2500m戦が1400m戦になる

「距離短縮」がトレンドに入っていて、何のことかと思って見てみると、

笠松競馬場で行われている地方全国交流の重賞「オグリキャップ記念」が、

昨年までの2500mであったところ、今年から1400mに短縮されるとの報だった。

令和6年度笠松競馬 重賞・準重賞競走について (笠松けいば)

それはもはや別のレースだろと思うわけだが、いろいろな事情が絡み合っての大幅短縮となったようだ。


ところで笠松はダートグレード競走を開催していない地方競馬主催者である。

ばんえい競馬のみ実施する帯広市を除けば唯一である。

(金沢競馬は開催ごとに石川県主催と金沢市主催が変わるが、これを1つとみなした場合)

かつてはオグリキャップ記念がそうだったのだが、賞金を出せないため返上、

以後は地方全国交流競走でやってきたという経緯がある。

ただ、最近は笠松競馬の経営状況も改善し、オグリキャップ記念の1着賞金は2000万円まで引き上げられた。

JpnIIIのダートグレード競走よりちょっと安い程度まで来たのである。


オグリキャップ記念の大幅短縮にはダートグレード競走復活も意識したようだが、

それ以上に問題だったのは名古屋競馬場のダートグレード競走の変更だった。

名古屋競馬では年3回のダートグレード競走を開催してきたが、

「全日本的なダート競走の体系整備」で3レースとも入れ替えになることに。

  • 名古屋グランプリ(JpnII・2100m) 12月上旬→5月上旬
  • かきつばた記念(JpnIII・1500m) 5月上旬→3月上旬(2月下旬)
    • 負担重量はハンデキャップ→グレード別定
  • 名古屋大賞典(JpnIII・2000m) 3月上旬→12月下旬
    • 負担重量はグレード別定→ハンデキャップ

全国的なダートグレード競走の実施時期の調整でこうなったのだが、

もっとも問題だったのが名古屋グランプリと東京大賞典の時期が近いことである。


元々、名古屋グランプリと東京大賞典が近いのはそうだったのだが、

これが殊更に問題となったのは名古屋競馬場の弥富トレーニングセンターへの移転である。

移転時にコースの都合で2500m→2100mの距離変更が行われた。

元々ダートグレード競走最長だったが、移転後はダイオライト記念(2400m)が最長となった。

そして、距離短縮により東京大賞典(2000m)やチャンピオンズカップ(1800m)との差が小さくなった。

このような時期に同距離のJpnIIのような格の高いレースをやるのは不適と。

こういう判断になるのは当然のことである。


それで、川崎記念(1月→4月に変更)と帝王賞(6月)の中間に移設となったと。

G1級レースの前哨戦としての意味を持つようになった。

これは元々かきつばた記念を行っていた時期なのでこれも移設となった。

で、年間のダートグレード競走のスケジュールを見たとき、上半期は古馬1500m以下の重賞が手薄となっている。

このため元々の名古屋大賞典の時期ぐらいに移設するのがよいとなったのではないか。

こうして押し出された名古屋大賞典は元々名古屋グランプリをやっていた12月に。

ハンデ戦にすることで同時期のG1級レースとのすみ分けを狙ったのではないか。

(地元馬が軽ハンデで出走しやすいという意図もあるのかもしれない)


で、笠松の話に戻ると、名古屋グランプリとオグリキャップ記念が同時期になった。

同じ東海地区で2100m(元2500m)と2500mでドン被りである。

いくら地方所属馬限定の重賞とは言え、これでは厳しい。

そこで目を付けたのが上半期に1500m以下のダートグレード競走が手薄なことである。

今年からJpnI格付けとなる さきたま杯(1400m)の前哨戦という名目も付く。

全日本的なダート競走の体系整備に資するものならば、早々Jpnグレードが付く可能性はある。

(例えば、ブルーバードカップは羽田盃の前哨戦として南関東準重賞→JpnIIIになっている)

一方で、2500m戦自体は何らかやりたいという意図もあったようで、

年末の東海ゴールドカップを1900m→2500mに変更、

回り回って元々の名古屋グランプリに近い時期に2500m戦が復活した。

ただ、こちらは東海地区のローカル重賞なんですけどね。


2500mの地方全国交流競走がいきなりなくなる影響はけっこう大きい。

折しも兵庫でも六甲盃(地方全国交流)が2400m→1870mに短縮となる。

ご当地ダービーはなくならない

こちらも1400mの重賞が手薄という課題があり、

兵庫大賞典を1870m→1400mに短縮し、さきたま杯に転戦可能とした。

この影響で園田唯一の2400m戦、六甲盃は1870mに短縮されることに。

帝王賞の前哨戦としてはこちらの方が適しているとも言える。


というわけで、いずれもそれなりの理由があっての変更なのだが、

結果としてダート2100m超の重賞は急激に減少している。

世界的に見てもかなり少ない区分ではあるんですけどね。

JRAでもダート2100m超は2勝クラス以下の条件戦しかない。

ダートグレード競走ではダイオライト記念が唯一となっているが、

地方全国交流競走も 東京記念(2400m・9月上旬)、北國王冠(2600m・11月上旬) の2レースだけかね。

地元限定のローカル重賞ではいくつかありますが。

しかしそれもダイオライト記念(3月上旬)~東京記念の間にはないかなぁ。

ちょうどこの期間にあった2レースがごっそり抜けたので影響は大きい。


以前も書いたのだけど、

新しいダート三冠を考えるにあたり、菊花賞(芝3000m)やベルモントステークスのことは意識したと思うが、

前身となったレースの距離を継承し、1800m・2000m・2000mとなった。

大井競馬場のコースを考えると2000mより長いのは2600mになる。

(2400mも可能だが、スタート~コーナーが近いので好ましくない)

結局のところ2100m超で全国チャンピオンを競う場がないんですよね。

そうである以上は2100m超のレースは全国的にも淘汰されるんだろうな。

芝については3000m級のレースは少ないながらに年間通じて設定されているが、

これは菊花賞と天皇賞(春)でG1が年2回あるのが大きいんですよね。

ダートはそうなっていないし、今後もそうならないのだろう。


なお、東海地区についてもダービーは名称変更して存続している。

東海ダービーあらため東海優駿、1971年の第1回に使っていた名称に戻る。

(第2回から東海ダービー、名古屋優駿の副名称が東海ダービーの時代もあった)

