外回りばっかり走らせればいいわけではない

今日から東京オリンピックは札幌での陸上競技が始まった。

2021年夏の札幌都心に掲げられた「TOKYO 2020」の下を選手たちが必死で歩いていた。

それにしてもこれが東京から830km離れた札幌であるというのは外国からテレビ観戦している皆さんには伝わってるのかね?

冬には雪に見舞われるけど、そんなことも感じさせないような大都会ですからね。

練習場所は1972年の札幌オリンピックでメイン会場となった真駒内屋外競技場という冬季オリンピック要素もあったらしい。

しかし、今年は北海道も暑いんだな。WBGTで見れば東京より多少マシだけど、それでも過酷ですよ。


今さらなんですけど、10月23~24日にJR山手線が一部運休となる。

渋谷駅山手線内回り線路切換工事(ホーム拡幅)に伴う列車の運休について (pdf) (JR東日本)

目的は渋谷駅の山手線ホームの工事のためで、現状、内・外それぞれのホームがあるのを1つにまとめて拡幅するんだそうで。

やりたいことの割には大がかりすぎる工事だと思うんですけどね。

で、今回は池袋→大崎の内回りの線路の工事なので、当該区間の内回りは全て運休となる。

ここで珍しいのが内回りだけ運休となることである。


じゃあ、外回りは普通に動いてるんかいと思ったらそういうわけにもいかない。

JRの説明に期間中の山手線の運行形態は、

内回り 池袋~渋谷~大崎間・・・運休

    大崎~東京~池袋間・・・本数を大幅に減らして運転(池袋駅で上野方面に折返し運転)

外回り 大崎~渋谷~池袋間・・・本数を減らして運転 (一部、大崎駅で東京方面に折返し運転)

すなわち 大崎→池袋→上野→品川→大崎 という列車と 大崎~品川~上野~池袋 を言ったり来たりする列車が混在して走ると。

山手線の電車は車庫を出れば基本的には車庫に入るまでは同じ方向に走り続ける方式らしいのだが、

この期間はぐるぐる回るのと、折り返し運転を織り交ぜて走るというスタイルになるわけだ。


しかし、山手線というのは品川~田端では京浜東北線と並行して走っているのだから、

あえてこの区間の往復運転を確保する必要があるのかと思ったのだが、よくよく考えてみれば重要である。

大崎~品川~上野~池袋 で京浜東北線と並行しないのは 大崎~品川 と 池袋~田端、

前者については途中駅はなく、代替手段がいくつかある(後で書く)ということでなんとでもなると思う。

しかし、池袋~田端は平行する鉄道路線がないわけですよね。ここら辺は豊島区内の生活路線という色が濃い区間だが。

外回りだけの運転だと、池袋→巣鴨 みたいな移動はよいけど、逆に巣鴨→池袋はこれといった代替手段がない。

それは困るので、外回りの大崎→池袋の運行本数を削ってでも、内回りの本数は少なくても、往復運転を確保しているんじゃないか。


そんなわけで、期間中に線路に電車が走らなくなるのは 池袋→大崎 の山手線だが、

当該区間には埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)の電車が運行されており、埼京線で増発が行われる。

ただし、停車駅が 池袋・新宿・渋谷・恵比寿・大崎 と限られている。

停車駅相互なら埼京線で移動すればよいが、池袋側から通過駅に行きたい場合はどうするか。

この場合、行きすぎてから外回りの電車で引き返すとかいう使い方も考えるのかも知れない。

あるいは振替輸送ですね。高田馬場~西武新宿(歌舞伎町だからJRの駅からはちょっと遠いけど)の西武新宿線とか。


大崎~品川については、往復の運行は確保されるものの本数が大きく減る。

ただ、代替手段はいろいろある。

1つは埼京線の直通先、りんかい線(振替輸送対象)の大井町駅で京浜東北線と乗換ができること。

渋谷~川崎みたいな移動だったら、大井町でりんかい線から京浜東北線乗り換えて行けばいいわけですね。

1つは湘南新宿ラインと横須賀線(品川方面)を西大井で折り返すという方法。

平時にやると不正乗車になる可能性はあって、なぜならば大崎~西大井は運賃計算上は品川経由とみなすルールがあるから。

ただ、大崎→品川の本数が激減するので、複乗になるとしても西大井での折り返しは正当な理由があると考えていいんじゃないか。


そして、実はこの区間を埋める臨時列車が設定されるらしい。

山手貨物線の線路を使用し、品川~新宿間で臨時列車を運転

(臨時列車は、品川・恵比寿・渋谷・新宿に停車)

なんだこりゃ? と思ったのだが、どうも埼京線の線路から大崎駅をすり抜けて品川駅へ至るルートがあるらしい。

ただし、本数は毎時1~2本程度と当たればラッキーという程度の本数である。

多分、大概においては 大井町のりかえ か 西大井折り返し の方が早いと思う。


今回は運休にもかかわらず、全く電車の来ない駅はないというのが珍しいスタイルである。

ただ、電車は来ても一方向きしか来ないとか、往復で本数は全然違うとか、いろいろ混乱はある。

埼京線が利用できるケースはまだよいが、そうでない場合は地下鉄などへの迂回を検討すべきだろう。

実際、これがどれぐらいの混乱を起こすんだろうなとは思うんですけど、

駅自体は動いてて、折り返したりなんとかすれば使えてしまうというのは案外難しい話だと思う。


とはいえ、これは難しい工事だけど、埼京線があるおかげで長時間の運休も許容できるというのは助けになってると思う。

実際、渋谷駅の埼京線ホーム移設のときは、山手線があるということで運休を許容できる部分は多かった。

その逆をやるが、埼京線の停車駅は絞り込まれてるので、ここがポイントである。