全部ARCでいいし

引越を機にTV周りの接続を見直した。

といっても大した話ではないのだが。


変更したのは Blu-rayプレイヤー と サラウンドヘッドホンシステム である。

主にBlu-rayの5.1ch音声を楽しむことを目的に購入したシステムなので、

Blu-rayをサラウンドヘッドホンシステムのHDMI入力に接続して、

そのサラウンドヘッドホンシステムをTVに接続するということをやっていた。

ただ、ファミリンク(HDMI CECのシャープでの呼び名)との関係か不可解な挙動が多かった。


見直し後はサラウンドヘッドホンシステムをHDMI2に、Blu-rayプレイヤーをHDMI4に単独で接続することにした。

これはARC(Audio Return Channel)機能を使うことを前提としている。

サラウンドヘッドホンシステムの使い方は3つある。

  1. HDMI入力から入力される音声を分離して聴く、映像はHDMIでテレビへ送る
  2. アナログ入力・光デジタル入力の音声を聴く
  3. HDMIで接続されたテレビからARCで送られる音声を聴く

1.が基本の使い方なのでこの構成にしていたのだが、

現在のテレビはHDMI2に接続すれば3.の使い方もできるようになっている。


ARCの典型的な使い方としてテレビ放送の音声をオーディオ機器に送るというのがあるが、

PC→テレビ→サラウンドヘッドホンという使い方ができるのを知っていたので、

それならBlu-rayプレイヤー→テレビ→サラウンドヘッドホンもいけるよねと。

実際に試してみたが特に問題はなさそうだったので、この構成に切り替えた。

Blu-rayプレイヤーの動作も安定するようになり、ARC有無によらず使いやすくなった。

テレビのHDMI接続数の問題もあるが、4ポートもあるので問題はなかった。

このため現在は入力2は実質的に選ばれることがない入力となっている。


欠点としては従来はBlu-rayからの映像にオーバーラップしてサラウンドヘッドホンシステムの状態表示・操作ができたが、できなくなったこと。

さっき入力2は実質的に選ばれることがないというのはそういう意味もある。

状態表示はともかく、操作は実際に本体のボタンを操作すれば済む話ではあるが。

嘘でも入力を用意してやればいいんだけど、なかなかそんなものもなく。

それで使えるのはBlu-rayプレイヤーしかないわけだし。

(サラウンドヘッドホンシステムは4K非対応なので、2Kしか流れない信号しか使えない)


今回の記事を書く前に調べていて知ったんだけど、

ARC機能を使うにはEthernet対応のHDMIケーブルじゃないといけないんだね。

AV機器のネットワーク接続を容易化するためにHDMIケーブルにEthernetを通すことができる機能がある。

実際、どれぐらい活用されているのかは疑わしいものだが。

このEthernet信号を通すための信号は映像・音声信号とは別にある。

これをARC機能でも活用しているそうである。EthernetよりARCの方が使われてそうな気もするけど。

これは当初のHDMIにはなかった信号なので結線されていないケーブルも存在する。

現在販売されているHDMIケーブルの多くはEthernet対応なので、

そこまで気にしなくてよさそうだが、理屈上は存在しうる点は要注意である。


もしUltra HD Blu-rayに対応したプレイヤーを使うなら、

従来の構成だとサラウンドヘッドホンシステムが4Kの邪魔になるので、

そのときにはこの構成への移行は不可避だったとも言える。

まぁそんな予定はないんですがね。