彩都に物流施設?

ふとニュースを見てたらこんな記事を見つけて「えっ?」と思った。

関西で物流施設建設ラッシュ ネット通販、企業の「在庫嫌い」追い風 (Yahoo!ニュース)

関西各地に大規模な物流施設が増えているという話なのだが、驚いたのはこの部分だ。

 プロロジスは同市にある彩都(国際文化公園都市)中部地区に物流施設を建設する。すでに用地造成を始めており、来春には建屋の工事に入る意向という。6階建てで、延べ床面積は約18万平方メートルと国内最大だ。平成28年に完成する。
 北側には中堅スーパー、万代(大阪府東大阪市)も大型物流施設を整備するなど、近辺は一大物流拠点となりつつある。

彩都中部地区にプロロジスと万代の物流施設ができるという話なのだが、

彩都にそんなもんが立地できるのか? いや、立地できるから事業化してるんだろうけど。


そもそも彩都というのはライフサイエンスの研究開発拠点を中心とした新都市という話だった。

それとともに住宅、国際的な文化・学術交流のための施設を立地させようという意図で開発されてきた。

ただ、彩都というと今はまだ住宅地の印象が強いかな。

特に茨木市域では小学校がパンクするというからマンションの立地を制限するほどの盛況だという。

まぁモノレールもあるし、土地も割安らしいので、住宅用地はほぼ完売してるようだ。


ところが本来意図していたライフサイエンスの研究施設の立地はなかなか進まなかったそうだ。

というのも、研究施設用地の用途地域は当初、第二種住居専用地域(二住)だったのよね。

二住というと住居系の中では制限のゆるい用途地域で、住宅というよりはオフィス、そして研究施設・研修所を想定したものと言っていいだろう。

ただし工場は小さなものしか立地できない。すなわち研究施設単独で立地する場合にしか使えないわけだ。

しかし現実には研究開発拠点を工場に併設させることを選ぶ会社が多いわけで、ニーズに合わず売れ行きは思わしくなかったよう。

そんなこともあって、用途地域が準工業地域(準工)に変更され、研究開発拠点とそれを製品化する工場を一体としたものは立地できることになった。

そして、彩都ライフサイエンスパークの土地は全て売れたという経緯があるようだ。


似たようなことは学研都市でもあったようで、それ以後、事業用地の売れ行きもよくなったようだ。

高山地区はそれで開発した全ての用地を売り切ったようだからな。

工場立地に合わせてバスも増発され、いくらか活気も増したのではないか。

工場と一体とできるようになったことでより強力な研究開発拠点ができるようになったとも言えるけど、

実態としては研究施設用地を工場用地に転用したとも言えるわけで、そこは賛否が分かれるところだろう。


さて、ところで彩都の計画というのは西部・中部・東部と3つに分かれていて、まずは西部から開発が行われることになった。

だから今、彩都にあるモノレールの駅は 彩都西駅 なのね。この先、中部・東部と伸びることを想定しているわけだ。

しかし、当初の目論見通りには進まず、東部地区は全く造成されていない。

中部地区は造成を進めているので、なんしか土地を売らないといけないのだが、

当初想定していた用途での活用は見込めなくなったということで、どうしたもんかという状況だったようだ。


それで中部地区の活用についていろいろ模索した結果、万代が物流施設を立地したいと言ってきたようだ。

というのも中部地区は全て事業用地で、宅地に隣接しているわけでもない。

その上、茨木ICにも近く、新名神の茨木北ICの予定地にも近い。そんなこともあって確かに物流施設の立地には適している。

しかし、当初想定していたライフサイエンスの研究開発拠点という用途とはあまりにかけ離れているんだよなぁ。

用途地域変更で想定していた研究開発拠点と工場を一体化した施設でもない。

けど、それでもOKということになったようで、中部地区の開発が本格化したとのことだ。

その後、プロロジスも物流施設の立地を決め、彩都中部地区は一大物流拠点となることになったとのこと。


東部地区については開発が全く進んでいない上に、URが新規市街地の開発から撤退する方針であることから、彩都の計画から外れることになった。

民間事業者でやるところがあればやればという話なのだが、事業としてなり立たないだろうともっぱらな評判だった。

しかし、交通の便がよいということで物流施設用地としての引き合いがあるようで、

東部地区の予定地の一部で事業用地としての開発が事業化されようとしているようだ。


東部地区は一旦計画が破綻した上で、その予定地の一部を使って開発しようという話なので、

それはそれでありかなと思うんだけど、中部地区への物流施設の立地はどうにも解せない思いがある。

住宅用地のない地区だったからこそというのはあるんだけど、そこまで計画をねじ曲げてまで事業を進めるかと。

元々は大学とかの立地も想定されてた地区だと思うのよね。それがこれじゃあねぇ。

まぁ造成が進んでたとか、地権者(主に阪急)の意向とかあったのかなとは思うんだけどね。

それで彩都建設推進協議会のWebサイトを見ると、中部・東部地域も含めて研究施設の誘致を進めるとか言ってるんだからちゃんちゃらおかしい。


思うところはいろいろあるが、確かに物流施設の立地に好適であることは間違いない。

当初の想定が外れたとはいえ、そういう形で土地の活用が進むのは、

これまで彩都に期待を寄せてきた地権者には朗報ではあるのだろう。

西部地域だけでも当初の彩都のコンセプトがある程度実現できたのならそれはそれでいいのかもしれない。

リスクがあるからこそ段階的に事業を進めてきたんだろうし。

ペーパーレスの献血ルーム?

昨日はあじさい寺に出かけた話を書いたが、

その後大阪に行って献血してきたのでその話を。


おなじみの日本橋献血ルームで、いつもどおりの成分献血、

それだけならあえてBlogで書くことはないけど、今回取り上げることには理由がある。

それは今月から献血会場のシステムが変わったからだ。


献血の受付方法が変わります!~5月、北海道からスタート (日本赤十字社)