時期は東京ダービーとほぼ同時期である。ってそれはどうなんだ。

兵庫ダービーあらため兵庫優駿は、東京ダービー後に転戦できる時期にずらしたんですよね。

そういう転戦が現実的なのかという話はあるんですけどね。

フェブラリーステークスの面々

年2回あるJRAのダートG1の1つ、フェブラリーステークス、

このレース自体は昨年までと特に変わらないのだが、今年から川崎記念が4月上旬に移設され、

その影響かわからないけど、不思議な面々が揃った気がする。


そもそも昨年のフェブラリーステークスもなかなかの顔ぶれだった。

フェブラリーステークスの珍客

サウジカップが同時期に行われるようになり有力馬が流出しているという事情がある。

2021年・2022年とフェブラリーステークスを連覇したカフェファラオが、

2023年はサウジカップを選び3着になり、類似性を示した形である。

今年も昨年のフェブラリーステークス優勝馬、レモンポップはサウジカップを選んでいる。

サウジカップは高額賞金ゆえ選定されるのが難しいとは書いたものの、

アメリカ勢の興味も落ちたか、今年は日本から5頭選定されている状況である。


川崎記念は歴史的にもドバイワールドカップの前哨戦として使われてきたが、

移設によりドバイワールドカップとちょうど同時期になった。

そのためドバイワールドカップデーの前哨戦としてフェブラリーステークスを使う馬が増えた。

これが昨年までの変化として大きいのかなと思った。

具体的にはウィルソンテソーロがドバイワールドカップへの転戦を、

イグナイターがドバイゴールデンシャヒーンへの転戦を意図しての参戦だった。

(ドバイゴールドシャヒーンへの転戦は昨年にレモンポップもやっているが)


地方からの参戦も3頭いた。

昨年も参戦して5着のスピーディキック、昨年の南関東三冠のミックファイア、

そしてJBCクラシック優勝・南部杯2着のイグナイターである。

(上記にも書いた通り、イグナイターはドバイへの転戦も意図している)

JRAのダートG1は地方所属馬も賞金順で普通に参戦できるレースである。

とはいえ同時期に地方でよきレースがあればあえてJRAのレースを選ぶ理由は少ない。

が、川崎記念の移設で同時期に地方のG1級レースが1つ減ったわけですよね。

今回の面々と川崎記念の移設との関係は明確ではないが、今後はこういう事例も増えるのだろう。


そして芝からの転戦である。これは昔からあったかな。

今年はシャンパンカラー、カラテ、ガイアフォースが前走芝である。

このうちガイアフォースは賞金順だと除外になるところ、レーティング順で出走できたという経緯がある。

どういうこっちゃと思うわけだが、昨年の安田記念4着で117ポンドを獲得していた。

この数字で出走したのだが、芝の数字がそのまま使えるのか? とは思う。

フェブラリーステークス(GⅠ)に特別登録している日本馬のレーティング順位 (JRA)

これを見るとガイアフォースは115ポンドで登録馬中4位として記載されている。

芝の実績から2ポンド引いた数字で、かつ115ポンドの馬の中では最下位にしても、

レーティング順での出走が認められる上位5頭に入ったわけである。

基本的には芝からの転戦への期待度が薄いのはそうだけど、

2022年に昨年の桜花賞を優勝したソダシが3着に入ったり、稀に活躍するのもいるし……

でも、やっぱりいきなりG1じゃなくて、ダートで前哨戦を挟むべきでは? という意見もある。


そんなこんなで出走馬をかき集めた感じの強いフェブラリーステークスだが、

結果は大荒れ、11番人気のペプチドナイルが優勝。

重賞ではあまり結果が出てなかったのにいきなりG1を勝って困惑させる。

2着はガイアフォース、芝のレーティングで出走して2着なら立派か。

3着は接戦だったが13番人気のセキフウということで決着。

かくして3連単で153万馬券という、かなりすさまじい結果になった。

地方からの3頭はミックファイアが7着で賞金(出走奨励金)が出たが、

イグナイターは11着、スピーディキックは13着とタダ走りである。

(JRA所属でOPクラスなら11着以下でも特別出走奨励金が出る)


大荒れのフェブラリーステークスについて「群雄割拠だね」と言う人がいて、

それは確かにそうなのかもしれない。

有力馬はサウジカップデーに向かってしまったというのはあるけど、

それで空いたからこそいろいろな馬が集まったのはその通りである。

JRA所属馬にとっては地方開催のダートグレード競走は出走枠が限られる。

比較的出走しやすいJRAのダート重賞だからこその面々というのはあった。


さて、来週はサウジカップデーである。

サラブレッドの6レースに計22頭の日本調教馬が向かっている。

えらく多いがダート・芝双方に有力馬を送り込めるのは日本ぐらいという事情もある。

今年からサウジカップが海外馬券の発売対象レースに加わった。

サウジカップを筆頭にそれ自体が高額賞金レースというのはあるけど、

ドバイワールドカップデーの前哨戦として注目されている面はある。

果たしてどんな結果が待っているのだろうか。

団体種目で失格者が出た後

もうだいぶ前の話になるが2022年冬の北京オリンピックの話。

ドーピング頼みのフィギュアスケートか?

