血漿成分献血だということだけど

今日は土曜日の代休だから実質土曜日である。

というわけでいつもの土曜日のようなことをしていた。

そんな中で平日だからこそと献血に行った。


各地の血液センター・献血ルームでは、特に平日の成分献血への協力を呼びかけている。

平日の成分献血がなぜ重要か。それは血小板製剤の使用期限が4日しかないからである。

そもそも、献血は大きく分けて、全血献血(通常400mL)と成分献血に分けられる。

全血献血で得られた血液からは赤血球製剤と血漿製剤が作られる。

一般にイメージする輸血は赤血球製剤の輸血であり、この点で400mL献血はとても重要である。

一方の成分献血は回復の遅い赤血球は体に戻して、残りの成分を採取するということなのだが、

主に血小板製剤を作るための血小板成分献血と、血漿だけを採取する血漿成分献血の2つに分けられる。

血小板製剤を効率よく作れるのは血小板成分献血だけなので、これもすごく重要だ。

週の真ん中で供給される血小板製剤を確保する方法は、平日の成分献血しかないということで、重要視されているわけだ。

なお、血小板成分献血でも血漿は同時採取しており、血小板だけを採血することは基本的にないと考えてよいかと。


成分献血に協力するというと、血小板にするか血漿にするかは検査の時に指定されることになっている。

ここで血小板にするか血漿にするかのポイントはいくつかあるが、最も重要なのは需給状況である。

血小板製剤の使用期限は4日しかないので、作りすぎても仕方ない。なので、余裕がある状況では血漿献血が選ばれる。

他の観点もあって、まず午前と午後だと午後は血漿献血が選ばれる確率が高いという。

なぜならば午前採血だと翌日午前には供給できるが、午後採血では遅れるからだ。4日間という短い使用期限では半日でも大きい。

あと、検査のときの血小板の測定値を見て、血小板の測定値が高い人は効率よく血小板を採取できるので、血小板献血が選ばれることが多そう。


ただ、そうはいうものの、これまで大阪府とかで成分献血に協力するというと、ほとんど血小板で採血されていた。

過去の記録を調べたら大阪府で血漿で採血されたのは1回しかなかった。

ところが引っ越してきてからは成分献血8回中、血小板は2回だけ。ほとんど血漿が選ばれている。

休日ばかりでなく、平日でも血漿献血が選ばれているのだから驚く。

ただデータを見ると東京都と大阪府で成分献血全体に占める血小板献血の割合の差はさほど大きくない。

2014年実績で、東京都では62%、大阪府では64%、ほぼ一緒ですね。


理由は分からないものの、血漿成分献血が選ばれているということは、おそらく血小板製剤の需給の見込みは立っているのだろう。

血漿製剤は一旦冷凍保存して長期保存してから使う仕組みなので、需給のバッファはきわめて大きい。

血漿製剤は輸血に使われることもあるが、それ以上に重要なのが血漿分画製剤の材料としての用途である。

血漿分画製剤となるとなおさら使用期間が長いので、もっとバッファは大きいとも言える。

一見すると優先度は低そうだが、これはこれで重要なのだ。

と言うのも、血漿分画製剤は輸入に頼る部分が一定ある。

近年、国内自給率向上に努めてきたこともあって、自給率はかなり向上している。(cf. 血漿分画製剤の自給率の推移 (厚生労働省))