これまでの献血会場のシステムというのは紙の問診票を使う前提で妙に高度化されていた。

受付で献血カードを読み込めば、それで名前などの情報が問診票に印刷され、

タッチパネルで問診に答え、その内容を問診票に印刷してマークする機械があったり、

問診票をスキャンするためのスキャナが備え付けられていたり、あれはあれですごいなと思っていた。

しかし、病院は電子カルテの時代、ついに問診票をペーパーレス化するシステムが導入された。


さて、受付で「システムが変わったので今までより少し時間がかかりますけど大丈夫ですか」と言われたけど、不慣れだからかな。

「指静脈を登録できるので登録しますか」と言われたので登録しておいた。

暗証番号の代わりに使えるのだけど、暗証番号もこれまで通り使えるからそこまで重要?とは思う。スムーズな本人確認に使いたいようだが。

ここでリストバンドを付けますんで、ということで出てきたのが細く切ったコピー用紙、これを手首に巻いてのりで止める。

ここに問診票代わりのカードの番号が手書きで書かれていて、これで都度確認するということなんだろうけど、

「濡れると外れることもありますんでそのときは言ってください」というほど弱いもののようで……それでいいのか。

とはいえ、これまで都度、名前と生年月日を確認して取り違えの無いようにやってたことを考えると、

リストバンドで確認することで取り違いを防ぐという考え自体は悪くない。もうちょっとまともなリストバンドを導入してくれれば。


次に問診票の回答だが、回答に使う機械もタブレットを使ったコンパクトなものに変わっていた。

ここにICカードを差し込んで、それで回答する。

固定施設は以前からこのような機械があったのでちょっと変わったなぁぐらいにしか思わないけど、

新システムでは献血バスでも機械を使って回答することになる。これまではマークシートにペンで記入してたんだけどね。

タブレットを手で持って回答してもらうのか、献血ルームのように机とかにタブレットを置いて回答するのか、どうなってるんだろ。

とにかく新システムはタブレットの普及に支えられているように思う。

一体どれだけの数のタブレットを買ったのか知らないけどさ。


回答が終わってカードを受付に持って行くと、クリアファイルにICカードを収めていた。

クリアファイルにはICカードと献血カードとなんか紙が入っていた。

ペーパーレスじゃないんかい!と思ったけど、会場内での連絡票のようで、なにかあったら記入するようで。

その後、問診だが、当然、問診の医師もタブレットを使って血圧の登録などを行う。

ICカードリーダが2つあったので、スタッフはそれぞれICカードを持っているのだろう。

不慣れなのか、「いいですね」となってから完了するまで時間がかかったが。


新システムで一番の問題は検査かもしれない。ここがボトルネックになってたような気がした。

実際のところどこに時間がかかってるのかよくわからんけどさ。

協力する側にとっての変化はここでリストバンドにバーコードシールが貼られることぐらい。

といってもこのバーコード、採血の最初に読み取られるだけで、そこまで活用されてる気はしないけど。

その採血もそんなに変わった気はしない。確か今までもベットの横に付けられた装置でバーコード読み取ったりしてたし。

それもICカードリーダーが2つ取り付けられ、一方は問診票ICカード、もう1つは操作するときに看護師が自分のICカードをタッチしてた。

これは新システムとは関係ないことだけど、採血時に検査用の血液を試験管に採った後、

その試験管のバーコードを1つ1つ読み取るという一見すると無駄な操作をしてるんだよね。それは新システムでも変わってない。

最初見たときは同じはずのバーコードを何度も読み取るなんてと思ったけど、

検体取り違えが医療過誤につながってしまったニュースを見ると、同じはずのバーコードをそれぞれ読み取るというのは重要なことだなと思うところ。


終わって採血室から出てくると、なんか待ってる人が多いぞ。

どうも検査のところでシステムトラブルが起きたようで、システムを再起動するとのこと。

一体なんの問題かはよくわからんけど、システムトラブルとは困った話だなぁ。