フィギュアスケート団体で日本は銅メダルを獲得と報じられるも表彰式が行われなかった。

原因はロシアチームのワリエワ選手のドーピング疑惑が片付いていなかったから。

本来はオリンピック前に解決しておくべき問題だったのだが、遅れてしまったという。

この問題は先月、2021年12月から4年間の資格停止処分という形で決着し、

資格停止期間にかかる北京オリンピックでの結果は失格ということになった。


長引いたものの、ワリエワ選手の失格という結果には驚きはない。

女子シングルは4位入賞だったので失格になれば5位以下が繰り上げになる。

(1~3位に影響はないため、メダルの授与はオリンピック期間内に行われている)

問題は団体種目なのだが、ワリエワ選手が獲得した得点を取り消して、

1位アメリカ、2位日本、3位ロシアオリンピック委員会となり、

この形で近日表彰式が行われるとのことである。

って1人失格になってもロシアチームは銅メダルもらえるんかいと。


この結果に反発しているのが特にカナダである。

順位変更は再検討せず ワリエワ失格の北京五輪団体―フィギュア (JIJI.COM)

フィギュアスケート団体は種目ごとの順位を得点に換算して総合順位を決めている。

1位が10点、2位が9点……10位が1点という形である。

で、女子シングルのショートプログラムとフリースケーティングについて、

ロシアチームはワリエワ選手の演技で10点・10点と獲得していた。

この20点分を取り消すと3位になるというのが上に書いた結果である。

でも、そもそもワリエワ選手が失格になったら種目別の順位も変わるよねと。

日本は9点・9点だったのが10点・10点になるし、カナダは8点・8点だったのが9点・9点になる。

こうするとカナダはロシアチームを上回り3位、銅メダルとなるはずだ。こういう主張である。


そもそも1人欠く時点で団体種目の出場資格がないのではという話もある。

ただ、事前に失格になっていれば、補欠選手を出すこともできたが、

後から失格にされてはどうにもならないわけでチーム全体を失格にはできないのかもしれない。

1人2種目分の得点を0にされても3位か4位に入れるロシアチームは強いということか。

こういう話はスキージャンプでもあった。

混合団体は1回失格で2回目進出絶望かと思われたが、他のチームの失格も相次ぎ、

1回分0点になったにも関わらず4位まで追い上げた。これは立派な結果である。

いずれにせよ、日本チームが女子スキージャンプでは世界トップクラスであることは確かである。

(スキージャンプは女子競技の歴史が浅い)

ワリエワ選手の件はそもそもロシアのスケート界の問題という話もありつつ、

全員失格というのはさすがに厳しいだろうとは思う。


この話を言われるまで、各種目の得点を単純に足し合わせてると思ってた。

体操は異なる種目の得点を足し合わせることが想定されており、

個人総合・団体ともども種目ごとの得点で順位を付ける。

フィギュアスケートの採点システムもよくできたシステムだし、

個人種目だとショートプログラムとフリースケーティングの得点を足して総合成績である。

ただ、種目間で得点の相場が異なることも確かである。

北京オリンピックの団体各種目の1位の得点を並べると、

  • 男子シングル SP:111.71, FS:208.94
  • 女子シングル SP:90.18, FS:178.92
  • ペア SP:82.83, FS:145.20
  • アイスダンス RD:86.56, FD:129.07

確かに単純な合計だと種目間の寄与度の差が大きすぎるのかも


あらためて振り返るとフィギュアスケート団体での日本の銀メダル獲得は、

ペアとアイスダンスというカップル種目の強化によるところが大きい。

元々個人種目は男女とも強いのが日本チームである。

最近の国際大会ではロシア人が締め出されているので特に活躍が目立つ。

それに比してカップル種目は国内での興味も薄く、レベルも低かった。

団体種目でのメダル獲得というのはカップル種目の底上げによるところが大きい。

種目単体で見てトップクラスにはまだ遠いのかもしれないけど、

団体種目の中で結果が見えるというのも大きなことだと思うので、頑張ってほしいですね。

虹ヶ咲メンバーの写真集たち

先日、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブのとき、

開場前に行われていた「ニジガクのど自慢大会」で出演者の写真集を掲げて盛り上がる人が大量にいたらしい。

なんでそんなことしていたのかは謎だが……奇習だな。


とはいえ、調べてみてびっくりしたんだが、虹ヶ咲メンバー13人のうち10人が写真集の単行本を出してるんですね。

  • 大西亜玖璃: はじまりの旅(2021年1月・秋田書店), 旅の途中(2022年12月・秋田書店)
  • 相良茉優: 夏初月(2021年6月・秋田書店), いざよい(2022年6月・秋田書店)
  • 前田佳織里: おとなのかおり(2022年3月・秋田書店)
  • 久保田未夢: 未夢ーみゆー(2019年12月・東京ニュース通信社), UP_DATE(2022年10月・主婦の友社)
  • 村上奈津実: なっちゃんとデート日記(2021年8月・コスミック出版), Natsumi Memorial(2023年11月・コスミック出版)
  • 鬼頭明里: Love Route(2020年1月・秋田書店), my pace(2023年2月・主婦の友社)
  • 指出毬亜: finder(2023年5月・主婦の友社)
  • 田中ちえ美: 未確認(2023年10月・主婦の友社)
  • 小泉萌香: きみやすみ(2023年3月・主婦の友社)
  • 法元明菜: あきなちゅらる(2023年12月・主婦の友社)

