今日の1円と明日の1円は少し違う

今日の8000円と、1年後の8000円ではどちらの方が価値が高いでしょう。
普通に考えれば、同じ、もしくはよくわからないのどちらかだろうね。
よくわからないという意見は、もしこれで米を買うなら、天候などによって買える米の量が違うと。
確かにそれも一理あると。
ところで、1年後、80円切手を100枚買うと、1年後のお金を8000円使うことになる。
しかし、もしこの8000円を定期預金として預けて、1年後には8000円と、いくらかの利息になっている。
そして80円切手を100枚買うと。
比較してみると、1年前に8000円用意しておくと、利息分だけ得すると。
逆に言うと、1年後のお金は利息分だけ今日のお金より価値が低いと。
だから、1年後の8000円の方が価値が低いというのは確かに説得力がある。


以前不気味な資料が出てきて、どうも道路工事の評価をしていたと。
便利になりましたねぇという感想だけでは納得いかんと。
それで金にして出せと。
しかし、今日300万円投じて工事したところで、利益が出てくるのは1年後、2年後、3年後…という未来の話。
さっき言った通り、未来のお金は今日より価値が低い。
だから思ったほどお得感がないかもしれない。


さて、どうも役人はお金の価値は時間に指数関数的に下がっていくと言う。
しかし、利息というのも指数関数的に増えるものだから確かに。
時間に比例するんじゃないんですよ。利息にも利息が付くから。
1年さかのぼるとお金の価値は4%上がるとして、工事がお得か損か考えてるらしい。
1年後の1円が、今日の1.04円ということです。すなわち1年後の1/1.04円が今日の1円となるわけです。
2年後の(1/1.04)2円が今日の1円となると。
さて、今日300万円投じて工事をしたら、毎年10万円の利益が出たと。
普通は工事したものの寿命があるけれど、寿命がないと考えてみる。
そう考えると、毎年10万円の利益があるならば、30年で工事費用を取り返せて、非常にお得であると。
しかし、さっき言った通り、未来のお金は今日より価値が低い。
10万円×{ 1+1/1.04+(1/1.04)2+(1/1.04)3… }=260万円
等比数列の総和を求める要領で求めたと。
なんと、千年経ってもこの計算では工事費用を取り返せないと。
恐ろしい事です。


この4%というのは、お金を借りることとかいろいろ考えて出された値のようです。
逆に言うと、これだけでは物価の変動は考えられていないと。
これだけで儲かるか損するか考えるのは短絡的すぎる気もするけど、
しかし、こう言われると、なるほどと思えるものです。
まぁ何が言いたかったのかというと、今あるお金は大切にしましょうということです。
というのは今に限った話ではないのだけどね。