しかし、未だに完全自給にはなっていないとされており、血漿成分献血も重要なのだ。確かに優先度は低いかも知れないけど。


もっとも、献血でがんばっても血漿分画製剤の国内自給率100%はほぼ不可能なんだけどね。

なぜかというと、特殊な免疫グロブリン製剤は売血なしに安定供給が難しいからだ。

例えば抗D人免疫グロブリン製剤、Rh(-)の女性が、Rh(+)の子を出産する前後で標準的に投与される製剤で、

後にRh(+)の子を身ごもってしまったときに不都合が生じないように抗D抗体の生成を防ぐために使われる。

これは抗D抗体を持つ人から採血した血液から作る必要がある。


が、抗D抗体を持つ人ってどんな人かというと、典型的にはRh(+)の子を産んだRh(-)の女性なんだよね。

ただし、先ほど書いたように、日本では抗D抗体がそもそも作られないようにするのが標準なので、ほとんど発生しない。

そんなほとんどいない人の血を献血で集められるかと言えば、これはほとんど不可能だ。

数少ない抗D抗体を持つ人を囲い込んで、たくさん血漿をいただかないとなり立たない。

日本では売血が禁止されているのでお金は出せない。無償で協力してくれればよいのだが、実情として厳しい。

こういう特殊な免疫グロブリン製剤の自給率は低いのだが、それにはそれだけの理由があるのだ。

血液製剤には「献血」か「非献血」か書くことになっているが、どうしても「非献血」にならざるを得ないものはあると。

献血の推進と血漿分画製剤の国内自給、完全に矛盾した目標とは言えないものの、突き詰めるとこういう問題がある。


とりあえずはそんなことは気にせずとも、なんとなく献血に協力してれば、よい方に活用していただけると考えればよいだろう。

もちろん一般に需給が厳しいとされる、冬期であったり、成分献血ならば平日というのは、特に積極的にできればよいのだが、

それ以外でも、けっこうですと言われない限りは意味があるはずと考えよう。

献血に行ってけっこうですと言われることあるの? って話だけど、2011年3月にはあったらしいよ。

テレビじゃなくてラジオだね

ニコニコ生放送で毎週やっている番組がある。

同じ会社がラジオ番組をニコニコ生放送で流しているので、ラジオっぽい気がしたけど、

映像付き番組だし、ラジオと銘打ってないし、きっとラジオではないのだろう。

と最近まで思っていた。


ところが、あれ? と思うことがあったのだ。

あれ? と思ったのは「リスナーの皆さんから頂いたメールを紹介します」という文言。

テレビの視聴者をリスナーとは言わんよな。普通はラジオを聴いている人に使う言葉だ。

きっとこの番組の出演者・スタッフも、ラジオを作るのと同じような要領でやっているから違和感はないのかもしれない。

そして視聴者もそんなもんだと思ってるのだろう。僕も最近まで気づかなかったし。


ちなみにこの番組は映像もなんとなくラジオブースを収めたようなものではなく、

絵になるようにそれなりに考えて撮影をしている番組ではある。

その点ではテレビとも遜色ないものと言えるのではないかと思う。(地上波テレビに比べれば低予算ではあろうが)

ただ、「リスナー」からのメールを紹介して、それにまつわるトークが長く続くというのはラジオに他ならないとも言える。

テレビでもなくはないけど、割合にしては少ない傾向にあるのではないかなと。


もっとも、世の中、古い言葉が使われ続けているような事例はいくらでもある。

「レコード店」というが、もはやレコードなんて売ることはほとんどない。CDを売っている。

「レコード」という言葉は未だに多数使われており、すべてを消しきるのは難しいのだろう。

じゃあ映像番組の視聴者のことを「リスナー」というのは古い言葉の名残なのかと言われたら、

おそらくそうではないのだが、映像付きラジオという性質上、便利なので使い続けていると。

テレビだとすれば「視聴者」と言わなければならないが、それはなじみがないし。


映像付きラジオはテレビではないのか? という問いに対して、

テレビだと仮定するとおかしいという反例が示せる番組があったということで紹介してみた。

こういうラジオでないと考えられないようなことが起きるものはラジオと言っても差し支えないのだろう。

そう思った。

店でラーメン食べるラーメンが好きなのか?

土曜日の午前に業務で社外に出かけていて(cf. キリよく1日にしたかった)、

そこから会社への帰り道で一緒に行っている人と昼ご飯を食べようということになった。

その地域のことをよく知る人が言うのは、どっちに行けばどのラーメン屋があるかということばかりである。

よっぽどラーメンばっかり食べてたのだろう。


「いやー、ラーメンを食べに行くことってあんまりないからなぁ」なんて話をするとえらく驚かれた。

確かに市内にもラーメン屋が多数あることは知っているのだが、そんなにみんなラーメン食べるのかって。

ある人は家にいてもわざわざ出かけてラーメンを食べに行くことはザラだという。

本当かな? けど、引っ越してきてからそんな話はよく聞くな。


日本はインスタントラーメン発祥の地だが、その一方でインスタントラーメンの消費量は極端に多いとも言えない。

インスタントラーメン(即席麺)消費量の国際比較 (社会実情データ図録)

