USB PDではなくType-Cの電源供給

旅行に持って行っているモバイルバッテリー、スマートフォンの電池をちょっとしか補充できず残念な思いをしていた。

より大容量のものをということで探していたらYahoo!フリマによさそうなのがあり、

クーポンも使って購入、早々送ってくれた。


で、とりあえずは充電するかと充電器にUSB Type-Cでつないだのだが、

なんか充電器が思ったより熱くならないような? と思った。

それでモバイルバッテリーの裏面を見ると、Type-Cの入力・出力とも「5V 3A」の記載が。

なんとこの充電器、USB PDに非対応だったらしい。気づいてなかった。


Type-Cは5V 3A、Type-A(出力)・MicroB(入力)は5V 2.4Aという記載なのだが、

この5V 3AというのはUSB Type-Cの基本的な給電仕様である。

Type-C以前ではUSBの電源供給は規格上は5V 1.5Aまでだった。

これをUSB BCと呼んでいる。昔からのUSB充電器はこれである。

USB BCのポートをType-Cに変換してもそこに従うわけだが、

Type-Cとして出力されている場合は5V 3Aの給電が原則的には可能である。

さらにそれに上乗せしてUSB PDによるネゴシエーションがある場合は、

電圧を最大20Vまで上昇でき、さらにeMarkerでケーブルを識別した場合は5Aまで流せると。


AQUOS R9にこのモバイルバッテリーをつなぐと「急速充電中」とはなるのだが、

USB PD充電器につないだ場合は、低速充電中を経て急速充電中になるのと比べると、

すぐに急速充電中になるということでネゴシーションの過程が異なることがわかる。

よってUSB PDではないが、5V 1.5Aの基本的な充電よりは早いということのようである。


単純に考えれば5V 1.5Aの倍速は出るのだから、まぁまぁ早いとは言える。

それはそれでいいような気がしていて、というのも旧来のモバイルバッテリーとの組み合わせでは、

本体かバッテリーかどちらかわからないけど高温により停止が起こっていたように見える。

5V 3Aでもつないでカバンに入れて着実に充電が進むなら悪い話ではない。

よってモバイルバッテリーを出先で使うという点ではこの仕様でもよさそうだ。


ただ、逆にモバイルバッテリーに充電する側としては気になる。

大容量なこともあって5V 3Aではけっこう時間がかかるようである。

特に出先で充電する場合は、充電に使えるリソースも限られる。

USB PDの充電器を接続すれば5V 3A出るのは間違いないが、

もう一方のQuickCharge用の充電器はどうなのだろう?

(cf. 急速充電の効果はどんなもの? : RedmiPad用に持っている)

もしかすると5V 2.4Aで動く可能性がある。Apple独自拡張のやつ。

特にAppleとは関係ないのだが、このモバイルバッテリーの入力がmicroBでは5V 2.4Aとなっている。

給電側もおそらく対応しているだろうから、これを使う可能性がある。

もしそうならばフルスピードの8割は出るので悪くない気がする。

というのもUSB PDの充電器はスマートフォンの充電の優先度が高いからである。


ちょっとしくじったなとは思ったのだが、Type-C基本の5V 3Aでもけっこう役立つことはわかった。

この仕様はシンプルなのでもっと活用されてもよいとは思っていた。

まぁType-Cの口同士をつながないといけないのが欠点で、

結局はUSB PDの充電器になってしまうというのはあるのだけど。