まだまだ導入されたばかりのシステム、今は不慣れなのは仕方ないけど、

早いことスムーズな献血ができるようになってもらいたいもんですね。


そういや今回の話とは関係ないんだけど、この前、大阪府内で400mL献血に協力したときにプラスワンカードをもらったのよね。

次に大阪府内で400mL献血するときに持ってきたら記念品をくれるということなんだけど、

その有効期限が400mL献血から4ヶ月後の月末ってどういうこっちゃ。

400mL献血って男で12週、女で16週あけないとできなくて、その上、男で年間3回、女で年間2回までに制限されてるんだよね。

もらったときには気づかなかったんだけど、あまりの有効期間の短さにびっくりした。

400mL献血は年間2回できれば上出来だと思うんですけどねぇ。1年間有効、せめて6ヶ月有効ぐらいにしとけばよかったのに。

プラスワンカードを配るのはいいんだけど、ちょっと無茶だろと思った。

あじさいとお地蔵さんの寺

なんとなく出かけたい気分だったので、どこに出かけるかなぁと昨日考えてたのだが、

せっかく梅雨なのだからと思い、あじさいでも見に行こうと思った。

というわけで、今日はあじさい寺こと矢田寺に出かけていた。


というわけで近鉄電車で郡山に行き、ここからバスで矢田寺に向かう。

臨時バス/矢田寺 (奈良交通)

あじさいの時期はバスが増発されているのでいいですね。もっとも増発は明日までですが。

矢田寺に出かけようと思った理由の1つはさっき書いたとおり梅雨にぴったりだからだけど、

もう1つ、CI-CAにだいぶチャージしてかなり残高が余っているという理由もあった。ちゃんと消費していかないとね。

家を出たときには雨が少し降っていたけど、郡山に到着すると雨は降っていなくて、

アテが外れたなぁと思いながらバス乗り場に行くと人がたくさん。入ってきた臨時バスの座席が埋まるぐらいの乗客がいた。


バスにしばらくゆられて、バックで仮設のバス停に突っ込んで到着。

バス停から矢田寺まではまだ少しあるけど、本当のバス停はもっと近くにあるのかなと思ったら、

臨時バス停から少し矢田寺に近づいたところにあった。けど、それでもまだ矢田寺までは歩かないといけない。

急な坂を上がっていくと寺の門が見えてきた。ここで入山料400円を払って入る。あじさいの時期だけ取ってるようだね。

ここで渡された紙を見て、この寺の正式な名前は金剛山寺ということを知った。矢田寺は通称だったのね。

門からつづら折りの階段を上がっていく。バス停から門までもそうだけど、あじさいにたどり着くまでの道のりは予想以上に長

階段の脇にもところどころあじさいはあったけどさ。


ところでこの矢田寺という寺はお地蔵さんの寺のようで、あじさいとお地蔵さんが目立つ。

というか、あじさい というのも、お地蔵さんにちなんだ花のようで、それが理由で大量のあじさいを植えたようだ。

さらにあじさいの時期は閻魔堂が公開され、閻魔大王を見ることができる。なかなかの迫力だ。

帰ってきて調べて知ったんだけど、お地蔵さんと閻魔大王というのは同じものとされているんだね。

裁判官兼弁護人というそういう位置づけだそうで。初めて知った。


さて、あじさい寺の目玉であるところのあじさい庭園を見ましょうかね。

あじさい寺に来てあじさいを見てまず思ったのは色がおもしろいということかな。

品種にもよるんだろうけど、なんともいえない色合いの違いが面白い気がした。

あじさいシーズンでも時期によって見頃の品種が変わってくるから印象は変わりそうな気はした。

そんな色とりどりのあじさいを一番楽しめたのが庭園の下の方から上まで一面に広がるあじさいを見たところだろうか。

逆に上からあじさいの谷を見るのも面白かった。

じめじめとしてうっそうとした庭園というのはあじさいには似合っているな。


その後、郡山駅に戻ってきて、大阪に向かったのだが、その話はまた明日に。

今日はとりあえずあじさい寺の話を。

はがされた「携帯電話電源オフ」シール

水曜日のニュースで優先座席付近の携帯電話オフの呼びかけをやめるというニュースが流れてきた。

関西の鉄道「ケータイ電源オフ」見直します、電源オフ車両も廃止へ (Yahoo!ニュース)