1人あたりのインスタントラーメン消費量の世界一は韓国で、年間平均72.6食とある。

日本では1人あたり43.8食だから、これと比べるとえらく多いことに気づく。

韓国は極端だが、ベトナム、インドネシア、タイなど日本を上回る消費量の国は複数ある。


これには訳がある。それは日本では麺を仕入れてゆでてラーメンを出す店が多数あるからである。

それって当たり前じゃないの? と思うかも知れないけど、それが当たり前じゃないのが韓国である。

韓国では飲食店で供されるラーメンもインスタントラーメンを使って作ることが多いんだそうだ。

日本ではラーメン屋がなり立つためには生麺のサプライチェーンが重要だと考えられている。

日本人のラーメン好きはこのインスタントラーメン消費量に表れないところにこそあると考えるべきである。

そこまで含めて体系的にまとめられたデータというのは知らない。


家でインスタントラーメンを調理することも多いので、ラーメンを食べること自体は多い。

確かに外食で食べるラーメンと家で作るインスタントラーメンは違うと思うし、よいものだと思うが、

その一方で外食するときに選択肢に残らないのがラーメンというのも実情である。

値段の割に満足感がないと考えがちなのだろう。

ラーメン好きの人に言わせればとんでもないとおっしゃるかも知れないけど、そういう考えもあるという話。

竹橋から万世橋まで

今日は東京国立近代美術館に出かけていた。

特に深いわけはないが、前に行ったとき(cf. 旧麹町区を歩く)から展示替えもあったし行ってみるかって。

ただ、全部が全部展示替えされたわけではなく、2割ぐらいは前と同じ作品だったが。

逆に言えば8割ぐらいは前と違うので、けっこう価値があったが。前は工事のため休館していた工芸館も開いてたし。


今日は美術館に行った後に秋葉原界隈に行こうと思ったのだが、

路線図を見て考えると、電車で行こうとすると非常に不便であることがわかった。

国立近代美術館の最寄り駅は東西線の竹橋駅、これはうちからのアクセスとしては便利である。中野から東西線に入ればいいから。

北の丸公園の最寄り駅としては九段下駅もあり、九段下駅は東京メトロと都営交通の接続駅なので、

中野→九段下→小川町 と乗る体で連絡乗車券を買って、九段下駅で途中下車という名目で近代美術館に行くというのも考えたが、

片道ならさておき、往復するのは割に合わないので、いくら安上がりでもこの案は不採用と考えた。

竹橋駅から秋葉原界隈に行くことを考えると、真っ先に思い浮かんだのは竹橋~大手町~淡路町のルートなのだが、

大手町駅の東西線~丸ノ内線の乗換はとても不便だと。

こんなに不便なら、全部歩いても割に合うと思った。万世橋まで2kmほどなのだから。


直線距離の割にはルートはちょっと複雑だ。

碁盤の目のようだが実際にはそうなっておらず、あっちゃこっちゃ向いているので。

今回は竹橋を渡って、内堀通り~白山通り~神田警察通り~外堀通りで淡路町交差点まで来て、

そこから旧交通博物館の横を通って万世橋南詰まで行くルートで歩いた。

神田警察通り~本郷通り~靖国通りの方がちょっと距離が短いので、こっちの方がよかったかも。

ほとんどオフィス街だが、歴史のある会社・施設なども多く、歴史あるオフィス街であることがわかる。

これで万世橋まで25分ほど。電車でもあれこれオーバーヘッド考えたらこれぐらいかかるでしょ。

電車賃払って、大手町駅で延々と歩かされるよりはずっと気分がいい。


竹橋~日本橋~末広町 というのを思いついていれば、そんなもんかなと納得して歩こうと試みなかったかも知れない。

というか素直に考えればこれだよな。秋葉原界隈に行くのに淡路町で降りるという発想はあまりない。

日本橋駅の乗換はさほど歩かないし、これでも運賃は165円(初乗り区間)なので、やや遠回りとしても気にすることはなかったのだ。

とはいえ、歩いて移動しても、そんなに手間はかからないというのは新しい発見だった。

これまでも上野公園~秋葉原界隈はよく歩いていた。中央通りを真っ直ぐ歩くだけでよく、わずか1kmほどしかない。

それと同じようなことが国立近代美術館でもできるということである。


今日は美術館の中でスケッチをしたり、メモを取る人が多く見られた。

一般に博物館では鉛筆を使えばメモを取ったりスケッチしてもよいとされている。(スケッチ禁止と明示されている場合は別だが)