2020~2022年で秋田書店で集中的に出てたんだなとか、2023年になってからは主婦の友社が集中的に出してるなと気づく。

秋田書店は声優パラダイスR(2022年休刊)があったからだなとか、

主婦の友社って声優グランプリだなとか、それは知ってる人には当たり前か。


というので、虹ヶ咲メンバーへの攻勢がすごいなと思うわけですが、

実はAqoursも9人中8人が写真集出ていたんですね。

Liellaも初期メンバー5人中4人は来月発売予定も含めれば写真集がある。

というわけでラブライブ!シリーズがすごかったという話だった。


美人揃いですからね、で済ませてしまえばそこまでなのだけど。

もちろん人気コンテンツで抜擢されたことで知名度が上がっていることは理由で、

出版社としてもそういう人もグラビアには興味があることは確かである。

でも、それだけじゃないのかなと。

ラブライブ!シリーズではμ’sの時から、作中のキャラクタによるアイドルユニットと声優ユニットが併走する形を取ってきた。

写真集はキャラクタと切り離されたものではあるけれど、

アイドル的な活動をさせたいニーズが生まれやすいのかも知れない。

そして、そこにキャラクタを演じることによる知名度が合わさった結果、

こうして写真集がバンバン出ているということなのかなと。


虹ヶ咲メンバーのうち10人は写真集の単行本が出ていると書いたが、

残る3人のうち2人は 週プレ グラジャパ(集英社)の企画「声優トモ写」でデジタル写真集が出ている。

「声優トモ写」は仲のよい声優2人がお互いを撮影し合った写真集である。

虹ヶ咲関係では 矢野妃菜喜さん(白河みずな さんとペア)と 内田秀さん・村上奈津実さん のペアで出ている。

一般的な意味での写真集とも言えないが、検索すればひっかかることは確か。

そこまで含めれば13人中12人、残りは昨年に交代で入った林鼓子さん だけか。

これが集英社での写真集発売につながるか? というとそんな気はしないけど。


というわけでびっくりした話だった。

確かに言われて見れば聞いたことある名前だったんだけど、当時そういう目であまり見ていなかったので。

東博に金色堂がやってきた意味

今日は東京国立博物館に出かけていた。

今週からスタートした特別展「中尊寺金色堂」ですね。

本館特別5室が会場の規模の小さな特別展である。

夜間開館日だが特別展は17時までなので、16時頃から先に特別展を見て、そこから平常展を見てくるという形で楽しんできた。


入ってすぐに金色堂で撮影した8K映像が流されていて、

「東博に金色堂がやってきた」と書かれていたが、これは誇張ではないなと思う。

中尊寺には2016年に訪問し、金色堂も拝観している。

平泉に描いた浄土世界はこんなのかな?

金色堂はもともと雨ざらしだったが、現在は覆堂の中に存在する。

その覆堂の中でもさらにガラスで覆われており、近づくことはできない。

今の金色堂はあたかもお堂のミニチュアの工芸品のような扱いを受けているが、実際、使っている材料も建築というよりは工芸という代物だそう。

実際見て思ったけど、これは建築物とは思えないものだなと思った。

分類上はれっきとした建造物なのだが、その割には現実味のないデザインである。

でも、本当は建物として中に入って拝礼できるべきなんですよね。

映像、金色堂から持って来た仏像など、模型を組み合わせることで、

東博に金色堂がやってきたと言えるまでの展示になってるわけですね。


今回の展示物のほとんどが国宝か重要文化財と書いてあったのだが、

「台座残欠」とか書かれてると、これわざわざ国宝にしたの? という印象もある。

金色堂関係の重要文化財(国宝)は下記のように指定されている。

  • 中尊寺金色堂 (国宝・建造物)
  • 金色堂覆堂 (重要文化財・建造物)
  • 金色堂堂内諸像及天蓋 (国宝・彫刻)
  • 中尊寺金色堂堂内具 (国宝・工芸品)
  • 金色堂須弥壇内納置棺及副葬品 (重要文化財・考古資料)

今回展示されていたのは後ろ3つの各一部である。

なお、重要文化財の覆堂は現在のものではなく、鉄筋コンクリート造の覆堂が作られたときに移設されたものである。


すなわち金色堂の建物そのものは建造物として国宝に、

その中の平安時代から伝来する彫刻は「諸像及天蓋」で一括して国宝に、

平安時代から伝来する堂内の装飾品は「金色堂堂内具」で一括して国宝に、

須弥壇内に納められている棺とその中身は「須弥壇内納置棺及副葬品」で一括して重要文化財になっているというわけ。

重要文化財(国宝)って種類別に分けられる場合はこうして分けられるけど、

同じ種類だとまとめて1件で登録されるのはよくあるんですよね。

考古資料=出土した埋蔵文化財と思っていたが、金色堂の棺は埋められていない。

それでも埋葬に関わるものということで考古資料に分類されたんでしょうね。


今回の展示には「金箔押木棺」もあったけど、中身は空っぽになっていた。

ということは中に入っていた藤原清衡の遺体は改葬されたということか。

とはいえ、現在も金色堂に納められているようである。

すなわち遺体を安置するという実質的な役割は新しい棺に移した上で、

従来の棺・副葬品は別保管されて重要文化財になっているということである。

わりとそういう重要文化財(国宝)は多い。


というわけで値打ちある展覧会だったという話。

こういう展覧会に仏像など持ってくるのは建物の修理合わせであることも多いけど、

金色堂は普通に拝観できる状態で、特別に東京に運んできてるんですよね。

こういうのは異例なんじゃないですかね。

格付けがなくても名前は出てくる

昨日、ワールドベストレースホースランキングの話を書きましたが、

その中で気づいたことがあって、多くはG1かG2レースでの数値で、

G3レースも多少あるが、それらの格付けがないレースもいくつか入っている。

各主催者のハンデキャッパーがレーティングを付けたレースならば掲載される可能性はあるという話なのだが。


特に100位以内(レーティング117ポンド以上)に着目してみると、

  • Think About It (AUS) 122lbs TAB Everest(無格付) 1着
  • I Wish I Win (NZ) 121lbs TAB Everest(無格付) 2着
    • T.J. Smith Stakes(G1)も同じ数値で掲載されている
  • Lemon Pop (USA) 120lbs Mile Championship Nambu Hai(LR)
  • Private Eye (AUS) 120lbs TAB Everest(無格付) 3着
    • Toyota Forklifts Shorts Stakes(G2)も同じ数値で記載されている
  • Cylinder (AUS) 118lbs TAB Everest(無格付) 5着
  • King’s Sword (JPN) 118lbs JBC Classic(LR) 1着
  • Think It Over (AUS) 118lbs 7 Stakes(無格付) 1着
  • Meisho Hario (JPN) 117lbs Teio Sho(LR) 1着
  • Zaaki (GB) 117lbs 7 Stakes(無格付) 2着

ああ、確かに ジ・エベレスト はリステッドですらなかったですね。

超高額賞金だけどリステッドですらないレース

7 StakesというのもNSW州のSpring Racing Carnivalで行われている。

総賞金100万A$と比較的高額賞金(他のG1やG2と同程度)のレースではある。

あとは日本のダートグレード競走がLR(Listed Restricted)で掲載されていると。

南部杯、帝王賞、JBCクラシックといずれも国内ではJpnIでG1と同格に扱われるレースである。

上記に出てきたのは実態としてはいずれもG1級のレースなのだろう。


リステッドレースは少なくともレーティングが付くわけだけど、

それ以外でもレーティングが付くことはあるわけだ。

確かにJRAは平地オープン競走には全てレーティングを付けている。

オーストラリアでいろいろな事情で無格付けで行われている重賞もそうなのだろう。

ヨーロッパではハンデ戦にはG1~G3の格付けは付かないが重要なレースは存在する。

そういう地域ごとの事情はいろいろあるわけですね。

日本のダートグレード競走が国際的にはLRになるのもそんな話ですわな。

実際、このランキングのLRで掲載されているのはいずれも日本のレースだし。


こういうのも適正な格付けが付くとわかりやすくなるんだけどね。

NARはダートグレード競走のJpn格付けを国際格付けに移行する方針を示している。

そのためには国際競走として外国馬の参戦が可能でなければならない。

(実際に外国からの参戦は考えにくいが、可能という体裁は必要)