木曜日に電車に乗ったときに見てみたらすでに優先座席に貼られていた携帯電話オフのシールが剥がされていた。

まだ残ってた車両はあったけど、もう来週には完全になくなってそう。


優先座席付近での携帯電話オフを呼びかけるようになったのは10年ほど前からだったのね。

阪急は特定の車両を携帯電源オフ車両とする方法をとったが、これは少数派だな。

これはその当時の阪急電車は全席優先座席ということになっていたからだそうで、そこまで深い意味があったわけではないらしい。

その当時、携帯電話の電波が心臓ペースメーカーに影響を与える恐れがあるということで心配されたことに対応したものだが、

実際のところ、携帯電話で誤動作を起こして大変なことになったことはないはず。

とはいえ、総務省のガイドラインでも植え込み型医療機器と携帯電話は22cm以上の距離を保つこと、

となっていたし、確かに考慮するべきことではあったのだが。


ただ、この25cmという距離は2G(PDC)の携帯電話を想定したもので、

元よりPHSは医療機器に影響することはないと言われていたし、3Gでは影響がかなり抑えられることはよく言われていた。

3G端末を心臓ペースメーカーに対して3cmまで近づけると影響が出るようだが、ペースメーカーから3cmって体の中ですからね。

総務省,3G電話機から心臓ペースメーカーへの干渉を実験,指針の妥当性を確認  (IT Pro) (cf. 普通の車両が1両しかないぞ )

10年前だとちょうど3Gが普及し始めた時期だったのかなと思うけど、その後3Gは一気に普及し、

2012年にはNTT DoCoMoが2Gサービスを停止したので、もう2Gのことは考えなくてもよくなった。


だから、2012年の2Gサービス停止とともに携帯電話電源オフの呼びかけは終わるものだと思っていた。

実際にはそんなにすぐに終わらなかったけど、現場では放送での呼びかけはしない会社も出てきたり、ちょっとづつ変わっていた。

今回の変更にあたっては、去年1月に総務省のガイドラインが変更され、3cmまで近づけると影響が出る機器があることを踏まえて、

植え込み型医療機器と携帯電話の距離は15cm以上の距離を保つことと、距離の制限が正式に緩和されることになった。

それを根拠にして体が触れ合う混雑時以外に電源オフを呼びかける理由はなくなったとしているわけだ。

一応、体が触れ合うほどの混雑時は優先座席付近で携帯電話をオフにするように配慮を求めるようだけど、

積極的な呼びかけを行うつもりはないらしい。15cmでもかなり余裕のある数字だしねぇ。


そもそも電源オフが徹底されてるとは言いがたい状況で、意味あるの? という批判は当初からあったわけで、

鉄道事業者も実効性のないことに手間をかけるのも面倒だし、さっさとやめたいというのが本音だったのではないかと思うところ。

これまででも積極的な呼びかけをやめる会社があったのはそういうことだろう。

もっとも会社ごとの温度差があったのは事実のようで、1年ちょっとかかったのはそこら辺の事情があったそうだ。

あと、これはあくまでも関西鉄道協会に加盟する事業者とJR西日本の話で、それ以外の鉄道会社の方針がどうなるかは示していない。

これに追従する会社もあるのかなとは思うけど、今のところは関西だけですので一応。

阪急17番街の屋上にて

「全員、就職も決まったことだし、ビアガーデンに行かんか?」といわれて、
「ドクターへの進学は決まってないが」と返したら「あれこそ内々定みたいなもんだろ」と、
そんなわけで、今日、研究室のM2で集まってビアガーデンに行ってきた。


「近鉄百貨店上本町店の屋上にビアガーデンあるぞ」と言ったけど、当然のように却下された。
ただ、その人が当初考えていたのは新阪急ビル屋上の野宴というビアガーデンだったのだが、
これが去年までとのことで残念がっていたが。
ちなみに今年からなくなった理由は、大阪神ビル(阪神百貨店のビル)と新阪急ビルをあわせて建て替える計画が動き始めたから。
特に新阪急ビルと大阪神ビルの東側は先に壊して建て替える側なので、もう空っぽになりつつあるらしい。
東側に新しいビルが建ったら、そっちに阪神百貨店の売り場を動かして、大阪神ビルの西側を建て替える計画だ。
全部建て替えが終わったら野宴も帰ってくるかもしれないけど、全部完成するのは2022年だ。


それで、結局のところは阪急ターミナルビル(阪急17番街のビル)の屋上のビアガーデンに行ってきた。
位置づけとしては新阪急ホテルの出店のようだね。前売券は新阪急ホテルのフロントで買ったというし。
阪急17番街といわれても困るが、梅田の地理に明るい人に連れて行ってもらったのでそこは安心だった。
新阪急ビルなら余裕だったんですけどねぇ。