逆に言うとペンは使用禁止とされており、博物館の受付とかに鉛筆が置いてあるのは、鉛筆を忘れてきた人に鉛筆を貸すためのものだ。

ボールペンでメモを取ろうとしていた人に美術館の職員が鉛筆を持って注意しに行っていたのも見たが、一般にそういう対応をする。

なぜ鉛筆以外はNGなのか? 展示物が汚されるのを防ぐためだろう。それぐらいしか考えられないが、それにしては中途半端なような。

あと、常設展では写真撮影もフラッシュさえ焚かなければOKである傾向である。逆に特別展ではほぼNGだが。

展示物によっては写真撮影NGマークがあることはあるが(寄託品が中心)、裏返せばそれ以外はOKということだ。

僕は博物館で写真を撮ろうとも、スケッチしようとも思ったことはなく、メモすることもまれだが、そういう活用法もあるらしい。

キリよく1日にしたかった

今日は休日出勤をしていた。

これは教育の一環で社外の行事に出かける必要があって、これが土曜日だから休出になったという話。


ただし、この社外の行事は午前中で終わる用事である。

それなら午後は普通に休みになりそうなものなのだが、

午後は会社に戻ってきて社内でその教育プロジェクトの活動を行っていた。

なぜそんなことをするのか? そこには一応合理的な理由がある。


この会社の制度では休日出勤の代休に対して、こういう規定がある。

休日出勤を行って、休日定時以上働いた場合は、X日以内に代休を与えることができる。業務の都合により代休を与えないこともある。

ここで休日定時という概念が出てくるのだが、ようは朝から夕方まで働いた場合ということである。

1日代休を取ると休日定時分の労働時間が打ち消されるという話だ。

休日定時より短い時間でも休日出勤はなり立つが、このルール上、代休で労働時間を打ち消すことが不可能となる。

この教育では休日出勤が必要となる場合は、原則、代休を与えて打ち消すということにしているので、

それとの整合性のために会社に戻ってきて休日定時までは活動をしていたわけだ。


ただし、一般論としては1日単位でなくても代休を与えることはできる。

そもそも法律では法定休日をつぶした場合は35%の割増賃金を払うことになっているが、

それに対して働かなかった分は、働かなかった時間×時給 だけ給料を引いても問題ない。

ゆえに時給1000円の人が、休日・時間外に8時間働き、代休で8時間だけ労働免除されると、1000円×1.35×8時間 – 1000円×8時間 = 2800円 となるわけである。

