精華町を連節バスが走る意味

先月、奈良県内で連節バスが目撃されたという情報が流れてきて、

目撃場所の1つが奈良交通平城営業所だったから、学研都市の路線で走るんだろうと思ってた。

その後、ニュースにもなったんだけど、祝園駅~精華台・光台方面のバスで走るようで。

車両2台分の「連節バス」 けいはんな学研都市の渋滞解消へ今秋から運行 奈良交通 (産経ニュース)


このバスが導入される背景には、最近、学研都市への企業進出が続いていることがある。

学研都市の企業などの進出・撤退の様子を見ると景気循環というのがよくわかる気がする。

撤退が続いた時期というと思い浮かぶのが、2010年の 私のしごと館 閉館の頃のこと。

この頃は学研都市にある他の施設も撤退や、規模縮小が続いていたような覚えがある。

けいはんなプラザ の運営会社も2007年に民事再生の申し立てを行っている。(施設の運営は現在も継続している)


その風向きが変わったのは、学研都市で「研究開発型産業施設」の立地ができるようになった頃から。

研究開発型産業施設というのは、工場を併設する研究施設のことを言っている。

当初、学研都市の事業用地には研究施設しか立地ができなかった。

民間の研究施設、公的な研究施設、大学が軒を連ね、それとともに住宅地と商業地という生活の場があるというのが当初の構想だった。

ところが時代が進むにつれ、独立した研究施設を工場の中に移転させるような会社が相次いだ。

研究施設だけで維持するのは割に合わないというのもあったんだろうが、工場と研究部門が同居するメリットを狙ってという事情もあった。

そのような世間の情勢を鑑みて、研究施設を併設するなら工場も立地できるようにしたわけだ。


そんな制度変更も追い風となって、2012年頃からは新規進出の企業も増えてきた。

ちょうど学研都市木津中央地区(城山台)の まちびらき もこの頃だったしね。

精華・西木津地区(精華台・光台・木津川台)でも、サントリーの研究所ができるなど、新規進出の企業が出てきた。

それにより、この地域のバスの混雑が激しくなり、対策が必要になってきたそうだ。

基本的には増便で対応なんだと思うけど、こういう未来志向の街には連節バスが似合うという話もあったのかもしれない。

そこで奈良交通はオーストラリアのボルグレン社製の連節バス2台を購入した。

あまり聞き慣れないメーカーだけど、どうも日本の規制に準拠した連節バスになってるみたいで、新潟でも走ってるらしい。


このバスが所属するのは、奈良交通平城営業所、奈良市北部にある営業所である。

奈良県にある営業所だからナンバプレートも「奈良」になる。

けど、走るのは精華町内だけなんだよね。

つまり、奈良交通が走らせる奈良ナンバーのバスなんだけど、奈良県内での営業運転はしない予定なんだと。

平城営業所は奈良市北部と木津川市・精華町の路線を担当している営業所で、京都府内を走る路線も多い。だからこれは極めて妥当である。

ちょっと不思議な気はするんだけど、精華町の立ち位置ってそんなんだから。

当然、奈良県内にある営業所に所属するので、回送運転では奈良県内にも入るんだけどね。


ちなみに導入されたバスは全面黄色、なんでこの色なんだ?

奈良交通で全面黄色のバスといえば、市内循環線の専属車だよな。

奈良市内を走るバスの中で、観光客の利用の多い 市内循環線 が一目で見分けられるようにという意図があったとか。

専属車以外が走るときは、市内循環線のシンボルマークを描いた黄色のマグネットを貼ってるけど。

奈良交通にとって黄色ってそんなに思い入れのある色なのかな? あんまりそんな気はしなかったのだが。

奈良交通といえば、若草色の塗装とシカのマークが印象的だが、それとはずいぶん違う。

まぁ路線バスは奈良交通しか来ない地域だから、奈良交通の印象と合わないデザインだからって問題は少ないが、戸惑いはあるかも。