で、どうだったのかという話だけど、飲みすぎた、というわけではなく食べ過ぎたという感想だ。
みんなそんなこと言ってたが。
雨を心配してたが、大丈夫そう……と思ってたらパラパラと雨が降ってきてたが、致命的ではなかったか。
いろいろ話もできたしよかったんじゃないかね。

スマートフォン+カードリーダ

以前、PANTONE 4を中古で買ったとき、カードで払いたいと申し出るとiPhoneを使ってPayPalで決済していたと書いた。

PANTONE 4が欲しいと言いますが

PayPalって「払う友達」とかひでぇ意味だなとよく言ってるけど、Web上でのクレジットカード決済を主としたサービスだ。

Wikipediaを見てたらPayPalで寄付するとか出ているけど、日本では寄付で見ることが多いかなぁ。

ネットショッピングの決済で使われることも多いようだけど、日本ではその用途ではそこまで見ないかな。


そんなPayPalは実店舗で使うための決済システムPayPal Hereを提供している。

SoftBank MobileがPayPal Hereの取扱をしたということで知ったんだけどね。

PayPal Here

iPhoneをはじめとするスマートフォン・タブレットと組み合わせて使うシステムで、

イヤホンジャックにカードリーダを取り付けて、それでカードをスワイプして決済を行う。

ちなみにカードリーダからはイヤホンジャックから音声信号に変換して端末に入力されるそうだ。

サインはタッチパネルに行い、明細はE-mailか端末に接続したプリンタで出す。

ちなみに僕がPANTONEを買ったときは明細は店のE-mailアドレスに送って、PCのプリンタで出力していた。


気になる費用だが、カードリーダーは1500円までで買えるらしい。

そしてキャンペーンで新規登録すると1500円プレゼント、というわけで実質無料と。

端末が必要な場合はSoftBank Mobileが通信含めて安価で提供してくれるとのこと。

そして決済ごとの手数料は3.24%と。

この手数料率が安いか高いかということだが、典型的にクレジットカードの手数料率は3%程度とのことなので、そこそこの数字。

その上、PayPal Hereでは3営業日で入金とのことだから、そこまで考えると割安なのかなと思った。

カード会社の審査がなくてPayPalの審査だけということで導入しやすいし、端末の可搬性もいいわけだし、

今までカードが使いにくかったなぁというところでは役立つのかなと。

ただ、難点はJCBに対応してないことだなぁ。まぁこの夏にはJCBにも対応するとのことだが。

それに対応すればVISA・Master・JCB・AMEX、あと日本では重要じゃないから省略されてるけどDiscoverもいけるらしい。

これだけ対応してれば困らないよね。残念な事に現状ではJCBがだめなんだけど。


もっともこの手のスマートフォン・タブレットにカードリーダを付けて決済するシステムはいろいろあって。

Squareとかも有名みたいね。あと、楽天スマートペイ は早い段階でJCBに対応してたと言うことでそれが決め手になってた人もいたかも。

そういう競争の中で手数料率が下がっていって、どこも3.25%前後に落ち着いたという経緯があるそうな。

元々、PayPal Hereの手数料率は5%だったらしい。それでも導入のしやすさを考えれば納得の数字ではあるんだけどね。

業態にもよるし一概には言えないけど、3.25%だと普通にクレジットカードの加盟店になるよりも有利なこともあるだろうなぁ。


まともにクレジットカードの加盟店になろうとするとどんなもんなんでしょうね。

JMS

JCB・三菱UFJニコス・UCカードの3社に同時に申込みが出来て、これで一通りのクレジットカードを使えるようになると。