半日の休日出勤でも同様の対応はできるはずで、代休として半日休みにさせるとか、定時より1時間早く帰らせるのを4日やるとか、いろいろ想定される。

これでも法律上は全く問題ないのだが、会社のルール上できないのだ。


会社に戻ってきてからの活動時間はそれはそれで有意義につかえたので、

それはそれでよかったのだが、半日で終われば、午後は買い物に行けたのにとかおもうと惜しい。

ただ、その代わり、今週水曜日が丸一日代休になってるので、それはそれでキリがよいと。

もっとも半日代休なって言われたら、残り半日は有給休暇にしてって言うだろうから、結局は一緒のような気もするが。

これとこれは本当に色違い

「色違い」呼ばわりされている製品がある。

実際のところは「色違いなんてとんでもない。いろいろ違うんだ」というのが開発職場の人のよくある答え。

実際、設計上の工夫を聞くと、なるほどとなる。

機能を限っている代わりにものすごく丈夫とかね。


ただし、中には本当に色違いという製品もある。

あえて設計を変える必要が無ければ、色違いとか印字違いだけで作ってしまうことがあるのだ。

色違い・印字違いだけなのに定価が違うということもあるそう。

このあたりは商売上の都合というところが大きいようだ。

あと、ハードウェアは全く一緒なんだけど、機能の違う2つの製品に化けるというパターンもある。


じゃあ本当にただの色違い・印字違いなのかというと、そうでもない。

ハードウェアは一緒なのだが、論理的に区別する仕組みを設けてあることがあるのだ。

工場・開発職場で使う特殊なメンテナンスツールを使えば、色違い・印字違いの別の製品に化かすことはできるが、

普通はそういうことはできないので、工場で出荷された用途以外で使うことはできないということになる。

社内でも本当に色違い・印字違いである事実を知ってる人は少ないってことだ。

対外的には違うものだと説明しなければならないし、社内でも違うものだと考えてもらわないといけないのだから。


開発職場では不気味な見た目のものがゴロゴロ転がっていて、

色違いの製品のモジュールをパクってきて付けたり、

メンテナンスツールで印字違いの別の製品に化けさせて実験したり。

試作品では筐体だけ他の製品のものを転用したものはゴロゴロ転がっており、

とてもじゃないがお客さんには見せられないような光景が広がっている。

まぁ試作品なんてそんなもんだよって話だよね。

そして今日も見た目と機能が違う試作品が開発職場で作られるのだった。

ビックカメラはさておきお得

会社の同期でビックカメラSuicaカードを持ってる人の話をよく聞く。

お得なクレジットカードという認識が広がっているようだ。


ビックカメラSuicaカードを作るに至った経緯はここに書いてある。

ビューカードはくせ者だらけ

Suicaチャージできるクレジットカードということを考えるとビューカードが真っ先に出てくることが多い。

ただし、ビューカードは少額だが年会費がかかるカードが多い。

そんな中で年会費無料なのは「ビュー・スイカ リボカード」(無条件)と「ビックカメラSuicaカード」(年1回の利用が条件)ぐらいしかない。

こうやってビックカメラSuicaカードに興味を持ってみてみると、

他のビューカードと同じくJR東日本での利用(Suicaチャージを含む)のポイント付与率が高く、

さらに、JR東日本以外のポイント付与率が他のビューカードに比べて優れていることに気づく。

と、ビックカメラSuicaカードにたどりつく経緯はほとんどみな同じである。


ビックカメラに興味があるかないかに関わらず、利用者がいるというのも賢い話である。

僕はもともとビックカメラのポイントカードを持っていて(もとはWAON一体型のもの)、

その会員情報をビックカメラSuicaにも適用することで作っている。(ビックカメラSuicaカードを作ろうかと)

そこまでの人はなかなかいなさそうだけど、貯まったポイントはビックカメラで使えるということにメリットを感じている人もいる。

が、年会費無料であることが重要として、あまりビックカメラに興味がない人もいる。

一見すると惜しい気もするが、それでもお得なので悪い話ではない。


これまで楽天カードを持っていると言っている人が多い印象はあったが、

ビックカメラSuicaカードを持っている人も多そうだ。

楽天カードのメリットはすごくわかりやすい。どこでも買い物したら楽天スーパーポイントが貯まって、楽天の買い物で使えばよいと。

それに比べるとビックカメラSuicaカードはポイントの付与・利用の方法はかなり複雑である。

ただし、Suicaオートチャージできるという機能面の特徴はわかりやすく、そこが評価されているのは確かだろうと思う。

使い勝手重視ということではないかと思う。


カード会社別のクレジットカードのシェア(利用額ベース)はクレディセゾンが独自に集計して決算資料で掲載していて、

明確な根拠はさておき、だいたいこんなもんかなという業界地図はわかる。

ただ、1つのカード会社でもいろいろな種類のカードがあるわけで、種類ごとに見てどのカードが一番世の中に出回っているのか?

これは体系的にまとめられたデータを見たことは無い。

セゾンカードは多品種だから極端に発行数が多いカードというのは想像しにくいが、

なんとなくイオン銀行の発行するカードの大半を占めるであろう「イオンカード」はすごく枚数が多そうだし、

楽天カードの発行する「楽天カード」も同様にすごく枚数が多そうだ。

きっとこのどちらかが最上位ではないかなと思うが、本当のところはよくわからない。

関東圏はイオンが少ないから、イオンカードのユーザーも少ないのかあまり遭遇したことはないが、全国的にみればきっと多いはず。

1日と24時間の違い

この前の週末に東京メトロ24時間券を使った話を書いた。

巨大な箱があればたくさんの書を並べられる

「24時間券」とはあまり聞き慣れない言葉だが、最近、1日乗車券をリニューアルしてできたのだ。


有効期間が日付でなく、24時間というフリー乗車券を日本で初めて導入したのは、那覇のゆいレールのはず。

1日乗車券・2日乗車券の運賃改定について  (ゆいレール)

