メルカリでとある本が安かったので買ったのだが、
購入したら「あとよろメルカリ便で発送されるまでしばらくお待ちを」と。
あー、あれ使ってる人いるんだ。
実は昨年12月からスタートしてたらしいが、Android版アプリで使えるようになったのは比較的最近。
そのときにサービスの説明をみたら案外安いなと思ったんだよね。
このサービスは販売予定の商品を一切合切、ヤマト運輸の倉庫に入れたら、
売れたときに倉庫で梱包してネコポス・宅急便コンパクト・宅急便を使って出荷してくれる。
集荷・保管・送料・梱包費用全部込みで、ネコポスでの出荷だと260円、宅急便コンパクトでの出荷だと480円など。
メルカリで売れた商品をネコポスで通常出荷すると175円、宅急便コンパクトだと380円と考えると安いなと思う。
ただ、売れ残った商品を返送するのに1箱980円、2週間経過後、保管期間を30日延長するのに1箱500円、
なんて事情を考えると、確実に売れる商品ならいいけど、なかなかそうもいかないですよね。
売れた商品にかかるコストは安いけど、売れなかった商品にかかるコストを考えるとなぁ。
と、この説明を見たときに思ったのだが……
購入翌日には出荷されたので、これは特に問題ないのだが、
出荷後しばらくして「お荷物お届けのお知らせ」というメールがクロネコメンバーズから届いた。
最初はメルカリとは思わなかったのだが、「メルカリあとよろ便様からのお荷物」とあって、
あー、あのメルカリの荷物かと思って読み進めると「宅急便」と書いてあって「えっ!?」と思った。
普通はこの手の本の出荷にはネコポスが使われ、その場合はポスト投函ということもあってこの手の通知は入らない。
しかし、どういうわけか知らないが、宅急便が選択されたらしい。
この時点ではもしかしたらネコポスのサイズを超過する本なのかな? と疑っていたのだが。
(cf. ネコポスの寸法規定は厳しい)
届いた荷物を開封して、ビニールで包装された本を取り出すと、A4判の本が出てきた。
これはネコポスいけるんじゃないの? とメルカリ謹製のネコポス用箱に入れてみるとすっぽり入った。
お手本のようなネコポスサイズの荷物、なぜこれを宅急便にして送ったのだろうか?
調べてみると、あとよろメルカリ便 の欠点として、想定していたより高い送料になるというのがあった。
今回の荷物は宅急便60サイズになったので、あとよろメルカリ便の料金は950円となる。
はっきりいってこれでは赤字である。購入金額よりあとよろメルカリ便の料金の方が高いからな。
(ただし、メルカリは送料の方が高くなる場合の精算方法が明示されておらず、実務的には赤字分が請求されることはないらしいが)
おそらく、出品者はネコポスになることを期待していたんだと思う。
それでも薄利ではあるが、ちゃんと手元にお金は残るし、アウトソースしてこれだけ残るならアリだと思う。
ところが、まさかの赤字ということで、さすがにこれは出品者もびっくりしてるんじゃないか。
というわけで、あとよろメルカリ便 は一見便利そうだが、実務的には難しいなと思う。
他にもいろいろ課題があって、1人1回しか使えない(この辺は試行的なサービスゆえか)、
手元に商品がないので販売前のQ&A対応が難しいとか。
発想としては面白いし、この条件で保管・梱包を請け負ってくれるのはすごいと思うのだが、
どうにもメルカリのようなサービスには合わないものだなと思う。
余談ですが、メルカリには送料の方が高くなる場合の精算方法が明示されていないと書いたけど、
ヤフオク・PayPayフリマについては、このような場合の精算方法は決められている。
Yahoo!ウォレットで精算することになっているが、もともとヤフオクの各種費用はこれで精算してたんですよね。
ヤフオクとPayPayフリマで送料の出所が違う (現在はヤフオクでも送料は売上金から差し引かれるようになっている)
ただ、PayPayフリマしか使っていない人は必ずしも登録しているわけではない。
「請求金額のお支払いが確認できない場合、ご利用を制限することがあります。」という警告もあるので、ちゃんと払えよということだが。