ただ、申し込んでから加入審査が完了するまで3週間ぐらいはかかるそうだ。まずここが長いですねぇ。

審査が完了したら取扱ツールが届くのだが、ここに入ってるのはあのガッシャンやって決済するための道具だ。

本格的に使えるようになるのは、それからしばらく経ってCATが届いてからだろう。

CATの設置費用は一概には言えないが基本的に無料だろうと。

それで無事に使えるようになるわけだけど、伝票を定期的に送る必要があるので、その手間も考慮しなければならない。

とか考えるとCATを導入したところでけっこうめんどくさいのよね。

そういう手間が省けるPayPal Hereのようなサービスは確かに魅力的かも知れない。


ちなみにガッシャンとやって決済する方法、あれなら店から出して使えるな、と思った人もいるかもしれない。

確かに使えるけど、実はガッシャンとしてサインをもらうだけでは済まないんだよね。

というのもCATを使って決済するときって、まずオーソリゼーションして限度額の範囲に収まってるかチェックするわけじゃないですか。

あれを電話でやらないといけないんだよね。少額なら不要な場合もあるらしいんだけど、少なくともVisa・Masterは1円から必要みたいね。

可搬式のCATもあるにはあるけど、まぁやっぱりスマートフォン+カードリーダで済むPayPal Hereとかは使いやすいよね。


この手のサービスの導入のしやすさが見えてきたわけだけど、

重要なのはこれまでクレジットカードを導入しにくかった店でクレジットカードが使えるようになることだ。

「この店もクレジットカードいけるんだ」「へぇ~それでクレジットカード決済するんだ」とそういうことも増えてくるのかなと。

この前初めて見て驚いたわけだけど、適応範囲はかなり広そうだなとこの記事を書きながら思った。

ミステリーツアーの会社説明会

ちょっと前から使い始めた内定者SNS(内定者SNSなんてものがある)、

いろいろ活用されていて、就職活動を振り返ってのアンケートの依頼が届いた。

よかったこと、困ったこと、いろいろ書いておいたが。


僕の就職活動が終わったのはだいぶ前だけど、研究室全体で見てももう終わっている。

うちの研究室の就職希望者はこの前、全員行き先が決まって、めでたしめでたしとなった。

とはいえ、世の中決まっている人ばかりではないし、逆に募集する側も希望人数そろえられていないところはある。

そんなときこそ求人情報会社の出番ということか、なかなか必死なE-mailが届く。


そんな中でも目を引くのは、会社の名前を示さず会社説明会を行うという内容のE-mailだ。

会場に行ってから会社名を明かされ、それで説明を聞いて、応募したいとなればそれで選考が進むと。

ミステリーツアーみたいなもんだよな。


採用したいが応募者が来ない、会社名を出したところで集まらない、とそういう悩みのある会社こそ使いたいものだろうな。

会社名を示しても集まらないなら、会社名は伏せてしまった方がかえって集まるのではないか、

とそういうことなんかなぁ。必死さはよく伝わるような気がする。

ただ、いくらかは吟味して応募したいという人からすればなんの予備情報もないのもなぁというのはあるかもしれないし、

うまくマッチングするかは運次第というところか。

逆に会社名を伏せたことで意外なマッチングが得られることもあるだろうし、なんとも言えないところではあるが。


ここでいかにマッチングできるかというのは求人情報会社の技の見せ所ではあるんだろうけど。

そういうところを評価して会社はお金を払うんだろうし。

うまくいってるかどうかはすぐにはわからんけどね。

立替金が振り込まれない!