1日乗車券の値上げに際して、有効期間を24時間に改めたとのこと。

当初は磁気カード式の1日乗車券で、使用開始時に自動改札機で時間を印字するようになっていたが、

その後、ゆいレールでは磁気乗車券を全廃し、QRコードを印字した乗車券を使うことにした。

それに伴い、1日乗車券は自動券売機での購入から24時間という運用に変わった。


使用開始または購入時から24時間というのはどこにメリットがあるのか。

例えば、18時に那覇空港に到着して、そこで1日乗車券を買って使い始めたとする。

その日は宿に行ってしまいだとしても、翌日18時までならば引き続き1日乗車券を使えるので元が取れる。

これまでの1日乗車券ではこういうことはあり得なかったが、有効期間が24時間だとこういうことができる。


東京メトロの1日乗車券から24時間券への切り替えも利用者のメリットを考えてのことである。

各種一日乗車券 (東京メトロ)

都営交通やJRとあわせてのフリー乗車券はこれまで通り日付単位なので、東京メトロ独自の取り組みである。

東京メトロ1日乗車券の頃からカード式の前売券と券売機で買う紙式の当日券が存在した。

当日券は券売機で日付が印字されるのが特徴だった。前売券は自動改札機で印字するんだけど。

だから、24時間券では券売機で時刻も印字するのかと思ったら、翌日の日付しか印字せず、時刻は自動改札機で印字するようになっている。

当日中に使い始めなかった場合は無効になるそうだが、一方で購入してすぐに使い始めなくても不利益はないようになっている。

なお、時刻については、入場時のみ時刻判定があるようで、入場できてしまえば時間が過ぎても出場はできるらしい。


今だと東京へ行く場合は日帰りになるので夜を挟んで24時間券が使うことはあまりないような気がする。

使えなくはないけど、午後だけ使ってと翌日午前に使うとか、そういうことはあまり考えられないので。

ただ、東京に泊まってという場合だと、その前後で1枚の24時間券が使えるというのはメリットがあるのではないかと思う。

まぁ東京メトロさえ乗り放題ならそれでいいという場合に限られますけど。

先ほど書いた通り、都営交通・JRとのフリーきっぷは日付単位なので。


もっともこれまでも日付単位といいつつ、例外的な扱いは存在した。

それが大晦日から元日の終夜運転のときのフリーきっぷの取扱で、

会社にもよるのだろうが、近鉄だと大晦日18時から元日より有効の乗車券が使い始められる決まりだった。

近鉄は初詣割引きっぷなどは全て1月1日以降でないと使えないことになっているので、

12月31日のスタンプがあっても、それは1月1日のフライングスタートであることは明らかという考えなのだろう。

阪急・阪神もこのルールで運用されているようで。終夜運転に熱心な関西私鉄では常識になってるのかな?

普通の1日乗車券がどうなるのかは明確ではないのだが、大晦日使用開始のものは元日朝まで延長というやり方になってるのかな?

東京メトロ24時間券は終夜運転でも原則通りという説明でよいからわかりやすい。


ちなみに、東京メトロ・都営交通が関係する1日乗車券はこんな具合。

  • 東京メトロ24時間券 : 東京メトロ全線 600円
  • 東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券 : 東京メトロ全線+都営地下鉄全線 1000円
  • 都バス一日乗車券 : 都バス(多摩地域を除く) 500円
  • 都営まるごときっぷ : 都営交通全線(地下鉄・バス・都電・ 日暮里・舎人ライナー) 700円
  • 東京フリーきっぷ : 東京メトロ+都営交通全線+JR東京都区内区間 1590円
  • (参考) 都区内パス : JR東京都区内区間 750円

ちなみに、都営まるごときっぷ・東京フリーきっぷ の都営バスには多摩地域内、青梅方面のバスも含むことになっている。

なんでもありで値段も高い東京フリーパスはともかく、他はどれも不便さを感じる部分はあろうと思う。

都バスが走っていないところは多いし、地下鉄は2社に分かれていて、いずれも使えずJRでないと移動できない区間もそれなりにある。

と、他の大都市に比べると、手軽に使える万能なフリー乗車券がないのが悩みである。

京都市バス・京都バス1日乗車券は500円でも、渋滞と混雑という致命的な問題を回避出来るのなら市内移動には困らない。

大阪市のエンジョイエコカード(休日は600円、それ以外は800円)、名古屋市のドニチエコきっぷ(600円)・バス・地下鉄1日乗車券(850円)は、

いずれも市営地下鉄・市バスのカバレッジが高いので、ほとんど困ることはない。

そんな中で東京メトロ24時間券は安さ・圧倒的な路線網・いつからでも24時間使えるというアドバンテージで一歩抜きん出てる気がするが、どうかね? やっぱり中途半端か?