所望の格付けを得るにはレーティングが不足するレースが多い問題もある。

さらに現在のルールでは格付けは原則G3からスタートしなければならないという。

昔はそうではなかったので、東京大賞典をいきなりGIにできたのだが、

現在はJpnII→GII、JpnI→GIという移行は特例措置がないとできない。

そのため、条件が揃ったある段階で一気に国際格付けに移行すると見ている。

条件が揃ったレースからポロポロと移行していくのは難しそう。


日本国内では今のままでもそんなに問題はないんですけどね。

日本競馬の事情を知らない人にはわかりにくいと。

それはオーストラリアの無格付け重賞の話を見てもわかるよね。

それだけの評価を得るレースなのにお国の事情で格付けが付かないと。

超高額賞金という理由で知名度がある ジ・エベレスト はいいけどね。

日本の帝王賞とか南部杯はなかなかそういう話にはならんでしょうしね。

ダービー馬より強いオークス馬

ダービー馬より強いオークス馬と言われると、そんなのもいるかもしれないが、

日本ダービーでこれまで最も強いとされた馬よりも強い勝ち方をしたオークス馬と言われると、なかなか信じがたい話である。

というのが昨年の牝馬三冠、リバティアイランドなんですけどね。


昨日「ワールドベストレースホースランキング」と「JPNサラブレッドランキング」が発表された。

これは昨年に出走したサラブレッドのパフォーマンスをレーティングで数値化したランキングである。

レーティングの単位はポンド、パフォーマンスの差を負担重量の差に換算して表示している。

レーティングが決定されるまでの流れは次の通りである。

まず、JRAでは重賞・OPクラスのレース後、JRAのハンデキャッパーが上位馬にレーティングを付ける。

地方競馬のダートグレード競走もNARの担当者がレーティングを付ける。

まずはこの数値が速報値として発表される。

その後、115ポンド以上の馬については国際会議で審議が行われる。

年間の各馬のパフォーマンスも振り返って調整が行われることがある。

そうして発表されるのがワールドベストレースホースランキングである。

114ポンド以下についてはJRAとNARの審議のみで決定されるので、

ここまで含めたものが JPNサラブレッドランキング である。


レーティングの決め方にはいろいろな考え方があるようだが、

上位馬の過去の持ちレートを参考に決める方法がまずある。

過去のレーティングの実績がしっかりしている馬がいて、

そのレースでもしっかり実力を発揮したと判断できれば、

その数字を基準にして着差を重量に換算して加減すればレーティングを決められる。

しかし、必ずしもそのような信頼における基準馬がいるとは限らない。

その場合、過去の同一レースでのレーティングの相場が参考にされる。

2歳・3歳限定戦だとこういう相場が重視されることが多いんじゃないか。


で、日本ダービーとオークスの1着馬の相場だが、最近はそれぞれ119ポンド、113ポンド程度のようだ。

日本では牡馬と牝馬の負担重量差は2kg=4ポンドなので、

牝馬限定戦のオークスで113ポンドは牡馬換算だと117ポンドである。

一般的にはダービー馬の方がオークス馬より強いとなることが多いと。

熾烈な出走権争いになるダービーの方がレベルが高いのは当たり前か。


さて、冒頭に書いた「日本ダービーでこれまで最も強いとされた馬」とは、

2005年のダービー馬、そしてクラシック三冠を達成した ディープインパクト である。

レース直後には119ポンドとされたが、後にダービーのレーティングが上方修正され124ポンドとされた。

数字上はこれが日本ダービー史上最強馬である。


一方のリバティアイランドだが、オークス後には120ポンドとされた。

この時点でかなりざわついた。

牝馬の120ポンドは牡馬換算で124ポンド、ディープインパクトのダービーと同じ数字だったから。

数字上はダービーを楽勝しても不思議ではない数字である。

実際、翌週のダービーを勝ったタスティエーラに付いたのは119ポンドだった。

牡馬・牝馬の差を考慮すればリバティアイランドの方が5ポンドも強いのだから。


とはいえ、オークスにしては異常な数字なので下方修正もあるかもと言う人はいた。

しかし、実際に行われたのは上方修正だった。

オークスのリバティアイランドは121ポンドとされた。(ジャパンカップ2着時も121ポンド)

