?)

これにより朝も昼も夕方も全時間帯にわたっていろいろ変化があった。


昼12時台の上本町駅伊勢方面時刻表を見てみると、

01 普通国分 , 10 普通高安 , 15 急行宇治山田 , 19 区準榛原 ,  21 普通高安 , 30 普通高安 , 35 急行名張 , 39 区準榛原, 45 普通高安 , 53 急行青山町 , 58 区準榛原

と、急行・区間準急はほぼ20分間隔、各停は10分または15分間隔と整っている。

今のダイヤは急行はわりに整ってたんだけど準急がうまくいってなかったので区間準急にするのにあわせてきれいにしたようだ。

この急行が八木に到着する頃にはちょうど20分間隔になっていて、橿原線との乗り換えも便利になっている。

もっとも逆方向は不等間隔で、大阪線名張方面→橿原線西大寺方面の乗り換えはかなり不便になりそう。

この辺はこっちが立てばあっちが立たないという世界なのかも。なんだかなぁ。


それはともかく、急行の行き先を見てみると、宇治山田・名張・青山町とばらばら。

ここで名張行きが出てきたのが新しい。

では名張行きに乗っていくとどうなるのか。名張駅41分ごろに到着すると53分発の中川行き各停に乗り換えられる。

10分ほど待ちぼうけというのは納得がいかんところだが、とりあえずその先には進める。

逆も名張行き各停に乗れば8分ほど待って名張発の急行に乗り換えられる。

これまではこの名張発着の急行にあたる列車は青山町発着だったのだけど、各停との連絡は十分ではなかった。

だから青山町より先との往来には使えなかったこともあるようである。

それをきちんと連絡を取るようにした代わり短縮したようで。青山町までの人には不便になるけど、伊勢方面への往来は便利になる。

名張までにしたらそのまま車庫に突っ込めるし便利なのだろう。


朝と晩だが、区間快速が快速急行に統合され、快速急行の停車駅に室生口大野・赤目口が追加、上津・西青山・東青山が削除される。

追加される方はもともと区間快速の停車駅だったものが追加されるだけだから大した問題は無いのだが、削除される方が問題である。

これらの駅のために快速急行の走る朝晩に青山町~中川の各停が走る。この区間だけ走る各停というのはおそらく新しい。

名張から伊勢方面、夕方の時刻表を見てみると、青山町行きに中川行き普通に連絡マークがついた列車が5本ある。

これはいずれも青山町行きの快速急行または急行である。だからこれで青山町より先に行ける。

宇治山田・松阪行き快速急行の本数は今と同じぐらいなので、あわせて青山町より先に行ける本数は増えている。

中川から名張方面、夕方の時刻表を見てみると、6本の青山町行き各停が設定されている。

まず17:21発、これは残念だが青山町に着いても接続列車がない。残念。まぁ1分前に快速急行出てますし。

18:21発・19:19発の2つは青山町で始発の上本町行き快速急行に接続する。これまで名張行き普通だったのが連絡をとって短縮された形と言える。

17:45発・18:45発は青山町に到着すると始発の名張行き各停が待ってるよう。各停に乗っていったらまた各停とは不気味だが名張までは行ける。

名張より先に行く場合は後に出る快速急行に追いつかれるのでこれに乗り換えれば行ける。20:45発は青山町で追いつかれるのを待つしかない。

このへんからは青山越区間は乗り換えの手間はあっても全体的にサービスアップになっているように見える。

合理化につながっているであろう部分も見受けられるし、うまいのかなと。


あと面白いと思ったのは京都線・橿原線の特急ですね。

京都-伊勢志摩の特急が1日4往復に大幅減便になるんですが、それが抜けた時間帯は京都-橿原神宮前の特急に振り替えられる。

これに乗って八木で乗り換えて欲しいということだろうが、これで橿原神宮前まで行く特急が昼間毎時2本に倍増する。

するとなにが嬉しいかというと吉野線の特急への乗り換えパターンが増えるってことですね。

休日は吉野特急が毎時2本なので、待ち時間が長くなるパターンもあるもののそれぞれ対応する特急ができる。

吉野線では特急の利用が盛んなようなので、この組み合わせで特急に乗っておでかけということも増えるのかも。


ただ最初にも書いたけど、朝と夕方は大した変化がなかったのでそう言う意味ではあまり面白くないのかなとも。

夕方はもうちょっと変わるのかなとおもったのだけど良くも悪くもいままで通り。青山越区間の変化が一番大きいぐらいでは?

南大阪線では夕方も一部減便・行き先変更があったようだけど。けどこれも大した変化ではなさそうだし。

時刻表に見えないところで編成長の変更というのはあるかもしれないけど、それもどうだろうね。あんまり変な減車はできんし。

ただ、これに続く変更があるのでは? という話もある。昼間の変更で様子見してみるかって意図もあるのかもしれない。

それはわからんけど、とりあえず1年はこれで行くことになりそう。