学会の旅費が今月中に入金されればよいのだけど、入金されるかよくわからない。

というか立替金の入金スケジュールがよくわかってないんで、もう今月の入金日は過ぎてるのかもしれないし、全くわからん。

だめだったら定期預金つぶして用立てすることはできるし、

どのみちこの定期預金はつぶすことになるからいいんだけど、どうにも都合が悪い。


数万円の旅費でもこんな具合なのに、例えヨーロッパだろうが旅費というのは立替払らしい。

教員ならともかく、学生自身に立替させるのは酷というものではないだろうか。

実際には学生の分も教員が代わりに立て替えたりそういうこともあるのかもしれないけど。

というか少なくとも航空券は金額が大きいものだし、各自で手配させるのは問題あるでしょ。そこは旅行会社の出番だと思うんだけどねぇ。


物を買うときも立替払が多用されているようで。

こちらは後払が使えるならそれでいいのだが、立替払でもいけるそうで、

それでうちの指導教員がAmazonで研究で使う物を買ってたな。

高専は会計が商社を通して買うことが基本となっていたようだ。

その伝票の会社は商社

秋月は後払に対応していないから手数料取られてかなり高く付くとかそんな話もあったな。

立替払という方法が全く使えなかったのかはよくわからないが、話を聞く限りはそうだったように思う。


法人向けクレジットカードとかあればなぁ……

JCBコーポレートカード

たった年会費32400円で導入できるのか。誰にも持たせられるもんじゃないですけどねぇ。

現実にはそんなものはないから、自分のカード会社に立て替えてもらっているうちに振り込んでくれという話なんだが。

即日配達の宅急便

クロネコメンバーズカードのnanacoタイプを申し込めば無料でnanacoが手に入るよと教えてもらって、

それでヤマト運輸のWebサイトを見てたんだけど、ヤマト運輸の独自の電子マネー「クロネコメンバー割」も使えるのね。

宅急便回数券のようなもんかね。けど気になるのが「沖縄県ではご利用いただけません。」という記述。

あれ? なんか沖縄県を特別扱いしないといけない理由ってあったっけ、と思ったら別会社なんですね。

沖縄ヤマト運輸


この沖縄ヤマト運輸のWebサイト見ると目に付くのが「県内即日便」「県外翌日便」、

県外翌日便はそこまでの驚きはないけど、県内即日便と聞くと驚く。

しかもこれ、運賃は通常の宅急便と同じ、ということはこれが標準の配達日数なんだね。

沖縄本島・久米島・宮古島・石垣島の相互で午前中受付の荷物は当日中に配達できるとのこと。

県外翌日便は午前中受付の荷物はほとんどの地域で翌日配達、午後受付でも関東・関西と福岡県・鹿児島県には翌日夕方以降配送、

飛行機でひとっ飛びだしそれぐらい普通に出来るよねという見方もあるが、ほとんど翌日配送と言えるのはすごいなぁ。


宅急便の即日配達は他の地域でも存在しているそうだが、Webサイトには掲載されていない。

適用条件が厳しいから営業所に直接聞いてくれということなんだろう。

確かに昔、何時までの受付でこの範囲では即日配達できるようになります、とかチラシを見た覚えがある。

けどWebサイトで配達日数を調べても、即日配達という結果が出てくることはない。

あとついでにいうと那覇市→大阪市とか調べても、翌々日配達として表示される。

条件次第ではもっと早く配達できるけど、一般的に言うのは難しいと言うことかな。


ところでニュースで聞いたことがある人もいるかもしれないが、

茨木市のパナソニック工場跡にヤマト運輸の物流基地が建つことになりそうだという話がある。

パナの名門工場、茨木「松下町」旧テレビ工場売却へ ヤマトが物流拠点に借り受けで調整 (msn産経ニュース)

茨木IC出てすぐというしかない立地で確かに物流基地にはもってこいなのだが、

新しい基地を作る理由というのは、関東・中部・関西の相互で即日配送を実現するためだと言われている。


というのもヤマト運輸は去年に神奈川県の愛川町に厚木ゲートウェイという基地を作っているのだが、

この基地の意図こそ、関東・中部・関西の相互での即日配送を実現するためなのだ。

多機能スーパーハブ「厚木ゲートウェイ」を竣工 (ヤマトホールディングス)

このリリースにも、

近年、eコマースの発達により、注文した商品をより早く受取るためのスピード配送のニーズが高まっています。

ヤマトグループでは、このニーズに応えるために、2016年までに関東・中部・関西圏にゲートウェイターミナルを竣工し、大都市間の宅急便当日配達を実現します。

その第1号である厚木GWは、24時間稼働・最新鋭設備で、ネットワークを有機的に結びつけ、流れの中で付加価値を付けていくことで、トータル在庫を圧縮する「止めない物流」を実現する新しい施設です。

と書かれているよね。というか2016年には即日配送を実現したいというのか。けっこうすぐなんだな。


それにしてもなんで物流基地ができると当日配送できるようになるんでしょうね。

その理由も書かれているが、

国内各地域に約70ある従来型の物流施設では、集荷した荷物を夕方まで保管し、夜間に発送作業と到着作業を別々に実施しているため、幹線輸送は夜間に1回だけでした。厚木GWは、最新のマテリアルハンドリング機器(マテハン)の初導入により発着同時仕分けと省力化を実現。24時間の稼働が可能となり、荷物の発送・到着作業を日昼から同時に行うことで、主要都市間の宅急便当日配達を実現する多頻度の幹線輸送が可能になります。

現在の設備では発送と到着を同時に行うことできないが、新しい基地を作ることで発送と到着を同時に24時間稼働させることができるようになると。

それによって幹線輸送を夜間以外にもできるようになり、結果として即日配送が実現されると言うことのようだ。


配達日数の短縮というと、香港・台北・上海の3都市については翌日配送が実現されているんだよね。

アジア向け「国際宅急便」 小口荷物の最短翌日配達を本日受付分から開始 (ヤマトホールディングス)