これによりダービーのディープインパクトを越えてしまったのである。

当然、この数字はオークス史上最強でもある。

一方の日本ダービーは下方修正が行われ、1着のタスティエーラは117ポンドに。

今年の3歳馬のレベルは低かったということで調整された面もあるが、

牡馬三冠を分け合った3頭の比較でも、

  • ソールオリエンス(皐月賞) 119ポンド
  • タスティエーラ(ダービー) 118ポンド(有馬記念6着時)
  • ドゥレッツァ(菊花賞) 120ポンド

とダービー馬の評価が最も低くなってしまった。数値上だけの話だけどね。

JRA賞の最優秀3歳牡馬は圧倒的な得票で タスティエーラ に与えられたわけだし。


リバティアイランドにオークスとは思えないレーティングが付いたのは驚くべきことだが、

ディープインパクトが走っていた時代に比べれば日本馬の評価は高まった。

このため日本国内のレースでも高いレーティングを付けやすくなっている。

今年のワールドベストレースホースランキングはイクイノックスが1位になったことが注目されている。

ジャパンカップのイクイノックスは最終的に135ポンドで確定した。


イクイノックスにここまで高いレーティングが付いた背景には、

ドバイシーマクラシックでイクイノックスの2着となったウエストオーバーの活躍によるところも大きい。

でも、それだけじゃないんだよね。

日本競馬が芝長距離(2100m超)で世界トップクラスの評価を受けていたからこそだよね。

その中でもジャパンカップと有馬記念は特に評価の高いレースである。

今年のジャパンカップは好メンバーが揃い、掲示板には中長距離のチャンピオンがずらり。

こういう状況だったのでイクイノックスにもこれだけの数字が付けられたんですね。


年間レーティングが決まると、各レースの上位4頭のレーティング平均からファイナルレースレートが求まる。

そうして求まったG1レースのファイナルレースレートから「世界のトップ100GⅠレース」が発表される。

今年はジャパンカップが世界1位、126.75ポンドとなった。

凱旋門賞が1位になる年が多いのだけど今年は3位、

ドバイシーマクラシック(126.50ポンド)とジャパンカップが上回った。

イクイノックスの走ったレースが高評価になるという側面はあるが、

イクイノックスが走らなかった有馬記念も8位(123.00ポンド)と高評価。


というわけで昨年は日本競馬の世界的評価が上がりましたねという話だった。

芝長距離に比べると、他の区分はトップレベルとは言いがたいところもあるが、

多くのレースがトップ100に入っており、全体的にハイレベルではある。

今年は日本のダートG1(国際格付け)、3つ全てが100位以内に入っている。

アメリカ以外のダートのレースで100位以内に入っているのは、

ドバイワールドカップとサウジカップと日本の3レースに限られる。

そのドバイワールドカップとサウジカップを勝ったのはいずれも日本馬である。

日本ローカルのJpnグレードからの移行にはまだ課題もありますけど、

現状の評価も決して低くはないことは知っておくべきだろう。

Ave MujicaはRoseliaをカバーする

昨日、Ave Mujica 0th LIVEの映像がYouTubeで限定公開されていたので見ていた。

来週にAve Mujicaの正体が明らかになって初めての1stライブがあるからだが。

Ave Mujicaがまだ覆面バンドだった時代のことである。

覆面ガールズバンドその2

そもそも当時はMyGO!!!!!との関係性も明らかではなかった頃である。

YouTubeで数曲の動画が出ていた程度でキャラクタも判明していなかった。

バンドリプロジェクトの新バンドという程度の情報である。

これが「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の一環で行われてたのがびっくりだが。


この時点ではオリジナル曲は限られているのでカバー曲もやってるのだが、

この中でバンドリ内でRoseliaの楽曲を2曲カバーしていたので驚いた。

実際にはこの他に3曲のカバーがあったが、権利上の問題か省略。

とはいえ、そんなにRoseliaの楽曲を集中してカバーしていたとは。


で、コメントで指摘されていたのだが、MyGO!!!!!はポピパをカバーしてたよねと。

MyGO!!!!!の1stライブの時点ではオリジナル曲は1曲だけだった。

この時点ではMyGOについてはキャラクタのビジュアルや声はわかってたが。

一方でオリジナル曲は明らかではなく、会場で初披露か。

というわけでカバー曲が多かったわけだけど5曲がPoppin’Partyのカバーと。

そこから9ヶ月後、4thライブでキャストの名前が判明し、TVアニメシリーズの放送が明らかになったのだった。

この頃にはオリジナル曲もだいぶ増えていたが、それでもカバー曲は5曲あった。


というのでバンドリ内でカバーする時代が来たのかなんて思った。

RoseliaとAve Mujicaの世界観は被る部分も多少あるわけで、ぴったりではある。

こういうのを見るとAve MujicaとRoseliaの共演も気になるが。

そういやMyGO!!!!!とPoppin’Partyは今年4月に「Divide/Unite」ってやりますね。

ここでカバー曲をやってたのが効く展開があるのだろうか?


最近はPoppin’PartyもRoseliaも持ち歌が増えてカバー曲なんてやらないからね。

RAISE A SUILENも最近はそうみたいだね。

元はバックバンドだった経緯から、バンドリの他バンドの曲を使うこともあったが、それも最近はないみたいだね。

Morfonicaはまだカバー曲入っているけど、もうそろそろ出番はなくなるかも。


ストーリー的に言えば、MyGO!!!!!とAve Mujicaの共演が気になるが。

ただ、これをやるには来年1月から放送の「BanG Dream! Ave Mujica」を待たなければならないだろう。

RoseliaとAve Mujicaはそういう問題ないですからね。

というのでそういうライブも考えられてても不思議はないんかなと。


あと、バンドリでは 夢限大みゅーたいぷ がリアルバンドとしてのデビューを控えてるが。

バーチャルは生配信を使うこと?

現時点で明らかになっているオリジナル曲は1曲だけ。

いきなりは増えないだろうとすると、こちらもカバー曲をやるんだろうか。

まだ想像は付きませんけど。

NARが認めた遠征馬の出走拠点

今年から大井の3歳ダート三冠が始まるが、その1冠目、羽田盃に向けた前哨戦がスタート、

ブルーバードカップはJRA勢3頭が1~3位を独占する有様。

なお、ブルーバードカップはJRA勢は羽田盃の優先出走権対象ではなく、

ここで賞金加算することで、この後の前哨戦に出やすくなる仕組みである。

地方所属馬は1着ならば羽田盃の優先出走権があるのだが、該当馬なし。

で、このレースで4着だった佐賀所属のウルトラノホシは、那須の地方競馬教養センターへ向かったという。

ウルトラノホシ(佐賀) 出走拠点として地方競馬教養センターに入厩 (地方競馬全国協会)


