東武鉄道のWebサイトを見てたら偶然こんなのを発見した。
みなみ寄居駅<ホンダ寄居前>ご利用についてのお知らせ(PDF) (東武鉄道)
東武東上線の寄居市内に みなみ寄居駅 という新駅が出来る。
副駅名の通り、ホンダの工場隣接地に作られ、通勤などに使われることを期待しているのかな。
新駅ができるのだが、改札機などのシステム変更がすぐにできないということで、
暫定的に東京方面からは東武竹沢駅、寄居方面からは男衾(おぶすま)駅で乗降したものと扱うということになったよう。
それぞれ、東京方面・寄居方面で新駅の手前にある既存駅ですね。
新駅が出来てもシステム変更ができていない、というのは後で紹介するが最近まであった。
今回もそういう話なのだが、方面により乗降したとみなす駅が異なるところは少し複雑である。
まず、主にICカードを想定して、東京方面用と寄居方面用それぞれの自動改札機を設置する。
東京方面用は竹沢駅、寄居方面用は男衾駅としてセットされているのだろう。
これを間違えると、高い運賃で精算される可能性があるということで、
どちらの改札機を使うかは自己申告制だが、間違えた改札機を使うと一方的に不利になるということである。
一方の紙の乗車券だが、駅に設置される券売機は竹沢駅からのきっぷのみを売るようで、
利用者が多いと想定している東京方面へのきっぷは買えるが、寄居方面へのきっぷはここでは売らないようである。
なので乗車駅証明書を取って、着駅で男衾駅からの運賃を支払うということだそう。
それぞれの券売機を置くのは難しかったのだろうが、まさかこんな打開策になるとは。
新駅が出来てもシステム上対応できてなかった駅としては、JR南武支線の小田栄駅と、両毛線の あしかがフラワーパーク駅 があった。
いずれも今年3月、高輪ゲートウェイ駅開業にあわせたシステム改修で、運賃計算ができる正式な駅になったが、
それ以前はそれぞれ隣の 川崎新町駅、富田駅で乗降したとみなして運賃計算することになっていた。
なのでそれぞれ駅に置かれた自動改札機・券売機は、乗降したとみなされる駅にあるものと全く同じものだった。
(ちなみに小田栄駅は券売機がなくて、乗車証明書発行機があるが、当時は「川崎新町駅」と印字されていたそう)
小田栄駅は南武支線の終点、浜川崎駅より尻手方面に進んだところに作られた。川崎新町駅との距離は0.7kmである。
利用者の多くは尻手方面への利用と考えられるので、川崎新町駅で乗降したと考えてほぼ不利はない。
逆方向は浜川崎駅までならどちらにしても初乗り運賃なので、ここも差は付かない。
ただ、浜川崎駅で鶴見線に乗り換える場合はその限りではない。が、そのような利用は相当に少ないだろう。
あしかがフラワーパーク駅は、同駅開業まではあしかがフラワーパークへは富田駅から徒歩でアクセスしていたので、
富田駅で乗降したとみなすというのはこの点では合理的である。なお富田駅との距離は0.9kmである。
わざわざ方面別に分けたのは、本来の運賃よりは絶対に高くならないことを重視したとも言えるが、
ただ、みなみ寄居駅 より寄居方面はわずか4駅しかないので、そこだけうまく乗りきれば……という気もする。
でも、そういう利用が少ないと言える話ではなかったのかもしれない。
とはいえ、同駅の性質からすると利用者の多くは定期券か? とか、そうでなくても多くはICカードだろうとか、
やはり寄居市内の利用よりは、東京方面への利用が多いだろうから、そう不利益はないだろうなとか。
これでも問題ないのだろう。
なぜ、システム改修せずに新駅を開業させるのかという疑問はあるが、
東武東上線は東京メトロを介して多くの会社と接続しており、改修範囲がかなり広いとみられる。
これはJRにも言えることで、南武支線や両毛線の新駅も、それを組み込んだ改修はかなりの範囲で適用しなければならない。
なのでこういうことをしているのだと思うが、これは本来の姿ではないわけで、将来的には解消されるはず。
あと、駅ナンバリングですが、もともと数字を飛ばしてなかったので、男衾~寄居はナンバリングが変更になるそう。
高速道路みたいに枝番でナンバリングの変更を回避しようというのは、鉄道では少数派らしい。
(JR四国では新駅を枝番にしているので、そういう例が皆無というわけでもない)
どうせ新駅が出来たら路線図は貼り直しだし、ナンバリングを変えても影響の程度はそこまでではないんだろうが。