アメリカでもダート1200mは限られる

明日の仕事終わりから関西行きである。

仕事も大概落ち着くと見込んでいたのだが、いろいろあってバタバタしている。

でも休み前までに最低限やっておきたかったことはOKかなと。


次の週末はアメリカではブリーダーズカップ(BC)である。

BCへ向かう目的はいろいろだが、日本で出走するにふさわしいレースがないからというケースもある。

思い返せば2021年にBCディスタフを制覇したマルシュロレーヌがそうだった。

ダート競馬での大快挙

この年はJBCレディスクラシックが金沢開催のため1500mだった。


やはりよく言われるのがBCスプリントである。

日本には常設のダート1200mのG1級レースが存在しない。

JBCスプリントは1200mが基本だが、1400mや1000mになることも多い。

というか1200mでできるのは大井・盛岡に限られるのである。

そこで1200mでの出走機会を求めてアメリカに遠征すると。


ただ、アメリカにも1200mのG1ってあと1つしかないという話を見た。

これには驚いたのだが、確かにInternational Cataloguing Standards Bookを見ると、

アメリカで “6 D” (ダート6ハロン=約1200m)のG1は “Bing Crosby S.” と “Breeders’ Cup Sprint” の2つだけだった。

ビングクロスビーステークスはデルマー競馬場で夏に開催されるレースで、BCスプリントの指定レースとなっている。

実は2019年まではあと2つのG1レースがあったようである。

サンタアニタスプリントチャンピオンシップステークス(2020年からG2)と

ヴォスバーグステークス(2020年からG2、2022年から距離が7fに、2024年からG3)である。

いずれも現在までBCスプリントの指定レースとなっている。


日本ではドバイゴールデンシャヒーンがダート1200mのG1としてずっと知られている。

でも、世界的にはかなり珍しい条件のG1レースだったようである。

ただ、BCスプリントともども高額賞金レースなので、ぜひ勝ちたいというのはそうなんですが。


2024年から6月に浦和で開催される さきたま杯(1400m)がJpnIに位置づけられ、

上半期のダートスプリントのチャンピオン決定戦に位置づけられた。

地方競馬では1400mのレースが多いこともこのレースの格上げの背景にはあるのだろう。

で、1400mだとやりやすいのはアメリカの競馬場もそうだったはず。

そこでアメリカのページで “7 D” のG1を探すと、世代戦や牝馬戦は比較的あるが、

それを除くと2つ、”Churchill Downs S.”と”Forego S.”である。

チャーチルダウンズステークスはケンタッキーダービーデーに開催され、今年はテーオーエルビスが優勝している。

日本調教馬が外国のダート短距離G1を制覇するのは史上初のことである。

もう1つのフォアゴーステークスは夏のサラトガで開催され、BCダートマイルの指定レースである。


というわけでアメリカまで視野に入れると若干増えることは事実だが、そんなにたくさんあるわけではない。

ただ、JBCスプリントの距離が不都合ならBCスプリントというのはおおよそ成り立つことはわかる。


一方でアメリカで少なくて、日本には比較的ある条件のレースもある。

それがダートマイルのG1級レースである。

日本ではフェブラリーステークス、かしわ記念、南部杯の3つがある。

フェブラリーステークス以外は日本ローカルのJpnIなんですけど。

ところが同様にアメリカで “8 D” のG1レースを探すと、世代戦や牝馬戦を除けば “Breeders’ Cup Dirt Mile”と”Metropolitan H.”の2つしかない。

しかもブリーダーズカップの中ではダートマイルは賞金が低いレースで、

同時期にある南部杯の賞金とそんなに変わらない。登録料など考えたら南部杯の方がよっぽどよい。

国際競走になれば南部杯は意外と興味を引きそうなレースである。

それで外国から盛岡に来るのかというと甚だ疑問だけど。


ダート1200mについて言えば、条件戦ではけっこうあるのだけど、

ダートグレード競走では条件が一定しないJBCスプリントを除くと、

東京スプリント(4月・JpnIII)、クラスターカップ(8月・JpnIII)、東京盃(10月・JpnII)、カペラステークス(12月・GIII)、

そして3歳戦の北海道スプリントカップ(8月・JpnIII)、2歳牝馬戦のエーデルワイス賞(10月・JpnIII)に限られる。

そこそこあるようにも見えるが、こればかり走るのも大変なのはわかる。

芝だと1200mばっかり走っても走れるレースはたくさんあるけど。

1400mまで広げれば十分あるとは思うんですけどね。


JBCの距離が一定しないという問題はどう考えるべきなんでしょうね。

持ち回り制のブリーダーズカップにも同じ問題はあるはずなんだよな。

そういう条件ができる競馬場でしかやらないので問題が無いのかもしれないが、

距離にこだわるがあまり公平な条件でできないレースもあるのかもしれない。

JRAは交流競走に対してスタート後の直線の長さなどの条件を付けているそうである。

普段は1200mのレースがあるのにJBCスプリントの距離が違うのはそういう事情があるとみられる。

仕方ない部分はあるのだけど、それなら1200mのチャンピオン決定戦もどこかに常設してくれよとは思う。

年間スケジュール的に難しいんですかね?