地方競馬教養センターは地方競馬(ばんえい競馬を除く)の騎手・厩務員の養成機関である。

ただ、研修以外の役目もいくつか持っている。

1つは外国と行き来する馬のための検疫厩舎の役目である。

地方所属馬が外国に遠征する場合にしばしば使われている。

外国馬が地方競馬の国際競走(東京大賞典など)に出走する場合に使われる想定はある。

なお、JRAでは競馬学校と三木ホースランドパークにこの役目を持たせている。

もう1つが育成牧場としての外部業者への貸出である。

詳しくは後で書くけど、ここから競馬場に輸送してレースに出ることもある。

元々騎手・厩務員の養成に必要なので馬はいるんですけど、

それに留まらず現役の競走馬が調教することも可能な施設があるんですね。


ウルトラノホシがここを利用できるのは、今年から始まった新制度によるもので、

とりあえずの対象は3歳馬に限られているとのこと。

ダート3冠とその前哨戦は南関東に集中している実情を踏まえたものだろう。

これを利用して雲取賞への転戦を予定しているようである。


NAR(地方競馬全国協会)がこのような制度を用意したことは大きなことである。

日本では主催者が用意した施設で調教を行ってレースに出走させることになっている。

レースの何日前までにトレーニングセンター・競馬場に入るのが原則である。

このような仕組みを内厩制という。アメリカや香港も同様の仕組みだね。

一方で世界的に見れば、私有の調教場からレースに出走させるところもあり、

アイルランドのクールモアはバリードイル調教場を私有している。


もしもトレーニングセンター・競馬場に入らなければならない規定がなければ、

遠征先の適当な育成牧場を拠点に転戦することも可能だったかもしれない。

でも、それは日本の制度では許されてないんですね。

というわけで、これまで地方所属馬は所属場から毎度輸送しての遠征が求められたと。

一方、JRAでは美浦所属馬が西日本のレースへの出走のため栗東滞在することがしばしばある。

このことを俗に「栗東留学」という。逆も制度上は可能だがあまり聞かない。

栗東留学がしばしば行われるのは、美浦~阪神・小倉の輸送が大変なのと、設備面のことがあるよう。

期間は限られるが小倉競馬場に滞在して佐賀、函館競馬場に滞在して門別に転戦も可能である。

JRAの全国ネットワークは地方開催のダートグレード競走でも役立つときがある。


NARの制度として、地方競馬教養センターへの滞在を認めたということは、

所属する競馬場・トレーニングセンターにいるのと同等の扱いを受けるはずである。

あるかはわからないけど、ここからJRAのレースへの出走も可能なのでは?

厩務員などの出張対応などの課題はあるが、大きなことである。

今まではどうあがいてもできなかったわけだから。


ところで地方競馬では内厩制の例外として認定厩舎という制度がある。

門別と南関東で導入されており、育成牧場の認定された馬房から直前輸送でレースに出ることができる。

地方競馬教養センターには大井・川崎の2厩舎の認定馬房があるらしい。

調教データを提出することで直前輸送で南関東のレースに出走できる。

ただし、JRAはこの制度を認めていないようだ。

この外厩制度を利用して調整されたコスモバルクが中央で大活躍(中央出走の場合は10日前までに所属競馬場に入厩することが条件)、03~04年にかけて中央3連勝で弥生賞を制し、皐月賞でも2着している。

(競馬用語辞典/外厩制、認定厩舎 (競馬ブック))