金額は3番手でも落札は2番手

先日、ヤフオクを見てたら不思議な光景があった。

Aさん 最高額入札者 8250円 1個

Bさん 8000円 2個

Cさん 最高額入札者 1000円 1個

なんでBさんの1/8の金額しか提示していない、Cさんが最高額入札者なのか?

一見すると意味不明だが、端的に言えばBさんの方針ということになる。


ヤフオクでは複数個の商品を1つのオークションで出品できる。

2個出品した場合、1番高い金額を提示した人と、2番目に高い金額を提示した人が落札することになる。

落札金額は3番目に高い金額を提示した人の入札額+最低入札単位 か 自身の入札額 かどちらか安い方となる。

Aさんが10000円、Bさんが8000円、Cさんが7800円 で各1個ずつ入札すると、

Aさんは自動入札でCさんの入札額+最低入札単位(250円)=8050円で入札したことになり、

Bさんは自身の入札額8000円が自動入札の上限となるので8000円で入札したことになる。

この原理上、最低入札単位の幅までで複数の落札者の落札額に差が出ることはある。

変な気がするけど、そういうことはある。


しかし、最初の例に書いたように、2人の落札者が、片や8250円、片や1000円となるのは不気味というものである。

これはBさんが2個そろいじゃないと落札しないことを入札時に選んでいるからである。

このオークションは1000円始まりだったかな?

まず、Cさんは開始価格そのまま1000円で1個入札していたのだろう。

次にBさんが2個・8000円で入札する。この時点でBさんは1000円+最低入札単位(100円)=1100円で入札したことになる。

この状態でAさんが1個を8250円以上、例えば9000円とかで入札すると、

Bさんに競り勝つために、Bさんの入札額(8000円)+最低入札単位(250円)=8250円を入札したことになる。

ここでAさんは最高額入札者となり、このまま行くと落札できる状態になる。

一方のBさんは2個そろわないと落札しないと示しているので、スキップされる。

そして次のCさんに回るわけだ。1000円なのに。


実際にはこのオークションは後に他の入札者が出てきたりして、価格差は埋まっていったのだった。

ただ、このまま終わってしまっていたら、出品者にとっては残念なことになっていた。

Aさんに8250円、Cさんに1000円売っても9250円にしかならないが、Bさんに2個売れば8000円×2=16000円になったのだ。

ヤフオクのシステム上、後者のような選択がなされることはない。


もっともこういう問題を予期して、こういう注意書きを付けている出品者がいた。

複数の落札者の落札額に3000円以上の差が付いた場合は、低い金額の落札者は削除します。

ただし、金額差を3000円まで埋める場合は落札することができます。

3000円も落札額に差が付くのは、さっき書いたような複数個そろわないと落札しないという人がいる場合だけのはず。

そういう指定がある人に対して、それより安い金額しか入札していない人が競り勝つのは仕方なく、

ある程度の価格差は許容せざるを得ないが、あまりに金額が大きくては納得が得られないと。

出品者にとっても高く売るチャンスを奪われたという考えがあるのかもしれない。

もっともこういうことをすると、出品者都合での落札取消になるので、出品者はペナルティを負うことになるのだが。


もう1つ、複数個出品されているオークションへの入札時に注意しないといけないのは、

一旦、最高額入札者から外れても、また最高額入札者になることがあるということだ。

さっきのケースで、Cさんは1個・1000円で入札した時点では最高額入札者となる。

しかし、その後にBさんが2個・8000円で入札すると、この時点で最高額入札者ではなくなる。

けど、Aさんが1個・10000円とかで入札するとまた最高額入札者に戻ってしまう。

CさんはなぜかAさんとBさんの競り合いに巻き込まれて、落札できたり、落札できなかったりするのだ。

もちろんCさんより高い入札額で、1個から落札できる入札者が出てくれば、この問題は無くなる。

ただし、入札にはBさんの入札価格+最低入札単位以上の金額でないとだめなはず。


複数個そろわないと落札しないというのはオークションの中でも変則的な気がするが、

そういうニーズが実際にはけっこうあると。それがヤフオクで対応してる理由なのだろうと。

出品者にとっては落札額の最大化を図りたいところだが、必ずしもそうはいかないと。

損も得もある新しいレスリング

リオデジャネイロオリンピックが閉会した。

日本のメダル総数が過去最高だった2012年のロンドンオリンピックを抜いて、最高を更新したと。

内訳とその分析はこの通り。

日本、最多のメダル41個 リオ五輪、実った改革 (朝日新聞)

