両親がクリスマスカードを送るんだと言って、その切手を用意しようとしていた。
オシドリの50円切手ならスーパーでも買えるぐらいだからなんてことはないが、
せっかくだし、スノーマンの切手を買って使おうということで通販で買おうとしていた。
どこの郵便局でも置いているわけではないらしく、それで通販で買うかとなったらしい。
インターネットの通販で買えるのだが、送料が600円するとのこと。
あんな軽いもんなのに。どうもゆうパックの最小サイズの料金がそのままかかるらしい。ゆうパックの送料そのままってのもすごいが。
今の時代、送料無料の通販サービスが多い中では高いなぁという感想を持つのもわかる。
ただ、5000円以上になれば送料がかからないのでまとめ買いには便利なので、そこは場合によりけりでしょうが。
というか送料かかるってことは100枚も送らないのか。
郵便局は昔から切手の通信販売を行っていて、今もインターネットを介さない通販をやっているよう。
こちらの送料は420円~、定形外+簡易書留だな。
ただし、振替用紙での申込みなので払込に手数料がかかるし、郵便局に出向く手間がかかる。
そう考えるとインターネットでの注文は便利に思えるが、大量注文のときは郵便局に直接申し出て欲しいとのこと。
なんでインターネットからだと大量注文に対応できなくて、郵便局から注文すれば問題ないんだろうね。
納期の問題なのかも知れないけど。
そんな具合で実用面ではやや難のある切手の通信販売だが、
郵便局では郵便を介しての郵趣の人の依頼に便宜を図っている。
郵趣の人だって切手の通信販売を使うことはあるだろうが、それとは別にもっとマニアックなサービスを提供している。
記念切手の発売のニュースがあると、決まって記念押印の案内が付けられている。
おー、この絵入り印のデザインなかなかいいなぁ。なんて思うが、実はこれ、切手の発売日を記念したハト印というやつなのよね。
下に汎用的なハト印のデザインが書いてあるが、ハトのマークが入っているだけでそんなに面白そうには見えない。
絵入り印もよく見るとハトのマークが入っているからハト印の一種であることはわかる。
これは、初日に東京中央郵便局か日本橋郵便局に行って、この切手を買って貼ってはじめて押してもらえるというとても貴重なものだ。
場所が限られるだけでもつらいが、初日限りとはあまりに使いにくい。なんてもったいない。
結局のところ、郵趣の人がこぞって集めるばかりで実用本位のものではないのよね。
しかし、郵趣の人とはいえ発売日に東京中央郵便局か日本橋郵便局に行ける人ばかりではない。
そんな人のために郵便を使って記念押印を依頼することが出来る。こういうことを郵頼というらしいけど。
切手を貼る台紙と切手代金分の為替と切手を貼った返信用封筒を入れて指定の郵便局に送ると、
為替で切手を買って、台紙に貼って消印を押して送り返してくれるという話だ。
記念切手にしても風景印だとか特殊な消印も元々は遊び心から始まったものだと思うのよね。
クリスマスカードを送るのにいつものオシドリの50円切手では風情がない。それがスノーマンなら遊び心があると。
僕が旅先でハガキを買ってそれにつらつら自分にむけて手紙を書いて風景印押してと言って送るのも(参考 : 旅先の風景を表す消印)、
旅先から(自分宛とはいえ)郵便を送るために消印を押してもらうわけだから、本来の意図からそう外れたものではない。
ところが使いもしない記念切手を買い込んだり、郵便を出しもしないのに消印を押してもらうなんて話になると、
郵便に凝らされた遊び心というよりは、コレクションということになり、まさにこういう趣味のことが郵趣として知られているわけだ。
まぁ万国共通の趣味らしいので、世界中どこに行っても郵趣の人はいるらしいけど。
遊び心としてやってる分にはほとんどお金はかからない。
記念切手だって郵便局で普通に買えるものが多いわけだし、普通に郵便をおくるのと同じ値段で済むことも多いはず。
それが郵趣の人になってくるとそうもいかんわけだ。
記念切手をコレクションするだけなら1シート50円切手10枚で500円とかそんなもんかと思うけど、
最近は記念切手を乱発しすぎだとか不満も聞くほどなので、網羅的に集めるとお金はかかるのだろう。
さらに遠方の郵便局に消印を押してもらうように依頼すると、消印1つのために往復分の送料がかかる。
人によって楽しみ方はいろいろだろうが、ちょっとここまで来るとやりすぎかなぁという気もする。
話が大きくなりすぎてしまったが、このインターネットの通販にしても郵趣の人含めコレクターの利用は相当な割合になるんじゃないかなと。
最近はフレーム切手で記念切手にはならないような小ロットの特別デザインの切手を出している。
これが高いんだなぁ。コレクターぐらいしか買わんで。
となると、フレーム切手のうちどれぐらいが実際使われてるのか知りたい。
主にそういう人たちを相手にして、そりゃまぁいろいろ便宜は図っているわけだけど、
実用本位の人からすると、なんだかなぁと思うところが出てくるのも仕方ないのかも。
まぁ公社化以後、いろいろな取り組みをやっているけれど、そんな中では気の利かない方かもしれない。