なお、門別所属のコスモバルクは2004年のジャパンカップ→有馬記念の転戦時、大井競馬場に滞在している。

地方競馬主催者間でこのような協力が行われるのは珍しかったとか。


今は3歳馬だけが対象だけど、古馬でも利用できるといいですよね。

ダートグレード競走の地方馬充実はNARとしても期待しているでしょうし、

これがその先駆けとなる取り組みになればいいですね。


ところでウルトラノホシはブルーバードカップ4着だったが、

これで賞金200万円、そして地方馬最先着で1000万円を獲得している。

えっ、地方馬最先着でそんなにもらえるのって。

最先着といっても4着以内に入らないといけないんですけどね。

そんなにもらえるなら遠征する価値あるよね。


ダート3冠に向けたJRA勢の動きは微妙なところはある。

なにしろいくら賞金があっても優先出走権を取らないと出られないからである。

単純に考えればJBC2歳優駿と全日本2歳優駿を勝ったフォーエバーヤングが有力だが、

サウジダービーの招待を受けており、アメリカ三冠も登録したということで、

出走権が得られればケンタッキーダービーへ行きたいのではないか。

でも、帰国して東京ダービーというのはないとも言えない。

JBC2歳優駿の2着、サンライズジパングは中途半端に賞金加算して困り、

芝のホープフルステークスで3着、今日の若駒ステークスで勝って賞金加算。

本当はダートで走りたそうだが、出走が容易なのは皐月賞。

なのでダービーまでは芝で行こうかと考えているよう。どうなるかね。

ブルーバードカップを勝ったアンモシエラは牝馬である。

牡馬と混ざって三冠路線を目指すかの選択を迫られている。

関東オークスには希望すれば確実に出走できるだろうからなおさら。


雲取賞はJRA勢にも優先出走権が与えられるレースで、

イーグルノワール(兵庫チャンピオンシップ優勝・全日本2歳優駿2着)と、

アマンテビアンコ(カトレアステークス優勝)が向かう予定だという。

羽田盃に向けてレース間隔もよいので、わかりやすく有力馬が揃いそう。

果たしてどんな結果が待ってるんだろうか。

虹ヶ咲の出演者は毎度変わっていた

昨日、虹ヶ咲の6thライブの中で1st~6thで出演者が変わり続けていて、波瀾万丈だということを言っていて、

そうなの? と調べたら、確かに全て違った。


というわけでリストを確認してみた。太字・下線で示したところが前後の差分である。

  • 1stライブ(2019年12月)
    • 大西亜玖璃(上原歩夢役)・相良茉優(中須かすみ役)・前田佳織里(桜坂しずく役)・久保田未夢(朝香果林役)・村上奈津実(宮下 愛役)・鬼頭明里(近江彼方役)・楠木ともり(優木せつ菜役)・指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)・田中ちえ美(天王寺璃奈役)
  • 2ndライブ(2020年9月)
    • 大西亜玖璃(上原歩夢役)・相良茉優(中須かすみ役)・前田佳織里(桜坂しずく役)・久保田未夢(朝香果林役)・村上奈津実(宮下 愛役)・鬼頭明里(近江彼方役)・楠木ともり(優木せつ菜役)・指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)・田中ちえ美(天王寺璃奈役)・小泉萌香(三船栞子役)
  • 3rdライブ(2021年5月)
    • 大西亜玖璃(上原歩夢役)・相良茉優(中須かすみ役)・前田佳織里(桜坂しずく役)久保田未夢(朝香果林役)・村上奈津実(宮下 愛役)鬼頭明里(近江彼方役)・楠木ともり(優木せつ菜役)指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)・田中ちえ美(天王寺璃奈役)
    • 【応援出演】矢野妃菜喜(高咲 侑役)
  • 4thライブ(2022年2月)
    • 大西亜玖璃(上原歩夢役)・相良茉優(中須かすみ役)・前田佳織里(桜坂しずく役)・久保田未夢(朝香果林役)・村上奈津実(宮下 愛役)・鬼頭明里(近江彼方役)・楠木ともり(優木せつ菜役)・指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)・田中ちえ美(天王寺璃奈役)・小泉萌香(三船栞子役)・内田秀(ミア・テイラー役)・法元明菜(鐘嵐珠役)
  • 5thライブ (2022年9月)
    • 大西亜玖璃(上原歩夢役)・相良茉優(中須かすみ役)・前田佳織里(桜坂しずく役)・久保田未夢(朝香果林役)・村上奈津実(宮下 愛役)・鬼頭明里(近江彼方役)・楠木ともり(優木せつ菜役)・指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)・田中ちえ美(天王寺璃奈役)・小泉萌香(三船栞子役)・内田秀(ミア・テイラー役)・法元明菜(鐘嵐珠役)
    • 【応援出演】 矢野妃菜喜(高咲 侑役)
  • 6thライブ (2023年12月~2024年1月)
    • 大西亜玖璃(上原歩夢役)・相良茉優(中須かすみ役)・前田佳織里(桜坂しずく役)・久保田未夢(朝香果林役)・村上奈津実(宮下 愛役)・鬼頭明里(近江彼方役)・林鼓子(優木せつ菜役)指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)・田中ちえ美(天王寺璃奈役)・小泉萌香(三船栞子役)・内田秀(ミア・テイラー役)・法元明菜(鐘 嵐珠役)
    • 【応援出演】 矢野妃菜喜(高咲 侑役)

5thと6thの差は せつ菜役の交代のことだと気づいていたけど、2nd~5thは増えたり減ったりしてたんですね。


なぜこんなことが起きていたのかというと、ゲームとアニメの関係による。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は9名のスクールアイドルでもって2017年にスタートする。

この当時はゲームもアニメもなく、この状態でゆるやかに進んでいた。

2019年にスクスタ(ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS)のゲームがスタート、

そして1stライブ、アニメ化の発表へと至る。

2020年8月、三船栞子がゲームに追加、2ndライブに参戦となっている。


一方TVアニメ1期は2020年10月~12月で放送されたのだが、ここでは栞子は登場しなかった。

そして、スクスタのプレイヤーに相当するキャラクターとして高咲侑が出ていた。

このことはTVアニメ1期終了後の3rdライブの出演者に関係している。

これはTVアニメをなぞる形だったので、栞子の出番は無かった。

一方でアニメに出演した侑はスクールアイドルではないが「応援出演」として限定的に登場した。

アンコール以外は歌うところはなく、作中のピアノ演奏の再現ぐらいか。


2021年8月、スクスタで2人加わり、スクールアイドル12名体制となった。

これを受けて4thライブが行われたわけである。

これはL!L!L!のアルバムに沿ったもので、アニメ世界とは別ということもあり、侑の出番は無し。

そして、2022年4月~6月でTVアニメ2期が放送。

作中で同好会に3名加わり、スクールアイドル12名+高咲侑となる。

この終了後にあった5thライブは、このアニメをなぞる内容だったという。


そんなわけでゲームとTVアニメの事情に振り回され続けていたのである。

今回の6thライブはTVアニメとは直接関係はないわけだが、

一方で2023年1月~3月で放送されたショートアニメ「にじよん あにめーしょん」、

主題歌「わちゅごなどぅー」は、歌唱メンバーに高咲侑が入っている。

すなわち極めて限定的ではあるが、スクールアイドルではないのに正規の歌唱メンバーとしてステージに立てるようになった。

周りがステージ衣装なのに制服というのも変な気がするけどね。

スクールアイドル12名と高咲侑という構成自体は5thと同じではあるけど、

侑がアニメに限らない存在となったという点では差があるんですね。


ところでスクスタは昨年6月にサービス終了している。

これによりスクスタの「あなた」になる手段が失われたということになる。

スクスタの「あなた」がTVアニメに出るにあたり姿を付けたものが高咲侑で、

いろいろ意見はあるところだが、実態としては同じと考えてよいと思う。

スクスタの「あなた」は姿こそなかったが、緻密な設定があったようで、

TVアニメの作劇上の多少の差異を除けば、高咲侑はそれを忠実に表したものである。

様々なプレイヤーが想定される中の1人をキャラクタ化したという感じではない。

そもそもイベントの来場者を見ても圧倒的に男性が多いわけである。

(ラブライブ!シリーズは女性のファンの割合はそれなりだが、虹ヶ咲では割合としてかなり少ない)

「あなた」は女子校の生徒だから、プレイヤーの多くはそれとはかけ離れた存在である。


とはいえ、「あなた」としてゲームをプレイすることができた歴史はある。

このことを踏まえてビジュアルノベル化が発表された。いわばスクスタ愛蔵版か。

これによりスクスタの「あなた」になる手段は復活することとなる。

TVアニメのストーリーの外にも高咲侑は存在するし、スクスタの「あなた」も存在する。

こういう取り組みを「TOKIMEKI NIJI-VERSE」と呼ぶのだろう。


他のラブライブ!のコンテンツとは差異が大きな虹ヶ咲だが、

次の2つのことはいずれも他のコンテンツが経験していないことだという。

1つ目が今年9月から3部作で公開される映画のタイトル、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編」である。

実はラブライブ!シリーズで明確にストーリーの完結を言った作品はない。

もちろんこれは2020年からのTVアニメの一連のストーリーの完結であり、

コンテンツとして様々な展開があることが完結することを表すものでもない。

そもそも3部作の映画が全て公開されるのは2年後ぐらいでは? まだ十分長い。

2つ目が7thライブの開催が発表されたこと。ナンバリングが7に達するのは虹ヶ咲が初めてだという。

Aqoursの方が長くやっているが、ナンバリングは6thが最後である。

7thがいつどのような形で開催されるかは定かではないが。


ラブライブ!シリーズでは異色のコンテンツとはよく言われますけど、本当に不思議ですよね。