柔道で稼いだというのが大きいようで、競技の広がりという点ではロンドンほどではない。

そこは惜しかったねということがこの記事にも書かれている。

それでも初めてメダルを獲得したカヌー、ほぼ1世紀ぶりのメダル獲得となったテニスなんていうのはあったので、なかなかなのだが。


ところで今回のオリンピックのレスリング、なんか気づいたことはなかっただろうか?

実は今回のオリンピックから階級の切り方が変わったのだ。

具体的には男子ではグレコローマンスタイルとフリースタイル、各々7階級だったのが6階級に、

女子ではこれまで4階級だったのが6階級に変更されている。

この変更で得をしたのも損をしたのも日本チームである。


得をしたのが日本女子チームである。

階級数が増えた分だけ出せる選手の数が単純に増えたのだ。

6階級いずれにも選手を送り込み、うち4人が金メダル、1人が銀メダルを獲得した。

特に8月17日に実施された女子フリースタイル3階級の競技では全て日本選手が金メダルを獲得しており、なんだこれはと思った。

もともと日本の女子レスリング界は国内予選が厳しいということは聞いていたのだが、

階級数が増えて、オリンピックでの活躍の機会ができて、やってみるとこんな結果になるのだから驚いた。


損をしたのが日本男子チームである。

2人が銀メダルを獲得したので、メダル獲得数こそ 2012年の金1人・銅1人と大差ないように思える。

けど、2012年は男子チームで9人の選手を送り込んでいたのに、今回は4人しか送り込めていない。

階級数が減った以上に大きな影響を受けてしまったのが日本男子チームである。

原因は、7階級から6階級にするにあたって、軽量級が間引かれたからだと言われている。

従来、男子の階級の切り方は 55kg級、60kg級、66kg級、74kg級、84kg級、96kg級、120kg級 で切られていた。

これが今回からグレコローマンスタイルでは 59kg級、66kg級、75kg級、85kg級、98kg級、130kg級 、

フリースタイルでは 57kg級、65kg級、74kg級、86kg級、97kg級、125kg級 と切られるようになった。

日本選手は軽量級での活躍が目立つ傾向にあったのだが、従来、66kgまでの間に3階級あったのが、2階級になってしまった。

そこの影響が大きかったのだと言われている。


新階級への切替はレスリングをオリンピック競技から廃止するという話が出てきたときに決まったとされている。

あとルールも変更されていて、点数が入りやすいようになった部分もあるよう。

そんな中でまだ慣れていない部分もあるのだろう。

階級数が減って苦しいねと書いた男子チームだけど、うまく対応できたら活躍できる選手も増やせるのかも知れない。

すさまじい強さの女子チームだが、階級数増をきっかけに世界で女子レスリングの裾野が広がるとこうもいかないのかもしれない。

いずれにしても挑戦あるのみか。


南アメリカで初めてのオリンピックを終えたわけだが、ここから3大会ひたすら東アジアでの開催が続く。

2018年冬のピョンチャンオリンピック(韓国)、2020年夏の東京オリンピック(日本)、2022年冬の北京オリンピック(中国)と。

一体何を考えてこうなったんだかと思ってしまうけどね。

2024年夏のオリンピックで名乗りを上げているのは、ローマ、パリ、ブダペスト、ロサンゼルスだから、アジアってことはないのは確定か。

北京は史上初の夏と冬のオリンピックをともに開催する都市になるようで。雪山まではそこそこ離れてるんだけど。

冬のオリンピックをアジアでやるというのは未だに挑戦的ではあるんだろうが、連続というのはちょっと驚く。

未だにアフリカでオリンピックをやらないのが不思議でならないのだが、難しいんですかね?

アジアにしても東アジア以外ではやってないし。

2020年のイスタンブール(トルコ)、2022年のアルマトイ(カザフスタン)というチャンスはあったのだが。

決まってしまったものは仕方ないし、確実に実施することが世界のアスリートの期待に応えることでしょうが。