新時代の献血ルーム、さらに新しい献血ルーム

今日は午後半休で東京に出かけていた。

3月までのスタンプカードがあったので献血に行くかということで、

いろいろ考えた結果、次の目的地に近い akiba:F献血ルームに行くことにした。

よき時間に予約も取れたし。東京都心で献血というとだいぶ久しぶり。

献血ルームに限れば2017年に同じくakiba:Fでして以来だが、

確か全血献血だったよなと履歴を見たら、確かにそうだった。


秋葉原駅電気街口を出て、南へ行くとすぐ、万世橋警察署の隣のビルにある。

akiba:Fといえば、できた当初は最新鋭の献血ルームと言われていた覚えがある。

2009年開所で、当時は駅北側にあったアキバ献血ルーム(2016年閉所)と2つの献血ルームが近接していた。

アキバ献血ルームは全血献血しかやっていなかったので、増設を選んだのでは?

現在の献血ルームとしては一般的な構成だと思うが、

秋葉原という土地柄か近未来的な作りで、今どきの献血ルームにしては白中心の目に痛い色使い。

最近は落ち着いて献血できるようにとアースカラーを多く取り入れてるところが多い印象。


平日だが献血に来る人は多くて、さすが都心の献血ルームだなと思った。

来場者が多いのか、他の献血ルームとは受付から問診までの流れが少し違って、

番号札を渡されて、その間に血圧測定・シーフテストを自分でしてねと。

シーフテストって腕を曲げて手を肩に当てて30秒してしびれたりしないか見るもので、

献血前の腕の状態確認として定着しているが、まさかセルフでやるとは。

予約の人が集中したのか検査前の待ちも長かったし……

検査の時に「成分献血だけど血小板は必要数集まったから400mL献血にする?」と言われて困惑したが、

そしたら会社での献血のスケジュールに合わないしと成分でと言うと、

じゃあ血漿ということになった。こういう風に言われたのはあまり覚えがない。


さて、ここまでは前置きで、献血を終えて休憩をしていたときに、

ルーム内にこんなポスターがあった。

2023年5月初旬、東京駅八重洲口に献血ルームがOPENします! (東京都赤十字血液センター)

八重洲だとakiba:Fと比較的近いけど、この混雑だしなと思ったが、

驚いたのは「血漿成分献血専用」という記載。思わず声を上げてしまった。

全血献血をやらずに成分献血に特化するというのはあるかもしれないが、

あえて血小板をやらずに血漿だけに特化する意味はなんだと。

あの手この手で血漿が欲しい

免疫グロブリン製剤の需要が伸びているため、その原料の血漿が欲しいと。

それを実現するために1人あたりの血小板あるいは血漿の採取量を増やしてきた。

血小板の需要には現状の体制でも対応できているわけだから、

増設するのは血漿専門でというのはあるのかもしれない。

ただ、使う装置自体は同じはずなので、血漿専門にするメリットはよくわからない。


後で調べたら、有楽町にも献血ルームがあったらしい。

こちらの方が八重洲には近いですね。だいぶ近いと思う。

このような既存の施設との共存を考えたときに血漿専門が出てきたのかも。

一応、血漿成分献血は血小板に比べると、年間の献血可能回数が多い。

血漿が年24回、血小板が年12回(血漿2回相当)、成分献血同士の間隔は2週間以上である。

このため、近隣の通勤者などに2週間に1回定期的に通ってほしいという思惑もあるのかも。

血漿しかないとわかっていれば計画を立てやすいのはあるかも。


その後、次の目的地は夜間開館日の東京国立近代美術館だったのだが、

この話はまた日を改めて。