これも沖縄国際物流ハブという新しい施設が整備されたからこそできることだそうだ。

と、いろいろなところで配達日数を短縮するための挑戦が行われているようだ。


それだけのスピードアップを果たしても値段を上げるつもりは特に無いというのだから、便利になるなぁ、

と思うわけだけど、ここにヤマト運輸の狙いがあるようだ。

というのも宅急便の運賃って大口でもそこまで割り引かれていないらしい。

佐川急便あたりはだいぶ値引いていると言うけど、それで最近苦しくなってきたという話もある。

それでもお客さんに使ってもらおうと思えば、高いサービスを提供しないと行けない。

そこで即日配達というのは大きな武器になるのではと思っているようだ

ちょっと割高でも宅急便ならそれに見合ったものはあるよねと。そういうところを狙っているそうだ。


これまでも即日配送は不可能なことではなかったけど、そんなサービス提供している会社はそうないし、

あったとしても非常に高く付くから使いにくかったというのは実際のところだろう。

それが普通の宅急便運賃で使えるようになるというのは大きいよね。

いやー便利になりましたねぇ。

乱数表を持ち歩くのがよいのか悪いのか

住信SBIネット銀行で振込をしようとおもって、

財布からキャッシュカードを出してたら、弟に「乱数表を持ち歩いてるの?」と言われた。

いやいや、キャッシュカードの裏が乱数表になってるんですよ。


ネットバンキングに使う乱数表については過去にも文句を書いている。

乱数表なんて持ち歩いていない

ネットバンキングのメリットをフルに生かそうとすると乱数表は持ち歩くべきだが、

そんな使用頻度の低い物を持ち歩くかというと、なかなかそうもいかない。

ただし、住信SBIネット銀行はキャッシュカードと乱数表が一体化しているのでその限りではないと。

イオン銀行(クレジットカード一体型は分離)、じぶん銀行もそうみたい。


そこで弟は「そんなもの持ち歩いて、セキュリティ上の問題は無いの?」と聞く。

乱数表を持ち歩くリスクか、そんなの考えたことなかったな。

これはいろいろ意見があるかと思うが、乱数表だけ入手してもなにもできないような気がする。

住信SBIネット銀行で振込を行うまでに必要なものは、

  • ログインID
  • ログイン用パスワード
  • 取引用パスワード
  • 乱数表の指定マスの数字

だけど、このうちキャッシュカードに書かれているのは乱数表だけで、あとはなにもない。

特に確認用パスワードが別途必要なのは大きいだろう。ここまで割るのはなかなか難しいのではないかと思う。

「カードを盗んだ人に対して選択的に攻撃を仕掛ければいけるんじゃないの」というのは確かにそうかもしれないけど。


もっとも、これが三菱東京UFJ銀行だと、

ログインに使う契約者番号は乱数表のカードに書かれていて、取引用パスワードはないから、

ログインパスワードさえ割れてしまえばそれで取引できてしまうので、それなりに問題はある。

取引用パスワードがないのは致命的だと思うんだけどなぁ。

けど、そういうシステムは多そうだな。よくよく考えてみると、僕が使ってる地方銀行のシステムもそうだわ。

そういうところだと乱数表を持ち歩くのは怖いかも知れないな。


一番いいのは住信SBIネット銀行のスマート認証だろうな。

二経路認証ということでかなり理想的な方法だし、いつも携帯しているスマートフォンで認証出来るし。

スマート認証 (住信SBIネット銀行)

残念な事にこのアプリは初期設定にカメラを使うのだが、僕のNexus7はカメラがないので使うことが出来ないのだけど。


住信SBIネット銀行はキャッシュカードに乱数表があるからそれでいいのだが、

他の銀行の乱数表について、写真をタブレットに暗号化して保存して、それで持ち歩こうかということを考えていた。

暗号化して写真を保存するソフトはいろいろある。もっとも想定しているのは見つかると困る画像を隠すという用途であることが多いが。

Photo Locker (Google Play)

暗証番号を忘れても暗証番号をE-mailで再送するから安心というのはどうなんだと思ったが。

そういう意味では本当に流出するとまずい情報を保存するには不適切なのかもしれないけど、気休め程度には。

一応、ダミーのE-mailアドレスを入れて、暗証番号の再送が無意味になるようにはしておきましたけどね。

ともかく、これで他の銀行の乱数表を出先で確認して使うことができるようになる。

リスクは多少増えただろうが、それでもメリットの方が勝るのではないかと思っている。


ところで、先日、ゆうちょ銀行からトークンを無償配布するというハガキが届いた。

「トークン(ワンタイムパスワード生成機)」について (ゆうちょ銀行)

確認用パスワードの代わりに使うそうだ。

トークンで生成したワンタイムパスワードを認証に使う方法はソニー銀行とかジャパンネット銀行も使ってたな。

乱数表の番号を全て打ち込ませて、みたいな攻撃には強いだろうけど、

トークン盗まれたらどうしょうもないし、手に入れたワンタイムパスワードをすぐ使えばそれでいいとも言えるし、

どれぐらい強固なもんかなという疑問はある。

トークンを申し込むかは任意なのだが、トークンを持ち歩かないと出先で使えなくなるのは不便だということで申込みをしていない。

面白いとは思うんだけど、物理的なトークンに依存する利点と欠点、どちらもあるよねと思うところ。

少なくともトークンを写真で撮影したところで無意味というのは一般的には長所だろう。

乱数表は写真で撮影して持ち歩くことができるのだから。